JP4141413B2 - 水田作業機の昇降制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、田植機や水田直播機などの水田作業機に用いる昇降制御装置に関する。
水田作業機の一例である田植機の昇降制御装置としては、水田作業装置としての苗植付け装置に備えた接地センサにセンサリンクを連結し、苗植付け装置に固定された支持ピンをセンサリンクに形成した上下の長孔に挿通し、苗植付け装置を昇降制御する制御バルブに連係されたセンサワイヤにおけるインナワイヤの端部を支持ピンに連結支持するとともに、センサワイヤにおけるアウタワイヤの端部をセンサリンクの上端部に連結支持したものがある。これにより、接地センサの上方に揺動してセンサリンクが上方変位することによってセンサワイヤのインナワイヤが相対的に下方に引き出され、接地センサが下方に揺動してセンサリンクが下方変位することによってセンサワイヤのインナワイヤが上方に退入する。
センサワイヤを接地センサに連係するに、インナワイヤの後端を、ストローク吸収用のバネを介して支持ピンに連結したものがある。これにより、このバネの上端から延長した突片をセンサリンクに形成した長孔に挿通係止し、接地センサが急速に大きく下方揺動されてセンサリンクの内部でインナワイヤが大きく弛んだ場合でも、突片と長孔との係合によってバネが支持ピン周りに前方あるいは後方に大きく回動してしまうことを防止し、もって、インナワイヤがこじれるのを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−88216号公報
上記の昇降制御装置においては、バネの前後回動を規制する突片がバネ自体の線材を片持ち状に延出したものであるために、外力で突片が巻き戻し方向に弾性変形可能であり、また、バネの下端部が支持ピンに巻き付け連結されているものであるために、この巻き付け連結が緩くなるとバネが横方向に倒れ込んで上端の突片が長孔から外れてしまって所期の機能を発揮しなくなるおそれがあった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、センサリンクの内部でインナワイヤが大きく弛んだ場合でも、インナワイヤがこじれたり引っ掛ったりするのを防止して接地センサの変位を円滑に伝達することができるようにすることを目的としている。
第1の発明は、水田作業装置に備えた接地センサにセンサリンクを連結し、水田作業装置に固定された支持ピンを前記センサリンクに形成した上下の長孔に挿通し、水田作業装置を昇降制御する制御バルブに連係されたセンサワイヤにおけるインナワイヤの端部を前記支持ピンに連結支持するとともに、センサワイヤにおけるアウタワイヤの端部を前記センサリンクの上端部に連結支持し、接地センサの上方変位に伴うセンサリンクの上昇変位に基づいてセンサワイヤのインナワイヤが相対的に下方に引出し変位され、接地センサの下方変位に伴うセンサリンクの下降変位に基づいてセンサワイヤのインナワイヤが上方に退入変位するように構成した水田作業機の昇降制御装置において、
前記センサリンクに所定間隔をもって対向するよう一対の縦壁部を形成して、これら縦壁部のそれぞれに前記長孔を形成し、両長孔に亘って前記支持ピンを挿通するとともに、両長孔の間において支持ピンに回動可能に遊嵌したワイヤ連結部材に前記インナワイヤの端部を連結し、前記ワイヤ連結部材の両側面から突設した回動規制突起を対向する長孔にそれぞれ挿通してあることを特徴とする。
上記構成によると、ワイヤ連結部材は、センサリンクの対向する縦壁部の間に挟まれ、かつ、その両側において一対の回動規制突起と一対の長孔との係合によって支持ピン周りの回動が規制されているので、接地センサが急速に大きく下方揺動されてセンサリンクの内部でインナワイヤが大きく弛んだ場合でも、回動規制突起と長孔との係合によってワイヤ連結部材が支持ピン周りに大きく回動してしまうことが阻止される。また、ワイヤ連結部材はその両側で長孔にセンサリンクの対向する縦壁部に係合されてその姿勢が拘束されるので、ワイヤ連結部材の姿勢が大きく変化して回動規制突起が長孔から外れることはない。
従って、第1の発明によると、センサリンクの内部でインナワイヤが大きく弛んだ場合でも、インナワイヤがこじれたり引っ掛ったりするのを防止して接地センサの変位を円滑に伝達することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記ワイヤ連結部材の上端部に形成したワイヤ連結孔に挿通したインナワイヤの先端部に抜止め部材を固着して、ワイヤ連結部材から上方へのワイヤ抜け出しを阻止するよう構成するとともに、前記抜止め部材を前記支持ピンと前後に重複する長さに設定してあることを特徴とする。
上記構成によると、センサリンクの内部でインナワイヤが弛んだ場合、抜止め部材が支持ピンに接当干渉することで勝手な姿勢になることが阻止され、インナワイヤの端部における姿勢が安定して、円滑なワイヤ作動を助長する。
第3の発明は、上記第1または2の発明において、
前記長孔の上端に前記回動規制突起を係入させる小幅の案内孔を連設形成し、支持ピンが長孔の上端に到達してそれ以上の上方移動が接当阻止された状態において回動規制突起が案内孔の上端に到達しないように案内孔の長さを設定してあることを特徴とする。
上記構成によると、センサリンクが大きく下方変位する場合、長孔内での支持ピンの相対上方移動が回動規制突起と案内孔との先当たりによって妨げられることはなく、インナワイヤを所定のストロークで的確に作動させることができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、
前記ワイヤ連結部材に設けた前記ワイヤ連結孔と前記回動規制突起とを前後に偏位して配備するとともに、前記案内孔を前記長孔に対して回動規制突起の偏位側に片寄せて形成してあることを特徴とする。
上記構成によると、接地センサが大きく下方変位してインナワイヤがアウタワイヤ端部に引き込み移動される場合、アウタワイヤ端部の直下方近くにワイヤ連結孔が位置することになり、インナワイヤがアウタワイヤ端部の軸心に沿って円滑に移動しやすいものとなる。
図1に、本発明に係る水田作業機の一例である乗用田植機の側面が、また、図2にその平面がそれぞれ示されている。この田植機は、操向自在な前輪1と操向不能な後輪2を備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、圧油供給によって短縮作動する単動型の油圧シリンダ4で駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構5を介して水田作業装置としての苗植付け装置6が連結され、また、走行機体3の後部に設けた運転座席7の後方箇所に施肥装置8が配備されるとともに、走行機体3の前部中央にエンジンボンネット9、フロントパネル10、ステアリングハンドル11、等が備えられ、更に、エンジンボンネット9の左右両脇に予備苗のせ台12が立設装備された構造となっている。
前記苗植付け装置6は4条植え仕様に構成されて前記昇降リンク機構5の後端下部にローリング自在に連結支持されており、マット状の苗を載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台15、この苗のせ台15の下端から1株分づつ苗を切り出して田面に植付けてゆく4組の回転式の植付け機構16、田面の植付け箇所を均平整地する3個の整地フロート17、往復植え作業時に次行程の走行基準線を田面に引っ掻き形成する左右一対の線引きマーカ18、等を備えて構成されている。
図7,8に示すように、下端部を摺動レール19に係合案内されて往復横送りされる苗のせ台15には、載置した苗を横送りストロークエンドごとに下方に送る苗送りベルト20が各条ごとに2本ずつ装備されるとともに、苗のせ台15の上面に区画形成されたを4条の苗載置部のそれぞれに、苗浮き上がり防止用の苗ガイド棒21が苗のせ面と平行な上向き片持ち状に配備されている。この苗ガイド棒21は各条ごとに3本づつ並列配備されており、苗のせ台15の上面を4条の苗載置部に区画形成する仕切り壁15aの下部上面にブラケット22を介して支持されている。
前記ブラケット22には苗のせ台全幅に亘る長さの支点軸23が横架支承され、この支点23に苗ガイド棒21が溶接連結されて片持ち状に延出されている。そして、支点軸23を上下に位置調節することで苗ガイド棒21の高さを苗床土部の厚さに合わせて調整することができるとともに、支点軸23を中心にして苗ガイド棒21を上方に揺動することで、苗載置部を開放して苗の出し入れを容易に行えるようになっている。
前記ブラケット22は樹脂成形されたものであり、上下3箇所に係止部を備えた段付きスリット状の支点溝24に支点軸23が係入支持され、支点溝24の周壁を弾性変形させながら支点軸23を支点溝24に沿って上下に強制移動して、いずれかの係止部に弾性係入することで3段階の高さ調節が行えるようになっている。また、支点軸23の一端側には横外方に向けて屈曲されたロックアーム25が固着されるとともに、ブラケット22にはこのロックアーム25の外向き遊端部25aを係入する3つの係止孔26が支点溝24と平行に配列形成されており、支点軸23の高さに対応した係止孔26にロックアーム25の外向き遊端部25aを係入することで、苗ガイド棒21が所定の高さで苗載置面と平行に固定されるようになっている。
なお、図示されないが、ロックアーム25の外向き遊端部25aがブラケット22に係止される方向(図8では右方向)に支点軸23がスライド付勢されており、苗ガイド棒21の高さ変更、あるいは、上方開放に際しては、支点軸23を一旦スライド付勢力に抗してスライド操作してロックアーム25の外向き遊端部25aを係止孔26から抜き外し、その後、支点軸23の移動操作、あるいは、苗ガイド棒21の揺動操作を行うことになる。
前記施肥装置8は、肥料ホッパ31に貯留した粒状の肥料を設定量づつ繰出して、電動ブロワ32からの搬送風によって4本の供給ホース33に送り出し、前記整地フロート17に取り付けた4個の作溝器34にまで風力搬送し、作溝器34によって植付け苗の横側近傍の田面に形成した施肥溝に肥料を送込んで埋設するように構成されている。
そして、前記苗植付け装置6は、昇降リンク機構5の後端上部に装備された電動式のローリング駆動部35によって強制ローリングされるようになっており、苗植付け装置6に装備されたローリングセンサ(図示せず)の検出結果に基づいてローリング駆動部35を作動制御し、走行機体3が左右に傾斜しても苗植付け装置6を所定の左右傾斜姿勢に安定維持するように構成されている。
また、左右に並列配備された3つの整地フロート17の中央のものが、その上下変位から苗植付け装置6の田面に対する浮沈を機械的に検知する接地センサSとして利用されており、その検出結果に基づいて前記油圧シリンダ4の制御バルブ(後述)を作動制御して、走行機体3の浮沈や前後傾斜にかかわらず苗植付け装置6を田面に対して所定の植付け作業高さに安定維持する機械式の昇降制御装置が備えられており、以下にその構成について説明する。
図3に示すように、苗植付け装置6下部に横架された各パイプ状のフレーム杆41に、走行機体3から作業用動力が伝達されるフィードケース42が取付けられ、このフィードケース42の下部にフロート支点軸43が回動自在に横架支承されている。フロート支点軸43からは後方に向けて3組のフロート支持アーム44が延出され、その延出端に各整地フロート17が上下揺動可能に枢支連結されている。フロート支点軸43は植付け深さ調節レバー45によって横軸心b周りに回動操作可能であり、植付け深さ調節レバー45を揺動してフロート支持アーム44を上下に揺動し、各整地フロート17の後部支点aの高さを変更することで、苗植付け装置6の植え付け深さを調整することができるようになっている。そして、この植付け深さ調節レバー45をレバーガイド46に係止固定することで、所望の植付け深さを設定維持することができるようになっている。
図3〜5に示すように、接地センサSとして機能する中央の整地フロート17の前端上面には、支点金具47を介してピン枢支されたセンサリンク48が上方に向けて起立配備されている。このセンサリンク48は帯板材を逆U字形に屈曲して構成されたものであり、その左右に対向して形成された縦壁部48aのそれぞれには上下方向の長孔49が設けられている。そして、前記フレーム杆41から前方に延出固定された支持アーム50の前端を屈曲して形成した支持ピン51が、センサリンク48に形成された左右の長孔49に亘って挿通されるとともに、この支持ピン51に逆U字形のワイヤ連結部材52が遊嵌支持されている。
前記センサリンク48の上端にレリーズワイヤからなるセンサワイヤ53のアウタワイヤ53aの後端部が連結固定されるとともに、アウタワイヤ端から導出されたインナーワイヤ53bの端部が前記ワイヤ連結部材52に連結されている。ここで、インナーワイヤ53bの端部はワイヤ連結部材52に形成したワイヤ連結孔52aに挿通され、その挿通端に短軸状の抜止め部材54がカシメ固定されることで、インナーワイヤ53bがワイヤ連結部材52から上方に抜け止めされた状態で連結されている。
前記センサワイヤ53は走行機体3の後部に固定立設された支持枠55の近くまで延出され、そのアウタワイヤ53aの前端部が、支持枠55に固着したブラケット56に前後に貫通支持された支持金具57の後端屈曲部57aに連結支持されている。前記支持金具57は前後に長い帯板材で構成されており、その後端屈曲部57aが感度調節レバー58の下端部にピン連結されている。感度調節レバー58は支持枠55の上部に連設したレバーガイド59に支点c周りに前後揺動可能に取付けられており、前後複数位置で係止保持可能に支持されている。
支持枠55の下部には支点d周りに回動可能な中間リンク61が備えられており、この中間リンク61の上部に備えた連結ピン62に、前記センサワイヤ53のアウタワイヤ前端から導出したインナワイヤ53bがストローク吸収用のバネ63を介して連結されている。また、前記連結ピン62と前記支持金具57の前部とに亘ってセンサバネ64が張設され、このセンサバネ64の張力によってインナワイヤ53bが前方に引き出し付勢されるとともに、中間リンク61が図3中時計方向に回動付勢されている。
前記中間リンク61の下部からは操作ロッド65が前方に向けて延出され、その前端が機体前部に配備された制御バルブ66に連動連結されており、中間リンク61が図中反時計方向に回動されて操作ロッド65が前方に変位すると、制御バルブ66が上昇位置に切換えられて前記油圧シリンダ4が駆動短縮作動することで苗植付け装置6が上昇され、逆に、中間リンク61が図中時計方向に回動されて操作ロッド65が後方に変位すると、制御バルブ66が下降位置に切換えられて前記油圧シリンダ4が自由伸長状態となることで苗植付け装置6が自重で下降するようになっている。
昇降制御装置の基本的な構成は以上のようであり、接地センサSの上下変位に基づいて制御バルブ66が操作される制御作動を次に説明する。
苗植付け装置6の植付け深さが設定範囲内にあると、接地センサSに作用する接地圧がセンサバネ64等で設定された所定範囲内にあり、制御バルブ66は中立位置に保持されて苗植付け装置6の昇降作動は行われない。
走行機体3が耕盤の深い箇所に至ったり、走行機体3が後下がり姿勢に傾斜する、等すると、機体後部の苗植付け装置6が沈下されようとして接地センサSに作用する接地圧が設定範囲よりも高くなり、接地センサSが後部支点a周りに上方に揺動変位してセンサリンク48が上方に変位する。上方変位するセンサリンク48に連結されたアウタワイヤ53aに対して、支持ピン51に連結されたインナワイヤ53bの後端は位置固定状態にあるので、インナワイヤ53bはアウタワイヤ後端から相対的に引き出される。
これに伴ってセンサワイヤ53の前部では、インナワイヤ53bがセンサバネ64に抗してアウタワイヤ前端部に引き込まれ、中間リンク61が反時計方向に回動され、上記のように、制御バルブ66が上昇位置に切換えられて苗植付け装置6が上昇される。苗植付け装置6が上昇されるに連れて接地センサSに作用する接地圧が減少し、これに伴って接地センサSが下方に自重揺動し、センサワイヤ53および制御バルブ66が元の制御中立状態にまで復帰して上昇作動が停止される。
走行機体3が耕盤の浅い箇所に至ったり、走行機体3が後上がり姿勢に傾斜する、等すると、機体後部の苗植付け装置6が浮上されようとして接地センサSに作用する接地圧が設定範囲よりも低くなり、接地センサSが後部支点a周りに下方に自重揺動変位してセンサリンク48が下方に変位する。下方変位するセンサリンク48に連結されたアウタワイヤ53aに対して、支持ピン51に連結されたインナワイヤ53bの端部は位置固定状態にあるので、インナワイヤ53bは弛み状態となる。
これに伴ってセンサワイヤ53の前部では、センサバネ64および制御バルブ66の下降作動方向への付勢力よってインナワイヤ53bがアウタワイヤ前端部から引き出されるとともに、中間リンク61が時計方向に回動され、上記のように、制御バルブ66が下降位置に切換えられて苗植付け装置6が自重下降する。苗植付け装置6が下降するに連れて接地センサSに作用する接地圧が増加し、これに伴って、接地センサSが上方に揺動し、センサワイヤ53および制御バルブ66が元の制御中立状態にまで復帰すると制御バルブ66が元の制御中立状態に戻って下降作動が停止される。
このように、この昇降制御装置は、接地センサSに作用する接地圧が設定範囲にあって苗植付け装置6に対する接地センサSの揺動姿勢が設定範囲に維持されるように制御することで、走行機体3の浮沈や前後傾斜にかかわらず苗植付け装置6の田面に対する高さを安定維持して植付け深さを設定深さに維持することができるようになっているのである。
そして、この昇降制御における感度を感度調節レバー58によって変更することが可能となっており、圃場の硬軟等に応じた適切な感度での昇降制御を行うことができるようになっている。
つまり、前記感度調節レバー58を前方に揺動調節すると、中間リンク61を制御中立位置に維持した状態でセンサワイヤ53におけるアウタワイヤ53aの前端位置が後方に変位されることになって、アウタワイヤ端より導出されたインナワイヤ53bは調節前よりも前方に引き出された状態となる。従って、接地センサS側ではインナワイヤ53bはアウタワイヤ端に引き込まれることになって、アウタワイヤ53aの後端を支持したセンサリンク48が相対的に引き下げられた状態となり、この制御中立時の接地センサSの姿勢が調節前よりも前下がり方向に変化したものとなる。接地センサSは前下がり方向に姿勢が変化するほど接地センサSの田面に対する接触範囲の前端と後部支点aとの距離が大きくなって、接地センサSは小さい接地圧増大でも上方変位しやすくなる。また、アウタワイヤ53aの前端位置が後方に変位されることでセンサバネ64の前端を係止固定する支持金具57が後方に移動するので、制御中立時のバネ張力(センサ荷重)が減少され、接地センサSは小さい接地荷重の上昇によっても上方に揺動変位しやすくなる。
このように、感度調節レバー58を前方に揺動調節すると、接地センサSが接地圧を受けやすい姿勢になるとともに、センサ荷重が軽減されて昇降制御の感度が敏感になるものであり、田面が柔らかいほど制御感度をより敏感に調節することが望ましい。
逆に、感度調節レバー58を後方に揺動調節すると、中間リンク61を制御中立位置に維持した状態でセンサワイヤ53におけるアウタワイヤ53aの前端位置が前方に変位されることになって、前方に導出されたインナワイヤ53bは調節前よりも引き込まれた状態となる。従って、接地センサS側ではインナワイヤ53bは引き出されることになってアウタワイヤ53aの後端を支持したセンアリンク48が相対的に押し上げられた状態となり、この制御中立時の接地センサSの姿勢が調節前よりも前上がり方向に変化したものとなる。接地センサSは前上がり方向に姿勢が変化するほど接地センサSの田面に対する接触範囲の前端と後部支点aとの距離が小さくなって、大きく接地圧が増大しないと接地センサSが上方変位しなくなる。また、アウタワイヤ53aの前端位置が前方に変位されることでセンサバネ64の前端を係止固定する支持金具57が前方に移動するので、制御中立時のバネ張力(センサ荷重)が増大され、接地圧が大きく増大しないと接地センサSが上方に揺動変位しなくなる。
このように、感度調節レバー58を後方に揺動調節すると、接地センサSが接地圧を受けにくい姿勢になるとともに、センサ荷重が増大されて昇降制御の感度が鈍感になるのであり、田面が硬くて荒れているほど制御感度をより鈍感に調節することが望ましい。
なお、センサバネ64の支持金具57に対する係止連結位置を前後に選択変更することで基準のセンサ荷重を3段階に増減調整して、圃場の硬軟に広く対応させることが可能となっている。
また、図3に示すように、前記支持ピン51を備えた支持アーム50は支持枠41に支点e周りに上下揺動可能に支持されるとともに、その後方延長部分50aがフロート支点軸43から延出された連係アーム68に係合連係されており、植付け深さ調節レバー45を操作して整地フロート17の後部支点aを上下に変更すると、これに連動して支持アーム50も同方向に上下移動し、後部支点aが移動した方向に同量だけ支持ピン51が移動するようになっている。従って、整地フロート17を上下移動させて植付け深さを変更しても制御中立状態おける接地センサSの姿勢は一定となる。
本発明では、接地センサSの上下変位をセンサワイヤ53を介して的確に制御バルブ66に伝達するために以下のような工夫が施されている。
つまり、前記センサワイヤ53のインナワイヤ後端を固定の支持ピン51に連結するワイヤ連結部材52の左右側面には、ピンを貫通してなる回動規制突起70が突設され、この回動規制突起70がセンサリンク48の縦壁部48aに形成された左右の長孔49にそれぞれ挿通され、接地センサSが急速に大きく下方揺動されてセンサリンク48の内部でインナワイヤ53bが大きく弛んだ場合でも、回動規制突起70と長孔49との係合によってワイヤ連結部材52が支持ピン51周りに前方あるいは後方に大きく回動してしまうことが防止され、もって、インナワイヤ53bがこじれることなくアウタワイヤ端部から円滑に出退できるようになっているのである。なお、回動規制突起70を構成するピンの一端部には抜け止め片70aが固着されており、この抜け止め片70aを支持ピン51に外嵌して、支持ピン51の外周につまみ加工した小突起51aで位置決めすることで、回動規制突起70が常に長孔49に挿通された位置に保持されるようになっている。
また、ワイヤ連結部材52にインナワイヤ53bを挿通するワイヤ連結孔52aは、前記回動規制突起70の前方に偏って配備されるとともに、インナワイヤ端部に連結された抜止め部材54を支持ピン51に対して前側に重複交差するようワイヤ連結に必要な長さ以上に長いものに設定され、もって、センサリンク48の内部でインナワイヤ53bが弛んでも、抜止め部材54が勝手な姿勢になってインナワイヤ53bの移動作動に支障をきたすような事態になることが防止されている。
また、センサリンク48に形成された長孔49の上端には、支持ピン51が相対的に長孔49の上端近くまで移動するように接地センサSが大きく下方変位した際に、回動規制突70が係入する小幅の案内孔71が連通形成されている。そして、この案内孔71は、支持ピン51が長孔49の上端に到達してそれ以上の上方移動が接当阻止された状態において回動規制突起70が案内孔71の上端に到達しないように案内孔71の長さが設定されている。ここで、前記案内孔71は、長孔49に対して後方側に片寄せて形成され、接地センサSが大きく下方変位した時にインナワイヤ端部が円滑にアウタワイタ端部に引き込み移動されるようになっている。
また、図3,6に示すように、センサワイヤ53の前部においては、中間リンク61とインナワイヤ53bの前端とを連結するストローク吸収用のバネ63の後端部に延長屈曲部63aが設けられ、この延長屈曲部が63aが支持金具57に上方から巻きつけ係止されており、これによって、インナワイヤ53bが弛んだ際にバネ63の重さで下方に垂れ下がり屈折してしまうことが防止されている。
〔別実施例〕
前記回動規制突起70をワイヤ連結部材52に圧入貫通して固定したピンで構成することもでき、この場合は、前記抜け止め片70aは不要となる。
田植機の全体側面図 田植機の全体平面図 昇降制御装置の側面図 接地センサの検出部を示す側面図 センサリンクの縦断正面図 制御バルブ操作構造の一部を示す平面図 苗のせ台下部の側面図 苗のせ台下部の部分平面図
符号の説明
6 水田作業装置(苗植付け装置)
48 センサリンク
48a 縦壁部
49 長孔
51 支持ピン
52 ワイヤ連結部材
52a ワイヤ連結孔
53 センサワイヤ
53a アウタワイヤ
53b インアワイヤ
54 抜止め部材
66 制御バルブ
70 回動規制突起
71 案内孔
S 接地センサ

Claims (4)

  1. 水田作業装置に備えた接地センサにセンサリンクを連結し、水田作業装置に固定された支持ピンを前記センサリンクに形成した上下の長孔に挿通し、水田作業装置を昇降制御する制御バルブに連係されたセンサワイヤにおけるインナワイヤの端部を前記支持ピンに連結支持するとともに、センサワイヤにおけるアウタワイヤの端部を前記センサリンクの上端部に連結支持し、接地センサの上方変位に伴うセンサリンクの上昇変位に基づいてセンサワイヤのインナワイヤが相対的に下方に引出し変位され、接地センサの下方変位に伴うセンサリンクの下降変位に基づいてセンサワイヤのインナワイヤが上方に退入変位するように構成した水田作業機の昇降制御装置において、
    前記センサリンクに所定間隔をもって対向するよう一対の縦壁部を形成して、これら縦壁部のそれぞれに前記長孔を形成し、両長孔に亘って前記支持ピンを挿通するとともに、両長孔の間において支持ピンに回動可能に遊嵌したワイヤ連結部材に前記インナワイヤの端部を連結し、前記ワイヤ連結部材の両側面から突設した回動規制突起を対向する長孔にそれぞれ挿通してあることを特徴とする水田作業機の昇降制御装置。
  2. 前記ワイヤ連結部材の上端部にワイヤ連結孔を介して挿通したインナワイヤの先端部に抜止め部材を固着して、ワイヤ連結部材から上方へのワイヤ抜け出しを阻止するよう構成するとともに、前記抜止め部材を前記支持ピンと前後に重複する長さに設定してあることを特徴とする請求項1記載の水田作業機の昇降制御装置。
  3. 前記長孔の上端に前記回動規制突起を係入させる小幅の案内孔を連設形成し、支持ピンが長孔の上端に到達してそれ以上の上方移動が接当阻止された状態において回動規制突起が案内孔の上端に到達しないように案内孔の長さを設定してあることを特徴とする請求項1または2記載の水田作業機の昇降制御装置。
  4. 前記ワイヤ連結部材に設けた前記ワイヤ連結孔と前記回動規制突起とを前後に偏位して配備するとともに、前記案内孔を前記長孔に対して回動規制突起の偏位側に片寄せて形成してあることを特徴とする請求項3記載の水田作業機の昇降制御装置。
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