JP4147534B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。本発明に係る通信装置としての端末1は、図1に示すように、送信データを発生するデータ発生部1−1と、送信データをネットワ−クに出力するデータ送信制御部1−2とを備える。本実施形態の端末1は、第四層の通信プロトコルであるTCPに基づきコネクション型の通信を行う通信装置である。
図3は、本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図3において、図1に示す構成と対応する部分には、図1の符号に関連する符号が付されている。本実施形態の端末2は、図1の端末1の構成に加え、パケット廃棄検出時の輻輳ウインド減少率を動的に変更する輻輳ウインド減少率決定部2−11をデータ送信制御部2−2に備える。
上記数式3によれば、パケット廃棄検出時にRTTが最小RTTに等しいとき(ステップB9:Yes)、すなわちパケット廃棄を検出したが輻輳は無いと推測されるとき、減少率として「1」を得る。この場合、輻輳ウインドは縮小されず、現状のサイズが維持される(ステップB10)。一方、RTTが最大RTTに等しいとき(ステップB11:Yes)、すなわち輻輳発生の可能性が高いとき、輻輳ウインド減少率は「TCP−Reno」によるパケット廃棄検出時の減少率と同様の「0.5」、すなわち現状の輻輳ウインドのサイズを半減させる減少率を得る。また、RTTが最小RTTから最大RTTに向けて増大する間は(ステップB10:No、ステップB11:No)、輻輳ウインドの減少率として「1」から「0.5」の間の値が得られ、すなわちRTTが増大するに従い輻輳ウインドの減少量が増大する。
図5は、本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図5において、図1に示す構成と対応する部分には、図1の符号に関連する符号が付されている。本実施形態の端末3は、図1の端末1の構成に加え、輻輳ウインドと並列的に設けられた参照輻輳ウインドのサイズを算出する参照輻輳ウインド決定部3−11をデータ送信制御部3−2に備える。
図7は、本発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。本実施形態の端末4は、図5に示す第3の実施形態と同様な構成であり、すなわち第1の実施形態の構成に加え、参照輻輳ウインドのサイズを算出する参照輻輳ウインド決定部4−11をデータ送信制御部4−2に備える。
1−1 デ−タ発生部
1−2 デ−タ送信制御部
1−3:パケット送信部、1−4:パケット受信部、1−5:輻輳判定部、1−6:輻輳ウインド決定部、1−7:帯域推定部、1−8:RTT計測部、1−9:利用率推定部、1−10:輻輳ウインド増加幅決定部
Claims (33)
- ネットワークへ連続的に送出可能な信号量を規定する輻輳ウインドに基づき通信セッションを実行する通信装置であって、
適用すべき輻輳ウインドのサイズを決定する手段と、通信セッションにおける信号伝播時間を用いてボトルネック回線の利用率を推定する手段と、推定した回線利用率に基づき輻輳回避動作における輻輳ウインドの増加幅を決定する手段とを有し、
推定した回線利用率が増大するに従い、より小さい値を前記増加幅に決定することを特徴とする通信装置。 - 前記増加幅の下限を1パケット分の信号量とすることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- さらに、前記ボトルネック回線の帯域を推定する手段を有し、推定した帯域を用いて前記増加幅を決定する請求項1又は2記載の通信装置。
- 現時点の信号伝播時間が過去の信号伝播時間の最大値に近づくほど回線利用率が高くなることを示す指数関数により前記回線利用率を推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記最大値として、パケット廃棄が発生する直前の信号伝播時間を用いることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
- 前記最大値として、既存の最大値と過去の信号伝播時間の最小値に所定値を加算した値とのうちの大きいほうを用いることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
- 前記所定値として、ボトルネック回線の帯域に比例して増減する値を用いることを特徴とする請求項6記載の通信装置。
- さらに、過去の信号伝播時間の最小値および最大値と現時点の信号伝播時間とに基づき輻輳回避動作における輻輳ウインドの減少率を決定する手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
- 現時点の信号伝播時間が増大するに従い輻輳ウインドをより小さくする値を前記減少率として決定することを特徴とする請求項8記載の通信装置。
- 前記減少率として、現時点の信号伝播時間が前記最小値に等しいとき輻輳ウインドの減少を停止させる値を決定し、現時点の信号伝播時間が前記最大値に等しいとき輻輳ウインドを半減させる値を決定することを特徴とする請求項8又は9記載の通信装置。
- さらに、前記輻輳ウインドと並列的に設けられ且つ増加幅が1パケット分の信号量である参照輻輳ウインドのサイズを算出する手段を有し、参照輻輳ウインドのサイズおよび前記増加幅に基づくサイズのうちの大きいほうのサイズを前記輻輳ウインドのサイズに決定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の通信装置。
- 現時点の信号伝播時間が前記最大値に等しいとき、前記輻輳ウインドの増加を停止させる値を前記輻輳ウインドの増加幅として決定することを特徴とする請求項11記載の通信装置。
- 現時点の信号伝播時間が前記最大値に等しいとき、1パケット分の信号量を前記輻輳ウインドの増加幅に決定することを特徴とする請求項11記載の通信装置。
- 前記輻輳ウインドのサイズと前記参照輻輳ウインドのサイズとの差分に応じて前記輻輳ウインドの増加幅を変化させることを特徴とする請求項11記載の通信装置。
- ネットワークへ連続的に送出可能な信号量を規定する輻輳ウインドに基づき通信セッションを実行する通信装置であって、
適用すべき輻輳ウインドのサイズを決定する手段と、通信セッションにおける信号伝搬時間に基づいて前記輻輳ウインドの増加幅を決定する手段と、前記輻輳ウインドと並列的に設けられ且つ増加幅が1パケット分の信号量である参照輻輳ウインドのサイズを算出する手段とを備え、
参照輻輳ウインドのサイズおよび前記増加幅に基づくサイズのうちの大きいほうのサイズを前記輻輳ウインドのサイズに決定することを特徴とする通信装置。 - 複数の端末装置間において実行される通信セッションを中継するセッション中継装置であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の通信装置。
- コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の通信装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- それぞれが請求項1乃至16のいずれか1項に記載の通信装置である複数の端末装置を備えることを特徴とする通信システム。
- ネットワークへ連続的に送出可能な信号量を規定する輻輳ウインドに基づき通信セッションを実行する通信装置が、
通信セッションにおける信号伝播時間を用いてボトルネック回線の利用率を推定し、推定した回線利用率に基づき輻輳回避動作における輻輳ウインドの増加幅を決定し、輻輳ウインドを拡大させるとき、適用すべき輻輳ウインドのサイズを前記増加幅に基づき決定し、前記輻輳ウインドの増加幅を決定するとき、回線利用率が増大するに従い、より小さい値を前記増加幅に決定することを特徴とする通信方法。 - 前記通信装置が、前記増加幅の下限を1パケット分の信号量とすることを特徴とする請求項19記載の通信方法。
- 前記通信装置が、さらに、前記ボトルネック回線の帯域を推定し、推定した帯域を用いて前記増加幅を決定する請求項19又は20記載の通信方法。
- 前記通信装置が、現時点の信号伝播時間が過去の信号伝播時間の最大値に近づくほど回線利用率が高くなることを示す指数関数により前記回線利用率を推定することを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の通信方法。
- 前記通信装置が、前記最大値として、パケット廃棄が発生する直前の信号伝播時間を用いることを特徴とする請求項22記載の通信方法。
- 前記通信装置が、前記最大値として、既存の最大値と過去の信号伝播時間の最小値に所定値を加算した値とのうちの大きいほうを用いることを特徴とする請求項22記載の通信方法。
- 前記通信装置が、前記所定値として、ボトルネック回線の帯域に比例して増減する値を用いることを特徴とする請求項24記載の通信方法。
- 前記通信装置が、さらに、過去の信号伝播時間の最小値および最大値と現時点の信号伝播時間とに基づき輻輳回避動作における輻輳ウインドの減少率を決定し、輻輳ウインドを縮小させるとき、前記減少率に基づき輻輳ウインドのサイズを決定することを特徴とする請求項19乃至25のいずれか1項に記載の通信方法。
- 前記通信装置が、現時点の信号伝播時間が増大するに従い輻輳ウインドをより小さくする値を前記減少率として決定することを特徴とする請求項26記載の通信方法。
- 前記通信装置が、前記減少率として、現時点の信号伝播時間が前記最小値に等しいとき輻輳ウインドの減少を停止させる値を決定し、現時点の信号伝播時間が前記最大値に等しいとき輻輳ウインドを半減させる値を決定することを特徴とする請求項26又は27記載の通信方法。
- 前記通信装置が、さらに、前記輻輳ウインドと並列的に設けられ且つ増加幅が1パケット分の信号量である参照輻輳ウインドのサイズを算出し、参照輻輳ウインドのサイズおよび前記増加幅に基づくサイズのうちの大きいほうのサイズを前記輻輳ウインドのサイズに決定することを特徴とする請求項19乃至28のいずれか1項に記載の通信方法。
- 前記通信装置が、現時点の信号伝播時間が前記最大値に等しいとき、前記輻輳ウインドの増加を停止させる値を前記輻輳ウインドの増加幅として決定することを特徴とする請求項29記載の通信方法。
- 前記通信装置が、現時点の信号伝播時間が前記最大値に等しいとき、1パケット分の信号量を前記輻輳ウインドの増加幅に決定することを特徴とする請求項29記載の通信方法。
- 前記通信装置が、前記輻輳ウインドのサイズと前記参照輻輳ウインドのサイズとの差分に応じて前記輻輳ウインドの増加幅を変化させることを特徴とする請求項29記載の通信方法。
- ネットワークへ連続的に送出可能な信号量を規定する輻輳ウインドに基づき通信セッションを実行する通信装置が、
通信セッションにおける信号伝搬時間に基づいて輻輳ウインドの増加幅を決定し、前記輻輳ウインドと並列的に設けられ且つ増加幅が1パケット分の信号量である参照輻輳ウインドのサイズを算出し、輻輳ウインドを拡大させるとき参照輻輳ウインドのサイズおよび前記増加幅に基づくサイズのうちの大きいほうのサイズを前記輻輳ウインドのサイズに決定することを特徴とする通信方法。
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