JP4146156B2 - 光触媒層形成用組成物の調製方法および光触媒担持構造体の製造方法 - Google Patents

光触媒層形成用組成物の調製方法および光触媒担持構造体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光触媒層形成用組成物の調製方法及び光触媒担持構造体の製造方法に関し、さらに詳しくは、塗りムラがなく、均一な光触媒層を形成できる光触媒層形成用組成物の調製方法、及び該組成物を使用する光触媒担持構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光触媒を含有する組成物から得られる塗膜は、光(紫外線)を受けて有機物の分解、消臭、抗菌等の効果を発現する。そして、その性質を利用して、従来から、該組成物を種々の基体上に塗工、乾燥して光触媒層を形成することが行なわれている(以下、このようにして得られる積層体を、「光触媒担持構造体」という。)。
【0003】
従来、光触媒層を形成する方法としては、例えば、光触媒層の密着性、耐久性、耐候性等を向上させるために、光触媒粉末又はゲルに加えて、金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルや、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、ジルコニウム化合物等の金属化合物を含有させてなる光触媒層形成用組成物を用いる方法が知られている(例えば、特開平11−1620号公報、特開平11−199860号公報、特開平11−147277号公報等)。
【0004】
これらの組成物は、通常、光触媒の粉末又はゲル及び金属酸化物のゾル又は金属水酸化物のゾルを溶媒に溶解若しくは分散させて得られる溶液又は分散液(以下、「光触媒液」という。)に、ケイ素化合物等を直接添加、混合することにより調製していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法で調製した場合には、しばしば発泡し、発生した泡の影響により、光触媒組成物を塗工した場合に塗りムラが生じ、均一に溶解又は分散された組成物を得ることができない場合があった。このような場合には、均一な厚みの光触媒層を形成することができず、また、光触媒層の表面に白いすじや泡状模様が入り、光触媒の触媒活性が損なわれるのみならず、光触媒担持構造体の外観(透明性)が損なわれ、問題となっていた。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決すべくなされたものであり、光触媒層形成用組成物の調製時における発泡、特にケイ素化合物の溶液又は分散液の調製時における発泡を抑制して、塗りムラがなく、均一な光触媒層を形成できる光触媒層形成用組成物の調製方法、及び該組成物を使用する光触媒担持構造体の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、▲1▼光触媒、金属酸化物(又は金属水酸化物)及びシラン化合物を含有する光触媒層形成用組成物を調製するに際し、シラン化合物を溶解又は分散させる溶剤として、エチルアルコール又はエチルアルコールと炭素数3〜5のアルコールとを所定割合で混合してなる混合溶剤であり、水分含有量が0.5重量%以下である溶剤を使用すると、発泡が抑制され、均一に溶解又は分散された組成物を得ることができること、及び▲2▼この組成物を使用して光触媒層を形成すると、塗りムラがなく、均一な光触媒層を形成できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0008】
かくして本発明の第1によれば、光触媒の粉末又はゾル及び金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルを第1の溶剤に溶解又は分散させることにより得られる光触媒液と、一般式(1)
【0009】
【化2】
Figure 0004146156
【0010】
(式中、R1は、置換基を有していてもよい炭素数2若しくは3のアルキル基、炭素数2若しくは3のアルケニル基又は親水性置換基を末端に有する炭化水素基を表し、R2、R3は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、n1、n2、n4及びn5は、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表し、n3は1又は2を表す。ただし、n1+n2+n3+n4+n5=4である。)で表されるシラン化合物を第2の溶剤に溶解又は分散させて得られるシラン化合物の溶液又は分散液とを混合する工程を有する光触媒層形成用組成物の調製方法であって、前記第2の溶剤として、エチルアルコール又はエチルアルコールと第2の溶剤全体に対して5重量%〜30重量%の炭素数3〜5のアルコールとを含有する混合溶剤であって、含水率が0.5重量%以下である溶剤を用いることを特徴とする光触媒層形成用組成物の調製方法が提供される。
【0011】
本発明の調製方法においては、前記第1の溶剤として、水:エチルアルコールの重量比で4:6〜6:4である水及びエチルアルコールからなる混合溶媒を用いるのが好ましく、前記シラン化合物の溶液又は分散液が、前記シラン化合物に対して0.1〜100重量%の前記第2の溶剤を含有するものであるのがより好ましい。
【0012】
また、本発明の調製方法においては、前記光触媒液と前記シラン化合物の溶液又はその分散液とを、光触媒液:シラン化合物の溶液又は分散液の重量比で30:1〜10:1の割合で混合する工程を有するのがさらに好ましい。
【0013】
本発明の第2によれば、基体上に本発明の光触媒層形成用組成物を塗工する工程を有することを特徴とする光触媒担持構造体の製造方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光触層形成用組成物の調製方法及び光触媒担持構造体の製造方法について詳細に説明する。
本発明の光触媒層形成用組成物は、光触媒の粉末又はゾルと金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルとを、第1の溶剤に溶解又は分散して得られる光触媒液と、前記一般式(1)で表されるシラン化合物とを第2の溶剤に溶解又は分散して添加混合して調製することができる。
【0015】
(A)光触媒液
光触媒液は、光触媒の粉末又はゾル及び金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルを第1の溶剤に溶解又は分散させることにより得ることができる。
本発明に使用される光触媒は、粉末状、ゾル状、溶液状等、光触媒層の乾燥温度で乾燥したときに、基体又は接着剤層と固着して光触媒活性を示すものであればいずれも使用することができる。ゾル状の光触媒を使用する場合、粒子径が20nm以下、好ましくは5nm〜20nmのものを使用すると、光触媒層の透明性が向上し、直線透過率が高くなるため特に好ましい。また、下地の基体に色や模様が印刷されている場合には、下地の色や柄を損なうことなく、透明な光触媒層を形成することができる。
【0016】
光触媒としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化ルテニウム、酸化コバルト、酸化銅、酸化マンガン、酸化ゲルマニウム、酸化鉛、酸化カドミウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ロジウム、酸化レニウム等の酸化物等の粉末又はゾルを用いることができる。これらの中でも、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化鉄及び酸化ニオブが好ましく、アナターゼ型二酸化チタンが優れた光触媒活性を示す点から特に好ましい。
【0017】
また、これらの光触媒に加えて、Pt、Rh、RuO、Ru、Nb、Cu、Sn、Ni、Fe、Ag等の金属もしくはこれらの金属酸化物を添加することができる。
【0018】
光触媒の粉末又はゾルの含有量は多量なほど触媒活性が高くなるが、優れた接着性が得られる点から、光触媒層形成用組成物の固形分に対して75重量%以下、光触媒活性の点から10重量%以上、好ましくは15重量%〜60重量%、より好ましくは20重量%〜60重量%の範囲である。
【0019】
金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルは、光触媒粉末又はゲルを固着し、基体又は接着剤層と強固に接着させる効果を有し、光触媒担持構造体の長期耐久性や耐候性を高める役割を果たす。
【0020】
金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルの金属成分としては、例えば、珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、ニオブ、タンタル、タングステン及びスズ等が挙げられる。また、これらの金属酸化物又は金属水酸化物を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することにより、光触媒層の基体又は接着剤層に対する密着性を高めることができる。
【0021】
金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルの配合量は、光触媒液の固形分全体に対し20重量%〜95重量%、好ましくは25重量%〜80重量%の範囲である。20重量%以下の場合は、基体又は接着剤層との接着が不十分であり、95重量%を超えると、光触媒活性が不十分となる。
【0022】
光触媒液の調製に用いられる第1の溶媒としては、水;メタノール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の飽和炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の不飽和炭化水素類;及びこれらの2種以上の組み合わせからなる混合溶媒が挙げられる。これらの中でも、水とエチルアルコールからなる混合溶媒、又は水、エチルアルコール及び炭素数3〜5のアルコールからなる混合溶媒の使用が好ましい。炭素数3〜5のアルコールとしては、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール,n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール等が挙げられる。
【0023】
光触媒液は、金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルと光触媒の粉末又はゾルとを溶剤に溶解又は分散させることにより調製することができる。また、金属酸化物のゾル又は金属水酸化物のゾルを添加する際においては、硝酸等の酸を所定量添加することにより、系内のpHを調整するのが好ましい。より具体的には、金属酸化物のゾル又は金属水酸化物のゾルの溶液又は分散液に、光触媒成分として、例えば、アナターゼ型二酸化チタンの硝酸酸性分散ゾル(pH=1〜3)を、二酸化チタンと金属酸化物のゾル又は金属水酸化物のゾルとの比が、重量比で5/95から80/20になるように混合するのが好ましい。
【0024】
(B)シラン化合物の溶液又は分散液
シラン化合物の溶液又は分散液は、一般式(1)
【0025】
【化3】
Figure 0004146156
【0026】
で表されるシラン化合物を含有する。かかるシラン化合物を光触媒層形成用組成物に配合すると、優れた光触媒活性を維持しつつ、光触媒層の多孔質度を低下させ、光触媒層の着臭防止効果を高めることができる。
【0027】
一般式(1)中、R1は、置換基を有していてもよい炭素数2若しくは3のアルキル基、炭素数2若しくは3のアルケニル基又は親水性置換基を末端に有する炭化水素基を表す。
【0028】
前記炭素数2又は3のアルキル基の置換基としては、例えば、水酸基;メルカプト基;シアノ基;カルボキシル基;フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;メチルチオ基、エチルチオ基等のアルキルチオ基;アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基;エポキシ基;等が挙げられる。置換基が2以上の場合、置換基は同一又は相異なっていてもよい。
【0029】
置換基を有していてもよい炭素数2又は3のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基;メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−プロポキシエチル基等のアルコキシアルキル基;メチルチオメチル基、エチルチオメチル基、2−メチルチオエチル基、2−エチルチオエチル基等のアルキルチオアルキル基;クロロメチル基、ブロモメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルロエチル基、γ−クロロプロピル基等のハロアルキル基;メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基等のアルコキシカルボニルアルキル基;γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ−アクリロキシプロピル基等が挙げられる。
【0030】
親水性置換基を末端に有する炭化水素基の炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基等が挙げられる。炭化水素基は、その末端に親水性置換基を有するものであれば、総炭素数に特に制限されないが、総炭素数は、通常1〜20、好ましくは1〜6である。
【0031】
前記親水性置換基を末端に有する炭化水素基のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基等が挙げられる。アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等が挙げられる。アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、2−ペンチニル基、2−ヘキシニル基等が挙げられる。また、アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
【0032】
親水性置換基は、水と強く相互作用することができる有極性の基(原子団)であり、例えば、水酸基、アルコキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基、アルケニルオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基、アミノアルキルアミノ基、アミド基(−C(=O)NH)、アルコキシアルキル基、エポキシ基、グリシジルオキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、シアノ基、ウレイド基、3,4−エポキシシクロヘキシル基などが挙げられる。
【0033】
末端に親水性置換基を有するアルキル基としては、例えば、ヒドロキメチル基、2−ヒドロキエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、5−ヒドロキシペンチル基、6−ヒドロキシヘキシル基などの水酸基を末端に有するアルキル基;
【0034】
メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基、5−メトキシペンチル基、6−メトキシヘキシル基等のアルコキシ基を末端に有するアルキル基;
【0035】
カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、5−カルボキシペンチル基、6−カルボキシヘキシル基などのカルボキシル基を末端に有するアルキル基;
【0036】
メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−メトキシカルボニルプロピル基、4−メトキシカルボニルブチル基、5−メトキシカルボニルペンチル基、6−メトキシカルボニルヘキシル基等のアルコキシカルボニル基を末端に有するアルキル基;
【0037】
プロペニルカルボニルメチル基、イソプロペニルカルボニルメチル基、2−プロペニルカルボニルエチル基、2−イソプロペニルカルボニルエチル基、3−プロペニルカルボニルプロピル基、3−イソプロペニルカルボニルプロピル基、4−プロペニルカルボニルブチル基、4−イソプロペニルカルボニルブチル基、5−プロペニルカルボニルペンチル基、6−プロペニルカルボニルヘキシル基などのアルケニルカルボニル基を末端に有するアルキル基;
【0038】
メトキシカルボニルオキシメチル基、エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカルボニルオキシメチル基、2−メトキシカルボニルオキシエチル基、2−エトキシカルボニルオキシエチル基、3−メトキシカルボニルオキシプロピル基、4−メトキシカルボニルオキシブチル基、5−メトキシカルボニルオキシペンチル基、6−メトキシカルボニルオキシヘキシル基などのアルコキシカルボニルオキシ基を末端に有するアルキル基;
【0039】
プロペニルカルボニルオキシメチル基、イソプロペニルカルボニルオキシメチル基、2−プロペニルカルボニルオキシエチル基、2−イソプロペニルカルボニルオキシエチル基、3−プロペニルカルボニルオキシプロピル基、3−イソプロペニルカルボニルオキシプロピル基、4−プロペニルカルボニルオキシブチル基、4−イソプロペニルカルボニルオキシブチル基、5−プロペニルカルボニルオキシペンチル基、6−プロペニルカルボニルオキシヘキシル基などのアルケニルオキシカルボニルオキシ基を末端に有するアルキル基;
【0040】
アミノメチル基、メチルアミノメチル基、ジメチルアミノメチル基、2−アミノエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−アミノプロピル基、4−アミノブチル基、5−アミノペンチル基、6−アミノヘキシル基等のアミノ基又はアルキルアミノ基を末端に有するアルキル基;
【0041】
アミノメチルアミノメチル基、2−アミノエチルアミノメチル基、2−(アミノメチルアミノ)エチル基、2−(2’−アミノエチルアミノ)エチル基、3−(2’−アミノエチルアミノ)プロピル基、3−〔2−(4’−ビニルベンジルアミノ)エチルアミノ〕プロピル基、4−(2’−アミノエチルアミノ)ブチル基、5−(2’−アミノエチルアミノ)ペンチル基、6−(2’−アミノエチルアミノ)ヘキシル基等の置換されていてもよいアミノアルキルアミノ基を末端に有するアルキル基;
【0042】
アセチルアミノメチル基、ベンゾイルアミノメチル基、2−(N−アセチルアミノ)エチル基、3−(N−アセチルアミノ)プロピル基、4−(N−アセチルアミノ)ブチル基、5−(N−アセチルアミノ)ペンチル基、6−(N−アセチルアミノ)ヘキシル基等のアシルアミノ基を末端に有するアルキル基;
【0043】
アミドメチル基、N−メチルアミドメチル基、N,N−ジメチルアミドメチル基、2−アミドエチル基、3−アミドプロピル基、4−アミドブチル基、5−アミドペンチル基、6−アミドヘキシル基などのアミド基を末端に有するアルキル基;
【0044】
(2−メトキシ)エトキシメチル基、エトキシメトキシメチル基、2−(メトキシメトキシ)エチル基、2−(2’−メトキシエトキシ)エチル基、3−(2’−メトキシエトキシ)プロピル基、4−(2’−メトキシエトキシ)ブチル基、5−(2’−メトキシエトキシ)ペンチル基、6−(2’−メトキシエトキシ)ヘキシル基等のアルコキシアルキル基を末端に有するアルキル基;
【0045】
グリシジル基、2−エポキシエチル基、3−エポキシプロピル基、4−エポキシブチル基、5−エポキシペンチル基、6−エポキシヘキシル基等のエポキシ基を末端に有するアルキル基;
【0046】
グリシジルオキシメチル基、2−グリシジルオキシエチル基、3−グリシジルオキシプロピル基、4−グリシジルオキシブチル基、5−グリシジルオキシペンチル基、6−グリシジルオキシヘキシル基などのグリシジルオキシ基を末端に有するアルキル基;
【0047】
メルカプトメチル基、2−メルカプトエチル基、3−メルカプトプロピル基、4−メルカプトブチル基、5−メルカプトペンチル基、6−メルカプトヘキシル基等のメルカプト基を末端に有するアルキル基;
【0048】
メチルチオメチル基、エチルチオメチル基、2−メチルチオエチル基、3−メチルチオプロピル基、4−メチルチオブチル基、5−メチルチオペンチル基、6−メチルチオヘキシル基等のアルキルチオ基を末端に有するアルキル基;
【0049】
シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、4−シアノブチル基、5−シアノペンチル基、6−シアノヘキシル基等のシアノ基を末端に有するアルキル基;
【0050】
ウレイドメチル基、2−ウレイドエチル基、3−ウレイドプロピル基、4−ウレイドブチル基、5−ウレイドペンチル基、6−ウレイドヘキシル基等のウレイド基を末端に有するアルキル基;
【0051】
(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル基、2−(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)プロピル基、4−(3’、4’−エポキシシクロヘキシル)ブチル基、5−(3’、4’−エポキシシクロヘキシル)ペンチル基、6−(3’、4’−エポキシシクロヘキシル)ヘキシル基等の3,4−エポキシシクロヘキシル基を末端に有するアルキル基;等が挙げられる。
【0052】
炭素数2又は3のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基が挙げられる。
親水性置換基を末端に有するアルケニル基としては、例えば、3−メトキシー1−プロペニル基、3−エトキシ−1−プロペニル基、4−メトキシ−1−ブテニル基、5−メトキシ−1−ペンテニル基、6−メトキシ−1−ヘキセニル基などの末端にアルコキシ基を有するアルケニル基;3−エポキシ−1−プロペニル基、4−エポキシ−1−ブテニル基、5−エポキシ−1−ペンテニル基、6−エポキシ−1−ヘキセニル基等のエポキシ基を末端に有するアルケニル基;等が挙げられる。
【0053】
親水性置換基を末端に有するアルキニル基としては、例えば、3−メトキシー1−プロピニル基、3−エトキシ−1−プロピニル基、4−メトキシ−1−ブチニル基、5−メトキシ−1−ペンチニル基、6−メトキシ−1−ヘキシニル基などの末端にアルコキシ基を有するアルキニル基;3−エポキシ−1−プロピニル基、4−エポキシ−1−ブチニル基、5−エポキシ−1−ペンチニル基、6−エポキシ−1−ヘキシニル基等のエポキシ基を末端に有するアルキニル基;等が挙げられる。
【0054】
親水性置換基を末端に有するアリール基としては、例えば、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、2,4,6−トリメトキシフェニル基、4−(2−メトキシ)エトキシフェニル基、4−アミノフェニル基、2,4−ジアミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシカルボニルフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−アミドフェニル基、4−メルカプトフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−グリシジルフェニル基、4−グリシジルオキシフェニル基、4−(2−エポキシ)エトキシフェニル基、4−シアノフェニル基等の親水性置換基を有するフェニル基;6−メトキシ−1−ナフチル基;6−メトキシ−2−ナフチル基等の親水性置換基を有するナフチル基;等が挙げられる。
【0055】
これらの中でも、Rは、炭素数2若しくは3のアルキル基、親水性の置換基を末端に有するアルキル基又は炭素数2若しくは3のアルケニル基のいずれかであるのが好ましい。
【0056】
2、R3は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。かかる置換基を有していてもよいアルキル基のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。
【0057】
前記R及びRの置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、前記Rの炭素数2又は3のアルキル基の置換基として列記したものと同様なものが挙げられる。
【0058】
これらの中でも、R2は炭素数1〜3のアルキル基であるのが好ましく、メチル基及びエチル基であるのがより好ましい。また、R3としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基等の炭素数1〜8のアルキル基;又はメトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−プロポキシエチル基等のC1〜8アルコキシC1〜8アルキル基であるのが好ましい。
【0059】
n1、n2、n4及びn5は、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表し、n3は1又は2を表す。ただし、n1+n2+n3+n4+n5=4である。
【0060】
一般式(1)で表されるシラン化合物の好ましい具体例としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリn−ブトキシシラン、ビニルトリ(メトキシメトキシ)シラン、ビニルトリ(エトキシメトキシ)シラン、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリ(2−エトキシエトキシ)シラン、ビニルジクロロメトキシシラン、ビニルクロロジメトキシシラン、ビニルクロロジエトキシシラン、ビニルクロロジイソプロポキシシラン、ビニルクロロジn−ブトキシシラン、ビニルクロロジ(メトキシメトキシ)シラン、ビニルクロロジ(エトキシメトキシ)シラン、ビニルクロロジ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルクロロジ(2−エトキシエトキシ)シラン、イソプロペニルトリクロロシラン、イソプロペニルトリメトキシシラン、イソプロペニルトリエトキシシラン、イソプロペニルトリイソプロポキシシラン、イソプロペニルトリn−ブトキシシラン、イソプロペニルトリ(メトキシメトキシ)シラン、イソプロペニルトリ(エトキシメトキシ)シラン、イソプロペニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラン、イソプロペニルトリ(2−エトキシエトキシ)シラン、
【0061】
ビニルメチルジクロロシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチルジイソプロポキシシラン、ビニルメチルジn−ブトキシシラン、ビニルメチルジ(メトキシメトキシ)シラン、ビニルメチルジ(エトキシメトキシ)シラン、ビニルメチルジ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジ(2−エトキシエトキシ)シラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニルジイソプロポキシシラン、ジビニルジn−ブトキシシラン、ジビニルジ(メトキシメトキシ)シラン、ジビニルジ(エトキシメトキシ)シラン、ジビニルジ(2−メトキシエトキシ)シラン、ジビニルジ(2−エトキシエトキシ)シラン等のビニルアルコキシシラン化合物;
【0062】
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−〔2−(4’−ビニルベンジルアミノ)エチル〕アミノプロピルトリメトキシシラン、3−〔2−アミノエチルアミノ〕プロピルトリメトキシシラン、3−〔2−アミノエチルアミノ〕プロピルメチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等の親水性の置換基を末端に有するアルキルアルコキシシラン化合物;等が挙げられる。
これらは単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0063】
これらの中でも、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(メトキシメトキシ)シラン、ビニルトリ(エトキシメトキシ)シラン、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリ(2−エトキシエトキシ)シラン、ビニルジクロロメトキシシラン、ビニルクロロジメトキシシラン、ビニルクロロジエトキシシラン、ビニルクロロジ(メトキシメトキシ)シラン、ビニルクロロジ(エトキシメトキシ)シラン、ビニルクロロジ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルクロロジ(2−エトキシエトキシ)シラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシラン、ジビニルジ(メトキシメトキシ)シラン、ジビニルジ(エトキシメトキシ)シラン、ジビニルジ(2−メトキシエトキシ)シラン、ジビニルジ(2−エトキシエトキシ)シラン等のビニルシラン化合物が好ましい。
【0064】
本発明においては、前記一般式(1)で表されるシラン化合物を溶解又は分散させる第2の溶剤として、エチルアルコール又はエチルアルコールと第2の溶剤全体に対して5重量%〜30重量%の炭素数3〜5のアルコールとを含有する混合溶剤を用いる。
【0065】
炭素数3〜5のアルコールとしては、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール等が挙げられる。これらの中でも、より高い消泡効果が得られることから、炭素数3のアルコールの使用が好ましい。
【0067】
本発明においては、前記第2の溶剤として、含水率が0.5重量%以下、好ましくは0.2重量%以下である溶剤を用いる。含水量の少ない混合溶剤を使用することにより、シラン化合物の添加時の撹拌による発泡を抑制する(消泡効果を得る)ことができ、光触媒層形成用組成物の調製時においても、発泡がなく均一な組成物を得ることができる。そして、このようにして得られる組成物を使用することにより、いわゆる白スジや泡の跡等のない透明で均一な膜質の光触媒層を形成することができる。また、含水率が低い溶媒を用いる理由は、光触媒を含む光触媒液と混合する前にシラン化合物が水分と混和すると、該シラン化合物が加水分解を起し、自身のみで重合を起こしてしまうため、優れた光触媒活性を維持しつつ多孔質度を低下させ、光触媒層の着臭防止効果を高めるといった効果が得られないためでもある。
【0068】
含水率の低い溶剤を得るには、エチルアルコール及び炭素数3〜5のアルコールを公知のアルコール類の脱水方法によりそれぞれ脱水処理した後、脱水したエチルアルコール及び炭素数3〜5のアルコールを所定割合で混合することにより容易に得ることができる。脱水したアルコールは、水分が混入しないように密閉して保存し、混合する場合にも、乾燥した雰囲気で作業を行なうのが好ましい。
【0069】
本発明の光触媒層形成用組成物において、添加されるシラン化合物の溶液又はその分散液の溶媒は、該シラン化合物に対して少なすぎても多すぎても消泡効果が得られない。第2の溶剤の使用量は、一般式(1)で表されるシラン化合物の0.1〜100重量%、好ましくは5〜15重量%である。
【0070】
(C)光触媒層形成用組成物の調製
光触媒層形成用組成物は、光触媒液、前記一般式(1)で表されるシラン化合物の溶液又は分散液を所定割合で混合することにより調製することができる。
本発明の光触媒塗布液は、固形分として酸化物換算で、前記一般式(1)で表されるシリコン化合物を0.001〜5重量%、金属酸化物ゾル及び/又は金属水酸化物ゾルを0.1〜30重量%、並びに光触媒及び/又はゾルを0.1〜30重量%含有するのが好ましい。また、全固形分量は酸化物換算で、好ましくは1〜15重量%、より好ましくは2〜10重量%の範囲である。
【0071】
本発明の光触媒層形成用組成物は、良質な光触媒層を得るために沈殿等のない均一な溶液又は分散液とすることが必要である。従って、該組成物を調製する際には、pHが局部的に偏ったり、沈殿が生じることのないように、十分に撹拌しながら、各配合成分を少量ずつ滴下していくのが好ましい。
【0072】
また本発明においては、光触媒層形成用組成物に界面活性剤をさらに添加するのも好ましい。界面活性剤を添加することにより、消泡効果をさらに高め、より均一に溶解又は分散された光触媒層形成用組成物を得ることができ、膜質のよい光触媒層を形成することができる。
【0073】
界面活性剤としては、金属イオンの混入を防止し、ゾルの分散性を高める観点から、例えば、ポリオキシエチレン系、ノニルフェノールエーテル系、フッ素ポリマー系等の非イオン性界面活性剤の使用が好ましい。
【0074】
界面活性剤の添加量は、光触媒層形成用組成物の固形分全体に対して、通常10〜1,000ppm、好ましくは10〜100ppmとなる範囲である。
なお、界面活性剤は、予め光触媒液又はシラン化合物の溶液又は分散液に添加しておくこともできる。
【0075】
(D)光触媒担持構造体の製造
本発明の光触媒担持構造体は、基体上、又は基体上に形成されたその他の層上に本発明の光触媒層形成用組成物を塗工し、乾燥することにより製造することができる。
【0076】
基体としては、直接又はその他の層を介して光触媒を担持可能なものであれば特に限定されない。基体の材質としては、例えば、セラミックス、ガラス、陶器、ほうろう、コンクリート等の無機質材料;合成樹脂、繊維類、紙類、木質材料等の有機質材料;鉄、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属質材料;等が挙げられる。基体の形状としては、フィルム状、シート状、板状、管状、繊維状、網状等どのような形状のものでもよい。基体の厚みは特に制限されないが、10μm以上のものであれば、表面に接着層及び光触媒層を強固に担持することができるので好ましい。また、基体としては単層からなるものでも、積層体であってもよい。
【0077】
基体と光触媒層との間に形成されるその他の層としては接着剤層が挙げられる。接着層は、基体と光触媒層との接着性を高めるとともに、光触媒により基体材料が劣化又は分解されるのを防止するために形成される。
接着剤層は、▲1▼シリコン含有量2〜60重量%のシリコン変性樹脂、▲2▼コロイダルシリカを5〜40重量%含有する樹脂、又は▲3▼一般式(2)
【0078】
【化4】
Figure 0004146156
【0079】
〔式中、R4は、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表し、R5は炭素数1〜8のアルキル基又はアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、m1は、0,1又は2を表し、m2及びm3はそれぞれ独立して、0又は1〜3の整数を表し、m4は2,3又は4を表す。ただし、m1+m2+m3+m4=4である。〕で表される化合物の重縮合反応生成物であるポリシロキサンを3〜60重量%含有する樹脂の1種若しくは2種以上からなるのが好ましい。
【0080】
シリコン含有量が2重量%未満のシリコン変性樹脂やコロイダルシリカの含有量が5重量%未満の樹脂、前記ポリシロキサン含有量が3重量%未満の樹脂では光触媒効果により接着剤層が劣化する。一方、シリコン含有量が60重量%をこえるシリコン変性樹脂では、接着層と基体との接着性が劣るものとなる。また、コロイダルシリカの含有量が40重量%を超える樹脂やポリシロキサンの含有量が60重量%を越える樹脂では、接着剤層が多孔質となり、下地の基体材料が光触媒により劣化したり、接着剤層と基体との接着性が乏しくなる。
【0081】
前記▲1▼のシリコン変性樹脂としては、例えば、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ−シリコン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、例えば、エステル交換反応、シリコンマクロマーや反応性シリコンモノマーを用いたグラフト反応、ヒドロシリル化反応、ブロック共重合法等の種々の方法により製造することができる。シリコンが導入(変性)される樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。これらのうち、成膜性、強靭性及び基体との密着性の観点からアクリル樹脂及びエポキシ樹脂が好ましい。
【0082】
また、▲2▼及び▲3▼のコリダルシリカあるいはポリシロキサンが導入される樹脂としては、アクリル樹脂、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ−シリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。これらのうち、耐久性に優れるアクリル−シリコン樹脂やエポキシ−シリコン樹脂等のシリコン変性樹脂が好ましい。
【0083】
また、前記▲3▼の樹脂の場合は、含まれるポリシロキサンが炭素数1〜5のアルコキシ基を含有するシリコンアルコキシドの加水分解物あるいは該加水分解物からの生成物である場合には、接着性及び耐久性に優れた接着剤層を形成することができるので特に好ましい。
【0084】
接着剤層は基体表面に直接又は他の層を介して、接着剤層用塗布液を塗布・乾燥することによって形成することができる。
接着剤層用塗布液は、少なくとも前記▲1▼〜▲3▼から選ばれる1種又は2種以上の樹脂を適当な溶媒に溶解又は分散させて調製することができる。
【0085】
接着剤層用塗布液に用いられる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;メタノール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類;酢酸エチル等のエステル類;及びこれらの混合溶媒等が挙げられる。混合溶媒で用いる場合、例えば、芳香族炭化水素(又はエステル類)とアルコール類との混合比(芳香族炭化水素又はエステル類:アルコール)は、重量比で20:80〜80:20の範囲が好ましい。
【0086】
また、前記接着剤層用塗布液には、光触媒作用による劣化を抑制する目的で、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤等を配合することにより耐久性をさらに向上させることができる。使用することができる光安定化剤としてはヒンダードアミン系光安定化剤を、また、紫外線吸収剤としてはトリアゾール系紫外線吸収剤をそれぞれ例示することができる。光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤の添加量は、上記樹脂に対して、0.005重量%〜10重量%の範囲が好ましい。
【0087】
接着剤層を基体表面に形成する方法としては、接着剤層用塗布液をスプレーによる吹き付け法、ロールコーティング法、ディップコーティング法等によりスラット表面にコートし、乾燥する方法が挙げられる。塗膜の乾燥温度は、通常室温〜150℃の温度範囲である。
【0088】
また、接着剤層の厚みには特に制限はないが、通常0.1μm〜10μmである。接着剤層の厚みが0.1μm以上であれば、光触媒層を強固に接着し、耐久性の高い光触媒担持構造体を形成することができる。
【0089】
またこの場合には、基体と接着剤層との密着性をより高め、基体表面の変色や腐食を防止するために接着剤層を塗布する前に、例えば、特開平11−207871号公報に記載のごとき、予め基体表面にアクリル塗料を塗布しておくのも好ましい。
【0090】
光触媒層は、基体表面上又は接着剤層上に前記光触媒層形成用組成物を塗工して塗膜を形成し、該塗膜を乾燥することにより形成することができる。光触媒層形成用組成物の塗工法としては特に制限されず、公知の塗工法を採用することができる。例えば、スプレーによる吹き付け法、ロールコーティング法、ディップコーティング法等が挙げられる。塗膜の乾燥温度は、通常、室温〜150℃の範囲である。
【0091】
また、光触媒層の乾燥後の厚みは0.1μm〜2μm、好ましくは0.5μm〜1.5μmである。光触媒層の厚みがこの範囲である場合に、光触媒層形成用組成物の塗膜表面にひび割れが生じたり、剥離することがないので好ましい。
【0092】
本発明の光触媒担持構造体は、表面に透明で均一な膜質の光触媒層を有する。本発明の光触媒担持構造体の光触媒層に光が照射されることにより、悪臭物が表面に吸着するのを防止する機能(着臭防止機能)、ごみや塵が表面に付着するのを防止する機能(汚染防止機能)、アルデヒド類、アンモニア、アミン類等の悪臭物を分解する機能(悪臭物分解機能)等の優れた諸機能を発揮する。
【0093】
本発明の光触媒担持構造体は、例えば、ブラインド、カーテン、カーペット、各種家具類、照明器具等のインテリア部材;ドア、壁紙、窓ガラス、壁材等の建築部材;照明灯、道路灯、トネンル照明灯、高速道路や新幹線の遮音壁等の屋外部材;農ビフィルム、防草シート等の農業用部材;包装資材、船底・魚網防止塗料、水処理用充填剤、ブラックライト等に使用することができる。
【0094】
【実施例】
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、光触媒層形成用組成物及び接着剤層用塗布液の各成分の種類、それらの配合割合等を自由に変更することができる。
以下の実施例において、シラン化合物を溶解又は分散させる混合溶剤の水分含有率は、カールフィッシャー水分計(型式:MKS−510、京都電子工業(株)製)で測定した。
【0095】
1)光触媒層形成用組成物の調製
(実施例1)
光触媒ゾル(商品番号:STS−01、石原産業(株)製、固形分濃度30重量%、平均粒子径7nm)とコロイダルシリカ(粒子径20nm)を固形分重量比50:50になるように混合し、水とエチルアルコールの混合溶媒(重量比;水:エチルアルコール=5:5)に分散させ、硝酸でpH=2.0になるようにpH調整した(光触媒液)。次いで、得られた光触媒液にビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラン(商品名:A−172、日本ユニカー(株)製)を酸化物換算で最終固形分の10重量%に当たる量をエチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合溶剤(エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合重量比=10:1、含水率0.2重量%)に溶解させた溶液を加え、固形分濃度が10重量%の光触媒層形成用組成物(塗布液A)を得た。
【0096】
(実施例2)
実施例1において、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シランの代わりに、ビニルトリメトキシシラン(商品名:A−171、日本ユニカー(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして、光触媒層形成用組成物(塗布液B)を得た。
【0097】
(実施例3)
実施例1において、エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合溶剤の代わりに、エチルアルコールとイソプロピルアルコールの混合溶剤(エチルアルコールとイソプロピルアルコールの混合重量比=5:1、水分含有率=0.15重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして、光触媒層形成用組成物(塗布液C)を得た。
【0098】
(実施例4)
実施例1において、エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合溶剤の代わりに、エチルアルコールとsec−ブチルアルコールの混合溶剤(エチルアルコールとイソブチルアルコールとsec−ブチルアルコールの混合重量比=10:1、水分含有率=0.15重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして、光触媒層形成用組成物(塗布液D)を得た。
【0099】
(比較例1)
実施例1において、エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合溶剤の代わりに、エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合溶剤(エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合重量比=2:1、水分含有率=1.0重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして、光触媒層形成用組成物(塗布液E)を得た。
【0100】
(比較例2)
実施例1において、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シランの代わりに、テトラメトキシシラン(東京化成(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして、比較例の光触媒層形成用組成物(塗布液F)を得た。
【0101】
(比較例3)
実施例1において、実施例1の場合と同量のビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シランを溶媒を用いずに、光触媒液に直接添加した。その分の溶解溶媒(エチルアルコールとn−プロピルアルコールの混合溶剤)は予め光触媒液に添加した。それ以外は実施例1と同様にして、比較例の光触媒層形成用組成物(塗布液G)を得た。
【0102】
2)光触媒が担持されたガラス板の製造
上記で得られた塗布液A〜Fを用いて、以下の手順にて光触媒が担持されたガラス板を製造した。
【0103】
(1)接着剤層の形成
25mm×25mm×3mmのソーダーライムガラス板(以下、「ガラス板」という。)表面に、接着層用塗布液をディッピング法(40cm/min)により塗布した後、100℃で15分間乾燥させて厚さ約0.6μmの接着層を形成した。
接着層用塗布液は、シリコン含有量3重量%のアクリル−シリコン樹脂(ガラス転移温度20℃)、テトラメトキシシランの部分加水分解生成物であり、重合度が3〜6であるオリゴマーを固形分重量比65:35に混合し、エチルアルコール−酢酸エチル混合溶媒で固形分濃度が10重量%になるように希釈し、調製した。
【0104】
(2)光触媒層の形成
次に、接着層を形成したガラス板に、上記実施例及び比較例で調製した光触媒層形成用組成物(塗布液A〜G)をディッピング法(20cm/min)にてそれぞれ塗布し、100℃で15分間乾燥して、厚みが約0.4μmの光触媒層を形成した。それぞれ得られた光触媒が担持されたガラス板を、以下のごとくガラス板A〜Gとした。
【0105】
ガラス板A:塗布液Aを用いて光触媒層を形成したガラス板
ガラス板B:塗布液Bを用いて光触媒層を形成したガラス板
ガラス板C:塗布液Cを用いて光触媒層を形成したガラス板
ガラス板D:塗布液Dを用いて光触媒層を形成したガラス板
ガラス板E:塗布液Eを用いて光触媒層を形成したガラス板
ガラス板F:塗布液Fを用いて光触媒層を形成したガラス板
ガラス板G:塗布液Gを用いて光触媒層を形成したガラス板
【0106】
3)各種性能試験
(1)外観
目視でガラス板表面の観察を行なった。ガラス板E〜Gは光触媒層の表面に微細な白すじ又は泡状模様が認められた。
(2)付着性評価
JIS K5400に規定する碁盤目テープ法試験により付着性評価試験を行った、マス目は2mm間隔で25個とした。点数評価は、JIS K5400に記載の基準で行った。結果を第1表に示す。第1表から明らかなとおり、ガラス板A〜Gの評価点のすべてが10点であり、ガラス板A〜Gのいずれの光触媒層も優れた付着性を有していた。
【0107】
(3)塗膜の透明性の評価
塗膜の透明性の評価を、ガラス板A〜G上に形成した塗膜のヘイズ率を測定することにより行った。ヘイズ率は濁度計(日本電色工業(株)製 300A)で測定した。ディッピング法により成膜しているので(両面に塗膜が形成されている)、片面当たりに換算した。結果を第1表に示す。ガラス板E,Gのヘイズ率が高く、透明性が低下した。
【0108】
(4)光触媒活性の評価
光触媒活性の評価をメチレンブルーの分解試験で行った。ガラス板A〜Gをメチレンブルー0.1重量%エチルアルコール溶液にディッピングして、メチレンブルーで着色した。ブラックライトで紫外線強度1.0mW/cm2の光を20時間照射した。色差計で着色前、後、紫外線照射後の色差をそれぞれ測定し、着色前の明度(L)を0、着色後の明度を100とし、20時間照射後の明度からメチレンブルーの残存率(%)を算出した。結果を第1表に示す。ガラス板Fにおいては、メチレンブルー残存率が高く、活性が低下した。
【0109】
(5)着臭防止効果
ガラス板A〜Gにブラックライトで紫外線強度1.0mW/cm2の光を10時間照射した後、光触媒層に約5cm程度の距離から息を吹きかけ、直ちに鼻の下にガラス板を移動し、臭いをかいだ。異臭がほとんどない場合を○、異臭がする場合を△、悪臭がひどい場合を×で評価し、5人で同一の試験を行い、もっとも多い評価を結果とした。結果を第1表に示す。第1表から、ガラス板A〜Eの場合は異臭がなく優れた着臭効果が認められたが、ガラス板Fの場合は明らかな異臭が認められ、ガラス板Gではわずかに異臭が認められた。
【0110】
【表1】
Figure 0004146156
【0111】
【発明の効果】
本発明の光触媒層形成用組成物の調製方法によれば、調製時における発泡を効果的に防止して、均一に溶解又は分散させてなる本発明の光触媒層形成用組成物を、簡便かつ効率よく調製することができる。
本発明の光触媒層形成用組成物は、保存安定性に優れ、かつ、透明性に優れ、優れた光触媒活性を有し、かつ、有機物を吸着して空気中に逆拡散することがない光触媒層を形成することができる。
また、本発明の光触媒担持構造体は、優れた光触媒活性を有する光触媒層を有するため、表面に汚れが付着しにくく、基体表面から吸着された有機物の不快臭がすることがない。

Claims (5)

  1. 光触媒の粉末又はゾル及び金属酸化物ゾル又は金属水酸化物ゾルを第1の溶剤に溶解又は分散させて得られる光触媒液と、一般式(1)
    Figure 0004146156
    (式中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数2若しくは3のアルキル基、炭素数2若しくは3のアルケニル基、又は親水性置換基を末端に有する炭化水素基を表し、R、Rは、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、n1、n2、n4及びn5は、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表し、n3は1又は2を表す。ただし、n1+n2+n3+n4+n5=4である。)で表されるシラン化合物を第2の溶剤に溶解又は分散させて得られるシラン化合物の溶液又は分散液とを混合する工程を有する光触媒層形成用組成物の調製方法であって、
    前記第2の溶剤として、エチルアルコール又はエチルアルコールと第2の溶剤全体に対して5重量%〜30重量%の炭素数3〜5のアルコールとを含有する混合溶剤であって、含水率が0.2重量%以下である溶剤を用いることを特徴とする光触媒層形成用組成物の調製方法。
  2. 前記第1の溶剤として、水:エチルアルコールの重量比で4:6〜6:4である水及びエチルアルコールからなる混合溶剤を用いる請求項1記載の光触媒層形成用組成物の調製方法。
  3. 前記シラン化合物の溶液又は分散液が、前記シラン化合物に対して0.1〜100重量%の前記第2の溶剤を含有するものである請求項1又は2記載の光触媒層形成用組成物の調製方法。
  4. 前記光触媒液と前記シラン化合物の溶液又はその分散液とを、光触媒液:シラン化合物の溶液又は分散液の重量比で30:1〜10:1の割合で混合する工程を有する請求項1〜3のいずれかに記載の光触媒層形成用組成物の調製方法
  5. 基体上に、請求項1〜4のいずれかに記載の光触媒層形成用組成物を塗工する工程を有することを特徴とする光触媒担持構造体の製造方法。
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