JP4144603B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶の配向を制御することで光を変調して文字、数字等といった可視像を表示する液晶表示装置に関する。また本発明は、その液晶表示装置を製造するための製造方法に関する。また本発明は、その液晶表示装置を用いた電子機器に関する。
近年、携帯電話機、ビデオカメラその他種々の電子機器の可視像表示部分に液晶表示装置が広く用いられている。この液晶表示装置は液晶に所定の電圧を印加するか、あるいは印加しないかによってその液晶の配向を制御することによって光を変調し、もって、文字、数字等といった可視像を表示するものである。
一般に液晶表示装置では、ドット状に区画された液晶によって1個の画素を形成し、その画素を複数個、マトリクス状に並べることによって可視像の表示領域が形成される。そして、個々の画素を形成する個々の液晶に所定電圧を印加した場合と印加しない場合との間で生じる光のコントラストを利用して可視像を表示する。この場合に最適のコントラストを得るためには、液晶に印加する電圧をその液晶に対して最適な所定値に保持しなければならない。
通常の液晶表示装置では、液晶パネルに液晶駆動用ICが装着され、この液晶駆動用ICの外部入力端子にホスト機器、例えば携帯電話機側の出力電圧が印加されたときに、その液晶駆動用ICの出力端子に液晶に印加するための電圧が現れる。しかしながら製造上の関係により、液晶駆動用ICの特性にはバラツキが生じることがあり、また、液晶パネルに関しても特性にバラツキが生じる。このようなバラツキが生じた場合にも、各画素を形成する液晶に最適な電圧を印加できるようにするためには、次の2つの方法が考えられる。
まず1つは、ホスト機器から液晶駆動用ICに供給される電圧を調節して液晶に加わる電圧を所定値に調節するという方法である。そして他の1つは、液晶駆動用ICに付加的に抵抗素子を接続し、ホスト機器からの供給電圧は一定値に維持した状態でその抵抗素子の抵抗値を調節することにより、液晶に加わる電圧を所定値に調節するという方法である。
液晶パネルに液晶駆動用ICを装着した状態で1つの製品としての液晶表示装置が完成するという実状を考えれば、その液晶表示装置に供給されるホスト機器側の出力電圧が調節できるようになっていることが望ましいのであるが、現実的には、ホスト機器側からの供給電圧を一定に維持した状態で液晶表示装置の内部において電圧を調節するという方法の方が広く用いられている。
従来、ホスト機器側でなくて液晶表示装置の側で電圧を調節できるようにする場合には、液晶パネルの外部接続用端子にFPC(Flexible Printed Circuit)や中継用PCB(Print-Circuit Board)を接続し、それらのFPCや中継用PCBの上に抵抗素子を装着し、液晶駆動用ICに供給する動作電圧をその抵抗素子の働きによって変化させていた。
しかしながら、FPCや中継用PCBの上に抵抗素子を装着するという従来の液晶表示装置においては、FPC等に抵抗素子を装着する分だけそのFPC等に余分な面積又は余分な空間を必要とし、その結果、液晶表示装置が大型になるという問題があった。
また特に、液晶を挟む一対の透光性基板の一方又は両方の上に液晶駆動用ICを直接に接合する形式の液晶表示装置、すなわちCOG(Chip On Glass)方式の液晶表示装置を考えると、この液晶表示装置は液晶駆動用ICを透光性基板上に装着することから、特別に大きなFPCや中継用PCB等を必要としないとうことが大きな利点となっている。従って、COG方式の液晶表示装置に関して抵抗素子を付加するために、わざわざFPCや中継用PCBを液晶表示装置に付設するというのでは、COG方式の液晶表示装置の利点を大きく減じることになる。
ところで、液晶駆動用ICに付加的に接続されるものは抵抗素子だけに限られるものではなく、抵抗素子やキャパシタ等を含む周辺回路がその液晶駆動用ICの動作を補助するために設けられることもある。キャパシタを設けるのは次のような2つの理由によるものである。
(1) 液晶パネル内の各画素に対応する各液晶に印加される電圧は液晶駆動用ICの出力端子に現れる。通常の液晶表示装置において、希望する個々の画素液晶だけに希望する電圧を印加してそのまわりの画素液晶には電圧を印加しないようにするためには、走査電極及び信号電極に単一のパルス電圧を印加するだけでは不十分であって、多段階のパルス電圧を適切に重畳して印加する必要がある。
このように各画素に多段階のパルス電圧を印加するためには、液晶駆動用ICの出力端子に多段階のパルス電圧を個別に出力する必要がある。この場合、各パルス電圧が不安定であるとノイズが発生して液晶表示装置の表示品位に悪影響が出るおそれがある。そこで、多段階のパルス電圧出力の元になるそれぞれの電圧レベル間にキャパシタを並列に接続してそのノイズを吸収する。
(2) 一般の液晶駆動用ICでは、ロジック系の回路を駆動するためにVDD=+3Vが必要であり、アースのためのVss=GNDが必要であり、さらに液晶表示装置を駆動するためにVLCD=−6Vが必要である。液晶駆動用ICの種類によっては、それら3個の電位用として3個の入力端子を個々に備えたものもあるし、あるいは、Vss=GNDとVDD=+3Vに相当する入力端子だけを備えていて、VLCD=−6Vは液晶駆動用ICの内部で作り出すという方式のICもある。このようにVssとVDDとからVLCDを作り出す方式の液晶駆動用ICを用いる場合は、液晶駆動用ICのまわりにキャパシタを含んだ昇圧回路を周辺回路として付加する必要がある。
従来、液晶駆動用ICに抵抗素子やキャパシタ等を含んだ周辺回路を付加する際には、液晶パネルにFPCや中継用PCB等を接続し、その中継用PCB等に周辺回路を装着していた。
特開平8−43845号公報 特開平8−43846号公報
しかしながら、中継用PCB等の上に周辺回路を装着する場合には、その分だけ中継用PCB等の面積を大きくしなければならず、また広い空間を用意しておかなければならず、従って、液晶表示装置の全体形状が大きくなるという問題があった。また、中継用PCB等の上に周辺回路を組み付ける作業が面倒であった。
また、液晶表示装置の基板上に周辺回路を直接に装着する場合には、その分だけ基板の張出し部分の面積を大きくしなければならず、やはり、液晶表示装置の全体形状が大きくなるという問題があった。
本発明は、液晶駆動用ICに抵抗素子を付加的に接続する際の上記の問題点及び液晶駆動用ICにキャパシタ等を含む周辺回路を付加的に接続する際の上記問題点に鑑みて成されたものであって、液晶駆動用ICに抵抗素子を付加的に接続する場合でも、あるいは液晶駆動用ICにキャパシタ等を含む周辺回路を付加的に接続する場合でも、液晶表示装置の全体形状を小さいままに維持できるようにすることを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、一対の基板の間に挟まれた液晶に電圧を印加してその配向を制御する液晶表示装置の製造方法において、上記一対の基板を上記液晶を介して接合し、上記液晶に電圧を印加するための液晶駆動用ICを、上記接合された一対の基板のうち一方の基板が他方の基板から張出してなる張出し部上に直接に装着し、上記液晶駆動用ICに印加する電圧を変化させるための抵抗素子を、上記張出し部上において、該張出し部の第1の辺及び該第1の辺と交差する第2の辺に夫々沿う辺からなる矩形状のパターンに形成し、上記一対の基板を接合した後に、除去処理により、記パターンを、上記液晶駆動用ICに電気的に接続された辺と反対側の辺から部分的に除去することによって、上記抵抗素子の抵抗値を設定することを特徴とする。
また、上記抵抗素子は、上記一方の基板上に形成される電極と同じ材料によって形成されてなることを特徴とする。
また、上記抵抗素子は、ITO(Indium Tin Oxide)によって形成されていることを特徴とする。

この製造方法によれば、抵抗素子を付加的に接続する際にFPC等といった付加的な部材が不要になるので、液晶表示装置の外観形状を小型にできる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明に係る液晶表示装置の一実施例を示している。この液晶表示装置は、アクティブ素子を用いない単純マトリクス方式の液晶表示装置であり、さらに、液晶駆動用ICを基板上に直接に搭載するCOG方式の液晶表示装置である。
この液晶表示装置は、透光性基板としての透明基板1aと、それと対を成す他の透明基板1bとを有する。これらの透明基板は、ガラスやプラスチック等によって形成される。一方の透明基板1aの表面にはITO(Indium Tin Oxide)によってストライプ状の電極2a及び特殊形状のパターン電極3aが形成される。また、対向基板1bの表面には同様にしてITOによってストライプ状電極2b及びパターン電極3bが形成される。
一方の透明基板1aの張出し部には、液晶駆動用IC4を装着するための領域Aが設けられており、透明基板1a側の複数の電極2a及び3aは、それぞれ、直接にその領域Aまで延びている。一方、透明電極1b側の複数の電極2b及び3bは、それぞれ、透明基板1a側に設けられた上下導通剤6を経由してIC装着領域Aまで延びている。
IC装着領域Aの入力端子側には外部回路との間の導通をとるための外部接続用端子7がITOによって形成され、さらに、液晶駆動用IC4の抵抗接続用端子に対応する位置にITOによって抵抗パターン8が形成される。この抵抗パターン8は、電気回路的には、外部接続用端子7から導入される外部電圧をそれ自身が有する抵抗値に応じて電圧降下させた状態で動作電圧として液晶駆動用IC4に印加するものである。外部接続用端子7及び抵抗パターン8は、透明基板1a上に電極2a及び3aを形成するときに、それと同時に形成される。
一方の透明基板1aの上にストライプ状電極2a、パターン状電極3a、外部接続用端子7及び抵抗パターン8が形成され、さらに他方の透明基板1bの上にストライプ状電極2b及びパターン状電極3bが形成されると、さらにそれらの上に配向膜が成膜され、さらにそれぞれの透明基板に対して配向処理、例えばラビング処理が施される。
その後、いずれか一方の透明基板、例えば透明基板1aの上にスクリーン印刷等によってシール材9を環状に形成し、さらに、ビーズ等といったスペーサを透明基板1a上に分散し、その後、一対の透明基板1a及び1bをストライプ状電極2a及び2bが互いに直交するように重ね合わせ、そしてシール材9によってそれらを接合する。
その後、透明基板1aと透明基板1bとの間に形成された空間、いわゆるセルギャップ内に液晶を注入する。さらに、透明基板1aのIC装着位置Aに液晶駆動用IC4をACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)11を用いて接着し、これにより、液晶駆動用IC4のバンプを対応する電極端子に導電接続する。
以上により、液晶駆動用IC4を装備した液晶パネルが形成される。この状態で、外部接続用端子7に所定値の外部電圧を印加し、このときに液晶駆動用IC4の出力端子に得られる出力電圧が液晶に対する所定電圧値から外れるときには、抵抗パターン8の抵抗枝8aのいずれかをレーザ光の照射によって切断し、もって、液晶パネル内の液晶に印加される電圧がその液晶に対する適正値になるように調節する。抵抗枝8aは互いに平行に、電気的には互いに並列に複数個、設けられているので、必要に応じて1個又は複数個が切断される。
その後、透明基板1a及び1bの外側表面に偏光板12,12を貼着することにより、図2に示すような液晶表示装置が完成する。この液晶表示装置には、必要に応じて、透明基板1a又は1bの外側にバックライトユニットが装着される。本実施例の液晶表示装置では、液晶駆動用IC4の外部に付加する抵抗素子を、FPC等を介して間接的に液晶パネルに接続するのではなくて、液晶パネルの透明基板1aの上に直接に形成するようにしたので、液晶表示装置の外観形状を徒に大きくすることがない。
(第2実施例)
図3は、本発明に係る液晶表示装置の他の実施例を示している。この実施例が図2に示した先の実施例と異なる点は、透明基板1a上に設ける抵抗素子として、ITOの抵抗パターン8に代えてポテンショメータ13を用いた点である。このポテンショメータ13は、それ自体周知の通り、ツマミ14を回してスライド接点を複数の固定接点間で回転移動させることにより、端子間で抵抗値を変化させることのできる抵抗素子であり、本実施例では、半田付けその他の導電接合処理によって透明基板1a上の電極端子に導電接続される。
図2の液晶表示装置では抵抗パターン8をレーザ光照射によって部分的に除去して抵抗値を調節したが、本実施例では、ポテンショメータ13のツマミ14を適宜の角度だけ回すことによって抵抗値を調節する。この実施例でも、ポテンショメータ13は、液晶パネルの透明基板1aの上に直接に装着されるので、FPC等といった間接部材を用いる必要がなく、従って、液晶表示装置の外観形状が徒に大きくなることがない。
(第3実施例)
図4は、本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施例、特にその要部を示している。この実施例は、図2に示した実施例と同様に、ITOによって形成された抵抗パターン18によって透光性基板1a上に抵抗素子を設けている。但し、この実施例で用いられる抵抗パターン18は、図2に示すような並列接続された複数段の抵抗枝8aを有するものではなく、一様な矩形状の抵抗パターンとして形成されている。この抵抗パターン18の抵抗値を変化させる場合には、破線Bで示すように、一様な矩形状パターンに部分的にレーザ光を照射することによってその抵抗パターンを部分的に除去する。図2の実施例では抵抗パターン8の抵抗値を段階的に変化させることしかできなかったが、図4に示す本実施例によれば、抵抗パターン18の抵抗値を無段階に変化させることができる。
(第4実施例)
図5は、本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施例を示している。この実施例において、透明基板1aと透明基板1bとがシール材9によって互いに接合されること、それらの透明基板1a及び1bの外側表面に偏光板12が貼着されること、透明基板1aの張出し部分に液晶駆動用IC4が実装されること、透明基板1aの辺端部に外部接続端子7が形成されること、そして透明基板1aの張出し部に抵抗パターン28が形成されること、といった各構造は図1に示した先の実施例と同じである。
本実施例が図1に示す実施例と異なる点は抵抗パターン28に改変を加えたことであり、以下に具体的に説明する。この抵抗パターン28は、図6に示すように、電極2a及び3a(図1参照)と同じ材料によってそれらと同時に形成された5個の抵抗枝28a〜28eを含んで構成される。
抵抗枝28cは液晶駆動用IC4の接地レベルに接続され、さらに、その抵抗枝28cと抵抗枝28aとの間は、幅の狭い連絡パターンS1によってつながれ、接地抵抗枝28cと抵抗枝28bとの間は幅の狭い連絡パターンS2によってつながれ、接地抵抗枝28cと抵抗枝28dとの間は幅の狭い連絡パターンS3によってつながれ、そして接地抵抗枝28cと抵抗枝28eとの間は幅の狭い連絡パターンS4によってつながれている。
各連絡パターンS1〜S4は、接地抵抗枝28cと各抵抗枝28a,28b,28d,28eとを断続するスイッチング素子として働くものであり、これらを電気回路的に図示すれば図7に示す通りである。液晶表示装置が製造された当初、各連結パターンS1〜S4はいずれも各抵抗枝28a〜28eをつなぐ状態にあり、よって各連結パターンS1〜S4はいずれもスイッチオン状態にある。
各抵抗枝28a〜28eのそれぞれは液晶駆動用IC4内に設けた抵抗体に接続されており、よって、連結パターンS1〜S4のうちから適宜の1個又は適宜の組み合わせの複数個を選択して、それを又はそれらを切断すれば、図7のスイッチS1〜S4のうち適宜の1個又は複数個をスイッチオフ状態にすることができる。連結パターンS1〜S4の切断は、例えばレーザ光の照射によって行うことができる。
こうして連結パターンS1〜S4のうちの適宜のものを選択して切断、すなわちスイッチオフ状態に設定すれば、液晶駆動用IC4に印加されるオペレーション電圧を希望の電圧値に変化させることができる。例えば、図8に示すように、オペレーション電圧Vopを+2%、+1%、−1%、−2%の4段階にわたって変化させることができる。
つまり、本実施例では、各抵抗枝28a〜28eのそれぞれ自体を目標の抵抗値となるように変化させるのではなく、それらの抵抗枝28a〜28eをスイッチング素子として用い、それらのスイッチング素子のON、OFFを制御することによって抵抗値を変化させている。
(第5実施例)
図9は、本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施例を示している。この実施例において、図1に示した実施例の場合と同じ部材を用いる場合にはそれを同じ符号で示すことにし、それらに関する説明が重複するときにはそれを省略する。
本実施例において、IC装着領域Aの入力端子側には外部回路との間の導通をとるための外部接続用端子7がITOによって形成され、さらに、液晶駆動用IC4の抵抗接続用端子に対応する位置から延びるITOパターン38の先端に抵抗素子、例えばカーボンの印刷抵抗40が形成されている。この抵抗40は、電気回路的には、外部接続用端子7から導入される外部電圧をそれ自身が有する抵抗値に応じて電圧降下させた状態で動作電圧として液晶駆動用IC4に印加するものである。外部接続用端子7及びITOパターン38は、透明基板1a上に電極2a及び3aを形成するときに、それと同時に形成される。印刷抵抗40は、ITOパターン38の形成工程の前後の適宜のタイミングで形成される。
一方の透明基板1aの上にストライプ状電極2a、パターン状電極3a、外部接続用端子7、ITOパターン38及び抵抗40が形成され、さらに他方の透明基板1bの上にストライプ状電極2b及びパターン状電極3bが形成されると、さらにそれらの透明基板上に配向膜が成膜され、さらにそれぞれの透明基板に対して配向処理、例えばラビング処理が施される。
その後、いずれか一方の透明基板、例えば透明基板1aの上にスクリーン印刷等によってシール材9を環状に形成する。但し、抵抗40を形成した領域は環状のシール材9の外側に位置するようにし、さらに、抵抗40のまわりを第2シール材9aによって取り囲む。その後、ビーズ等といったスペーサを透明基板1a上に分散し、次いで、一対の透明基板1a及び1bをストライプ状電極2a及び2bが互いに直交するように重ね合わせ、そしてシール材9及び第2シール材9aによってそれらを接合する。
その後、透明基板1aと透明基板1bとの間に形成された空間、いわゆるセルギャップ内に液晶を注入する。このとき、シール材9の内側領域には液晶が封入されるが、抵抗40を取り囲む第2シール材9aによって区画されるセル内には液晶は入らない。次に、透明基板1aのIC装着領域Aに液晶駆動用IC4をACF11を用いて接着し、これにより、液晶駆動用IC4の各バンプを透明基板1a上の対応する電極端子に導電接続する。
以上により、液晶駆動用IC4を装備した液晶パネルが形成され、さらに、透明基板1a及び1bの外側表面に偏光板12,12を貼着することにより、図10に示すような液晶表示装置35が完成する。この液晶表示装置35には、必要に応じて、透明基板1a又は1bの外側にバックライトユニットが装着される。本実施例の液晶表示装置35では、液晶駆動用IC4の周辺回路として抵抗40を含んだ分圧回路を設けたので、外部接続用端子7を通して外部のホスト機器、例えば携帯電話機から供給される外部電圧が常に一定値に固定されていても、それを抵抗40によって変化させることができる。従って、液晶駆動用IC4に常に適正な動作電圧を供給でき、ひいては液晶表示装置内の各画素液晶に適正なスイッチング用の電圧を印加できる。
しかも、本実施例では抵抗40を含む周辺回路を透明基板1aの張出し部ではなくて、液晶パネルの本体部分、すなわち一対の透明基板1a及び1bによって挟まれる部分に形成したので、透明基板1aの張出し寸法を大きくする必要がない。もちろん、液晶パネルの外部接続用端子7に中継用PCBを接続して、その中継用PCB上に抵抗素子を組み付けるといった面倒で大掛かりな構造を採用する必要もない。その結果、本実施例によれば、液晶表示装置に周辺回路を内蔵させたにも拘わらず、その全体形状を非常に小型にすることができる。
(変形実施例)
図9の実施例では、周辺回路として印刷抵抗40を用いた分圧回路を考えた。しかしながら、適用できる周辺回路は抵抗素子以外の任意の電子素子、例えばキャパシタを含んだ周辺回路とすることもできる。キャパシタを含んだ周辺回路を用いれば、液晶駆動用ICから出力される電圧を安定化することや、液晶駆動用ICの入力端子に入力される電圧を用いてその液晶駆動用ICの内部で他の電圧値の電圧を発生することができる。なお、一対の透明基板の間に形成される狭い間隙内にキャパシタを形成するには、例えば、対向するITOの間に誘電体を挟んでも挟まなくても構わないが、対向基板側の電極には液晶駆動用のストライプ状電極と同様に上下導通材で接続を取ることができる。
(第6実施例)
図11は、本発明に係る液晶表示装置を電子機器としての携帯電話機の表示部として使用した場合の実施例を示している。ここに示す携帯電話機は、上ケース26及び下ケース27を含んで構成される。上ケース26には、送受信用のアンテナ30と、キーボードユニット29と、そしてマイクロホン32とが設けられる。そして、下ケース27には、例えば図10に示した液晶表示装置35と、スピーカ33と、そして回路基板34とが設けられる。
回路基板34の上には、図12に示すように、スピーカ33の入力端子に接続された受信部31と、マイクロホン32の出力端子に接続された発信部37と、CPUを含んで構成された制御部36と、そして各部へ電力を供給する電源部39とが設けられる。制御部36は、発信部37及び受信部31の状態を読み取ってその結果に基づいて液晶駆動用IC4に情報を供給して液晶表示装置35の有効表示領域に可視情報を表示する。また、制御部36は、キーボードユニット29から出力される情報に基づいて液晶駆動用IC4に情報を供給して液晶表示装置35の有効表示領域に可視情報を表示する。
(その他の実施例)
以上、好ましい実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、本発明の液晶表示装置について考えれば、本発明は図1から図4に示したCOG方式の液晶表示装置以外の任意の液晶表示装置、例えばTAB方式の液晶表示装置に対しても適用できる。各実施例において、透光性(或いは透明)基板としたが透明でなくても構わない。また、必要があれば、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置に対しても適用できる。
また、本発明の電子機器に関して考えれば、図11に示した実施例では、携帯電話機の可視像表示部に本発明の液晶表示装置を適用する場合を例示したが、携帯電話機以外の任意の電子機器、例えばビデオカメラ等のファインダとして本発明の液晶表示装置を適用できることはもちろんである。
本発明に係る液晶表示装置は、携帯電話機、ビデオカメラ等といった電子機器の可視像表示部として好適に用いることができる。また、本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、そのような液晶表示装置であって外観形状が小型である液晶表示装置を作製する際に好適に用いられる。また、本発明に係る電子機器は、文字、数字、絵柄等といった可視像を表示する表示部を備えた各種の電子機器として有用である。
本発明に係る液晶表示装置の一実施例を分解して示す斜視図である。 図1に示す実施例の組み立て後の状態を示す斜視図である。 本発明に係る液晶表示装置の他の実施例を示す斜視図である。 本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施例、特にその要部を示す斜視図である。 本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施例を示す平面図である。 図5に示す実施例の要部を拡大して示す平面図である。 図6に示す構造を電気的に示す場合の等価回路を示す図である。 図7の等価回路を活用した場合の電圧の変化の様子の一例を示す図である。 本発明に係る液晶表示装置のさらに他の実施例を分解して示す斜視図である。 図9に示す実施例の組み立て後の状態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の一実施例を分解して示す斜視図である。 図11の電子機器に用いられる電気制御系の一実施例を示すブロック図である。

Claims (3)

  1. 一対の基板の間に挟まれた液晶に電圧を印加してその配向を制御する液晶表示装置の製造方法において、
    上記一対の基板を上記液晶を介して接合し、
    上記液晶に電圧を印加するための液晶駆動用ICを、上記接合された一対の基板のうち一方の基板が他方の基板から張出してなる張出し部上に直接に装着し、
    上記液晶駆動用ICに印加する電圧を変化させるための抵抗素子を、上記張出し部上において、該張出し部の第1の辺及び該第1の辺と交差する第2の辺に夫々沿う辺からなる矩形状のパターンに形成し、
    上記一対の基板を接合した後に、除去処理により、記パターンを、上記液晶駆動用ICに電気的に接続された辺と反対側の辺から部分的に除去することによって、上記抵抗素子の抵抗値を設定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 請求項1において、上記抵抗素子は、上記一方の基板上に形成される電極と同じ材料によって形成されてなることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、上記抵抗素子は、ITO(Indium Tin Oxide)によって形成されていることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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