JP4146417B2 - リードの溶着方法 - Google Patents

リードの溶着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4146417B2
JP4146417B2 JP2004337047A JP2004337047A JP4146417B2 JP 4146417 B2 JP4146417 B2 JP 4146417B2 JP 2004337047 A JP2004337047 A JP 2004337047A JP 2004337047 A JP2004337047 A JP 2004337047A JP 4146417 B2 JP4146417 B2 JP 4146417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
battery cell
solar battery
solar
hot air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004337047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006147902A (ja
Inventor
紀郎 外山
Original Assignee
トヤマキカイ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トヤマキカイ株式会社 filed Critical トヤマキカイ株式会社
Priority to JP2004337047A priority Critical patent/JP4146417B2/ja
Publication of JP2006147902A publication Critical patent/JP2006147902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4146417B2 publication Critical patent/JP4146417B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

本発明は、太陽電池セルにリードを溶着するリードの溶着方法に関するものである。
一般に、太陽電池モジュールは、複数枚の太陽電池セルを接続してストリングを形成し、複数行のストリングを接続して面状に製造される。この場合、複数枚の太陽電池セルを接続してストリングを形成する際、隣接する太陽電池セルは、断面偏平な方形状に形成された導体、例えば、銅線からなるリードを介して接続されている。具体的には、図24に示すように、一の太陽電池セルPの表面に形成されたパスバーに半田を介してリードLの一半部を溶着する一方、一の太陽電池セルPに溶着されたリードLの他半部を隣接する他の太陽電池セルPの裏面に形成されたパスバーに半田を介して溶着することにより、複数枚の太陽電池セルPを順次接続してストリングSを形成するようにしている。
このように、太陽電池セルに対してリードを自動的に、かつ、連続的に溶着するため、太陽電池セルを歯付きベルトに位置決めして溶着作業位置に搬送した後、ヒートコントロールブロックによって歯付きベルトの左右端縁から突出される太陽電池セルの左右端部をそれぞれ支持し、次いで、太陽電池セルのパスバーにリードをそれぞれ移送して載置するとともに、各リードを太陽電池セルにそれぞれ押圧した後、各リードに熱風を供給し、各リードを太陽電池セルのパスバーにそれぞれ溶着する溶着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−39856号公報
ところで、前述した太陽電池セルに対するリードの溶着装置においては、太陽電池セルの表面側パスバーにリードの一半部を溶着した後、リードが溶着された太陽電池セルを反転し、そのリードの他半部を、反転されて先行するリードが溶着された太陽電池セルの表面側パスバー(実際は反転されているため裏面側パスバー)に順に溶着することでストリングを形成している。すなわち、太陽電池セルは、その表面側パスバーにリードを溶着するため加熱された後、裏面側パスバーにリードを溶着するため再び加熱されている。
一方、太陽電池セルは、脆弱な性状であるとともに、厚みが0.3〜0.5mmと薄いことから、太陽電池セルを加熱することで温度差によって熱応力が作用すると、熱応力によってクラックや割れが発生しやすく、歩留りが低下するものとなる。特に、厚みが0.15〜0.2mmとさらに薄くなる傾向にある昨今の太陽電池セルにおいては、熱応力によるクラックや割れの発生が顕著となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、熱応力によるクラックや割れの発生を削減して太陽電池セルのパスバーにリードを自動的に溶着することのできるリードの溶着方法を提供するものである。
本発明は、太陽電池セルを位置決めして溶着作業位置に間欠的に搬送した後、太陽電池セルの左右端部を支持し、次いで、リードの他半部が太陽電池セルの端縁から延出するように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側パスバーに移送して押圧し、太陽電池セルの左右端縁から内方に向かって熱風を積極的に供給して加熱した後、表面側パスバーに押圧されたリードおよびその周辺に熱風を連続的に供給して、もしくは、リードに合わせて左右方向に往復しつつ供給して太陽電池セルの表面側パスバーにリードを溶着することを特徴とするものである。
本発明によれば、太陽電池セルを位置決めして溶着作業位置に搬送した後、太陽電池セルの左右端部を支持する。そして、リードの他半部が太陽電池セルの端縁から延出するように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側パスバーに移送して載置した後、リードを太陽電池セルの表面側パスバーに押圧する。次いで、太陽電池セルの左右端縁から内方に向かって熱風を積極的に供給して太陽電池セルを加熱した後、表面側パスバーに押圧されたリードおよびその周辺に熱風を連続的に供給し、あるいは、リードの大きさに合わせて左右方向に往復しつつ供給し、太陽電池セルの表面側パスバーにリードを溶着する。
この結果、太陽電池セルの表面側パスバーにリードを位置決めして溶着することができる。しかも、太陽電池セルを積極的に加熱することで、パスバー周辺と左右端部との間の温度差を可及的に少なくすることができ、熱応力による太陽電池セルのクラックや割れの発生を抑制することができる。
本発明は、太陽電池セルを位置決めして溶着作業位置に間欠的に搬送した後、太陽電池セルの左右端部を支持し、次いで、リードの他半部が太陽電池セルの後端縁から延出するように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側パスバーに移送して押圧するとともに、リードが溶着されて先行する太陽電池セルのリードの他半部を太陽電池セルの裏面側パスバーに押圧し、太陽電池セルの左右端縁から内方に向かって熱風を積極的に供給して加熱した後、表面側パスバーに押圧されたリードおよびその周辺に熱風を連続的に供給して、もしくは、リードに合わせて左右方向に往復しつつ供給して太陽電池セルの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれリードを同時に溶着することを特徴とするものである。
本発明によれば、太陽電池セルを位置決めして溶着作業位置に搬送した後、太陽電池セルの左右端部を支持する。そして、リードの他半部が太陽電池セルの後端縁から延出されるように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側パスバーに移送して載置した後、リードを太陽電池セルの表面側パスバーに押圧する。一方、溶着作業位置の前方位置には、リードが溶着されて先行する太陽電池セルが搬送されており、先行する太陽電池セルの後端縁から延出するリードの他半部を太陽電池セルの裏面側パスバーに押圧する。次いで、太陽電池セルの左右端縁から内方に向かって熱風を積極的に供給して太陽電池セルを加熱した後、表面側パスバーに押圧されたリードおよびその周辺に熱風を連続的に供給し、あるいは、リードの大きさに合わせて左右方向に往復しつつ供給し、表面側パスバーにリードを溶着するとともに、裏面側パスバーに先行する太陽電池セルのリードを溶着する。
この結果、1回の加熱によって太陽電池セルの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれリードを位置決めして同時に溶着することができる。しかも、太陽電池セルを積極的に加熱することで、パスバー周辺と左右端部との間の温度差を可及的に少なくすることができ、熱応力による太陽電池セルのクラックや割れの発生を抑制することができる。
本発明によれば、熱応力によるクラックや割れの発生を削減して太陽電池セルのパスバーにリードを自動的に溶着することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4には、本発明のリードの溶着装置1の一実施形態が示されている。
この溶着装置1は、太陽電池セルPを位置決めして間欠的に搬送する搬送装置2と、搬送装置2を介して搬送された太陽電池セルPの溶着作業位置において、搬送装置2の側方に臨んで設けられたリード移送装置3と、搬送装置2の上方に設けられた上部押圧装置4および熱風装置5と、搬送装置2の側方に設けられた支持装置6と、支持装置6の下方に設けられた下部押圧装置7と、から構成されている。
搬送装置2は、図2および図4に示すように、駆動側および従動側の歯付きプーリー(図示せず)と、歯付きプーリーの歯に噛み合う歯が形成されて一対の歯付きプーリー間に巻回された無端状の歯付きベルト21と、駆動側歯付きプーリーに連結されたサーボモーター22(図1参照)と、からなり、歯付きベルト21には、設定間隔で2列の小孔21a(図4参照)が形成されている他、その内面は、図示しない送風機に接続された真空ボックス23に支持されている。
ここで、歯付きベルト21の幅は、太陽電池セルPに形成された一対のパスバー間の間隔(パスバーピッチ)よりも小さく設定されている。このため、太陽電池セルPを、その幅方向中心線が歯付きベルト21の幅方向中心線と合致するように、歯付きベルト21に載置した際、各パスバーは、歯付きベルト21の左右端縁からそれぞれ外方に突出されて位置するものである。
なお、図4に示すように、真空ボックス23には、その上面に歯付きベルト21の小孔21aに対向して2列の通気溝23aが形成されるとともに、各通気溝23aに設定間隔で通気孔23bが形成されており、このため、歯付きベルト21の小孔21aは、通気溝23aおよび通気孔23bを介して真空ボックス23の内部に連通されている。
したがって、歯付きベルト21に載置された太陽電池セルPは、歯付きベルト21の小孔21aおよび真空ボックス23の通気溝23a、通気孔23bを通して吸引され、歯付きベルト21に対して位置決めされる。そして、位置決めされた状態でサーボモーター22を駆動させることにより、前方(搬送装置2による太陽電池セルPの搬送方向を前方、その逆方向を後方とする。)に搬送される。
リード移送装置3は、図2に示すように、溶着作業位置において、搬送装置2の左右側方にそれぞれ配置された受け台31と、図示しない送風機に接続されて、各受け台31に供給された設定長さのリードLをそれぞれ吸着する複数個の吸着部321を有する吸着部材32と、からなり、各吸着部材32は、詳細には図示しないが、通常、対応する受け台31の上方に位置して昇降可能に設けられ、かつ、各受け台31と、太陽電池セルPの各表面側パスバーとの間を往復移動可能に設けられている。
したがって、各受け台31に供給されたリードLを、吸着部材32を介してそれぞれ吸着し、太陽電池セルPの各表面側パスバーに移送して載置することができる。この際、歯付きベルト21の左右端縁からそれぞれ突出された太陽電池セルPの左右端部が、後述する支持装置6の各ヒートコントロールブロック61によってそれぞれ支持される。
ここで、リードLは、太陽電池セルPの長さの略2倍の長さに設定されており、その一半部が太陽電池セルPの表面側パスバーに載置される。このため、リードLの他半部は太陽電池セルPの後端縁を越えて延出され、支持装置6のヒートコントロールブロック61上に載置される(図3参照)。
上部押圧装置4は、図2乃至図4に示すように、方形枠状の支持フレーム41と、支持フレーム41の左右内側面に固定された取付部材42と、取付部材42に前後方向に間隔をおいてスプリング(図示せず)を介して下方に突出するように付勢された複数本のプローブピン43と、からなり、支持フレーム41は、詳細には図示しないが、シリンダを介して昇降自在に設けられている。
したがって、図示しないシリンダを伸縮作動させることにより、支持フレーム41、すなわち、支持フレーム41に取付部材42を介して設けられたプローブピン43が昇降し、太陽電池セルPの各表面側パスバーにリード移送装置3を介してそれぞれ載置された各リードLの一半部を図示しないスプリングによって押圧し、あるいは、押圧位置から上方に退避することができる。この際、太陽電池セルPの左右端部が、支持装置6の各ヒートコントロールブロック61によってそれぞれ支持される。
ここで、各プローブピン43は、移送装置3における吸着部材32の各吸着部321と干渉しないように、配設位置が設定されている。
なお、支持フレーム41には、各プローブピン43の先端に向けて開口する複数個の吹き出し口41aが形成されるとともに、各吹き出し口41aに連通する接続口(図示せず)が形成されており、図示しない空気源から圧縮空気を支持フレーム41の接続口を通して供給することにより、各吹き出し口41aを通してプローブピン43の先端に向けて圧縮空気を噴出させることができる。
熱風装置5は、図2および図4に示すように、取付フレーム51と、取付フレーム51の左右にそれぞれ前後方向に設定間隔をおいて左右対称に固定されるとともに、図示しない送風機とそれぞれ配管接続された各列複数本の2列のヒーター52と、からなり、取付フレーム51は、詳細には図示しないが、サーボモーターおよびウインチを介して昇降自在に設けられている。また、各ヒーター52の先端は、斜め下外方向に向かう吹き出しノズル521に形成されている。
したがって、各ヒーター52に供給された空気は、加熱されて吹き出しノズル521から斜め下外方向に向けて吹き出される。この状態で、サーボモーターを駆動させることにより、取付フレーム51、すなわち、各ヒーター52が上部押圧装置4の支持フレーム41によって区画された空間内を昇降し、太陽電池セルPの一対のパスバーにそれぞれ載置された各リードLに向けて熱風を供給し、あるいは、熱風の供給を遮断した状態で上方に退避することができる。
この際、サーボモーターは回転速度を任意に変更することができるため、ヒーター52の昇降速度を任意に変更することができる。したがって、ヒーター52が一定時間降下した位置から昇降速度を増減することにより、その位置からヒーターによる斜め下外方向に向かう熱風の供給量を増減することができる。例えば、ヒーター52が一定時間降下した位置から昇降速度を減少させることにより、太陽電池セルPの左右端縁から内方にかけてヒーター52から吹き出される熱風の供給量を増加させ、太陽電池セルPの左右端部を積極的に加熱しつつ、最終的にリードLおよびその周辺に熱風を供給するように設定することができる。このため、太陽電池セルPの左右端部とリードが載置されたパスバーおよびその周辺との間に大きな温度差が発生することがなく、熱応力による太陽電池セルPのクラックや割れの発生を防止できるとともに、反りなどの変形の発生を防止できる。
なお、熱風装置5におけるヒーター52の吹き出しノズル521は、偏平に形成されており、ヒーター52が下降した場合、吹き出しノズル521から斜め下外方向に吹き出される熱風は、太陽電池セルPの一対の表面側パスバーにそれぞれ押圧された各リードLの一半部全体およびその周辺にほぼ均等に作用するように設定されている。このため、各リードLの一半部全体が溶着される。
支持装置6は、図2乃至図4に示すように、溶着作業位置において、搬送装置2の歯付きベルト21を挟んで左右側方に左右対称に配置された一対のヒートコントロールブロック61を有し、ヒートコントロールブロック61は、詳細には図示しないが、シリンダを介して昇降自在に設けられている。したがって、図示しないシリンダを伸縮作動させることにより、左右のヒートコントロールブロック61を、歯付きベルト21の左右端縁から外方に突出された太陽電池セルPの左右端部をそれぞれ支持する位置と、搬送装置2による太陽電池セルPの搬送に影響がないように、下方に退避した位置間に昇降させることができる。
ここで、各ヒートコントロールブロック61は、図5に詳細に示すように、内方ブロック62および外方ブロック63と、これらの内方ブロック62の上面および外方ブロック63の上面が同一水平面上に位置した状態で、それらの内面間に間隙xを形成するとともに、内方ブロック62および外方ブロック63の各上面との間に段差yを形成するように、内方ブロック62および外方ブロック63を連結する複数本の連結ピン64と、から構成されている。そして、内方ブロック62の内面および外方ブロック63の内面間の間隙xは、リードLを位置決めすることができるように、リードLとの嵌め合いを考慮してリードLの幅とほぼ同一に設定されている。また、内方ブロック62の上面および外方ブロック63の上面と、連結ピン64との段差yは、リードLの厚みよりもわずかに大きく設定されている。さらに、各ヒートコントロールブロック61は、太陽電池セルPの長さのほぼ2倍の長さに形成され、その前半部が搬送装置2の溶着作業位置に対向し、後半部が溶着作業位置の後方、すなわち、太陽電池セルPが移送される搬送装置2の搬送開始端である移送位置に対向して配置される(図3参照)。
また、ヒートコントロールブロック61は、内方ブロック62の内面および外方ブロック63の内面間の間隙xが太陽電池セルPのパスバーに臨むように配置されている。したがって、各ヒートコントロールブロック61が上昇して太陽電池セルPの左右端部をそれぞれ支持した後、太陽電池セルPの表面側パスバーにリードLの一半部を載置した際、リードLの他半部は、太陽電池セルPの後端縁を越えて後方に延出され、各ヒートコントロールブロック61の内方ブロック62および外方ブロック63間の間隙x内に位置決めされて収容されるとともに、複数本の連結ピン64にわたって支持される(図3参照)。
ところで、ヒートコントロールブロック61は、熱伝導が良好な銅または銅合金からなり、半田の溶融温度未満の設定温度を維持するように制御されている。すなわち、太陽電池セルPが前述した熱風装置5からの熱風によって加熱された場合、太陽電池セルPを支持しているヒートコントロールブロック61にも太陽電池セルPを通して熱が蓄積され、温度が上昇するが、供給される熱量やヒートコントロールブロック61の質量などを考慮して温度上昇を把握し、半田の溶融温度を越えないように、設定温度が決定されている。具体的には、太陽電池セルPの表面側が、熱風装置5からの熱風によって半田の溶融温度に加熱された場合、ヒートコントロールブロック61が太陽電池セルPに供給された熱の一部を太陽電池セルPを通して吸収し、裏面側パスバーを除く太陽電池セルPの裏面を半田の溶融温度未満に維持し、それ以上に温度を上昇させることがない。このため、太陽電池セルPの表面と裏面との間に大きな温度差が発生することがなく、熱応力による太陽電池セルPのクラックや割れの発生を防止できるとともに、反りなどの変形の発生を防止できる。
なお、太陽電池セルPの裏面側パスバーは、ヒートコントロールブロック61の間隙xが対向してヒートコントロールブロック61が接触していないため、表面側からの熱伝導によって半田の溶融温度に達している。
一方、熱風装置5が上昇した場合には熱の供給が絶たれることから、ヒートコントロールブロック61は温度降下を開始し、加熱された太陽電池セルPの熱を、それよりも相対的に低温のヒートコントロールブロック61を通して吸収することができ、溶融した半田を速やかに固化させてリードLを溶着することができる。
下部押圧装置7は、図2乃至図4に示すように、支持フレーム71と、支持フレーム71に固定されたリード受けプレート72と、からなり、支持フレーム71は、詳細には図示しないが、シリンダを介して昇降自在に設けられている。そして、リード受けプレート72は、前述した各ヒートコントロールブロック61を構成する内方ブロック62および外方ブロック63間に形成された間隙xよりも厚みが小さく形成されて、該間隙xに臨んで配設されている。また、リード受けプレート72の上端部には、内方ブロック62および外方ブロック63を連結する複数本の連結ピン64のピッチに対応して、連結ピン64の直径を若干越える幅と一定深さからなる複数個の切欠凹部72aが前後方向に設定間隔をおいて形成されている。
したがって、図示しないシリンダを伸縮作動させることにより、支持フレーム71、すなわち、支持フレーム71に設けられたリード受けプレート72が内方ブロック62および外方ブロック63間に形成された間隙xを昇降し、太陽電池セルPの裏面側パスバーにリードLの他半部を押圧し、あるいは、押圧位置から下方に退避することができる。この際、太陽電池セルPは、その表面側パスバーに配置されたリードLを押圧する上部押圧装置4のプローブピン43によって支持される。
なお、リード受けプレート72が太陽電池セルPの裏面側パスバーにリードLの他半部を押圧する場合、リード受けプレート72の切欠凹部72aに連結ピン64が収容され、連結ピン64との干渉が防止される。このため、リードLは、リード受けプレート72の切欠凹部72aを除く上端面によって間欠的に押圧される。
次に、このように構成されたリードLの溶着装置1の作動について説明する。
まず、初期状態においては、上部押圧装置4の支持フレーム41および熱風装置5の取付フレーム51は、それぞれ上昇位置に退避している他、支持装置6のヒートコントロールブロック61および下部押圧装置7の支持フレーム71も、下方位置に退避している。また、詳細には図示しないが、リード移送装置3は、搬送装置2による太陽電池セルPの搬送に同期して作動し、リードLが設定長さに切断されて受け台31上に載置されている。
このような状態において、まず、空気源を駆動するとともに、図示しないシリンダを作動させてヒートコントロールブロック61を上昇させた後、ストッカーから太陽電池セルPを移送装置(図示せず)を介して搬送装置2の移送位置に移送すると、太陽電池セルPは、真空ボックス23の通気孔23b、通気溝23aおよび歯付きベルト21の小孔21aを通して吸引され、移送位置に位置決めされる。この場合、移送位置に位置決めされた太陽電池セルPの左右端部は、歯付きベルト21の左右端縁から突出されて、支持装置6の各ヒートコントロールブロック61の後半部にそれぞれ支持される。
ここで、ヒートコントロールブロック61は、設定温度に加熱されていることにより、溶着作業位置に搬送されるまでの間、太陽電池セルPは設定温度に予熱される(図6(a)参照)。
太陽電池セルPが設定時間予熱されると、図示しないシリンダが作動してヒートコントロールブロック61が下降する。その後、搬送装置2のサーボモーター22を駆動させることにより、歯付きベルト21上に載置された太陽電池セルPは、歯付きベルト21に吸着されて移送位置から溶着作業位置まで搬送される。太陽電池セルPが溶着作業位置に到達すれば、サーボモーター22の駆動を停止させた後、支持装置6のシリンダを作動させてヒートコントロールブロック61を上昇させ、歯付きベルト21の左右端縁から突出された太陽電池セルPの左右端部を支持する。この際、太陽電池セルPは、ヒートコントロールブロック61によって先に設定温度に予熱されていることにより、速やかに設定温度に上昇する(図6(b)参照)。
一方、溶着作業位置に到達した太陽電池セルPがヒートコントロールブロック61によって支持されたならば、リード移送装置3の吸着部材32がリードLを吸着するとともに、歯付きベルト21に吸着された太陽電池セルPの表面側パスバーまで移動して載置する(図7参照)。この際、リードLの一半部が太陽電池セルPの表面側パスバーに載置され、その後半部は、太陽電池セルPの後端縁を越えて後方に延出され、ヒートコントロールブロック61の後半部における内方ブロック62および外方ブロック63間の間隙xに収容されて位置決めされるとともに、複数本の連結ピン64にわたって支持される(図6(c)参照)。
リードLが太陽電池セルPの表面側パスバーに載置されたならば、上部押圧装置4の図示しないシリンダを作動させることにより、支持フレーム41を下降させ、各吸着部材32の吸着部321と干渉しない位置において、プローブピン43がリードLをスプリングによって太陽電池セルPに押圧する(図8参照)。この際、太陽電池セルPの左右端部が支持装置6のヒートコントロールブロック61によって支持されていることから、プローブピン43のスプリングによる付勢力を太陽電池セルPを介してヒートコントロールブロック61が支持することができる。
一方、プローブピン43によってリードLが押圧されると、ストッカーから新たな太陽電池セルPが図示しない移送装置を介して搬送装置2の移送位置に移送される。移送位置に移送された太陽電池セルPは、真空ボックス23の通気孔23b、通気溝23aおよび歯付きベルト21の小孔21aを通して吸引され、位置決めされるとともに、すでに上昇位置にあるヒートコントロールブロック61の後半部に支持されて、設定温度に予熱される。
また、プローブピン43がリードLを太陽電池セルPの表面側パスバーに押圧したならば、リード移送装置3の各吸着部材32が元の位置に移動した後(図9参照)、熱風装置5の図示しないサーボモーターを駆動させることにより、取付フレーム51、すなわち、ヒーター52がその吹き出しノズル521から熱風を吹き出しながら上部押圧装置4の支持フレーム41内を下降する。
ここで、設定時間経過したならば、すなわち、ヒーター52が設定位置に降下し、吹き出しノズル521からの熱風の噴出方向が太陽電池セルPの左右端縁に向かう位置に到達したならば、サーボモーターの速度を設定速度に減速し、ヒーター52をゆっくりと降下させる( 図10参照) 。このため、ヒーター52の吹き出しノズル531からの熱風を、太陽電池セルPの左右端縁からリードLにかけて積極的に供給することができ、太陽電池セルPを加熱することができる。
熱風装置5が最下降位置に到達し、ヒーター52の吹き出しノズル521からの熱風の噴出方向が太陽電池セルPの表面側パスバーに押圧されたリードLおよびその周辺に向かう位置に到達したならば、サーボモーターの駆動を停止し、リードLおよびその周辺に向けて熱風を供給する(図6(d)および図11参照)。この際、太陽電池セルPは、支持装置6のヒートコントロールブロック61によって設定温度まで予熱されていることにより、ヒーター52からの熱風を受けて、太陽電池セルPは速やかに半田の溶融温度に到達し、半田を溶融させる。一方、リードLおよびその周辺に向けて供給される熱風によって加熱された太陽電池セルPは、設定温度に保持されたヒートコントロールブロック61に支持されているため、その熱が吸収される。また、ヒートコントロールブロック61には、加熱された太陽電池セルPを経て熱が蓄積されることにより、温度が設定温度から徐々に上昇するが、半田の溶融温度を越えることはない。したがって、ヒートコントロールブロック61に支持されている太陽電池セルPの裏面は、半田の溶融温度に上昇することがない。すなわち、太陽電池セルPの表面は、半田の溶融温度に達しているのに対し、その裏面は、裏面側パスバーを除いて、ヒートコントロールブロック61に支持されて半田の溶融温度近傍に達しており、両者には、わずかな温度差が発生している。
半田が溶融すれば、溶融した半田にリードLが沈み込むことから、このとき、サーボモーターを駆動させてヒーター52を退避位置に上昇させるとともに、上部押圧装置4の吹き出し口41aからプローブピン43の先端、すなわち、リードLに向けて空気を噴出させれば、熱風の供給がなくなったことと合わせて冷却空気の供給により、溶融した半田は速やかに固化するとともに、太陽電池セルPが空冷され、さらに、ヒートコントロールブロック61の温度が速やかに降下する。したがって、加熱された太陽電池セルPを冷却するとともに、その熱を、それよりも相対的に低温のヒートコントロールブロック61を通して吸収することができ、リードLを太陽電池セルPの表面側パスバーに速やかに溶着させることができる(図12参照)。
この場合、太陽電池セルPには、半田を溶融させるに必要な温度以上の熱風は作用せず、かつ、表面と裏面との厚み方向および左右端部とパスバー周辺との左右方向に大きな温度差が発生しないため、熱応力による太陽電池セルPのクラックや割れの発生を防止することができるとともに、太陽電池セルPやリードLの変形による溶着不良の発生を防止することができる。
リードLが太陽電池セルPの表面側パスバーに溶着されたならば、上部押圧装置4のシリンダを作動させて支持フレーム41を退避位置に上昇させ、リードLからプローブピン43を離脱させるとともに、支持装置6のシリンダを作動させてヒートコントロールブロック61を退避位置に下降させる(図13参照)。この際、熱風装置5の熱風を受けて半田の溶融温度近傍まで上昇した後、ヒーター52が上昇することによって温度降下を開始している支持装置6のヒートコントロールブロック61は、周囲の外気に放熱し、再び設定温度に低下する。
溶着作業位置において、太陽電池セルPの表面側パスバーにリードLの一半部が溶着されたならば、搬送装置2のサーボモーター22を駆動させることにより、歯付きベルト21上の移送位置に載置された太陽電池セルPおよび溶着作業位置に載置されてリードLが溶着された先行する太陽電池セルPは、それぞれ歯付きベルト21に吸着されて溶着作業位置および溶着作業位置の前方位置にそれぞれ搬送される。このため、リードLが溶着されて先行する太陽電池セルPのリードLの他半部は、支持装置6における内方ブロック62および外方ブロック63間の間隙xに収容されて連結ピン64に支持されたまま、移送位置に対向する位置から溶着作業位置に対向する位置へと移動する(図14参照)。
太陽電池セルPが溶着作業位置に、リードLが溶着されて先行する太陽電池セルPが前方位置にそれぞれ到達すれば、サーボモーター22の駆動を停止させた後、支持装置6のシリンダを作動させることにより、ヒートコントロールブロック61を上昇させ、歯付きベルト21の左右端縁から突出された太陽電池セルPの左右端部を支持する。この際、太陽電池セルPは、ヒートコントロールブロック61によって先に設定温度に予熱されていることにより、速やかに設定温度に上昇する。また、合わせて、先行する太陽電池セルPのリードLの他半部を連結ピン64上に支持して、太陽電池セルPの裏面側パスバーからわずかに離隔した直下位置に押し上げる(図6(e)参照)。
太陽電池セルPがヒートコントロールブロック61によって支持されたならば、リード移送装置3の吸着部材32がリードLを吸着するとともに、歯付きベルト21に吸着された太陽電池セルPの表面側パスバーまで移動して載置する(図15参照)。この際、リードLの一半部が太陽電池セルPの表面側パスバーに載置され、その後半部は、太陽電池セルPの後端縁を越えて後方に延出され、ヒートコントロールブロック61の後半部における内方ブロック62および外方ブロック63間の間隙xに収容されて位置決めされるとともに、複数本の連結ピン64にわたって支持される(図6(f)参照)。
リードLが太陽電池セルPの表面側パスバーに載置されたならば、上部押圧装置4の図示しないシリンダを作動させて支持フレーム41を下降させ、各吸着部材32の吸着部321と干渉しない位置において、プローブピン43が支持装置6のヒートコントロールブロック61によって左右端部が支持されている太陽電池セルPにリードLをスプリングを介して押圧する。合わせて、下部押圧装置7の図示しないシリンダを作動させることにより、支持フレーム71を介してリード受けプレート72を上昇させる。この際、リード受けプレート72は、内方ブロック62および外方ブロック63間に形成された間隙xを上昇し、連結ピン64を切欠凹部72aに収容しつつ切欠凹部72aを除く上端面が連結ピン64に支持されている先行する太陽電池セルPのリードLの他半部を持ち上げて、太陽電池セルPの裏面側パスバーに押圧する(図16参照)。
さらに、太陽電池セルPの表面側パスバーにおけるプローブピン43によるリードLの一半部の押圧およびその裏面側パスバーにおけるリード受けプレート72による先行する太陽電池セルPのリードLの他半部の押圧と同時に、ストッカーから新たな太陽電池セルPが移送装置を介して搬送装置2の移送位置に移送される。搬送装置2の移送位置に移送された太陽電池セルPは、真空ボックス23の通気孔23b、通気溝23aおよび歯付きベルト21の小孔21aを通して吸引され、位置決めされるとともに、すでに上昇位置にあるヒートコントロールブロック61の後半部に支持されて、設定温度に予熱される。
太陽電池セルPの表面側パスバーにリードLの一半部をプローブピン43を介して押圧するとともに、その裏面側パスバーに先行する太陽電池セルPのリードLの他半部をリード受けプレート72を介して押圧したならば、リード移送装置3の各吸着部材32が元の位置に移動した後(図17参照)、熱風装置5の図示しないサーボモーターを駆動させることにより、ヒーター52がその吹き出しノズル521から熱風を吹き出しながら上部押圧装置4の支持フレーム41内を下降する。
ここで、ヒーター52が設定位置に降下し、吹き出しノズル521からの熱風の噴出方向が太陽電池セルPの左右端縁に向かう位置に到達したならば、サーボモーターの速度を設定速度に減速し、ヒーター52をゆっくりと降下させる( 図18参照) 。このため、ヒーター52の吹き出しノズル531からの熱風を、太陽電池セルPの左右端縁からリードLにかけて積極的に供給することができ、太陽電池セルPを加熱することができる。
熱風装置5が最下降位置に到達し、ヒーター52の吹き出しノズル521からの熱風の噴出方向が太陽電池セルPの表面側パスバーに押圧されたリードLおよびその周辺に向かう位置に到達したならば、サーボモーターの駆動を停止し、リードLおよびその周辺に向けて熱風を供給する(図6(g)および図19参照)。この際、太陽電池セルPは、支持装置6のヒートコントロールブロック61によって設定温度まで予熱されていることにより、ヒーター52からの熱風を受けて、太陽電池セルPは速やかに半田の溶融温度に到達し、半田を溶融させる。一方、リードLおよびその周辺に向けて供給される熱風によって加熱された太陽電池セルPは、設定温度に保持されたヒートコントロールブロック61に支持されているため、その熱が吸収される。また、ヒートコントロールブロック61には、加熱された太陽電池セルPを経て熱が蓄積されることにより、温度が設定温度から徐々に上昇するが、半田の溶融温度を越えることはない。したがって、ヒートコントロールブロック61に支持されている太陽電池セルPの裏面は、半田の溶融温度に上昇することがない。すなわち、太陽電池セルPの表面は、半田の溶融温度に達しているのに対し、その裏面は、裏面側パスバーを除いて、ヒートコントロールブロック61に支持されて半田の溶融温度近傍に達しており、両者には、わずかな温度差が発生している。
また、太陽電池セルPの裏面側パスバーは、ヒートコントロールブロック61に支持されていないため、表面からの熱伝導により半田の溶融温度に達している。さらに、先行する太陽電池セルPのリードLの他半部は、太陽電池セルPの裏面側パスバーに接触していることから、リードLの他半部も半田の溶融温度に達しており、半田が溶融する。ただし、下部押圧装置7のリード受けプレート72の上端面と接触している箇所のリードLの下面は、リード受けプレート72に熱が吸収されるため、半田の溶融温度近傍に維持されている。このため、太陽電池セルPの裏面側パスバーにリードLが接触して溶融した半田の余剰分は、リード受けプレート72の切欠凹部72aと対向して半田の溶融温度に達しているリードLの下面に流れ込み、半田溜まりg(図20参照)を形成することから、裏面側パスバー以外の外方にはみ出すことがない。
太陽電池セルPの表面側および裏面側において、半田が溶融すれば、溶融した半田にリードLが沈み込むことから、このとき、サーボモーターを駆動させてヒーター52を退避位置に上昇させるとともに、上部押圧装置4の吹き出し口41aからリードLに向けて空気を噴出させれば、熱風の供給がなくなったことと合わせて冷却空気の供給により、溶融した半田は速やかに固化するとともに、太陽電池セルPが空冷され、さらに、ヒートコントロールブロック61の温度が速やかに降下する。したがって、加熱された太陽電池セルPを冷却するとともに、その熱を、それよりも相対的に低温のヒートコントロールブロック61を通して吸収することができ、リードLを太陽電池セルPの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれ溶着することができる(図21参照)。
この場合、溶融した半田やフラックスが一部落下したとしても、ヒートコントロールブロック61の間隙xを形成する内方ブロック62の内面および外方ブロック63の内面と、リードLの側面とのわずかな隙間を通して下方に滴下するため、次のリードLの溶着作業に影響を与えることはない。さらに、太陽電池セルPには、半田を溶融させるに必要な温度以上の熱風は作用せず、かつ、表面と裏面との厚み方向および左右端部とパスバー周辺との左右方向に大きな温度差が発生しないため、熱応力による太陽電池セルPのクラックや割れの発生を防止することができるとともに、太陽電池セルPやリードLの変形による溶着不良の発生を防止することができる。
リードLが太陽電池セルPの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれ溶着されたならば、上部押圧装置4のシリンダを作動させ、支持フレーム41を退避位置に上昇させて、リードLからプローブピン43を離脱させるとともに、下部押圧装置7のシリンダを作動させ、支持フレーム71を退避位置に下降させて、リードLからリード受けプレート72を離脱させる。さらに、支持装置6のシリンダを作動させてヒートコントロールブロック61を退避位置に下降させる(図22参照)。この際、熱風装置5の熱風を受けて半田の溶融温度近傍まで上昇した後、ヒーター62が上昇することによって温度降下を開始している支持装置6のヒートコントロールブロック61は、周囲の外気に放熱し、再び設定温度に低下する。
太陽電池セルPの表面側パスバーにリードLの一半部が溶着されるとともに、その裏面側パスバーに先行する太陽電池セルのリードLの他半部が溶着されたならば、搬送装置2のサーボモーター22を駆動させることにより、歯付きベルト21上の移送位置に載置された太陽電池セルPおよび溶着作業位置に載置されてリードLが溶着された先行する太陽電池セルPは、それぞれ歯付きベルト21に吸着されて溶着作業位置および溶着作業位置の前方位置にそれぞれ搬送され、以下、前述したように、図14から図22に示した工程を経て、溶着作業位置において、太陽電池セルPの表面側パスバーにリードLの一半部を溶着すると同時に、その裏面側パスバーに先行する太陽電池セルPのリードLの他半部を溶着し、リードLを介して設定枚数の太陽電池セルPを接続してストリングSを形成する。
ストリングSを形成したならば、再び1枚目の太陽電池セルPにリードLの一半部を溶着した後、同様に作業を再開すればよい。
なお、詳細には図示しないが、ストリングSは、搬送装置2に連続する搬送装置に搬送された後、ストリングSのストッカーに移送される。
ところで、前述した実施形態においては、一対のリードLを太陽電池セルPに形成された表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれ溶着する場合を説明したが、太陽電池セルPの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれリードLを順に溶着する溶着方法に適用することもできる。
すなわち、太陽電池セルPの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれリードLを順に溶着する溶着方法を具体化する溶着装置1は、前述した実施形態の構成と同一の構成を同一の符号を用いて図23に示すように、太陽電池セルPの搬送装置2と、溶着作業位置において、搬送装置2の側方に臨んで設けられたリード移送装置3と、搬送装置2の上方に設けられた上部押圧装置4および熱風装置5と、搬送装置2の側方に設けられた支持装置6と、から構成される。
このような溶着装置1によって太陽電池セルPのパスバーにリードLを溶着する場合を説明すると、まず、太陽電池セルPを搬送装置2の移送位置に移送して、図示しない予備加熱装置によって一定時間予熱した後、搬送装置2を介して溶着作業位置に搬送する。次いで、溶着作業位置に搬送された太陽電池セルPの左右端部を支持装置6の各ヒートコントロールブロック65によってそれぞれ支持して予熱した後、太陽電池セルPの表面側パスバーにリード移送装置3の吸着部材32を介してリードLを移送して載置するとともに、太陽電池セルPの表面側パスバーに載置されたリードLを上部押圧装置3のプローブピン43を介して押圧し、次いで、熱風装置5のヒーター52を介して各リードLおよびその周辺に熱風を供給して、各リードLを太陽電池セルPの表面側パスバーにそれぞれ溶着する。その後、リードLが溶着された太陽電池セルPを反転位置まで搬送して反転させ、リードLが溶着されて支持装置6の各ヒートコントロールブロック65によって左右端部がそれぞれ支持されて予熱されている先行する太陽電池セルPの裏面側パスバーに後続する太陽電池セルPのリードLの他半部を載置した後、同様に、太陽電池セルPの裏面側パスバーに載置されたリードLを上部押圧装置3のプローブピン43を介して押圧し、次いで、熱風装置5のヒーター52を介して各リードLおよびその周辺に熱風を供給して、各リードLを太陽電池セルPの裏面側パスバーにそれぞれ溶着するものである。
ここで、熱風装置5によるリードLの溶着に際して、ヒーター52の昇降にサーボモーターを採用し、ヒーター52が設定位置に降下し、吹き出しノズル521からの熱風の噴出方向が太陽電池セルPの左右端縁に向かう位置に到達したならば、サーボモーターの速度を設定速度に減速することにより、ヒーター52をゆっくりと降下させ、ヒーター52の吹き出しノズル531からの熱風を、太陽電池セルPの左右端縁からリードLにかけて積極的に供給することができ、太陽電池セルPを加熱することができる。
また、この実施形態においても、リードLおよびその周辺に向けて供給される熱風によって加熱された太陽電池セルPは、設定温度に保持されたヒートコントロールブロック65に支持されているため、ヒートコントロールブロック65に熱が吸収される。一方、加熱された太陽電池セルPを経てヒートコントロールブロック65に熱が蓄積されることにより、温度が設定温度から徐々に上昇するが、半田の溶融温度を越えることはない。したがって、太陽電池セルPの表面は、ヒーター52からの熱風を受けて半田の溶融温度に到達して半田を溶融させるのに対し、その裏面は、ヒートコントロールブロック65に支持されて半田の溶融温度近傍に達しており、両者の間には、わずかな温度差が発生している。
半田が溶融すれば、サーボモーターを駆動させてヒーター52を退避位置に上昇させれば、熱風の供給がなくなったことにより、太陽電池セルPおよびヒートコントロールブロック61は、速やかに温度降下を開始する。したがって、加熱された太陽電池セルPの表面は、半田の溶融温度未満に冷却されて、半田が固化する一方、太陽電池セルPの熱が、それよりも相対的に低温のヒートコントロールブロック65に吸収されることから、リードLを太陽電池セルPのパスバーに速やかに溶着させることができる。
この実施形態においても、太陽電池セルPには、半田を溶融させるに必要な温度以上の熱風は作用せず、かつ、表面と裏面との厚み方向および左右端部とパスバー周辺との左右方向に大きな温度差が発生しないため、熱応力による太陽電池セルPのクラックや割れの発生を防止することができるとともに、太陽電池セルPやリードLの変形による溶着不良の発生を防止することができる。
なお、前述した実施形態においては、ヒーター52の下降速度を途中から減速して、ヒーター52からの熱風によって太陽電池セルPの左右端縁からリードLおよびその周辺にかけて積極的に加熱するように構成したが、降下途中位置でヒーター52を上下にインチングさせることにより、ヒーター52からの熱風を左右に往復して供給し、太陽電池セルPの左右端部を加熱してもよく、また、降下途中位置でヒーター52の下降を一定時間停止させ、太陽電池セルPの左右端部を加熱してもよい。さらに、ヒーター52の下降速度を途中から最下降位置にかけて徐々に減速して太陽電池セルPの左右端部を加熱するようにしてもよい。
また、リードLおよびその周辺に熱風を供給して太陽電池セルPのパスバーに溶着する際、リードLおよびその周辺に連続的に熱風を供給して半田の溶融温度まで加熱してもよく、一方、リードLの大きさによっては、ヒーター52の最下降位置においてヒーター52を上下にインチングさせ、ヒーター52からの熱風を左右に往復してリードLおよびその周辺に供給し、半田の溶融温度まで加熱してもよい。
以上のように本発明によれば、太陽電池セルのパスバーにリードを溶着して太陽電池セルのストリングを製造するに際して熱応力によるクラックや割れの発生を削減することができ、太陽光発電装置のコストを大幅に削減することができる。
本発明のリードの溶着装置を設けた生産ラインを示す平面図である。 本発明のリードの溶着装置の一実施形態を太陽電池セルとともに模式的に示す正面図である。 図2のリードの溶着装置における太陽電池セルとリードの関係を一部省略して示す側面図である。 図2のリードの溶着装置を示す斜視図である。 リードの溶着装置を構成する支持装置のヒートコントロールブロックを拡大して示す正面図である。 本発明のリードの溶着装置による太陽電池セルに対するリードの溶着工程を模式的に説明する側面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 太陽電池セルの裏面側パスバーに対するリードの溶着結果を拡大して示す説明図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 図2のリードの溶着装置の溶着工程を模式的に説明する正面図である。 本発明のリードの溶着装置の他の実施形態を太陽電池セルおよびリードとともに模式的に示す正面図である。 複数個の太陽電池セルをリードを介して接続してなるストリングの平面図およびその側面図である。
符号の説明
1 溶着装置
2 搬送装置
21 歯付きベルト
3 リード移送装置
32 吸着部材
4 上部押圧装置
43 プローブピン
5 熱風装置
52 ヒーター
6 支持装置
61 ヒートコントロールブロック
62 内方ブロック
63 外方ブロック
64 連結ピン
7 下部押圧装置
72 リード受けプレート
72a 切欠凹部
x 間隙
y 段差
P 太陽電池セル
L リード
S ストリング

Claims (2)

  1. 太陽電池セルを位置決めして溶着作業位置に間欠的に搬送した後、太陽電池セルの左右端部を支持し、次いで、リードの他半部が太陽電池セルの端縁から延出するように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側パスバーに移送して押圧し、太陽電池セルの左右端縁から内方に向かって熱風を積極的に供給して加熱した後、表面側パスバーに押圧されたリードおよびその周辺に熱風を連続的に供給して、もしくは、リードに合わせて左右方向に往復しつつ供給して太陽電池セルの表面側パスバーにリードを溶着することを特徴とするリードの溶着方法。
  2. 太陽電池セルを位置決めして溶着作業位置に間欠的に搬送した後、太陽電池セルの左右端部を支持し、次いで、リードの他半部が太陽電池セルの後端縁から延出するように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側パスバーに移送して押圧するとともに、リードが溶着されて先行する太陽電池セルのリードの他半部を太陽電池セルの裏面側パスバーに押圧し、太陽電池セルの左右端縁から内方に向かって熱風を積極的に供給して加熱した後、表面側パスバーに押圧されたリードおよびその周辺に熱風を連続的に供給して、もしくは、リードに合わせて左右方向に往復しつつ供給して太陽電池セルの表面側パスバーおよび裏面側パスバーにそれぞれリードを同時に溶着することを特徴とするリードの溶着方法。
JP2004337047A 2004-11-22 2004-11-22 リードの溶着方法 Expired - Fee Related JP4146417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004337047A JP4146417B2 (ja) 2004-11-22 2004-11-22 リードの溶着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004337047A JP4146417B2 (ja) 2004-11-22 2004-11-22 リードの溶着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006147902A JP2006147902A (ja) 2006-06-08
JP4146417B2 true JP4146417B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=36627227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004337047A Expired - Fee Related JP4146417B2 (ja) 2004-11-22 2004-11-22 リードの溶着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4146417B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160204303A1 (en) * 2013-08-21 2016-07-14 Gtat Corporation Using an active solder to couple a metallic article to a photovoltaic cell

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4838787B2 (ja) * 2007-12-19 2011-12-14 有限会社エコ&エンジニアリング 太陽電池素子の接続方法及び太陽電池素子の接続装置
JP2011088165A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Nisshinbo Mechatronics Inc ハンダ付け装置及びハンダ付け方法
KR101113027B1 (ko) * 2010-03-26 2012-02-27 주식회사 아론 태양광 모듈의 리본 본딩장치
JP2014036177A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Toyama Machineries Co Ltd リードの溶着装置
CN108555611A (zh) * 2018-06-15 2018-09-21 无锡奥特维科技股份有限公司 一种电池串汇流条分切设备和串焊机
CN109014684B (zh) * 2018-09-26 2024-03-01 无锡奥特维科技股份有限公司 输送皮带、输送装置以及串焊机
CN112349627B (zh) * 2020-09-30 2023-09-29 金寨嘉悦新能源科技有限公司 一种太阳能单晶硅电池的电池片焊接装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS604270A (ja) * 1983-06-22 1985-01-10 Hitachi Ltd 太陽電池の製造方法
JPS60202968A (ja) * 1984-03-28 1985-10-14 Hitachi Ltd 太陽電池セルの電極接続装置
JPS60202969A (ja) * 1984-03-28 1985-10-14 Hitachi Ltd 太陽電池セルの電極接続装置
JPH11103078A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュールの製造方法及び製造装置並びに太陽電池モジュール
JP2003338633A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Sharp Corp 太陽電池セルの電気的接続方法および接続装置
JP3609803B2 (ja) * 2002-07-03 2005-01-12 トヤマキカイ株式会社 リードの溶着装置
JP2004281797A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Kyocera Corp 太陽電池モジュール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160204303A1 (en) * 2013-08-21 2016-07-14 Gtat Corporation Using an active solder to couple a metallic article to a photovoltaic cell

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006147902A (ja) 2006-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011049187A1 (ja) ハンダ付け装置及びハンダ付け方法
JP4146417B2 (ja) リードの溶着方法
JP2008053625A (ja) タブリードのはんだ付け装置およびはんだ付け方法
JP2013139044A (ja) 太陽電池用タブリードのハンダ付け装置
JP3609803B2 (ja) リードの溶着装置
JP4358651B2 (ja) タブリードのはんだ付け装置及びタブリードのはんだ付け方法
US20100065610A1 (en) Wide wave apparatus for soldering an electronic assembly
JP2014036177A (ja) リードの溶着装置
JP3761495B2 (ja) リードの溶着装置
JP2006135258A (ja) リードの溶着方法およびその装置
JP2011238874A (ja) リードの溶着方法およびその装置
JP4727249B2 (ja) リペア用具、及び電子部品のリペア装置
JP4527945B2 (ja) 太陽電池セル製造装置
KR102367265B1 (ko) 다이 본딩 장치
JP2007165498A (ja) 太陽電池素子の接続方法および接続装置
EP4113636B1 (en) Device and method for repairing photovoltaic cell string
JP2005153031A (ja) ワイヤソー及びワイヤソーの加工液供給方法
KR20080017914A (ko) 리플로우 솔더링머신의 가열장치
JP4562047B1 (ja) 太陽電池モジュール製造方法及び装置
KR101212303B1 (ko) Led바 기판 제조장치와 그 제조방법 및 이로부터 제조된 led바 기판
JP2006245471A (ja) 電子部品接合装置及び接合方法
JP5874428B2 (ja) キャリブレート用ターゲット治具および半導体製造装置
JP2005347703A (ja) 太陽電池セルのタブリード付け装置
JP3890042B2 (ja) 部品接合装置及び方法、並びに部品実装装置
JP5026863B2 (ja) 半導体素子の装着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees