JP4142296B2 - カスタマイズされた情報を電子商取り引きサイトで提示するためのシステム及び方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
（背景技術）
本発明は電子商取り引きサイトに関し、特にグループのメンバが使用するように設計された電子商取り引きサイトに関する。
【０００２】
近年、インターネットの発展とともに、電子商取り引きサイトは製品売買の強力かつ新たな方法となってきた。通常、消費者はベンダーのウェブサイトへ行き、所望の製品を選択してそれをクレジットカードを用いて購入する。通常、インターネット上を転送される際のセキュリティを提供するため、クレジットカード情報は暗号化される。クレジットカード情報が認証されると、消費者に選択された製品はベンダーの倉庫から消費者へ郵送される。
【０００３】
通常、電子商取り引きサイトはサーバシステムとして構成される。ウェブサーバはクライアントコンピュータから要求を受信する。ウェブサーバはウェブサーバ用アプリケーションを実行するアプリケーションサーバと関連する。サーバシステムにおけるデータベースは、発売中の製品についての価格を含むアイテムデータを格納するために用いられる。
【０００４】
所定のグループに対して特別にあつらえられた電子商取り引きサイトが求められている。例えば、あるいくつかの状況において、特定の大学の学生に対する電子商取り引きサイトは有用である。
【０００５】
そのような、カスタマイズされたサイトをコンフィグレーションする１つの方法は、各グループに対するカスタムウェブサイトをプロデュースするデザイナーを擁することである。これは、カスタムサイトの数が多い場合、多くの時間を費やしうる。加えて、カスタムサイトの数が増加するにつれて、メインストアと各カスタムストアとの整合性が重要な問題となる。これは特に価格および製品の在庫状況が常に変化する電子商取り引きサイトの場合顕著である。例えば、コンピュータベンダーのウェブサイトは、毎日変化する部品価格および在庫状況を有する。
【０００６】
したがって、電子商取り引きサイトに対するカスタムストアを提供する、改善された方法が求められている。
【０００７】
（発明の概要）
本発明の一実施形態は、グループに関する外部管理者が電子商取り引きウェブサイト用コンフィグレーション(configuration)データを生成するシステムである。コンフィグレーションデータはサーバシステム用のデータベースに格納される。管理者によって生成され、データベースに格納されたコンフィグレーションデータは、カスタムストアウェブサイトの作成に用いられる。外部管理者がコンフィグレーションデータを生成するので、カスタムストアウェブサイトを生成するのに必要な内部ベンダーコストは最小化される。
【０００８】
好ましい実施形態において、カスタムウェブサイトは主電子商取り引きストアサイトの変形である。外部管理者が生成するコンフィグレーションデータは販売される製品のバンドル、所定の製品の購入阻止および他のコンフィグレーションを含むことができる。
【０００９】
ある実施形態において、サーバシステムはカスタムウェブページをセットアップするためのインスタンシェーションソフトウェア(instantiation software)をさらに含む。通常、ベンダーが、後に外部管理者がカスタムコンフィグレーションデータによって変更することの可能なカスタムストアの事例をセットアップする。セットアップ情報は割引スケジュール、カスタムストアＩＤ等を含む。ある実施形態において、カスタムストアが具現化されると、外部管理者は、カスタムサイトのコンフィグレーションデータの作成を可能とする管理サイトのユニバーサルリソースロケータ（ＵＲＬ）を与えられる。
【００１０】
ある実施形態において、カスタムサイトで生成された製品バンドルについて、陳腐化した製品を調べ、また外部管理者に対し、製品のバンドルに対して変更要求またはアップグレード提案を行う電子メールメッセージを生成するため、サーバシステムにおける調停ソフトウェア(reconsiliation software)が用いられる。
【００１１】
本発明の別の実施形態はベンダー用のカスタムウェブストアページを生成するように適合されたサーバシステムである。カスタムウェブストアページはベンダー以外のグループに関連し、かつこのグループが使用するためのものである。動作可能にサーバシステムに接続される外部コンピュータが用いられる。この外部コンピュータはそのグループに対するカスタムストア管理者によって使われる。外部コンピュータはコンフィグレーションデータをサーバシステムへ与えるように適合されている。サーバシステムはコンフィグレーションデータを、カスタムストアウェブページの一部をグループメンバが用いるために変更するのに用いる。コンフィグレーションデータはデータベースに格納される。
【００１２】
本発明のさらに別の実施形態は、以下の手順を実行するプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。外部コンピュータから送信されたウェブページコンフィグレーションデータの結果として、コンフィグレーションデータをデータベースに格納する。外部コンピュータはベンダー以外のグループのカスタムストア管理者によって用いられる。コンフィグレーションデータは、ベンダーのカスタムストアウェブページの一部を、グループメンバが使用するように変更するのに有用である。プログラムはさらに、グループメンバ用のカスタムストアウェブページを生成するステップを実行する。カスタムストアウェブページはデータベースからのデータを用いて構成される。データはコンフィグレーションデータを含む。
【００１３】
本発明のまた別の実施形態は、外部コンピュータから送信されたコンフィグレーションデータを受信し、コンフィグレーションデータをデータベースに格納する手段を含む装置を有する。外部コンピュータはベンダーでない他のグループについてのカスタムストア管理者によって用いられる。コンフィグレーションデータはベンダーのカスタムストアウェブページの少なくとも一部を、グループメンバが使用するために変更するのに有用である。装置はまた、グループメンバ用のカスタムウェブストアページを生成するための手段を含み、カスタムストアウェブページはコンフィグレーションデータを含むデータベースからのデータを用いて構成される。
【００１４】
（発明の詳細な説明）
図１は、本発明のカスタムストア生成に使用可能なサーバシステム２０を示す。本実施形態におけるサーバシステムはウェブサーバ２２、（１つまたは複数の）アプリケーションサーバ２４、及びデータベース２６を含む。アプリケーションサーバ２４はカスタムストアの構築を助ける複数のソフトウェアアプリケーションを含む。ウェブサーバ２２とアプリケーションサーバ２４の間のファイアウォール（図示せず）は、外部(outside world)から内部コンピュータシステムへのアクセスを制限する。ウェブサーバ２２は、ウェブサイトの構築に用いられるアプリケーションサーバ２４へ要求を送信する。好ましい実施形態において、カスタムストアはデータベース２６に格納されるデータを用いて動的に形成される。これは割引や価格変更を可能とするほか、外部管理者のコンフィグレーション変更を素早く、かつ容易に実施可能とする。ウェブサーバ２２は、共通ゲートウェイインタフェース（ＣＧＩ）プロトコルといったプロトコルを用いて、好ましくはアプリケーションサーバ２４とインタフェースする。アプリケーションサーバ２４は複数の従来の電子商取り引きアプリケーション３０を含むことが可能である。従来のアプリケーションに加え、カスタムストアの構築を助ける付加アプリケーションもまた用いられる。例えば、複数のカスタムストアアプリケーション３２及び３４が用いられる。これらカスタムストアアプリケーションの各々は特定形式のカスタムストアに対して使用することが可能である。例えば、カスタムストアアプリケーションＡ３２は大学生用のカスタムストアを生成するのに対し、カスタムストアアプリケーションＢ３４は企業購買者用のカスタムストアを生成する。各カスタムストアアプリケーションは複数の異なるカスタムウェブサイトの動的生成に用いられる。
【００１５】
コンピュータ３６のグループメンバがカスタムストアへアクセスするためにブラウザを用いると、カスタムストアアプリケーションはカスタムストアを形成する。カスタムストアを構築するため、カスタムストアアプリケーションは好ましくはデータベース２６内のデータを用いる。好ましくは、カスタマーコンピュータ３６から送信されるＵＲＬに、ストアＩＤ番号が含まれる。カスタムストアアプリケーションはこのＩＤ番号を、正しいカスタムウェブサイトを形成するために用いる。
【００１６】
インスタンシェーションアプリケーション３８はカスタムストアをセットアップするために用いられる。カスタムストア用のストアＩＤ及び割引区分(discount tier)を含むインスタンシェーションデータはデータベースに格納される。さらに、カスタムストア管理者コンピュータ４０を用いる外部カスタムストア管理者へ、ＵＲＬを送信することが可能である。ＵＲＬは外部管理者が管理アプリケーション４２へアクセスすることを可能とする。管理アプリケーション４２は、管理者が、データベース２６に格納されるウェブサイトデータに対するコンフィグレーションデータを形成するため、サーバシステムとインタフェースすることを可能にする。以下により詳細に説明するように、コンフィグレーションデータは、グループのメンバに購入を薦める製品の仮想バンドル及び、カスタムウェブサイトにおいて所定の製品について購入を阻止する情報(blocking)を含むことができる。
【００１７】
調停アプリケーション４７は、カスタムストアに変更を加える必要があるか否かを確認するため、コンフィグレーションデータを調べる。例えば、製品の仮想バンドルに含まれる製品が陳腐化したとすると、バンドルの変更が必要であるという通知が作成される。調停アプリケーション４７は好ましくはこのようなチェックを夜間に行い、外部管理者への通知電子メールを作成する。そして、外部管理者はカスタムウェブサイトで売られる、推奨される製品に対して変更を加える。調停アプリケーション４７はメールサーバ４４を用いて情報を送信する。
【００１８】
データベース２６はカスタムストアを作成するために用いられるデータを含む。テンプレートデータ４６は基本価格(base price)、メインの電子商取り引きサイトについての基本表示情報、割引区分等を含む。カスタムストアデータ４８は、カスタムストアの外部管理者によって制御されるコンフィグレーションデータ又は管理データのみならず、インスタンシエーションデータ５０を含む。
【００１９】
サーバシステム２０はインターネット５４を通じ、顧客コンピュータ３６及び管理者コンピュータ４０を含む外部コンピュータへ接続される。一実施形態において、複数のアプリケーションサーバが本発明のシステムを実行する。代わりに、異なるソフトウェアアプリケーションを１つのサーバシステム内の異なるアプリケーションサーバへ配置しても良い。
【００２０】
アプリケーションサーバ２４への内部直接接続（図示せず）をさらに用いても良い。これらの直接接続は、内部電話エージェントによるカスタムウェブページへの内部アクセスを提供するためのみならず、インスタンシエーションアプリケーション３８の動作に用いることができる。
【００２１】
図２Ａは、データベース中のデータ配列の一例及び、このデータベースを用いるカスタムストアウェブサイトの作成の一例を示す図である。本実施形態において、カスタムストアアプリケーション６０は、カスタムストアを特定するＩＤ”５４”を含むカスタムウェブストア要求を受信する。カスタムストアアプリケーション６０は、どのカスタムストアがＩＤ”５４”を有するか調べるため、インスタンシェーションデータ６２をチェックする。本実施形態においては、Ｘ大学がＩＤ”５４”を有する。次に、カスタムストアページにどの製品を表示すべきかを調べるため、Ｘ大学カスタムストア管理データ６４がチェックされる。本実施形態では、iSubスピーカシステム付きiMac 400MHZプロセッサが推奨製品である。カスタムストアアプリケーション６０は製品グループ分けリスト６６をチェックし、iMac 400MHZプロセッサが製品グループ”iMac”に、iSubスピーカシステムが製品グループ”アクセサリ”にそれぞれ存在していることを判定する。Ｘ大学は割引区分”Ｃ”に存在する。区分”Ｃ”のサイトについて、iMacが２パーセントの割引を有し、アクセサリは３パーセントの割引を有することを判別するため、割引区分データ６８をチェックする。iMac 400MHZプロセッサが基本価格１５００ドルを、iSubスピーカシステムが１００ドルを有することを判定するため、基本価格データ７０をチェックする。次に、カスタムストアアプリケーション６０が、カスタムウェブサイトで表示するための割引価格（１、５６７ドル）を計算する。
【００２２】
図２Ａに示すシステムは、カスタムストアデータから基本価格データ７０を分離する。それにより、基本価格データが変更されると、割引カスタムウェブサイト価格が自動的に修正されることを実現する。基本価格データ７０はメインストアアプリケーション７２が使用可能である。調停アプリケーション７６は個々のカスタムストアデータ６４及び６５内のデータに対し、製品グループ分け６６二対する変更をチェックする（又は、製品群の変更を表わすいくつかの他の信号を用いる）。例えば、製品群からiSubスピーカシステムが削除されたとすると、調停アプリケーション７６はＸ大学がその製品を推奨品として有していることを判定し、Ｘ大学のカスタムストア管理者へ、カスタムストア管理者が推奨製品を修正するように電子メールを送信する。調停アプリケーション７６の動作は従業員による更新の必要なく、自動的に行われることが可能である。
【００２３】
一実施形態において、調停アプリケーション７６はまた、仮想バンドルのアップグレードを提案することも可能である。例えば、バンドルが少し前に作られた場合、製品が製品群から削除されていなくても、バンドル中の推奨製品をアップグレードするためのアップグレード提案を行うことが可能である。
【００２４】
インスタンシェーションアプリケーション８０は、インスタンシェーションデータ６２を生成するために用いられる。このインスタンシェーションデータはカスタムストアＩＤ、割引区分ＩＤ及び他のセットアップデータを含むことができる。Ｘ大学カスタムストア管理者８２は推奨製品、購入不可製品(blocked products)、表示構成情報及び他のコンフィグレーションデータを含むＸ大学カスタムストア管理データを生成する。
【００２５】
図２Ａは、テキスト文字列としてのデータを示しているが、好ましい実施形態において、このデータはカスタムストアウェブページの作成を高速化するような最適化された方法でデータベースに格納される。
【００２６】
図２Ｂは本発明の代替実施形態を示す。この代替実施形態において、調停アプリケーション８３は製品調停モジュール８３ａと価格調停モジュール８３ｂの両方を含んでいる。この実施形態において、推奨システムに対する割引価格はカスタムストアデータ６４’に格納される。周期的に、価格調停モジュール８３ｂは各カスタムストアの各推奨システムについて、割引価格を再計算する。ユーザがカスタムストアへアクセスすると、ストア割引価格データを直ちにユーザへ表示することが可能である。これにより、カスタムストア表示構築の高速化が実現される。加えて、正しい割引価格の再計算は、ユーザが推奨システムを購入した時点にも行うことが可能である。
【００２７】
図３は、本発明の一実施形態の動作を説明する図である。ブロック１００において、ベンダーが、インスタンシェーションアプリケーションを用いて新しいカスタムストアをセットアップする。これにより、サーバシステム１０１のデータベースが変更される。ステップ１０２で、管理ＵＲＬが外部管理者へ与えられる。ステップ１０４で、外部管理者はそのＵＲＬを用いて、サーバシステム１０１によって作成された管理ページへアクセスする。管理ページは好ましくは外部管理者の認証を行うためのログインシステムを含む。図６Ａ及び図６Ｂに関し、以下管理ページの一例を説明する。ステップ１０６において、管理者はそのカスタムストアで販売するための製品の仮想バンドルを選択するとともに、他の製品の購入をブロックする。変更を発行(publish)すると、データベース内のデータが変更される。
【００２８】
ステップ１０８で、ユーザは外部団体又はグループが運営する、セキュアなページ(secure page)へアクセスする。ステップ１１０で、ユーザはカスタムストアページを選択し、そこへアクセスすることが可能である。ユーザは外部団体又はグループが運営する、セキュアページの利用については、図４に関して以下詳細に説明する。このステップは本発明の動作にセキュリティを付加する。ステップ１１０で、正しいカスタムウェブページが作成される。ステップ１１２で、ユーザは仮想バンドルの製品を選択し、それらをカスタムストアから購入する。
【００２９】
ステップ１１４で、調停アプリケーションは、陳腐化した製品リストについてカスタムストアをチェックする。ステップ１１６で管理者へ通知電子メールが送信され、管理者はカスタムストアから陳腐化した製品を除去するため、品揃え及び仮想バンドルを変更することが可能である。
【００３０】
図４は、本発明とともに用いられるセキュリティシステムの一例を示す。本実施形態において、顧客はＸ大学といった大学のホームページ１２０へアクセスする。顧客がセキュアなページ１２２へアクセスすることができるよう、ＩＤ中の顧客タイプ及びパスワードが大学から与えられる。セキュアな学生ページ１２２から、顧客はカスタムストアページ１２４へアクセスすることができる。カスタムストアアプリケーションは、ＵＲＬ要求が送信された場所のＵＲＬを表わす、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダのリファラ(referer)ヘッダフィールドをチェックする。代わりに、ホスト名等、ＵＲＬ全体のいくつかの部分を用いることもできる。カスタムストア１２４用のカスタムストアアプリケーションは、カスタムストア１２４の表示を許可する前に、ＨＴＴＰヘッダのリファラフィールドをチェックする。カスタムストア用のＵＲＬはカスタムストアＩＤを含む。従って、カスタムストアアプリケーションは、ＨＴＴＰヘッダのリファラフィールドを、そのカスタムストアＩＤについてチェックすることができる。本実施形態において、正しいリファラフィールドの値はセキュアな学生のページ１２２を表わす。正しいリファラヘッダが与えられない場合、カスタムストア情報はユーザへ送信されない。本実施形態においては、グループのメンバのみがカスタムストアページへアクセスを許される。これは割引がカスタムストアにおいて提供される場合に有用である。
【００３１】
図４のシステムの長所は、ベンダーサーバが各グループメンバについてのＩＤ及びパスワードのリストを維持する必要がないことである。ＩＤ及びパスワードのメンテナンス及び制御はグループ自体によって行われる。これはベンダーサーバーにおけるデータ要求を削減するとともに、カスタムストアに対するメンテナンス要求を大幅に削減する。例えば、特に大学生等のグループにおけるメンバの出入りを考慮すると、カスタムストアアプリケーションが各グループの各メンバについてＩＤ及びパスワードのリストをメンテナンスする必要がある場合、ベンダーにはメンテナンスを行うことが困難であろう。このようなＩＤ及びパスワードのメンテナンスを回避することは、顕著な長所である。
【００３２】
図４からすると、カスタムストアのＵＲＬが知られたとしても、別のウェブページ１２６にいる第三者は、リファラフィールドの値が正しくないので、カスタムストアへはアクセスすることができない。
【００３３】
図５は、本発明とともに用いるデータ構成の一例を示す。図５に示すように、ブロック１３０内のカスタムストア用データは顧客番号、データベースＩＤ、”Is Active”フィールド、”Is High Security”フィールド（”Is High Security”フィールドは、カスタムウェブストアが図４に示したセキュリティを実装しているか否かを示す）を含む。さらに、名称(name)フィールド（例えば、Ｘ大学）、価格区分ＩＤ(pricing teir ID)（例えば、区分Ｃ）、及び図４の方法で用いられるリファラＵＲＬ(referer URL)フィールド、ストアの一般形式（大学カスタムウェブページ、企業カスタムウェブページ、幼稚園から高校（Ｋー１２）用ウェブページ、消費者グループウェブページ等）を示すストア形式(store type)ＩＤが示されている。異なるストア形式ＩＤの各々を、異なる形式のカスタムストアのセットアップに使用することができる。
【００３４】
カスタムストアはさらに、ブロック１３２内の推奨システムデータを含む。ブロック２２は、バンドルがグループメンバによって変更可能であるか、あるいは”変更の余地なし(take it or leave it)”に選択しなければならないかを決定する”Can Be Configured”フィールドを含む。説明(description)フィールドは、推奨システムの説明を含み、この説明は管理者によって入力可能である。”Display Order”フィールドは、その推奨システムが推奨システム表示ページにおいて表示される順番を示す数を与える。主製品(Main Product)ＩＤはバンドル中の中心的な製品の表示である。”Needs Attention”フィールドはバンドル中の製品が陳腐化した際に調停アプリケーションによって設定される。
【００３５】
推奨システムは各々がブロック１３６を有する複数の推奨システム製品を含む。このブロックはパート番号(part number)、推奨システム(recommended system)ＩＤ、”Needs Attention”フィールド等を含む。さらに、”Option"フィールド１３４の様々なオプションが各システム製品ごとに付随する。ここで、カスタムストア部門(custom store institution)に対するブロック１３８は、その部門について複数の異なるカスタムストアを参照することができることに留意されたい。代わりに、１つより多い部門が１つのカスタムストアを参照することもできる。カスタムストアブロック１３０は、ファミリー選択(Famili Selection)ブロック１４０を含むことが可能である。カスタムストアブロック１３０はまた、Pricing Group Discountブロック１４２及び価格区分(Pricing Tier)ブロック１４４として実装可能な、異なる割引についてのデータを指し示す表示を含む。
【００３６】
一実施形態において、データベース構成は異なるデータ要素を参照するポインタを用いてセットアップされる。ポインタを用いることで、製品の割引値を値として格納する必要がなく、単に割引区分及び主価格データへのポインタとして格納すれば良い。代わりに、割引価格データを図２Ｂに示すようにカスタムストアデータに格納することができる。
【００３７】
図６は、カスタムウェブページ用のコンフィグレーションデータの簡単な作成を可能とする外部管理者ウェブページの例を示す。この例において、ウェブページは、説明タイトル(description title)の入力を管理者に許すシステム説明(system description)１２０と、推奨システムの表示順序を管理者に設定可能とする表示順序(display order)１２２と、カスタマイズされたウェブページを推奨システムの説明に用いることを実現する製品情報ＵＲＬ１２４と、システムコンフィグレーションが購入者によって変更可能であるか否かを示す”can be configured”ボックス１２６を含んだ、複数の異なる配置(arrangement)をリストする。さらに、”Edit”ボタン１３０は、管理者が推奨システム内の要素を変更することを可能とする。要素は推奨システムに付加されても、取り除かれても良い。”Delete”ボタン１３２は推奨システム全体を除去することを可能とする。図示されるページには、さらに、新しい推奨システムの作成を可能とする”Add New System”ボタン１３８を含んでいる。（図示しない）”Add New System”ページは、推奨システム（仮想バンドル）を作成するために選択可能な異なる製品のリストを含む。システムはさらに、カスタムストア内のシステムページのモックアップが管理者に示される、推奨システムページのプレビューを含む。構成が適切になると、管理者はウェブページ内の”Publish”オプションを用いて、カスタムストアへ変更を発行する。
【００３８】
図７は、カスタムウェブサイトのフロントページ例を示す図である。一実施形態において、フロントページは一般的にメインストアウェブサイトの配列に従う。管理者は表示された製品のいくつかを、購入させないようにブロックすることができる。例えば、何人かの管理者はグループメンバがiBookを購入しないようにしたいかもしれない。推奨システムアイコンはユーザに推奨システムページへアクセスすることを可能とする。
【００３９】
図８は推奨システムページを示す。推奨システムページは外部管理者によって用意される。グループメンバは外部管理者によって選択された仮想バンドルを推奨システムページから選択することができる。
【００４０】
仮想バンドルは本発明と同日出願された、代理人整理番号第001580-561号に対応する、出願番号第09/544,718号の特許出願”仮想バンドル”においてより詳細に説明される。
【００４１】
本発明の原理、好ましい実施形態及び動作のモードについて説明した。しかし、本発明はこれら説明した特定の実施形態に限定して解釈されるべきではない。むしろ、上で説明した実施形態は制限的ではなく例示的にみなされるべきであり、以下の請求項によって定義されるように、当業者によって、本発明の範囲から離れることなく様々な態様をなし得ることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態に係るサーバシステムを示す図である。
【図２Ａ】、
【図２Ｂ】 本発明の実施形態用のカスタムストアウェブサイトの構築におけるデータベースの動作を説明する図である。
【図３】 カスタムストアウェブサイトを作成および用いるための本発明の一実施形態の動作を示す図である。
【図４】 本発明の一実施形態のセキュリティ機能を示す図である。
【図５】 本発明のカスタムストアのためのデータベース構成の一実施形態を示す図である。
【図６】 図６ー１及び図６ー２の関係を示す図である。
【図６ー１】、
【図６ー２】 外部管理者が本発明の一実施形態によるカスタムストアウェブサイトを作成するためのコンフィグレーションデータを生成するためのウェブページを示す図である。
【図７】 本発明の一実施形態であるカスタムストアアプリケーションのフロントページを示すウェブページの図である。
【図８】 本発明の一実施形態の推奨システムページを示すウェブページの図である。
（背景技術）
本発明は電子商取り引きサイトに関し、特にグループのメンバが使用するように設計された電子商取り引きサイトに関する。
【０００２】
近年、インターネットの発展とともに、電子商取り引きサイトは製品売買の強力かつ新たな方法となってきた。通常、消費者はベンダーのウェブサイトへ行き、所望の製品を選択してそれをクレジットカードを用いて購入する。通常、インターネット上を転送される際のセキュリティを提供するため、クレジットカード情報は暗号化される。クレジットカード情報が認証されると、消費者に選択された製品はベンダーの倉庫から消費者へ郵送される。
【０００３】
通常、電子商取り引きサイトはサーバシステムとして構成される。ウェブサーバはクライアントコンピュータから要求を受信する。ウェブサーバはウェブサーバ用アプリケーションを実行するアプリケーションサーバと関連する。サーバシステムにおけるデータベースは、発売中の製品についての価格を含むアイテムデータを格納するために用いられる。
【０００４】
所定のグループに対して特別にあつらえられた電子商取り引きサイトが求められている。例えば、あるいくつかの状況において、特定の大学の学生に対する電子商取り引きサイトは有用である。
【０００５】
そのような、カスタマイズされたサイトをコンフィグレーションする１つの方法は、各グループに対するカスタムウェブサイトをプロデュースするデザイナーを擁することである。これは、カスタムサイトの数が多い場合、多くの時間を費やしうる。加えて、カスタムサイトの数が増加するにつれて、メインストアと各カスタムストアとの整合性が重要な問題となる。これは特に価格および製品の在庫状況が常に変化する電子商取り引きサイトの場合顕著である。例えば、コンピュータベンダーのウェブサイトは、毎日変化する部品価格および在庫状況を有する。
【０００６】
したがって、電子商取り引きサイトに対するカスタムストアを提供する、改善された方法が求められている。
【０００７】
（発明の概要）
本発明の一実施形態は、グループに関する外部管理者が電子商取り引きウェブサイト用コンフィグレーション(configuration)データを生成するシステムである。コンフィグレーションデータはサーバシステム用のデータベースに格納される。管理者によって生成され、データベースに格納されたコンフィグレーションデータは、カスタムストアウェブサイトの作成に用いられる。外部管理者がコンフィグレーションデータを生成するので、カスタムストアウェブサイトを生成するのに必要な内部ベンダーコストは最小化される。
【０００８】
好ましい実施形態において、カスタムウェブサイトは主電子商取り引きストアサイトの変形である。外部管理者が生成するコンフィグレーションデータは販売される製品のバンドル、所定の製品の購入阻止および他のコンフィグレーションを含むことができる。
【０００９】
ある実施形態において、サーバシステムはカスタムウェブページをセットアップするためのインスタンシェーションソフトウェア(instantiation software)をさらに含む。通常、ベンダーが、後に外部管理者がカスタムコンフィグレーションデータによって変更することの可能なカスタムストアの事例をセットアップする。セットアップ情報は割引スケジュール、カスタムストアＩＤ等を含む。ある実施形態において、カスタムストアが具現化されると、外部管理者は、カスタムサイトのコンフィグレーションデータの作成を可能とする管理サイトのユニバーサルリソースロケータ（ＵＲＬ）を与えられる。
【００１０】
ある実施形態において、カスタムサイトで生成された製品バンドルについて、陳腐化した製品を調べ、また外部管理者に対し、製品のバンドルに対して変更要求またはアップグレード提案を行う電子メールメッセージを生成するため、サーバシステムにおける調停ソフトウェア(reconsiliation software)が用いられる。
【００１１】
本発明の別の実施形態はベンダー用のカスタムウェブストアページを生成するように適合されたサーバシステムである。カスタムウェブストアページはベンダー以外のグループに関連し、かつこのグループが使用するためのものである。動作可能にサーバシステムに接続される外部コンピュータが用いられる。この外部コンピュータはそのグループに対するカスタムストア管理者によって使われる。外部コンピュータはコンフィグレーションデータをサーバシステムへ与えるように適合されている。サーバシステムはコンフィグレーションデータを、カスタムストアウェブページの一部をグループメンバが用いるために変更するのに用いる。コンフィグレーションデータはデータベースに格納される。
【００１２】
本発明のさらに別の実施形態は、以下の手順を実行するプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。外部コンピュータから送信されたウェブページコンフィグレーションデータの結果として、コンフィグレーションデータをデータベースに格納する。外部コンピュータはベンダー以外のグループのカスタムストア管理者によって用いられる。コンフィグレーションデータは、ベンダーのカスタムストアウェブページの一部を、グループメンバが使用するように変更するのに有用である。プログラムはさらに、グループメンバ用のカスタムストアウェブページを生成するステップを実行する。カスタムストアウェブページはデータベースからのデータを用いて構成される。データはコンフィグレーションデータを含む。
【００１３】
本発明のまた別の実施形態は、外部コンピュータから送信されたコンフィグレーションデータを受信し、コンフィグレーションデータをデータベースに格納する手段を含む装置を有する。外部コンピュータはベンダーでない他のグループについてのカスタムストア管理者によって用いられる。コンフィグレーションデータはベンダーのカスタムストアウェブページの少なくとも一部を、グループメンバが使用するために変更するのに有用である。装置はまた、グループメンバ用のカスタムウェブストアページを生成するための手段を含み、カスタムストアウェブページはコンフィグレーションデータを含むデータベースからのデータを用いて構成される。
【００１４】
（発明の詳細な説明）
図１は、本発明のカスタムストア生成に使用可能なサーバシステム２０を示す。本実施形態におけるサーバシステムはウェブサーバ２２、（１つまたは複数の）アプリケーションサーバ２４、及びデータベース２６を含む。アプリケーションサーバ２４はカスタムストアの構築を助ける複数のソフトウェアアプリケーションを含む。ウェブサーバ２２とアプリケーションサーバ２４の間のファイアウォール（図示せず）は、外部(outside world)から内部コンピュータシステムへのアクセスを制限する。ウェブサーバ２２は、ウェブサイトの構築に用いられるアプリケーションサーバ２４へ要求を送信する。好ましい実施形態において、カスタムストアはデータベース２６に格納されるデータを用いて動的に形成される。これは割引や価格変更を可能とするほか、外部管理者のコンフィグレーション変更を素早く、かつ容易に実施可能とする。ウェブサーバ２２は、共通ゲートウェイインタフェース（ＣＧＩ）プロトコルといったプロトコルを用いて、好ましくはアプリケーションサーバ２４とインタフェースする。アプリケーションサーバ２４は複数の従来の電子商取り引きアプリケーション３０を含むことが可能である。従来のアプリケーションに加え、カスタムストアの構築を助ける付加アプリケーションもまた用いられる。例えば、複数のカスタムストアアプリケーション３２及び３４が用いられる。これらカスタムストアアプリケーションの各々は特定形式のカスタムストアに対して使用することが可能である。例えば、カスタムストアアプリケーションＡ３２は大学生用のカスタムストアを生成するのに対し、カスタムストアアプリケーションＢ３４は企業購買者用のカスタムストアを生成する。各カスタムストアアプリケーションは複数の異なるカスタムウェブサイトの動的生成に用いられる。
【００１５】
コンピュータ３６のグループメンバがカスタムストアへアクセスするためにブラウザを用いると、カスタムストアアプリケーションはカスタムストアを形成する。カスタムストアを構築するため、カスタムストアアプリケーションは好ましくはデータベース２６内のデータを用いる。好ましくは、カスタマーコンピュータ３６から送信されるＵＲＬに、ストアＩＤ番号が含まれる。カスタムストアアプリケーションはこのＩＤ番号を、正しいカスタムウェブサイトを形成するために用いる。
【００１６】
インスタンシェーションアプリケーション３８はカスタムストアをセットアップするために用いられる。カスタムストア用のストアＩＤ及び割引区分(discount tier)を含むインスタンシェーションデータはデータベースに格納される。さらに、カスタムストア管理者コンピュータ４０を用いる外部カスタムストア管理者へ、ＵＲＬを送信することが可能である。ＵＲＬは外部管理者が管理アプリケーション４２へアクセスすることを可能とする。管理アプリケーション４２は、管理者が、データベース２６に格納されるウェブサイトデータに対するコンフィグレーションデータを形成するため、サーバシステムとインタフェースすることを可能にする。以下により詳細に説明するように、コンフィグレーションデータは、グループのメンバに購入を薦める製品の仮想バンドル及び、カスタムウェブサイトにおいて所定の製品について購入を阻止する情報(blocking)を含むことができる。
【００１７】
調停アプリケーション４７は、カスタムストアに変更を加える必要があるか否かを確認するため、コンフィグレーションデータを調べる。例えば、製品の仮想バンドルに含まれる製品が陳腐化したとすると、バンドルの変更が必要であるという通知が作成される。調停アプリケーション４７は好ましくはこのようなチェックを夜間に行い、外部管理者への通知電子メールを作成する。そして、外部管理者はカスタムウェブサイトで売られる、推奨される製品に対して変更を加える。調停アプリケーション４７はメールサーバ４４を用いて情報を送信する。
【００１８】
データベース２６はカスタムストアを作成するために用いられるデータを含む。テンプレートデータ４６は基本価格(base price)、メインの電子商取り引きサイトについての基本表示情報、割引区分等を含む。カスタムストアデータ４８は、カスタムストアの外部管理者によって制御されるコンフィグレーションデータ又は管理データのみならず、インスタンシエーションデータ５０を含む。
【００１９】
サーバシステム２０はインターネット５４を通じ、顧客コンピュータ３６及び管理者コンピュータ４０を含む外部コンピュータへ接続される。一実施形態において、複数のアプリケーションサーバが本発明のシステムを実行する。代わりに、異なるソフトウェアアプリケーションを１つのサーバシステム内の異なるアプリケーションサーバへ配置しても良い。
【００２０】
アプリケーションサーバ２４への内部直接接続（図示せず）をさらに用いても良い。これらの直接接続は、内部電話エージェントによるカスタムウェブページへの内部アクセスを提供するためのみならず、インスタンシエーションアプリケーション３８の動作に用いることができる。
【００２１】
図２Ａは、データベース中のデータ配列の一例及び、このデータベースを用いるカスタムストアウェブサイトの作成の一例を示す図である。本実施形態において、カスタムストアアプリケーション６０は、カスタムストアを特定するＩＤ”５４”を含むカスタムウェブストア要求を受信する。カスタムストアアプリケーション６０は、どのカスタムストアがＩＤ”５４”を有するか調べるため、インスタンシェーションデータ６２をチェックする。本実施形態においては、Ｘ大学がＩＤ”５４”を有する。次に、カスタムストアページにどの製品を表示すべきかを調べるため、Ｘ大学カスタムストア管理データ６４がチェックされる。本実施形態では、iSubスピーカシステム付きiMac 400MHZプロセッサが推奨製品である。カスタムストアアプリケーション６０は製品グループ分けリスト６６をチェックし、iMac 400MHZプロセッサが製品グループ”iMac”に、iSubスピーカシステムが製品グループ”アクセサリ”にそれぞれ存在していることを判定する。Ｘ大学は割引区分”Ｃ”に存在する。区分”Ｃ”のサイトについて、iMacが２パーセントの割引を有し、アクセサリは３パーセントの割引を有することを判別するため、割引区分データ６８をチェックする。iMac 400MHZプロセッサが基本価格１５００ドルを、iSubスピーカシステムが１００ドルを有することを判定するため、基本価格データ７０をチェックする。次に、カスタムストアアプリケーション６０が、カスタムウェブサイトで表示するための割引価格（１、５６７ドル）を計算する。
【００２２】
図２Ａに示すシステムは、カスタムストアデータから基本価格データ７０を分離する。それにより、基本価格データが変更されると、割引カスタムウェブサイト価格が自動的に修正されることを実現する。基本価格データ７０はメインストアアプリケーション７２が使用可能である。調停アプリケーション７６は個々のカスタムストアデータ６４及び６５内のデータに対し、製品グループ分け６６二対する変更をチェックする（又は、製品群の変更を表わすいくつかの他の信号を用いる）。例えば、製品群からiSubスピーカシステムが削除されたとすると、調停アプリケーション７６はＸ大学がその製品を推奨品として有していることを判定し、Ｘ大学のカスタムストア管理者へ、カスタムストア管理者が推奨製品を修正するように電子メールを送信する。調停アプリケーション７６の動作は従業員による更新の必要なく、自動的に行われることが可能である。
【００２３】
一実施形態において、調停アプリケーション７６はまた、仮想バンドルのアップグレードを提案することも可能である。例えば、バンドルが少し前に作られた場合、製品が製品群から削除されていなくても、バンドル中の推奨製品をアップグレードするためのアップグレード提案を行うことが可能である。
【００２４】
インスタンシェーションアプリケーション８０は、インスタンシェーションデータ６２を生成するために用いられる。このインスタンシェーションデータはカスタムストアＩＤ、割引区分ＩＤ及び他のセットアップデータを含むことができる。Ｘ大学カスタムストア管理者８２は推奨製品、購入不可製品(blocked products)、表示構成情報及び他のコンフィグレーションデータを含むＸ大学カスタムストア管理データを生成する。
【００２５】
図２Ａは、テキスト文字列としてのデータを示しているが、好ましい実施形態において、このデータはカスタムストアウェブページの作成を高速化するような最適化された方法でデータベースに格納される。
【００２６】
図２Ｂは本発明の代替実施形態を示す。この代替実施形態において、調停アプリケーション８３は製品調停モジュール８３ａと価格調停モジュール８３ｂの両方を含んでいる。この実施形態において、推奨システムに対する割引価格はカスタムストアデータ６４’に格納される。周期的に、価格調停モジュール８３ｂは各カスタムストアの各推奨システムについて、割引価格を再計算する。ユーザがカスタムストアへアクセスすると、ストア割引価格データを直ちにユーザへ表示することが可能である。これにより、カスタムストア表示構築の高速化が実現される。加えて、正しい割引価格の再計算は、ユーザが推奨システムを購入した時点にも行うことが可能である。
【００２７】
図３は、本発明の一実施形態の動作を説明する図である。ブロック１００において、ベンダーが、インスタンシェーションアプリケーションを用いて新しいカスタムストアをセットアップする。これにより、サーバシステム１０１のデータベースが変更される。ステップ１０２で、管理ＵＲＬが外部管理者へ与えられる。ステップ１０４で、外部管理者はそのＵＲＬを用いて、サーバシステム１０１によって作成された管理ページへアクセスする。管理ページは好ましくは外部管理者の認証を行うためのログインシステムを含む。図６Ａ及び図６Ｂに関し、以下管理ページの一例を説明する。ステップ１０６において、管理者はそのカスタムストアで販売するための製品の仮想バンドルを選択するとともに、他の製品の購入をブロックする。変更を発行(publish)すると、データベース内のデータが変更される。
【００２８】
ステップ１０８で、ユーザは外部団体又はグループが運営する、セキュアなページ(secure page)へアクセスする。ステップ１１０で、ユーザはカスタムストアページを選択し、そこへアクセスすることが可能である。ユーザは外部団体又はグループが運営する、セキュアページの利用については、図４に関して以下詳細に説明する。このステップは本発明の動作にセキュリティを付加する。ステップ１１０で、正しいカスタムウェブページが作成される。ステップ１１２で、ユーザは仮想バンドルの製品を選択し、それらをカスタムストアから購入する。
【００２９】
ステップ１１４で、調停アプリケーションは、陳腐化した製品リストについてカスタムストアをチェックする。ステップ１１６で管理者へ通知電子メールが送信され、管理者はカスタムストアから陳腐化した製品を除去するため、品揃え及び仮想バンドルを変更することが可能である。
【００３０】
図４は、本発明とともに用いられるセキュリティシステムの一例を示す。本実施形態において、顧客はＸ大学といった大学のホームページ１２０へアクセスする。顧客がセキュアなページ１２２へアクセスすることができるよう、ＩＤ中の顧客タイプ及びパスワードが大学から与えられる。セキュアな学生ページ１２２から、顧客はカスタムストアページ１２４へアクセスすることができる。カスタムストアアプリケーションは、ＵＲＬ要求が送信された場所のＵＲＬを表わす、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダのリファラ(referer)ヘッダフィールドをチェックする。代わりに、ホスト名等、ＵＲＬ全体のいくつかの部分を用いることもできる。カスタムストア１２４用のカスタムストアアプリケーションは、カスタムストア１２４の表示を許可する前に、ＨＴＴＰヘッダのリファラフィールドをチェックする。カスタムストア用のＵＲＬはカスタムストアＩＤを含む。従って、カスタムストアアプリケーションは、ＨＴＴＰヘッダのリファラフィールドを、そのカスタムストアＩＤについてチェックすることができる。本実施形態において、正しいリファラフィールドの値はセキュアな学生のページ１２２を表わす。正しいリファラヘッダが与えられない場合、カスタムストア情報はユーザへ送信されない。本実施形態においては、グループのメンバのみがカスタムストアページへアクセスを許される。これは割引がカスタムストアにおいて提供される場合に有用である。
【００３１】
図４のシステムの長所は、ベンダーサーバが各グループメンバについてのＩＤ及びパスワードのリストを維持する必要がないことである。ＩＤ及びパスワードのメンテナンス及び制御はグループ自体によって行われる。これはベンダーサーバーにおけるデータ要求を削減するとともに、カスタムストアに対するメンテナンス要求を大幅に削減する。例えば、特に大学生等のグループにおけるメンバの出入りを考慮すると、カスタムストアアプリケーションが各グループの各メンバについてＩＤ及びパスワードのリストをメンテナンスする必要がある場合、ベンダーにはメンテナンスを行うことが困難であろう。このようなＩＤ及びパスワードのメンテナンスを回避することは、顕著な長所である。
【００３２】
図４からすると、カスタムストアのＵＲＬが知られたとしても、別のウェブページ１２６にいる第三者は、リファラフィールドの値が正しくないので、カスタムストアへはアクセスすることができない。
【００３３】
図５は、本発明とともに用いるデータ構成の一例を示す。図５に示すように、ブロック１３０内のカスタムストア用データは顧客番号、データベースＩＤ、”Is Active”フィールド、”Is High Security”フィールド（”Is High Security”フィールドは、カスタムウェブストアが図４に示したセキュリティを実装しているか否かを示す）を含む。さらに、名称(name)フィールド（例えば、Ｘ大学）、価格区分ＩＤ(pricing teir ID)（例えば、区分Ｃ）、及び図４の方法で用いられるリファラＵＲＬ(referer URL)フィールド、ストアの一般形式（大学カスタムウェブページ、企業カスタムウェブページ、幼稚園から高校（Ｋー１２）用ウェブページ、消費者グループウェブページ等）を示すストア形式(store type)ＩＤが示されている。異なるストア形式ＩＤの各々を、異なる形式のカスタムストアのセットアップに使用することができる。
【００３４】
カスタムストアはさらに、ブロック１３２内の推奨システムデータを含む。ブロック２２は、バンドルがグループメンバによって変更可能であるか、あるいは”変更の余地なし(take it or leave it)”に選択しなければならないかを決定する”Can Be Configured”フィールドを含む。説明(description)フィールドは、推奨システムの説明を含み、この説明は管理者によって入力可能である。”Display Order”フィールドは、その推奨システムが推奨システム表示ページにおいて表示される順番を示す数を与える。主製品(Main Product)ＩＤはバンドル中の中心的な製品の表示である。”Needs Attention”フィールドはバンドル中の製品が陳腐化した際に調停アプリケーションによって設定される。
【００３５】
推奨システムは各々がブロック１３６を有する複数の推奨システム製品を含む。このブロックはパート番号(part number)、推奨システム(recommended system)ＩＤ、”Needs Attention”フィールド等を含む。さらに、”Option"フィールド１３４の様々なオプションが各システム製品ごとに付随する。ここで、カスタムストア部門(custom store institution)に対するブロック１３８は、その部門について複数の異なるカスタムストアを参照することができることに留意されたい。代わりに、１つより多い部門が１つのカスタムストアを参照することもできる。カスタムストアブロック１３０は、ファミリー選択(Famili Selection)ブロック１４０を含むことが可能である。カスタムストアブロック１３０はまた、Pricing Group Discountブロック１４２及び価格区分(Pricing Tier)ブロック１４４として実装可能な、異なる割引についてのデータを指し示す表示を含む。
【００３６】
一実施形態において、データベース構成は異なるデータ要素を参照するポインタを用いてセットアップされる。ポインタを用いることで、製品の割引値を値として格納する必要がなく、単に割引区分及び主価格データへのポインタとして格納すれば良い。代わりに、割引価格データを図２Ｂに示すようにカスタムストアデータに格納することができる。
【００３７】
図６は、カスタムウェブページ用のコンフィグレーションデータの簡単な作成を可能とする外部管理者ウェブページの例を示す。この例において、ウェブページは、説明タイトル(description title)の入力を管理者に許すシステム説明(system description)１２０と、推奨システムの表示順序を管理者に設定可能とする表示順序(display order)１２２と、カスタマイズされたウェブページを推奨システムの説明に用いることを実現する製品情報ＵＲＬ１２４と、システムコンフィグレーションが購入者によって変更可能であるか否かを示す”can be configured”ボックス１２６を含んだ、複数の異なる配置(arrangement)をリストする。さらに、”Edit”ボタン１３０は、管理者が推奨システム内の要素を変更することを可能とする。要素は推奨システムに付加されても、取り除かれても良い。”Delete”ボタン１３２は推奨システム全体を除去することを可能とする。図示されるページには、さらに、新しい推奨システムの作成を可能とする”Add New System”ボタン１３８を含んでいる。（図示しない）”Add New System”ページは、推奨システム（仮想バンドル）を作成するために選択可能な異なる製品のリストを含む。システムはさらに、カスタムストア内のシステムページのモックアップが管理者に示される、推奨システムページのプレビューを含む。構成が適切になると、管理者はウェブページ内の”Publish”オプションを用いて、カスタムストアへ変更を発行する。
【００３８】
図７は、カスタムウェブサイトのフロントページ例を示す図である。一実施形態において、フロントページは一般的にメインストアウェブサイトの配列に従う。管理者は表示された製品のいくつかを、購入させないようにブロックすることができる。例えば、何人かの管理者はグループメンバがiBookを購入しないようにしたいかもしれない。推奨システムアイコンはユーザに推奨システムページへアクセスすることを可能とする。
【００３９】
図８は推奨システムページを示す。推奨システムページは外部管理者によって用意される。グループメンバは外部管理者によって選択された仮想バンドルを推奨システムページから選択することができる。
【００４０】
仮想バンドルは本発明と同日出願された、代理人整理番号第001580-561号に対応する、出願番号第09/544,718号の特許出願”仮想バンドル”においてより詳細に説明される。
【００４１】
本発明の原理、好ましい実施形態及び動作のモードについて説明した。しかし、本発明はこれら説明した特定の実施形態に限定して解釈されるべきではない。むしろ、上で説明した実施形態は制限的ではなく例示的にみなされるべきであり、以下の請求項によって定義されるように、当業者によって、本発明の範囲から離れることなく様々な態様をなし得ることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態に係るサーバシステムを示す図である。
【図２Ａ】、
【図２Ｂ】 本発明の実施形態用のカスタムストアウェブサイトの構築におけるデータベースの動作を説明する図である。
【図３】 カスタムストアウェブサイトを作成および用いるための本発明の一実施形態の動作を示す図である。
【図４】 本発明の一実施形態のセキュリティ機能を示す図である。
【図５】 本発明のカスタムストアのためのデータベース構成の一実施形態を示す図である。
【図６】 図６ー１及び図６ー２の関係を示す図である。
【図６ー１】、
【図６ー２】 外部管理者が本発明の一実施形態によるカスタムストアウェブサイトを作成するためのコンフィグレーションデータを生成するためのウェブページを示す図である。
【図７】 本発明の一実施形態であるカスタムストアアプリケーションのフロントページを示すウェブページの図である。
【図８】 本発明の一実施形態の推奨システムページを示すウェブページの図である。
Claims (12)
- カスタマイズされた情報を電子商取り引きサイトで提示するためのシステムであって、
ベンダーが電子商取り引きサイトで提供する製品に関する情報を記憶するためのデータベースと、
前記製品の制限されたセット及び前記製品の通常と異なる価格の少なくとも１つを顧客に提供するカスタムストアを定義するコンフィグレーションデータであって、前記ベンダーとは異なる、前記カスタムストアの管理者が生成したコンフィグレーションデータを複数前記データベースに格納する管理手段と、
前記電子商取り引きサイトへのアクセスを要求するＨＴＴＰリクエストのリファラヘッダフィールドを調べ、前記リクエストが、前記カスタムストアにアクセス可能なユーザのみがアクセス可能な予め定められたセキュアなホストから送信されたものであることを前記リファラヘッダフィールドが示すか否かを判別し、前記リクエストが予め定められたセキュアなホストから送信されたものであることを前記リファラヘッダフィールドが示す場合のみ、前記アクセスの要求に応じて前記コンフィグレーションデータに基づくカスタムストアページを生成及び返送するカスタムストアページ生成手段とを有し、
前記カスタムストアページ生成手段が、前記データベースに格納された前記複数のコンフィグレーションデータから、前記予め定められたセキュアなホストに関連付けられたコンフィグレーションデータを選択して前記カスタムストアページを生成並びに返送することを特徴とするシステム。 - 前記ベンダーから既に購入できなくなっている製品に関する情報を前記コンフィグレーションデータが含むか否かを判別し、もし含まれている場合には、前記コンフィグレーションデータを生成した前記カスタムストアの管理者に通知を与える調停手段をさらに含むことを特徴とする請求項１記載のシステム。
- 前記データベースが、前記製品についての基本価格を格納すると共に、前記コンフィグレーションデータが割引価格情報を含み、前記カスタムストアページ生成手段が、前記カスタムストアページに表示するために前記基本価格から割引価格を自動的に計算することを特徴とする請求項１又は請求項２記載のシステム。
- 前記データベースが複数の異なるカスタムストア用のコンフィグレーションデータを記憶することを特徴とする請求項１又は請求項２記載のシステム。
- 前記要求が、選択されるべきカスタムストアの識別情報を含むことを特徴とする請求項４記載のシステム。
- 前記識別情報が前記要求の前記リファラヘッダフィールドのチェックに基づくことを特徴とする請求項５記載のシステム。
- カスタマイズされた情報を電子商取り引きサイトで提示するための方法であって、
ベンダーが電子商取り引きサイトで提供する製品に関する情報をデータベースに記憶する記憶ステップと、
前記製品の制限されたセット及び前記製品の通常と異なる価格の少なくとも１つを顧客に提供するカスタムストアを定義するコンフィグレーションデータであって、前記ベンダーとは異なる、前記カスタムストアの管理者が生成したコンフィグレーションデータを複数前記データベースに格納する格納ステップと、
前記電子商取り引きサイトへのアクセスを要求するＨＴＴＰリクエストに応答して、前記リクエストが、前記カスタムストアにアクセス可能なユーザのみがアクセス可能な予め定められたセキュアなホストから送信されたものであることを前記リクエストのリファラヘッダフィールドが示すか否かを判別し、前記リクエストが予め定められたセキュアなホストから送信されたものであることを前記リファラヘッダフィールドが示す場合のみ、前記コンフィグレーションデータに基づくカスタムストアページを生成及び返送する生成ステップとを有し、
前記生成ステップにおいて、前記データベースに格納された前記複数のコンフィグレーションデータから、前記予め定められたセキュアなホストに関連付けられたコンフィグレーションデータを選択して前記カスタムストアページを生成並びに返送することを特徴とする方法。 - 前記ベンダーがもはや提供していない製品に関する情報を前記コンフィグレーションデータが含むか否かを判別する判別ステップと、もし含まれている場合には、前記コンフィグレーションデータを生成した前記カスタムストアの管理者に通知を与える調停ステップをさらに含むことを特徴とする請求項７記載の方法。
- 前記データベースが、前記製品についての基本価格を格納すると共に、前記コンフィグレーションデータが割引価格情報を含み、
さらに、前記カスタムストアページに表示するために前記基本価格から割引価格を自動的に計算する計算ステップを有することを特徴とする請求項７又は請求項８記載の方法。 - 前記データベースが複数の異なるカスタムストア用のコンフィグレーションデータを記憶することを特徴とする請求項７又は請求項８記載の方法。
- 前記要求が、選択されるべきカスタムストアの識別情報を含むことを特徴とする請求項１０記載の方法。
- 前記識別情報が前記要求の前記リファラヘッダフィールドのチェックに基づくことを特徴とする請求項１１記載の方法。
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