JP4144984B2 - 電子玩具装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、玩具本体を外力により移動させたときに、モータに誘導される誘導電流に応じて玩具本体の玩具動作を制御するようにした電子玩具装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゼンマイの弾発力を駆動源とする走行玩具が提案されている。このような走行玩具では、玩具体を手で移動させることにより、車輪の回転に応じてゼンマイが巻かれるので、このゼンマイが戻るときの弾発力によって玩具体を走行させるようにしている。
また、フライホイールを備えた玩具体では、フライホイールを回転させこのフライホイールの慣性力によって玩具体の動作を継続させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の玩具は、構造が簡単なので低コストであるという特徴を有する反面、ゼンマイの弾発力やフライホイールの慣性力によって玩具体を動作させるものであるから、その動作が単調で飽きやすいという問題点を有していた。
【0004】
本願発明は、上記に鑑みて案出されたもので、玩具体の構造が簡単で、且つ低コストであるという特徴を損なうことなく、その動作を容易に制御することができるようにして、遊びに面白さを持たせるようにした興趣性の高い電子玩具装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明が提供する請求項1に係る電子玩具装置は、上記目的を達成するために、下記の要件を備えたことを特徴とする。すなわち、
(イ)モータを備えた玩具本体を有すること。
(ロ)前記玩具本体は、前記モータの回転駆動力が伝達されることで玩具本体を走行させる車輪を有すること。
(ハ)前記車輪は、玩具本体の移動により回転することで、前記モータの回転軸を回転させ前記モータに誘導電流を発生させること。
(ニ)前記玩具本体は、制御装置を有すること。
(ホ)前記制御装置は、前記モータに誘導される誘導電流を計測する計測手段を有すること。
(へ)前記制御装置は、単一の誘導電流に対応して、複数の走行速度とそれぞれの走行時間が設定されたテーブル表を記憶したROMを有すること。
(ト)前記制御装置は、前記テーブル表から前記計測された誘導電流に対応して設定された複数の走行速度とそれぞれの走行時間を選択し、前記玩具本体の玩具動作を制御する制御手段を有すること。
【0010】
【発明の実施の形態】
本願発明に係る電子玩具装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本願発明に係る玩具本体の要部を示したブロック図、図2は本願発明に係る制御装置とその周辺装置を示した回路図、図3は電子玩具装置の右側面図、図4は電子玩具装置の左側面図、図5は電子玩具装置の正面図、図6は本願発明に係る電子玩具装置の作用を示したフローチャートである。
【0011】
まず、本願発明に係る第1の実施の形態を説明する。電子玩具装置1は、図3乃至図5に示すように、玩具本体3を有し、玩具本体3の上部には電池5が設けられている。もちろん、電池5は玩具本体3の内部等適宜の位置に設けることができる。
玩具本体3の左側面には電源をオン、オフするためのメインスイッチ7と、電源オンを表示する発光ダイオード25が設けられている。玩具本体3の右側面には走行時間T0を設定するためのスイッチ9が設けられている。また、玩具本体3には車輪11,13が回動自在に設けられている。車輪11は、一対の前輪11a,11bを有し、車輪13は、一対の後輪13a,13bを有している。すなわち、玩具本体3には一対の前輪11a,11bが回動自在に設けられると共に、一対の後輪13a,13bが回動自在に設けられている。
【0012】
玩具本体3の正面には、液晶表示装置21と、複数のLED14が設けられている。複数のLED14は、3個のLED15,17,19から構成される。この3個のLED15,17,19は横一列に設けられ、玩具本体3の走行速度を7段階で表示する。例えば、最も遅い速度1ではLED15のみが点灯し、速度2ではLED17のみが点灯し、速度3ではLED15,17が点灯し、最も速い速度7では、LED15,17,19が点灯する。
玩具本体3の内部には、制御装置等の各種回路部と、単一のモーターMと、ギア機構部が設けられ、モーターMからの回転駆動力がギア機構部を介して車輪11,13に伝達されるようになっている。
【0013】
次に、図1及び図2を参照して玩具本体3内に設けられる制御装置20とその周辺回路部を説明する。
制御装置20は、ワンチップのマイクロコンピュータなどから構成され、内部にROM33,CPU35,RAM37,EEPROM39等を有する。この制御装置20は、モータMに誘導される誘導電流を計測する計測手段を有し、この計測された誘導電流に応じて玩具本体3の玩具動作を制御する制御手段を有する。また、制御装置20は、上記以外にもBGMや各種効果音を発生させるための音源回路や前記計測された誘導電流をデジタルデータに変換するA/D変換回路、液晶表示装置21の表示を制御する表示制御回路、光通信装置31の動作を通信制御回路等を有する。
【0014】
ROM33には、玩具本体3の走行制御に係るプログラムが記憶されている。例えば、玩具本体3を外力により移動させたときに、モータMに誘導される誘導電流を計測するための計測プログラム、この計測された誘導電流をデジタルデータに変換するための変換プログラム、このデジタルデータに応じて玩具本体3の玩具動作を制御するためのプログラム等の各種プログラムが記憶されている。また、ROM33には、誘導電流をデジタルデータに変換した複数のデータと、それぞれのデータに対応して設定された走行速度のデータがテーブル表の状態で記憶されている。
【0015】
ここで、前述の玩具動作に係る制御とは、例えば、前述の予め設定されたテーブル表から、計測された誘導電流のデータに対応して走行速度を選択することにより、玩具本体3の走行速度を設定する制御、その設定された速度で走行させるための制御、走行速度に応じて複数のLED14を点灯させるための制御、BGMや各種効果音を放音させるための制御、玩具体を停止させるための制御等が含まれる。
【0016】
尚、ROM33に記憶されるテーブル表には、単一の誘導電流のデータに対応して複数の走行速度のデータと、それぞれの走行時間とを設定することができる。例えば、誘導電流A1に対して、走行速度V2で走行時間T0×20%、走行速度V8で走行時間T0×50%、走行速度V4で走行時間T0×30%のごとくに設定することができる。この場合、スイッチ9で設定された走行時間T0が例えば、8秒である場合には、走行速度V2で1.6秒間走行し、その後、走行速度V7で4秒間走行し、その後、走行速度V4で2.4秒間走行することが設定される。
このように、単一の誘導電流のデータに対して、複数の走行速度のデータと、それぞれの走行時間とを設定すると、玩具本体の動きに変化を持たせることができ、面白さが倍加する。
【0017】
CPU35は、ROM33に記憶されたプログラムに基づいて各種制御処理を実行するものである。
RAM37は、前述の変換された誘導電流に関するデジタルデータ、玩具動作を制御するための各種制御用のデータ等を記憶しておくものである。RAM37に記憶されているデータは、随時CPU35によって読み出される。また、RAM37は、制御装置20のワークエリアとして使用される。
EEPROM39は、電源をオフした後もデータを確実に記憶保持する、いわゆる不揮発性のメモリであり、各種設定されたデータや、玩具本体3の動作に関するデータ等を記憶保持するものである。上記設定されたデータとは、走行時間T0に関するデータ等であり、玩具本体3の動作に関するデータとは、動作履歴に関するデータ等である。
【0018】
制御装置20には、スピーカSPと、複数のLED14、すなわち、3個のLED15,17,19が接続されている。また、制御装置20には、液晶表示装置21、光通信装置31が接続されると共に、操作部6が接続される。
液晶表示装置21は、玩具本体3の動作に関するデータ等を表示するものである。また、光通信装置31は、赤外線信号を発射する発光素子、入射した赤外線信号を受光する受光素子、これらの発光素子、受光素子を駆動する駆動回路等から構成され、他方の電子玩具装置とのあいだで各種データを交換することができる。
操作部6は、メインスイッチ7、時間設定用のスイッチ9、リセット用のスイッチ27等から構成される。もちろん、これ以外にもゲーム操作用の複数のスイッチを設けて構成しても良い。
【0019】
制御装置20の端子P1には、抵抗R1を介して電源が供給される。また、端子P1は、リセットスイッチ27と接続されている。
制御装置20の端子P15は、抵抗R2を介してトランジスタQ1のベースに接続され、端子P16は、抵抗R4を介してトランジスタQ2のベースに接続され、端子P17は、抵抗R3を介してトランジスタQ3のベースに接続され、端子P18は、抵抗R5を介してトランジスタQ4のベースに接続されている。トランジスタQ1、Q2のそれぞれのエミッタは電源と接続され、トランジスタQ1のコレクタと、トランジスタQ2のコレクタとの間にはモータMが接続され、このモータMにはコンデンサC5が並列に接続されている。そして、トランジスタQ1、Q3のそれぞれのコレクタ同士が接続されると共に、トランジスタQ2、Q4のそれぞれのコレクタ同士が接続されている。
【0020】
また、制御装置20の端子P2は、ダイオードD1を介してトランジスタQ3のエミッタに接続され、端子P3は、ダイオードD2を介してトランジスタQ4のエミッタに接続されている。トランジスタQ3のエミッタは、抵抗回路R6を介してアースに接続されている。この抵抗回路R6は複数の抵抗を並列接続したものである。もちろん、抵抗回路R6は、単一の抵抗を用いて構成しても良い。同様に、トランジスタQ4のエミッタは、抵抗回路R7を介してアースに接続されている。この抵抗回路R7は複数の抵抗を並列接続したものである。もちろん、抵抗回路R7は、単一の抵抗を用いて構成しても良い。
【0021】
制御装置20の端子13と端子14とのあいだには、所定周期で発振する発振器29が接続され、発振器29にはコンデンサC1,C2が接続されている。端子P22は、抵抗R8と接続されると共に、スイッチ9と接続されている。端子P19は、抵抗R9を介してLED15と接続され、端子P20は、抵抗R10を介してLED17と接続され、端子P21は、抵抗R11を介してLED19と接続されている。また、端子P27にはスピーカSPが接続されている。
【0022】
電池5は、メインスイッチ7を介して電源回路22,23と接続されている。電源回路22は、高電流用の電源回路である。また、電源回路23の出力端子は、コンデンサC3,C4と接続されると共に、抵抗R12を介して発光ダイオード25と接続されている。液晶表示装置21には、可変抵抗器RV1が接続されている。
【0023】
次に、図6を参照して作用を説明する。
電源投入後、ステップSP1においてスイッチ9を操作することにより、動作時間、すなわち走行時間T0を設定することができる。例えば、最初のスイッチ9の操作によって、特定の電子メロディー音が放音され、初期状態であること及び準備OKであることを知らせる。その後、スイッチ9を操作すると、その操作回数に応じて走行時間T0が設定される。例えば、スイッチ9の操作回数が8回であった場合は、走行時間T0は8秒に設定される。この走行時間T0に関するデータは、EEPROM39に記憶され、新しいデータが更新されるまで保持される。
ここで、スイッチ9を所定回数、例えば10回操作すると元の初期状態に戻る。この初期状態では、走行時間が設定されていない状態であり、玩具本体3を継続して動作させることができる。
【0024】
ステップSP3では、玩具本体3を外力により移動させる。玩具本体3を移動させると、車輪11,13が回転し、ギア機構部を介してモータMの回転軸を回転させることにより、モータMのコイルに誘導電流が発生する。ステップSP5では、モータMのコイルに発生した誘導電流を計測し、この誘導電流のアナログ値をデジタルデータに変換してRAM37に記憶する。
【0025】
ステップSP7では、誘導電流の発生方向に応じてモータMの回転方向、すなわち、玩具本体3の走行方向を決定する。例えば、図2において制御装置20の端子P17からHレベルの信号を出力したときに、トランジスタQ3が導通して端子P2の電位が変化した場合には、トランジスタQ3側に流れ込む方向の誘導電流が発生したと判断して、玩具本体3の進行方向を、例えば前進方向に決定する。逆に、制御装置20の端子P18からHレベルの信号を出力したときに、トランジスタQ4が導通して端子P3の電位が変化した場合には、トランジスタQ4側に流れ込む方向の誘導電流が発生したと判断して、玩具本体3の進行方向を、例えば後退方向に決定する。
従って、遊戯者は玩具本体3を外力によって前進方向へ移動させるか、後退方向へ移動させるかによって、その後の玩具本体3の走行方向を選択することができる。
【0026】
ステップSP9では、モータMに発生した誘導電流に応じて玩具本体3の走行速度を設定するものである。ここで、誘導電流が大きい場合は抵抗回路R6またはR7に流れる電流値も大きくなるので、端子P2または端子P3の電圧レベルを監視することにより、誘導電流の値を算出することができる。すなわち、端子P2または端子P3の電圧レベルをデジタルデータに変換することにより、誘導電流のアナログ値がデジタル値に変換される。そして、予め設定されたテーブル表から誘導電流の値に対応した走行速度のデータがテーブル表から選択される。
従って、遊戯者は、玩具本体3を移動させるときに加える外力の力加減に応じて、走行速度を設定することができる。
【0027】
ステップSP11では、ステップSP7で設定された進行方向、及びステップSP9で設定された走行速度に応じてモータMを駆動する。ここで、玩具本体3を前進方向へ走行させる場合は、例えば、端子P15からLレベルのパルス信号を出力すると共に、端子P18からHレベルのパルス信号を出力してトランジスタQ1,Q4をオンさせる。これにより、トランジスタQ1、モータM、トランジスタQ4、抵抗回路R7を通じて電流が流れるので、玩具本体3を前進方向へ走行させることができる。逆に、玩具本体3を後退方向へ走行させる場合は、端子P16からLレベルのパルス信号を出力すると共に、端子P17からHレベルのパルス信号を出力してトランジスタQ2,Q3をオンさせる。これにより、トランジスタQ2、モータM、トランジスタQ3、抵抗回路R6を通じて電流が流れるので、玩具本体3を後退方向へ走行させることができる。
そして、前述の端子P15,P18、端子P16,P17から出力されるパルス信号のデューティー比を、設定速度に応じて変化させることにより、玩具本体3を設定された走行速度で走行させることができる。
【0028】
ステップSP13では、玩具本体3の走行速度に応じて、3個のLED15,17,19を点灯制御する。
そして、ステップSP1において、走行時間が設定されている場合には、ステップSP13からステップSP15へ進み、その設定された走行時間経過後に、電子メロディー音を放音させると共に、モータMの駆動を停止させる(ステップSP15,SP19)。また、走行時間が初期状態に設定されている場合には、ステップSP13からステップSP17へ進み、メインスイッチ7がオフ操作された後に、モータMの駆動を停止させる(ステップSP17,SP19)。
【0029】
尚、図1乃至図6に示した実施例では、単一のモータMを用いて構成したが、2個のモーターを内蔵し、前輪と後輪とを別個に駆動させるように構成しても良い。この場合、一方のモータに連結されて右側の前輪11a又は後輪13aを駆動するギア機構部を設けると共に、他方のモータに連結されて左側の前輪11b又は後輪13bを駆動するギア機構部を設けるとよい。
このように、前輪と後輪とを別個独立して駆動させるように構成すると、玩具本体3を急速旋回させることができ、興趣性が向上する。
【0030】
また、ROM33にゲームプログラムを記憶させると共に、ROM33からゲームプログラムを読み取り、そのゲーム内容を液晶表示装置21に表示させるようにしてもよい。そして、ゲームの展開をモータMに誘導される誘導電流に応じて選択させように構成すると、ゲーム内容に意外性を持たせることができ、興趣性が向上する。
【0031】
次に、図7を参照して第2の実施の形態を説明する。
複数の玩具本体43,すなわち、玩具本体43a,43b,…と、目標体45を設けて構成される。これらの玩具本体43a,43b,…の回路構成は図1、図2に示したと同様な回路部が用いられる。
玩具本体43a,43b,…を用いて遊ぶ場合は、目標体45から所定距離を離れた地点にスタートラインを設定し、玩具本体43を外力により移動させて走行速度を設定すると共に、時間設定用のスイッチを操作して走行時間を設定し、スタートラインからスタートさせる。したがって、玩具本体43は、設定された走行速度で目標体45に向かって走行し、設定された走行時間を経過したときに停止する。
【0032】
このような操作をそれぞれの玩具本体43a,43b,…について行うことにより、目標体45に対して最も近くに停止した玩具本体43a,43b,…を勝ちとする。
したがって、玩具本体43を外力により移動させた距離や、設定した走行時間に応じて勝敗が分かれることになり、面白さが増加する。
【0033】
次に、図8を参照して第3の実施の形態を説明する。
図8に示すように、玩具本体63の任意の箇所には、複数の回転体67a,67b,67c,…が設けられている。これらの回転体67a,67b,67c,…は、それぞれギア機構部を介してモータの回転軸に連結される。ここで、回転体67a,67b,67cに連結されるそれぞれのギア機構部のギア比は、互いに異なる値に設定されている。したがって、回転体67a,67b,67cを同一の回転数だけ回転させた場合であっても、モータに誘導される誘導電流の値はそれぞれ異なるようになっている。
【0034】
また、玩具本体63内に設けられるROMには、ゲームプログラムを記憶させると共に、ROMからゲームプログラムを読み取り、そのゲーム内容を液晶表示装置65に表示させるようにしている。このゲームプログラムは、モータに誘導される誘導電流に応じてパワーポイントを液晶表示装置65に表示させるようにしたものである。すなわち、ROMには、誘導電流をデジタルデータに変換した複数のデータと、それぞれのデータに対応して設定されたパワーポイントに関するデータがテーブル表の状態で記憶されており、モータに誘導される誘導電流に応じて、該当するパワーポイントのデータをROMから読み取るようにしたものである。
【0035】
玩具本体63を用いて遊ぶ場合は、玩具本体63を外力により移動させて、任意の回転体67a,67b,67cを回転させる。このとき、モータに誘導される誘導電流に応じてパワーポイントを液晶表示装置65に表示させるものである。このとき表示されたパワーポイントの値に応じて勝敗を決定する。
尚、モータに誘導される誘導電流の値と、パワーポイントの値とのあいだには、特別の関連性を持たせず、ランダムな関係に設定すると、玩具本体63をより速く移動させた場合に、高いパワーポイントが得られるとは限らず、ゲーム内容に意外性を持たせることができ、興趣性が向上する。
【0036】
【発明の効果】
以上説明してきたように本願発明は、モータを備えた玩具本体を有し、玩具本体を外力により移動させたときに、モータに誘導される誘導電流を計測し、この計測された誘導電流に応じて玩具本体の玩具動作を制御するように構成したので、玩具体の構造が簡単で、且つ低コストであり、遊びに面白さを持たせるようにした興趣性の高い電子玩具装置を提供することができるという効果を有する。
【0037】
また、本願発明は、モータの駆動によって走行する走行手段を有し、計測された誘導電流に応じて走行に係る制御を行うように構成したので、動きに変化を持たせることができ、飽きのこない興趣性の高い電子玩具装置を提供することができるという効果を有する。
【0038】
また、本願発明は、計測された誘導電流に応じて玩具体の走行速度を制御するように構成したので、走行速度を容易に設定することができ、興趣性の高い電子玩具装置を提供することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る玩具本体の要部を示したブロック図である。
【図2】本願発明に係る制御装置の要部を示した回路図である。
【図3】本願発明に係る玩具本体の右側面図である。
【図4】本願発明に係る玩具本体の左側面図である。
【図5】本願発明に係る玩具本体の正面図である。
【図6】本願発明に係る電子玩具装置の作用を示したフローチャートである。
【図7】本願発明に係る第2の実施の形態を示した説明図である。
【図8】本願発明に係る第3の実施の形態を示した説明図である。
【符号の説明】
1 電子玩具装置
3 玩具本体
6 操作部
20 制御装置
21 液晶表示装置
33 ROM
35 CPU
37 RAM
39 EEPROM
M モータ
Q1 トランジスタ
Q2 トランジスタ
Q3 トランジスタ
Q4 トランジスタ
Claims (1)
- 下記の要件を備えてなることを特徴とする電子玩具装置。
(イ)モータを備えた玩具本体を有すること。
(ロ)前記玩具本体は、前記モータの回転駆動力が伝達されることで玩具本体を走行させる車輪を有すること。
(ハ)前記車輪は、玩具本体の移動により回転することで、前記モータの回転軸を回転させ前記モータに誘導電流を発生させること。
(ニ)前記玩具本体は、制御装置を有すること。
(ホ)前記制御装置は、前記モータに誘導される誘導電流を計測する計測手段を有すること。
(へ)前記制御装置は、単一の誘導電流に対応して、複数の走行速度とそれぞれの走行時間が設定されたテーブル表を記憶したROMを有すること。
(ト)前記制御装置は、前記テーブル表から前記計測された誘導電流に対応して設定された複数の走行速度とそれぞれの走行時間を選択し、前記玩具本体の玩具動作を制御する制御手段を有すること。
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