JP4144593B2 - 可変動弁装置 - Google Patents
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Description
アクチュエータにより駆動され、その軸中心と同心の第1のはすば歯車が設けられ、所定の制御軸軸方向拘束位置において拘束部材により軸方向の移動が拘束される制御軸と、
カムと弁体との間に介在し、前記カムの回転と同期して揺動することにより当該カムの押圧力を前記弁体に伝達する揺動部材と、
前記制御軸とは別の支持軸により回転可能に支持され、当該支持軸の軸中心と同心であって前記第1のはすば歯車と対となる第2のはすば歯車が設けられ、前記第1のはすば歯車および前記第2のはすば歯車を介して前記制御軸の移動に伴って回転することで、前記カムの回転に対する前記揺動部材の揺動動作を変化させる可変機構とを備え、
前記第1のはすば歯車および前記第2のはすば歯車のねじれ角の向きが、温度変化に伴う前記第1のはすば歯車と第2のはすば歯車とのはすば相対位置変化によって、前記制御軸と前記支持軸との相対的な軸間距離の変化に伴う弁体の作用角およびまたはリフト量の変化を打ち消す方向の回転角度変化を前記可変機構に生じさせるように設定されていることを特徴とする。
前記支持軸は、前記軸方向拘束位置の近傍で軸方向位置が拘束されており、
前記制御軸と前記支持軸とが同一系統の材質で構成されており、
前記制御軸上における前記制御軸軸方向拘束位置と当該制御軸軸方向拘束位置に隣接する気筒との間の部位に、或いは、前記支持軸上における前記支持軸の軸方向拘束位置と当該軸方向拘束位置に隣接する気筒との間の部位に、前記制御軸および前記支持軸と異なる線膨張係数を有する調整部材を備えることを特徴とする。
[可変動弁装置の構成]
以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態1の可変動弁装置10の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の可変動弁装置10の構成を示す側面図である。より具体的には、図1は、後述するカム28が設けられた位置で可変動弁装置10を切断した断面図である。図1に示す可変動弁装置10は、内燃機関の弁体を駆動するための装置である。ここでは、内燃機関の個々の気筒に2つの吸気弁と2つの排気弁とが備わっているものとする。そして、図1に示す構成は、単一の気筒に配設された2つの吸気弁、或いは2つの排気弁を駆動する装置として機能するものとする。
次に、図4および図5を参照して、本実施形態の可変動弁装置10の動作を説明する。
図4は、可変動弁装置10が弁体12に対して小さなリフトを与えるように動作している様子を示している。図5は、可変動弁装置10が弁体12に対して大きなリフトを与えるように動作している様子を示している。より具体的には、図4(A)および図5(A)は、リフト動作の過程で弁体12が閉弁している様子を、また、図4(B)および図5(B)はリフト動作の過程で弁体12が開弁している様子を、それぞれ表している。
先ず、図4を参照して、可変動弁装置10のリフト動作について説明する。
図4(A)に示す状態は、カム28の押圧力が中間ローラ48に作用しておらず、揺動カム面26とロッカーローラ20との接触位置P1が、ロストモーションスプリング58(図1参照)の付勢力によって、非作用面26a上の所定位置に維持されている状態を示している。本実施形態の可変動弁装置10では、接触位置P1が非作用面26aに位置しているときに、弁体12が閉弁状態となるように各構成要素の位置関係が設定されている。
図5(A)に示す状態は、図4(A)に示す状態に比して、制御軸24を図5(A)における左回り方向により大きく回転させた状態を示している。制御軸24を図5(A)における左回り方向に回転させると、制御アーム38は、第1のはすば歯車34および第2のはすば歯車44を介して図5(A)における右回り方向に回転し、揺動支点46に支持された中間ローラ48は、スライド面32およびカム28との接触を維持しながら制御軸24に近づく方向に、言い換えれば、カム軸30の回転方向に移動する。
本実施形態の可変動弁装置10は、第1のはすば歯車34および第2のはすば歯車44のねじれ角θの設定に特徴を有している。以下、上記図3を参照して、そのねじれ角θの設定について具体的に説明する。
図6は、熱膨脹が生じた際に、内燃機関の各気筒に生ずる寸法変化量ΔLを説明するための図である。尚、図6中に付した「#1」から「#4」は、それぞれ、内燃機関の第1気筒から第4気筒を表している。また、「L#1〜#4」、「ΔL#1〜#4」は、それぞれ、L#1〜L#4の合計和、ΔL#1〜ΔL#4の合計和を示すものとする。
次に、図7乃至図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図7は、本実施形態の可変動弁装置70の特徴的部分を説明するための概略構成図である。尚、図7において、上記図1に示す構成要素と同一の要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。また、図7においては、アクチュエータ64に最も近接する気筒に配置された可変動弁装置70のみを示している。また、図7に示す可変動弁装置70では、各気筒のはすば歯車34、44は、すべて同一のねじれ角θで構成されているものとする。
図8は、はすば相対位置変化量ΔL2に基づく制御アーム38の回転角度変化量β1’の算出手法を説明するための図である。より具体的には、図8(A)は、第2のはすば歯車44の歯面を拡大して示す図であり、図8(B)は、図8(A)に示す第2のはすば歯車44をカム軸74の軸方向から見た図である。尚、図8(A)に示す2本の歯すじは、軸線方向にΔL2だけ移動した場合の同一の歯すじを示している。また、図8(B)に示す円弧は、第2のはすば歯車44のピッチ円を示している。
ΔL2=L2’−L2=(C・ΔT−1)・L2 ・・・(1)
但し、上記(1)式において、L2’は温度変化後の調整部材78の寸法である。
tanβ1’=Lx/Ly=(ΔL2・tanθ)/(r・cosβ1’) ・・・(2)
但し、上記(2)式において、rは第2のはすば歯車44のピッチ円の半径である。
従って、回転角度変化量β1’は、上記(2)式を展開することにより、次の(3)式によって算出することができる。
β1’=sin-1((ΔL2・tanθ)/r) ・・・(3)
12 弁体
16 ロッカーアーム
22 揺動カムアーム
24、72 制御軸
26 揺動カム面
26a 非作用面
26b 作用面
28 カム
30、74 カム軸
32 スライド面
34 第1のはすば歯車
36 可変機構
38 制御アーム
44 第2のはすば歯車
48 中間ローラ
64 アクチュエータ
66、68 シリンダヘッドの軸受け部
76 カム軸フランジ
78 調整部材
Claims (7)
- カム軸の回転に対する弁体の作用角およびまたはリフト量を機械的に変化させる可変動弁装置であって、
アクチュエータにより駆動され、その軸中心と同心の第1のはすば歯車が設けられ、所定の制御軸軸方向拘束位置において拘束部材により軸方向の移動が拘束される制御軸と、
カムと弁体との間に介在し、前記カムの回転と同期して揺動することにより当該カムの押圧力を前記弁体に伝達する揺動部材と、
前記制御軸とは別の支持軸により回転可能に支持され、当該支持軸の軸中心と同心であって前記第1のはすば歯車と対となる第2のはすば歯車が設けられ、前記第1のはすば歯車および前記第2のはすば歯車を介して前記制御軸の移動に伴って回転することで、前記カムの回転に対する前記揺動部材の揺動動作を変化させる可変機構とを備え、
前記第1のはすば歯車および前記第2のはすば歯車のねじれ角の向きが、温度変化に伴う前記第1のはすば歯車と第2のはすば歯車とのはすば相対位置変化によって、前記制御軸と前記支持軸との相対的な軸間距離の変化に伴う弁体の作用角およびまたはリフト量の変化を打ち消す方向の回転角度変化を前記可変機構に生じさせるように設定されていることを特徴とする可変動弁装置。 - 前記可変機構は、前記制御軸と異なる線膨張係数を有する前記拘束部材によって、前記支持軸の軸方向に対する位置が拘束されていることを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。
- 前記制御軸軸方向拘束位置からの距離に応じて、気筒間または弁体間で前記ねじれ角を異ならせていることを特徴とする請求項2記載の可変動弁装置。
- 前記制御軸軸方向拘束位置からの距離が長くなるほど、前記ねじれ角が小さな角度に設定されていることを特徴とする請求項3記載の可変動弁装置。
- 前記可変機構は、前記支持軸との間で前記支持軸の軸方向に対する位置が拘束されており、
前記支持軸は、前記軸方向拘束位置の近傍で軸方向位置が拘束されており、
前記制御軸と前記支持軸とが同一系統の材質で構成されており、
前記制御軸上における前記制御軸軸方向拘束位置と当該制御軸軸方向拘束位置に隣接する気筒との間の部位に、或いは、前記支持軸上における前記支持軸の軸方向拘束位置と当該軸方向拘束位置に隣接する気筒との間の部位に、前記制御軸および前記支持軸と異なる線膨張係数を有する調整部材を備えることを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。 - 前記制御軸軸方向拘束位置からの距離に応じて、気筒間または弁体間で前記ねじれ角を異ならせていることを特徴とする請求項5記載の可変動弁装置。
- 前記ねじれ角の設定は、更に、前記はすば相対位置変化に伴う前記可変機構の回転角度変化量を、前記軸間距離の変化に伴う弁体の作用角およびまたはリフト量の変化量と一致させるように設定されたものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の可変動弁装置。
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