JP2009231857A - 通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】転送レートを例えばSlow startフェーズで増加させる制御において、通信回線を物理帯域を超えることなく早期に転送レートを安定化させること。
【解決手段】本発明は、通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定する物理帯域測定部と、物理帯域測定部で測定した物理帯域を超えない閾値を設定し、この閾値まで例えばSlow startによるデータ通信のレートを増加させ、このレートが前記閾値以上、物理帯域未満となった段階でレートを低下させるEnhanced Slow start部とを備える通信制御装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信回線を介してデータを転送する際の伝送レート制御を行う通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
近年、インターネット上のデータ転送において、従来から利用されているダウンロード型伝送方式に加えて、ストリーム型伝送方式によるサービスが増加してきている。映像ファイルや音声ファイルといったマルチメディアの伝送を例に挙げれば、前者の場合、配信サーバからデータファイルを一旦受信側端末にダウンロードして、その後再生されることとなる。したがって、この方式ではファイルを完全に転送し終わるまで再生できず、長時間再生やリアルタイム再生などには不向きである。
後者のストリーム型伝送方式では、送信側から受信端末にデータ転送が行われている間に、受信したデータを再生できるため、インターネット電話・遠隔テレビ会議・ビデオオンデマンドといったインターネットサービスに適した利用がなされている(特許文献1参照)。
このようなストリーム型伝送方式に適したインターネット技術として、IETF RFC3550で規定されているRTP(Realtime Transport Protocol)がある。RTPによるデータ転送では、時間情報としてパケットにタイムスタンプを付加しておき、これによって送信側と受信側との時間的関係を把握することで、パケット転送の遅延ゆらぎ(ジッター)などの影響を受けずに同期をとって再生することができる。
ここで、RTPは実時間のデータ転送を保証しているものではない。パケット配送の優先度や設定、管理などはRTPが提供するトランスポートサービスの範疇ではないため、RTPパケットは、ほかのパケットと同様に配送遅延やパケット損失を発生させる可能性がある。
このような事態が起こっても、受信側は期待する時間内に到着したパケットだけを利用してデータを再生することが可能である。これは、映像や音声データが多少のデータ損失があったとしても、ある程度再生できるからである。しかし、UDPの問題点として、UDPだけではストリーミングのレート制御を行わず、ネットワークの有効帯域超えた伝送を行う可能性もあり、この場合には転送したデータを失い、映像の劣化が見られるだけでなく、ネットワークの他のトラフィックにも影響を及ぼすことになる。
RTPを用いてデータ転送の信頼性を向上させる手法として、RFC3448(非特許文献1)に記載されたTFRC(TCP Friendly Rate Control)をベースとしたアルゴリズムにより伝送レートの制御を行うARC(Adaptive Rate Control)方式という手法がある。
特開2005−210347号公報 M.Handley, et al.."TCP Friendly Rate Control (TFRC): Protocol Specification", RFC3448, 2003
しかし、インターネットはベストベストエフォートであるため、すべてのネットワークアプリケーションは、ネットワークの輻輳状況に適応する機構が必要となる。ここで、ネットワークトラフィックを制御するにはUDP伝送もTCPに近い輻輳制御を行いつつ、リアルタイム制も保つネットワークトラフィックレート制御が必要となる。
ネットワークトラフィックに用いる基本方式は、上記のようなTFRCをベースとしたARC方式が行われている。ARC方式では、レート制御の立ち上がりの際にSlow startフェーズというなるべく早く飽和レートに達成する目的で指数関数的に転送レートを増加させるレート制御方法を用いている。
ここで、Slow startでレートを増加していくと、送信レートがネットワークの有効帯域を超えた場合にロスが発生し、その時にSlow startで送信レートを大きく減少させて、通常のAIMD(Additive Increase Multiplicative Decrease)をベースにしたレート制御(以下、Normal modeと呼ぶ)に入る仕組みになっている。しかし、指数関数的な増加のSlow startの場合はレートの増加が激しいため、大幅に物理帯域を超えてしまい、バーストでパケットロスを起こすという問題が生じる。利用できる帯域を大幅に超えたトラヒックを流すとバーストパケットロス意外にもRTT(Round Trip Time:往復伝送遅延)が増加することにもなる。このようなレート制御はパケットロスと、RTT値とが必要とするNormal modeのレート制御にも影響及ぼし、レート制御の立ち上がりの不安定化につながる。
本発明はこのような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定する帯域測定手段と、帯域測定手段で測定した物理帯域を超えない閾値を設定し、この閾値まで例えばSlow startによってデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、このレートが前記閾値以上、物理帯域未満となった段階でレートを低下させるレート制御手段とを備える通信制御装置である。
このような本発明では、予め通信回線の物理帯域を測定しおき、この測定した物理帯域を超えない閾値を設定して、この閾値まで例えばSlow startによるデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、物理帯域の範囲内で転送のレートを立ち上げ、その後、レートが閾値以上となり、物理帯域を超えない値となった段階でレートを低下させることから、例えばSlow startによる指数関数的なレート増加を適用してもレートが物理帯域を超えることがなく、データ通信を行うことができるようになる。
ここで、レート制御手段が、レートの低下を行う段階からNormal modeによるレート制御を行うことにより、レートが閾値以上、物理帯域未満となった段階で急激にレート低下を起こすことなく、最適なレートで推移する状態となる。
上記設定する閾値は、物理帯域の70%〜90%の間の値にすることで、閾値を超えたレートの上昇があっても物理帯域を超えず、物理帯域に近いレートでデータ転送することができるようになる。
また、本発明は、通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定する工程と、測定した物理帯域を超えない閾値を設定し、この閾値までは例えばSlow startによってデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、このレートが前記閾値以上、物理帯域未満となった段階でレート下降させるレート制御を行う工程とを備える通信制御方法である。通信回線としては、例えばインターネットを含むIP(Internet Protocol)ネットワークが挙げられる。
このような本発明では、予め通信回線の物理帯域を測定しおき、この測定した物理帯域を超えない閾値を設定して、この閾値まで例えばSlow startによってデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、物理帯域の範囲内で転送のレートを立ち上げ、その後、レートが閾値以上となり、物理帯域を超えない値となった段階でレートを低下させることから、例えばSlow startによる指数関数的なレート増加を適用してもレートが物理帯域を超えることがなく、データ通信を行うことができるようになる。
また、本発明は、通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定するステップと、測定した物理帯域を超えない閾値を設定し、この閾値までは例えばSlow startによってデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、このレートが前記閾値以上、物理帯域未満となった段階でレート下降させるレート制御を行うステップとをコンピュータによって実行させる通信制御プログラムである。
このような本発明では、コンピュータから通信回線を介したデータ通信において、予め通信回線の物理帯域を測定しおき、この測定した物理帯域を超えない閾値を設定して、この閾値まで例えばSlow startによってデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、物理帯域の範囲内で転送のレートを立ち上げ、その後、レートが閾値以上となり、物理帯域を超えない値となった段階でレートを低下させることから、例えばSlow startによる指数関数的なレート増加を適用してもレートが物理帯域を超えることがなく、データ通信を行うことができるようになる。
本発明によれば、次のような効果がある。すなわち、通信回線を介したデータ転送において、通信回線の物理帯域を大幅に超えることなく安定した転送スタートを達成することが可能となる。また、物理帯域を大幅に超えることが避けられるので、バーストでパケットロスが起こることを抑制でき、スタートのフェーズであっても送信側で的確なデータ転送を行うことが可能となる。また、物理帯域を超えたレートによってデータ通信しないことから、ネットワークのトラフィックも制御することができ、安定したRTTも保つことが可能となる。
以下、本実施形態の実施の形態を図に基づき説明する。
<通信制御装置を適用した通信システムの構成>
図1は、本実施形態に係る通信制御装置を適用した通信システムの構成を説明する図である。図1に示す通信システムの構成のうち、本実施形態の通信制御装置は、主として送信装置1に適用されている。
この通信システムは、例えばビデオデータを通信回線の一例であるインターネット経由で伝送するもので、送信装置1および受信装置2がインターネット網Nを介して接続された構成となっている。
本実施形態の通信制御装置が適用される送信装置1は、エンコーダ11、パケタイズ部12、RTP TX部13、ARC部14、RTCP部15、物理帯域測定部16、Enhanced Slow start部17を備えている。一方、受信装置2は、RTP RX部21、デパケタイズ部22、デコーダ23、ロス検出部24、ARC部25、RTCP部26を備えている。
(送信装置の構成)
エンコーダ11は、伝送対象のビデオ信号を入力して所定の圧縮方式で圧縮を行う部分である。すなわち、カメラ等で取り込んだ映像のビデオ信号を所定の圧縮符号化方式で圧縮する処理を行う。
パケタイズ部12は、エンコーダ11で圧縮されたビデオ信号を所定のパケットに変換する部分である。これにより、ビデオ信号は所定のヘッダ等が付されたパケットに変換され、後段のRTP TX部13へ送られる。
RTP TX部13は、IETF RFC3550で規定されているRTP(Real-time Transport Protocol)により、パケタイズ部12から送られたパケットデータをインターネット網Nに送信する部分である。
ARC部14は、RFC3448に記載されたTFRC(TCP Friendly Rate Control)をベースとしたアルゴリズムにより転送レートの制御を行う部分である。
RTCP部15は、リアルタイム・データ転送制御プロトコルに基づき通信制御を行う部分である。リアルタイム・データ転送制御プロトコルは、RTPセッションの参加ホストがRTPの情報を交換するための通信プロトコルである。RTCP部15では、ARC部14の転送レートの制御信号に基づき、RTPでのデータ通信の転送レートを設定する。
物理帯域測定部16は、接続された通信回線(例えば、インターネット網N)の物理帯域を測定する部分である。物理帯域測定部16は、「Packet Pair」、「Packet Triplet」、「ImTCP」のうちいずれかで通信回線の物理帯域を測定する。
Enhanced Slow start部17は、通信回線によるデータ通信の転送レートを制御する部分である。具体的には、物理帯域測定部16で測定した物理帯域を超えない閾値を設定し、この閾値までSlow start(ARC方式でのレート制御の立ち上がりの際に行うSlow startフェーズ)でデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、このレートが閾値以上、物理帯域未満となった段階でレートを低下させ、Normal mode(AIMDをベースとした通常のレート制御)でのレート制御を行う。なお、本実施形態では、指数関数的なレート増加としてSlow startを適用するが、本発明はこれに限定されず、他の指数関数的なレート増加法を適用してもよい。
(受信装置の構成)
RTP RX部21は、IETF RFC3550で規定されているRTPによりパケットデータをインターネット網Nから受信する部分である。
デパケタイズ部22は、RTP RX部21で受信したパケットから圧縮されたビデオ信号を取り出す部分である。
デコーダ23は、デパケタイズ部22で取り出した圧縮されたビデオ信号を所定の伸張方式によって伸張し、伸張後のビデオ信号を出力する部分である。
ロス検出部24は、RTP RX部21で受信したパケットの損失(ロス)を検出し、検出したロスの情報(Pkt Loss Info)を後段のARC部25に渡す処理を行う。
ARC部25は、RFC3448に記載されたTFRCをベースとしたアルゴリズムにより転送レートの制御を行う部分である。RTCP部26は、リアルタイム・データ転送制御プロトコルに基づき通信制御を行う部分である
<伝送制御方法>
次に、本実施形態の通信制御装置を用いた通信制御方法を説明する。先ず、送信装置1に適用された通信制御装置の物理帯域測定部16で、通信回線であるインターネット網Nの物理帯域を測定する。
次に、測定した物理帯域の値に基づいて、Enhanced Slow start部17が閾値を設定する。この閾値は、測定した物理帯域を超えない値であり、例えば物理帯域の70%〜90%の間、好ましくは80%の値を設定する。
次いで、伝送対象となりビデオ信号をエンコーダ11でエンコードし、パケタイズ部12でパケットに変換した状態で、RTP TX部13からインターネット網Nに送信する。この際、Enhanced Slow start部17により、Slow startを行い、低い転送レートから指数関数的にレートを増加していく。RTP TX部13は、この増加していく転送レートに従い、順次ビデオ信号(パケット)をインターネット網Nに送り出していく。
そして、増加していく転送レートが先に設定した閾値以上、物理帯域未満となった段階で、Enhanced Slow start部17から転送レートを低下させる旨の信号ARC部14に送り、転送レートを低下させる処理を行う。つまり、転送レートが閾値以上となった段階で物理帯域に近い状態にたどり着いたとみなし、Slow startフェーズからNormal modeモードに切り替えることになる。
このような転送レートの制御によって、通信の立ち上がりではSlow startによる転送レートが指数関数的に増加しても、予め測定した物理帯域を超えることがなく、物理帯域に近いレートを保ったままNormal modeに入ることができ、短時間で転送レートを安定させることが可能となる。
図2は、従来の転送レート制御方法と本実施形態の転送レート制御方法との違いを説明する図で、(a)は従来の転送レート制御方法での転送レート変化、(b)は本実施形態の転送レート制御方法での転送レート変化を示している。いずれの図も、横軸が時間、縦軸が転送レートとなっている。
図2(a)に示す従来の転送レート制御方法では、通信開始とともにSlow startフェーズとなり、なるべく早く飽和レートに達成できるよう指数関数的に転送レートが増加していく。その後、転送レートが物理帯域を超えた段階でパケットロスが発生し、このロスを検出することでNormal modeに切り替わり、転送レートを低下させる。そして、転送レートがある程度低下した段階で再び増加させていく。この転送レートの増加と低下との繰り返しによって徐々に安定させていく。
図2(b)に示す本実施形態の転送レート制御方法では、通信開始とともにSlow startフェーズとなって転送レートを指数関数的に増加していく点では従来の方法と同じである。しかし、本実施形態では、通信開始とともに物理帯域測定部により通信回線の物理帯域を測定しており、この測定した物理帯域を超えない範囲で閾値を設定している。
そして、Slow startフェーズによって転送レートが増加していき、設定した閾値以上、物理帯域未満となった段階でNormal modeへの切り替えを行っている。このNormal modeへの切り替えの段階では、転送レートが物理帯域を超えていないことから、Normal modeで転送レートを低下させる割合が従来よりも小さくなる。
このNormal modeで転送レートを低下させる割合は、Slow startからNormal modeへ切り替えるときの転送レートの値によって予め決まっているものを用いても、また、設定によって予め所望の低下割合を決めておいてもよい。
これにより、Normal modeに切り替わった段階での転送レートの急激な落ち込みを抑制できる。そして、一旦転送レートを低下させてから再度増加に転じ、閾値以上、物理帯域未満となった段階で転送レートの低下を行う。このように、転送レートが物理帯域を超えない状態での転送レート増減制御によって、最初に閾値を超えた後には転送レートを安定化させることが可能となる。
なお、上記伝送制御方法では、物理帯域の測定および閾値の設定と、Slow startフェーズによる転送レートの増加とを別個に説明したが、データ転送の開始によってSlow startフェーズによる転送レートの増加しつつ、並行して物理帯域の測定および閾値の設定を行うようにしてもよい。この場合、閾値が設定されるまで転送レートと閾値との比較は行わない、もしくは常に転送レートが閾値より小さいとみなして処理を進めるようにする。
<通信制御プログラム>
本実施形態の通信制御プログラムは、コンピュータ(本実施形態の通信制御装置を含む)によって実行されるもので、インターネット網等の通信回線を介してコンピュータが接続されているシステムにおいて、このコンピュータから通信回線を介してデータ転送を行う際に、コンピュータ内のCPUによって実行されるものである。したがって、本実施形態の通信制御プログラムは、コンピュータ内もしくはコンピュータに接続された記録媒体に格納されていたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体に格納されていたり、ネットワークを介して配信されたりするもので、実行の際にコンピュータ内に読み込まれることになる。
図3は、本実施形態に係る通信制御プログラムを説明するフローチャートである。先ず、通信開始とともに所定の通信プロトコルによる初期化を実行し(ステップS1)、通信回線の物理帯域の測定を行う(ステップS2)。
物理帯域測定は、この通信で送受信行う端末間の送信側において、「Packet Pair」、「Packet Triplet」、「ImTCP」のうちいずれかで測定する。
次に、Slow startの初期レートの設定を行う(ステップS3)。この初期レートの設定とともに、先のステップS1で測定した物理帯域に対してこれを超えない範囲で閾値を設定する。初期のSlow startレートでは、予め設定されている最小レートもしくは物理帯域を超えていない程度の小さい値に設定する。
次に、Slow startで設定した転送レートから指数関数的に転送レートの増加を行う(ステップS4)。Slow startでは、小さいレートからスタートし、指数関数的にレートを増加し、なるべく早く飽和レートに到達させようとする。
そして、Slow startによって増加していった転送レートが先に設定した閾値以上となったか否かを判断する(ステップS5)。閾値以上となっていない場合には、そのままSlow startで設定した転送レートによってデータ送信を行い(ステップS6)、Slow startでの転送レート増加を続ける。
一方、Slow startで増加した転送レートの値が先に設定した閾値以上となった場合、ARCモードをNormal modeに設定し(ステップS7)、その後、終了処理(ステップS8)を実行する。これにより、Slow startで増加した転送レートが閾値以上となった段階でNormal modeによる転送レート増減制御となり、最初に閾値を超えた後から転送レートが細かい増減によって安定化していくことになる。
なお、上記伝送制御プログラムでは、物理帯域の測定および閾値の設定処理と、Slow startフェーズによる転送レートの増加処理とを別個に説明したが、データ転送の開始によってSlow startフェーズによる転送レートの増加処理を実行しつつ、並行して物理帯域の測定および閾値の設定処理を行うようにしてもよい。この場合、閾値が設定されるまで転送レートと閾値との比較ステップ(ステップS5)は行わないか、もしくは常に転送レートが閾値より小さいとみなして処理を進めるようにする。
<実施効果>
図4は、従来の通信制御方法によるレート変化、図5は、上記説明した本実施形態の構成例での通信制御方法によるレート変化を示す図である。各図とも、横軸が時間経過、縦軸がレート(Rate[Mbps])、RTT[ms]、パケットロス(Loss)を示している。
図4に示す従来の通信制御方法では、通信開始からSlow startによる転送レートの増加、および転送レートが物理帯域を超えたことによるNormal modeへの移行および転送レートの増減を繰り返すことから、20秒以上レートの不安定が続いているのが分かる。
一方、図5に示す本実施形態の通信制御方法では、通信開始からSlow startによる転送レートの増加、および物理帯域を超えない閾値を超えたことによるNormal modeへの移行および転送レートの増減によって、10秒程度でレートの不安定が解消されている。
また、パケットロスについては、図4に示す従来の通信制御方法では最大30%あるのに対し、図5に示す本実施形態では、5%程度で済んでいることが分かる。
このような本実施形態を適用すれば、マルチメディアストリーミング、リアルタイムコミュニケーションにおいて、物理帯域を大幅に超えることなく安定した通信スタートを達成することが可能となる。また、物理帯域を大幅に超えることが避けられることから、バーストによるパケットロスを抑制でき、通信スタートのフェーズでも送信側で奇麗な映像を参照することが可能となる。さらに、物理帯域を超えたレートを投げないことにより、ネットワークのトラフィックも制御することができ、安定したRTTも保つこともできるようになる。
本実施形態に係る通信制御装置を適用した通信システムの構成を説明する図である。 従来の転送レート制御方法と本実施形態の転送レート制御方法との違いを説明する図である。 本実施形態に係る通信制御プログラムを説明するフローチャートである。 従来の通信制御方法によるレート変化を説明する図である。 本実施形態の構成例での通信制御方法によるレート変化を示す図である。
符号の説明
1…送信装置、2…受信装置、11…エンコーダ、12…パケタイズ部、13…RTP TX部、14…ARC部、15…RTCP部、16…物理帯域測定部、17…Enhanced Slow start部、21…RTP RX部、22…デパケタイズ部、23…デコーダ、24…ロス検出部、25…ARC部、26…RTCP部、N…インターネット網

Claims (8)

  1. 通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定する帯域測定手段と、
    前記帯域測定手段で測定した物理帯域を超えない閾値を設定し、当該閾値まではデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、当該レートが前記閾値以上、前記物理帯域未満となった段階でレートを低下させるレート制御手段と
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記レート制御手段は、前記レートの指数関数的な増加としてSlow startを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  3. 前記レート制御手段は、前記レートの低下を行う段階からAIMD(Additive Increase Multiplicative Decrease)によるレート制御を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  4. 前記閾値は、前記物理帯域の70%〜90%の間の値である
    ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  5. 前記帯域測定手段は、「Packet Pair」、「Packet Triplet」、「ImTCP」のうちいずれかで前記物理帯域の測定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  6. 通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定する工程と、
    測定した前記物理帯域を超えない閾値を設定し、当該閾値まではデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、当該レートが前記閾値以上、前記物理帯域未満となった段階でレート下降させるレート制御を行う工程と
    を備えることを特徴とする通信制御方法。
  7. 前記通信回線は、IP(Internet Protocol)ネットワークである
    ことを特徴とする請求項6記載の通信制御方法。
  8. 通信回線を介したデータ通信の物理帯域を測定するステップと、
    測定した前記物理帯域を超えない閾値を設定し、当該閾値まではデータ通信のレートを指数関数的に増加させ、当該レートが前記閾値以上、前記物理帯域未満となった段階でレート下降させるレート制御を行うステップと
    をコンピュータによって実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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