JP4144280B2 - 記録ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録方法により記録媒体に画像を形成する記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式により記録媒体に対して画像形成を行なうインクジェットプリンタは、インクを記録媒体に向けて吐出するための吐出口を複数個有した記録ヘッドを備えて構成される。
【0003】
インクジェットプリンタにより形成される画像の解像度の向上は、例えば記録ヘッドに高いピッチで吐出口を設置し、記録媒体上に形成可能なドットの単位面積あたりの数を増加させることで実現可能である。また、インクジェットプリンタの画像形成速度は、吐出口が配置される列を長くすることにより、記録ヘッド及び記録媒体の移動を伴なわない各吐出口からの1回あたりの吐出によってインクドットを形成可能な領域を拡大することで実現可能である。
【0004】
インクジェットプリンタの高解像度化、高速化を上述のような方法で実現するため、インクジェットプリンタの記録ヘッド1個あたりに備えられた吐出口の数は近年、大きく増大する傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録ヘッド内部には、ごみや気泡といった異物に阻害されることなく安定して吐出口からインクが吐出されるよう、外部のインクタンクから導入されたインクから異物をフィルタによって除去して吐出口まで供給するための濾過手段が備えられている。
【0006】
インクジェットプリンタの高解像度化、高速化のため、多数設置されるようになった吐出口に向けて安定してインクを供給する方法として、例えば濾過手段に広い面積のフィルタを設置して濾過手段における流路抵抗を軽減するという方法がある。しかし、こうしてフィルタの面積を大きくした場合、インク中の気泡が画像形成時にフィルタによって捕捉されたまま、インクの吸引や空吐出を行なう時にも排出されずに内部に滞留するという問題が発生する。
【0007】
フィルタの面積が小さい場合には、インクの吸引や空吐出といった吐出口近傍からの異物除去のための動作の際、それまでフィルタに捕捉されていた気泡はフィルタのほぼ全体に接するため、インクに押し流される形態で効率的に排出されていた。一方、フィルタの面積を大きくした場合には、気泡は上述の様にして排出されずに濾過手段内部に滞留する。そして、気泡が濾過手段内に滞留すると、気泡がフィルタと接している部分のために、インクを濾過するための有効面積が減ってしまうため、結果として濾過手段における流路抵抗を軽減できず、吐出口へ安定してインクを供給できないという問題があった。
【0008】
上述の問題を解決するため、本発明は、記録ヘッドの濾過手段からの気泡の除去を容易にすることで、吐出手段からの安定して継続的にインクを吐出することを可能にし、インクジェットプリンタによる高解像度、高速での画像形成を可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、インクジェット方式により記録媒体にインクを吐出して画像を形成するための記録ヘッドにおいて、
前記インクを吐出する吐出手段と、
面積が異なり、且つ前記インクの流路に対して互いに並列な2箇所以上の領域に分割して設けられ、前記インクに混入している異物を捕捉し、前記異物が除去されたインクを透過させるフィルタと、
前記フィルタに前記吐出手段側で接続され、前記フィルタを透過したインクを前記吐出手段の方向に導くインク誘導路が、前記フィルタの最も面積の大きな領域に接続される第二インク誘導路と、前記フィルタの最も面積の大きな領域を含まない領域に接続される第一インク誘導路と、に分けられている、前記インク誘導路と、を有する濾過手段と、を備えるとともに、
前記濾過手段は、前記フィルタの最も面積の大きな領域に接続された第二インク誘導路に設けられ、この第二インク誘導路を開閉するインク弁を有することを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、濾過手段においてインクに混入している異物を捕捉するフィルタを面積が異なり、且つインクの流路に対して互いに平行な2箇所以上の領域に分割し、最も大きな面積の領域に接続したインク誘導路に開閉自在なインク弁を備えることで、インクが濾過手段内を流れる際にフィルタに掛かる圧力をこのインク弁の開閉によって切り換えることができる。
【0011】
吐出手段からインクを吐出して画像を形成している時には、インク弁を開けることで、インクはフィルタ全体を低い流路抵抗で透過することとなる。この時、フィルタに掛かる圧力は低いので、気泡はフィルタを透過できずに捕捉されて濾過手段の本体部内に留まる。よって、気泡により吐出手段からのインク吐出が阻害されることを防止できる。
【0012】
一方、記録ヘッドにメンテナンスを施す時には、インク弁を閉じることで、インクはフィルタの一部をなす狭い領域を高い流路抵抗で透過する。そして、濾過手段の本体部内に留まっていた気泡はインク流によって上記狭い領域へ移動する。この時、フィルタのインクの透過が可能な領域に掛かる圧力は高くなる。フィルタにより捕捉されていた気泡は、インク流によって高い圧力を付与されるので、記録ヘッドにメンテナンスを施す時にフィルタを透過して濾過手段外部に排出される。このことにより、濾過手段内部に気泡が留まってフィルタの有効面積を狭め、インクの流路抵抗を増大する状態を確実に解消することができる。これらのことにより、吐出手段によってインクが安定して吐出される状態を容易に維持することができる。
本発明において、前記インク弁は、前記第二インク誘導路内の下流側と上流側に間隔をおいて設けられた第1栓止め及び第2栓止めと、第1栓止め及び第2栓止め間に設けられた凹み部と、その凹み部内に配置されて前記第1栓止めの方向へ移動可能に設けられた球形栓と、その球形栓を前記第1栓止めの方向へ移動させて前記第二インク誘導路を閉じる力を与える移動手段とを備え、前記移動手段は、前記球形栓に磁力を作用させて移動させる磁石または前記濾過手段を傾斜させる傾斜手段の何れかを含む構成とすることができる
また、前記インク誘導路のうち、前記インク弁の無い第一インク誘導路と接続しているフィルタの濾過領域がヘッド内供給路側の端部に有る構成とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る記録ヘッドHについて、図面を参照して説明する。
【0014】
図2には、本発明に係る記録ヘッドHが適用されるインクジェットプリンタ100の一例を示す。インクジェットプリンタ100は記録ヘッドHの他に、メンテナンスユニット40、キャリッジレール50、ヘッド保湿ユニット60、ヘッドキャリッジ70、メディア搬送手段(非図示)、制御手段(非図示)等を備えて構成される。
【0015】
画像が形成される記録媒体Rはメディア搬送手段によって図1におけるB方向に搬送される。記録ヘッドH、H、…は、インクを吐出するための吐出口15、15、…(後述)が配列されたノズル面15aを記録媒体Rに対向させる形態で、記録媒体Rに向けて吐出されるインクの色数に対応した数がヘッドキャリッジ70に設置される。ヘッドキャリッジ70はキャリッジレール50に、図1におけるA方向に往復移動自在な形態で設置され、図示しないキャリッジ移動部の動作により記録ヘッドH、H、…をA方向に走査させる。
【0016】
メンテナンスユニット40は吸引キャップ41、清掃ブレード42、空吐出受器43、吸引ポンプ44、廃インクタンク46等を有して構成される。メンテナンスユニット40は、一連のメンテナンス動作により、後述する吐出口15近傍のインクに混入したごみや、吐出口15近傍で固化したインク、後述する濾過手段20内に捕捉された気泡といった異物を除去して記録ヘッドHのインク吐出状態を良好に保つ。
【0017】
吸引キャップ41は吸引ポンプ44を介して廃インクタンク46と連通しており、メンテナンス動作時には記録ヘッドHのノズル面15aを覆う。吸引ポンプ44はシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成される。吸引ポンプ44は吸引キャップ41がノズル面15aを覆った状態で作動することにより、吐出口15、15、…から記録ヘッドH内部のインクを吸引するための吸引力を発生する。
【0018】
空吐出受器43は、記録ヘッドHに対するインクの吸引後、記録ヘッドHが空吐出したインクを受ける。廃インクタンク46は吸引ポンプ44の動作により記録ヘッドHから吸引されたインクや、記録ヘッドHから空吐出されたインクを貯留する。清掃ブレード42は記録ヘッドHのインク吸引、空吐出後、ノズル面15aに付着したインクを除去する。
【0019】
ヘッド保湿ユニット60は保湿キャップ61、61、…を有して構成される。保湿キャップ61は、記録ヘッドHが待機状態にある時、ノズル面15aを覆う事で記録ヘッドHの吐出口15、15、…近傍のインクを保湿する。
【0020】
図2、図3に示すように、記録ヘッドHはヘッド内供給路11、インクノズル12、吐出口15、インク入口部17、インク供給スリット18、濾過手段20等を備えて構成される。
【0021】
図2に示すように、記録ヘッドHは略直方体状の外観を有して形成されている。記録ヘッドHの側面の一つはノズル面15aとして形成され、このノズル面15aにはインクを吐出するための吐出口15、15、…が複数個、ほぼ直線状に1列又は複数列にわたって配列されている。
【0022】
図3は、記録ヘッドHを図2における矢印D方向に沿って切断した断面図である。以下、図3を参照して記録ヘッドHの各構成要素を説明する。インク入口部17は、記録ヘッドHの上面部側部に向けて開口した構成要素であり、濾過手段20に接続されている。インク入口部17は記録ヘッドH外部に設置されたインクタンク(非図示)からインク供給路(非図示)を経て供給されるインクを記録ヘッドH内部に導入する。
【0023】
濾過手段20は内部にフィルタ23を備えて構成され、インク入口部17から導入されたインクからゴミや気泡といった異物を除去してインクノズル12、12、…に向けて送出する。濾過手段20の構成の詳細については後述する。ヘッド内供給路11は濾過手段20とインク供給スリット18との間のインク供給路をなす。
【0024】
インク供給スリット18は、側面視略矩形上に形成されており、ヘッド内供給路11を介して濾過手段20と接続されている。インク供給スリット18には、吐出口15、15、…までインクを導くインクノズル12、12、…がノズル面15aと対向する下面に接続されている。インク供給スリット18は濾過手段20を経て供給されたインクを各インクノズル12、12、…に分割して供給するための構成要素である。
【0025】
インクノズル12、12、…は、インク入口部17から流れ込むインクの流れ方向に沿うように、等間隔で並んで配置される。インクノズル12はインクを吐出口15まで導く構成要素であり、吐出口15及び図示しない圧力素子とともに吐出手段を形成する。インクノズル12は1個の吐出口15に対して1個が設置される。インクノズル12内部には、圧力素子が設置されている。圧力素子は例えばピエゾ素子であり、インクノズル12内部のインクに圧力を付与することで吐出口15からインクを吐出するための原動力を発生させる。圧力素子は記録媒体Rに形成する画像のデータに基づく制御手段の制御によって作動することで、吐出口15からのインクの吐出を行なう。
【0026】
次に、本発明に係る濾過手段20の詳細について説明する。図4に示すように、濾過手段20は、本体部21、インク送出部22、フィルタ23、インク誘導路部24、インク弁25、インク導入管26等を備えており、内部をインク導入管26からヘッド内供給路11に向けて図4(a)における矢印Fの方向にインクが流れる構成となっている。以降、本明細書では、濾過手段20において、インク導入管26側を上流側、ヘッド内供給路11側を下流側と呼ぶ。
【0027】
本体部21は、濾過手段20の外形をなす構成要素であり、中空な略直方体として形成される。本体部21内にはフィルタ23が水平方向に対して垂直に設置されている。本体部21内はこのフィルタ23によって上流側の濾過前領域21aと、下流側の濾過後領域21bと、の2個の領域に分割されている。
インク送出部22は中空状に形成され、その内部が濾過後領域21bと連通する形態で本体部に設置されている。インク送出部22は濾過後領域21bとヘッド内供給路11との間のインクの通路を形成し、フィルタ23を透過したインクをヘッド内供給路11へ導く。インク送出部22の先端部にはヘッド内供給路11が接続されている。インク送出部22の内部は後述する仕切板24cによって第一インク誘導路24aと第二インク誘導路24bの2箇所の領域に分割される。インク送出部22の内部のうち、第一インク誘導路24aに相当する領域は、フィルタ23の第一濾過領域23aと連通している。また、第二インク誘導路24bに相当する領域は、フィルタ23の第二濾過領域23bと連通している。
このうち、
【0028】
インク導入管26は本体部21のインク送出部22と対向する側面に、濾過前領域21aとインク入口部17とを連通する形態で設置される。インク導入管26は、インクタンクから供給されたインクを濾過手段20内部へ導入する。インク送出管27はインク送出部22の先端部に、インク送出部22内部とヘッド内供給路11とを連通する形態で設置される。インク送出管27は濾過手段20で異物が除去されたインクをインク供給スリット18に送出する。
【0029】
フィルタ23は例えば金属メッシュで形成されており、本体部21内に水平方向に対して垂直に設置される。このような形態でフィルタ23を設置することにより、フィルタ23は本体部21内を濾過前領域21aと、濾過後領域21bとの2領域に垂直方向に分割する。フィルタ23は、上述の形態とすることで、面積が異なり、且つインクの流路に対して互いに並列な2箇所の領域に分割される。フィルタ23はインク導入管26を介して濾過前領域21aへ導入されたインクから、気泡やごみといった異物を捕捉するとともに濾過後領域21bに向けてインクを透過することで、インクに混入している異物を除去し、このインクを下流側に透過させる。ここで、フィルタ23は金属メッシュで構成されていることでインクに対して高い濡れ性を有している。そのため、画像形成時のようにインクが緩やかに流れている状態では、インクに混入している気泡は、フィルタ23の表面を覆うインクによって透過を阻害されるため、濾過前領域21a内に捕捉されることとなる。
【0030】
フィルタ23の図4(b)における左上側端部の領域、すなわち下流側の部位の上側の領域は、後述する仕切板24cにより、フィルタ23の他の部位から仕切られている。フィルタ23は、この仕切板24cを境界として、面積の異なる2個の領域に分割される。ここで、フィルタ23下流側上部の、インク送出部22と隣接した面積の小さい方の領域を第一濾過領域23aと呼び、この第一濾過領域23aを除いた面積の大きい方の領域を第二濾過領域23bと呼ぶ。
【0031】
なお、フィルタ23の形態は設計事項であり、フィルタ23のメッシュサイズや第一濾過領域23aと第二濾過領域23bの面積比はインクの物性や実験結果等を踏まえて適宜決定される。
【0032】
インク誘導路部24は本体部21の濾過後領域21bとインク送出部22内部とにわたって設けられる構成要素であり、フィルタ23を透過したインクをヘッド内供給路11に向けて導くための流路である。
【0033】
仕切板24cは本体部21の濾過後領域21b及びインク送出部22とほぼ同じ幅の板材で形成されており、フィルタ23の第一濾過領域23aと第二濾過領域23bとの境界部分からインク送出部22の先端部にかけて設置される。仕切り板24cはフィルタ23を第一濾過領域23aと第二濾過領域23bとに分割するとともに、インク誘導路部24を第一インク誘導路24a及び第二インク誘導路24bに分割する。
【0034】
インク誘導路部24は仕切板24cによって第一インク誘導路24a及び第二インク誘導路24bに分割される。第一インク誘導路24aは、第一濾過領域23aと接続されており、フィルタ23を透過したインクのうち、第一濾過領域23aを透過した分をヘッド内供給路11へ導く。第二インク誘導路24bはフィルタ23を透過したインクのうち、第二濾過領域23bを透過した分をヘッド内供給路11へ導く。第一インク誘導路24a及び第二インク誘導路24bは、インク送出部22の先端部でヘッド内供給路11と接続する。第二インク誘導路24bは後述するようにインク弁25の作動によって開閉される。
【0035】
インク弁25は制御手段の制御によって第二インク誘導路24bを開閉する構成要素である。インク弁25は、第二インク誘導路24bの、ヘッド内供給路11と接続する部位の近傍に設けられる。インク弁25は球形栓25a、第一栓止め25b、第二栓止め25c、磁石25d、凹み部25e等を備えて構成される。
【0036】
球形栓25aは強磁性及び耐腐食性を具備するよう、ステンレスで形成された球体であり、第二インク誘導路24bの、第一栓止め25bと第二栓止め25cとの間の部位に設置される。第一栓止め25bは第二インク誘導路24bの下流側端部近傍に設置され、球形栓25aの直径よりも小さな直径の円形の穴を有して構成される。第一栓止め25bの上記穴の直径は、後述するようにして球形栓25aが磁石25dに吸引された状態で、効果的に第二インク誘導路24bを閉じてインクの流れを遮断するとともに、球形栓25aが磁石25dに吸引されていない状態では第二インク誘導路24bをインクに対する流路抵抗が低くなる形態で開くことを条件に設定される。
【0037】
第二栓止め25cは第二インク誘導路24bの第一栓止め25bよりも所定距離上流側に離間した位置に設置されており、球形栓25aが上流側に移動することを阻止するよう、くびれた形状を有している。凹み部25eは、第二インク誘導路24bの第一栓止め25bと第二栓止め25cとの間の領域の底面部を凹ませることで設置された構成要素である。凹み部25eは、球形栓25aが磁石25dによって吸引されていない時、球形栓25aがインク流や記録ヘッドHの動きによって移動することで第一栓止め25bを塞いでインクの流れを阻害しないよう、球形栓25aを球形栓25aの自重で静止させる。
【0038】
ここで、凹み部25eの形状は、球形栓25aが磁石25dに吸引されていない時には球形栓25aが第一栓止め25bを塞がないよう、球形栓25aの自重によって確実に球形栓25aを静止させるとともに、磁石25dが第一栓止め25bに近接したときには速やかに球形栓25aが第一栓止め25bまで移動して第二インク誘導路24bを閉じることを条件に適宜決定される。また、第一栓止め25bと第二栓止め25cとの間隔である所定距離は、凹み部25eの形状に応じて適宜決定される。
【0039】
磁石25dはインク送出部22先端の近傍に図示しない駆動部を介して設置される。磁石25dは図示しない制御手段の制御によって駆動部が駆動することにより、第一栓止め25bに近接したり第一栓止め25bから離間したりする。磁石25dは第一栓止め25bに近接した状態で球形栓25aを吸引して第二インク誘導路24bを閉じる。
【0040】
時間の経過により、記録ヘッドHの吐出口15、15、…近傍部にはごみ、気泡や固化したインクがたまる。また、濾過手段20内には、インク入口部17やインク供給路(非図示)でインクに混入したインクがフィルタ23によって捕捉され、記録ヘッドHがインク吐出による画像形成を行なうごとにたまっていく。これらの異物は、吐出口15、15、…からの安定したインク吐出の妨げとなるので、メンテナンスユニット40の先述したメンテナンス動作によって除去される。
【0041】
次に、本発明に係る記録ヘッドH内部における気泡Bの挙動と、記録ヘッドH内部から気泡Bを除去する手順について、図5を参照して説明する。
【0042】
先述したように、濾過手段20は、記録ヘッドH外部からインク入口部17を経て導入されたインクをインクノズル12、12、…に送出する。ここで、インク入口部17から導入されたインクには、ごみや気泡Bといった異物が混入している。このうち、ごみはフィルタ23によって捕捉されてインクから濾別され、濾過前領域21aに留まる。
【0043】
また、フィルタ23は濡れ性の高い素材のメッシュで形成されているため、フィルタ23はインクで覆われていることとなる。ここで、吐出口15、15、…からインクを吐出するとき、圧力素子が作動することで濾過手段20内部のインクがF方向に流動する。このとき、濾過前領域21aにある気泡Bはこのインク流によってフィルタ23に押し当てられた状態となる。しかし、インク吐出のために圧力素子が発生するインクの圧力はインク自体の表面張力に較べて弱いため、気泡Bはフィルタ23を覆ったインクに阻害されてフィルタ23を透過することができない。そのためにインク吐出時には気泡Bはフィルタ23により捕捉されて濾過前領域21aに留まる(図4(a))。
【0044】
記録ヘッドHの老朽化に伴ない、ヘッドキャリッジ70に設置された記録ヘッドHの交換を行なったとき、新しい記録ヘッドH内部のインクには気泡Bが混入する。混入した気泡Bはフィルタ23によって捕捉されるが、この気泡Bがフィルタ23に対して大きい面積で接する場合、フィルタ23のインクと接触する部位の面積である有効面積が相対的に減少する。こうしてフィルタ23の有効面積が減少すると、濾過手段20におけるインクの流路抵抗が増大し、効率的にインクを濾過できなくなるとともに、吐出口15、15、…から安定してインクを吐出することができなくなる。
【0045】
上述の理由でインクの安定した吐出が困難になった場合、メンテナンスユニット40によるメンテナンス動作によって濾過手段20の濾過前領域21aに滞留した気泡Bの除去を行なう。ユーザが制御手段を介してメンテナンス動作の開始のための操作を行なうと、まず吸引キャップ41が移動し、ノズル面15aを覆って吐出口15、15、…からインクを吸引可能な状態に移行する。上記移行と併行して、記録ヘッドHでは駆動部が磁石25dを移動させ、第一栓止め25bに磁石25dを近接させる(図4(b))。こうして第一栓止め25bに磁石25dが近接すると、球形栓25aはこの磁石25dに吸引され、第一栓止め25bの穴を塞いで第二インク誘導路24bを閉じる。
【0046】
第二インク誘導路24bが閉じたところで、引き続いて吸引ポンプ44が作動することでF方向に圧力が発生し、インク吸引が開始される。このとき、球形栓25aが第一栓止め25bを塞いでいるため、濾過前領域21aにあるインクはフィルタ23の下流側上部にある第一濾過領域23aのみを通ってインク送出管27へ流れることとなる。また、濾過前領域21aに留まっていた気泡Bも、インク吸引によって発生したインク流によって第一濾過領域23aまで移動し、さらにこの第一濾過領域23aに当接する。
【0047】
吸引ポンプ44がインクを流動させる力は、インクノズル12、12、…内部に設置された圧力素子がインクを流動させる力に較べてきわめて大きいものとなっている。さらに、図4(b)では第二インク誘導路24bが閉じているため、インクを流動させる力はフィルタ23では第一濾過領域23aだけに掛かっている。
【0048】
このため、第一濾過領域23aに当接した気泡Bには高い圧力が付与されることとなる。こうして、気泡Bに掛かる圧力がインクの表面張力を上回ることで、気泡Bはフィルタ23を第一濾過領域23aで透過する。フィルタ23を透過したインクはインク送出管27、インクノズル12、12、…を経てメンテナンスユニット40へ排出される(図4(c)、(d))。
【0049】
第一濾過領域23aを経た気泡Bの除去が完了後、磁石25dは駆動部の動作によって第一栓止め25bから離間する(図4(e))。このとき、球形栓25aは凹み部25eに落ち込むことで、第二インク誘導路24bが開かれる(図4(f))。この状態で引き続き吸引ポンプ44を作動させることで、濾過前領域21aにたまっていた気泡Bのうち、わずかに第二濾過領域23bを透過し、第二インク誘導路24b側に移動していた分が吸引され、インク送出管27を経て除去される。こうして濾過前領域21aにたまっていた気泡Bのほぼ全体が濾過手段20から除去される。
【0050】
このように、濾過手段20において、フィルタ23を第一濾過領域23aと第二濾過領域23bという、面積の異なる2箇所の領域に分割し、面積の大きい方である第二濾過領域23bに接続した第二インク誘導路24bに開閉自在なインク弁25を設置することで、フィルタ23に掛かるインクの圧力を切り換えることができる。そして、フィルタ23に掛かるインクの圧力を切り換えられる様にすることで、記録媒体Rに画像を形成している時には、インク弁25を開き、フィルタ23に掛かるインク圧を低くすることで、インク中に混入している気泡Bをフィルタ23で捕捉することができる。よって、インクノズル12、12、…まで気泡Bが移動することによって発生するインク欠を容易且つ効果的に防止することができる。
【0051】
一方、メンテナンスユニット40によって記録ヘッドH内部のインクを吸引する時には、インク弁25を閉じてフィルタ23に掛かるインク圧を高くすることで、気泡Bがフィルタ23を透過できるようにしてインクとともに吸引して濾過手段20内部から除去することができる。よって、濾過手段20におけるインクの流路抵抗を増大させる要因を解消し、インクノズル12、12、…に安定してインクが供給される状態を容易且つ効果的に維持することができる。
【0052】
なお、本発明に係る記録ヘッドHは上述の例に限らない。例えば、上述の実施形態において、インク弁25は閉じた状態で第二インク誘導路24bを完全に塞ぐものとは限らない。インク弁25の開閉によってフィルタ23に掛かる圧力を切り換えることができるのであれば、閉じた状態で第二インク誘導路24bを完全に塞がなくともよい。また、インク弁25は、第二インク誘導路24bのみを開閉する構造とは限らず、第一インク誘導路24aと第二インク誘導路24bとを切り換えて開閉する構成としてもよい。
【0053】
また、インク弁25は永久磁石からなる磁石25dの第一栓止め25bに対する近接/離間で開閉する構成とは限らない。例えば、磁石25dを電磁石とした構成としてもよいし、形状記憶合金を用いた機構によって開閉する構成としてもよい。さらに、インク弁25の開閉は、記録ヘッドH、濾過手段20、濾過手段20内部の部材のいずれかの傾斜を変えることで行なう構成としてもよい。
【0054】
また、インク弁25に備えられた球形栓25aは、ステンレス製の球体に耐食性樹脂等のコーティングを施す構成としてもよい。また、開閉のための手段として永久磁石、電磁石以外を用いる場合には、球形栓25aは強磁性体以外の材質を適用してもよい。この様に、インク弁25の具体的な構成は設計事項であり、インク弁25の応答性や動作確実性に係る実験結果、画像形成に適用されるインクの物性、経済性等を考慮して適宜決定される。
【0055】
なお、本発明に掛かる記録ヘッドHに適用される濾過手段20は、フィルタ23は2箇所の領域に分割するとは限らない。最も大きな面積の領域に接続されたインク誘導路に開閉自在なインク弁を設け、このインク弁の開閉によってフィルタ23に掛かるインク圧を切り換えることができるのであれば、フィルタ23を3箇所以上の領域に分割することとしてもよい。
【0056】
また、フィルタ23は分割された各領域が同じ構成であるとは限らない。例えば、インク吸引時に気泡Bが透過する第一濾過領域23aはインクに対する濡れ性が低い構成としてもよい。このことで、インク吸引時に効率的に濾過手段20から気泡Bを除去することができる。
【0057】
なお、上述の実施形態では、吐出口15、15、…側からインクを吸引する場合を例に取って濾過手段20からの気泡Bの除去の手順を説明したが、本発明に係る記録ヘッドHは、インク入口部17側から加圧することで気泡Bを除去する構成としてもよい。
【0058】
また、濾過手段20内部の形状は、設計事項であり、図4、図5に描図された形状に限らない。濾過手段20内部の形状は、気泡Bが留まらないよう適宜決定される。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、濾過手段に備えられ、インクに混入した異物を捕捉するフィルタに掛かるインク圧を切り換えられる様にすることで、画像形成時にはインク中の気泡をフィルタで捕捉し、メンテナンス時には捕捉されていたインクを濾過手段内部から除去することができる。このことで、気泡によるインク欠を防止できるとともに、濾過手段内部に留まっている気泡による流路抵抗の増大を防止することができる。
【0060】
このことにより、吐出手段を多数備えたタイプの記録ヘッドにおいても、安定してインクを吐出できる状態を容易に維持することができる。よって、インクジェットプリンタによって画像形成を高解像度、高速で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録ヘッドHが適用されるインクジェットプリンタ100の構成の一例を示す正面図である。
【図2】本発明に係る記録ヘッドHの外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示した記録ヘッドHの矢印D方向における断面図である。
【図4】本発明に係る記録ヘッドHに適用される濾過手段20の構成を示す透視斜視図(a)、正断面図(b)、及び平断面図(c)である。
【図5】本発明に係る記録ヘッドH内部から気泡Bを除去する手順を示す正断面図である。
【符号の説明】
12 インクノズル(吐出手段)
15a ノズル面
15 吐出口(吐出手段)
20 濾過手段
21 本体部
21a 濾過前領域
21b 濾過後領域
22 インク送出部
23 フィルタ
23a 第一濾過領域
23b 第二濾過領域
24 インク誘導路部
24a 第一インク誘導路
24b 第二インク誘導路
25 インク弁
25a 球形栓
25d 磁石
40 メンテナンスユニット
41 吸引キャップ
44 吸引ポンプ
100 インクジェットプリンタ
B 気泡
H 記録ヘッド
R 記録媒体

Claims (3)

  1. インクジェット方式により記録媒体にインクを吐出して画像を形成するための記録ヘッドにおいて、
    前記インクを吐出する吐出手段と、
    面積が異なり、且つ前記インクの流路に対して互いに並列な2箇所以上の領域に分割して設けられ、前記インクに混入している異物を捕捉し、前記異物が除去されたインクを透過させるフィルタと、
    前記フィルタに前記吐出手段側で接続され、前記フィルタを透過したインクを前記吐出手段の方向に導くインク誘導路が、前記フィルタの最も面積の大きな領域に接続される第二インク誘導路と、前記フィルタの最も面積の大きな領域を含まない領域に接続される第一インク誘導路と、に分けられている、前記インク誘導路と、を有する濾過手段と、を備えるとともに、
    前記濾過手段は、前記フィルタの最も面積の大きな領域に接続された第二インク誘導路に設けられ、この第二インク誘導路を開閉するインク弁を有することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記インク弁は、前記第二インク誘導路内の下流側と上流側に間隔をおいて設けられた第1栓止め及び第2栓止めと、第1栓止め及び第2栓止め間に設けられた凹み部と、その凹み部内に配置されて前記第1栓止めの方向へ移動可能に設けられた球形栓と、その球形栓を前記第1栓止めの方向へ移動させて前記第二インク誘導路を閉じる力を与える移動手段とを備え、前記移動手段は、前記球形栓を磁力によって移動させる磁石または前記濾過手段を傾斜させて球形栓を自重で移動させる傾斜手段の何れかを含むことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 前記インク誘導路のうち、前記インク弁の無い第一インク誘導路と接続しているフィルタの濾過領域がヘッド内供給路側の端部に有ることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ヘッド。
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