JP4142885B2 - 工程間バッファ制御装置、工程間バッファ制御方法ならびにこれらを実現するプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

工程間バッファ制御装置、工程間バッファ制御方法ならびにこれらを実現するプログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の工程によって分業が行われる系において、所望の工程の作業対象が蓄積されるべき工程間バッファのサイズを可変する工程間バッファ制御装置、工程間バッファ制御方法ならびにこれらを実現するプログラムおよび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
仕掛かりを減らす従来技術として代表的なものにカンバン方式がある。この方式は、後工程からの要求で前工程が作業を行うため、工程間仕掛かりを最低限に保つことができる。
工程間のタクトバランスがとれており物量も比較的安定している場合には、出来高や工程稼働率も維持することができる。しかし、多品種少量の受注生産ラインにおいては、その時々の製品ミックスによって、作業タクト時間のバラツキのみならず、顧客所要の量的・時間的バラツキや部品集約のバラツキ等、さまざまな変動が発生するため、著しく工程の稼働率を落とし、単位時間あたりの出来高を落としてしまう恐れがある。
【0003】
これらの課題を解決する方法として、TOC(Theory of Constrain)理論やDBR(Drum Buffer Rope)法が知られている。
これらは、ラインの中の一番能力の小さい工程(ネック工程)の能力に合わせてライン投入を行うことにより、不必要な工程間仕掛かりを作らないようにするとともに、バラツキによって生じる稼働の停滞がネック工程の能力を更に落としてしまわないように然るべき場所にある一定量のバッファを置きバラツキを吸収させることにより、出来高を維持しようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来例では、製品ミックスや顧客所要の変動が大きい場合には、ネック工程自体が定まらず流動的になってしまうため、生産量の維持が充分達成されないことが多い。
また、近年、多品種少量生産の対象となる製品の多くについては、納期の短縮化が厳しく要求され、かつ需要予測が困難となりつつある。
したがって、所要変動に対するリスクの最小化だけではなく顧客のニーズに対する適応は急務であり、製造原価やコストの低減が妨げられることなく、「仕掛かり品の数」および「製造手番」のさらなる削減が確度高く安定に達成される技術が強く要望されていた。
【0005】
本発明は、広範に変化し得る多様な作業対象の順列に柔軟にかつ円滑に適応し、総合的な効率を高く安定に維持すると共に、個々の工程間の仕掛かり数を最小限度に抑えることができる工程間バッファ制御装置、工程間バッファ制御方法に併せて、これらを実現するプログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理ブロック図である。
請求項1に記載の発明および請求項5に記載の発明では、第一の工程と第二の工程の間で作業対象を蓄積する第一のバッファ11に第一の工程から搬送される作業対象が第一のバッファ11に引き渡される時間間隔である第一のインターバルについて求めた分散と、第一の工程によって作業対象に施される作業の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、この第一のバッファ11のサイズは(第一のバッファ制御手段12によって)増やされる。第二の工程と後続する工程との間で作業対象を蓄積する第二のバッファ13に第二の工程から搬送される作業対象が第二のバッファ13に引き渡される時間間隔である第二のインターバルの平均値と、既述の第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときには、第一のバッファ11のサイズは(第二のバッファ制御手段14によって)減らされる。また、第一のバッファが一杯になったときに、工程制御手段により、第一の工程による作業対象の出力を抑制する制御が行われる。
【0007】
すなわち、バッファ11のサイズは、下記の条件が共に成立する値に維持される。
・ 「前工程から作業対象が引き渡されるインターバルの分散」は、既述の第一の閾値で規定される程度以上に亘って「その前工程の作業時間の分散」を上回ることはない。
【0008】
・ 「前工程からバッファ11に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」は、既述の第二の閾値で規定される程度以上に亘って、「後続する工程からさらに後続するバッファ13に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」を上回ることはない。
したがって、作業対象の順列と各工程毎の所要時間とが多様に変化し得る場合であっても、工程間に配置されたバッファ11のサイズは、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」とが柔軟に回避される適正な値に維持される。
【0009】
請求項2に記載の発明および請求項5に記載の発明に類似した発明では、第一の工程と第二の工程の間で作業対象を蓄積する第一のバッファ11に第一の工程から搬送される作業対象が第一のバッファ11に引き渡される時間間隔である第一のインターバルについて求めた分散と、第一の工程によって作業対象に施される作業の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときには、作業者に通知され、この第一のバッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量は、(第一のバッファ制御手段12Aによって)大きな値に更新される。また、第二の工程と後続する工程との間で作業対象を蓄積する第二のバッファ13に第二の工程から搬送される作業対象が第二のバッファ13に引き渡される時間間隔である第二のインターバルの平均値と、第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときには、作業者に通知され、かつ第一のバッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量は、(第二のバッファ制御手段14Aによって)小さな値に更新される。また、第一のバッファが一杯になったときに、工程制御手段により、第一の工程による作業対象の出力を抑制する制御が行われる。
【0010】
すなわち、バッファ11のサイズは、下記の条件が共に成立する値として作業者に通知される。
・ 「前工程から作業対象が引き渡されるインターバルの分散」は、既述の第一の閾値で規定される程度以上に亘って「その前工程の作業時間の分散」を上回ることはない。
【0011】
・ 「前工程からバッファ11に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」は、既述の第二の閾値で規定される程度以上に亘って、「後続する工程からさらに後続するバッファ13に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」を上回ることはない。
したがって、バッファ11に対する作業対象の引き渡しが前工程の作業者によって行われ、その前工程に与えられる作業対象の順列と工程毎の所要時間とが多様に変化し得る場合であっても、そのバッファ11に引き渡される作業対象の数量は、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」とが柔軟に回避される値に確度高く維持される。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置を構成する第一のバッファ制御手段12、12Aと、第二のバッファ制御手段14、14Aと、統計処理手段15との全てまたは一部として、コンピュータを機能させる。
したがって、本発明にかかわるプログラムを実行するコンピュータは、請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置の構成要素となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置を構成する第一のバッファ制御手段12、12Aと、第二のバッファ制御手段14、14Aと、統計処理手段15との全てまたは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムが記録され、かつコンピュータ読み取り可能である。
このようなプログラムは、上述したコンピュータによって実行されるべきソフトウエアまたはそのコンピュータに組み込まれたマイクロプログラムとして構成され、このようなコンピュータとは別体の着脱可能な記録媒体に記録されることによって流通し得る。
【0014】
したがって、本発明にかかわる記録媒体からこのようなプログラムを読み取って実行するコンピュータは、請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置の構成要素となる。
請求項1に記載の発明の第一の下位概念の発明では、第一のバッファ制御手段12は、既述の第一のインターバルの分散と前工程の所要時間の分散との差または比と、規定の第一の閾値との差または比に対する単調増加関数あるいは単調非減少関数として与えられる値に亘って、バッファ11のサイズを増やす。
【0015】
すなわち、バッファ11のサイズは、「前工程から作業対象が引き渡されるインターバルの分散」が「その前工程の作業時間の分散」を上回る程度が、既述の第一の閾値で規定される程度を超えるほど、大幅に増やされる。
したがって、作業対象の順列と、各工程毎の所要時間との何れが急激に変化した場合であっても、工程間に配置されたバッファ11のサイズは、「前工程の無用な手空き状態」が回避される適正な値に速やかに更新される。
【0016】
請求項1に記載の発明の第二の下位概念の発明では、第二のバッファ制御手段14は、既述の第二のインターバルの平均値と第一のインターバルの平均値との差または比と、規定の第二の閾値との差または比に対する単調減少関数あるいは単調非増加関数として与えられる値に亘って、バッファ11のサイズを減らす。すなわち、バッファのサイズ11は「前工程からバッファ11に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」が「後続する工程からさらに後続するバッファ13に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」を上回る程度が、既述の第二の閾値で規定される程度を超えるほど、大幅に減らされる。
【0017】
したがって、作業対象の順列と、各工程毎の所要時間との何れが急激に変化した場合であっても、工程間に配置されたバッファ11のサイズは、「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」が回避される適正な値に速やかに更新される。
請求項2に記載の発明の第一の下位概念の発明では、第一のバッファ制御手段12Aは、既述の第一のインターバルの分散と前工程の所要時間の分散との差または比と、規定の第一の閾値との差または比に対する単調増加関数あるいは単調非減少関数として与えられる値に亘って、バッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を大きな値に更新する。
【0018】
すなわち、作業者に通知されるバッファ11のサイズは、「前工程から作業対象が引き渡されるインターバルの分散」が「その前工程の作業時間の分散」を上回る程度が、既述の第一の閾値で規定される程度を超えるほど、大幅に大きな値に更新される。
したがって、作業対象の順列と、各工程毎の所要時間との何れが急激に変化した場合であっても、工程間に配置されたバッファ11のサイズは、「前工程の無用な手空き状態」が回避される適正な値に速やかに更新される。
【0019】
請求項2に記載の発明の第二の下位概念の発明では、第二のバッファ制御手段14Aは、既述の第二のインターバルの平均値と第一のインターバルの平均値との差または比と、規定の第二の閾値との差または比に対する単調減少関数あるいは単調非増加関数として与えられる値に亘って、バッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を小さな値に更新する。
【0020】
すなわち、操作者に通知されるバッファのサイズ11は、「前工程からバッファ11に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」が「後続する工程からさらに後続するバッファ13に作業対象が引き渡されるインターバルの平均値」を上回る程度が、既述の第二の閾値で規定される程度を超えるほど、大幅に小さな値に更新される。
【0021】
したがって、作業対象の順列と、各工程毎の所要時間との何れが急激に変化した場合であっても、工程間に配置されたバッファ11のサイズは、「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」が回避される適正な値に速やかに更新される。
請求項1および請求項2に記載の発明の下位概念の発明では、統計処理手段15は、第一のインターバルの分散および平均値と、既述の前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とを反復して求める。
【0022】
すなわち、バッファ11のサイズは、上述した第一のインターバルの分散および平均値と、既述の前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とが既存の系によって与えられない場合であっても、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」との双方が回避される適正な値に確度高く維持される。
【0023】
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第一の発明では、統計処理手段15は、既述の第一のインターバルの分散および平均値と、前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とを規定の計画に適合した頻度で求める。
すなわち、前工程の作業対象の内訳が多様に変化する場合であっても、上述した頻度がその内訳に適合した値として所望の精度で与えられる限り、バッファ11のサイズは適正な値に精度よく安定に維持される。
【0024】
したがって、上述した頻度が一定である場合に比べて、多様な作業計画に対する柔軟な適応が可能となる。
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第二の発明では、統計処理手段15は、既述の第一のインターバルの分散および平均値と、前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とを作業対象の順列に適合した頻度で求める。
【0025】
すなわち、前工程の作業対象の内訳が多様に変化する場合であっても、上述した頻度がその内訳に適合した値として所望の精度で与えられる限り、バッファ11のサイズは適正な値に精度よく安定に維持される。
したがって、上述した頻度が一定である場合に比べて、多様な作業計画に対する柔軟な適応が可能となる。
【0026】
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第三の発明では、第一のインターバルの分散および平均値と、前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とは、作業対象の要素毎に求められた値である。
すなわち、前工程によって作業が行われる作業対象と、その前工程によってバッファ11に引き渡されるべき作業対象との双方もしくは何れか一方の数量が単数でなく、あるいは両者が異なる場合であっても、本発明は確度高く適用される。
【0027】
したがって、個々の工程によって行われる分業の多様な形態と、その分業の対象となる作業対象の多様な態様とに対する柔軟な適応が可能となる。
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第四の発明では、第一のインターバルの分散および平均値と、前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とは、バッファ11に作業対象が蓄積されるロット毎に求められた値である。
【0028】
すなわち、前工程によって作業が行われる作業対象と、その前工程によってバッファ11に引き渡されるべき作業対象との双方もしくは何れか一方の数量が一定でなく、あるいは単数でない場合であっても、上述したロットの識別が確度高く行われる限り、本発明は確度高く適用される。
したがって、個々の工程によって行われる分業の多様な形態と、その分業の対象となる作業対象の多様な態様とに対する柔軟な適応が可能となる。
【0029】
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第五の発明では、第一のインターバルの分散および平均値と、前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とは、バッファ11に作業対象が引き渡される過程における搬送の単位毎に求められた値である。
すなわち、前工程によって作業が行われる作業対象と、その前工程によってバッファ11に引き渡されるべき作業対象との双方もしくは何れか一方の数量が一定でなく、あるいは単数でない場合であっても、上述したロットの識別が確度高く行われる限り、本発明は確度高く適用される。
【0030】
したがって、個々の工程によって行われる分業の多様な形態と、その分業の対象となる作業対象の多様な態様とに対する柔軟な適応が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態を示す図である。
図において、部品倉庫21の出庫口は、工程間バッファ22-1の入力に接続され、その工程間バッファ22-1の出力は縦続接続された工程23-1、工程間バッファ22-2、工程23-2、工程間バッファ22-3および工程23-3を介して中間製品倉庫24の入庫口に接続される。
【0032】
部品倉庫21の出庫口と、工程23-1〜23-3の個々の始点と終点とには図示されないセンサが備えられ、これらのセンサはコンピュータ25-1〜25-7の所定のポートにそれぞれ接続される。コンピュータ25-1〜25-7は、サーバ26と共にLAN27に収容される。
なお、以下に示す各区間には個別に搬送機構 ( 図示せず ) が介在している。
【0033】
・ 部品倉庫21の出庫口から工程間バッファ22-1の入力に至る区間
・ 工程23-1の出力から工程間バッファ22-2の入力に至る区間
・ 工程23-2の出力から工程間バッファ22-3の入力に至る区間
・ 工程23-3の出力から中間部品倉庫24の入庫口に至る区間
また、工程23-1〜23-3では、それぞれ下記の作業が行われると仮定する。
【0034】
・ 工程23-1では、自動マウント装置によってプリント基板上に所定の部品が表面実装される。
・ 工程23-2では、上記の表面実装が完了したプリント基板の組み立て作業が行われる。
・ 工程23-3では、上記の組み立てが完了したプリント基板の検査および試験にかかわる作業が行われる。
【0035】
図3は、本実施形態の動作フローチャート(1)である。
図4は、本実施形態の動作フローチャート(2)である。
図5は、本実施形態の動作を説明する図(1)である。
図6は、本実施形態の動作を説明する図(2)である。
以下、図2〜図6を参照して本発明の実施形態の動作を説明する。
【0036】
サーバ26の主記憶の特定の記憶領域には、図7〜図10にそれぞれ示す下記の作業タクト管理テーブル31、作業時間管理テーブル32、統計レジスタ33およびバッファサイズレジスタ34が配置される。
通過タクト管理テーブル31は、図7に示すように、下記のフィールドからなるレコードの集合として構成される。
【0037】
・ 該当する作業が完了した工程を示すユニークな工程識別子が格納される「工程識別子」フィールド
・ 該当する作業の対象となった製品の機種等を示すユニークな製品識別子が格納される「製品識別子」フィールド
・ 該当する作業の結果として供給(生成)され、かつ後続する工程で所定の作業が施されるべき作業対象が対応する工程間バッファに引き渡された時刻である引き渡し時刻が格納される「引き渡し時刻」フィールド
・ このような引き渡しの対象となった作業対象の数が格納される「引き渡し数」フィールド
また、作業時間管理テーブル32は、図8に示すように、下記のフィールドからなるレコードの集合として構成される。
【0038】
・ 作業が実際に行われた工程を示すユニークな工程識別子が格納される「工程識別子」フィールド
・ その作業の対象となった製品の機種等を示すユニークな製品識別子が格納される「製品識別子」フィールド
・ 該当する作業が開始された時刻が格納される「開始時刻」フィールド
・ 該当する作業が完了した時刻が格納される「完了時刻」フィールド
・ 該当する作業に要した時間が格納される「作業時間」フィールド
・ 該当する作業の対象となった製品の数が格納される「完了数」フィールド
さらに、統計レジスタ33は、図9に示すように、下記のフィールドを有し、かつ各工程(工程23-1〜23-3だけではなく、部品倉庫21によって部品が出庫される工程を含み、かつ既述の「工程識別子」で示される。)に対応するレコードの集合として構成される。
【0039】
・ 後述する作業時間の標準偏差(分散)σw
・ 後述する通過タクトインターバルの標準偏差(分散)σi
・ その通過タクトインターバルの平均値ia
また、バッファサイズレジスタ34は、図10に示すように、下記の条件が成立する単一のフィールドからなるレコードの集合として構成される。既述の「工程識別子」で示される工程と、その工程に後続する工程との間に個別に備えられた工程間バッファ(符号「22-1」〜「22-3」の何れかで示される。)を示すユニークなバッファ識別子に対応する。そのバッファ識別子で示される工程間バッファに割り付けられ、上述した後続する工程の作業対象の蓄積が許容される最大の数量(以下、「バッファサイズ」という。)が格納される。なお、このようなバッファ識別子については、以下では、簡単のため、符号「22-1」〜「22-3」に個別に付加された添え文字「1」〜「3」に等しいと仮定する。
【0040】
バッファサイズレジスタ34の各レコードには、始動時に工程間バッファ22-1〜22-3にそれぞれ設定されるべき標準的な(あるいは実績に適合した)サイズが初期値として予め格納される。
また、サーバ26は、始動時と、定常時に所定の周期(頻度)で到来する時刻とに、LAN27を介してコンピュータ25-1、25-3、25-5宛に、バッファサイズレジスタ34の対応するレコードの値(バッファサイズ)を配信する(図3(1))。
【0041】
これらのコンピュータ25-1、25-3、25-5は、例えば、LAN27を介してコンピュータ25-2、25-4、25-6と連係することによって、工程間バッファ22-1〜22-3の残容量がこのようにして配信されたバッファサイズを超えない範囲において、これらの工程間バッファ22-1〜22-3に対する部品や仕掛かり品の引き渡しを行う。
【0042】
さらに、コンピュータ25-1、25-3、25-5は、それぞれ工程間バッファ22-1〜22-3が満杯である期間には、部品倉庫21の内部および工程23-1、23-2において行われるべき作業や処理に関しては何ら規制を行わないが、上述した部品や仕掛かり品に関しては、これらの工程間バッファ22-1〜22-3に対する引き渡し、またはその引き渡しの実現に必要な搬出を見合わせる。
【0043】
また、コンピュータ25-1は、工程23-1の作業対象に該当する部品が部品倉庫21によって工程間バッファ22-1に引き渡される事象を監視し、その事象が生起する度に、LAN27を介してサーバ26宛に、下記の項目を含む通知(以下、「引き渡し通知」という。)を送出する(図5(1))。
・ 該当する事象を示す「工程識別子」
・ 引き渡された部品を示す「製品識別子」
・ 引き渡された部品の個数を示す「引き渡し数」
・ この時点の時刻を示す「引き渡し時刻」
コンピュータ25-2は、工程間バッファ22-1に最先に蓄積された仕掛かり品に対して施されるべき所定の作業が工程23-1によって開始されたことを検出すると、LAN27を介してサーバ26宛に、下記の項目を含む通知(以下、「作業開始通知」という。)を送出する(図5(2))。
【0044】
・ 該当する工程を示す「工程識別子」
・ 該当する作業が施された仕掛かり品を示す「製品識別子」
・ この時点の時刻を示す「開始時刻」
コンピュータ25-3は、上述した仕掛かり品に対して工程23-1によって施されるべき作業が完結したことを検出すると、LAN27を介してサーバ26宛に、下記の項目を含む通知(以下、「作業完了通知」という。)を送出する(図5(3))。
【0045】
・ 該当する工程を示す「工程識別子」
・ 該当する作業が施された仕掛かり品を示す「製品識別子」
・ これらの仕掛かり品の数量を示す「完了数」
・ この時点の時刻を示す「完了時刻」
さらに、コンピュータ25-3は、工程23-2の作業対象に該当する仕掛かり品が工程23-1によって工程間バッファ22-2に引き渡される事象を監視し、その事象が生起する度に、LAN27を介してサーバ26宛に、下記の項目を示す通知(以下、「引き渡し通知」という。)を送出する(図5(4))。
【0046】
・ 該当する事象を示す「工程識別子」
・ 引き渡された仕掛かり品を示す「製品識別子」
・ 引き渡された仕掛かり品の個数を示す「引き渡し数」
・ この時点の時刻を示す「引き渡し時刻」
なお、コンピュータ25-4(25-6)は、下記の点を除いてコンピュータ25-2によって行われる既述の処理と同じ処理を行うことによって、LAN27を介してサーバ26宛に、「作業開始通知」を送出する。
【0047】
・ 開始されたことが検出されるべき作業は、工程23-2(23-3)によって行われる作業である。
・ これらの作業は、工程間バッファ22-2(22-3)に最先に蓄積された仕掛かり品に対して施される。
また、コンピュータ25-5(25-7)は、下記の点を除いてコンピュータ25-3によって行われる既述の処理と同じ処理を行うことによって、LAN27を介してサーバ26宛に、「作業完了通知」および「引き渡し通知」を送出する。
【0048】
・ 完結したことが検出されるべき作業は、工程23-2(23-3)によって行われる作業である。
・ 引き渡されるべき仕掛かり品は、工程23-3の作業対象となるべき(中間製品倉庫24に収容されるべき)仕掛かり品である。
一方、サーバ26は、既述の「作業開始通知」を識別する(図5(5))と、下記の処理を行う。
【0049】
・ 作業時間管理テーブル32の空のレコード(以下、「捕捉レコード」という。)を所定の領域管理に基づいて捕捉する。
・ この捕捉レコードの「工程識別子」フィールド、「製品識別子」フィールドおよび「開始時刻」フィールドに、該当する「作業開始通知」に含まれる「工程識別子」、「製品識別子」、「開始時刻」をそれぞれ格納する(図3(2))。
【0050】
サーバ26は、既述の「作業完了通知」を識別する(図5(6))と、下記の処理を行う。
・ 作業時間管理テーブル32の捕捉レコードの内、「工程識別子」フィールドと「製品識別子」フィールドとの値が『該当する「作業完了通知」に含まれる「工程識別子」と「製品識別子」と』に等しいレコード(以下、「特定レコード」という。)を特定する。
【0051】
・ このような特定レコードの「完了時刻」フィールドと「完了数」フィールドとに、その「作業完了通知」に含まれる「完了時刻」と「完了数」とを格納する(図3(3))。
・ その特定レコードの「完了時刻」フィールドと「開始時刻」フィールドとの差として「作業時間」を求め、この特定レコードの「作業時間」フィールドにその「作業時間」を格納する(図3(4))。
【0052】
サーバ26は、既述の「引き渡し通知」を識別する(図5(7))と、下記の処理を行う。
・ 作業タクト管理テーブル31の空のレコード(以下、「捕捉タクトレコード」という。)を所定の領域管理の下で捕捉する。
・ この捕捉タクトレコードの「工程識別子」フィールド、「製品識別子」フィールド、「引き渡し時刻」フィールドおよび「引き渡し数」フィールドに、該当する「引き渡し始通知」に含まれる「工程識別子」、「製品識別子」、「引き渡し時刻」および「引き渡し数」をそれぞれ格納する(図3(5))。
【0053】
また、サーバ26は、既述の処理に並行して下記の処理を所定の周期(頻度)で反復して行う。
・ 作業時間管理テーブル32のレコードの内、既述の領域管理の下で、全てのフィールドに有効な値が保持され、かつ時系列(「完了時刻」フィールドの値)の順に先行する所定の複数のレコードからなる母集団を工程(「工程識別子」フィールドの値が共通である集合)毎に特定する(図4(1))。
【0054】
・ これらの母集団に、「製品識別子」フィールドの値の異同にかかわらず共通の統計学的な処理を施すことによって、対応する工程毎の作業時間の標準偏差(分散)σwを求める(図4(2)、図6(1))。
・ 通過タクト管理テーブル31のレコードの内、既述の領域管理の下で、全てのフィールドに有効な値が保持され、かつ時系列(「引き渡し時刻」フィールドの値)の順に先行する所定の複数のレコードからなる母集団を工程(「工程識別子」フィールドの値が共通である集合)毎に特定する(図4(3))。
【0055】
・ これらの母集団に、「製品識別子」フィールドの値の異同にかかわらず共通の統計学的な処理を施すことによって、後続する工程間バッファに対して仕掛かり品が引き渡される時刻を示す「引渡し時刻」の間隔として得られるインターバルの標準偏差(分散)σiと平均値iaとを工程毎に求める(図4(4)、図6(2)、(3))。
・ 統計レジスタ33の対応するレコードに、これらの標準偏差(分散)σw、σiと平均値iaとを格納する(図4(5))。なお、これらの標準偏差(分散)σw、σiおよび平均値ia については、以下では、工程23-1〜23-3との対応関係を明確化するために、これらの符号23-1〜23-3に付加された添え番号n(=1〜3)を末尾に付加して示す。
【0056】
・ 添え番号n(ここでは、簡単のため、「1」、「2」の双方が該当すると仮定する。)と規定の閾値T1(≧0)、T2(≧0)とに対して、下記の不等式(1)、(2)がそれぞれ成立するか否かを判別する(図4(5)、(6))。
σwn−σin≧T1 …(1)
an−ia(n-1)≧T2 …(2)
・ 上述した不等式(1) が成立する個々の添え番号nについて、バッファサイズレジスタ34の第n番目のレコードに格納されているバッファサイズをインクリメントする(図4(8)、図6(4))。
【0057】
・ 上述した不等式(2) が成立する個々の添え番号nについて、バッファサイズレジスタ34の第n番目のレコードに格納されているバッファサイズをデクリメントする(図4(9)、図6(5))。
すなわち、工程間バッファ22-2(22-3)のサイズは、下記の条件が共に成立する値に維持される。
【0058】
・ 「先行する工程23-1(23-2)からこの工程間バッファ22-2(22-3)に仕掛かり品が引き渡されるインターバルの分散」が「その工程23-1(23-2)の作業時間の分散」より閾値T1以上に亘って上回ることがない。
・ 「先行する工程23-1(23-2)からこの工程間バッファ22-2(22-3)に仕掛かり品が引き渡されるインターバルの平均値」が「後続する工程23-2(23-3)からさらに後続する工程間バッファ22-3(あるいは中間製品倉庫24)に仕掛かり品が引き渡されるインターバルの平均値」より閾値T2以上に亘って上回ることがない。
【0059】
このように本実施形態によれば、製品ミックスと、工程毎のタクトの分散とが多様であり、かつ変更される場合であっても、個々の工程間バッファのサイズは、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡される仕掛かり品の無用な増加」との双方が柔軟に回避される値に維持される。
したがって、受注生産や多品種少量生産の形態に柔軟な適応に併せて、生産効率の工場およびコストの削減が確度高く安定に図られる。
【0060】
なお、本実施形態では、プリント基板に所定の部品が実装され、かつ組み立て、検査その他の作業が行われる生産ラインに本発明が適用されている。
しかし、本発明は、このような生産ラインに限定されず、例えば、複数の工程に亘って順次引き渡される作業対象に分業によって所定の作業が施される限り、如何なるシステムや処理系にも適用可能である。
【0061】
また、本発明は、生産ラインに適用される場合であっても、上述した分業による量産が行われる限り、如何なる製品の生産ラインにも適用可能である。
さらに、本実施形態では、工程間バッファのサイズは、規定の一定の単位で増減されている。
しかし、このような工程間バッファが可変されるべき値については、必ずしも一定でなくてもよく、例えば、既述の不等式(1)、(2)の左辺と右辺との差(これらの不等式が成立しない程度)に応じて異なる値(その差に対して単調に増減する値に限定されず、この差に対する単調非減少関数や単調非増加関数の値として与えられてもよい。)に設定されることによって、生産ラインの始動時の立ち上がりの高速化と、製品ミックスの急変に対する円滑であって高速な応答とが図られ、あるいはヒステリシスが実現されることによって工程間バッファのサイズが頻繁に更新されることが回避されてもよい。
【0062】
また、本実施形態では、下記の処理は、何れもLAN27を介して連係するコンピュータ25-1〜25-6によって行われている。
・ 工程間バッファ22-1〜22-3のサイズの更新
・ 工程間バッファ22-1〜22-3の余剰のサイズの更新および識別
・ その余剰のサイズの範囲で先行する工程等から引き渡された仕掛かり品が蓄積される処理
しかし、これらの処理は、計数値が下記の双方もしくは何れか一方に応じて増減し、かつ所定の作業者に通知される計数器(ハードウエアのみで構成されてもよく、汎用のプロセッサの余剰の処理量の範囲で確実に実効されるソフトウエアとして実現されてもよい。)によって実現されてもよい。
【0063】
・ 工程間バッファ22-1〜22-3のサイズが更新された場合
・ 工程間バッファ22-1〜22-3からに後続する工程に仕掛かり品が引き渡された場合
さらに、「上述した余剰のサイズの範囲で先行する工程等から後続して仕掛かり品が引き渡される処理」の過程では、その余剰のサイズが無いときに、操作者による「さらなる仕掛かり品の引き渡し」が何らかのマンマシンインタフェースを介して規制されてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、工程毎の作業時間の標準偏差(分散)σwと、後続する工程間バッファに対して仕掛かり品が引き渡されるインターバルの標準偏差(分散)σiと平均値iaとは、何れも同じ周期や頻度で算出されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、これらの標準偏差(分散)σw、σiと平均値iaとの算出(更新)は、同じ頻度や周期で行われなくてもよく、例えば、更新される可能性がないことが自明である期間に省略されてもよい。
【0065】
さらに、これらの標準偏差(分散)σw、σiと平均値iaとは、規定の計画、先行する作業の実績、製造ミックスの全てまたは一部に適合した値に適宜初期化されることによって、各工程における作業の形態が柔軟に、かつ円滑に適正化されてもよい。
また、作業対象の項目の数、そのバッファに作業対象が蓄積されるロットのサイズ、工程間における作業対象の搬送の単位の全てまたは一部に適合した値として、上述した標準偏差(分散)σw、σiと平均値iaとが算出されることによって、構成の簡略化、所要する処理量の削減、多様な製品ミックスに対する柔軟な適応の全てまたは一部の達成が図られてもよい
さらに、本実施形態では、本発明は、既述の生産ラインにおける工程間バッファのサイズの適正化を目的として適用されている。
【0066】
しかし、本発明は、このような生産ラインに限定されず、例えば、パーソナルコンピュータその他の多様な汎用のプロセッサによって実行され、かつスケジュール管理(生産管理が含まれてもよい。)を実現するソフトウエアに組み込まれてもよい。
また、本実施形態では、工程間バッファ22-1〜22-3の具体的な構成が示されていない。
【0067】
しかし、これらの工程間バッファ22-1〜22-3は、既述のサイズの変更、そのサイズの変更にかかわる適正なマンマシンインタフェースが図られる限り、例えば、下記に示す何れの工程間バッファであってもよい。
・ 先行する工程からベルトコンベアを介して引き渡されたプリント基板が個別に収納される複数の棚と、これらの棚の内、実際に引き渡されたプリント基板が収納されるべき棚をこのベルトコンベアの末端においてそのベルトコンベアの延長線上に的確に位置させる昇降機とから構成されると共に、サイズがこの昇降機の昇降量(段数)等に応じて可変される工程間バッファ(図11(a))
・ 工程間に配置された回転機構と、その回転機構の外側部に所定の間隔で設けられ、かつ上述したベルトコンベアを介して先行する工程から引き渡されたプリント基板を保持しつつ順次後続する工程に引き渡すたツメとからなる搬送機構として構成されると共に、サイズがこの回転機構の回転速度や有効なツメの密度に応じて可変される工程間バッファ(図11(b))
・ クレーンその他の搬送機構と、複数の工程間のバッファとして共用され、その搬送機構による自在なアクセスが可能であると共に、個々の工程間バッファとして適用されるべき領域がこの搬送機構を介する搬入(入庫)や搬出(出庫)の指示(仕掛かり品の種類、形状、寸法、重量等に適合する。)に応じて論理的に割り付けられるストレージの領域として構成される工程間バッファ(図12(a))・ ホストコンピュータの主導の下で稼働し、かつ「後続する工程間バッファに対する仕掛かり品の搬送の可否」と、「搬送が許容されるべき仕掛かり品の数量」との双方もしくは何れか一方を個々の仕掛かり品の搬送を行う作業者に通知する搬送指示装置で代替された工程間バッファ(図12(b))
・ 上述したホストコンピュータによって電子メールあるいは音声メッセージとして出力され、「後続する工程間バッファに対する仕掛かり品の搬送の可否」と、「搬送が許容されるべき仕掛かり品の数量」との双方もしくは何れか一方を上記の搬送指示装置に代わって作業者に伝達する通信端末で代替された工程間バッファ(図12(b))
・ 入出庫機構その他の後続する工程に引き渡されるべき仕掛かり品(製品)を搬送し、搬送量(稼働率であってもよい。)に応じて実質的なサイズが可変されるベルトコンベアで構成される工程間バッファ(図12(c))
・ 後続する工程に引き渡されるべき仕掛かり品(製品)を搬送する搬送車と、その搬送車の積載量や搬送速度の可変を主導的に行う制御装置とから構成される工程間バッファ(図12(d))
さらに、本実施形態では、既述の標準偏差(分散)σw、σiおよび平均値iaは、サーバ26によって一括して求められている。
【0068】
しかし、これらの標準偏差(分散)σw、σiおよび平均値ia は、例えば、サーバ26と連係して分散処理を行うコンピュータ25-1〜25-7その他の汎用プロセッサによって行われる如何なる形態の分散処理の下で求められてもよい。
また、本実施形態では、これらの標準偏差(分散)σw、σiおよび平均値ia は、所望の精度や頻度(周期)が保証される限り、既存の設備によって直接与えられ、あるいはこのような設備の余剰の処理量が活用されることによって与えられてもよい。
【0069】
さらに、本実施形態では、これらの標準偏差(分散)σw、σiおよび平均値ia が算出される周期や頻度が生産計画、生産実績、作業対象の順列との全てまたは一部に基づいて可変されることによって、納期の短縮や確保、棚卸資産の圧縮、生産ラインの合理化およびコストの削減その他の多様なニーズに対する柔軟な適応が図られてもよい。
【0070】
また、本実施形態では、各工程における作業の開始時刻と完了時刻とは、所定のセンサ等によって自動的に識別され、かつサーバ26に適宜通知されている。しかし、これらの開始時刻と完了時刻との双方もしくは何れか一方は、作業者によって操作されるスイッチ、バーコードリーダその他の機器を介して手動で検出されてもよい。
【0071】
さらに、本実施形態では、既述の平均値ia の算出の手順が具体的に示されていない、
しかし、このような算出演算は、例えば、移動平均法、指数平滑法、重み付き積分その他の如何なる算術演算として実現されてもよい。
また、本実施形態では、既述の不等式(1)、(2) で示される判定に基づいて、工程間バッファのサイズが更新されるべき契機が識別されている。
【0072】
しかし、このような判定については、これらの不等式(1)、(2) に含まれる閾値T1、T2以外の項の比と規定の閾値との大小関係に基づいて行われてもよい。さらに、本実施形態では、上述した閾値T1、T2は、一定の値に設定されている。
しかし、これらの閾値T1、T2は、必ずしも一定の値でなくてもよく、かつ適宜更新されることによって生産計画、製品ミックス、各工程または工程間バッファで発生した事象や状態に対する柔軟な適応が図られてもよい。
【0073】
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において、多様な形態による実施形態が可能であり、かつ構成要素の一部もしくは全てに如何なる改良が施されてもよい。
以下、上述した実施形態に記載された技術的事項を階層的・多面的に整理し、付記として列記する。
【0074】
(付記1) 所定の作業が施される作業対象の蓄積に供されるバッファ11にその作業対象が引き渡される第一のインターバルの分散と、その作業対象を生成し、かつ前記バッファ11に引き渡す前工程の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、このバッファ11のサイズを増やす第一のバッファ制御手段12と、
前記作業の結果がさらに後続する作業の対象の蓄積に供されるバッファ13に引き渡される第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記バッファ11のサイズを減らす第二のバッファ制御手段14と
を備えたことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0075】
(付記2) 付記1に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第一のバッファ制御手段12は、
前記第一のインターバルの分散と前記前工程の所要時間の分散との差または比と、前記規定の第一の閾値との差または比に対する単調増加関数あるいは単調非減少関数として与えられる値に亘って、前記バッファ11のサイズを増やす
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0076】
(付記3) 付記1に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第二のバッファ制御手段14は、
前記第二のインターバルの平均値と前記第一のインターバルの平均値との差または比と、前記規定の第二の閾値との差または比に対する単調減少関数あるいは単調非増加関数として与えられる値に亘って、前記バッファ11のサイズを減らす
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0077】
(付記4) 所定の作業が施される作業対象の蓄積に供されるバッファ11にその作業対象が引き渡される第一のインターバルの分散と、その作業対象を生成し、かつ前記バッファ11に引き渡す前工程の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、作業者に通知され、このバッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を大きな値に更新する第一のバッファ制御手段12Aと、
前記作業の結果がさらに後続する作業の対象の蓄積に供されるバッファ13に引き渡される第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記作業者に通知され、かつ前記バッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を小さな値に更新する第二のバッファ制御手段14Aと
を備えたことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0078】
(付記5) 付記4に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第一のバッファ制御手段12Aは、
前記第一のインターバルの分散と前記前工程の所要時間の分散との差または比と、前記規定の第一の閾値との差または比に対する単調増加関数あるいは単調非減少関数として与えられる値に亘って、前記バッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を大きな値に更新する
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0079】
(付記6) 付記4に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第二のバッファ制御手段14Aは、
前記第二のインターバルの平均値と前記第一のインターバルの平均値との差または比と、前記規定の第二の閾値との差または比に対する単調減少関数あるいは単調非増加関数として与えられる値に亘って、前記バッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を小さな値に更新する
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0080】
(付記7) 付記1ないし付記6の何れか1項に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第一のインターバルの分散および平均値と、前記前工程の所要時間の分散と、前記第二のインターバルの平均値とを反復して求める統計処理手段15を備えた
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0081】
(付記8) 付記7に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記統計処理手段15は、
前記第一のインターバルの分散および平均値と、前記前工程の所要時間の分散と、前記第二のインターバルの平均値とを規定の計画に適合した頻度で求める
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0082】
(付記9) 付記7に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記統計処理手段15は、
前記第一のインターバルの分散および平均値と、前記前工程の所要時間の分散と、前記第二のインターバルの平均値とを前記作業対象の順列に適合した頻度で求める
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0083】
(付記10) 付記1ないし付記9の何れか1項に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第一のインターバルの分散および平均値と、前記前工程の所要時間の分散と、前記第二のインターバルの平均値とは、
前記作業対象の要素毎に求められた値である
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0084】
(付記11) 付記1ないし付記9の何れか1項に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第一のインターバルの分散および平均値と、前記前工程の所要時間の分散と、前記第二のインターバルの平均値とは、
前記バッファ11に前記作業対象が蓄積されるロット毎に求められた値である
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0085】
(付記12) 付記1ないし付記9の何れか1項に記載の工程間バッファ制御装置において、
前記第一のインターバルの分散および平均値と、前記前工程の所要時間の分散と、前記第二のインターバルの平均値とは、
前記バッファ11に前記作業対象が引き渡される過程における搬送の単位毎に求められた値である
ことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
【0086】
(付記13) 付記1ないし付記12の何れか1項に記載の工程間バッファ制御装置を構成する第一のバッファ制御手段12、12Aと、第二のバッファ制御手段14、14Aと、統計処理手段15との全てまたは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
(付記14) 付記1ないし付記12の何れか1項に記載の工程間バッファ制御装置を構成する第一のバッファ制御手段12、12Aと、第二のバッファ制御手段14、14Aと、統計処理手段15との全てまたは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0087】
(付記15) 所定の作業が施される作業対象の蓄積に供されるバッファ11にその作業対象が引き渡される第一のインターバルの分散と、その作業対象を生成し、かつ前記バッファ11に引き渡す前工程の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、このバッファ11のサイズを増やし、
前記作業の結果がさらに後続する作業の対象の蓄積に供されるバッファ13に引き渡される第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記バッファ11のサイズを減らす
ことを特徴とする工程間バッファ制御方法。
【0088】
(付記16) 所定の作業が施される作業対象の蓄積に供されるバッファ11にその作業対象が引き渡される第一のインターバルの分散と、その作業対象を生成し、かつ前記バッファ11に引き渡す前工程の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、作業者に通知され、このバッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を大きな値に更新し、
前記作業の結果がさらに後続する作業の対象の蓄積に供されるバッファ13に引き渡される第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記バッファ11に対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を小さな値に更新する
ことを特徴とする工程間バッファ制御方法。
【0089】
【発明の効果】
上述したように請求項1に記載の発明および請求項5に記載の発明では、作業対象の順列と各工程毎の所要時間とが多様に変化し得る場合であっても、工程間に配置されたバッファのサイズは、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」とが柔軟に回避される適正な値に維持される。
請求項2に記載の発明および請求項5に記載の発明に類似した発明では、バッファに対する作業対象の引き渡しが前工程の作業者によって行われ、その前工程に与えられる作業対象の順列と工程毎の所要時間とが多様に変化し得る場合であっても、そのバッファに引き渡される作業対象の数量は、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」とが柔軟に回避される値に確度高く維持される。
【0090】
請求項3に記載の発明にかかわるプログラムを実行するコンピュータは、請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置の構成要素となる。
請求項4に記載の発明にかかわる記録媒体からこのようなプログラムを読み取って実行するコンピュータは、請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置の構成要素となる。
【0091】
請求項1に記載の発明の第一の下位概念の発明と、請求項2に記載の発明の第一の下位概念の発明とでは、作業対象の順列と、各工程毎の所要時間との何れが急激に変化した場合であっても、工程間に配置されたバッファのサイズは、「前工程の無用な手空き状態」が回避される適正な値に速やかに更新される。
請求項1に記載の発明の第二の下位概念の発明と、請求項2に記載の発明の第二の下位概念の発明とでは、作業対象の順列と、各工程毎の所要時間との何れが急激に変化した場合であっても、工程間に配置されたバッファのサイズは、「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」が回避される適正な値に速やかに更新される。
【0092】
請求項1および請求項2に記載の発明の下位概念の発明では、バッファのサイズは、既述の第一のインターバルの分散および平均値と、前工程の所要時間の分散と、第二のインターバルの平均値とが既存の系によって与えられない場合であっても、「前工程の無用な手空き状態」と「後工程に引き渡されるべき作業対象の無用な増加」との双方が回避される適正な値に確度高く維持される。
【0093】
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第一および第二の発明では、多様な作業計画に対する柔軟な適応が可能となる。
請求項1および請求項2に記載の発明に関連した第三ないし第五の発明では、個々の工程によって行われる分業の多様な形態と、その分業の対象となる作業対象の多様な態様とに対する柔軟な適応が可能となる。
【0094】
したがって、これらの発明の適用の下で分業が行われる系では、各工程における作業の手順や設備が基本的に変更されることなく、多様な作業対象に対する柔軟であって円滑な適応が図られ、かつ総合的な効率が高く安定に維持されるると共に、個々の工程間における仕掛かり数が最小限度に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示す図である。
【図3】本実施形態の動作フローチャート(1)である。
【図4】本実施形態の動作フローチャート(2)である。
【図5】本実施形態の動作を説明する図(1)である。
【図6】本実施形態の動作を説明する図(2)である。
【図7】通過タクト管理テーブルの構成を示す図である。
【図8】作業時間管理テーブルの構成を示す図である。
【図9】統計レジスタの構成を示す図である。
【図10】バッファサイズレジスタの構成を示す図である。
【図11】工程間バッファの種々の態様を示す図(1)である。
【図12】工程間バッファの種々の態様を示す図(2)である。
【符号の説明】
11,13 バッファ
12,12A 第一のバッファ制御手段
14,14A 第二のバッファ制御手段
15 統計処理手段
21 部品倉庫
22 工程間バッファ
23 工程
24 中間製品倉庫
25 コンピュータ
26 サーバ
27 LAN
31 通過タクト管理テーブル
32 作業時間管理テーブル
33 統計レジスタ
34 バッファサイズレジスタ

Claims (5)

  1. 第一の工程と第二の工程の間で作業対象を蓄積する第一のバッファに前記第一の工程から搬送される作業対象が前記第一のバッファに引き渡される時間間隔である第一のインターバルについて求めた分散と、前記第一の工程によって前記作業対象に施される作業の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、前記第一のバッファのサイズを増やす第一のバッファ制御手段と、
    前記第二の工程と後続する工程との間で作業対象を蓄積する第二のバッファに前記第二の工程から搬送される作業対象が前記第二のバッファに引き渡される時間間隔である第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記第一のバッファのサイズを減らす第二のバッファ制御手段と、
    前記第一のバッファが一杯になったときに前記第一の工程による作業対象の出力を抑制する制御を行う工程制御手段と
    を備えたことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
  2. 第一の工程と第二の工程の間で作業対象を蓄積する第一のバッファに前記第一の工程から搬送される作業対象が前記第一のバッファに引き渡される時間間隔である第一のインターバルについて求めた分散と、前記第一の工程によって前記作業対象に施される作業の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、作業者に通知され、前記第一のバッファに対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を大きな値に更新する第一のバッファ制御手段と、
    前記第二の工程と後続する工程との間で作業対象を蓄積する第二のバッファに前記第二の工程から搬送される作業対象が前記第二のバッファに引き渡される時間間隔である第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記作業者に通知され、かつ前記第一のバッファに対する蓄積が許容されるべき作業対象の量を小さな値に更新する第二のバッファ制御手段と、
    前記第一のバッファが一杯になったときに前記第一の工程による作業対象の出力を抑制する制御を行う工程制御手段と
    を備えたことを特徴とする工程間バッファ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置を構成する第一のバッファ制御手段と、第二のバッファ制御手段と、統計処理手段との全てまたは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の工程間バッファ制御装置を構成する第一のバッファ制御手段と、第二のバッファ制御手段と、統計処理手段との全てまたは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  5. 第一の工程と第二の工程の間で作業対象を蓄積する第一のバッファに前記第一の工程から搬送される作業対象が前記第一のバッファに引き渡される時間間隔である第一のインターバルについて求めた分散と、前記第一の工程によって前記作業対象に施される作業の所要時間の分散との差または比が規定の第一の閾値を超えるときに、前記第一のバッファのサイズを増やし、
    前記第二の工程と後続する工程との間で作業対象を蓄積する第二のバッファに前記第二の工程から搬送される作業対象が前記第二のバッファに引き渡される時間間隔である第二のインターバルの平均値と、前記第一のインターバルの平均値との差または比が規定の第二の閾値を超えるときに、前記第一のバッファのサイズを減らし、
    前記第一のバッファが一杯になったときに前記第一の工程による作業対象の出力を抑制する制御を行う
    ことを特徴とする工程間バッファ制御方法。
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