JP4142173B2 - ディスポーザブル医療器具及びこれを組み込んだ医療装置 - Google Patents

ディスポーザブル医療器具及びこれを組み込んだ医療装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気出力又は電磁波出力を用いて生体に所定の処置を施すための末端器具及びこれを動作させる装置本体からなる医療装置に関する。より詳しくは、本発明は、所定時間の使用後には末端器具の再使用を禁止するための機構を備えた末端器具である、電気出力又は電磁波出力により動作するディスポーザブル医療器具、これを動作させる装置本体、及びこれらより構成される医療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
身体や体液に直接触れる医療器具の多くが、患者間の感染防止のためにディスポーザブル化されている。マイクロ波手術装置のような生体組織の凝固、止血等を目的とした装置でも、生体に接触するプローブは、ディスポーザブル化されているものも多い。しかしながら、病院等の施設によっては、コスト低減の目的等から、これらの医療器具が多数回再使用されるケースが見られ、これが原因で患者が感染症にかかる危険性があり、また、もともとディスポーザブル器具であるため、何度も使用される間に劣化し、使用中に不具合を起こしたりする場合がある。
【0003】
これらの危険を防止するための手段として、所定回数又は所定時間以上使用できないように予め医療器具を設計しておくことが試みられている。例えば、一度使用した後、器具は、再使用せんとする場合必ず洗浄されるが、これに着目して、プローブ等器具の一部の部材を親水性を有するポリマーを含む材料で構成しておくことにより、洗浄によって溶解、膨張又は柔軟化させて再使用を阻止する技術が、特開平7−95982号に開示されている。またプローブにヒューズを内蔵させておき、使用終了時にはこれを強制的に溶断させることによってプローブの再使用を防止している装置も知られている。
【0004】
しかしながら、器具の一部の部材を、親水性を有するポリマーを含む材料で構成しておく方法では、術中に血液や消毒液、又は生理食塩水等に長時間浸された場合にも溶解、膨張又は柔軟化が起こり、使用に適さなくなるという重大な問題がある。また、プローブにヒューズを内蔵させておく方法では、ヒューズを強制的に溶断させるために装置本体からプローブへ例えば100mA以上の電流を送り込まねばならず、生体に電気衝撃を与える危険が伴なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況にあって、本発明は、マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置、アルゴンビーム凝固装置等において、患者の身体、体液等に直接触れるプローブ等の医療器具側に、使用寿命を限定する機構を組み込むことによって、末端器具の品質や装置の安全性に悪影響を及ぼすことなしに各医療器具の使用時間を制限し、実質的に使い捨てを強制することができる医療器具、及びこれを組み込んだ医療装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、所定の電気出力又は電磁波出力であってよい末端出力を発生する末端出力発生部及び該末端出力発生部に末端出力を発生させる出力命令を送る主制御部を備えた装置本体と、該末端出力発生部に対して、ケーブルを介して取り外し可能に接続される、該末端出力を受けて所定の動作をする末端器具とからなる医療装置において、
(1)該末端器具が、所定容量の内蔵電池を備え、該内蔵電池の両極からそれぞれ延びて、該装置本体側の対応する電池電圧入力端子にケーブルを介して電気的に接続される端子を更に備えており、
(2)該装置本体が、
(a)該主制御部からの該出力命令を受けて作動する使用時間設定・放電部と延長時間設定部とを更に備え、並びに、比較判定部、参照すべき基準電圧情報を該比較判定部に提供する基準電圧設定部及び警報発生部を備えており、
(b)該使用時間設定・放電部は、該出力命令を受けたとき該電池電圧入力端子間を所定の抵抗を介して電気的に接続させて該内蔵電池を放電させる閉じた回路を形成すると共に該回路の2点間の電圧に基づき、該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ送るように構成されており、
(c)該比較判定部は、該電圧情報出力を該基準電圧設定部からの基準電圧情報と比較し、該内蔵電池起電力が基準のレベル以上であるか又は該基準のレベルより低下しているかを比較判定してその結果の信号を該延長時間設定部及び該警報発生部へと伝達するように構成されており、
(d)該延長時間設定部は、該比較判定部からの該信号を受けて、該内蔵電池の起電力が該基準のレベル以上である場合は該主制御部からの該出力命令を該末端出力発生部へと伝達するが、該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低いときは該出力命令を遮断することができるように構成されており、
(e)該警報発生部は、該比較判定部からの結果の信号に対応して、該内蔵電池の起電力が基準のレベルより低いときこれを示す警報を発するように構成されており、
(f)該使用時間設定・放電部は、該主制御部からの出力命令が該末端出力発生部へと伝達されて該末端出力発生部が末端出力を発生している間該内蔵電池の放電を維持するように構成されている
ことを特徴とする医療装置を提供する。
【0007】
本発明は上記の構成であり、実際に末端器具(例えばマイクロ波手術装置における電極等をマイクロ波を流して)使用している最中に、末端器具側に内蔵された電池が装置本体側を介して放電され消耗されるという特徴がある。このため、一定時間使用すると、末端器具の内蔵電池の起電力が基準以下に低下する。内蔵電池の電圧が基準を下回っている末端器具を再使用目的で装置本体に取付けて動作させようとした場合、内蔵電池の起電力が基準を下回ることが比較判定部により判定され、その結果主制御装置からの出力命令は遮断されて末端出力発生部に伝達されないため、末端出力が発生せず、そのような不適切な再使用を有効に防止することができる。また、不適切な使用であることは、警報によって使用者に知らせることができる。従って、本発明の装置は、末端器具の再使用を防止して、本来のディスポーザブル器具としての適切な使用を保証することができ、器具を介した患者間の感染という事態を防止することができる。
【0008】
また、本発明における医療器具には、従来技術に見られるような、親水性を有するポリマー材料や、溶断させるヒューズを使用していないため、使用中に器具が膨張・柔軟化して使用不能に陥ったり、患者に電気衝撃を与えたりする虞れがなく、これら従来技術に比して一層安全性が高い。
【0009】
本明細書において「電気出力又は電磁波出力」とは、直流又は交流電流、高周波電流、マイクロ波、レーザーを含むがこれらに限定されない。
【0010】
また本明細書において、「ケーブル」とは、これらの末端出力を伝達するための物理的手段を広く意味し、特定の構造のケーブルに限定されない。
【0011】
また本明細書において、「所定の動作」とは、これらの末端出力に応じて予定された末端器具の機能を意味し、例えばマイクロ波の放射、アーク放電、レーザー照射等を特に限定なく含む。
【0012】
従って、本明細書において、「医療装置」は、「所定の電気出力又は電磁波出力であってよい末端出力を発生する末端出力発生部及び該末端出力発生部に末端出力を発生させる出力命令を送る主制御部を備えた装置本体と、該末端出力発生部に対して、ケーブルを介して取り外し可能に接続される、該末端出力を受けて所定の動作をする末端器具とからなる」ことを特徴とする種々の医療装置を広く含む。「医療装置」の典型的な例としては、マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置又はアルゴンビーム凝固装置が挙げられるがこれらに限定されない。末端器具は、これらの装置に応じたマイクロ波電極、電気メス、レーザーメス、アルゴンビーム凝固用プローブ等の電極、プローブ等であり、特に限定されない。
【0013】
本発明の上記装置を構成する末端器具に内蔵される電池は、末端器具の使用寿命を決定するのに用いられる。「所定の放電時間」は、使用する末端器具の通常の治療における使用時間を考慮して、普通は、一回の治療における通常の使用で電池が消耗されるよう適宜決定すればよい。マイクロ波治療装置の場合、出荷に際して例えば数分〜十数分に設定しておくことができる。放電に用いる回路の負荷抵抗及び内蔵電池の容量は、放電に際して過度の発熱なしに所定の時間で電池が消耗されるよう考慮して適宜定めればよく、特に限定されない。内蔵電池としては、適宜のものを用いてよく特に限定されないが、より好ましいのは、放電に際して消耗し切る寸前まで比較的安定な起電力を維持することのできるタイプの電池である。そのような電池では、末端器具の使用に際して使用寿命の経過の判断が簡便な回路構成で容易かつ安定に行なえるためである。そのような電池の好適な例としては、酸化銀電池が挙げられる。
【0014】
本発明において、「出力命令」は、使用者による所定の操作に応じて、主制御部から発せられ、使用時間設定・放電部及び延長時間設定部へと伝達される。使用時間設定・放電部は、出力命令を受けて所定の抵抗を介して電池を放電させるよう構成されていればよく、これにより電池を所定時間で消耗させつつ、適宜の回路により内蔵電池の起電力を測定して、これに対応する電圧情報出力を次の比較判定部に送るよう構成されている。抵抗値を適切に定めることにより、使用時間を設定することができるが、抵抗値は、通常、出荷時までに設定され、使用者が任意に変更できないようにしておくことが好ましい。内蔵電池の起電力は、例えば、該回路の2点間の電位差及び回路の既知の電気的特性値基づき簡単に求められるが、これに限らず任意の手段を用いてよい。また、比較判定部との整合が取れているかぎり、「電圧情報出力」の形態は限定されず、内蔵電池の起電力に対応づけられた電圧でも、あるいは内蔵電池の起電力を示すデジタルデータでも、その他いずれの形態でもよい。
【0015】
比較判定部は、使用時間設定・放電部と整合性のある適宜の比較回路等を用いて構成すればよく、公知の手段を適宜用いて構成すればよい。
【0016】
基準電圧設定部は、比較判定部が電池の消耗を判断するための基準電圧情報を提供するが、該情報は前記の電圧情報出力の形態と同様、比較判定部と整合性のある形態であればよい。酸化銀電池の場合、例えば十数分で放電し切るように負荷抵抗を設定して放電させた場合、電池が消耗し切る直前まで約1.4〜約1.3Vの電池電圧を維持しており、消耗により急激に電池電圧が低下するため、例えば、基準電圧を1Vと設定しておくことで、電池の消耗を簡単に判定することができる。また、使用する内蔵電池及び回路構成の如何によっては、基準電圧を複数、例えば内蔵電池の完全な消耗が近づいていることを判定するための第1の基準電圧、及びこれより低い、内蔵電池の完全な消耗を判定するための第2の基準電圧を設定しておいてもよい。その場合、それらの基準電圧は、電池電圧が第1の基準電圧より低下したとき信号を警報発生部へ送って警報発生部に電池の消耗が近いことを知らせる予備的警報のみが作動されるよう、そして電池電圧が第2の基準電圧より低下したときはじめて、出力命令の遮断と出力停止の警報作動とが行われるように、比較判定部、延長時間設定部、警報発生部を連携させるのに利用できる。
【0017】
延長時間設定部は、比較判定部からの結果の信号を受けて、それに応じて、内蔵電池の起電力が所定の基準電圧以上である場合に出力命令を通過させて末端出力発生部へと伝達させ、内蔵電池の起電力が基準のレベル(基準電圧)より低い場合に出力命令を遮断するゲートとして機能するものであればよく、適宜の回路等で構成すればよい。また延長時間設定部は、所望により、後述のように使用中の末端器具の使用可能時間をある程度延長できる機構を更に追加されたものも含む。
【0018】
警報発生部は、比較判定部からの結果の信号を(直接又は延長時間設定部を介して)受けて、それに応じて、内蔵電池の起電力が基準のレベル(基準電圧)より低い場合に、視覚的及び/又は聴覚的警報、例えば黄色又は赤色のランプの点灯や点滅、断続音や連続音の発生、「警告」や「使用停止」等の文字の表示等、使用者が末端器具の状況を容易に知り得るような警告を発生するように構成すればよい。
【0019】
更に本発明は、上記構成の装置であって、
(g)該使用時間設定・放電部が、更に、該主制御部からの出力命令が該末端出力発生部へと伝達されて該末端出力発生部が末端出力を発生している間、該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ経時的に送るように構成されており、
(h)該比較判定部は、経時的に受け取る該電圧情報出力を、該基準電圧設定部からの基準電圧情報と比較し、該内蔵電池の起電力が基準のレベル以上であるか又は該基準のレベルより低下したかを経時的に比較判定してその結果の信号を該延長時間設定部及び該警報発生部へと伝達するように構成されており、
(i)該延長時間設定部は、(h)の該信号を受けて、該内蔵電池の起電力が該基準のレベル以上である場合は該主制御部からの該出力命令を該末端出力発生部へと引き続き伝達するが、該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したときは該出力命令を遮断することができるように構成されており、
(j)該警報発生部は、(h)の該信号に対応して、該内蔵電池の起電力が基準のレベルより低下したときこれを示す警報を発することができるように構成されいる
ことを更に特徴とする医療装置をも提供する。
【0020】
この構成の装置においては、末端出力が行われている最中に末端器具の使用時間が所定の時間を超え内蔵電池が消耗した場合、末端器具を使用不能にすることができる。この装置によれば、一度使用された末端器具は、たとえ内蔵電池が完全に消耗していなくても電池の残存容量が低下しているため、再使用すれば途中で使用できなくなる確率が高まる。従って、この装置によれば、一度使用された末端器具の再使用を、強力に防止することができる。
【0021】
更に本発明は、末端出力が行われている最中に末端器具の使用時間が所定の時間を超え内蔵電池が消耗した場合に、末端器具が使用できなくなるようにすることができる上記(a)〜(j)の特徴を有する医療装置であって、該延長時間設定部が、(h)において該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したときに作動するよう設定されたタイマー機構を備えており、該タイマー機構に設定された時間が経過するまでは、該主制御部から受信されている出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、該主制御部、該使用時間設定・放電部、該比較判定部及び該延長時間設定部が相互に連携して構成されていることを更に特徴とする医療装置をも提供する。
【0022】
この装置においては、タイマー機構に適当な時間を設定しておくことにより、一回の治療において末端器具の使用時間が延長した結果内蔵電池が消耗した場合にも、内蔵電池消耗後一定時間(マイクロ波治療装置の場合、例えば3分等と設定)はその末端器具を使用できることが保証されるため、治療途中で末端器具を交換する煩わしさを防止できる。使用中に内蔵電池が消耗した時は、使用者は警報の発生によりその同じ末端器具を使用できる残り時間が少ないことを知ることができる。
【0023】
更に、上記のようなタイマー機構の代わりに、末端装置の動作中は出力命令を遮断せず、出力命令が一旦停止した後に再度出力命令が出された場合に初めてこれを遮断するように、装置を構成することもできる。すなわち、本発明は更に、末端出力が行われている最中に末端器具の使用時間が所定の時間を超え内蔵電池が消耗した場合に、末端器具が使用できなくなるようにすることができる上記(a)〜(j)の特徴を有する医療装置であって、(h)において該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したとき、該主制御部から受信されている出力命令が途切れるまでは出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、該主制御部、該使用時間設定・放電部、該比較判定部及び該延長時間設定部が相互に連携して構成されていることを更に特徴とする医療装置をも提供する。
【0024】
この装置においては、現に末端出力が発生し末端器具がその動作を行なっている最中には、たとえ途中で内蔵電池が消耗しても、主制御部から出力命令が持続して発せられている限り、出力命令は遮断されることなく末端出力発生部に伝達され、末端器具はそのまま動作を維持することができる。従って、末端器具を正に使用している最中に器具が動作を停止するという問題がなく、使用時間が長くなっても安心して使用を続けることができる。この状態は出力命令を停止させるまで維持されるが、一旦出力命令を停止させた後は、再度出力命令を発しても、比較判定部は内蔵電池の起電力が基準のレベルより低下していると判定してその結果の信号を延長時間設定部へ送るため、出力命令はここで遮断され、末端出力が発生することはないから、その同じ末端器具の使用は阻止される。比較判定部からの信号は、直接又は延長時間設定部を介して警報発生部にも伝達され、所定の警報が発せられるから、使用者は末端器具が既に使用寿命の過ぎたものであることを確認できる。
【0025】
更に上記のタイマー機構は、これに代わる上記の、末端装置の動作中は出力命令を遮断しないようにした構成とを組み合わせてもよい。
すなわち本発明は更に、末端出力が行われている最中に末端器具の使用時間が所定の時間を超え内蔵電池が消耗した場合に、末端器具が使用できなくなるようにすることができる上記(a)〜(j)の特徴を有する医療装置であって、該延長時間設定部が、(h)において該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したときに作動するよう設定されたタイマー機構を備えており、該タイマー機構に設定された時間が経過するまでは、該主制御部から受信されている出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、且つ、該タイマー機構に設定された時間が経過したときでも該主制御部から受信されている出力命令が途切れるまでは出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、該主制御部、該使用時間設定・放電部、該比較判定部及び該延長時間設定部が相互に連携して構成されていることを更に特徴とする医療装置をも提供する。
【0026】
この装置においては、一回の治療において末端器具の内蔵電池が消耗してもタイマー機構により少なくとも一定時間は末端器具が使用できると共に、タイマーに設定された時間が経過しても、末端器具が動作中であれば途中で出力が遮断される心配がないため特に優れている。
【0027】
更に本発明は、上記の何れかの医療装置であって、出力命令が出されていないときに、該内蔵電池を実質的に放電させることなしに、該電池電圧入力端子間の電位差に基づき該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ送るように構成されたチェック機構を備えることを更に特徴とする医療装置をも提供する。
【0028】
このようなチェック機構は、使用時間設定・放電部に組み込んでも、別個に設けてもよい。チェック機構の具体的構成に特に制限はない。簡便には、出力命令に依存せずに、電池を実質的に消耗しない程度の大きな抵抗を介して電池電圧入力端子間を電気的に接続させて電圧を検出して、使用時間設定・放電部からの電圧情報出力と同じ形式の電圧情報出力を比較判定部へ送る適宜の機構を採用すればよい。
【0029】
このチェック機構を組み込んだ医療装置は、出力命令を発生させるより以前に、すなわち装置本体にケーブルを介して末端器具を接続した段階で、内蔵電池の起電力をチェックすることができ、末端器具が使用寿命を超えたものであるか否かがその段階で直ちに判明するため、更に有用である。
【0030】
本発明はまた、上記の各医療装置を構成する装置本体を提供するほか、これと組みあわせて使用することのできる、内蔵電池と本体側の電池電圧入力端子に接続できる端子とを備えた医療用の末端器具をも提供する。
【0031】
すなわち本発明は、医療用の末端器具であって、電気出力又は電磁波出力であってよい末端出力を受けて動作する医療用の末端器具であって、所定容量の内蔵電池と、該内蔵電池の両極からそれぞれ延びて、該装置本体側の対応する電池電圧入力端子にケーブルを介して電気的に接続される端子とを備えたことを特徴とする末端器具を提供する。本発明の末端器具は、自身の使用寿命を限定する目的で使用中に放電されるための内蔵電池を備えた点に特徴があり、マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置又はアルゴンビーム凝固装置その他種々の医療装置用の末端器具としての基本の構成は従来のものと同様である。従って、末端器具の累積の使用時間を判断するために使用時に内蔵電池の放電により電池を消耗させる機能がこれらの医療装置の本体側に備わっている限り、本発明の末端器具は、装置本体側での使用寿命の判定方式や判定後の医療装置の制御の仕方を問わず、これら種々の医療装置において使用できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明は、マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置又はアルゴンビーム凝固装置その他種々の医療装置の何れかの形で具体化することができる。従って、本発明における主制御装置及び末端出力発生装置及び末端機器の具体的構成は、それら各種の装置における対応する構成と基本的に共通である。また、主制御装置の作動の仕方も、これら各種の装置におけるのと共通であり、例えば、マイクロ波手術装置の場合、主制御装置は、例えば、フットスイッチが踏まれており、凝固タイマーがカウントダウン中であり、且つ、通常内蔵されている種々の安全回路部分による緊急停止命令を受けていないときに、「マイクロ波を発生させよ」という出力命令を、延長時間設定部を経由して末端出力発生部(この場合マイクロ波発生部)へ向けて発するよう構成される。
【0033】
【実施例】
以下代表的な実施例としてマイクロ波手術装置の一例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明がこの実施例に限定されることは意図しない。
【0034】
図1は、本実施例の末端器具であるマイクロ波手術用電極における本発明の特徴を示す概念図である。図において、1はマイクロ波手術用電極であり、この例では周知のモノポーラ電極である。3は高周波用コネクタであり、ケーブル(図示せず)を介してマイクロ波手術装置の本体に接続される。ブロック5で囲んだ部分は、マイクロ波手術用電極1の高周波コネクタ3の内部に組み込まれている内蔵電池及びこれに関連した回路を、説明のために取り出して概念的に示している。ブロック中の7は内蔵電池であり、例えば小型酸化銀電池である。内蔵電池7の一方の極は保護抵抗9及び導線11aを介して低電圧端子13の一方に接続されており、内蔵電池7の他方の極は導線11bを介して低電圧端子13の他方の極に接続されている。低電圧端子13は、高周波コネクタ3の外部に露出していてもよく、また高周波コネクタ3内に一体に組み込んでもよいが、図においては、低電圧端子13及びこれに接続した導線11a、11bの一部は、高周波コネクタ3の外部に露出しており、高周波コネクタ3とは別個の独立した端子を構成している。
【0035】
図2は、本実施例の医療装置の構成を示すブロック図である。図において、21は装置本体を示す。装置本体21内の主制御部23から発せられるマイクロ波の出力命令は、延長時間設定部25により遮断されない場合は、これを介して、末端出力発生部であるマイクロ波発生部(マイクロ波発振器よりなる)27へと伝達され、マイクロ波発生部27により発生されたマイクロ波は、出力端子29に接続されたケーブルを介し、高周波用コネクタ3を経て、マイクロ波手術用電極1に導かれる。
【0036】
一方、マイクロ波手術用電極1の内蔵電池7の両極から延びた導線は、低電圧端子13及びケーブルを介して、装置本体21側の電池電圧入力端子31に接続され、次いで使用時間設定・放電部33へとつながっている。使用時間設定・放電部33は、主制御部23からの出力命令を受けとって作動し、使用時間設定・放電部33内に備えられた予め設定された大きさの抵抗R(可変抵抗であってもよい)を介して、図1の内蔵電池7を含んだ回路を閉じて内蔵電池7を持続的に放電させる。同時に、使用時間設定・放電部33は、該抵抗の両端の電位差を測定し、内蔵電池7の内部抵抗及び保護抵抗9を含む回路の各抵抗値より内蔵電池7の起電力を測定してこれに対応する電圧情報出力である電圧を比較判定部35へ送る。比較判定部35は、この電圧情報出力を受け取ると共に、基準電圧設定部37から内蔵電池7の消耗の判定の基準となる参照電圧を受け取っており、両者を比較することにより、電池の起電力が基準のレベルを維持しているか否かを判定する。比較判定部35は、判定結果を延長時間設定部25に出力する。
【0037】
また、使用時間設定・放電部33は、使用に先立ちマイクロ波手術用電極1をケーブルを介して装置本体に取付けた段階で、前記抵抗Rとは別の、遥かに大きい抵抗値を介して図1の内蔵電池7を含んだ回路を閉じ、内蔵電池7を消耗させることなくその起電力を測定してこれに対応する電圧情報出力である電圧を比較判定部35へ送るように機能するチェック機構を内蔵している。チェック機構は、作動に主制御部23からの出力命令を必要としない回路構成であり、マイクロ波手術用電極1を接続した段階で直ちに内蔵電池7のチェックをすることができる。比較判定部35は、チェック機構からの電圧情報出力を基準電圧設定部37からの電圧情報出力と比較して、内蔵電池7の起電力が基準のレベルより低下しているか否かを判定してその結果の信号を延長時間設定部25に出力する。
【0038】
警報発生部39は、延長時間設定部25を介して比較判定部35からの信号を受け、内蔵電池7の起電力のレベルに応じた警報を発する。警報は、ランプの点灯及び信号音の発生によって、視覚的及び聴覚的に行われる。
【0039】
マイクロ波発生部27の作動に先立ち、延長時間設定部25は、主制御部23からの出力命令を受け取ったとき、比較判定部35からの結果の信号が内蔵電池7の起電力がマイクロ波手術用電極1の使用を許容する基準電圧以上あることを示すものである場合には、出力命令をマイクロ波発生部27に伝える(ON)。これに対し、比較判定部35からの結果の信号が内蔵電池7の起電力がマイクロ波手術用電極1の使用を許容する基準電圧より低下していることを示すものである場合には、出力命令を遮断し、マイクロ波発生部27に伝えない(OFF)。
【0040】
マイクロ波発生部27が既に作動中である場合には、延長時間設定部25は比較判定部35からの結果の信号が内蔵電池7の起電力がマイクロ波手術用電極1の使用を許容する基準電圧以上であることを示すものである間は、出力命令をマイクロ波発生部27に伝える(ON)。これに対し、比較判定部35からの結果の信号が内蔵電池7の起電力がマイクロ波手術用電極1の使用を許容する基準電圧より低下したことを示すものである場合には、延長時間設定部25はタイマーを作動させ、タイマーに予め設定されてある3分という時間が経過するまでは、比較判定部35からの信号に拘わらず、出力命令を遮断することなくマイクロ波発生部27に伝達し(ONの維持)、設定時間の経過と同時に、出力命令を遮断する。前述のように、比較判定部35からの結果の信号が内蔵電池7の起電力がマイクロ波手術用電極1の使用を許容する基準電圧より低下していることを示すものである場合には、警報発生部にもその信号が送られているため、使用者は、視覚的及び聴覚的警報の作動によって、マイクロ波手術用電極1の使用できる残り時間がカウントダウン中であることを知ることができる。
【0041】
図3は、内蔵電池7として用いている酸化銀電池(SR512SW)の放電特性を示すグラフであり、縦軸に電池電圧、横軸に放電開始からの時間(分)を示している。この例では510Ωの放電抵抗を用いており、図より明らかなように電池は約12分で消耗するが、その直前までかなり安定な電圧を維持していることが分かる。完全な消耗の直前で初めて急激な電圧低下が起こるため、例えば1Vを基準電圧としてこれと比較することにより、電池の消耗時間を簡単な回路で非常に容易にかつ安定して判定することができる。
【0042】
図4は、末端器具であるマイクロ波手術用電極1の一例の外観を示す斜視図である。この図において、図1に示した内蔵電池7及び保護抵抗9は、マイクロ波手術用電極1のハンドル41内に備えられており、ハンドル41の側面から導線11が延び、その先端に低電圧端子13が取付けられている。使用に際して、高周波用コネクタ3は装置本体1に接続された所定のケーブルの先端に接続される。ケーブルには、低電圧端子13と接続される末端側の端子と、これとケーブル内に沿って導線で接続された根元側の端子も備えられており、根元側の端子が電池電圧入力端子31に接続されることにより、内蔵電池7と使用時間設定・放電部33との接続が行われる。
【0043】
図4の例においては、低電圧端子13は高周波用コネクタ3とは別個の部分として外部に露出しているが、これらを一体のコネクタとして構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置、アルゴンビーム凝固装置等において、末端器具の品質や装置の安全性に悪影響を及ぼすことなしに各医療器具の使用時間を制限し、実質的に使い捨てを強制することができる医療器具及びこれを組み込んだ医療装置を提供することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の末端器具における本発明の特徴を示す概念図。
【図2】 実施例の医療装置の構成を示すブロック図。
【図3】 酸化銀電池の放電特性を示すグラフ。
【図4】 実施例の末端器具の外観を示す斜視図。
【符号の説明】
1=マイクロ波手術用電極、3=高周波用コネクタ、7=内蔵電池、9=保護抵抗、11=導線、13=低電圧端子、21=装置本体、23=主制御部、25=延長時間設定部、27=マイクロ波発生部、29=出力端子、31=電池電圧入力端子、33=使用時間設定・放電部、35=比較判定部、37=基準電圧設定部、39=警報発生部、41=ハンドル

Claims (13)

  1. 所定の電気出力又は電磁波出力であってよい末端出力を発生する末端出力発生部及び該末端出力発生部に末端出力を発生させる出力命令を送る主制御部を備えた装置本体と、該末端出力発生部に対して、ケーブルを介して取り外し可能に接続される、該末端出力を受けて所定の動作をする末端器具とからなる医療装置において、
    (1)該末端器具が、所定容量の内蔵電池を備え、該内蔵電池の両極からそれぞれ延びて、該装置本体側の対応する電池電圧入力端子にケーブルを介して電気的に接続される端子を更に備えており、
    (2)該装置本体が、
    (a)該主制御部からの該出力命令を受けて作動する使用時間設定・放電部と延長時間設定部とを更に備え、並びに、比較判定部、参照すべき基準電圧情報を該比較判定部に提供する基準電圧設定部及び警報発生部を備えており、
    (b)該使用時間設定・放電部は、該出力命令を受けたとき該電池電圧入力端子間を所定の抵抗を介して電気的に接続させて該内蔵電池を放電させる閉じた回路を形成すると共に該回路の2点間の電圧に基づき、該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ送るように構成されており、
    (c)該比較判定部は、該電圧情報出力を該基準電圧設定部からの基準電圧情報と比較し、該内蔵電池起電力が基準のレベル以上であるか又は該基準のレベルより低下しているかを比較判定してその結果の信号を該延長時間設定部及び該警報発生部へと伝達するように構成されており、
    (d)該延長時間設定部は、該比較判定部からの該信号を受けて、該内蔵電池の起電力が該基準のレベル以上である場合は該主制御部からの該出力命令を該末端出力発生部へと伝達するが、該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低いときは該出力命令を遮断することができるように構成されており、
    (e)該警報発生部は、該比較判定部からの結果の信号に対応して、該内蔵電池の起電力が基準のレベルより低いときこれを示す警報を発するように構成されており、
    (f)該使用時間設定・放電部は、該主制御部からの出力命令が該末端出力発生部へと伝達されて該末端出力発生部が末端出力を発生している間該内蔵電池の放電を維持するように構成されている
    ことを特徴とする、医療装置。
  2. 請求項1の医療装置であって、
    (g)該使用時間設定・放電部が、更に、該主制御部からの出力命令が該末端出力発生部へと伝達されて該末端出力発生部が末端出力を発生している間、該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ経時的に送るように構成されており、
    (h)該比較判定部は、経時的に受け取る該電圧情報出力を、該基準電圧設定部からの基準電圧情報と比較し、該内蔵電池の起電力が基準のレベル以上であるか又は該基準のレベルより低下したかを経時的に比較判定してその結果の信号を該延長時間設定部及び該警報発生部へと伝達するように構成されており、
    (i)該延長時間設定部は、(h)の該信号を受けて、該内蔵電池の起電力が該基準のレベル以上である場合は該主制御部からの該出力命令を該末端出力発生部へと引き続き伝達するが、該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したときは該出力命令を遮断することができるように構成されており、
    (j)該警報発生部は、(h)の該信号に対応して、該内蔵電池の起電力が基準のレベルより低下したときこれを示す警報を発することができるように構成されている
    ことを更に特徴とする医療装置。
  3. 請求項2の医療装置であって、該延長時間設定部は、(h)において該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したときに作動するよう設定されたタイマー機構を備えており、該タイマー機構に設定された時間が経過するまでは、該主制御部から受信されている出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、該主制御部、該使用時間設定・放電部、該比較判定部及び該延長時間設定部が相互に連携して構成されていることを更に特徴とする医療装置。
  4. 請求項2の医療装置であって、(h)において該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低下したとき、該主制御部から受信されている出力命令が途切れるまでは出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、該主制御部、該使用時間設定・放電部、該比較判定部及び該延長時間設定部が相互に連携して構成されていることを更に特徴とする医療装置。
  5. 請求項3の医療装置であって、該タイマー機構に設定された時間が経過したときでも該主制御部から受信されている出力命令が途切れるまでは出力命令が遮断されることなく該末端出力発生部へ伝達されるよう、該主制御部、該使用時間設定・放電部、該比較判定部及び該延長時間設定部が相互に連携して構成されていることを更に特徴とする医療装置。
  6. 請求項1ないし5の何れかの医療装置であって、出力命令が出されていないときに、該内蔵電池を実質的に放電させることなしに、該電池電圧入力端子間の電位差に基づき該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ送るように構成されたチェック機構を備えることを更に特徴とする医療装置。
  7. 該医療装置が、マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置又はアルゴンビーム凝固装置である、請求項1ないし6の何れかの医療装置。
  8. 該内蔵電池が酸化銀電池である、請求項1乃至7の何れかの医療装置。
  9. 所定の電気出力又は電磁波出力であってよい末端出力を発生する末端出力発生部及び該末端出力発生部に末端出力を発生させる出力命令を送る主制御部を備えた装置本体と、該末端出力発生部に対して、ケーブルを介して取り外し可能に接続される、該末端出力を受けて所定の動作をする末端器具とからなる医療装置であって
    (1)該末端器具が、所定容量の内蔵電池を備え、該内蔵電池の両極からそれぞれ延びて、該装置本体側の対応する電池電圧入力端子にケーブルを介して電気的に接続される端子を更に備えており
    (2)該装置本体が
    (a)該主制御部からの該出力命令を受けて作動する使用時間設定・放電部と延長時間設定部とを更に備え、並びに、比較判定部、参照すべき基準電圧情報を該比較判定部に提供する基準電圧設定部及び警報発生部を備えており
    (b)該使用時間設定・放電部は、該出力命令を受けたとき該電池電圧入力端子間を所定の抵抗を介して電気的に接続させて該内蔵電池を放電させる閉じた回路を形成すると共に該回路の2点間の電圧に基づき、該内蔵電池の起電力に対応する電圧情報出力を該比較判定部へ送るように構成されており
    (c)該比較判定部は、該電圧情報出力を該基準電圧設定部からの基準電圧情報と比較し、該内蔵電池起電力が基準のレベル以上であるか又は該基準のレベルより低下しているかを比較判定してその結果の信号を該延長時間設定部及び該警報発生部へと伝達するように構成されており
    (d)該延長時間設定部は、該比較判定部からの該信号を受けて、該内蔵電池の起電力が該基準のレベル以上である場合は該主制御部からの該出力命令を該末端出力発生部へと伝達するが、該内蔵電池の起電力が該基準のレベルより低いときは該出力命令を遮断することができるように構成されており
    (e)該警報発生部は、該比較判定部からの結果の信号に対応して、該内蔵電池の起電力 が基準のレベルより低いときこれを示す警報を発するように構成されており
    (f)該使用時間設定・放電部は、該主制御部からの出力命令が該末端出力発生部へと伝達されて該末端出力発生部が末端出力を発生している間該内蔵電池の放電を維持するように構成されていることを特徴とするものである
    医療装置の装置本体からの末端出力を受けて動作できる末端器具であって、所定容量の内蔵電池と、該内蔵電池の両極からそれぞれ延びて、該装置本体側の対応する該電池電圧入力端子にケーブルを介して電気的に接続される端子とを備えたことを特徴とする末端器具。
  10. 電気出力又は電磁波出力であってよい末端出力を装置本体側から受けて動作する医療用の末端器具であって、所定容量の内蔵電池と、該内蔵電池の両極からそれぞれ延びて、該装置本体側の対応する電池電圧入力端子にケーブルを介して電気的に接続される端子とを備えたことを特徴とする末端器具。
  11. 該電池が、放電専用電池である、請求項10の末端器具
  12. マイクロ波手術装置、電気メス手術装置、レーザーメス手術装置又はアルゴンビーム凝固装置における末端器具である、請求項9ないし11の何れかの末端器具。
  13. 該内蔵電池が酸化銀電池である、請求項ないし12何れかの末端器具。
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