JP2014036177A - リードの溶着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池セルの表面側バスバー及び裏面側の陥没する破線状バスバーに熱応力の歪みによる割れ等の発生を可及的に防止しつつ、接着強度を確保してリードを同時に溶着することのできるリードの溶着装置を提供する。
【解決手段】太陽電池セルPを吸着して溶着作業位置に間欠的に搬送した後、リードLが表面側バスバー及び裏面側バスバーにそれぞれ溶着されて先行する太陽電池セルPの後端縁から延出するリードLの他半部を太陽電池セルPの裏面側バスバーに対向するように裏面に接触させて支持するとともに、リードLの他半部が太陽電池セルPの後端縁から延出するようにリードLの一半部を太陽電池セルPの表面側バスバーに移送して押圧する。次いで、太陽電池セルPの吸着を解除し、太陽電池セルPを押し上げて搬送面から浮上させた後、太陽電池セルPの表面側バスバーに押圧されたリードLに向けて熱風を供給して溶着する。
【選択図】図10

Description

本発明は、太陽電池セルにリードを溶着するリードの溶着装置に関するものである。
一般に、太陽電池モジュールは、複数枚の太陽電池セルを接続してストリングを製造し、複数行のストリングを接続してアレイを製造する。この場合、複数枚の太陽電池セルを接続してストリングを製造する際、隣接する太陽電池セルは、断面偏平な方形状に形成された導体、例えば、銅又は銅合金からなるリードを介して接続される。具体的には、図23に示すように、先行する太陽電池セルPの表面に形成されたバスバーに半田を介してリードLの一半部を溶着する一方、先行する太陽電池セルPに溶着されたリードLの他半部を後続する太陽電池セルPの裏面に形成されたバスバーに半田を介して溶着することにより、複数枚の太陽電池セルPを順次接続してストリングSを製造する。
このように、太陽電池セルに対してリードを自動的に、かつ、連続的に溶着するため、太陽電池セルを搬送装置に吸着し、位置決め状態で溶着作業位置に間欠的に搬送した後、ヒートコントロールブロックによって搬送装置の左右端縁から突出される太陽電池セルの裏面側左右端部をそれぞれ支持し、次いで、太陽電池セルのバスバーにリードをそれぞれ移送して載置するとともに、各リードを太陽電池セルにそれぞれ押圧した後、各リードに熱風を供給し、各リードを太陽電池セルのバスバーにそれぞれ溶着する溶着装置が提案されている。例えば、特許文献1に示すように、太陽電池セルを吸着して溶着作業位置に間欠的に搬送した後、溶着作業位置において、リードの他半部が太陽電池セルの後端縁から延出するように、リードの一半部を太陽電池セルの表面側バスバーに移送して押圧するとともに、リードの一半部が表面側バスバーに溶着されて先行する太陽電池セルのリードの他半部を太陽電池セルの裏面側バスバーに押圧し、表面側バスバーに押圧されたリードに向けて熱風を供給して太陽電池セルの表面側バスバー及び裏面側バスバーにそれぞれリードを同時に溶着する溶着装置が提案されている。
また、特許文献2に示すように、太陽電池セルの表面側バスバー及び裏面側バスバーにそれぞれリードを同時に溶着するリードの溶着装置において、吸着されて熱膨張が規制された太陽電池セルと、熱膨張が規制されていないリードとの線熱膨張係数の差によって太陽電池セルに熱応力による歪みが発生し、熱応力の歪みによって割れ等が発生することを防止することも提案されている。
特開2006−135258号公報 特開2011−238874号公報
ところで、バスバーの内方側にアルミ膜があると、接着強度を確保できないため、また、アルミ膜の面積を大きくしてBSF効果により特性を向上させるため、さらには、バスバー(銀)の使用量を少なくしてコストダウンを図るため、近年、図24に示すように、裏面(アルミ膜)に対して陥没する破線状バスバーb2を形成した太陽電池セルPが提供されるようになっている。このような裏面側バスバーb2を有する太陽電池セルPにおいては、リードLを押し上げて太陽電池セルPの裏面に接触させても、裏面から陥没するバスバーb2にリードを接触させることはできない。また、表面側の直線状バスバーに押圧されたリードに向けて熱風を供給しても、重力等によって溶融した半田を陥没する裏面側バスバーb2に満たすことはできず、接着強度を確保してリードを裏面側バスバーb2に溶着できないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、表面側に直線状バスバーを、裏面側に陥没する破線状バスバーをそれぞれ形成した太陽電池セルの表面側バスバー及び裏面側バスバーに熱応力の歪みによる割れ等の発生を可及的に防止しつつ、接着強度を確保してリードを同時に溶着することのできるリードの溶着装置を提供するものである。
本発明は、表面側に2本又は3本の直線状バスバーを、裏面側に2本又は3本の陥没する破線状バスバーがそれぞれ形成された太陽電池セルにおける左右のバスバー外方の左右各側端部をそれぞれ吸着して間欠的に搬送する左右の搬送装置と、搬送装置の搬送面よりも下方に表面を有し、太陽電池セルに対するリードの溶着作業位置に臨んで左右の搬送装置の間に配設されたヒートブロックと、各リードの一半部を太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに配置するとともに、各リードの他半部を太陽電池セルの後端縁から延出するようにそれぞれリードを移送するリード移送装置と、太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに配置された各リードの一半部をそれぞれ押圧する上部押圧装置と、太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに押圧された各リードの一半部に向けてそれぞれ熱風を供給する熱風装置と、裏面側の陥没する破線状バスバーに対応する複数個の凸部を形成したリードベースを有し、各リードが表面側の直線状バスバー及び裏面側の陥没する破線状バスバーにそれぞれ溶着されて先行する太陽電池セルの後端縁から延出された各リードの他半部をヒートブロックを通して陥没する破線状バスバーに対向するように太陽電池セルの裏面にそれぞれ押し上げる下部押圧装置とから構成され、吸着を解除した太陽電池セルをリード及びリードベースの凸部を介して押し上げて搬送装置の搬送面から浮上させ、各リードの一半部に向けて熱風を供給して太陽電池セルの表面側の直線状バスバーにリードの一半部を溶着すると同時に、その裏面側の陥没する破線状バスバーに各リードの他半部の対応する部分をそれぞれ溶着することを特徴とするものである。
本発明によれば、表面側に2本又は3本の直線状バスバーを、裏面側に2本又は3本の陥没する破線状バスバーがそれぞれ形成された太陽電池セルにおける左右のバスバー外方の左右各側端部を搬送装置に吸着して位置決めした後、搬送装置を作動させ、溶着作業位置に順次間欠的に搬送する。これにより、先に溶着作業位置において各リードの一半部が表面側の直線状バスバーにそれぞれ溶着されるとともに、各リードの他半部が裏面側の陥没する破線状バスバーにそれぞれ溶着された先行する太陽電池セルも溶着作業位置の前方位置に搬送される。この状態において、下部押圧装置を作動させてリードベースをヒートブロックを通して上昇させ、先行する太陽電池セルの後端縁から延出する各リードの他半部を溶着作業位置に搬送された太陽電池セルの裏面側の陥没する破線状バスバーに対向するようにそれぞれ裏面に接触させ、太陽電池セルをリード及びリードベースを介して支持する。次いで、リード移送装置を作動させ、各リードの他半部が太陽電池セルの後端縁から延出するように各リードの一半部をその太陽電池セルの表面側の直線状バスバーにそれぞれ移送して配置した後、上部押圧装置を作動させ、太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに配置された各リードの一半部をそれぞれ押圧する。太陽電池セルの裏面をリード及びリードベースを介して支持するとともに、その表面側を上部押圧装置及びリードを介して押圧して挟み込んだならば、搬送装置による太陽電池セルの吸着を解除した後、リードベースをさらに上昇させ、上部押圧装置による押圧に抗して太陽電池セルをリードを介して押し上げて搬送装置の搬送面から浮上させる。次いで、熱風装置を作動させ、太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに押圧された各リードの一半部に向けて熱風を供給し、半田を溶融させてリードの一半部を表面側の直線状バスバーに溶着すると同時に、溶融させた半田を裏面側の陥没する破線状バスバーに対応してリードベースの上端部に形成された複数個の凸部及び該複数個の凸部にわたって支持されたリードを介して裏面側の陥没する破線状バスバーに充満させ、先行する太陽電池セルの後端縁から延出する各リードの他半部の対応する部分を溶着する。
この結果、各リードを太陽電池セルの表面側の直線状バスバー及び裏面側の陥没する破線状バスバーにそれぞれ接着強度を確保して同時に溶着することができる。しかも、太陽電池セルは、搬送装置による吸着が解除されて搬送面から浮上した状態で、裏面側がリード及びリードベースを介して支持されるとともに、表面側が上部押圧装置及びリードを介して押圧されて挟み込まれていることから、相対的に線膨張係数の大きなリードの加熱に伴う膨張に追従して自由に変形することができるとともに、冷却に伴う収縮に追従して自由に変形を回復することができる。したがって、線膨張係数の差に基づく熱応力による歪みの発生を抑えて太陽電池セルにリードを溶着することができることから、太陽電池セルにクラックや割れが発生することを可及的に防止してストリングを製造することができる。
本発明において、前記リードベースの上端縁に、凸部との前後各境界部分に位置して切欠凹部が形成されることが好ましい。これにより、太陽電池セルの裏面側の陥没する破線状バスバーにリードを溶着する際、リードは、リードベースの上端部に形成された複数個の凸部によって間欠的に支持されていることから、リードベースの凸部の上端面が接触しているリードの下面は、リードベースに熱が吸収されて、切欠凹部と対向して接触しない部分よりも相対的に低温となっている。このため、余剰の半田は、リードベースの切欠凹部と対向する、半田の溶融温度に達しているリードの下面に流れ込んで半田溜まりを形成し、余剰の半田が裏面側の陥没する破線状バスバー以外の外方にはみ出すことを防止できる。
本発明によれば、表面側に直線状バスバーを、裏面側に陥没する破線状バスバーをそれぞれ形成した太陽電池セルの表面側バスバー及び裏面側バスバーに熱応力の歪みによる割れ等の発生を可及的に防止しつつ、接着強度を確保してリードを同時に溶着することができる。
本発明のリードの溶着装置を設けた生産ラインを示す平面図である。 本発明のリードの溶着装置の一実施形態を模式的に示す正面図である。 図2のリードの溶着装置を一部省略して示す断面側面図である。 図2のリードの溶着装置を一部省略して示す斜視図である。 本発明のリードの溶着装置を構成するヒートブロックを搬送装置とともに示す平面図である。 図5のA−A線端面図及びそのX部拡大図である。 図5のB−B線端面図である。 ヒートブロック、太陽電池セル、リード及び下部押圧装置の関係を示す説明図である。 太陽電池セルの裏面側の陥没する破線状バスバーと下部押圧装置のリードベースの凸部の関係を模式的に示す説明図である。 本発明のリードの溶着装置による太陽電池セルに対するリードの溶着工程を側面側から模式的に示す説明図である。 本発明のリードの溶着装置の溶着工程を図2に対応して示す説明図である。 図11に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図12に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図13に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図14に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図15に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図16に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図17に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 一部省略して示す図18のC−C線断面図である。 図18に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 図20に続いてリードの溶着装置の溶着工程を示す説明図である。 本発明のリードの溶着装置のヒートブロックの変形例を示す平面図である。 複数個の太陽電池セルをリードを介して接続してなるストリングを示す平面図及びその側面図である。 太陽電池セルの裏面側の陥没する破線状バスバーを説明する底面図、そのD−D線断面図及びE−E線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4には、本発明のリードLの溶着装置1の一実施形態が示されている。
この溶着装置1は、3本バスバーを有する太陽電池セルPにそれぞれリードLを溶着するもので、太陽電池セルPを吸着した位置決め状態で間欠的に搬送する左右一対の搬送装置2,2と、搬送装置2,2によって搬送された太陽電池セルPの溶着作業位置において、左右の搬送装置2,2に挟まれて配設されたヒートブロック3と、左右の搬送装置2,2の一方に臨んで設けられ、太陽電池セルPの表面側バスバーにリードLをそれぞれ移送するリード移送装置4と、ヒートブロック3の上方に設けられ、太陽電池セルPの表面側バスバーに移送された各リードLを押圧する上部押圧装置5と、ヒートブロック3の上方に設けられ、太陽電池セルPの表面側バスバーに押圧された各リードLに向けて熱風を供給する熱風装置6と、ヒートブロック3の下方に設けられ、太陽電池セルPの裏面側バスバーにリードLをそれぞれ押圧する下部押圧装置7とから構成されている。
ここで、太陽電池セルPには、表面側に3本の直線状バスバーが幅方向に設定間隔をおいて形成されるとともに(図示せず)、裏面側に3本の陥没する破線状バスバーb2が幅方向に設定間隔をおいて形成されている(図24参照)。
各搬送装置2は、図2及び図4に示すように、駆動側及び従動側の歯付きプーリ(図示せず)と、歯付きプーリの歯に噛み合う歯が形成されて一対の歯付きプーリ間に無端状に巻回された搬送ベルト21と、駆動側歯付きプーリに連結されたサーボモータ22(図1参照)とからなり、搬送ベルト21には、設定間隔で1列の小孔21a(図4参照)が形成されている他、その内面は、図示しない空気源としての送風機に接続された真空ボックス23に支持されている。そして、左右の搬送装置2,2は、それぞれサーボモータ22,22を介して同期して駆動するように制御される。
ここで、搬送ベルト21は、太陽電池セルPの左右各側端部、すなわち、3本バスバーのうちの中央を除く左右のバスバーよりも外方の各側端部をそれぞれ支持できるように設定されている。このため、太陽電池セルPを、その幅方向中心線が左右の搬送装置2,2間の幅方向中心線と合致するように、左右の搬送ベルト21,21にわたって載置した際に、3本のバスバーは、各搬送ベルト21の内端縁よりも内方側に位置するようになっている。
なお、図4に示すように、真空ボックス23には、その上面に搬送ベルト21の小孔21aに対向して1列の通気溝23aが形成されるとともに、各通気溝23aに設定間隔をおいて通気孔23bが形成されており、このため、搬送ベルト21の小孔21aは、通気溝23a及び通気孔23bを介して真空ボックス23の内部に連通されている。
したがって、左右の搬送ベルト21,21にわたって載置された太陽電池セルPは、その左右各側端部がそれぞれ搬送ベルト21の小孔21a及び真空ボックス23の通気溝23a、通気孔23bを通して吸引されることにより、搬送ベルト21に吸着されて位置決めされる。これにより、サーボモータ22を駆動させると、太陽電池セルPを搬送ベルト21に位置決めした状態で前方(搬送装置2による太陽電池セルPの搬送方向を前方、その逆方向を後方とする。)に搬送することができる。
ヒートブロック3は、熱伝導が良好な材質、例えば、銅又は銅合金等から形成され、図5乃至図8に詳細に示すように、太陽電池セルPの長さのほぼ2倍の長さと、太陽電池セルPの左右のバスバー間の間隔よりも大きな幅とを有する直方体形状に形成されて、左右の搬送装置2,2間に配設されている。そして、ヒートブロック3の表面は、左右の搬送装置2,2における搬送ベルト21,21の搬送面よりもわずかに低く位置するように設定されている。また、ヒートブロック3は、その前半部が溶着作業位置に、後半部が図示しないストッカーに積層された太陽電池セルPを吸着して移送する移送位置(搬送装置2による搬送開始位置)にそれぞれ対向するように配置されている。
一方、ヒートブロック3には、カートリッジヒータ31が設けられており、ヒートブロック3を介して太陽電池セルPが半田の溶融温度未満の設定温度を維持するように制御されている。すなわち、搬送装置2に移送された太陽電池セルPをヒートブロック3によって半田の溶融温度未満の設定温度に加熱することができる。また、ヒートブロック3には、その表面に太陽電池セルPの3本バスバーに対応して中央、左右の計3本の保持溝3aが前端縁から後端縁にわたって形成されるとともに、各保持溝3aの前半部には、挿通穴3bがそれぞれ上下方向に貫通して形成されている。
ここで、ヒートブロック3の各保持溝3aは、リードLを位置決め状態で収容することができるように、幅がリードLの幅にほぼ一致し、深さd(図6(b)参照)がリードLの厚みよりもわずかに大きく設定されている。また、ヒートブロック3の各挿通穴3bには、後述する下部押圧装置7のリードベース72が昇降可能に配置されている。したがって、太陽電池セルPの表面側バスバーにリードLの一半部が溶着された太陽電池セルPが溶着作業位置から前方に搬送されると、先行する太陽電池セルPの後端縁から延出するリードLの他半部が各保持溝3aに沿って移動しつつ連続する各挿通穴3bに収容される(図8参照)。この際、下部押圧装置7におけるリードベース72の上端面が、通常、保持溝3aの底面に連続する高さ位置に支持されていることから、挿通穴3bに収容されたリードLの他半部は、リードベース72の上端面に支持される。
リード移送装置4は、図2に示すように、溶着作業位置において、一方の搬送装置2の外方に配置された受け台41と、図示しない空気源に接続されて、各受け台41に供給された設定長さのリードLをそれぞれ吸着する複数個の吸着部421を有する吸着部材42とからなり、吸着部材42は、詳細には図示しないが、通常、各吸着部421を対応する受け台41の上方に位置して昇降可能に、かつ、各受け台41及び太陽電池セルPの表面側バスバーとの間を往復移動可能に設けられている。
したがって、各受け台41に供給されたリードLを、吸着部材42の各吸着部421を介してそれぞれ吸着し、太陽電池セルPの表面側バスバーに移送して載置することができる。
ここで、リードLは、太陽電池セルPの長さの略2倍の長さに設定されており、その一半部が太陽電池セルPの表面側バスバーに載置される。このため、リードLの他半部は太陽電池セルPの後端縁を越えて延出され、ヒートブロック3上に載置される(図8参照)。すなわち、溶着作業位置において、太陽電池セルPの表面側バスバーにリードLの一半部を載置した際、リードLの他半部は、太陽電池セルPの後端縁を越えて後方に延出され、ヒートブロック3の各保持溝3aに収容される。
上部押圧装置5は、図2乃至図4に示すように、方形枠状の支持フレーム51と、支持フレーム51の内面に固定された取付部材52と、取付部材52に前後方向に間隔をおいてスプリング53を介して下方に突出するように付勢された複数本のプローブピン54とからなり、支持フレーム51は、詳細には図示しないが、サーボモータ及びボールスクリューを介して昇降自在に設けられている。
したがって、図示しないサーボモータを駆動させることにより、支持フレーム51、すなわち、支持フレーム51に取付部材52を介して設けられたプローブピン54を昇降させ、太陽電池セルPの表面側バスバーにリード移送装置4を介してそれぞれ載置された各リードLの一半部に押し当ててリードLの一半部をスプリング53の付勢力によって押圧し、あるいは、押圧する位置から上方に退避させることができる。
ここで、各プローブピン54は、移送装置4における吸着部材42の各吸着部421と干渉しないように、配設位置が設定されている。
なお、支持フレーム51には、各プローブピン54の先端に向けて開口する複数個の吹き出し口(図示せず)が形成されるとともに、各吹き出し口に連通する接続口(図示せず)が形成されており、図示しない空気源から圧縮空気を支持フレーム51の接続口を通して供給することにより、各吹き出し口からプローブピン54の先端に向けて圧縮空気を噴出させることができる。
熱風装置6は、図2及び図4に示すように、取付フレーム61と、取付フレーム61にそれぞれ前後方向に設定間隔をおいて固定されるとともに、図示しない送風機とそれぞれ配管接続された各列複数本の3列のヒータ62と、からなり、取付フレーム61は、詳細には図示しないが、サーボモータ及びボールスクリューを介して昇降自在に設けられている。また、各ヒータ62の先端は、斜め下内方向に向かう吹き出しノズル621に形成されている。
したがって、各ヒータ62に供給された空気は、加熱されて吹き出しノズル621から斜め下内方向に向けて吹き出される。この状態で、図示しないサーボモータを駆動させることにより、取付フレーム61、すなわち、各ヒータ62を昇降させ、太陽電池セルPの表面側バスバーにそれぞれ載置されて押圧された各リードLに向けて熱風を供給し、あるいは、熱風の供給を遮断した状態で上方に退避させることができる。この際、各ヒータ62は、上部押圧装置5の支持フレーム51によって区画された空間内及びその外方を昇降する。
なお、熱風装置6におけるヒータ62の吹き出しノズル621は、偏平に形成されており、ヒータ62が下降した場合、吹き出しノズル621から斜め下内方向に吹き出される熱風は、太陽電池セルPの表面側バスバーにそれぞれ押圧された各リードLの一半部全体にほぼ均等に作用するように設定されている。
下部押圧装置7は、図2乃至図4に示すように、支持フレーム71と、支持フレーム71に固定された銅又は銅合金等からなるリードベース72とからなり、支持フレーム71は、詳細には図示しないが、サーボモータ及びボールスクリューを介して昇降自在に設けられている。そして、リードベース72は、前述した各ヒートブロック3に形成された挿通穴3bの幅よりも厚みが小さく、かつ、その長さよりも長さが短く形成され、通常、その上端面が保持溝3aの底面に連続する高さ位置にあって該挿通穴3b内に配置されている。また、リードベース72には、カートリッジヒータ73が設けられており、リードベース72を介してリードLが半田の溶融温度未満の設定温度を維持するように制御されている。このため、リードベース72の上端面に載置されたリードL(先行する太陽電池セルPの後端縁から延びるリードLの他半部)を半田の溶融温度未満の設定温度に加熱することができる。さらに、リードベース72は、図9に示すように、太陽電池セルPの裏面側の陥没する破線状バスバーb2に対応して、その上端部が段差状に形成されている。すなわち、リードベース72は、太陽電池セルPの裏面側の陥没する破線状バスバーb2に対応する部分が裏面に対応する部分よりもわずかに上方に突出するように、凸部721に形成されている。そして、リードベース72の凸部721と、太陽電池セルPの裏面に対応する部分との前後各境界部分には、それぞれ切欠凹部72aが形成されている。具体的には、凸部721の上端面は、裏面に対応する部分の上端面よりもt=200μmだけ上方に突出されている。
したがって、図示しないサーボモータを駆動させ、支持フレーム71を介してリードベース72をヒートブロック3の挿通穴3bを通して上昇させることにより、太陽電池セルPの裏面側の陥没する破線状バスバーb2に対応する各凸部721の上端面は、各リードLの他半部にそれぞれ接触してリードLを支持する位置から、各リードLの他半部を太陽電池セルPの裏面側の陥没する破線状バスバーに対向するように裏面に接触させて太陽電池セルPを支持する位置に押し上げることができるとともに、太陽電池セルPを支持する位置から太陽電池セルPをさらに上方に押し上げることができる。また、リードベース72を下降させることにより、太陽電池セルPを押し上げた位置から凸部721の上端面が保持溝3aの底面と連続するように挿通穴3b内に退避させることができる。
このリードベース72が最上昇したときの凸部721の上端面の高さ位置は、リードベース72の凸部721を介して押し上げられたリードLの上端面が搬送装置2における搬送ベルト21の搬送面をわずかに越えるように設定されている。これにより、リードベース72が最上昇したとき、リードベース72は、リードLを介して太陽電池セルPを搬送ベルト21の搬送面から若干浮上する位置に押し上げることができる。この際、太陽電池セルPの表面側バスバーに配置された各リードLは、スプリング53及びプローブピン54を介して押圧されていることから、スプリング53を圧縮してプローブピン54を押し上げる。このため、リードベース72による押圧力及びスプリング53を介してプローブピン54による反力は、リードLが支持することから、太陽電池セルPにストレスが作用することはない。
なお、本実施形態においては、太陽電池セルPの表面側の直線状バスバーは幅1.5mmであり、裏面側の陥没する破線状バスバーb2は、幅1.8mm、長さ12.5mmで、裏面に対して30μm陥没している。一方、リードLは、幅1.5mm×厚み0.2mmの偏平な方形断面を有し、その上面及び下面にそれぞれ厚み30μmの半田が積層されている。
次に、このように構成されたリードLの溶着装置1の作動について説明する。
まず、初期状態においては、上部押圧装置5の支持フレーム51及び熱風装置6の取付フレーム61は、それぞれ上昇位置に退避している他、下部押圧装置7の支持フレーム71も、下方位置に退避している。また、詳細には図示しないが、搬送装置2による太陽電池セルPの搬送に同期してリード供給装置が作動し、リードLを初期長さ(最初のリードLaは、太陽電池セルPの長さに略相当する、通常の長さの約半分の長さ)に切断してリード移送装置4の受け台41上に供給している(図11参照)。
このような状態において、まず、リード移送装置4の吸着部材42が受け台41に供給された短いリードLaを吸着するとともに、ヒートブロック3に形成された挿通穴3bに移動して載置する。このとき、ヒートブロック3の挿通穴3bには、凸部721の上端面を保持溝3aの底面と同一平面上に位置してリードベース72が配置されており、挿通穴3bに載置されたリードLaは、リードベース72の凸部721の上端面に支持されるとともに、ヒートブロック3及びリードベース72によって設定温度に加熱される(図10(a)、図12参照)。
一方、リード移送装置4の作動と並行して、空気源を駆動するとともに、ストッカーから太陽電池セルPを移送装置(図示せず)を介して搬送装置2の移送位置に移送すると、太陽電池セルPは、その左右各側端部がそれぞれ真空ボックス23の通気孔23b、通気溝23a及び搬送ベルト21の小孔21aを通して吸引され、移送位置に吸着されて位置決めされる。この場合、移送位置に位置決めされた太陽電池セルPは、ヒートブロック3の後半部上方に臨んでおり、ヒートブロック3による加熱が開始される(図10(b)参照)。
太陽電池セルPが移送位置に移送されると、リード移送装置4の吸着部材42を元の位置に移動させた後、搬送装置2のサーボモータ22を駆動させることにより、搬送ベルト21に吸着された太陽電池セルPは、搬送ベルト21上に位置決めされて移送位置から溶着作業位置に搬送される。太陽電池セルPが溶着作業位置に到達すれば、搬送装置2の作動を停止させる。この間、太陽電池セルPは、ヒートブロック3の上方、さらには、リードベース72に支持されたリードLaの上方を移動し、リードLaとともに加熱が継続される(図10(c)、図13参照)。また、設定長さ(太陽電池セルPの長さの約2倍の長さに略相当する、通常の長さ)に切断されたリードLが受け台41に供給される。
太陽電池セルPが溶着作業位置に到達したならば、元の位置に戻ったリード移送装置4の吸着部材42が受け台41のリードLを吸着するとともに、搬送ベルト21に吸着された太陽電池セルPの表面側バスバーまで移動して載置する。この際、太陽電池セルPの表面側バスバーにリードLを載置するのに先立って、下部押圧装置7の図示しないサーボモータを駆動させて支持フレーム71を上昇させ、リードベース72の複数個の凸部721の上端面にわたって支持された各リードLaの上面を太陽電池セルPの裏面側の陥没する破線状バスバーb2に対向するように太陽電池セルPの裏面に接触させ、太陽電池セルPを短いリードLa及びリードベース72を介して支持する。したがって、リード移送装置4を介してリードLの一半部が太陽電池セルPの表面側バスバーに載置されるとき、太陽電池セルPは、短いリードLaを介してリードベース72の各凸部721の上端面にわたって支持される。また、太陽電池セルPの表面側バスバーに載置された各リードLの他半部は、太陽電池セルPの後端縁を越えて後方に延出され、ヒートブロック3の各保持溝3aにそれぞれ収容される(図10(d)、図14参照)。
リードLが太陽電池セルPの表面側バスバーに載置されたならば、太陽電池セルPを短いリードLa及びリードベース72を介して支持した状態で、上部押圧装置5の図示しないサーボモータを駆動させることにより、支持フレーム51を下降させ、吸着部材42の各吸着部421と干渉しない位置において、プローブピン54をリードLの一半部に押し当て、スプリング53によって太陽電池セルPに押圧する(図15参照)。
プローブピン54を介して各リードLの一半部を太陽電池セルPの表面側バスバーに押圧したならば、リード移送装置4の吸着部材42を元の位置に移動させた後(図16参照)、搬送装置2の搬送ベルト21に対する太陽電池セルPの吸着を解除するとともに、下部押圧装置7の図示しないサーボモータを駆動させ、リードベース72をさらに上昇させる。これにより、太陽電池セルPは、短いリードLa及びリードベース72の複数個の凸部721を介して押し上げられ、搬送ベルト21の搬送面から浮上する。つまり、太陽電池セルPを上部押圧装置5のプローブピン54及び表面側のリードLの一半部と、裏面側の短いリードLa及び下部押圧装置7のリードベース72の凸部721とによって挟み込み、搬送ベルト21の搬送面から浮上させた状態に支持する(図17参照)。このとき、下部押圧装置7のリードベース72の凸部721による太陽電池セルPの押し上げにより、上部押圧装置5のスプリング53を圧縮させてプローブピン54を上方に押し上げる。
太陽電池セルPを浮上状態に支持したならば、熱風装置6の図示しない熱源を作動させるとともに、サーボモータを駆動させることにより、取付フレーム61、すなわち、ヒータ62を上部押圧装置5の支持フレーム51内外で下降させ、その吹き出しノズル621から各リードLの一半部に向けて半田を溶融するのに必要な熱風を供給する(図10(e)、図18参照)。この際、太陽電池セルP及び裏面側の短いリードLaは、ヒートブロック3及びリードベース72によって設定温度まで加熱されていることにより、ヒータ62からの熱風を受けて、表面側のリードL、太陽電池セルPの表裏面側バスバー及びその近傍とともに、裏面側のリードLaは、速やかに半田の溶融温度に到達し、半田を溶融させる。
半田が溶融すれば、圧縮されたスプリング53がブローブピン54を介してリードLを溶融した半田に押し込むとともに、裏面側の短いリードLaを溶融した半田に相対的に押し上げる。この際、リードベース72の各凸部721が、溶融した半田を裏面側の陥没する破線状バスバーb2に積極的に押し込んで充満させる(図19参照)。このように、リードL,Laが溶融した半田に沈み込めば、熱源の作動を停止するとともに、サーボモータを駆動させてヒータ62を退避位置に上昇させ、さらに、上部押圧装置5の図示しない吹き出し口からプローブピン54の先端であるリードLに向けて空気を噴出させ、溶融した半田を固化させるとともに、太陽電池セルPを空冷する。すなわち、熱風の供給を停止するとともに、冷却空気の供給により、太陽電池セルPの表面側の直線状バスバーに表面側のリードLを接着強度を確保して速やかに溶着させるとともに、裏面側の陥没する破線状バスバーに裏面側のリードLaの対応する部分を接着強度を確保して速やかに溶着させる(図20参照)。
この際、太陽電池セルP及びリードL,Laは、半田を溶融させる温度に加熱され、それぞれ固有の線膨張係数に基づいて膨張するが、太陽電池セルPは、搬送装置2による吸着が解除されて浮上した位置にあって、表面側のリードL及び裏面側のリードLaを介してプローブピン54とリードベース72の各凸部721とによって挟み込まれているにすぎないことから、相対的に線膨張係数の大きなリードL,Laの膨張に追従して変形し、線膨張係数の差による熱応力の発生を吸収する。
一方、冷却空気の供給によって半田が固化する際、加熱によって膨張した分太陽電池セルP及びリードL,Laは、それぞれ線膨張係数に基づいて収縮する。ここでも、太陽電池セルPは、搬送装置2による吸着は解除されて浮上していることにより、相対的に線膨張係数の大きなリードL,Laの収縮に追従して変形が回復し、線膨張係数の差による熱応力の発生を吸収する。
このように、太陽電池セルPを拘束することなく加熱し、空冷することにより、リードL,Laの膨張及び収縮に追従して太陽電池セルPを自由に変形させ、変形を回復させることができる。このため、太陽電池セルPにリードL,Laとの線膨張係数の差に基づく熱応力による歪みが発生することを抑えることができ、太陽電池セルPにクラックや割れが発生することを可及的に防止することができる。
また、太陽電池セルPの裏面側のリードLaは、下部押圧装置7のリードベース72の各凸部721の上端面と接触していることにより、太陽電池セルPの裏面に各リードLaが接触して溶融した余剰の半田は、リードベース72の切欠凹部72aと対向する、半田の溶融温度に達しているリードLaの下面に流れ込み、半田溜まりを形成することから、裏面側バスバーb2以外の外方にはみ出すことはない。
なお、溶着作業位置において、リードLを太陽電池セルPに溶着する際、ストッカーから新たな太陽電池セルPを図示しない移送装置を介して搬送装置2の移送位置に移送しており、この移送位置に移送された太陽電池セルPは、真空ボックス23の通気孔23b、通気溝23a及び搬送ベルト21の小孔21aを通して吸引され、位置決めされている(図10(e)参照)。また、図示しないリード供給装置が作動し、設定長さに切断されたリードLが受け台41に供給される。
溶着作業位置において、太陽電池セルPの表面側の直線状バスバーに各リードLの一半部がそれぞれ溶着されると同時に、その裏面側の陥没する破線状バスバーb2に短いリードLaがそれぞれ間欠的に溶着されたならば、下部押圧装置7のサーボモータを駆動させてリードベース72を退避位置に下降させるとともに、空気源を作動させ、リードL,Laがそれぞれ表面側バスバー及び裏面側バスバーb2に溶着された太陽電池セルPの左右各側端部を吸着し、位置決めする。この後、上部押圧装置5のサーボモータを駆動させて支持フレーム51を退避位置に上昇させ、表面側のリードLからプローブピン54を離脱させる(図21参照)。
次いで、搬送装置2のサーボモータ22を駆動させることにより、搬送ベルト21上の移送位置に吸着された太陽電池セルP及びリードL,Laが溶着されて溶着作業位置に吸着された先行する太陽電池セルPを、それぞれ搬送ベルト21に位置決めして溶着作業位置及び溶着作業位置の前方位置にそれぞれ搬送する。この際、先行する太陽電池セルPの表面側バスバーに一半部が溶着された各リードLの他半部は、ヒートブロック3の各保持溝3aに沿って移動し、挿通穴3bに収容されてリードベース72の複数個の凸部721にわたって支持される(図9(f)参照)。
太陽電池セルPが溶着作業位置に、リードL,Laが溶着されて先行する太陽電池セルPが溶着作業位置の前方位置にそれぞれ到達すれば、搬送装置2の作動を停止させた後、下部押圧装置7を作動させて支持フレーム71を上昇させ、先行する太陽電池セルPの後端縁から延出してリードベース72の複数個の凸部721の上端面にわたって支持された各リードLの他半部上面を太陽電池セルPの裏面側の陥没する破線状バスバーb2に対向するように裏面に接触させ、太陽電池セルPをリードLを介してリードベース72の各凸部721によって支持する。また、リードベース72による太陽電池セルPの支持と並行して、リード移送装置4の吸着部材42がリードLを吸着するとともに、搬送ベルト21に吸着された太陽電池セルPの表面側バスバーまで移動して載置する(図10(g)、図14参照)。この際、各リードLの一半部が太陽電池セルPの表面側バスバーにそれぞれ載置され、その他半部は、太陽電池セルPの後端縁を越えて後方に延出され、ヒートブロック3の後半部における各保持溝3aにそれぞれ収容される。
なお、以下に示す図14乃至図21においては、リードLaをリードLと読み替えるものとする。
各リードLの一半部が太陽電池セルPの表面側バスバーにそれぞれ載置されたならば、太陽電池セルPをリードL及びリードベース72を介して支持した状態で、上部押圧装置5を作動させて支持フレーム51を下降させ、吸着部材42の各吸着部421と干渉しない位置において、プローブピン54をリードLに押し当て、スプリング53によって太陽電池セルPに押圧する(図15参照)。
プローブピン54を介して各リードLの一半部を太陽電池セルPの表面側バスバーに押圧したならば、リード移送装置4の吸着部材42を元の位置に移動させた後(図16参照)、搬送装置2の搬送ベルト21に対する太陽電池セルPの吸着を解除するとともに、下部押圧装置7のリードベース72をさらに上昇させ、先行する太陽電池セルPの後端縁から延出してリードベース72に支持されたリードLの他半部及びリードベース72の凸部721を介して太陽電池セルPを押し上げ、搬送ベルト21の搬送面から浮上させる。つまり、太陽電池セルPを上部押圧装置5のプローブピン54及び表面側のリードLと、裏面側のリードL及び下部押圧装置7のリードベース72の凸部721とによって挟み込み、搬送ベルト21の搬送面から浮上させた状態に支持する(図17参照)。このとき、下部押圧装置7のリードベース72の凸部721による太陽電池セルPの押し上げにより、上部押圧装置5のスプリング53を圧縮させてプローブピン54を上方に押し上げる。
太陽電池セルPを浮上状態に支持したならば、熱風装置6を作動させることにより、ヒータ62を下降させ、その吹き出しノズル621からリードLの一半部に向けて熱風を供給する(図10(h)、図18参照)。この際、太陽電池セルPの表裏面側バスバー及びその近傍ならびに表裏面側のリードLは、ヒータ62からの熱風を受けて速やかに半田の溶融温度に到達し、半田を溶融させる。
半田が溶融すれば、溶融した半田にリードLが沈み込む。すなわち、裏面側のリードLは、リードベース72の凸部721を介して裏面側の陥没する破線状バスバーb2に溶融した半田を押し込んで充満させる。このとき、熱源の作動を停止するとともに、ヒータ62を退避位置に上昇させ、さらに、上部押圧装置5の図示しない吹き出し口からリードLに向けて空気を噴出させ、溶融した半田を固化させるとともに、太陽電池セルPを空冷し、太陽電池セルPの表面側バスバーに各リードLを接着強度を確保して速やかに溶着させるとともに、裏面側バスバーb2に各リードLの対応する部分を接着強度を確保して速やかに溶着させる(図20参照)。
この際、太陽電池セルP及びリードLは、半田を溶融させる温度に加熱され、それぞれ線膨張係数に基づいて膨張するが、太陽電池セルPは、搬送装置2による吸着が解除されて浮上した位置にあり、表面側のリードL及び裏面側のリードLを介してプローブピン54とリードベース72とによって挟み込まれていることから、相対的に線膨張係数の大きなリードLの膨張に追従して変形し、線膨張係数の差による熱応力の発生を吸収することができる。
一方、冷却空気の供給によって半田が固化する際、加熱によって膨張した分太陽電池セルP及びリードLは、それぞれ線膨張係数に基づいて収縮する。ここでも、太陽電池セルPは、搬送装置2による吸着は解除されて浮上していることにより、相対的に線膨張係数の大きなリードLの収縮に追従して変形が回復し、線膨張係数の差による熱応力の発生を吸収する。
このように、太陽電池セルPを拘束することなく加熱し、冷却することにより、リードLの膨張及び収縮に追従して太陽電池セルPを自由に変形させ、変形を回復させることができる。このため、太陽電池セルPにリードLとの線膨張係数の差に基づく熱応力による歪みが発生することを抑えることができ、太陽電池セルPにクラックや割れが発生することを可及的に防止することができる。
また、太陽電池セルPの裏面側のリードLは、下部押圧装置7のリードベース72の凸部721の上端面と接触していることにより、太陽電池セルPの裏面に各リードLが接触して溶融した半田の余剰分は、リードベース72の切欠凹部72aと対向する位置のリードLの下面に流れ込み、半田溜まりを形成することから、裏面側バスバー以外の外方にはみ出すことはない。
溶着作業位置において、太陽電池セルPの表面側バスバーに各リードLの一半部がそれぞれ溶着されると同時に、その裏面側バスバーb2に各リードLの他半部の対応する部分がそれぞれ溶着されたならば、下部押圧装置7を作動させてリードベース72を退避位置に下降させるとともに、空気源を作動させて、各リードLがそれぞれ表面側バスバー及び裏面側バスバーb2に溶着された太陽電池セルPの左右各側端部を吸着し、位置決めする。この後、上部押圧装置5を作動させて支持フレーム51を退避位置に上昇させ、表面側のリードLからプローブピン54を離脱させる(図21参照)。
この際、リードLの溶着と並行して、ストッカーから新たな太陽電池セルPを図示しない移送装置を介して搬送装置2の移送位置に移送しており、この移送位置に移送された太陽電池セルPは、真空ボックス23の通気孔23b、通気溝23a及び搬送ベルト21の小孔21aを通して吸引され、位置決めされる(図10(h)参照)。また、図示しないリード供給装置が作動し、設定長さに切断されたリードLが受け台41に供給される。
次いで、搬送装置2を作動させて、搬送ベルト21上の移送位置に載置された太陽電池セルP及び溶着作業位置に載置されてリードLが溶着された先行する太陽電池セルPを、それぞれ搬送ベルト21に吸着して溶着作業位置及び溶着作業位置の前方位置にそれぞれ搬送する。この際、先行する太陽電池セルPの表面側バスバーに一半部が溶着されたリードLの他半部は、ヒートブロック3の挿通穴3bに収容されてリードベース72に支持される(図10(f)参照)。
以下、前述したように、図14から図21に示した工程(図19を除く)及び図10(f)、(g)、(h)の工程を繰り返すことにより、溶着作業位置において、太陽電池セルPの表面側の直線状バスバーに各リードLの一半部を溶着すると同時に、その裏面側の陥没する破線状バスバーb2に先行する太陽電池セルPの各リードLの他半部の対応する部分を溶着し、3本のリードLを介して設定枚数の太陽電池セルPを接続してストリングSを製造する。
ストリングSを製造したならば、再び1枚目の太陽電池セルPの表面側バスバーにリードLの一半部を溶着すると同時に、その裏面側バスバーに短いリードLaを溶着した後、同様に作業を継続すればよい。
なお、詳細には図示しないが、ストリングSは、搬送装置2に連続する搬送装置に搬送された後、ストリングSのストッカーに移送される。
ところで、前述した実施形態においては、3本のリードLを太陽電池セルPに形成された3本バスバーにそれぞれ溶着する場合を説明したが、2本バスバーの太陽電池セルPにそれぞれ2本のリードを溶着する場合は、前述した実施形態の溶着装置1にリードLの本数に対応する構成に変更することにより、太陽電池セルPのそれぞれ2本の表面側バスバー及び裏面側バスバーにそれぞれリードLを同時に溶着することができる。
また、3本バスバーを有する太陽電池セルP及び2本バスバーを有する太陽電池セルPにそれぞれ対応するように溶着装置1を構成することもできる。
具体的には、図22に示すように、3本バスバーの太陽電池セルPに対応する3本の保持溝3a及び挿通穴3bの他に、2本バスバーの太陽電池セルPに対応する2本の保持溝3a1及び挿通穴3b1を形成したヒートブロック3を採用すればよい。
このようなヒートブロック3を用いる場合は、リード移送装置4、上部押圧装置5、熱風装置6及び下部押圧装置7を、通常、3本バスバー及びそれらに溶着する3本のリードLに対応するように取り付けておき、2本バスバーの太陽電池セルPの場合に、2本バスバー及びそれらに溶着する2本のリードLに対応するように取付位置を変更し、さらに、中央のバスバーに対応する構成が作動しないように制御すればよい。例えば、リード移送装置4については、受け台41及び吸着部材42の取付位置を太陽電池セルPの2本バスバーに対応するように、すなわち、2本の保持溝3a1に対応するように変更するとともに、中央の受け台41にリードLを供給しないように制御すればよい。
1 溶着装置
2 搬送装置
21 搬送ベルト
3 ヒートブロック
3a 保持溝
3b 挿通穴
31 カートリッジヒータ
4 リード移送装置
42 吸着部材
5 上部押圧装置
53 スプリング
54 プローブピン
6 熱風装置
62 ヒータ
7 下部押圧装置
72 リードベース
721 凸部
72a 切欠凹部
73 カートリッジヒータ
P 太陽電池セル
b2 裏面側の陥没する破線状バスバー
L リード
S ストリング

Claims (2)

  1. 表面側に2本又は3本の直線状バスバーを、裏面側に2本又は3本の陥没する破線状バスバーがそれぞれ形成された太陽電池セルにおける左右のバスバー外方の左右各側端部をそれぞれ吸着して間欠的に搬送する左右の搬送装置と、搬送装置の搬送面よりも下方に表面を有し、太陽電池セルに対するリードの溶着作業位置に臨んで左右の搬送装置の間に配設されたヒートブロックと、各リードの一半部を太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに配置するとともに、各リードの他半部を太陽電池セルの後端縁から延出するようにそれぞれリードを移送するリード移送装置と、太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに配置された各リードの一半部をそれぞれ押圧する上部押圧装置と、太陽電池セルの表面側の直線状バスバーに押圧された各リードの一半部に向けてそれぞれ熱風を供給する熱風装置と、裏面側の陥没する破線状バスバーに対応する複数個の凸部を形成したリードベースを有し、各リードが表面側の直線状バスバー及び裏面側の陥没する破線状バスバーにそれぞれ溶着されて先行する太陽電池セルの後端縁から延出された各リードの他半部をヒートブロックを通して陥没する破線状バスバーに対向するように太陽電池セルの裏面にそれぞれ押し上げる下部押圧装置とから構成され、吸着を解除した太陽電池セルをリード及びリードベースの凸部を介して押し上げて搬送装置の搬送面から浮上させ、各リードの一半部に向けて熱風を供給して太陽電池セルの表面側の直線状バスバーにリードの一半部を溶着すると同時に、その裏面側の陥没する破線状バスバーに各リードの他半部の対応する部分をそれぞれ溶着することを特徴とするリードの溶着装置。
  2. 請求項1に記載のリードの溶着装置において、前記リードベースの上端縁に、凸部との前後各境界部分に位置して切欠凹部が形成されることを特徴とするリードの溶着装置。
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