JP4145486B2 - 粉類ホッパー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蕎麦粉、小麦粉、米粉などの粉類を貯留して所要量ずつ取り出すようにした粉類ホッパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蕎麦粉、小麦粉、米粉などの粉類を貯留して使用する分だけ取り出したり、また所要量ずつ袋詰めするための粉類ホッパーは、ホッパー貯留部の下部に粉類流出樋を備えており、ホッパー貯留部に貯留した粉類を自然流下により取り出すものであるが、一般に粉類は互いに橋絡現象を呈して流動性が悪いので、ホッパー貯留部や粉類流出樋に振動を与えたり、ホッパー貯留部内で粉類の堆積層を撹拌するなどの手段により、粉類堆積層の下部に生じる空洞部分を崩すとともに粉類の流動を促すことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の粉類ホッパーにおいて、従来のように、ホッパー貯留部や粉類流出樋に振動を与えたり、ホッパー貯留部内で粉類の堆積層を撹拌すると、粉類の流動性を良くすることはできるが、粉類は互いに橋絡する性質があるため、ホッパー貯留部から粉類流出樋に流出する粉類がしばしば激流現象を起こすことは避けられないものであった。
【0004】
ところで、粉類ホッパーを用いて粉類を計量しながら所要量ずつ袋詰めしたり、所要量の粉類を的確に取り出すには、ホッパー貯留部から粉類流出樋に粉類が激流現象を起こさず均等に流出することが、粉類の袋詰め量や取り出し量の精度を保つうえで必要である。
【0005】
そこで、本発明は、従来の粉類ホッパーにおける問題点を解消することにより、ホッパー貯留部から粉類流出樋に粉類を激流現象を起こさず均等に流出させることができて、殊に、粉類の計量袋詰めまたは使用量に応じて常に適量の粉類を確実に取り出すことができる粉類ホッパーを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため次のように構成した。すなわち、請求項1記載の粉類ホッパーは、蕎麦粉、小麦粉、米粉などの粉類を貯留して所要量ずつ取り出すようにした粉類ホッパーであって、粉類を投入して貯留するホッパー貯留部の傾斜底面をその傾斜下方向に延長させて成る粉類流出樋を備え、ホッパー貯留部の粉類流出樋との境界面は粉類流出口を成していて粉類流出口には、その上端縁側を枢軸として粉類流出樋側に開く開閉シャッタを備えており、この開閉シャッタは、前後傾倒操作する操作レバーの前後傾倒操作により操作レバーを手前に倒せば粉類流出口が開くとともに、粉類撹拌体はホッパー貯留部の傾斜底面から浮き上がるように上動し、かつ操作レバーを元の方向に倒していくと、ホッパー貯留部の傾斜底面に対する開閉シャッタの開度が小さくなるにつれて、粉類撹拌体が傾斜底面上に沿うように下動するように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2記載の粉類ホッパーは、請求項1記載の構成において、ホッパー貯留部の傾斜底面上に配置する粉類撹拌体は、粉類の流出方向に対して梯子状であることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3記載の粉類ホッパーは、請求項1または2記載の構成において、ホッパー貯留部の傾斜底面上に配置する粉類撹拌体は、その傾斜下端側が開閉シャッタと連結されていて、傾斜上端側がホッパー貯留部の傾斜底面を支えとして上下動するように成っていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施の形態を示す。図1は本発明に係る粉類ホッパーの全体を示す縦断側面図、図2は同上要部の斜視図である。
【0010】
図に例示する粉類ホッパー1は、蕎麦粉、小麦粉、米粉などの粉類を貯留して所要量ずつ取り出すものであって、2はホッパー貯留部、3は粉類流出樋である。粉類を投入して貯留するホッパー貯留部2は傾斜底面4を有し、粉類流出樋3は傾斜底面4の傾斜下方向に延長して形成されており、ホッパー貯留部2は粉類流出樋3に向かって絞り形状に形成されている。ホッパー貯留部2の粉類流出樋3との境界面は粉類流出口5を成しており、粉類流出口5には、その上端縁側の蝶番6を枢軸として粉類流出樋3側に開く開閉シャッタ7が備えられている。この開閉シャッタ7は、前後傾倒操作する操作レバー8にアーム9で連結されていて、操作レバー8の前後傾倒操作により開閉できるように成っている。
【0011】
ホッパー貯留部2内には、その傾斜底面4上に粉類撹拌体10が配置されており、この粉類撹拌体10は開閉シャッタ7の開閉端側にアーム11で連結されている。粉類撹拌体10は、開閉シャッタ7の開閉操作に伴って、傾斜上端側がホッパー貯留部2の傾斜底面4を支えとして、傾斜底面4から浮き上がったり傾斜底面4上に沿うように上下動するものである。ホッパー貯留部2の傾斜底面4上に配置する上記粉類撹拌体10は、粉類の流出方向に対して梯子状を成している。
【0012】
12は重量計、13はその重量表示器である。重量計12は電子式秤であり、重量表示器13はデジタル式である。14はケーブルである。15は粉類袋である。
【0013】
以上のように構成された粉類ホッパー1において、操作レバー8を手前に倒せば粉類流出口5が開くとともに、梯子状の粉類撹拌体10がホッパー貯留部2の傾斜底面4から浮き上がるように上動する。また、操作レバー8を元の方向に倒すと、ホッパー貯留部2の傾斜底面4に対する開閉シャッタ7の開度が小さくなるにつれて、粉類撹拌体10は傾斜底面4上に沿うように下動する。このため、操作レバー8の前後傾倒操作により、ホッパー貯留部2内の粉類堆積層Aがその下側から撹拌されるので、互いの橋絡により空洞状となることがあっても、その橋絡状態が解消して粉類はホッパー貯留部2の傾斜底面4上を滞り無く滑るように粉類流出樋3に流下する。このように、操作レバー8の前後傾倒操作を適宜繰り返すことにより、ホッパー貯留部2に貯留されている粉類は適量の流出量を保って均等に流出する。
【0014】
したがって、図1に示すように、粉類袋15に計量しながら粉類を所定量袋詰めするにあたっては、常に適量の粉類を確実に取り出すことができ、精度の高い袋詰め作業を円滑に行うことができる。
【0015】
なお、ホッパー貯留部2に貯留されている粉類を適量の流出量を保って均等に流出させる作用は、開閉シャッタ7が開閉を繰り返すことと梯子状の粉類撹拌体10が上下動を繰り返すことによるものであるから、粉類の取り出し時において開閉シャッター7を自動的に開閉するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、粉類を投入して貯留するホッパー貯留部の傾斜底面をその傾斜下方向に延長させて成る粉類流出樋を備え、かつホッパー貯留部と粉類流出樋との間に開閉シャッタを備えており、ホッパー貯留部内には、その傾斜底面上に粉類撹拌体を配置し、この粉類撹拌体を上記開閉シャッタに連動させて開閉シャッタの開閉操作に伴って粉類撹拌体を上下動させるように構成したことにより、ホッパー貯留部から粉類流出樋に粉類を激流現象を起こさず均等に流出させることができて、殊に、粉類の計量袋詰めまたは使用量に応じて常に適量の粉類を確実に取り出すことができる粉類ホッパーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る粉類ホッパーの全体を示す縦断側面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係る粉類ホッパーの要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 粉類ホッパー
2 ホッパー貯留部
3 粉類流出樋
4 傾斜底面
5 粉類流出口
6 蝶番
7 開閉シャッタ
8 操作レバー
9 アーム
10 粉類撹拌体
11 アーム
12 重量計
13 重量表示器
14 ケーブル
15 粉類袋
A 粉類堆積層
Claims (3)
- 蕎麦粉、小麦粉、米粉などの粉類を貯留して所要量ずつ取り出すようにした粉類ホッパーであって、粉類を投入して貯留するホッパー貯留部の傾斜底面をその傾斜下方向に延長させて成る粉類流出樋を備え、ホッパー貯留部の粉類流出樋との境界面は粉類流出口を成していて粉類流出口には、その上端縁側を枢軸として粉類流出樋側に開く開閉シャッタを備えており、この開閉シャッタは、前後傾倒操作する操作レバーの前後傾倒操作により操作レバーを手前に倒せば粉類流出口が開くとともに、粉類撹拌体はホッパー貯留部の傾斜底面から浮き上がるように上動し、かつ操作レバーを元の方向に倒していくと、ホッパー貯留部の傾斜底面に対する開閉シャッタの開度が小さくなるにつれて、粉類撹拌体が傾斜底面上に沿うように下動するように構成したことを特徴とする粉類ホッパー。
- ホッパー貯留部の傾斜底面上に配置する粉類撹拌体は、粉類の流出方向に対して梯子状であることを特徴とする請求項1記載の粉類ホッパー。
- ホッパー貯留部の傾斜底面上に配置する粉類撹拌体は、その傾斜下端側が開閉シャッタと連結されていて、傾斜上端側がホッパー貯留部の傾斜底面を支えとして上下動するように成っていることを特徴とする請求項1または2記載の粉類ホッパー。
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