JP4147607B2 - 補助スクランブル/デスクランブル方法および装置 - Google Patents
補助スクランブル/デスクランブル方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4147607B2 JP4147607B2 JP06282098A JP6282098A JP4147607B2 JP 4147607 B2 JP4147607 B2 JP 4147607B2 JP 06282098 A JP06282098 A JP 06282098A JP 6282098 A JP6282098 A JP 6282098A JP 4147607 B2 JP4147607 B2 JP 4147607B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- auxiliary
- data
- scramble
- bit string
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L9/00—Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
- H04L9/06—Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols the encryption apparatus using shift registers or memories for block-wise or stream coding, e.g. DES systems or RC4; Hash functions; Pseudorandom sequence generators
- H04L9/065—Encryption by serially and continuously modifying data stream elements, e.g. stream cipher systems, RC4, SEAL or A5/3
- H04L9/0656—Pseudorandom key sequence combined element-for-element with data sequence, e.g. one-time-pad [OTP] or Vernam's cipher
- H04L9/0662—Pseudorandom key sequence combined element-for-element with data sequence, e.g. one-time-pad [OTP] or Vernam's cipher with particular pseudorandom sequence generator
- H04L9/0668—Pseudorandom key sequence combined element-for-element with data sequence, e.g. one-time-pad [OTP] or Vernam's cipher with particular pseudorandom sequence generator producing a non-linear pseudorandom sequence
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/03—Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
- H04L25/03828—Arrangements for spectral shaping; Arrangements for providing signals with specified spectral properties
- H04L25/03866—Arrangements for spectral shaping; Arrangements for providing signals with specified spectral properties using scrambling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、著作物の権利保護装置や秘匿伝送に使用するスクランブル方法に関し、特にイメージデータを伝送するのに好適な補助スクランブル/デスクランブル方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクランブル方法にはさまざまな方式がある。特に、音声や映像信号などのイメージデータに使用するスクランブル方式は、有料伝送や著作物データの権利保護を目的とされることが多い。これは、原著作者またはその代行者によって許諾され、正当な権利を有する場合にだけ解読して限定的に利用でき、それ以外は利用出来ないようにするものである。そのためには、イメージデータにスクランブルをかけておき、解読に必要な鍵情報を伝送または制御することで著作権を保護するものである。
【0003】
このような従来技術の一例として、特開平7−274166号公報がある。この従来技術の概要について説明する。この従来技術の目的は、可変長符号化を行う際にスクランブル処理を掛けることによって発生符号量が変わらないようにすることである。そのために入力信号データにスクランブルを掛けるのではなく、DCT器、量子化器、ランレングス符号化器、動きベクトル符号化器などの何れかのデータまたはそれらの組み合わせに対して、任意の1ビットにスクランブルを掛けるようにしたものである。この技術からも例示される通り、元の情報データを圧縮して得られる符号化データに対して、スクランブルが掛けられることが一般的である。入力のリニアPCMデータに直接スクランブルを掛けるのは、スクランブルによってデータの冗長度が失われるので、結果的に圧縮効率が激減することとなり好ましくない。
【0004】
一方、DVDなど近年の高密度記録メディアの出現により、リニアPCM音声データは圧縮しなくとも記録できるようになってきた。そこで映像と音声の両方を伝送するAVシステムでは、圧縮映像データとリニアPCM音声データの組み合わせで動作するモードが出現した。このようなAVシステムにおいても著作権保護のためスクランブルを掛けることが求められる。図9に、このようなAVシステムの一例を示す。同図中、100はリニアPCM音声データ入力手段、150はリニアPCM映像データ入力手段、900は圧縮手段、300および350はスクランブル手段、400は合成手段である。また、500は分離手段、600および650はデスクランブル手段、800はリニアPCM音声データ出力手段、950は伸長手段、850はリニアPCM映像データ出力手段である。
【0005】
音声信号Axはスクランブル手段300によりスクランブルを掛けてスクランブル音声信号Azとする。スクランブル音声信号Azを合成手段400に供給する。他方の映像信号Vxは圧縮手段900により圧縮され圧縮映像信号Vyとする。圧縮映像信号Vyはスクランブル手段350によりスクランブルを掛けて圧縮スクランブル映像信号Vzとする。圧縮スクランブル映像信号Vzを合成手段400に供給する。合成手段400でこれらを合成し合成信号AVにする。ここでは手段を共通化するため、スクランブル手段300とスクランブル手段350とは同じスクランブル方法を用いる。このようにして得られる合成信号AVは適切な媒体フォーマットに変換して記録伝送する。
【0006】
記録伝送された合成信号AVを分離手段500で受け、それぞれスクランブル音声信号Azおよび圧縮スクランブル映像信号Vzに分離する。スクランブル音声信号Azは、デスクランブル手段600でデスクランブルし音声信号Axを得る。この音声信号AxをリニアPCM音声データ出力手段800より取り出す。また、圧縮スクランブル映像信号Vzは、デスクランブル手段650でデスクランブルし圧縮映像信号Vyを得る。この圧縮映像信号Vyは、伸長手段950で伸長し映像信号Vxに復元する。この映像信号VxをリニアPCM映像データ出力手段850を通じて取り出すものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のAVシステムにおいて、スクランブルを掛ける場合の問題点を図10および図11を用いて説明する。問題が起こりやすいのは、微小レベルまたはミュート時であるので、ミュート時を例にあげている。図10は従来AVシステムのスクランブル方法の一例であるが、入力の音声信号Axはミュートデータである。表現形式を2Sコンプリメントとしたのでビットは、図10(a)に示す通り全て”0”である。このようなビットストリームに、例えば、Gx=1+X+X5+X8+/X10の生成式で得られるスクランブルストリームを用いてビット反転をさせるメインのスクランブルを考える。なお、この時の回路構成例を図12に示す。
【0008】
このスクランブルストリームは図10(b)となる。スクランブルの出力データは、図10(c)Azのように単にスクランブルストリームと同じストリームとなる。ここで注目すべきは、ミュートの音声信号Axはサンプル単位ではスクランブルされて出現確率が平均化されるが、さらに長いストリームで見るともとの生成式がもつ巡回サイクル長で繰り返すため、このような長周期でみると出現確率は極端に偏りを持つと言える。
【0009】
出現し得る集合空間での分散を概念的に図11に示す。図11(a)はサンプル単位での集合を示す。一見分散は均一にされるが、元の生成式そのものであるため、図11(b)に示すように所定周期で見るとスクランブル後の空間が縮退している。したがって、スクランブルの前後の相関を知られ易く、スクランブル方法も破られやすい。すなわちスクランブル強度が弱い。
【0010】
実際には、単に生成式を使うのではなく初期値をフレーム毎に変えたり、複数の生成式を切り替えるなどの工夫をして破られにくくしているが、既知の入力データと観測されたスクランブルデータの両方が得られるならば、コンピュータなどを用いて、比較的容易にスクランブルを破ることができる。
以上説明したように従来例においては、リニアPCM音声データに直接スクランブルを掛けるようにしているために、次のような課題がある。
【0011】
(a)音声信号AxはリニアPCM音声データであるため、微小レベルの時やミュート時には、平文データにおいて所定のデータの出現確率が増加して偏りを生じる。そのため冗長度が増し、自己相関性が高くなる。
(b)そのため、音声信号出力Axをチェックしてこのような状態であることを知り、音声信号Axがミュートデータであることを想定し、一方のスクランブル音声信号Azを分離手段500の出力から取り出して、出力データとスクランブルデータを対比照合することで、スクランブルが破られる手懸かりとなる危険性が高い。
【0012】
(c)特に、圧縮映像データとリニアPCM音声の両方に同一のスクランブルを共通的に適用するAVシステムの場合、スクランブル強度の低いリニアPCM音声データをミュート時の相関を手懸かりにスクランブルを破り、既知となった手法で圧縮映像データのスクランブルも連鎖的に破られるという危険性がある。
本発明は上記の問題を解決するものであり、
(あ)微小レベル時やミュート時の所定データの出現確率の偏りすなわち冗長度の増加を検出して、自動的に出現確率を散らすこと。
【0013】
(い)これにより、冗長度を手懸かりにスクランブルを破ろうとするアタックを抑止できるスクランブル強度を高めること。
(う)特に、圧縮映像データとリニアPCM音声の両方に同一のスクランブルを共通的に適用するAVシステムの場合において、リニアPCM音声データのミュート時相関を手懸かりにスクランブルを破り、既知となった手法で圧縮映像データのスクランブルを連鎖的にアタックして両方のスクランブルが破られるのを効果的に防止できる補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明による補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置は、スクランブル文である情報系列Zを得るためのメインスクランブル処理の前に、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yを得るための補助スクランブルの手法および装置であって、情報系列Xの冗長度をブロック毎にランレングスにより検出して、冗長ランレングスを代替ビット列、好ましくはランダムデータに置換するようにした。この補助スクランブル処理の後の中間の情報系列Yをさらにメインスクランブルの処理をしてスクランブル文である情報系列Zを取り出すように構成したものである。
【0015】
これにより、リニアPCM音声データ固有のスクランブルの弱点が無くなり、従来同等又はそれ以上のスクランブル強度が実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明による補助スクランブル方法は、スクランブル文である情報系列Zを得るためのメインスクランブル処理の前に、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yおよび付帯情報Y subを得るための補助スクランブルの手法であって、情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとするとき、補助スクランブルは、前記区間毎に少なくとも前記Lmを付帯情報Ysubとし、前記区間内の情報データのそれぞれにおいて前記ランRnの上位前記Lmの長さのビット列を同じ長さの任意の代替ビット列に置換した情報データからなる情報系列Yを得るようにし、この補助スクランブル処理の後の中間の情報系列Yをさらにメインスクランブルの処理をしてスクランブル文である情報系列Zを取り出すように構成したものである。
【0017】
また、本発明の第2の発明による補助スクランブル装置は、スクランブル文である情報系列Zを得るための主スクランブル手段の前処理のために、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yおよび付帯情報Y subを得るための補助スクランブル装置であって、情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとするとき、補助スクランブル装置は、前記情報系列Xの前記区間毎に少なくとも前記Lmを付帯情報Ysubとし、前記区間内の情報系列Xの情報データのそれぞれにおいて前記ランRnの上位前記Lmの長さのビット列を同じ長さの任意の代替ビット列Rndに置換した情報データからなる情報系列Yを出力し、この補助スクランブル装置の中間の情報系列Yをさらにメインスクランブル装置を通じてスクランブル文である情報系列Zを取り出すように構成したものである。
【0018】
この方法または装置により、リニアPCM音声データのスクランブルの弱点が無くなり、従来同等又はそれ以上のスクランブル強度を持ったスクランブル文を生成でき、またはそのようなスクランブル文を出力する装置により安全な記録伝送が実現できる。
また、本発明の第3の発明による補助デスクランブル方法は、伝送文から中間デスクランブル文Y’を得る主デスクランブル処理の後に、中間デスクランブル文Y’および付帯情報Y subから元の平文の情報系列X’を復元するための補助デスクランブル方法であって、伝送文に付帯する付帯情報Ysubから伝送文の補助スクランブルで使用された少なくとも1つの情報パラメータLmの基に、補助デスクランブルは、所定の区間毎に中間デスクランブル文Y’の情報データのそれぞれにおいて極性ビットに続く前記Lmの長さのビット列を同じ長さの連続ビット列Rneに置換した情報データからなる情報系列Y’を生成するよう構成する。
【0019】
ただし、元の平文である情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとする。
また、本発明の第4の発明による補助デスクランブル装置は、伝送文から中間デスクランブル文Y’を得る主デスクランブル処理の後に、中間デスクランブル文Y’および付帯情報Y subから元の平文の情報系列X’を復元するための補助デスクランブルの装置であって、伝送文に付帯する付帯情報Ysubから伝送文の補助スクランブルで使用された少なくとも1つの情報パラメータLmの基に、補助デスクランブルは、所定の区間毎に中間デスクランブル文Y’の情報データのそれぞれにおいて極性ビットに続く位前記Lmの長さのビット列を同じ長さの連続ビット列Rneに置換した情報データからなる情報系列X’を出力するよう構成する。
【0020】
ただし、元の平文である情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとする。
この方法または装置により、リニアPCM音声データのスクランブル文を伝送受信する際にスクランブル文とデスクランブル文との比較照合をしてもスクランブル破りが困難となり、従来同等又はそれ以上のスクランブル強度を持ったデスクランブルの方法を提供でき、またはそのようなデスクランブル文を出力する装置により安全な記録伝送の受信が実現出来るようになる。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について実施例として、図面を参照しながら説明を行う。
【0022】
【実施例】
(第1の実施例)
図1は本発明の第1の実施例における補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置示す概要ブロック図である。
図1において、入力信号Xを補助スクランブル手段200へ供給する。補助スクランブル手段200は、所定の区間毎に入力信号Xを区切りその中で冗長ランを任意のランダムデータに置換する。それとともに冗長ランの代表値を付帯情報Ysubとして取り出す。これらの両方または少なくも情報系列Yのデータをスクランブル手段300に供給し、メインのスクランブルを行う。スクランブル後の情報系列Zは必要に応じてシステムに適応するフォーマットに変換して記録媒体(図示せず)または伝送路(明示せず)に伝送する。以上がスクランブル側の処理の概要である。
【0023】
また、伝送路を通じて受け取ったデスクランブル側の処理は、以下のように行う。情報系列Zを入力データとしデスクランブル手段600でメインのデスクランブルを行い、情報系列Y’を得る。この情報系列Y’とともに付帯情報Ysub’をデスクランブル手段600より取り出す。これらは補助デスクランブル手段700に供給する。補助デスクランブル手段700は所定の区間毎に情報系列Y’を区切り、付帯情報Ysub’で示される冗長ランを情報系列Y’に付加する。このようにして得られた情報系列X’を取り出す。以上全体の処理と補助スクランブル/デスクランブルの処理の関係について説明した。
【0024】
次に、詳細に補助スクランブル方法の処理系統または装置について、図2とともに説明する。
図2は、補助スクランブル手段200の具体例を示すブロック図である。図中、210は入力手段、220は区間分割手段、230はラン検出手段、240はランレングス最小値検出手段、250はランダムデータ生成手段、260はビット列置換手段、270は出力手段、280は付帯情報出力手段である。まず、情報系列Xを入力手段210から入力し、区間分割手段220で所定の時間(例えば、500ms)のフレーム毎にサンプルを区切る。このフレームには、サンプリング周波数48kHzの場合、24,000個のオーディオデータが含まれる。これらのオーディオデータXnは2Sコンプリメント形式で表現するステレオの16ビットとする。次に、ラン検出手段230でXnのランLnを検出する。図6にXnの具体データおよびランLnの例を示している。
【0025】
図6のおいて、Xn=”0000000000010111”、Xn+1=”0000000010110010”とする。
最上位の”0”は、正の値を示す極性符号である。極性符号に続く”0”を上位のランとする。上記の例ではそれぞれ10、7となる。ここでは、ランを”0”の連続部としたが、負の極性を示す”1”の連続部も同様に扱う。また、2Sコンプリメントの場合は、微小レベルの時に上位ビットにランが発生することが既知のため、ラン発生ポイントを表すPの情報は既定であるとして伝送しない。いま、この区間内でデータの絶対値の最大値がXn+1であるとすると、この区間でランレングス最小値Lminは7である。この時、この区間の全てのデータは少なくとも7以上のランを持つ。図2に戻って説明を続ける。
【0026】
このようにしてランレングス最小値検出手段240で得られるLminは、ビット列置換手段260へ供給するとともに付帯情報出力手段280を通じて付帯情報Ysubとして取り出す。ビット列置換手段260では、全てのオーディオデータに共通して含まれるランを、ランダムデータ生成手段250で生成するランダムデータ列Rndに置換して出力手段270へ供給する。ランダムデータ生成手段250では任意のランダムデータを発生し、例えば各サンプル毎に異なるデータや疑似ランダムデータを順次初期値を変更するなどが考えられるが、好ましくはランダマイズの手段として機器の電源投入経過時間などの自然現象パラメータを加味したものとして、他者の知り得ない乱数とする方が、スクランブル強度がさらに増し都合がよい。すなわち、このランダムデータは再生する必要のないものであるから、全く任意の自然乱数でもよい。
【0027】
このようにして得られた情報系列Yは元の情報系列Xが持っていた上位のランを全く意味のないランダムデータ列に置き換えるので、ミュートや微小レベルの時も中から大レベルの時も、ランが継続する事が無くなり、データの偏りが分散し、非可逆変換であるので単体でもスクランブル強度が増す。また、代替ビット列Rndは、置換後の情報データのビット”1”とビット”0”の出現確率が略平坦になるように計算したビット列を用いて生成するように適応的に”0”と”1”の出現数のバランスをとるようにしてもよい。こうすることで全体のデータの出現確率をより平坦にできる。この様にして得られた情報系列Yをメインのスクランブルにかけて本来のスクランブル強度を得る。この場合、入力データの偏りが皆無となるのでメインスクランブルのアタックを防止でき、補助スクランブルとメインスクランブルの交互作用でスクランブル強度がさらに増大する。
【0028】
図3は補助デスクランブル方法の処理系統または装置のブロック図である。
図1のメインのデスクランブル手段600から出力する情報系列Y’は、図2の情報系列Yと等価なデータである。情報系列Y’を入力手段710から入力し、区間再生手段720で500ms毎にフレーム同期をとる。付帯情報Ysub’は、図2の付帯情報Ysubと等価であり、同じくメインのデスクランブル手段600から出力し補助デスクランブル手段700に供給する。補助デスクランブル手段700は付帯情報検出手段780においてランレングス最小値Lminを再生する。図3では、ランの位置情報Pも再生するようにしているが、前述のように2SコンプリメントであるためPが既知のためPは既定であるとして特に伝送しない。このようにして得たオーディオデータX’nとランレングス最小値Lminをラン再生手段760に供給する。ラン再生手段760はオーディオデータX’nの極性ビットを除く上位ビットにおいて、ランレングス最小値Lminの長さのビット列を同じ長さの”0”または”1”に置換する。”0”にするか”1”にするかは極性ビットで決定する。2Sコンプリメントの場合は、極性ビットと同じビットとする。オフセットバイナリの場合は極性ビットとは逆のビットとする。このようにしてランを再生したオーディオデータX’は出力手段770を通じて外部に取り出す。
【0029】
以上説明したように、本実施例による補助スクランブルは、オーディオデータXをラン部とそれ以外に分けて、ラン部を付帯情報Ysubで示すとともに、ラン部そのものは全く相関のないランダムデータに置換するものである。そしてこれをメインのスクランブルをかけて伝送し、再生処理はメインのデスクランブルの後に、付帯情報Ysubを用いてオーディオデータの上位のランを回復するものである。これにより、ミュートおよび微小レベルでのオーディオデータのランを前処理で無くしてメインのスクランブルに掛けるようにしたので、メインのスクランブルに対するアタック防御性が高まるだけでなく、ランの置換データを自然乱数とすることで補助スクランブル自体のスクランブル強度も高められるので、相互にスクランブル強度を高める交互作用が得られる。
【0030】
また、本実施例による補助デスクランブルは、安全にデスクランブルが可能であり、デスクランブルの課程および装置からスクランブルアタックにより破られる危険性も小さい、すなわちスクランブル強度が高い。
(第2、第3の実施例)
次に、本発明の第2および第3の実施例として、補助スクランブル/デスクランブル装置をAVシステムに適用する場合について説明する。図4および図5は、ともにAVシステムに適用した補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置のブロック図である。従来例として説明した図9と同じ手段については、同符号とし、動作についても同様であるので省略する。
【0031】
図9と異なるのは、オーディオデータの系列に本発明による補助スクランブル/デスクランブル装置を適用した点である。また、図4と図5で異なるのは、オーディオの付帯情報AYsubをオーディオデータと分離してメインスクランブルも掛けずに伝送するか、または、オーディオの付帯情報AYsubをメインスクランブルをさらに掛けて伝送するかの違いである。前者の方は、処理が簡便である特徴、後者はオーディオの付帯情報AYsubについてもスクランブル強度が得られる特徴がある。
【0032】
これまでに説明したように、リニアPCM音声データであっても本発明の補助スクランブルを掛けることにより圧縮映像データに比較しても同等かそれ以上のスクランブル強度が得られるようになるので、これらのどちらにおいても、圧縮映像データとリニアPCM音声の両方に同一のスクランブルを共通的に適用するAVシステムの場合において、リニアPCM音声データのミュート時相関を手懸かりにスクランブルを破り、既知となった手法で圧縮映像データのスクランブルを連鎖的にアタックして両方のスクランブルが破られるのを効果的に防止できる。
【0033】
(第4の実施例)
また、他の適用例として、誤り訂正手段と組み合わせることができる。これを第4の実施例とする。
図7は、補助スクランブルと誤り訂正手段とを組み合わせて交互作用を得る構成を示すブロック図である。同図において図1と同様の手段については、同一符号とした。図中、1000は誤り訂正符号生成手段であり、その前に補助スクランブル手段を入れる。このようにしたのはオーディオデータの偏りがミュート時などに発生すると、誤り訂正の特異点にデータが集中することに起因して訂正能力が低下するのを防止するためである。この後メインのスクランブル手段300を通じることでスクランブル強度も保てる。また、スクランブル手段300はスクランブル強度が必要でない場合には取り除いても良い。あるいは他の目的、例えばパーシャルレスポンス符号やビタビ符号への変換や、DC成分を無くしPLLの引き込みを容易にするためのEFM変調および8−10変調などでも効果が得られる。
【0034】
(第5の実施例)
さらに、図8は、同様に付帯情報Ysubに誤り訂正符号をかけたものである。これを第5の実施例とする。
図7と同様に、図1と同様の手段については同一符号とした。図8において、1500は付帯情報Ysubの誤り訂正符号生成手段である。付帯情報Ysubの信頼度を高めるために付帯情報Ysubの誤り訂正符号生成手段1500の符号の持つ誤り訂正能力をオーディオデータの誤り訂正符号生成手段1000のものより高くする。同様に、デスクランブル側すなわち受信側においても付帯情報Ysub’の誤り訂正手段2500の能力をオーディオデータの誤り訂正手段2000よりも高くする。これにより、付帯情報Ysub’の信頼度が相対的にオーディオデータのものより高くなる。
【0035】
今、伝送上にエラーが発生し、オーディオデータの誤り訂正手段2000の誤り訂正能力を越えたとする。この時、誤データが出力されるが、ミュート時や微小レベルであってもほぼフルスケールの強大な雑音が発生する可能性があるが、付帯情報Ysub’の誤り訂正手段2500の能力はオーディオデータの誤り訂正手段2000よりも高いので訂正可能で正しい付帯情報Ysub’が得られる。これにより、雑音のレベルを抑圧し異常音の発生を防止できる。特にミュート時であれば、雑音もミュートされ問題が回避できる。このように本発明の補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置は訂正能力を引き出すことや、エラー時の雑音抑圧にも効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の第1の発明になる補助スクランブル方法は、スクランブル文である情報系列Zを得るためのメインスクランブル処理の前に、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yを得るための補助スクランブルの手法であって、情報系列Xを構成する1つの情報データの所定部位Pにあるビット"1"または"0"の連続部分をランRn、ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内でランレングスLnの最小値をLminとするとき、補助スクランブルは、区間毎に少なくともLminを付帯情報Ysubとし、Pが既定でない場合にはさらに所定部位Pを加えて付帯情報Ysubとするとともに、区間内の情報データのそれぞれにおいて所定部位PにおけるLminを超えない長さのビット列を同じ長さの任意の代替ビット列に置換した情報データとして、これらの情報データからなる情報系列Yを得るようにし、この補助スクランブル処理の後の中間の情報系列Yをさらにメインスクランブルの処理をしてスクランブル文である情報系列Zを取り出すように構成したものである。
【0037】
また、本発明の第2の発明による補助スクランブル装置は、スクランブル文である情報系列Zを得るための主スクランブル手段の前処理のために、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yを得るための補助スクランブル装置であって、情報系列Xを構成する1つの情報データの所定部位Pにあるビット"1"または"0"の連続部分をランRn、ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内でランレングスLnの最小値をLminとするとき、補助スクランブル装置は、情報系列Xの区間毎に少なくともLminを付帯情報Ysubとし、Pが既定でない場合にはさらに所定部位Pを付帯情報Ysubに加えるとともに、区間内の情報系列Xの情報データのそれぞれにおいて所定部位PにおけるLminを超えない長さのビット列を同じ長さの任意の代替ビット列Rndに置換した情報データを出力し、これらの情報データからなる情報系列Yを出力し、この補助スクランブル装置の中間の情報系列Yをさらにメインスクランブル装置を通じてスクランブル文である情報系列Zを取り出すように構成したものである。
【0038】
これら第1、第2の発明の方法または装置により、リニアPCM音声データのスクランブルの弱点が無くなり、従来同等又はそれ以上のスクランブル強度を持ったスクランブル文を生成でき、またはそのようなスクランブル文を出力する装置により安全な記録伝送が実現できる。
また、本発明の第3の発明による補助デスクランブル方法は、伝送文から中間デスクランブル文Y’を得る主デスクランブル処理の後に、中間デスクランブル文Y’から元の平文の情報系列X’を復元するための補助デスクランブル方法であって、伝送文に付帯する付帯情報Ysubから伝送文の補助スクランブルで使用された少なくとも1つの情報パラメータLminおよび必要によりもう一つのパラメータPの基に、補助デスクランブルは、所定の区間毎に中間デスクランブル文Y’の情報データのそれぞれにおいて所定部位PにおけるLminを超えない長さのビット列を同じ長さの連続ビット列Rneに置換した情報データを生成し、これらの情報データからなる情報系列Y’を最終データとして生成するよう構成するものである。(ただし、元の平文である情報系列Xを構成する1つの情報データの所定部位Pにあるビット"1"または"0"の連続部分をランRn、ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内でランレングスLnの最小値をLminとする。)
また、本発明の第4の発明による補助デスクランブル装置は、伝送文から中間デスクランブル文Y’を得る主デスクランブル処理の後に、中間デスクランブル文Y’から元の平文の情報系列X’を復元するための補助デスクランブルの装置であって、伝送文に付帯する付帯情報Ysubから伝送文の補助スクランブルで使用された少なくとも1つの情報パラメータLminおよび必要によりもう一つのパラメータPの基に、補助デスクランブルは、所定の区間毎に中間デスクランブル文Y’の情報データのそれぞれにおいて所定部位PにおけるLminを超えない長さのビット列を同じ長さの連続ビット列Rneに置換した情報データを生成し、これらの情報データからなる情報系列Y’を最終データとして出力するよう構成するものである。
これら第3,第4の発明の方法または装置により、リニアPCM音声データのスクランブル文を伝送受信する際にスクランブル文とデスクランブル文との比較照合をしてもスクランブル破りが困難となり、従来同等又はそれ以上のスクランブル強度を持ったデスクランブルの方法を提供でき、またはそのようなデスクランブル文を出力する装置により安全な記録伝送の受信が実現出来るようになる。
【0039】
また、以上の発明により、
(あ)微小レベル時やミュート時の所定データの出現確率の偏りすなわち冗長度の増加を検出して、自動的に出現確率を散らすこと。
(い)これにより、冗長度を手懸かりにスクランブルを破ろうとするアタックを抑止できるスクランブル強度を高めること。
【0040】
(う)特に、圧縮映像データとリニアPCM音声の両方に同一のスクランブルを共通的に適用するAVシステムの場合において、リニアPCM音声データのミュート時相関を手懸かりにスクランブルを破り、既知となった手法で圧縮映像データのスクランブルを連鎖的にアタックして両方のスクランブルが破られるのを効果的に防止できる。補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置を提供することができる。
【0041】
さらに、誤り訂正を組み合わせることにより、伝送上にエラーが発生しオーディオデータの誤り訂正手段の誤り訂正能力を越えた場合であっても、雑音のレベルを抑圧し異常音の発生を防止できる。特にミュート時であれば、雑音もミュートされ問題が回避できる。このように本発明の補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置は訂正能力を引き出すことや、エラー時の雑音抑圧にも効果を奏する。
【0042】
以上説明したように、本発明はこれまで課題の多かったリニアPCM音声データのスクランブル強度を高め、AVシステムにも適用容易でスクランブル強度のバランスもとれたスクランブル装置を、安定かつ経済的に実現し得る優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置のブロック図
【図2】同実施例における補助スクランブル方式の処理系統または装置のブロック図
【図3】同実施例における補助デスクランブル方式の処理系統または装置のブロック図
【図4】本発明の第2の実施例における補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置のAVシステムへの適用例のブロック図
【図5】本発明の第3の実施例における補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置のAVシステムへの適用例のブロック図
【図6】本発明の第1の実施例における補助スクランブル方法の説明図
【図7】本発明の第4の実施例における補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置のブロック図
【図8】本発明の第5の実施例における補助スクランブル/デスクランブル方法及び装置のブロック図
【図9】従来のAVシステムにおけるスクランブル/デスクランブル方法及び装置を示すブロック図
【図10】従来のAVシステムにおけるスクランブル方法を示す図
【図11】従来のAVシステムのスクランブル能力を説明する概念図
【図12】従来の一般的な疑似ランダムノイズ生成回路を示すブロック図
【符号の説明】
100 符号装置
200 補助スクランブル手段
220 区間分割手段
230 ラン検出手段
240 ランレングス最小値検出手段
250 ランダムデータ生成手段
260 ビット列置換手段
280 付帯情報出力手段
720 区間再生手段
760 ラン再生手段
300 スクランブル手段
400 合成手段
500 分離手段
600 デスクランブル手段
700 補助デスクランブル手段
800 リニアPCM音声データ出力手段
Claims (20)
- スクランブル文である情報系列Zを得るための主スクランブル処理の前に、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yおよび付帯情報Y subを得るための補助スクランブルの方法であって、
情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとするとき、
補助スクランブルは、前記情報系列Xの前記区間毎に少なくとも前記Lmを付帯情報Ysubとし、前記区間内の情報系列Xの情報データのそれぞれにおいて前記ランRnの上位前記Lmの長さのビット列を同じ長さの任意の代替ビット列Rndに置換した情報データからなる情報系列Yを生成することを特徴とする補助スクランブル方法。 - 平文の情報系列Xは2Sコンプリメントもしくはオフセット・バイナリ形式で表記されるデータから構成される請求項1に記載の補助スクランブル方法。
- 代替ビット列Rndは、少なくとも所定数kの情報データの中で疑似乱数を用いて生成することを特徴とする請求項1または2に記載の補助スクランブル方法。
- 代替ビット列Rndは、置換後の情報データのビット"1"とビット"0"の出現確率が略平坦になるように計算したビット列を用いて生成することを特徴とする請求項1または2に記載の補助スクランブル方法。
- 代替ビット列Rndは、少なくとも所定数kの情報データの中のデータの出現確率が略平坦になるように計算した乱数を用いて生成することを特徴とする請求項1または2に記載の補助スクランブル方法。
- 平文の情報系列Xから中間の情報系列Yを得るための補助スクランブルの後に、誤り訂正符号を生成付加し、その後にメインのスクランブルを掛けるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の補助スクランブル方法。
- スクランブル文である情報系列Zを得るための主スクランブル手段の前処理のために、平文の情報系列Xから中間の情報系列Yおよび付帯情報Y subを得るための補助スクランブルの装置であって、
情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとするとき、
補助スクランブルは、前記情報系列Xの前記区間毎に少なくとも前記Lmを付帯情報Ysubとし、前記区間内の情報系列Xの情報データのそれぞれにおいて前記ランRnの上位前記Lmの長さのビット列を同じ長さの任意の代替ビット列Rndに置換した情報データからなる情報系列Yを出力することを特徴とする補助スクランブル装置。 - 平文の情報系列Xは2Sコンプリメントもしくはオフセット・バイナリ形式で表記されるデータから構成される請求項7に記載の補助スクランブル装置。
- 代替ビット列Rndは、少なくとも所定数kの情報データの中で疑似乱数を用いて生成することを特徴とする請求項7または8に記載の補助スクランブル装置。
- 代替ビット列Rndは、置換後の情報データのビット"1"とビット"0"の出現確率が略平坦になるように計算したビット列を用いて生成することを特徴とする請求項7または8に記載の補助スクランブル装置。
- 代替ビット列Rndは、少なくとも所定数kの情報データの中のデータの出現確率が略平坦になるように計算した乱数を用いて生成することを特徴とする請求項7または8に記載の補助スクランブル装置。
- 平文の情報系列Xから中間の情報系列Yを得るための補助スクランブルの後に、誤り訂正符号を生成付加し、その後にメインのスクランブルを掛けるようにしたことを特徴とする請求項7または8に記載の補助スクランブル装置。
- 伝送文から中間デスクランブル文Y’を得る主デスクランブル処理の後に、中間デスクランブル文Y’および付帯情報Y subから元の平文の情報系列X’を復元するための補助デスクランブル方法であって、
元の平文である情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとして、
伝送文に付帯する付帯情報Ysubから伝送文の補助スクランブルで使用された少なくとも1つの情報パラメータLmの基に、
補助デスクランブルは、所定の区間毎に中間デスクランブル文Y’の情報データのそれぞれにおいて前記極性ビットに続く前記Lmの長さのビット列を同じ長さの連続ビット列Rneに置換した情報データからなる情報系列X’を生成することを特徴とする補助デスクランブル方法。 - 平文の情報系列Xは2Sコンプリメントもしくはオフセット・バイナリ形式で表記されるデータから構成される請求項13に記載の補助デスクランブル方法。
- 連続ビット列Rneは、平文の情報系列Xが2Sコンプリメントで表記されるデータから構成される場合、極性ビットと同極性のビットの連続ビット列とすることを特徴とする請求項14に記載の補助デスクランブル方法。
- 連続ビット列Rneは、平文の情報系列Xがオフセット・バイナリ形式で表記されるデータから構成される場合、極性ビットとは反転極性の連続ビット列とすることを特徴とする請求項14に記載の補助デスクランブル方法。
- 伝送文から中間デスクランブル文Y’を得る主デスクランブル処理の後に、中間デスクランブル文Y’および付帯情報Y subから元の平文の情報系列X’を復元するための補助デスクランブルの装置であって、
元の平文である情報系列Xを構成する1つの情報データの上位ビットのうち極性ビットに続くビット"1"または"0"の連続部分をランRn、前記ランRnの長さをランレングスLnとし、所定数kの情報データからなる区間内で前記ランレングスLnの最小値をLminとし、前記Lminを超えない前記区間内で一定の値をLmとして、
伝送文に付帯する付帯情報Ysubから伝送文の補助スクランブルで使用された少なくとも1つの情報パラメータLmの基に、
補助デスクランブルは、所定の区間毎に中間デスクランブル文Y’の情報データのそれぞれにおいて前記極性ビットに続く前記Lmの長さのビット列を同じ長さの連続ビット列Rneに置換した情報データからなる情報系列X’を出力することを特徴とする補助デスクランブル装置。 - 平文の情報系列Xは2Sコンプリメントもしくはオフセット・バイナリ形式で表記されるデータから構成される請求項17に記載の補助デスクランブル装置。
- 連続ビット列Rneは、平文の情報系列Xが2Sコンプリメントで表記されるデータから構成される場合、極性ビットと同極性のビットの連続ビット列とすることを特徴とする請求項18に記載の補助デスクランブル装置。
- 連続ビット列Rneは、平文の情報系列Xがオフセット・バイナリ形式で表記されるデータから構成される場合、極性ビットを反転した連続ビット列とすることを特徴とする請求項18に記載の補助デスクランブル装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06282098A JP4147607B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 補助スクランブル/デスクランブル方法および装置 |
US09/423,930 US7580525B1 (en) | 1998-03-13 | 1999-03-11 | Sub-scrambling/descrambling method and sub-scrambling/descrambling device |
KR1019997010435A KR100349567B1 (ko) | 1998-03-13 | 1999-03-11 | 보조 스크램블링/디스크램블링 방법 및 보조 스크램블링/디스크램블링 장치 |
EP99939240A EP0996251A4 (en) | 1998-03-13 | 1999-03-11 | METHOD AND DEVICE FOR PARTIAL Veiling / Unveiling |
CNB998002445A CN1158811C (zh) | 1998-03-13 | 1999-03-11 | 辅助加扰/解扰方法及辅助加扰/解扰装置 |
PCT/JP1999/001178 WO1999046885A1 (fr) | 1998-03-13 | 1999-03-11 | Procede de brouillage partiel/de desembrouillage et dispositif de brouillage partiel/de desembrouillage |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06282098A JP4147607B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 補助スクランブル/デスクランブル方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11261987A JPH11261987A (ja) | 1999-09-24 |
JP4147607B2 true JP4147607B2 (ja) | 2008-09-10 |
Family
ID=13211363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06282098A Expired - Fee Related JP4147607B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 補助スクランブル/デスクランブル方法および装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7580525B1 (ja) |
EP (1) | EP0996251A4 (ja) |
JP (1) | JP4147607B2 (ja) |
KR (1) | KR100349567B1 (ja) |
CN (1) | CN1158811C (ja) |
WO (1) | WO1999046885A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000021199A1 (fr) * | 1998-10-06 | 2000-04-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede et dispositif de codage a compression sans perte, et procede et dispositif de decodage a compression sans perte |
US7895616B2 (en) * | 2001-06-06 | 2011-02-22 | Sony Corporation | Reconstitution of program streams split across multiple packet identifiers |
CN103559678B (zh) * | 2013-10-30 | 2016-05-04 | 南京师范大学 | 一种shp线面图层数据的置乱与还原方法 |
CN107769921B (zh) * | 2017-10-19 | 2021-03-26 | 浙江工商大学 | 一种生成随机数的方法和装置 |
DE102020216072A1 (de) * | 2020-12-16 | 2022-06-23 | Infineon Technologies Ag | Vorrichtung und Verfahren zum Bearbeiten von Bitfolgen |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4304962A (en) * | 1965-08-25 | 1981-12-08 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | Data scrambler |
US4266243A (en) * | 1979-04-25 | 1981-05-05 | Westinghouse Electric Corp. | Scrambling system for television sound signals |
JPS60210044A (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-22 | Nec Corp | 誤り訂正符号送受信装置 |
US4742544A (en) * | 1984-07-09 | 1988-05-03 | Kupnicki Richard A | Television transmission network with scrambling and descrambling |
EP0296201A1 (en) | 1987-01-05 | 1988-12-28 | BRITISH TELECOMMUNICATIONS public limited company | Optical communications network |
JPS63209338A (ja) | 1987-02-26 | 1988-08-30 | Mitsubishi Electric Corp | 秘話装置 |
JPH0556034A (ja) | 1991-08-23 | 1993-03-05 | Nec Corp | デイジタル通信装置 |
US5793656A (en) * | 1994-06-30 | 1998-08-11 | Hughes Electronics Corporation | Application-specific integrated circuits having programming functions |
SG43035A1 (en) * | 1994-08-04 | 1997-10-17 | British Telecomm | In-service monitoring in communication networks |
JP2897679B2 (ja) * | 1995-03-28 | 1999-05-31 | 株式会社日立製作所 | ディジタル信号記録装置 |
AU3706197A (en) | 1996-08-05 | 1998-03-06 | T.T.R. Technologies Ltd. | Digital optical media authentication and copy protection method |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP06282098A patent/JP4147607B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-03-11 KR KR1019997010435A patent/KR100349567B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1999-03-11 US US09/423,930 patent/US7580525B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-11 CN CNB998002445A patent/CN1158811C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-11 EP EP99939240A patent/EP0996251A4/en not_active Withdrawn
- 1999-03-11 WO PCT/JP1999/001178 patent/WO1999046885A1/ja active IP Right Grant
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1999046885A1 (fr) | 1999-09-16 |
EP0996251A1 (en) | 2000-04-26 |
KR20010012480A (ko) | 2001-02-15 |
EP0996251A4 (en) | 2003-05-21 |
CN1158811C (zh) | 2004-07-21 |
JPH11261987A (ja) | 1999-09-24 |
KR100349567B1 (ko) | 2002-08-22 |
US7580525B1 (en) | 2009-08-25 |
CN1256831A (zh) | 2000-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4271876B2 (ja) | ディジタルコンテンツ生成方法及び関連装置 | |
CN1822667B (zh) | 防复制方法和装置 | |
KR0127908B1 (ko) | 입력 데이타 신호 처리 장치 | |
US7177430B2 (en) | Digital entroping for digital audio reproductions | |
US5796826A (en) | Apparatus for limiting reproducible number of magnetic recording medium | |
US20020106192A1 (en) | Contents data, recording medium, recording method and device, reproducing method and device | |
KR20000035263A (ko) | 부가 정보 전송 방법, 부가 정보 전송 시스템, 정보 신호출력 장치, 정보 신호 처리 장치, 정보 신호 기록 장치 및정보 신호 기록 매체 | |
JP2008252891A (ja) | 埋込データ及び埋込データを検出し、再生する方法及び装置 | |
JP4726299B2 (ja) | 情報信号を処理するためのシステム | |
Torrubia et al. | Perceptual cryptography on MPEG Layer III bit-streams | |
KR100597987B1 (ko) | 비밀 정보의 기밀성 향상을 도모한 변조 장치, 변조 방법및 광학 기록 매체의 제조 방법 | |
JP4147607B2 (ja) | 補助スクランブル/デスクランブル方法および装置 | |
GB2455526A (en) | Generating water marked copies of audio signals and detecting them using a shuffle data store | |
WO1994003988A2 (en) | Dithered digital signal processing system | |
JP3996350B2 (ja) | 安全なコンパクト・ディスク及びプレイヤ | |
JPH11238305A (ja) | データ処理方法及びデータ記録再生装置 | |
KR100800373B1 (ko) | 디지털 입력신호의 워드 길이를 축소하는 방법 및 장치와, 그 디지털 입력신호를 회복시키는 방법 및 장치 | |
JPH11225140A (ja) | データ暗号化装置および復号装置と、そのプログラム記録媒体 | |
Jenkins et al. | Steganography in audio | |
EP0845779A2 (en) | Storage and transmission of one-bit data | |
JPH11509073A (ja) | 符号化装置を有する磁気テープ記録/再生装置 | |
KR0157666B1 (ko) | 음성스크램블시스템 및 그 음성스크램블장치와 음성디스크램블장치 | |
JP4622208B2 (ja) | 圧縮暗号および復号復元装置、圧縮暗号および復号復元方法 | |
JPH1055617A (ja) | 信号処理装置、記録媒体およびディスクカッティング装置 | |
JP2004279469A (ja) | 電子透かしシステム、電子透かし埋込装置および電子透かし検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050117 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050215 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050627 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080415 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080603 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080616 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |