JP2005286749A - 映像復号化装置およびそれを用いた映像伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】映像ストリーミング再生において、受信レートを送信側の送信レートに合致させることにより、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローを防ぎ、結果として安定した映像再生を実現する映像伝送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】受信端末装置において、受信バッファ102に蓄積されている受信データ量を監視し、あらかじめ設定された基準データ量と蓄積データ量との差がある場合には、受信端末内のクロック精度の補正を行い、時刻精度を適切に変化させる。こうすることで受信処理レートを調節することにより、受信端末の処理レートを送信側の処理レートに合わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信回線を介して圧縮符号化されたデジタル映像データを伝送する映像伝送システムおよびそれに用いられる映像信号復号化装置に関するものである。
従来より、インターネットやLANを使用したマルチメディアアプリケーションの需要が高まっている。特に近年はインターネットで使用される回線の高速化、広帯域化が進んでおり、映像や音声を高速インターネット回線を通して伝送する映像ストリーミングサービスやシステムが現実的に利用されてきている。
一般的な映像ストリーミングシステムの構成例を図2に示す。図2において、映像データの送信側には映像信号符号化装置21と映像配信装置22があり、通信回線に接続されている。映像信号符号化装置21では、通信回線の帯域に適合した速度で映像データを送出できるように、データ量の削減を目的として圧縮符号化が行われる。ここで用いられる圧縮符号化の方式としては例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)規格などの国際標準規格がよく知られている。このような圧縮符号化方式を用いることにより映像データを通信回線を通して効率良く伝送を行うことが可能となっている。映像配信装置22では、通信回線を介して送出するのに必要な通信プロトコル処理を映像データに施し、パケット化を行って伝送速度に従って送出処理が行われる。ここで行われる通信プロトコル処理やパケット化処理としては、TCP/IP準拠プロトコルがよく用いられる。一方、映像データの受信側には図2のように複数の受信端末23〜25が通信回線に接続されている場合が多い。受信端末では、通信回線を介して伝送されてくるパケット化された映像データを順次受信しながら復号化処理を行い、再生映像としてTVモニタ等に表示する。このような映像ストリーミング方式では、通信回線を介して受信される各パケットデータは通信回線の品質や回線上の混雑状況などに影響され、受信側に到着するタイミングが遅延するなどしてパケットごとの処理レートを一定に保つ保証ができないケースが多い。したがって、受信端末側では、順次受信したパケットデータを一時的に蓄積するバッファを用意し、パケットの受信タイミングの変動を吸収することにより、映像データレートに合わせた復号化処理を継続させる手法を用いるのが一般的である。特にUDP(User Datagram Protocol)プロトコルを用いたシステムでは、パケットの欠落やパケットの時間的な順序が逆転するケースも発生し得る。このような場合には、RTP(Realtime Transport Protocol)プロトコルを用いることによって、パケットごとのタイムスタンプやシーケンス番号などの情報を活用することにより、受信端末側では、パケットの欠落位置の特定や時間順序の整合をはかることが可能となっている。
従来の映像ストリーミングシステムにおいては、前記のように受信バッファを用いたり、RTPプロトコルを用いることによって受信端末において映像の再生状態を安定させることができる。ところが、このような映像ストリーミングシステムでは、送信側の映像データの送出処理レートと受信側の受信処理レートが完全に合致していないと、受信側での再生状態に破綻をきたす場合がある。例えば、送信側の送出処理レートに比べて受信側の受信処理レートが少しでも早い場合、ストリーミング再生開始直後は、受信端末の受信バッファにデータが一時的に蓄積されているので、安定して再生できていても、時間が経過するにつれてバッファ内のデータ量が徐々に減少していき、遂にはバッファ内のデータが無くなるアンダーフロー状態が発生する。アンダーフロー状態が発生すると、再生中の映像が途切れるなど映像の乱れとなって現れる。一方、逆に送信側の送出処理レートに比べて受信側の受信処理レートが少しでも遅い場合、時間が経過するにつれてバッファ内のデータ量が徐々に増加していき、遂にはバッファ内のデータがバッファ容量一杯になり受信したパケットデータを蓄積できなくなるオーバーフロー状態が発生する。オーバーフロー状態が発生すると、順次送出されてくるパケットデータを受信端末側で廃棄しなければならず、その結果、廃棄されたパケットデータに相当する映像データが欠落したり、継続的な映像の乱れとなって現れる。
この問題を解決するため、特許文献1に記載されているように、RTPパケットのヘッダに記述されるタイムスタンプ値をもとに、送信間隔と受信間隔とのズレを推定し、受信側でズレを補正する手法がある。この手法によれば、受信側の端末にて計測される受信間隔を、送信側の送信間隔に近づけるように、受信端末のサンプリング周波数を補正する。すなわち、パケットデータの受信処理のタイミングをもとにして受信端末の動作処理速度を変化させることにより、推定される送信間隔に合わせるように動作する。そうすることで、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローを回避しようとするものである。
特開2002−374319号公報
ところが、インターネット技術に基づくTCP/IP準拠プロトコルにおいては、通信回線の混雑度などの影響を受けて、必ずしも送信間隔や受信間隔が一定の速度になるという保証は無いため、受信タイミングだけで送信レートと受信レートの違いを推定するのは非常に困難である。また、実際には送信側と受信側の処理レートの違いは、根本的には送信側の映像信号符号化装置や映像配信装置と、受信側の端末装置内のクロック精度の違いに依存するものであり、通信回線を介したデータの送信間隔や受信間隔だけでそれらを補正することはできないという問題がある。一方、送信側の機器や受信側の機器を含めたすべての機器のクロック精度を完全に一致させるということは現実的ではない。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、インターネット技術に基づくTCP/IP準拠プロトコルのような通信回線の混雑度に影響を受ける場合においても、受信側での処理レートを適切に補正を行うことができる。また、送信側や受信側のすべての機器のクロック精度が正確には合致し得ないことを考慮して、処理レートを補正することにより、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローを防ぎ、結果として安定した映像再生を実現する映像伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮符号化されたデジタル映像データを通信回線を介してパケットデータとして受信し映像信号を再生する映像信号復号化装置であって、通信回線からパケットデータを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段から出力されたパケットデータを一時的に蓄積しておく受信バッファと、前記受信バッファからパケットデータを取り出して復号化処理を行い、映像データを生成する復号化手段と、前記復号化手段から出力された映像データをデジタル映像信号として出力するデジタル信号出力手段と、前記デジタル信号出力手段から出力されたデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換して出力するDA変換手段と、前記受信バッファに蓄積されるパケットデータのデータ量を監視して条件を満たすとバッファ情報を出力するバッファ監視手段と、前記バッファ監視手段から出力されるバッファ情報に基づいてクロック制御情報を出力するクロック制御手段と、前記クロック制御手段から出力されるクロック制御情報に従って求めるクロック信号を生成するクロック生成手段を有し、前記復号化手段と前記デジタル信号出力手段と前記DA変換手段は前記クロック生成手段から出力されるクロック信号に同期して動作することを特徴とする映像信号復号化装置である。
本発明の請求項2に記載の発明は、前記バッファ監視手段は一定時間ごとに一定期間のバッファ内の蓄積データ量の平均値を計算することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置である。
本発明の請求項3に記載の発明は、前記クロック制御手段は前記バッファ監視手段から出力されるバッファ情報をもとにしてバッファの蓄積データ量を目標とする基準値に近づくように制御することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置である。
本発明の請求項4に記載の発明は、前記バッファ監視手段はバッファ内の蓄積データ量がある閾値より少なくなると前記復号化手段に対して一時停止処理を要求することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置である。
本発明の請求項5に記載の発明は、前記バッファ監視手段はバッファ内の蓄積データ量が目標とする基準値に達すると前記復号化手段に対して一時停止状態の解除を要求することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置である。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の映像信号復号化装置を備えた映像伝送システムである。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、受信端末の受信バッファに蓄積されたデータ量を適切な状態に維持するように端末のクロック信号を補正することにより、インターネット技術に基づくTCP/IP準拠プロトコルのような通信回線の混雑度に影響を受ける場合においても、受信側での処理レートを適切に補正を行うことができる。その結果、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローの発生を防ぐことができ、安定した映像再生を実現することが可能となる。
本発明の請求項2に記載の発明によれば、受信端末の受信バッファに蓄積されたデータ量を一定期間内の平均値を計算することで、より精度の高い計測が可能となるため、端末のクロック信号の補正の精度をより高めることが可能となる。そうすることで、受信側での処理レートを適切に補正を行うことができる。その結果、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローの発生を防ぐことができ、安定した映像再生を実現することが可能となる。
本発明の請求項3に記載の発明によれば、受信端末の受信バッファに蓄積されたデータ量を、常に目標とする基準値を設けてそれに近づくようにクロック信号を補正することで、端末のクロック信号の補正の精度をより高めることが可能となる。そうすることで、受信側での処理レートを適切に補正を行うことができる。その結果、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローの発生を防ぐことができ、安定した映像再生を実現することが可能となる。
本発明の請求項4に記載の発明によれば、受信端末の受信バッファ内の蓄積データ量がある閾値より少なくなると一時停止処理を行うことで、受信端末の受信バッファのアンダーフローを防ぐことができ、安定した映像再生を実現することが可能となる。
本発明の請求項5に記載の発明によれば、受信端末の受信バッファ内の蓄積データ量が目標とする基準値に達すると一時停止状態の解除を行うことで、受信バッファに蓄積されたデータ量を適切な状態に維持することができる。その結果、端末のクロック信号の補正の精度をより高めることが可能となる。そうすることで、受信側での処理レートを適切に補正を行うことができる。その結果、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローの発生を防ぐことができ、安定した映像再生を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態である映像信号復号化装置の構成を示すブロック図である。図1において、映像信号復号化装置は、通信回線を介して送られてくるパケットデータに対してデータ受信手段101にて受信処理を行う。ここで受信するパケットデータとしては、例えば前記のTCP/IP準拠プロトコルの一つであるRTPプロトコルに基づくRTPパケット、もしくはTCPパケットやUDPパケットがよく用いられる。データ受信手段では、受信したパケットデータの順番を適切に並べ直したり、欠落したパケットデータを検出して再構成したりしてよりデータの信頼性を高めるための処理が行われる場合もある。データ受信手段101にて受信処理が施されたデータは受信バッファ102にて復号化処理が行われるまで一時的に蓄積される。受信バッファ102に一時的に蓄積されているデータは復号化手段103にて順次、例えばMPEG規格に従って復号化処理が行われ、映像データを再構成して出力する。出力された映像データは、デジタル信号出力手段104にて、デジタル映像信号として例えばITU−R656規格などで規定されたデジタル信号フォーマットに従ってデータ配置された後に出力される。デジタル信号出力手段104から出力されたデジタル映像信号は、DA変換手段108にて、デジタル信号からアナログ信号に変換され、例えばTVモニタなどで表示可能なNTSC映像信号として出力される。
ここで、受信バッファ102のバッファ容量はシステムによって適切に設定されるものであるが、バッファ容量を多く設定するとバッファ内に滞留されたデータの分だけ復号化処理が遅延することにつながり、応答性は悪くなる。一方、バッファ容量を少なく設定すると応答性は良くなるが、例えば通信回線の混雑によって発生するパケットデータの到着遅延など、通信回線を介して受信するパケットデータの時間的な揺らぎに対して耐性が悪くなる。すなわち、パケットデータの到着が遅くなると、バッファのアンダーフローが発生しやすくなり、パケットデータがバースト的にまとまって到着すると、バッファのオーバーフローが発生しやすくなる。従って一般的には、システムとして許容範囲内で、例えば1秒から数秒分のある程度の余裕を持ったバッファ容量を設定することで、オーバーフローやアンダーフローによる映像の乱れやシステムの動作障害を発生させないようにすることが望まれる。そのようにしてバッファ容量にある程度余裕を持っておくことで、受信パケットデータの一時的な時間変動が発生してもバッファ容量内にデータが留まっている間は、問題なく復号化処理を継続させることができる。ところが、例えば数時間、数日間といった長時間の復号化処理を継続させていると、送信側と受信側の処理レートの微妙な違いが累積することによって、短時間では発生しなかったバッファオーバーフローやアンダーフローが発生し得るようになる。このような送信側と受信側の処理レートの違いは、根本的には送信側の映像信号符号化装置や映像配信装置で使用されているクロック精度と、受信側の端末で使用されているクロック精度とを完全に合致させることが、現実的には困難であることが要因となっている。
ここで、クロック精度の違いによる長期的なバッファオーバーフローが発生する状況の一例について図3を用いて説明する。図3は受信バッファに蓄積されているデータ量の時間的な変化を示している。縦軸がバッファ内のデータ量を表しており、Buff_Maxが受信バッファのバッファ容量の最大値である。バッファ内のデータ量が最大値Buff_Maxを超えるとオーバーフロー状態となり、逆に最小値の0に達するとアンダーフロー状態となる。受信するパケットデータの一時的な到着遅延などの時間変動があると、バッファ容量内で蓄積データ量が上下に変動するが、長期的な時間間隔では大きく動かない状態が理想である。しかし、パケットデータを連続的に安定して受信していたとしても、前記のように送信側と受信側とでクロック精度が違う場合、例えば受信側のクロックの方が送信側のクロックに比べて遅い方向にわずかに誤差がある場合、図3の実線に示すようにバッファ内の蓄積データ量は連続的でかつ単調増加傾向を示すことになる。この結果、再生を続けていくと最終的にはバッファ容量の最大値Buff_Maxに達することになり、オーバーフロー状態となってしまう。この傾向は、送信側のクロックが受信側のクロックに比べて早い方向にわずかに誤差がある場合も同様となる。
一方、図示しないが、逆に受信側のクロックが送信側のクロックに比べて早い方向にわずかに誤差がある場合、バッファ内の蓄積データ量も逆に連続的でかつ単調減少傾向を示すことになる。この結果、再生を続けていくと最終的にはバッファ容量の最小値0に達することになり、アンダーフロー状態となってしまう。この傾向は、送信側のクロックが受信側のクロックに比べて遅い方向にわずかに誤差がある場合も同様となる。
本発明の実施の形態においては、図1のバッファ監視手段105が受信バッファ102に蓄積されたデータ量を監視しており、目標とするデータ量の基準値Buff_Targetと監視時刻tにおけるデータ量Buff(t)との差分値Buff_Delta=Buff(t)−Buff_Targetを計算する。目標とするデータ量の基準値Buff_Targetの値はバッファ容量と受信するデータのビットレートを基にあらかじめ設定されていても良いし、受信を開始する毎に計算により求めて毎回設定されるとなお良い。バッファ内のデータ量は、短期的な時間間隔では細かく変動しているため、バッファ監視手段105は、バッファの状態を短時間間隔で監視し、それをある一定期間分の平均値をとってBuff(t)とし、それを用いて差分値Buff_Deltaの計算に用いるとより精度の高い安定した制御が可能となる。例えば、バッファの監視間隔を200ミリ秒〜500ミリ秒程度とし、この間隔で計測したデータ量を例えば60秒間の平均値を求めてBuff(t)とすることで、結果的に60秒間隔ごとにデータ量Buff(t)と目標とするデータ量の基準値Buff_Targetとの差分値Buff_Deltaが計算される。バッファ監視手段105はこのようにして求められた差分値Buff_Deltaをバッファ情報として出力する。クロック制御手段106はバッファ監視手段105から出力されたバッファ情報Buff_Deltaを受け取り、受信バッファ102に蓄積されるデータ量が目標とする基準値Buff_Targetに近づくようにクロック制御情報を出力する。
例えば、バッファ情報Buff_Delta=Buff(t)−Buff_Targetとするとき、もしBuff_Delta>0のときはバッファ内のデータ量が目標とする基準値より多いことを示しており、基準値に近づけるためにはデータ量を減少させる方向にクロック制御を行えばよい。すなわち受信端末の処理レートをわずかに早くする方向に補正することで、バッファ内の蓄積データ量を目標とする基準レベルに維持することが可能となる。
ここで、クロック制御によりバッファ内のデータ量が目標とする基準値に近づく状態の一例について、図3〜図4を用いて説明する。図3において時刻tにおいて直前の60秒のバッファ内の蓄積データ量の平均値Buff(t)が、目標とする基準値Buff_Targetよりも大きいとき、Buff_Delta>0となる。そのとき、バッファ内のデータ量を減少させる方向、すなわち受信端末の処理レートをわずかに早くする方向にクロック制御を行う。そのような制御を行った結果のバッファ状態の一例を、図4に示す。図4に示すように、クロック制御を行った後は、端末の処理レートが早くなる方向に補正されるため、バッファ内のデータ量の増加傾向は抑えられ、目標とする基準値Buff_Targetに近づくようになる。
図1において、クロック生成手段107は、クロック制御手段106から出力されたクロック制御情報に従って、現在生成しているクロック値を補正する。例えば、クロック制御手段106から出力されるクロック制御情報が、現在のクロック値より早いクロック値を要求する情報であれば、クロック生成手段はクロックを1段階早くなるように生成する。ここで生成されるクロックは復号化手段103、デジタル信号出力手段104およびDA変換手段108の動作処理レートを補正する。これらすべての動作処理レートを補正することにより、出力映像信号を生成する過程で不整合を発生させることなく、視覚的にも違和感のない程度で安定した映像再生を実現することが可能となる。
また、本発明において、通信回線の混雑等によってパケットデータの到着遅延が発生するなどの要因で、バッファ内の蓄積データ量が急激に減少した場合の動作を図5〜図6を用いて説明する。バッファ監視手段105は、バッファ内の蓄積データ量が急激に減少してクロック制御処理の適応が不可能であった場合、データ量があらかじめ設定されるバッファ下限閾値Buff_Lowmarkに達したことを検出すると、復号化手段103に対して処理の一時停止を要求する。すると復号化手段103は処理を一時停止状態にして受信バッファ102からのデータの読み込みを一時的に停止する。そうすることにより、バッファアンダーフロー状態によって復号化処理に支障をきたすことを防ぐ。その後、受信処理が再開するなどして再び受信バッファ102内の蓄積データ量が増加していく場合、バッファ監視手段105は、データ量が目標とする基準値Buff_Targetに達したことを検出すると、復号化手段103に対して処理の一時停止状態の解除要求を行う。すると復号化手段103は復号化処理の継続を始めると同時に、受信バッファ102からのデータの読み込みを再開する。そうすることにより、データの受信再開後の復号化処理を安定させることができる。
なお、本実施の形態では、映像信号についてのみ説明しているが、音声信号についても同様であり、映像信号と音声信号両方が含まれていても同様である。
本発明にかかる映像信号復号化装置は、インターネット技術に基づくTCP/IP準拠プロトコルのような通信回線の混雑度に影響を受ける場合においても、受信側での処理レートを適切に補正を行うことができる。また、送信側や受信側のすべての機器のクロック精度が正確には合致し得ないことを考慮して、処理レートを補正することにより、受信バッファのオーバーフローやアンダーフローを防ぎ、結果として安定した映像再生を実現するという効果を有し、通信回線を介して圧縮符号化されたデジタル映像データを伝送する映像伝送システムに用いられる映像信号復号化装置等として有用である。
本発明の一実施の形態である映像信号復号化装置の構成を示すブロック図 一般的な映像ストリーミングシステムの装置構成を示す説明図 受信バッファの状態を表す説明図 本発明のクロック制御を行った場合の受信バッファの状態を表す説明図 本発明の一時停止処理を行った場合の受信バッファの状態を表す説明図 本発明の一時停止解除処理を行った場合の受信バッファの状態を表す説明図
符号の説明
21 映像信号符号化装置
22 映像配信装置
23、24、25 受信端末
101 データ受信手段
102 受信バッファ
103 復号化手段
104 デジタル信号出力手段
105 バッファ監視手段
106 クロック制御手段
107 クロック生成手段
108 DA変換手段

Claims (6)

  1. 圧縮符号化されたデジタル映像データを通信回線を介してパケットデータとして受信し映像信号を再生する映像信号復号化装置であって、
    通信回線からパケットデータを受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段から出力されたパケットデータを一時的に蓄積しておく受信バッファと、
    前記受信バッファからパケットデータを取り出して復号化処理を行い、映像データを生成する復号化手段と、
    前記復号化手段から出力された映像データをデジタル映像信号として出力するデジタル信号出力手段と、
    前記デジタル信号出力手段から出力されたデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換して出力するDA変換手段と、
    前記受信バッファに蓄積されるパケットデータのデータ量を監視して条件を満たすとバッファ情報を出力するバッファ監視手段と、
    前記バッファ監視手段から出力されるバッファ情報に基づいてクロック制御情報を出力するクロック制御手段と、
    前記クロック制御手段から出力されるクロック制御情報に従って求めるクロック信号を生成するクロック生成手段を有し、
    前記復号化手段と前記デジタル信号出力手段と前記DA変換手段は前記クロック生成手段から出力されるクロック信号に同期して動作することを特徴とする映像信号復号化装置。
  2. バッファ監視手段は一定時間ごとに一定期間のバッファ内の蓄積データ量の平均値を計算することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置。
  3. クロック制御手段はバッファ監視手段から出力されるバッファ情報をもとにしてバッファの蓄積データ量を目標とする基準値に近づくように制御することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置。
  4. バッファ監視手段はバッファ内の蓄積データ量がある閾値より少なくなると復号化手段に対して一時停止処理を要求することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置。
  5. バッファ監視手段はバッファ内の蓄積データ量が目標とする基準値に達すると復号化手段に対して一時停止状態の解除を要求することを特徴とする請求項1記載の映像信号復号化装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の映像信号復号化装置を備えた映像伝送システム。
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