JP4144525B2 - 送信装置および送信制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、送信装置および送信制御方法に関し、より詳しくは、携帯電話等の通信システムにおいて用いられ、適応変調・符号化伝送に使用する受信情報に応じて再送時の送信電力、変調方式、符号化方式、パケット合成方法を適応し、効率よいパケット伝送を可能とする送信装置および送信制御方法に関する。即ち、本発明は、送信装置および送信制御方法に関し、特に、例えば、基地局から、携帯電話機などの端末に対して、データを、効率良く伝送することができるようにする送信装置および送信制御方法に関する。
背景技術
誤り訂正符号の符号化率と、多値変調度数を伝播路品質に応じて変化させ、伝播路品質が良いユーザには、雑音耐久特性を犠牲にする一方で、高速データ通信を提供し、伝播路品質が悪いユーザには、雑音耐久特性を重視し、低速データ通信を提供する適応変調・符号化率通信方式がある。また、再送方式として、再送制御(ARQ)と誤り訂正符号を組み合わせた伝送方式であるHybrid ARQ(Auto repeat ReQuest)がある。
ここで、Hybrid ARQの詳細については、D.Chase”Code Combining− a Maximum−Likelihood Decoding Approach for Combining an Arbitrary Number of Noisy Packets”,IEEE Trans.Commu.,vol.33,No.5,pp.385−393,May,1985および、三木、新他、”W−CDMA下りリンク高速パケット伝送におけるHybrid ARQの特性”,電子情報通信学会技術研究報告、Vol.100 No.343 2000−10に記述されている。
適用変調・符号化率を用いた通信方式(以下、適宜、適応符号化変調方式という)は、無線通信システムにも近年導入されており、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)においても同様の方式が追加採用される見こみである。
適応符号化変調方式では、以下の基本手順により、基地局と端末との間で、適応変調・符号化率が実現される。
1.基地局から送信された信号の受信品質を端末が測定する。
2.端末は、測定結果を基地局に帰還する。
3.基地局は、端末から送信された受信品質メッセージから、最適となる変調方式・符号化率を決定し、決定した変調方式と符号に率を表す送信パラメータを端末に送信する。
4.基地局は、送信パラメータに基づきユーザデータを送信する。
5.端末は、送信パラメータを受信し、その送信パラメータに基づきデータ受信処理を行う。
6.端末は、基地局からの送信データが再送データであると判断した場合には、過去に誤りがあった受信データと送信されてきた再送データとを合成した後に誤り訂正処理を行う。
7.端末は、誤り訂正後の受信データに誤りが検出された場合に再送要求を、データを正確に受信できた場合には新規データ送信要求を基地局に返信する。
8.上記1−7を周期的に繰り返す。
この処理手順を示した様子が図1に示されている。図1では、基地局からの送信パラメータを端末に知らせるための下り制御チャネルと、基地局からのユーザデータを端末に送信する下りデータチャネルと、端末からの送信パラメータ要求を送信する上り制御チャネルとの関係を示してある。本図では上記ステップ1−7を所定のフレーム周期で行う例を示した。
即ち、図1において、端末は、現時点での端末における受信品質を測定し、その受信品質を表す受信品質メッセージを、上り制御チャネルによって、基地局に送信する。
基地局は、端末から送信されてくる受信品質メッセージから、端末における受信データの誤り率が所定値以下となるような変調方式と符号化率の組み合わせを決定し、その変調方式と符号化率を表す情報を、送信パラメータとして、下り制御チャネルによって、端末に送信する。さらに、基地局は、端末に送信した送信パラメータに対応する変調方式と符号化率にしたがい、ユーザデータを、下りデータチャネルによって、端末に送信する。
そして、端末は、基地局から先に送信されてくる送信パラメータを受信し、これにより、基地局から送信されてくるユーザデータの変調方式や符号化率などを認識する。さらに、端末は、その後に、基地局から送信されてくるユーザデータを受信し、先に受信した送信パラメータが表す変調方式に対応する復調方式による復調、および符号化率に対応する復号方式による復号を行う。端末は、復調および復号によって得られたユーザデータの誤り検出を行い、誤りが検出されなかった場合には、例えば、新たなユーザデータの要求と受信品質メッセージを、上り制御チャネルによって、基地局に送信する。なお、新たなユーザデータの要求は、その前に送信されてきたユーザデータを正常受信することができた旨をも表す。
一方、復調および復号によって得られたユーザデータに誤りが検出された場合、端末は、同一のユーザデータの再送を要求する再送要求メッセージを、上り制御チャネルによって、基地局に送信する。基地局は、再送要求メッセージを受信すると、ユーザデータを、端末に対して再送する。
端末は、基地局から再送されてきたユーザデータを受信し、そのユーザデータと、前回受信した、誤りが検出されたユーザデータとを合成し、誤り訂正処理を施す。そして、端末が、誤り訂正処理後のユーザデータの誤り検出を行い、誤りが検出された場合には、再度、再送要求メッセージを、基地局に送信し、以下、同様の処理を繰り返す。一方、誤り訂正後のユーザデータに誤りが検出されたなかった場合には、端末は、上述したように、例えば、新たなユーザデータの要求と受信品質メッセージを、上り制御チャネルによって、基地局に送信する。
なお、図1における下りデータチャネル、下り制御チャネル、上り制御チャネルにおける「下り」または「上り」の語は、基地局から端末に送信される信号のチャネル、または端末から基地局に送信される信号のチャネルに、それぞれ使用される。即ち、「下り」の語は、基地局から端末に送信される信号のチャネルの名称に使用される。また、「上り」の語は、端末から基地局に送信される信号のチャネルの名称に使用される。
また、送信パラメータとは、基地局から端末へのデータの送信にあたって必要となる各種のパラメータを意味する。従って、送信パラメータが表す情報は、基地局における符号化率や変調方式に限られない。
図2は、適応変調・符号化率を用いた通信方式(適応符号化変調方式)を実現する従来の基地局の構成例を示している。
基地局は、送受信共用装置1、逆拡散部2、電力制御ビット抽出部3、再送要求メッセージ抽出部4、受信品質メッセージ抽出部5、モード判定部6、制御部7、制御データ生成部8、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、再送データバッファ12、適応符号化変調部13、アンテナ14から構成される。
基地局は、送受信共用装置1、逆拡散部2にて、ユーザが使用する端末からの送信信号を復調する。
即ち、基地局には、例えば、携帯電話機その他のPDA(Personal Digital Assistant)などでなる無線通信可能な端末から、スペクトル拡散された送信信号が送信される。この送信信号は、アンテナ14で受信され、送受信共用装置1に供給される。送受信共用装置1は、アンテナ14からの信号を受信し、必要な処理を施して、逆拡散部2に供給する。逆拡散部2は、送受信共用装置1から供給される信号をスペクトル逆拡散し、電力制御ビット抽出部3に供給する。
電力制御ビット抽出部3は、逆拡散部2から供給される信号から、電力制御ビットを抽出する。即ち、端末から基地局に送信されてくる送信信号には、図1で説明した下り制御チャネルの送信電力のアップまたはダウンを要求する1ビットのフラグである電力制御ビットが含まれており、電力制御ビット抽出部3は、逆拡散部2から供給される信号から、そのような電力制御ビットを抽出し、電力調整部10に転送する。
電力制御ビット抽出部3は、逆拡散部2から供給される信号から、電力制御ビットを抽出するとともに、その信号を、再送要求メッセージ抽出部4に供給する。再送要求メッセージ抽出部4は、電力制御ビット抽出部3から供給される信号から、再送要求メッセージを抽出する。
即ち、端末から基地局に送信されてくる送信信号には、図1で説明したように、ユーザデータの再送を要求の有無を表す再送要求メッセージが含まれており、再送要求メッセージ抽出部4は、電力制御ビット抽出部3から供給される信号から、再送要求メッセージを抽出し、制御部7に転送する。
再送要求メッセージ抽出部4は、電力制御ビット抽出部3から供給される信号から、再送要求メッセージを抽出するとともに、その信号を、受信品質メッセージ抽出部5に供給する。受信品質メッセージ抽出部5は、再送要求メッセージ抽出部4から供給される信号から、受信品質メッセージを抽出する。
即ち、端末から基地局に送信されてくる送信信号には、図1で説明したように、端末における受信品質を表す受信品質メッセージが含まれており、受信品質メッセージ抽出部5は、再送要求メッセージ抽出部4から供給される信号から、受信品質メッセージを抽出し、モード判定部6に転送する。
ここで、端末と基地局との間でやりとりされる信号は、所定の時間長のフレームで構成されている。さらに、フレームは、例えば、0.6667msec(ミリ秒)単位のスロットが、複数であるNスロットだけ配置されて構成されている。上述した電力制御ビットは、スロット毎に、端末から基地局に送信されるようになっており、従って、電力制御ビット抽出部3は、スロット毎に、電力制御ビットを抽出する。また、端末において、再送要求メッセージと受信品質メッセージは、フレーム単位で配置されるようになっており、従って、再送要求メッセージ抽出部4と受信品質メッセージ抽出部5は、フレーム単位で、再送要求メッセージと受信品質メッセージを、それぞれ抽出する。
モード判定部6では、受信品質メッセージと基地局が有する資源の状態から、最適となる変調方式と符号化率を決定し、符号資源および電力資源を、ユーザ(端末)に割り当てる。
即ち、いま、変調方式と符号化率の組み合わせを送信モードというものとすると、モード判定部6は、受信品質メッセージ抽出部5から供給される受信品質メッセージと、基地局の資源とから、送信モードを決定し、制御部7に供給する。
ここで、送信モードは、符号化率と変調方式の組み合わせによって、多数設けることが可能であるが、ここでは、説明を簡素化するため、図3に示す3つの送信モード#0乃至#2について説明する。
図3において、符号化率(符号化方式)には、R=1/2とR=3/4が設けられている。符号化率R=1/2は、1ビットの入力データにつき、1ビットの冗長ビットが付加されることを意味し、符号化率R=3/4は、3ビットの入力データにつき、1ビットの冗長ビットが付加されることを意味する。符号化率R=1/2では、R=3/4に比較して、入力データに対する冗長ビット数が多い分、誤り訂正能力が強いが、送信可能なデータ数が少なくなる。一方、符号化率R=3/4では、R=1/2に比較して、入力データに対する冗長ビット数が少ないため、誤り訂正能力は符号化率R=1/2よりも劣るが、送信可能なデータ数は多くすることができる。
また、図3において、変調方式には、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)と16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)が設けられている。図4に示すように、QPSK変調では、符号化されたデータが、2ビット単位で、4シンボルのうちの1シンボルにマップされ(図4A)、16QAMでは、4ビット単位で、16シンボルのうちの1シンボルにマップされる(図4B)。送信可能なシンボルレートを一定とすると、実際に送信可能なデータは16QAMの方がQPSKよりも多くなるが、16QAMでは、シンボル間の距離がQPSKに比較して短くなるために、雑音特性が悪くなるという特徴を持つ。
図3では、R=1/2とQPSKの組み合わせ、R=1/2と16QAMの組み合わせ、R=3/4と16QAMの組み合わせが、それぞれ、送信モード#0,#1,#2とされている。従って、データ転送量の関係は、送信モード#0(R=1/2,QPSK)<送信モード#1(R=1/2,16QAM)<送信モード#2(R=3/4,16QAM)となる。一方、雑音耐久特性の関係は、送信モード#0(R=1/2,QPSK)>送信モード#1(R=1/2,16QAM)>送信モード#2(R=3/4,16QAM)となる。
適応符号化変調方式によれば、雑音が少なく、伝送路が良好な場合(端末における受信品質が良好な場合)には、データ転送量が多い符号化率と変調方式の組み合わせ(送信モード)を選択することにより、効率の良いデータ伝送を行うことができる。また、雑音が多く、伝送路の状態が劣悪な場合(端末における受信品質が劣悪な場合)には、雑音耐久特性が高い符号化率と変調方式の組み合わせを選択することにより、データ転送量を抑圧し、誤り特性を強化することができる。
図2に戻り、制御部7は、まず、再送要求メッセージ抽出部4からの再送要求メッセージを確認し、再送要求がある場合には最初にユーザデータを送信したときと同一の送信モード(1回目のユーザデータの送信時の送信モード)と、再送であることを表す再送標識を、制御データ生成部8と適応符号化変調部13に転送する。また、制御部7は、再送要求がない場合には、モード判定部6にて決定された送信モードを、制御データ生成部8と適応符号化変調部13に転送する。
制御データ生成部8は、制御部7から供給される送信モードを、図1で説明した下り制御チャネルで送信される送信パラメータに含め、さらに、その送信パラメータを含む制御データを生成して、符号化変調部9に供給する。なお、制御データ生成部8は、制御部7から送信モードの他に、再送標識が供給された場合、その再送標識も送信パラメータに含める。符号化変調部9は、制御データ生成部8から供給される制御データを、予め定められた方式にて符号化変調処理し、その結果得られる変調信号を、電力調整部10に供給する。
電力調整部10では、電力制御ビット抽出部3より供給される電力制御ビットに従い、図1で説明した下り制御チャネルによるデータの送信電力を決定する。即ち、電力制御ビットは、例えば、上述したように、1ビットのフラグであり、電力調整部10は、電力制御ビットが1の時には、下り制御チャネルの送信電力を1dB上げ、電力制御ビットが0の時には、下り制御チャネルの送信電力を1dB下げるように、符号化変調部9からの変調信号を処理する。これにより、下り制御チャネルのデータを最適な電力で端末に伝送する仕組みが提供される。なお、CDMAを用いた通信では、このような下り制御チャネルの送信電力の制御が、一般的に用いられている。
電力調整部10で送信電力が調整された変調信号は、拡散部11に供給される。
一方、適応符号化変調部13には、図1で説明した下りデータチャネルで送信されるユーザデータが配置されたパケットデータが供給される。そして、適応符号化変調部13は、制御部7から供給される送信モードが表す符号化率によって、パケットデータを符号化し、さらに、その送信モードが表す変調方式によって変調処理を施す。適応符号化変調部13は、このようにして、パケットデータを符号化、変調することにより得られる変調信号を、拡散部11に供給する。
なお、適応符号化変調部13に供給されるパケットデータは、再送データバッファ12にも供給され、再送データバッファ12は、そのパケットデータを一時記憶する。制御部7は、再送要求メッセージ抽出部4から供給される再送要求メッセージが、再送を要求することを表している場合、再送データバッファ12を制御することにより、再送すべきパケットデータを、適応符号化変調部13に供給させる。この場合、適応符号化変調部13では、再送データバッファ12から供給されるパケットデータ、即ち、前回送信されたのと同一のパケットデータが、上述したように符号化、変調され、その結果得られる変調信号が、拡散部11に供給される。これにより、パケットデータの再送が行われる。
ここで、図5は、図3に示したように、3つの送信モード#0乃至#2が用意されている場合の適応符号化変調部13の構成例を示している。
適応符号化変調部13に入力されるパケットデータは、スイッチ21に供給される。
そして、制御部7から供給される送信モードが、送信モード#0の場合、スイッチ21は端子21aを選択するとともに、スイッチ24は端子24aを選択する。
端子21aは、符号化部22aに接続されており、従って、送信モードが#0の場合、パケットデータは、スイッチ21から符号化部22aに供給される。符号化部22aは、そこに供給されるパケットデータを、符号化率R=1/2で符号化することにより、誤り訂正符号を付加し、その結果得られる符号化データをQPSK変調部23aに供給する。QPSK変調部23aは、符号化部22aからの符号化データをQPSK変調することにより変調シンボルマッピングし、その結果得られる変調信号を、スイッチ24の端子24aに供給する。送信モードが#0の場合、スイッチ24は、上述したように、端子24aを選択しているから、QPSK変調部23aが出力する変調信号は、スイッチ24を介して、拡散部11(図2)に供給される。
また、制御部7から供給される送信モードが、送信モード#1の場合、スイッチ21は端子21bを選択するとともに、スイッチ24は端子24bを選択する。端子21bは、符号化部22bに接続されており、従って、送信モードが#1の場合、パケットデータは、スイッチ21から符号化部22bに供給される。符号化部22bは、そこに供給されるパケットデータを、符号化率R=1/2で符号化し、その結果得られる符号化データを16QAM変調部23bに供給する。16QAM変調部23bは、符号化部22bからの符号化データを16QAM変調し、その結果得られる変調信号を、スイッチ24の端子24bに供給する。送信モードが#1の場合、スイッチ24は、上述したように、端子24bを選択しているから、16QAM変調部23bが出力する変調信号は、スイッチ24を介して、拡散部11(図2)に供給される。
さらに、制御部7から供給される送信モードが、送信モード#2の場合、スイッチ21は端子21cを選択するとともに、スイッチ24は端子24cを選択する。端子21cは、符号化部22cに接続されており、従って、送信モードが#2の場合、パケットデータは、スイッチ21から符号化部22cに供給される。符号化部22cは、そこに供給されるパケットデータを、符号化率R=3/4で符号化し、その結果得られる符号化データを16QAM変調部23cに供給する。16QAM変調部23cは、符号化部22cからの符号化データを16QAM変調し、その結果得られる変調信号を、スイッチ24の端子24cに供給する。送信モードが#2の場合、スイッチ24は、上述したように、端子24cを選択しているから、16QAM変調部23cが出力する変調信号は、スイッチ24を介して、拡散部11(図2)に供給される。
再び、図2に戻り、拡散部11は、電力調整部10から供給される変調信号と、適応符号化変調部13から供給される変調信号を、別々の拡散符号を用いてスペクトル拡散し、これにより得られる拡散信号を、送受信共用装置1に供給する。送受信共用装置1は、拡散部11からの拡散信号に必要な処理を施し、アンテナ14から電波として、端末に送出する。
ここで、電力調整部10から供給される変調信号が、図1の下り制御チャネルの信号であり、適応符号化変調部13から供給される変調信号が、図1の下りデータチャネルの信号である。
次に、図6は、適応変調・符号化率を用いた通信方式(適応符号化変調方式)を実現する従来の端末の構成例を示している。
端末(ユーザ端末)は、送受信共用装置31、逆拡散部32、制御チャネル受信品質推定部33、電力制御ビット生成部34、データチャネル受信品質推定部35、受信品質メッセージ生成部36、制御データ復調復号部37、制御部38、ユーザデータ復調復号部39、誤り検出部40、再送メッセージ生成部41、再送要求メッセージ挿入部42、受信品質メッセージ挿入部43、電力制御ビット挿入部44、拡散部45、受信バッファ46、アンテナ47から構成される。
基地局から送出された送信信号は、アンテナ47で受信され、送受信共用装置31で必要な処理が施された後、逆拡散部32に供給される。逆拡散部32は、送受信共用装置31からの信号をスペクトル逆拡散することにより、図1の下りデータチャネルの信号と、下り制御チャネルの信号に分離する。そして、逆拡散部32は、下り制御チャネルの信号を、制御チャネル受信品質推定部33と制御データ復調復号部37に供給する。さらに、逆拡散部32は、下りデータチャネルの信号を、データチャネル受信品質推定部35とユーザデータ復調復号部39に供給する。
制御チャネル受信品質推定部33は、下り制御チャネルに時間多重されるパイロット信号から信号対雑音比(SNR(Signal to Noise Ratio))を推定する。即ち、図2では説明しなかったが、基地局において、拡散部11は、電力調整部10から供給される変調信号に、所定のパイロット信号を時間多重し、その後、スペクトル拡散を行うようになっており、従って、下り制御チャネルの信号には、電力調整部10から供給される変調信号の他、パイロット信号が含まれる。制御チャネル受信品質推定部33は、逆拡散部32から供給される下り制御チャネルの信号のSNRを、その信号に含まれるパイロット信号を用いて推定し、その推定SNRを、電力制御ビット生成部34に供給する。
電力制御ビット生成部34は、下り制御チャネルの推定SNRが、希望するSNRよりも良い場合には値が0の電力制御ビットを、悪い場合には値が1の電力制御ビットを、電力制御ビット挿入部44に出力する。ここで、制御チャネル受信品質推定部33でのSNRの推定と、電力制御ビット生成部34での電力制御ビットの生成は、スロット毎に実行される。そして、上述したように、図2の基地局は、端末において下り制御チャネルが常に一定のSNRで受信することができるように、電力制御ビットに基づき、下り制御チャネルの送信電力を制御する。
制御データ復調復号部37は、逆拡散部32から供給される下り制御チャネルの信号を復調、復号し、制御データを分離して、制御部38に供給する。
制御部38は、制御データ復調復号部37から供給される制御データに配置されている、下りデータチャネルに適用される符号化率と変調方式の情報、即ち、送信モードを検出し、ユーザデータ復調復号部39のモード設定(制御)を行う。
即ち、図7のフローチャートに示すように、制御部38は、まず最初に、ステップS1において、制御データ復調復号部37から供給される制御データから送信モードを検出し、ステップS2に進む。ステップS2では、制御部38は、送信モードが表す変調方式がQPSK変調であるかどうかを判定する。ステップS2において、送信モードが表す変調方式がQPSK変調であると判定された場合、ステップS3に進み、制御部38は、下りデータチャネルの信号を、QPSK復調し、さらに、符号化率R=1/2で復号するように、ユーザデータ復調復号部39を制御する。そして、制御部38は、次の制御データが制御データ復調復号部37から供給されるのを待って、ステップS3からS1に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS2において、送信モードが表す変調方式がQPSK変調でないと判定された場合、ステップS4に進み、制御部38は、送信モードが表す変調方式が16QAMで、符号化率がR=1/2であるかどうかを判定する。ステップS4において、送信モードが表す変調方式が16QAMで、符号化率がR=1/2であると判定された場合、ステップS5に進み、制御部38は、下りデータチャネルの信号を、16QAM復調し、さらに、符号化率R=1/2で復号するように、ユーザデータ復調復号部39を制御する。そして、制御部38は、次の制御データが制御データ復調復号部37から供給されるのを待って、ステップS5からS1に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS4において、送信モードが表す変調方式が16QAMで、かつ符号化率がR=1/2でないと判定された場合、ステップS6に進み、制御部38は、送信モードが表す変調方式が16QAMで、符号化率がR=3/4であるかどうかを判定する。ステップS6において、送信モードが表す変調方式が16QAMで、符号化率がR=3/4であると判定された場合、ステップS7に進み、制御部38は、下りデータチャネルの信号を、16QAM復調し、さらに、符号化率R=3/4で復号するように、ユーザデータ復調復号部39を制御する。そして、制御部38は、次の制御データが制御データ復調復号部37から供給されるのを待って、ステップS7からS1に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS6において、送信モードが表す変調方式が16QAMで、かつ符号化率がR=3/4でないと判定された場合、即ち、送信モードが、図3に示した3つのうちのいずれにも該当しない場合、制御部38は、その送信モードは誤りであるとして、ユーザデータ復調復号部39を特に制御せず、次の制御データが制御データ復調復号部37から供給されるのを待って、ステップS6からS1に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
図6に戻り、データチャネル受信品質推定部35は、逆拡散部32から供給される下りデータチャネルの信号のSNRを推定する。このSNRの推定には、下りデータチャネル上に時間多重されるパイロットシンボルもしくは、下りデータチャネルと並列して送信されるパイロットチャネルシンボルが用いられる。
即ち、図2では説明しなかったが、拡散部11は、適応符号化変調部13から供給される変調信号に、所定のパイロット信号を時間多重し、その後、スペクトル拡散を行うようになっており、従って、下りデータチャネルの信号には、パイロット信号が含まれる。また、拡散部11は、別のパイロット信号を、電力調整部10や適応符号化変調部13から供給される変調信号のスペクトル拡散に用いられる拡散符号とは異なる拡散符号によってスペクトル拡散し、送受信共用装置1およびアンテナ14を介し、下りデータチャネルや下り制御チャネルと並列に送信するようになっている。
データチャネル受信品質推定部35は、逆拡散部32から供給される下りデータチャネルの信号のSNRを、その信号に含まれるパイロット信号、または下りデータチャネルの信号と並列に送信されてくるパイロット信号を用いて推定し、その推定SNRを、受信品質メッセージ生成部36に供給する。
受信品質メッセージ生成部36は、データチャネル受信品質推定部35から供給される下りデータチャネルの推定SNRを、端末における受信品質として、その受信品質を表す、所定のメッセージフォーマットの受信品質メッセージを生成し、受信品質メッセージ挿入部43に供給する。
ここで、データチャネル受信品質推定部35による下りデータチャネルのSNRの推定と、受信品質メッセージ生成部36による受信品質メッセージの生成は、フレーム毎に実行される。
一方、ユーザデータ復調復号部39は、逆拡散部32から供給される下りデータチャネルの信号を、図7で説明した制御部38による制御にしたがって復号、復調し、その結果得られるユーザデータを、誤り検出部40に供給する。なお、ユーザデータ復調復号部39は、下りデータチャネルの信号を復号する際、その信号に、冗長ビットとして含まれている誤り訂正符号を用いて、ユーザデータの誤り訂正を行う。
誤り検出部40は、例えば、Cyclic Redundancy Check(CRC)を用いたパリティ検出を行い、ユーザデータ復調復号部39で復号されたユーザデータに誤りがあるか否かを判定して、その判定結果を、再送要求メッセージ生成部41と受信バッファ46に供給する。
再送要求メッセージ生成部41は、誤り検出部40から、誤りがない旨の判定結果を受信した場合、例えば、値が0の再送要求メッセージを生成し、再送要求メッセージ挿入部42に供給する。また、再送要求メッセージ生成部41は、誤り検出部40から、誤りがある旨の判定結果を受信した場合、例えば、値が1の再送要求メッセージを生成し、再送要求メッセージ挿入部42に供給する。
再送要求メッセージ挿入部42は、再送要求メッセージ生成部41から供給される再送要求メッセージを、図1で説明した上り制御チャネルの信号にフレーミングし、受信品質メッセージ挿入部43に供給する。受信品質メッセージ挿入部43は、受信品質メッセージ生成部36から供給される受信品質メッセージを、再送メッセージ挿入部42から供給される上り制御チャネルの信号にフレーミングし、電力制御ビット挿入部44に供給する。電力制御ビット挿入部44は、電力制御ビット生成部34から供給される電力制御ビットを、受信品質メッセージ挿入部43から供給される上り制御チャネルの信号にフレーミングし、拡散部45に供給する。拡散部45は、電力制御ビット挿入部44からの上り制御チャネルの信号をスペクトル拡散し、その結果得られる拡散信号を、送受信共用装置31に供給する。送受信共用装置31は、拡散部45からの拡散信号に必要な処理を施し、電波として、アンテナ47から送信する。
一方、ユーザデータ復調復号部39は、上述したように、下りデータチャネルの信号を復調し、その復調の結果得られる符号化データを復号するが、このように符号化データを復号する他、その符号化データを、受信バッファ46に供給する。
受信バッファ46は、ユーザデータ復調部39から供給される符号化データを一時記憶し、制御部38による制御にしたがい、記憶している符号化データを、ユーザデータ復調復号部39に供給する。
即ち、下りデータチャネルに配置されたユーザデータから誤りが検出された場合、上述したように、再送要求メッセージ生成部41は、再送を要求する再送要求メッセージを生成し、この再送要求メッセージは、上り制御チャネルに配置されて送信される。
そして、図2の基地局は、再送を要求する再送要求メッセージを受信すると、上述したように、前回の送信時と同一のユーザデータ(が配置されたパケットデータ)を再送する。
基地局において、ユーザデータの再送が行われた場合、その再送されたユーザデータを含む下りデータチャネルの信号は、アンテナ47、送受信共用装置31、および逆拡散部32において、上述した場合と同様に処理され、ユーザデータ復調復号部39に供給される。
また、基地局において、ユーザデータが再送される場合、図2で説明したように、制御データには、再送を表す再送標識が含められる。制御部38は、制御データに再送標識が含められている場合、受信バッファ46を制御することにより、受信バッファ46に記憶されている、再送されてきたユーザデータに対応する符号化データを、ユーザデータ復調復号部39に供給させる。
従って、ユーザデータが再送されてきた場合、ユーザデータ復調復号部39には、その再送されたユーザデータが配置された下りデータチャネルの信号が逆拡散部32から供給される他、その再送されてきたユーザデータに対応する符号化データが受信バッファ46から供給される。
制御部38は、制御データに再送標識が含められている場合、上述したように、受信バッファ46を制御する他、ユーザデータ復調復号部39を、符号化データの合成を行うように制御する。
この場合、ユーザデータ復調復号部39は、再送されたユーザデータが配置された下りデータチャネルの信号を復調し、符号化データを得た後、その再送されてきた符号化データと、受信バッファ46から供給される符号化データとを合成することにより、ユーザデータの1ビットあたりのエネルギを大きくした符号化データを求める。この符号化データは、ユーザデータ復調復号部39から受信バッファ46に供給され、例えば上書きする形で記憶される。さらに、ユーザデータ復調復号部39は、ユーザデータの1ビットあたりのエネルギを大きくした符号化データを、ユーザデータに復号し、誤り検出部40に供給する。
誤り検出部40は、上述したように、ユーザデータ変調複合部39から供給されるユーザデータに誤りがあるかどうかを判定し、誤りがない場合、その旨の判定結果を出力するが、この誤りがない旨の判定結果は、再送要求メッセージ生成部41の他、受信バッファ46でも受信される。
受信バッファ46は、ユーザデータに誤りがない旨の判定結果を受信すると、その記憶内容のうちの誤りがないユーザデータに対応する符号化データをクリアする。
以上のように、ユーザデータに誤りがある場合には、再送を要求し、再送されてきたデータと、過去に受信されたデータとを合成し、その合成による合成利得によって、ユーザデータの1ビットあたりのエネルギを大にして、ユーザデータの誤りを回復する再送方法が、Hybrid−ARQである。
適応符号化変調方式によれば、端末の受信情況(受信品質)に合わせてデータ伝送速度を変化することができ、より効率よくデータを端末側に伝送することが出来る。
ところで、上記構成では、基地局は端末の再送要求メッセージに応じてデータ再送の必要性を判断する。再送データは、過去に送信したデータと合成されるために、受信品質が最初にデータを送信した場合と一致する場合またはそれ以上の場合には、信号対干渉比が改善され、伝送効率が向上する。しかしながら、実際には、データ再送時には初期送信データ時よりも伝搬路特性が劣化している場合もあり、このような場合には、再送データを合成しても伝送効率が改善しない(再送データを合成する利得がない)場合があるという問題があった。
また、逆に、データ再送時には初期送信データ時よりも伝搬路特性が向上している場合もあり、このような場合には、再送データを過剰なエネルギを用いて再送していることとなり、無線資源を浪費することとなる。
発明の開示
本発明は、このような状況に鑑み、端末における受信品質に応じて、送信パラメータを制御することにより、利得がない再送を削減するとともに、過剰な無線資源の利用を抑制し、これにより、伝送効率の改善を図ることができるようにすることを目的とする。
本発明の送信装置は、端末における受信品質の差分に関する差分情報を求める差分情報演算手段と、差分情報に基づき、端末に対してデータを送信するときの送信パラメータを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の送信制御方法は、端末における受信品質の差分に関する差分情報を求める差分情報演算ステップと、差分情報に基づき、端末に対してデータを送信するときの送信パラメータを制御する制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、端末における受信品質の差分に関する差分情報を求める差分情報演算ステップと、差分情報に基づき、端末に対してデータを送信するときの送信パラメータを制御する制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明の送信装置および送信制御方法、並びにプログラムにおいては、端末における受信品質の差分に関する差分情報が求められ、その差分情報に基づき、端末に対してデータを送信するときの送信パラメータが制御される。
発明を実施するための最良の形態
図8は、本発明を適用した基地局(装置)の一実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図2における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図8において、基地局は、送受信共用装置1、逆拡散部2、電力制御ビット抽出部3、再送要求メッセージ抽出部4、モード要求メッセージ抽出部5、モード判定部111、制御部112、制御データ生成部8、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、データバッファ12、適応符号化変調部13、電力設定部113、データSNRバッファ114から構成される。
従って、図8の基地局は、モード判定部6と制御部7に代えて、モード判定部111と制御部112がそれぞれ設けられているとともに、電力設定部113およびデータSNRバッファ114が新たに設けられている他は、基本的に、図2の基地局と同様に構成されている。
モード判定部111は、図2のモード判定部6と同様に、受信品質メッセージ抽出部5から供給される受信品質メッセージと基地局の資源から、送信モードを決定する。さらに、モード判定部111には、再送要求メッセージ抽出部4から再送要求メッセージが供給されるようになっており、モード判定部111は、再送を要求する旨の再送要求メッセージを受信すると、受信品質メッセージ抽出部5から供給される受信品質メッセージが表す現在の受信品質(現受信品質)と、データSNRバッファ114に記憶された過去の受信品質との差を演算し、その受信品質どうしの差(以下、適宜、受信品質差分という)を、制御部112に供給する。また、モード判定部111は、必要に応じて、受信品質差分に基づいて、送信モードを決定する。さらに、モード判定部111は、受信品質メッセージ抽出部5から供給される受信品質メッセージが表す現在の受信品質を、制御部112に供給する。
制御部112は、図2の制御部6と同様に、再送要求メッセージ抽出部4から供給される再送要求メッセージにしたがい、再送データバッファ12を制御するとともに、モード判定部111から供給される送信モードにしたがい、適応符号化変調部13の送信パラメータ、即ち、符号化率や変調方式を制御する。また、制御部112は、図2の制御部6と同様に、制御データの生成に必要な情報を、制御データ生成部8に供給する。さらに、制御部112は、モード判定部111から供給される差分情報に基づき、電力設定部113の送信パラメータ、即ち、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を制御する。また、制御部112は、モード判定部111から供給される現在の受信品質を、必要に応じて、データSNRバッファ114に供給する。さらに、制御部112は、データSNRバッファ114に記憶された受信品質を、必要に応じて更新する。
電力設定部113は、制御部112による制御にしたがい、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を調整し、拡散部11に供給する。
データSNRバッファ114は、制御部112から供給される受信品質などを記憶する。
次に、図8の基地局において、従来制御と異なる部分を以下に列挙する。
1.新規データ送信時には、制御部112は、送信したデータのタイムスロットで受信した受信品質メッセージをデータSNRバッファ114に保存する。
2.再送要求メッセージ抽出部4で抽出された再送要求メッセージが再送の要求を表している場合には、モード判定部111にて以下の動作が実行される。
(1)データSNRバッファ114から受信品質Qprvを転送する。
(2)過去の受信品質Qprvと現在報告された受信品質Qnowを比較する。
(3)受信品質Qnowが過去の受信品質Qprvよりもある閾値THx[dB](DeciBel)以上低い場合には、送信パラメータの変更が必要であると判断し、以下3.または4.の処理を行う。それ以外の場合には、送信パラメータの変更は不要とし、5.の処理を行う。
3.送信電力をydB上げることが可能な場合には以下の要領でデータの再送を行う。ここでのyは、(過去の受信品質Qprv−現在の受信品質Qnow−THx)とする。
(1)送信電力をydB≦Pup≦Pav1を満たすPup分だけアップする。ここで、Pav1とは、基地局において、現時点で1人のユーザに割り当てられる資源の最大値を意味する。
(2)この場合、変調方式、符号化率は過去と同じものを選択する。
(3)データSNRバッファ114に記憶された受信品質Qprvの値を更新する。更新された受信品質Qprvは、Qprv←Qprv+Qnow+Pupである。従って、Pup=yのときは、過去の受信品質Qprvは、2Qprv−THxに更新される。
(4)送信データは、再送データであること、かつ過去に送信したユーザデータと同じ変調モード、符号化方式(符号化率)であることを下り制御チャネルにて端末に送信する。この場合、端末側では、受信バッファ46(図6)に一時的に格納されているデータと改めて送信されてきたデータの合成が可能である。ここで、端末の構成、動作は、図6で説明したのと同一であるため、その説明は、省略する。
(5)ユーザデータを再送する。
4.送信電力をydB上げることが不可能な場合には以下の要領でデータの再送を行う。ここでのyは、上述同様、(過去の受信品質Qprv−現在の受信品質Qnow−THx)とする。
(1)変調モード、符号化方式を現在の受信品質Qnowに応じて選択する。
(2)データSNRバッファ114の値Qprvを現在の受信品質値Qnowに更新する。
(3)送信データは、再送データであること、かつ過去に送信したユーザデータと異なる変調モード、符号化方式であることを下り制御チャネルにて送信する。この場合、端末側で受信バッファ46に記憶されているデータとの合成は行わない。
(4)ユーザデータを再送する。
5.以下の要領でデータの再送を行う。
(1)送信電力、変調モード、符号化方式は過去に送信したユーザデータと同じものを選択する。
(2)データSNRバッファ114の値Qprvを、過去の受信品質Qprv+現在の受信品質値Qnowに更新する。
(3)送信データは、再送データであること、かつ過去に送信されたデータと同じ変調モード、符号化方式であることを、下り制御チャネルにて送信する。この場合、端末側で受信バッファ46に記憶されたデータとの合成が可能である。
(4)ユーザデータを再送する。
図9は、図8の基地局で行われるデータ再送と端末における受信品質との関係を示している。
図9において、▲1▼は初回の送信、つまり新規データを、ある送信パラメータを用いて送信する場合を示している。このときの受信品質Qnowをaとする。図9の例では、初回の送信で送信されてきたデータに誤りがあると端末で判断されたため、端末から基地局にNACKが送信されてきたことを想定としている。ここで、NACKとは、再送を要求する旨の再送要求メッセージを意味する。
この場合、▲2▼においては、a(Qprv)<b(Qnow)+THxなので、上述の5.の再送処理が行われる。再送データは、▲1▼のときと同一の送信パラメータで再送される。▲2▼の場合の更新された受信品質はQprv+Qnowで、a+bとなる。
さらに、図9では、▲2▼の再送データに対しても端末側で誤りが検出されたため、端末から基地局にNACKが送信され、再度▲3▼で同一データが再送されている。▲3▼においても、a+b(Qprv)<c(Qnow)+THxなので、上述の5.の再送処理が行われる。再送データは、▲1▼のときと同一の送信パラメータで再送される。▲3▼の場合の更新された受信品質はQprv+Qnowで、a+b+cとなる。
また、図9では、▲3▼の再送データに対しても端末側で誤りが検出されたため、端末から基地局にNACKが送信されている。ただし、▲4▼の場合においては、a+b+c(Qprv)>d(Qnow)+THxなので、上述の3.または4.の処理が行われる。いずれの処理が行われるかは、▲4▼の時点で割り当て可能なパワーがあるか否かによって、即ち、割り当て可能なパワー(Pav1)>a+b+c(Qprv)−d(Qnow)−THxが成立するかどうかによって決定される。
充分なパワーがあれば、送信パラメータのうち送信電力を上げ、過去と同じ送信モード(符号化率と変調方式)で再送データが送信される。このとき、受信品質はQprv+Qnow+Pup=a+B+c+d+Pupに更新される。Pup=yであれば、y=a+b+c−d−THxであるから、更新された受信品質は、2(a+b+c)−THxとなる。
充分なパワーが無い場合には、現在の受信品質dに基づいて、送信パラメータのうち、送信モード(符号化率と変調方式)が決定される。そして、データSNRバッファ114に記憶された受信品質Qprvを現在の受信品質dに更新し、再送データを新規データとして端末に送信する。
以上のように、再送時の合成利得を考慮して再送送信パラメータを変化させることにより、効率よい再送方式を提供し、無線資源の有効活用を図ることができる。また、適応変調符号化方式用の受信品質メッセージを用い、現時点の受信品質と過去送信時の受信品質を比較することにより再送データの合成利得を正確に推定することが可能となる。
次に、図10のフローチャートを参照して、図8の基地局の処理について、さらに説明する。
まず最初に、ステップS11において、端末から送信されてくる上り制御チャネルの信号が受信される。
即ち、端末から送信されてくる上り制御チャネルの信号は、アンテナ14で受信され、送受信共用装置1および逆拡散部2を介して、電力制御ビット抽出部3に供給される。
そして、ステップS12に進み、電力制御ビット抽出部3は、そこに供給される上り制御チャネルの信号から電力制御ビットを抽出し、その電力制御ビットを電力調整部10に供給するとともに、上り制御チャネルの信号を、再送要求メッセージ抽出部4に供給して、ステップS14に進む。
ステップS14では、再送要求メッセージ抽出部4が、そこに供給される上り制御チャネルの信号から再送要求メッセージを抽出し、その再送要求メッセージを、モード判定部111および制御部112に供給するとともに、上り制御チャネルの信号を、受信品質メッセージ抽出部5に供給する。さらに、ステップS14では、モード判定部111および制御部112が、再送要求メッセージ抽出部4から供給された再送要求メッセージが再送を要求するものであるかどうかを判定する。
ステップS14において、再送要求メッセージが再送を要求するものであると判定された場合、ステップS20に進み、後述する再送処理が行われ、ステップS11に戻る。
また、ステップS14において、再送要求メッセージが再送を要求するものでないと判定された場合、ステップS15に進み、受信品質メッセージ抽出部5が、再送要求メッセージ抽出部4から供給される上り制御チャネルの信号から受信品質メッセージを抽出し、モード判定部111に供給して、ステップS16に進む。
ステップS16では、モード判定部111が、受信品質メッセージ抽出部5から供給される受信品質メッセージが表す、端末における現在の受信品質に基づき、適応符号化変調部13における符号化率と変調方式(送信モード)を決定する。
即ち、モード判定部111は、例えば、端末における現在の受信品質に基づいて、端末側での誤り率が所定値以下となるように、送信モードを決定する。
さらに、ステップS16では、モード判定部111は、決定した送信モードを、端末における現在の受信品質とともに、制御部112に供給して、ステップS17に進む。
ステップS17では、制御部112が、モード判定部111から供給された送信モードを制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードを、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として送信される。
その後、ステップS18に進み、制御部112が、モード判定部111から供給された送信モードと端末における現在の受信品質を、データSNRバッファ114に供給し、上書きする形で記憶させ、ステップS19に進む。
ステップS19では、端末宛の新規のユーザデータが、モード判定部111で決定された送信モードで送信される。
即ち、ステップS19では、端末宛の新規のユーザデータが、パケットに配置され、パケットデータとして、適応符号化変調部13に供給されるとともに、再送データバッファ12に供給され、再送の要求があったときに再送するために記憶される。
そして、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、端末宛の新規のユーザデータを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される端末宛のユーザデータを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、例えばデフォルトの値、あるいは、ユーザデータを前回送信したときと同一の値に調整し、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、ユーザデータは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
以上のようにして、ユーザデータが送信された後は、ステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS20における再送処理について説明する。
再送処理では、まず最初に、ステップS31において、受信品質メッセージ抽出部5が、図10のステップS15における場合と同様に、再送要求メッセージ抽出部4から供給される上り制御チャネルの信号から受信品質メッセージを抽出し、モード判定部111に供給する。さらに、ステップS31では、モード判定部111が、受信品質メッセージ抽出部5から供給された受信品質メッセージが表す、端末における現在の受信品質を、今回のデータ送信時における端末の受信品質である今回の受信品質Qnowとして認識し、ステップS32に進む。
ステップS32では、モード判定部111が、データSNRバッファ114に記憶された受信品質を、前回のデータ送信時における端末の受信品質である前回の受信品質Qprvとして読み出す。
ここで、図10のフローチャートによれば、受信品質メッセージ抽出部5が、ステップS15において受信品質メッセージを抽出するたびに、ステップS18において、その受信品質メッセージが表す受信品質が、データSNRバッファ114に上書きされる。従って、図10のステップS11乃至S19の処理が繰り返されている場合に、受信品質メッセージ抽出部5において、最新の受信品質メッセージが抽出され、その最新の受信品質メッセージが表す受信品質が上書きされるまでは、データSNRバッファ114には、前回抽出された受信品質メッセージが表す受信品質(前回の受信品質)が記憶されていることになる。
ステップS32の処理後は、ステップS33に進み、モード判定部111は、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して悪化しているかどうか、即ち、前回の受信品質Qprvと今回の受信品質Qnowとの差分である受信品質差分Qprv−Qnowを求め、その受信品質差分Qprv−Qnowが、例えば、所定の0dB以上の閾値THxより大であるかどうかを判定する。
ステップS33において、受信品質差分Qprv−Qnowが閾値THxより大であり、従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvよりも悪化していると判定された場合、モード判定部111は、その判定結果を、前回の受信品質Qprvおよび今回の受信品質Qnowとともに、制御部112に供給し、ステップS34に進む。
ステップS34では、制御部112が、現在、一人のユーザに新たに割り当てることのできる資源としての、下りデータチャネルの最大の送信電力Pav1を求め、ステップS35に進む。ステップS35では、制御部112が、端末において、ユーザデータを誤りなく受信するのに必要な、下りデータチャネルの送信電力の最小の増加分である必要最小増加電力yを、例えば、式y=Qprv−Qnow−THxを計算することによって推定する。
ここで、必要最小増加電力yの推定式は、上述した式に限定されるものではなく、例えば、式y=Qprv−Qnowその他を採用することが可能である。
その後、ステップS36に進み、制御部112は、必要最小増加電力yが、新たに割り当てることのできる最大の送信電力Pav1以下であるかどうかを判定する。ステップS36において、必要最小増加電力yが、新たに割り当てることのできる最大の送信電力Pav1以下であると判定された場合、ステップS37に進み、制御部112は、下りデータチャネルの送信電力の増加分である増加電力Pupを、式y≦Pup≦Pav1が満たされる範囲で設定し、ステップS38に進む。
ここで、基地局の資源の効率的な利用という観点からは、増加電力Pupは、必要最小増加電力yとするのが望ましい。また、端末におけるユーザデータの正常受信を重視する簡単からは、増加電力Pupは、新たに割り当てることのできる最大の送信電力Pav1(により近い値)とするのが望ましい。
ステップS38では、制御部112は、電力設定部113を制御することにより、送信パラメータの1つとしての下りデータチャネルの送信電力を、増加電力Pupだけ増加するように制御し、ステップS39に進む。
ステップS39では、モード判定部111が、データSNRバッファ114を参照することにより、前回のユーザデータの送信時の送信モード(再送対象のユーザデータを前回送信した時の送信モード)(以下、適宜、前回の送信モードという)を認識し、今回のユーザデータの送信(再送)時の送信モードを、前回の送信モードと同一のものに決定する。さらに、ステップS39では、モード判定部111が、決定した送信モードを、制御部112に供給して、ステップS40に進む。
ステップS40では、制御部112は、データSNRバッファ114に記憶されている前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnow+Pupに更新し、データSNRバッファ114に供給して上書きする。
即ち、いまの場合、下りデータチャネルの送信電力を、現在の送信電力から、増加電力Pupだけ増加させて、ユーザデータの再送を行おうとしている。この場合、端末では、図6で説明したように、その再送されるユーザデータ(の符号化データ)と、過去に受信されたユーザデータとが合成されるので、その合成されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギは、過去に受信されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギに、今回の受信品質Qnowと増加電力Pupに相当するエネルギを加算した値になると推定される。従って、ユーザデータの再送によって、端末における受信品質は、前回の受信品質Qprvに、今回の受信品質Qnowと増加電力Pupを加えた値に改善されると推定される。そこで、ステップS40において、制御部112は、前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnow+Pupに更新する。
さらに、ステップS40では、制御部112は、モード判定部111から供給された送信モードを、再送標識とともに、制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードと再送標識を、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として送信される。
そして、ステップS41に進み、端末に再送すべきユーザデータが、モード判定部111で決定された送信モードで送信され、リターンする。
即ち、図10で説明したように、端末宛のユーザデータは、適応符号化変調部13に供給される他、再送データバッファ12にも供給されて記憶される。ステップS41では、制御部112は、その再送データバッファ12に記憶されたユーザデータ(前回、下りデータチャネルで送信され、再送の要求がされたユーザデータ)を、端末に再送すべき再送データとして、適応符号化変調部13に供給させる。そして、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、再送データを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される再送データを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、ステップS38で制御されたように、再送対象のユーザデータを送信したときの送信電力から増加電力Pupだけ増加させ、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、再送データは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して悪化しているが、必要最小増加電力yが、新たに割り当てることのできる最大の送信電力Pav1以下である場合、即ち、基地局が、下りデータチャネルの送信電力を、必要最小増加電力yだけ大きくするだけ資源を有している場合、再送データは、前回のユーザデータの送信時よりも増加電力Pupだけ増加した送信電力で、即ち、悪化した受信品質に対応する分だけ増加した送信電力で、前回のユーザデータの送信時と同一の送信モードにより送信される。
そして、この場合、ステップS40において、下り制御チャネルによって送信される送信パラメータには、再送標識が含まれるため、図6の端末では、前述したように、過去に受信されたユーザデータと再送データ(過去に受信されたユーザデータと同一のユーザデータ)とが合成され、合成利得を得ることができる。
即ち、過去に受信されたユーザデータと再送データとが合成されることにより、その合成によって得られるユーザデータの1ビットあたりのエネルギは、過去に受信されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギに、今回の受信品質Qnowと増加電力Pupに相当するエネルギを加算した値になると推定される。従って、ユーザデータ再送時の伝搬路特性が、前回(あるいは最初)のユーザデータ送信時よりも劣化している場合であっても、過去に受信されたユーザデータと再送データとを合成する利得を得ることが可能となり、これにより、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることができる。
一方、ステップS36において、必要最小増加電力yが、新たに割り当てることのできる最大の送信電力Pav1以下でないと判定された場合、ステップS42に進み、モード判定部111は、図10のステップS16における場合と同様に、今回の受信品質Qnowに基づき、送信モードを決定し、今回の受信品質Qnowとともに、制御部112に供給して、ステップS43に進む。
ステップS43では、制御部112が、モード判定部111から供給された送信モードを制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードを、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として、端末に送信される。
なお、この場合、端末に送信される送信パラメータには、再送標識は含められない。これは、後述するステップS45において、再送データが、新たなユーザデータとして送信されるためである。
その後、ステップS44に進み、制御部112が、モード判定部111から供給された送信モードと端末における今回の受信品質Qnowを、データSNRバッファ114に供給し、上書きする形で記憶させ、ステップS45に進む。
ここで、ステップS44においてデータSNRバッファ14に記憶された今回の受信品質Qnowは、次にステップS32の処理が行われる場合に、前回の受信品質Qprvとして読み出されることになる。
ステップS45では、再送データバッファ12に記憶された再送データが、モード判定部111で決定された送信モードで、新規のデータとして送信され、リターンする。
即ち、ステップS45では、制御部112は、再送データバッファ12に記憶された再送データを、適応符号化変調部13に供給させる。さらに、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、再送データを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される再送データを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、例えばデフォルトの値、あるいは、前回ユーザデータを送信したときと同一の値に調整し、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、再送データは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して悪化しているが、必要最小増加電力yが、新たに割り当てることのできる最大の送信電力Pav1以下でない場合、即ち、基地局が、下りデータチャネルの送信電力を、必要最小増加電力yだけ大きくするだけ資源を有していない場合、再送データは、デフォルトまたは前回のユーザデータの送信時と同一の送信電力で、かつ今回の受信品質Qnowに基づいて決定された送信モードで送信される。さらに、この場合、ステップS43において、下り制御チャネルによって送信される送信パラメータは、再送標識は含まれないため、端末において、再送データは、過去に受信されたユーザデータと合成されず、即ち、新たに送信されてきた新規のユーザデータとして処理されることになる。
一方、ステップS33において、受信品質差分Qprv−Qnowが閾値THxより大でないと判定された場合、即ち、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合、モード判定部111は、その判定結果を、今回の受信品質Qnowおよび前回の受信品質Qprvとともに、制御部112に供給し、ステップS46に進む。
ステップS46では、モード判定部111が、データSNRバッファ114を参照することにより、前回の送信モードを認識し、今回のユーザデータの送信(再送)時の送信モードを、前回の送信モードと同一のものに決定する。さらに、ステップS46では、モード判定部111が、決定した送信モードを、制御部112に供給して、ステップS47に進む。
ステップS47では、制御部112は、前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnowに更新し、データSNRバッファ114に供給して上書きする。
即ち、いまの場合、下りデータチャネルの送信電力を、現在の送信電力のまま、つまり、前回のユーザデータの送信時と同一の送信電力で、ユーザデータの再送を行おうとしている。この場合、端末では、図6で説明したように、その再送されるユーザデータと、過去に受信されたユーザデータとが合成されるので、その合成されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギは、過去に受信されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギに、今回の受信品質Qnowに相当するエネルギを加算した値になると推定される。従って、ユーザデータの再送によって、端末における受信品質は、前回の受信品質Qprvに、今回の受信品質Qnowを加えた値に改善されると推定される。そこで、ステップS47において、制御部112は、前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnowに更新する。
さらに、ステップS47では、制御部112は、モード判定部111から供給された送信モードを、再送標識とともに、制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードと再送標識を、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として送信される。
そして、ステップS41に進み、上述したように、端末に再送すべきユーザデータが、モード判定部111で決定された送信モードで送信され、リターンする。
即ち、ステップS41では、制御部112は、再送データバッファ12に記憶された再送データを、適応符号化変調部13に供給させる。さらに、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、再送データを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される再送データを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、例えば、前回ユーザデータを送信したときと同一の値に調整し、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、再送データは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合、再送データは、前回のユーザデータの送信時と同一の送信電力で、かつ前回のユーザデータの送信時と同一の送信モードで送信される。
そして、この場合、ステップS47において、下り制御チャネルによって送信される送信パラメータには、再送標識が含まれるため、図6の端末では、前述したように、過去に受信されたユーザデータと再送データ(過去に受信されたユーザデータと同一のユーザデータ)とが合成され、合成利得を得ることができる。
即ち、過去に受信されたユーザデータと再送データとが合成されることにより、その合成によって得られるユーザデータの1ビットあたりのエネルギは、過去に受信されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギに、今回の受信品質Qnowに相当するエネルギを加算した値になると推定される。そして、今回のケースは、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合であるから、過去に受信されたユーザデータと再送データとを合成することによって合成利得を得ることが可能であり、これにより、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることができる。
次に、図12は、図10のステップS20における再送処理の第2実施の形態を示すフローチャートである。
図11の実施の形態では、端末において、再送データと過去に受信されたユーザデータとが合成された場合の受信品質を、1回目のユーザデータの送信(最初のユーザデータの送信)から前回のユーザデータの再送までのデータの各送信時の受信品質を積算することによって推定するようにしたが、図12の実施の形態では、1回目のデータの送信時の受信品質が、そのまま、端末における受信品質の推定値として用いられるようになっている。
即ち、図11の実施の形態では、ステップS40において、前回の受信品質Qprvを、式Qprv=Qprv+Qnow+Pupを演算することによって更新し、あるいは、ステップS47において、式Qprv=Qprv+Qnowを演算することによって更新するようにしたが、図12の実施の形態では、前回の受信品質Qprvとして、1回目のユーザデータの送信するときの送信モードを決定するのに用いられた受信品質が、そのまま用いられるようになっている。
従って、図12の再送処理では、ステップS40またはS47に対応するステップS60またはS67それぞれにおいて、再送データバッファ12に記憶された前回の受信品質Qprvが更新されずに、そのままとされる他は、ステップS51乃至S67において、図11のステップS31乃至S47における場合とそれぞれ同様の処理が行われるため、その説明は省略する。
図11の実施の形態では、端末において、再送データと過去に受信されたユーザデータとが合成されることから、ステップS40およびS47では、その合成による利得を考慮し、端末における受信品質が、原理的には、過去の受信品質Qprvに、現在の受信品質Qnowを順次積算していくことによって推定される。
しかしながら、端末から送信されてくる受信品質メッセージが表す受信品質Qnowは、ユーザデータの送信時よりも、数フレームに対応する時間だけ前の時刻のものであり、このため、端末が再送データを受信したときの真の受信品質は、端末から送信されてくる受信品質メッセージが表す受信品質Qnowから変化していることがある。このように実際の受信品質が、受信品質メッセージが表す受信品質から変化している、端末における受信品質を、過去の受信品質Qprvに、現在の受信品質Qnowを積算していくことによって推定すると、その推定値の信頼性が低下する。
そこで、このように、過去の受信品質Qprvに現在の受信品質Qnowを積算していくことによって得られる受信品質の推定値の信頼性が低いケース等においては、図12の実施の形態における場合のように、1回目のデータの送信時の受信品質を、そのまま、端末における受信品質の推定値として用いることができる。
図12の再送処理によっても、図11における場合と同様に、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることができる。
なお、図11の実施の形態では、ステップS33において、1回目のデータの送信から前回のデータの再送までのデータの各送信時の受信品質の積算値を、前回の受信品質Qprvとして、その前回の受信品質Qprvと今回の受信品質Qnowとの差分が、受信品質差分Qprv−Qnowとして求められるが、図12の実施の形態では、図11のステップS33に対応するステップS53において、1回目のデータの送信時の受信品質を、そのまま、前回の受信品質Qprvとして、その前回の受信品質Qprvと今回の受信品質Qnowとの差分が、受信品質差分Qprv−Qnowとして求められることになる。
次に、図13は、図10のステップS20における再送処理の第3実施の形態を示すフローチャートである。
図11および図12の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowに基づき、再送時における送信パラメータのうちの下りデータチャネルの送信電力が制御されるようになっていたが、図13の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowに基づき、再送時における送信パラメータのうちの送信モードが制御されるようになっている。
即ち、図13の実施の形態では、ステップS91乃至S93において、図11のステップS31乃至S33における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
そして、ステップS33に対応するステップS93において、受信品質差分Qprv−Qnowが閾値THxより大であり、従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvよりも悪化していると判定された場合、モード判定部111は、その判定結果を、今回の受信品質Qnowとともに、制御部112に供給し、ステップS94に進む。
ステップS94では、モード判定部111が、データSNRバッファ114を参照することにより、前回の送信モードを認識し、その前回の送信モードよりも、例えば、2モードだけ低い送信モードが存在するかどうかを判定する。
ここで、前述の図3では、説明を簡単にするため、3つの送信モードしか存在しないものとして説明を行ったが、ここでは、3以上の多数の送信モードが存在するものとする。また、送信モードは、その値が小さいほど、端末における受信品質が一定であれば、ユーザデータの誤り率が統計的に低くなる符号化率や変調方式、即ち、小さい符号化率や、シンボル間距離が長い変調方式が割り当てられているものとする。この場合、送信モードの値が小さいほど、雑音特性は向上するが、データ伝送効率は低下する。逆に、送信モードの値が大きいほど、データ伝送効率は向上するが、雑音特性は劣化する。
ステップS94において、前回の送信モードよりも、2モードだけ低い送信モードが存在しないと判定された場合、ステップS99に進み、以下、後述する処理が行われる。
また、ステップS94において、前回の送信モードよりも、2モードだけ低い送信モードが存在すると判定された場合、ステップS95に進み、モード判定部111は、今回のユーザデータの送信(再送)時の送信モードを、前回の送信モードより2モードだけ低い送信モードに決定する。さらに、ステップS95では、モード判定部111が、決定した送信モードを、制御部112に供給して、ステップS96に進む。
ステップS96では、制御部112は、モード判定部111から供給された送信モードを、再送標識とともに、制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードと再送標識を、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として送信される。
その後、ステップS97に進み、制御部112が、モード判定部111から供給された送信モードと端末における今回の受信品質Qnowを、データSNRバッファ114に供給し、上書きする形で記憶させ、ステップS98に進む。
ステップS98では、端末に再送すべきユーザデータが、モード判定部111で決定された送信モードで送信され、リターンする。
即ち、ステップS98では、制御部112は、再送データバッファ12に記憶された再送データを、適応符号化変調部13に供給させる。さらに、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、再送データを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される再送データを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、例えば、デフォルトまたは前回ユーザデータを送信したときと同一の値に調整し、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、再送データは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して悪化している場合には、端末におけるユーザデータの誤り率が(受信品質が一定ならば)大きく低下する送信モード(ここでは、前回の送信モードよりも2モードだけ低い送信モード)によって、再送データが送信される。
そして、この場合、ステップS96において、下り制御チャネルによって送信される送信パラメータには、再送標識が含まれるため、図6の端末では、前述したように、過去に受信されたユーザデータと再送データ(過去に受信されたユーザデータと同一のユーザデータ)とが合成され、合成利得を得ることが可能となり、これにより、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることができる。
ここで、この場合、前回のユーザデータの送信時の送信モードと、今回のユーザデータの送信時(再送時)の送信モードとが異なることとなるが、例えば、図6で説明したように、ユーザデータ復調復号部39において、ユーザデータを符号化した符号化データの状態で、ユーザデータどうしの合成を行うことにより、前回のユーザデータと今回のユーザデータ(再送データ)とで、それぞれの送信モードが異なっていても、それらの合成は可能である。
なお、図6の端末において、ユーザデータの合成は、ユーザデータ復調復号部39において復調され、さらに復号されたユーザデータを用いて行うことも可能である。但し、この場合には、合成するユーザデータの送信モードが同一である必要がある。図11の実施の形態では(図12についても同様)、ステップS41において再送データが送信されるときの送信モードが、前回のユーザデータの送信時と同一であり、従って、図6の端末におけるユーザデータの合成は、ユーザデータ復調復号部39で復調だけされた状態でも、さらには復号もされた状態であっても行うことができる。
一方、ステップS93において、受信品質差分Qprv−Qnowが閾値THxより大でないと判定された場合、即ち、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合、モード判定部111は、その判定結果を、今回の受信品質Qnowとともに、制御部112に供給し、ステップS99に進む。
ステップS99では、モード判定部111が、データSNRバッファ114を参照することにより、前回の送信モードを認識し、その前回の送信モードよりも、例えば、1モードだけ低い送信モードが存在するかどうかを判定する。
ステップS99において、前回の送信モードよりも、1モードだけ低い送信モードが存在すると判定された場合、ステップS100に進み、モード判定部111は、今回のユーザデータの送信(再送)時の送信モードを、前回の送信モードより1モードだけ低い送信モードに決定する。さらに、ステップS100では、モード判定部111が、決定した送信モードを、制御部112に供給して、ステップS96に進み、以下、ステップS96乃至S98において、上述した場合と同様の処理が行われ、リターンする。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合には、端末におけるユーザデータの誤り率が(受信品質が一定ならば)幾分か低下する送信モード(ここでは、前回の送信モードよりも1モードだけ低い送信モード)によって、再送データが送信される。
そして、この場合も、図6の端末では、前述したように、過去に受信されたユーザデータと再送データ(過去に受信されたユーザデータと同一のユーザデータ)とが合成されるので、合成利得を得ることが可能となり、これにより、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることができる。
一方、ステップS99において、前回の送信モードよりも、1モードだけ低い送信モードが存在しないと判定された場合、即ち、前回の送信モードが、最も低い送信モードである場合、ステップS101に進み、モード判定部111は、今回のユーザデータの送信(再送)時の送信モードを、前回の送信モードと同一の送信モードに決定する。さらに、ステップS101では、モード判定部111が、決定した送信モードを、制御部112に供給して、ステップS96に進み、以下、ステップS96乃至S98において、上述した場合と同様の処理が行われ、リターンする。
従って、再送が要求されたが、送信モードを、前回の送信モードよりも下げることができない場合には、その前回の送信モードと同一の送信モードによって、再送データが送信される。
なお、図13の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowと閾値THxとの大小関係に応じて、再送時の送信モードを、前回の送信モードよりも1または2モードだけ下げるようにしたが、再送時の送信モードは、その他、前回の送信モードよりも任意のモード数だけ下げる、または上げることが可能である。
また、図13の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowと、1つの閾値THxとの大小関係に応じて、再送時の送信モードを、前回の送信モードよりも1または2モードだけ下げるようにしたが、その他、例えば、受信品質差分Qprv−Qnowを、複数の閾値と比較し、受信品質差分Qprv−Qnowがどのような範囲内の値であるかによって、再送時の送信モードを制御するようにすることが可能である。
さらに、図13の実施の形態では、ステップS97において、今回の受信品質Qnowを、データSNRバッファ114に上書きすることにより、データSNRバッファ114に記憶された前回の受信品質Qprvを、今回の受信品質Qnowに更新するようにしたが(Qprv=Qnow)、上述のように、送信モードを変化させて再送を行い、かつ端末において、異なる送信モードで送信されたユーザデータ(再送データ)どうしが合成される場合には、データSNRバッファ114に記憶された前回の受信品質Qprvは、例えば、式Qprv=Qprv+Qnow×(data_new/data_original)によって更新することが可能である。なお、data_newは、再送データのデータ量(誤り訂正符号を除く本来のデータのデータ量)を表し、data_originalは、その前に送信されたユーザデータのデータ量を表す。
次に、図14は、図10のステップS20における再送処理の第4実施の形態を示すフローチャートである。
ここで、図11および図12の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowに基づいて、再送時の送信電力が制御され、図13の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowに基づいて、再送時の送信モードが制御されるようになっていたが、図14の実施の形態では、受信品質差分Qprv−Qnowに基づく、再送時の送信電力と送信モードの両方の制御が可能となっている。
即ち、いま、図11または図12の再送処理を、送信電力変更による再送処理というとともに、図13の再送処理を、送信モード変更による再送処理というものとすると、図14の実施の形態では、まず最初に、ステップS111において、制御部112が、基地局の資源に余裕があるかどうかを判定する。
ステップS111において、基地局の資源に余裕があると判定された場合、ステップS112に進み、図11または図12で説明した送信電力変更による再送処理が行われ、リターンする。
また、ステップS111において、基地局の資源に余裕がないと判定された場合、ステップS113に進み、図13で説明した送信モード変更による再送処理が行われ、リターンする。
従って、図14の実施の形態によれば、基地局に十分な資源がある場合には、送信電力変更による再送処理が行われ、基地局に十分な資源がない場合には、送信モード変更による再送処理が行われるので、基地局の資源に応じた再送処理が可能となる。
なお、図14の実施の形態では、基地局の資源に応じて、送信電力変更による再送処理、または送信モード変更による再送処理を行うようにしたが、その他、例えば、基地局との通信を行っている端末の数などに応じて、送信電力変更による再送処理、または送信モード変更による再送処理を行うようにすること等が可能である。
また、再送処理においては、送信電力または送信モードのうちのいずれか一方だけを変更(制御)するのではなく、その両方を、同時に変更するようにすることが可能である。
さらに、ステップS112における送信電力変換による再送処理では、図11または図12に示した再送処理の他、次に説明する図15の再送処理を行うようにしても良い。
次に、図15は、図10のステップS20における再送処理の第5実施の形態を示すフローチャートである。
図11および図12の実施の形態では、受信品質差分Qnow−Qprvが閾値THxより大でない場合、即ち、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合には、再送データを、前回ユーザデータを送信したときと同一の送信電力で送信するようにしたが、図15の実施の形態では、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して良化している場合には、再送データを、前回ユーザデータを送信したときよりも小さい送信電力で送信するようになっている。
即ち、図15の再送処理では、ステップS121乃至S135において、図11のステップS31乃至S45における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
そして、ステップS33に対応するステップS123において、受信品質差分Qprv−Qnowが閾値THxより大でないと判定された場合、即ち、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないか、あるいは、むしろ良化している場合、モード判定部111は、その判定結果を、今回の受信品質Qnowおよび前回の受信品質Qprvとともに、制御部112に供給し、ステップS136に進む。
ステップS136では、図11のステップS46における場合と同様に、モード判定部111が、データSNRバッファ114を参照することにより、前回の送信モードを認識し、今回のユーザデータの送信(再送)時の送信モードを、前回の送信モードと同一のものに決定する。さらに、ステップS136では、モード判定部111が、決定した送信モードを、制御部112に供給して、ステップS137に進む。
ステップS137では、制御部112が、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvよりも大きいかどうか、即ち、受信品質が良化しているかどうかを判定する。
ステップS137において、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvよりも大きくないと判定された場合、即ち、受信品質が、良化はしていないが、それほど大きな悪化もしていない場合、ステップS138,S131に順次進み、図11のステップS47,S41における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、これにより、再送データが、前回ユーザデータを送信したときと同一の送信電力で送信される。
即ち、ステップS138では、図11のステップS47における場合と同様に、制御部112が、前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnowに更新し、データSNRバッファ114に供給して上書きする。
さらに、ステップS138では、制御部112は、モード判定部111から供給された送信モードを、再送標識とともに、制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードと再送標識を、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として送信される。
そして、ステップS138からS131に進み、図11のステップS41で説明したように、端末に再送すべきユーザデータが、モード判定部111で決定された送信モードで送信され、リターンする。
即ち、ステップS131では、制御部112は、再送データバッファ12に記憶された再送データを、適応符号化変調部13に供給させる。さらに、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、再送データを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される再送データを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、例えば、前回ユーザデータを送信したときと同一の値に調整し、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、再送データは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないが、良化もしていない場合、再送データは、前回のユーザデータの送信時と同一の送信電力で、かつ前回のユーザデータの送信時と同一の送信モードで送信される。
そして、この場合、ステップS138において、下り制御チャネルによって送信される送信パラメータには、再送標識が含まれるため、図6の端末では、前述したように、過去に受信されたユーザデータと再送データ(過去に受信されたユーザデータと同一のユーザデータ)とが合成され、合成利得を得ることができる。
即ち、過去に受信されたユーザデータと再送データとが合成されることにより、その合成によって得られるユーザデータの1ビットあたりのエネルギは、過去に受信されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギに、今回の受信品質Qnowに相当するエネルギを加算した値になると推定される。そして、今回のケースは、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して、それほど悪化していないが、良化もしていない場合、即ち、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvとそれほど変わらない場合であるから、過去に受信されたユーザデータと再送データとを合成することによって合成利得を得ることが可能であり、これにより、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることができる。
一方、ステップS137において、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvよりも大きいと判定された場合、即ち、受信品質が良化している場合、ステップS139に進み、制御部112は、下りデータチャネルの送信電力の減少分である減少電力Pdownを、例えば、式Pdown=Qnow−Qprvを計算することによって求める。さらに、ステップS139では、制御部112は、電力設定部113を制御することにより、送信パラメータの1つとしての下りデータチャネルの送信電力を、減少電力Pdownだけ減少するように制御し、ステップS140に進む。
ステップS140では、制御部112が、前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnow−Pdownに更新し、データSNRバッファ114に供給して上書きする。
即ち、いまの場合、下りデータチャネルの送信電力を、再送対象のユーザデータを前回送信したときの送信電力から、減少電力Pdownだけ減少させて、ユーザデータの再送を行おうとしている。この場合、端末では、図6で説明したように、その再送されるユーザデータ(の符号化データ)と、過去に受信されたユーザデータとが合成されるので、その合成されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギは、過去に受信されたユーザデータの1ビットあたりのエネルギに、今回の受信品質Qnowから増加電力Pupを減算した減算値に相当するエネルギを加算した値になると推定される。従って、ユーザデータの再送によって、端末における受信品質は、前回の受信品質Qprvに、今回の受信品質Qnowを加算し、さらに減少電力Pdownを減算した値に改善されると推定される。そこで、ステップS140において、制御部112は、前回の受信品質Qprvを、Qprv=Qprv+Qnow−Pdownに更新する。
さらに、ステップS140では、制御部112は、モード判定部111から供給された送信モードを、再送標識とともに、制御データ生成部8に供給し、制御データ生成部8は、その送信モードと再送標識を、送信時における基地局の各種のパラメータを表す送信パラメータに含め、その送信パラメータを含む制御データを生成する。この制御データは、制御データ生成部8から、符号化変調部9、電力調整部10、拡散部11、および送受信共用装置1を介して、アンテナ14に供給され、アンテナ14から、下り制御チャネルの信号として送信される。
そして、ステップS140からS131に進み、図11のステップS41で説明したように、端末に再送すべきユーザデータが、モード判定部111で決定された送信モードで送信され、リターンする。
即ち、ステップS131では、制御部112は、再送データバッファ12に記憶された再送データを、適応符号化変調部13に供給させる。さらに、制御部112は、モード判定部111で決定された送信モードで、再送データを符号化、変調するように、適応符号化変調部13を制御する。適応符号化変調部13は、制御部112の制御にしたがい、そこに供給される再送データを符号化、変調し、電力設定部113に供給する。電力設定部113は、適応符号化変調部13が出力する信号の送信電力を、ステップS139で制御されたように、再送対象のユーザデータを前回送信したときの送信電力から減少電力Pdownだけ減少させ、拡散部11に供給する。以下、拡散部11および送受信共用装置1では、図2で説明した場合と同様の処理が行われ、これにより、再送データは、下りデータチャネルの信号として、アンテナ14から端末に送信される。
従って、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して良化している場合、再送データは、前回のユーザデータの送信時よりも、良化している受信品質の分だけ小さい送信電力で送信される。
そして、この場合、ステップS140において、下り制御チャネルによって送信される送信パラメータには、再送標識が含まれるため、図6の端末では、前述したように、過去に受信されたユーザデータと再送データ(過去に受信されたユーザデータと同一のユーザデータ)とが合成され、合成利得を得ることができる。
さらに、この場合、再送時の送信電力が減少されるので、端末におけるユーザデータの正常受信に必要な送信電力以上の送信電力によって再送が行われることを防止することが可能となる。従って、いわば無駄な送信電力を消費することを防止して、他の端末に対する送信電力の割り当てを可能とし、送信電力の効率的な制御が可能となる。
即ち、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して良化している場合には、送信電力を、前回のユーザデータの送信時よりも減少電力Pdown(=Qnow−Qprv)だけ小さく小さくしても、端末において、受信品質が良化している分、十分な合成利得を得ることができる確率が極めて高い。そこで、今回の受信品質Qnowが、前回の受信品質Qprvに比較して良化している場合には、再送データの送信電力を、前回のユーザデータの送信時より小さくすることで、十分な合成利得を得ることが可能となるとともに、送信電力の効率的な利用を図ることが可能となる。
次に、上述したモード判定部111および制御部112などの処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図16は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク205やROM203に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体211に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体211は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体211からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部208で受信し、内蔵するハードディスク205にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)202を内蔵している。CPU202には、バス201を介して、入出力インタフェース210が接続されており、CPU202は、入出力インタフェース210を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部207が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)203に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU202は、ハードディスク205に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部208で受信されてハードディスク205にインストールされたプログラム、またはドライブ209に装着されたリムーバブル記録媒体211から読み出されてハードディスク205にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)204にロードして実行する。これにより、CPU202は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU202は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース210を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部206から出力、あるいは、通信部208から送信、さらには、ハードディスク205に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本発明は、基地局において、端末の受信品質を取得することができ、Hybrid−ARQを採用する、あらゆる通信システムに適用可能である。
ここで、例えば、W−CDMA方式などでは、端末から基地局に対して、端末における受信品質を表す受信品質メッセージが送信されてくるので、その受信品質メッセージから、受信品質を取得することができる。
一方、例えば、HDR(High Data Rate)方式では、端末において、その受信品質に基づき、基地局に要求する送信モードが決定され、その送信モードが、基地局に送信されてくるが、この場合でも、基地局では、端末からの送信モードから、端末における受信品質を推定することができる。
従って、本発明は、W−CDMA方式のような、受信品質メッセージを端末から送信してくる通信システムに適用することができることは勿論、送信モードを端末から送信してくる通信システムにも適用可能である。
産業上の利用可能性
以上の如く、本発明によれば、利得がない再送を削減して、伝送効率の改善を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来のデータ伝送を説明する図である。
図2は、従来の基地局の一例の構成を示すブロック図である。
図3は、送信モードの例を示す図である。
図4Aは、QPSK変調方式によるデータのマッピングを示す図である。
図4Bは、16QAM変調方式によるデータのマッピングを示す図である。
図5は、適応符号化変調部13の構成例を示すブロック図である。
図6は、従来の端末の一例の構成を示すブロック図である。
図7は、端末でのデータ受信処理を説明するフローチャートである。
図8は、本発明を適用した基地局の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図9は、データ再送処理と受信品質の関係の具体例を示す図である。
図10は、基地局の処理を説明するフローチャートである。
図11は、再送処理の第1実施の形態を示すフローチャートである。
図12は、再送処理の第2実施の形態を示すフローチャートである。
図13は、再送処理の第3実施の形態を示すフローチャートである。
図14は、再送処理の第4実施の形態を示すフローチャートである。
図15は、再送処理の第5実施の形態を示すフローチャートである。
図16は、本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
Claims (8)
- データを受信する端末に対するデータの再送を、Hybrid−ARQ(Automatic repeat ReQuest)方式によって行う送信装置において、
前記端末における受信品質の差分に関する差分情報を求める差分情報演算手段と、
前記差分情報に基づき、前記端末に対して前記データを送信するときの送信パラメータを制御する制御手段と、
前記送信パラメータにしたがい、前記データを、前記端末に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする送信装置。 - 前記送信パラメータは、前記データを送信する送信電力である
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送信装置。 - 前記データを符号化して変調する符号化変調手段をさらに備え、
前記送信パラメータは、前記データを符号化する符号化方式、または前記データを変調する変調方式である
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送信装置。 - 前記差分情報は、前記端末における現在の受信品質と、1回目のデータの送信時の受信品質との差である
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送信装置。 - 前記差分情報は、前記端末における現在の受信品質と、1回目のデータの送信から前回のデータの再送までのデータの各送信時の受信品質の積算値との差である
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送信装置。 - 前記端末から送信されてくる、前記端末における受信品質を表す受信品質メッセージを受信する受信手段をさらに備え、
前記差分情報演算手段は、前記受信手段で受信された前記受信品質メッセージを用いて、前記差分情報を求める
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の送信装置。 - データを受信する端末に対するデータの再送を、Hybrid−ARQ(Automatic repeat ReQuest)方式によって行う送信装置の送信制御方法において、
前記端末における受信品質の差分に関する差分情報を求める差分情報演算ステップと、
前記差分情報に基づき、前記端末に対して前記データを送信するときの送信パラメータを制御する制御ステップと
を備えることを特徴とする送信制御方法。 - データを受信する端末に対するデータの再送を、Hybrid−ARQ(Automatic repeat ReQuest)方式によって行う送信装置の送信制御を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記端末における受信品質の差分に関する差分情報を求める差分情報演算ステップと、
前記差分情報に基づき、前記端末に対して前記データを送信するときの送信パラメータを制御する制御ステップと
を備えることを特徴とするプログラム。
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