JP4143543B2 - イソブチレンに基づくポリマーの製造方法 - Google Patents

イソブチレンに基づくポリマーの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、イソブチレンに基づくポリマーを製造するための重合法に関する。
カルボカチオンは、長年にわたり有機反応における重要な中間体と考えられているが、一般に不安定すぎて分離することができない。
3種類のカルボカチオンがこれまでに単離され、これらのいくつかはX線回折によって構造的に特性決定されている:(1)α位がヘテロ原子(特にOおよびNであるが、FおよびClをも含む)によって安定化されたカルボカチオン;(2)フェニル置換基を有するカルボカチオン;(3)第三級アルキルカルボカチオン。これらの構造的側面は、「Interactions between carbocations and anions in crystals」[T.Laube, Chem.Rev. 1998, 98, 1277]に要約されている。
3つのアルキル置換基を有するカルボカチオンは、いくつかの場合において分離しうることがわかった。これらは、親イオンCMe をSb11 塩として含んでいる[参照:「First X−ray crystallographic study of benzyl cation, cumyl hexafluoroantimonate(V), and structural implications」, T.Laube, G.A.OlahおよびR.Bau, J.Am.Chem.Soc. 1997, 119, 3087]。これらの化合物を生成させ、結晶化し、そして構造的に特性決定するために、低温法が必要とされるが、これは、それらの適用が、それらの熱不安定性およびSbFに基づく媒体における分離方法によって制限されることを意味する。
これらの例は、いずれもSiまたはSn置換基を含有していない。
オレフィンのカチオン重合が当分野において既知である。
通常、カチオン重合は、以下を含んでなる触媒系を使用して行われる:(i)ルイス酸、(ii)ハロゲン、エステル、エーテル、酸またはアルコール基を含有する第三級アルキル開始剤分子、および任意に(iii)酢酸エチルのような電子供与分子。このような触媒系は、オレフィンのいわゆる「リビング」および「非リビング」カルボカチオン重合に使用されている。
ハロゲンおよび/またはアルキル含有ルイス酸、例えば三塩化硼素および四塩化チタンに基づく触媒系は、前記成分の種々の組合せを使用し、一般に同様の工程特性を有する。いわゆる「リビング」重合系に関して、ルイス酸濃度は、−75〜−80℃において30分間で100パーセント変換(890に等しい重合度に基づく)を得るために、開始剤部位濃度より16〜40倍高いのが一般的である。
いわゆる「リビング」重合系の例は、米国特許第4,929,683号および米国特許第4,910,321号に教示されている(これらの教示内容は参照として本明細書に組み入れられる)。特に、これらの特許は、有機酸、有機エステルまたは有機エーテルと組合せてルイス酸を使用して、複合対イオンをも形成するカチオン重合開始剤を得ることを教示している。明らかに、この複合対イオンは、プロトン脱離を補助しないかまたは引き起こさない。
いわゆる「非リビング」重合系において、高分子量ポリイソブチレンは、実際的には、低温(−60〜−100℃)において、および1開始剤分子につき1を越える触媒分子の触媒濃度においてのみ製造される。実際に、多くのこのような触媒系は、特定の狭い温度領域および濃度プロフィールにおいてのみ適用可能である。
近年になって、シクロペンタジエニル遷移金属化合物(当分野において「メタロセン」とも称される)と組合せた相溶性非配位アニオンを使用した新規な種類の触媒系が開発されている。例えば、下記のいずれかを参照:
ヨーロッパ特許出願公開第0,277,003A号;
ヨーロッパ特許出願公開第0,277,004号;
米国特許第5,198,401号;および
国際特許出願公開第WO92/00333号。
活性プロトンを含有しないイオン化化合物の使用も既知である。例えば、下記のいずれかを参照:
ヨーロッパ特許出願公開第0,426,637A号;および
ヨーロッパ特許出願公開第0,573,403A号。
米国特許第5,448,001号は、例えばメタロセン触媒およびボランを含んでなる触媒系を使用した、イソブチレンのカルボカチオン重合法を開示している。
WO-A1-00/04061は、Cp*TiMe(開始剤)およびB(C)(活性化剤)のような触媒系の存在下に、減圧下で行われるカチオン重合法を開示している。このような系は、「反応性カチオン」および「非配位アニオン」(NCA)を生じる。このような触媒系を使用することによって、所望の分子量特性を有するポリマーを、通常の方法よりも高い収率および高い温度で製造することができ、それによってポリマー製造プラントの資本経費および運転経費を軽減することができる。
WO-A1-00/04061に開示されている広範囲のNCAは、硼素、燐および珪素化合物を包含し、硼酸塩および架橋二硼素種を包含する。
ブチルゴムを製造するためのイソブチレンと少量のイソプレンとの重合は、特有の課題を有する。特に、当分野においてよく知られているように、この重合反応は極めて発熱性であり、大規模製造施設において反応混合物を約−95℃に冷却する必要がある。新規反応器設計および/または新規触媒系の開発に関連した進歩にもかかわらず、これは現在も必要である。
さらに、このように製造されたコポリマーは、同じ条件下に製造されたホモポリマーよりも顕著に低い分子量を有する。これは、モノマー供給材料中のイソプレンの存在が、β-H脱離によって連鎖停止を生じるためである。
高分子量のイソブチレンに基づくポリマー、特にイソブチレンに基づくコポリマーを、高収率で、比較的高温(従来法との比較)で、かつ、より環境に優しい条件下で得ることが望ましい。これは現在まで示されていない。
本発明者らは、以下の一般構造式(I):
Figure 0004143543
[式中、Rは、独立して、水素、または式:M'Rの基であり;
R'は、式:M'Rの基であり;
R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
Mは、ZrまたはHfであり;
M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
Xは、ハロゲン原子であり;
〜Rは、C〜C12アルキル基、C〜C14アリールまたはC〜C20アルキルアリールである]
で示される化合物が、イソブテン共重合において高い触媒活性を示すことを見い出した。
1つの態様において、本発明は、一般構造式(I)で示される前記化合物それ自体に関する。
他の態様において、本発明は一般構造式(I)で示される触媒に関する。
さらに他の態様において、本発明は、前記の一般構造式(I)で示される化合物を含んでなる触媒組成物に関する。
さらに他の態様において、本発明は、一般構造式(I)で示される化合物の存在下、任意に他の共重合性モノマーの存在下に、イソオレフィンを単独重合または共重合させる方法に関する。
さらに他の態様において、本発明は、以下の一般構造式(II):
Figure 0004143543
[式中、Rは、式:M'Rの基であり;
R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
Mは、ZrまたはHfであり;
M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
Xは、ハロゲン原子であり;
〜Rは、C〜C12アルキル基である]
で示される化合物を、式:M'R[M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり、R〜RはC〜C12アルキル基である]で示される化合物R'で安定化する方法に関する。
さらに他の態様において、本発明は、一般構造式:[M][MはZrまたはHfであり、Xはハロゲン原子である]で示される非配位アニオンに関する。
適当なC〜C12アルキルは既知であり、メチル、エチル、直鎖または分岐鎖プロピル、例えば、n-プロピル、イソ-プロピル、直鎖または分岐鎖ブチル、例えば、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、直鎖または分岐鎖ペンチル、直鎖または分岐鎖ヘキシル、直鎖または分岐鎖ヘプチル、直鎖または分岐鎖オクチル、直鎖または分岐鎖ノニルなどを包含する。該C〜C12アルキルは、飽和、一不飽和または多不飽和であってよいことは当業者に明らかである。メチルおよびエチルが好ましく、メチルが特に好ましい。
適当なC〜C14アリール基はよく知られており、シクロペンタジエニル、フェニル、ナフテニル、フルオレニルアントラセニルまたはフェナントリルを包含する。
適当なC〜C20アルキルアリール基はよく知られており、前記のC〜C12アルキルと所定のC〜C14アリール基との組合せ、例えば、ベンジル、ペンタメチルシクロペンタジエニル、置換フェニルまたはフルオレニル基、ならびに、本発明において明示していないアルキルアリールまたはアリールアルキル基を包含する。
適当なハロゲン原子は、弗素、塩素、臭素、沃素およびこれらの混合物を包含する。
〜Rは、同じかまたは異なっていてよく、互いに独立して選択されることは当業者に明らかである。
以下の一般構造式(Ia)で示される化合物が好ましい:
Figure 0004143543
[式中、R、R'、MおよびXは、先に記載した基を表す]。
以下の一般構造式(Ib)で示される化合物が特に好ましい:
Figure 0004143543
[式中、R、R'およびMは、先に記載した基を表し;R〜Rは、メチルを表す]。
一般構造式(I)で示される本発明の化合物は、単独またはイソオレフィン(共)重合法に一般に使用される触媒/開始剤と組合せて使用することができる。このような化合物は既知であり、ハロゲン化ジアルキルアルミニウム、例えば塩化ジエチルアルミニウム、二ハロゲン化モノアルキルアルミニウム、例えば二塩化イソブチルアルミニウム、アルミノキサン、例えばメチルアルミノキサン、およびこれらの混合物を包含する。
当然、ブチルポリマーの製造に一般に使用される他の触媒系も本発明において有用である。例えば、Joseph P.Kennedyによる「Cationic Polymerization of Olefins: A Critical Inventory」[John Wiley & Sons, Inc. (C) 1975];米国特許第2,356,128号;およびUllmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry[第A23巻、1993、p.288-295]を参照。
本発明の化合物を、特定の不活性固体物質、例えば、シリカ、カーボンブラック、ポリオレフィンビーズまたは粉末、例えばPEまたはPP、金属酸化物、例えば、塩化マグネシウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウムなどに支持させるのが好都合な場合もある。このような調製物は本発明の他の対象である。
本発明の異なる化合物の混合物を使用して、全触媒組成物の触媒プロフィールを調整しうることが当業者に明らかである。
一般構造式(I)で示される化合物は、特にイソオレフィンの単独重合法または共重合法における触媒として有用である。
一般構造式(I)で示される化合物は、ブチルゴムポリマーの製造に特に好都合である。「ブチルゴム」、「ブチルポリマー」および「ブチルゴムポリマー」という用語は、本明細書において互換的に使用されている。本明細書において使用される「ブチルゴム」という用語は、主要部分(例えば70〜99.5重量部、一般に85〜99.5重量部)のイソオレフィン(例えばイソブチレン)と、少量部分(例えば30〜0.5重量部、一般に15〜0.5重量部)のマルチオレフィン(例えば共役ジオレフィン、例えばイソプレンまたはブタンジエン)(それぞれこれらのモノマー100重量部に基づく)とを反応させることによって製造されるポリマーを意味するものとする。
イソオレフィンは、一般にC〜C化合物、例えば、イソブチレン、2-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ブテン、2-メチル-2-ブテンおよび4-メチル-1-ペンテンならびにこれらの混合物である。マルチオレフィンは、一般にC〜C14ジエン、例えば、イソプレン、ブタジエン、2-メチルブタジエン、2,4-ジメチルブタジエン、ピペリリン、3-メチル-1,3-ペンタジエン、2,4-ヘキサジエン、2-ネオペンチルブタジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、2,5-ジメチル-2,4-ヘキサジエン、2-メチル-1,4-ペンタジエン、2-メチル-1,6-ヘプタジエン、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、1-ビニル-シクロヘキサジエンおよびこれらの混合物である。ブチルゴムの製造に使用するのに好ましいモノマー混合物は、イソブチレンおよびイソプレンを含んでなる。任意に、1またはそれ以上の追加のオレフィン性ターモノマー、例えば、スチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレン、クロロスチレン、ペンタジエンなどを、ブチルゴムポリマー中に導入することができる。例えば、下記のいずれかを参照:
米国特許第2,631,984号;
カナダ国出願第2,316,741号;
米国特許第5,162,445号;および
米国特許第5,886,106号。
好ましくは、ブチルポリマーを製造するための方法は、ブチルポリマーの製造に一般的な温度、例えば−120℃〜+50℃で行われる。ブチルポリマーは、溶液重合またはスラリー重合法によって製造してよい。重合は、好ましくは懸濁法(スラリー法)によって行われる。例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry[第5完全改訂版、第A23巻、Elversら編]を参照。
ブチル重合のために当業者に既知の不活性溶媒または希釈剤は、溶媒または希釈剤と考えてよい(反応媒体)。これらは、アルカン、クロロアルカン、シクロアルカンまたは芳香族炭化水素を含んでなり、これらはハロゲンで一置換または多置換されている場合が多い。ヘキサン/クロロアルカン混合物、塩化メチル、ジクロロメタンまたはこれらの混合物が特に挙げられる。クロロアルカンを本発明の方法に使用するのが好ましい。
例として、1つの態様において、脂肪族炭化水素希釈剤(例えばn-ヘキサン)、および前記の一般式(I)で示される化合物を含んでなる触媒混合物の存在下に、本発明の方法を行う。
重合は、連続的および不連続的の両方で行うことができる。連続操作の場合、本発明の方法を、下記の3つの供給流を用いて行うのが好ましい:
I)溶媒/希釈剤+イソオレフィン(好ましくはイソブテン);
II)マルチオレフィン(好ましくはジエン、イソプレン);
III)触媒[一般式(I)の化合物を含んでなる]。
不連続操作の場合、本発明の方法は、例えば、下記のように行ってよい:
反応温度まで予め冷却した反応器に、溶媒または希釈剤およびモノマーを入れる。次いで、重合熱が問題なく放散するようにして、触媒[一般式(I)の化合物を含んでなる]を、場合によりブチル重合の分野で一般的な触媒と共に、希釈溶液の形態で入れる。反応の進行を熱の発生によって監視することができる。全ての操作を保護ガス下に行う。重合が終了したら、エタノール中に溶解させたフェノール酸化防止剤、例えば2,2'-メチレンビス(4-メチル-6-tert-ブチルフェノール)により反応を停止させる。
ハロゲン化ブチルポリマーの製造が所望である場合、前記の方法で製造したブチルポリマーを、一般法でハロゲン化することができる。例えば、米国特許第5,886,106号を参照。即ち、微細にしたブチルゴムをハロゲン化剤(例えば塩素または臭素)で処理することによって、または臭素化剤(例えばN-ブロモスクシンイミド)および予め製造したブチルゴムを混合装置において激しく混合して臭素化ブチルゴムを製造することによって、ハロゲン化ブチルゴムを製造することができる。別法によれば、予め製造したブチルゴムの適当な有機溶媒中の溶液または分散液を、対応する臭素化剤で処理することによってもハロゲン化ブチルゴムを製造することができる。詳細については、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry[第5完全改訂版、第A23巻、Elversら編]を参照。この操作中のハロゲン化の量は、最終ターポリマーが前記ハロゲンの好ましい量を有するように調節することができる。重合を行う際の圧力は、重要でないが、一般に0.01〜1000バールである。
一般構造式(I)で示される化合物は、[HC(CRR'')(CRR'R'')]とMXとを、R'Xの存在下に不活性溶媒中で混合することによって製造することができる:
[ここで、Rは、式:M'Rの基であり;
R'は、式:M'Rの基であり;
R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
Mは、ZrまたはHfであり;
M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
Xは、ハロゲン原子であり;
〜Rは、C〜C12アルキル基、C〜C14アリールまたはC〜C20アルキルアリールである]。
R'は、前記構造から明らかであるように、中心炭素原子に対してβ位に存在すべきである。
不活性溶媒の種類は重要でないが、ハロゲンアルカン、例えばクロロアルカン、特にジクロロメタンが好ましい。
1またはそれ以上のR'による最終化合物の安定化は、その製造に極めて重要である。本発明者らの知識によれば、これは、これまでで最初の単離された第二級アルキルカルボカチオンである。従って、第二級アルキルカチオンを、一般式:[M'R][ここで、M'およびR〜Rは先に記載した原子/基を表す]で示される基で安定化する該方法は、本発明の他の対象である。
本発明のさらに他の対象は、一般構造式:[M][ここで、MはZrまたはHfであり、Xはハロゲン原子である]で示される非配位アニオンを含んでなる金属有機化合物、ならびに、一般構造式:[M][ここで、MはZrまたはHfであり、Xはハロゲン原子である]で示されるアニオンを含んでなる化合物の存在下にオレフィンを単独重合または共重合させる方法である。本発明は、前記のようにイソオレフィンの単独重合または共重合に焦点を当てているが、他のオレフィン(例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、オクテンなど)も、一般構造式:[M][ここで、MはZrまたはHfであり、Xはハロゲン原子である]で示されるアニオンを含んでなる化合物の存在下に重合しうることが業者に明らかである。
アニオン:[M]を、他のアニオン、特に、下記の種類のいわゆる「非配位」アニオンと交換しうることが当業者に明らかである:
Figure 0004143543
[式中、各R''は、独立して、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリールまたはC〜C20アルキルアリールであり;
各Eは、独立して、BまたはAlであり;
E'およびE''は、独立して、ルイス酸BおよびAl化合物、好ましくはE(C)であり;
Zは、架橋基、例えばCN、N、OCN、NH、OH、OR、SR、NR、PRなどである]。
従って、以下の一般構造式(III):
Figure 0004143543
[式中、Rは、独立して、水素、または式:M'Rの基であり;
R'は、式:M'Rの基であり;
R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
〜Rは、C〜C12アルキル基、C〜C14アリールまたはC〜C20アルキルアリールである]
で示されるカチオンを含んでなる化合物は、本発明の他の対象である。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を説明するが、これらは例示のために挙げたものであり、本発明の範囲を限定するのに使用すべきではない。
全てのガラス器は、組立てる前に、120℃で少なくとも12時間加熱することによって乾燥させた。加熱したBASF触媒および分子篩に順に通すことによって、窒素を精製した。ジクロロメタンを、窒素下に水素化カルシウム上で還流することによって乾燥し、トルエンを、窒素下にナトリウム-ベンゾフェノン上で還流することによって乾燥し、両溶媒を、使用前に、新たに蒸留し、次に、凍結-ポンプ-融解脱気した。必要な場合に、溶媒を窒素下に活性分子篩上で保存した。
ジエンモノマーイソプレン(IP)を、カラムに通すことによって精製して、p-tert-ブチルカテコールを除去し、n-BuLi(ヘキサン中の1.6M溶液)で滴定し、使用前に真空蒸留した。次に、これを、窒素充填乾燥器において−30℃で保存した。
イソブチレン(IB)を、Al上の10重量%Naおよび適切な分離篩のカラムに通すことによって精製および乾燥し、直接に反応器に入れて凝縮させた。
実施例1:[CH{CH(SiMe)(SnMe)}]ZrCl の合成
全ての操作を、酸素および湿分の厳密排除下に、窒素不活性雰囲気中で行った。CHCl(30ml)中のMeSnCl(0.6g、3.0mモル)およびMeSiCH=CHCH(SiMe)(SnMe)(1.0g、2.9mモル)の溶液を、ZrCl(1.4g、6.0mモル)に入れた。室温で4時間撹拌した後、固形物が溶解し、溶液が黄色になった。濾過した後、溶媒の量を10mlに減少させた。−30℃での結晶化によって、標記化合物を約50%の収率で得た(融点109℃)。固体状態マジックアングルスピニング13C NMR(テトラメチルシランに対する):δ-1,0,3(SiMe、SnMe);70(CH);217(CH)、29Si NMR:δ1ppm。
実施例2:[CH{CH(SiMe)(SnMe)}]HfCl の合成
実施例1の方法によって、CHCl(30ml)中のMeSnCl(0.6g、3.0mモル)およびMeSiCH=CHCH(SiMe)(SnMe)(1.0g、2.9mモル)の溶液を、HfCl(6.0mモル)に入れた。室温で4時間撹拌した後、固形物が溶解し、溶液が黄色になった。濾過した後、溶媒の量を10mlに減少させた。−30℃での結晶化によって、標記化合物を約50%の収率で得た(融点120℃)。13Cおよび29Si固体状態NMR分光分析データは実施例1と本質的に同じであった。
図1は、[CH{CH(SiMe)(SnMe)}]HfCl におけるカチオンの結晶構造を示し、図2は、[CH{CH(SiMe)(SnMe)}]HfCl におけるアニオンの結晶構造を示す。
実施例3:イソブテンの重合
電磁従動節を取り付け、ドライアイス/アセトン浴で−78℃に冷却した250mlの3口反応フラスコに、イソブテン100ml(酸化アルミニウム上の10重量%ナトリウムおよび4A分子篩に通すことによって乾燥)を入れて凝縮させた。30mg(30μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][ZrCl]をジクロロメタン2mlに溶解させた。次に、この開始剤溶液を、迅速撹拌(1000/分)イソブテン(−78℃に冷却されたまま)に、スポイトで窒素正圧下に添加した。有意な粘度増加が観察されるまで、混合物を3分間撹拌した。次に、メタノール(10ml)を添加して反応を停止させた。反応混合物をメタノール(200ml)に注いで、ポリマーを沈殿させた。過剰のモノマーを蒸発させ、溶媒をデカンテーションし、次に、ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。ポリイソブテンの収量は3.6gであった(Mn=160,000およびMw=233,000)。
実施例4:イソブテン/イソプレンの共重合
開始前にイソプレン1.5mlを反応器に添加した以外は、実施例3と同様の方法で行った。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次に、メタノール(10ml)を添加して、反応を停止させた。コポリマーの収量は5.5gであった(Mn=104,000、Mw=203,000)。ゴム中のイソプレン分は1.5モル%であった。
実施例5
電磁従動節を取り付け、ドライアイス/アセトン浴で−78℃に冷却した250mlの3口反応フラスコに、イソブテン100ml(酸化アルミニウム上の10重量%ナトリウムおよび4A分子篩に通すことによって乾燥)を入れて凝縮させた。イソプレン(1.5ml)をスポイトで添加した。30mg(30μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][HfCl]をジクロロメタン2mlに溶解させた。次に、この開始剤溶液を、迅速撹拌(1000/分)イソブテン(−78℃に冷却されたまま)に、スポイトで窒素正圧下に添加した。混合物を10分間撹拌し、次に、メタノール(10ml)を添加して反応を停止させた。反応混合物をメタノール(200ml)に注いで、ポリマーを沈殿させた。過剰のモノマーを蒸発させ、溶媒をデカンテーションし、次に、ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。コポリマーの収量は7.3gであり(Mn=124,200、Mw=258,800)、ゴム中のイソプレン分は1.2モル%であった。
実施例6
イソプレン3mlを反応混合物に添加した以外は、実施例5と同様の方法で行った。10分間の反応後の収量は2.5gであり(Mn=144,000、Mw=312,000)、ゴム中のイソプレン分は2.6モル%であった。
実施例7
イソプレン5mlを反応混合物に添加した以外は、実施例5と同様の方法で行った。15分間の反応後の収量は4.4gであり(Mn=125,000、Mw=205,000)、ゴム中のイソプレン分は4.0モル%であった。
実施例8
電磁従動節を取り付け、−50℃に冷却した250mlの3口反応フラスコに、イソブテン100ml(酸化アルミニウム上の10重量%ナトリウムおよび4A分子篩に通すことによって乾燥)を入れて凝縮させた。イソプレン(1.5ml)をスポイトで添加した。18mg(15μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][HfCl]をジクロロメタン1.5mlに溶解させた。次に、この開始剤溶液を、迅速撹拌(1000/分)イソブテン(−50℃に冷却されたまま)に、スポイトで窒素正圧下に添加した。迅速に重合が起こり、30秒後にメタノール(10ml)を添加して反応を停止させた。反応混合物をメタノール(200ml)に注いで、ポリマーを沈殿させた。過剰のモノマーを蒸発させ、溶媒をデカンテーションし、次に、ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。コポリマーの収量は4.5gであり(Mn=108,000、Mw=179,000)、ゴム中のイソプレン分は1.4モル%であった。
実施例9
電磁従動節を取り付け、−35℃に冷却した250mlの3口反応フラスコに、イソブテン100ml(酸化アルミニウム上の10重量%ナトリウムおよび4A分子篩に通すことによって乾燥)を入れて凝縮させた。イソプレン(1.5ml)をスポイトで添加した。12mg(10μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][HfCl]をジクロロメタン1.5mlに溶解させた。次に、この開始剤溶液を、迅速撹拌(1000/分)イソブテン(−35℃に冷却されたまま)に、スポイトで窒素正圧下に添加した。迅速に重合が起こり、2分後にメタノール(10ml)を添加して反応を停止させた。反応混合物をメタノール(200ml)に注いで、ポリマーを沈殿させた。過剰のモノマーを蒸発させ、溶媒をデカンテーションし、次に、ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。コポリマーの収量は4.6gであり(Mn=73,000、Mw=125,000)、ゴム中のイソプレン分は1.1モル%であった。
実施例10
ジクロロメタン(10ml)中の70mg(0.2mモル)の(SiMe)CH=CH(SiMe)(SnMe)、およびジクロロメタン(10ml)中の38mg(0.2mモル)のMeSnClを、新たに昇華させた93mg(0.4mモル)のZrClに添加することによって、開始剤保存溶液を調製した。この混合物を室温で5時間撹拌し、黄色溶液を得た。電磁従動節を取り付け、−78℃に冷却した250mlの3口反応フラスコに、イソブテン100ml(酸化アルミニウム上の10重量%ナトリウムおよび4A分子篩に通すことによって乾燥)を入れて凝縮させた。イソプレン(1.5ml)をスポイトで添加した。開始剤溶液の4ml部分(40μモル)を、迅速撹拌(1000/分)イソブテン(−78℃に冷却されたまま)に、スポイトで窒素正圧下に添加した。
重合が絶え間なく起こり、5分後にメタノール(10ml)を添加して反応を停止させた。反応混合物をメタノール(200ml)に注いで、ポリマーを沈殿させた。
過剰のモノマーを蒸発させ、溶媒をデカンテーションし、次に、ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。コポリマーの収量は4.5gであり(Mn=197,000、Mw=281,000)、ゴム中のイソプレン分は1.1モル%であった。
実施例11
電磁従動節を取り付けた50mlの反応器に、ジクロロメタン(8ml)およびα-メチルスチレン(5ml、4.55g)を入れ、次に、−78℃に冷却した。次に、ジクロロメタン3ml中の30mg(30μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][ZrCl]を、その迅速撹拌溶液にスポイトで添加した。10分後に粘性ゲルが形成され、メタノール(5ml)を添加して反応を停止させた。生成物をメタノール(200ml)に注いでポリマーを沈殿させ、30分間撹拌し、次に、濾過し、メタノールで洗浄した。ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。ポリ(α-メチルスチレン)の収量は4.1gであった(Mn=23,700、Mw=68,200)。
実施例12
電磁従動節を取り付けた50mlの反応器に、ジクロロメタン(8ml)およびα-メチルスチレン(5ml、4.55g)を入れ、次に、−40℃に冷却した。次に、ジクロロメタン3ml中の30mg(30μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][ZrCl]を、その迅速撹拌溶液にスポイトで添加した。30分後に粘性ゲルが形成され、メタノール(5ml)を添加して反応を停止させた。生成物をメタノール(200ml)に注いでポリマーを沈殿させ、30分間撹拌し、次に、濾過し、メタノールで洗浄した。ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。ポリ(α-メチルスチレン)の収量は4.22gであった(Mn=13,900、Mw=39,900)。
実施例13
電磁従動節を取り付けた50mlの反応器に、イソプレン(5ml、3.4g)を添加し、−78℃に冷却した。次に、ジクロロメタン3ml中の30mg(30μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][ZrCl]を、その迅速撹拌モノマーにスポイトで添加した。4分後に、メタノール(5ml)を添加して反応を停止させ、その際、媒体が粘性になりすぎて撹拌できなかった。生成物をメタノール(200ml)に注いでポリマーを沈殿させ、30分間撹拌し、次に、濾過し、メタノールで洗浄した。ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。ポリイソプレンの収量は1.0gであった。
実施例14
電磁従動節を取り付けた50mlの反応器に、イソプレン(5ml、3.4g)およびジクロロメタン(3ml)を添加し、−40℃に冷却した。次に、ジクロロメタン3ml中の30mg(30μモル)の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][ZrCl]を、その迅速撹拌モノマーにスポイトで添加した。10分後に、メタノール(5ml)を添加して反応を停止させ、その際、媒体が粘性になりすぎて撹拌できなかった。生成物をメタノール(200ml)に注いでポリマーを沈殿させ、30分間撹拌し、次に、濾過し、メタノールで洗浄した。ポリマーを50℃のオーブンにおいて一定量になるまで乾燥させた。ポリイソプレンの収量は1.0gであった。
実施例15〜24
これらの実施例は、MがZr、Hfである種々の[HC{CH(SiMe)(SnMe)}][MCl]開始剤を使用した、イソブテン単独、およびイソブテン/イソプレン混合物の重合の結果を示す。
実施例25〜35
これらの実施例は、その場で生成させたMeSiCH=CHCH(SiMe)(MMe)/MeSnCl/ZrCl開始剤(M=Si、Sn)を使用した、イソブテン/イソプレン混合物の重合の結果を示す。
Figure 0004143543
Figure 0004143543
図1は、[CH{CH(SiMe)(SnMe)}]HfCl におけるカチオンの結晶構造を示す。 図2は、[CH{CH(SiMe)(SnMe)}]HfCl におけるアニオンの結晶構造を示す。

Claims (8)

  1. 以下の一般構造式(I)で示される化合物:
    Figure 0004143543
    [式中、Rは、独立して、水素、または式:M'Rの基であり;
    R'は、式:M'Rの基であり;
    R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
    Mは、ZrまたはHfであり;
    M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
    Xは、ハロゲン原子であり;
    〜Rは、C〜C12アルキル基、C〜C14アリールまたはC〜C20アルキルアリールである]。
  2. 請求項1に記載の一般構造式(I)で示される触媒。
  3. 請求項1に記載の一般構造式(I)で示される化合物を含んでなる触媒組成物。
  4. 請求項1に記載の一般構造式(I)で示される化合物の存在下に、場合により他の共重合性モノマーの存在下に、イソオレフィンを単独重合または共重合させる方法。
  5. 一般構造式:[M][MはZrまたはHfであり、Xはハロゲン原子である]で示される非配位アニオンを含んでなる金属有機化合物。
  6. 一般構造式:[M][MはZrまたはHfであり、Xはハロゲン原子である]で示されるアニオンを含んでなる化合物の存在下に、オレフィンを単独重合または共重合させる方法。
  7. 以下の一般構造式(III)で示されるカチオンを含んでなる化合物:
    Figure 0004143543
    [式中、Rは、独立して、水素、または式:M'Rの基であり;
    R'は、式:M'Rの基であり;
    R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
    M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
    〜Rは、C〜C12アルキル基、C〜C14アリールまたはC〜C20アルキルアリールである]。
  8. 一般構造式(II):
    Figure 0004143543
    [式中、Rは、式:M'Rの基であり;
    R''は、水素、C〜C12アルキル、C〜C14アリール、またはC〜C20アルキルアリールであり;
    Mは、ZrまたはHfであり;
    M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり;
    Xは、ハロゲン原子であり;
    〜Rは、C〜C12アルキル基である]
    で示される化合物を、式:M'R[M'は、Si、Ge、SnまたはPbであり、R〜RはC〜C12アルキル基である]で示される化合物R'で安定化する方法。
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