JP4140416B2 - グラビアプリセットシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商業印刷、出版印刷、紙器印刷、軟包装印刷、証券印刷などのグラビア印刷において、グラビア印刷機の印刷用シリンダーに非接触ICタグを装着し、該非接触ICタグの情報に基づき、安定した印刷作業が行え、グラビア印刷機の無人化運転を可能にしたグラビアプリセットシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のグラビア印刷分野における印刷システムは、先ず印刷機に印刷条件を予めインプットして運転を行う場合には、印刷作業員が印刷条件表を見ながら、キーボードやタッチパネルなどの入力装置を使用して印刷機の制御コンピュータに手入力する。
【0003】
或いは、印刷機械側のメモリーや外部記憶装置、記憶媒体などから印刷作業員の操作でデータを読み出し入力する。
【0004】
このように人を介在させた方法で行われるため、入力エラーなどを皆無にできないのが現状である。
【0005】
また、グラビア印刷機に使用する印刷版であるグラビアシリンダーにIDを表示させる方式として、シリンダーのカバーにバーコードなどを印字する方法などが取られるが、シリンダー本体でないため、カバーの錯誤などによるエラーも皆無にできない。
【0006】
更に、該グラビアシリンダーにRF−IDタイプのタグを装着した場合においても、印刷機械外でハンディータイプの読み取り書き込み装置などを使用して人が読み込み書き込みの作業を行う必要があり、そのための作業負荷やその後のシリンダーの取り違えが皆無にはできない。
【0007】
即ち、誤ったグラビアシリンダーをグラビア印刷機に装着して印刷加工した場合、出来上がった製品を確認して異常が判別できるという事後処理が一般的でフェイルセーフ的な処置が行えない。
【0008】
以上のように、グラビア印刷において人の介在による問題は、グラビアシリンダーの取り違えによる誤作業の発生や印刷加工条件を製版機、印刷機に入力する際の誤入力の発生や誤ったシリンダーを使用した作業を事前に停止できないことや条件入力作業があることにより、無人化、自動化ラインが組めないなどが上げられる。
【0009】
また、印刷加工条件は、紙などの媒体や制御装置のメモリー、外部記憶装置などに保管することで、印刷加工条件変更の反映がリアルタイムに確実に行われるものではない。
【0010】
更に、既存のIDタグ類は印刷シリンダーの判別を行うことはできるが、印刷作業条件管理などに使用するためには、IDと印刷条件などを結びつけるシステムを別途構築する必要があり、汎用に使用することはできない。
【0011】
尚、従来から主に物流システムなどに使用されているアンテナコイルとメモリー付きICチップとを有する非接触ICタグは、印刷分野でも印刷用グラビアシリンダーの管理、保管システムや印刷用のインキ缶に貼着してインキを管理する方法が公知となっている。(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)
【0012】
例えば、特許文献1の印刷用シリンダー及び荷物の自動認識装置及び格納設備における荷物の積み合せ方法及び荷物の出庫方法は、印刷用シリンダーの所定部分に、信号を発することでそのユニーク番号を非接触状態で読み取ることができる非接触タグを埋め込むことで、汚れやコスレによって識別不可能になってしまう従来のバーコードなどによる印刷シリンダーの識別管理を代替し、前記ユニーク番号を非接触状態で読み取るユニーク番号読み取り手段と、パレット内での印刷シリンダー(荷物)の収納位置を検出する収納位置検出手段を具備してなる自動認識装置により、該シリンダーなどの荷物の格納設備への効率的な格納や出庫が図れる格納設備における荷物の積み合せ方法及び荷物の出庫方法を提供するものである。(特許文献1参照)
【0013】
次に、特許文献2の印刷用シリンダーの管理方法および管理システムは、他と識別するためのシリンダー識別情報(製版前の印刷用シリンダーの外径測定値など)を記憶したデータキャリアを備える印刷用シリンダーであって、印刷時に生じる汚れや製版時の化学処理による腐食によって識別不可能になってしまう、従来の印刷シリンダーの軸部に刻印したID番号を作業者が直接目視で読み取る方法を代替し、印刷時の汚れが付いたり化学処理による腐食が生じても、シリンダー識別情報を確実に読み取ることができ、また印刷機の稼働率を上げるために、所定の印刷を行っている最中に、次の印刷品目の印刷用シリンダーの製版などの事前準備のため、1台の印刷機に対して、印刷に同時に使用される数を大幅に上回る数の印刷シリンダーの用意が必要になるので、人手に替わる自動化可能な印刷シリンダーの管理方法および管理システムを提供するものである。(特許文献2参照)
【0014】
次に、特許文献3の非接触ICタグを用いたインキ管理システム等と非接触ICタグを設けたインキ容器、印刷インキ取引用非接触ICタグは、印刷用インキのインキ容器に該非接触ICタグを装着してインキ管理を総合的に行うシステムであって、各単位のインキ容器毎に付した非接触ICタグには少なくとも、容器の識別ID、およびまたは、インキのロット番号を記憶させることにより、インキの在庫管理、インキの色特性管理、調色インキ・残肉管理、インキの発注管理のいずれか一つ以上の管理を行うインキ管理システムで、更にインキ容器の非接触ICタグには、インキの種別、色特性、使用期限、内容量、単価などを記憶させることにより、インキの在庫量・在庫位置管理機能とインキの使用期限管理機能とを行うインキ在庫管理システムなどを提供するものである。(特許文献3参照)
【0015】
以上のように、物流で主に使用されているアンテナコイルとメモリー付きICチップとを有する非接触ICタグは、印刷分野では主に印刷用グラビアシリンダーの管理や該シリンダーの保管システムや印刷用のインキ缶に貼着してインキを管理する方法に使用されているのが現状である。
【0016】
【特許文献1】
特開平14−144519号公報
【特許文献2】
特開平14−240235号公報
【特許文献3】
特開平13−353850号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術の問題点を解決しようとするものであり、商業印刷、出版印刷、紙器印刷、軟包装印刷、証券印刷などのグラビア印刷において、グラビア印刷機の印刷用シリンダーに非接触ICタグを装着し、該非接触ICタグの情報に基づき、安定した印刷作業が行え、グラビア印刷機の無人化運転を可能にしたグラビアプリセットシステムを提供する。すなわち、印刷用シリンダーの取り違えや印刷条件の入力ミスを防止し、今回印刷作業中の微調整の結果を次回印刷時に生かすことが出来るようにし、印刷用シリンダーの耐久性管理を可能とするようなグラビアプリセットシステムを提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決する為に成されたもので、本発明の請求項1に係る発明は、グラビア印刷機の印刷用シリンダー1に非接触ICタグ2を装着したグラビアプリセットシステムであって、印刷機の印刷用シリンダー1は、他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を記憶した非接触ICタグ2を備え、前記印刷シリンダー1を固定する印刷用シリンダー固定装置5には、前記非接触ICタグ2に記憶した前記シリンダー情報及びプリセット情報を読み取る読取装置6と読み取った情報を送信するスリップリング接点8を備え、前記印刷用シリンダー1を前記固定装置5に装着した時点で、前記スリップリング接点8から、該シリンダー識別情報及びプリセット情報がプリセット制御コンピュータ(PLC)20を介して、印刷機制御コンピュータ21にプリセットされ、グラビア印刷機の運転を可能にし、また、印刷作業終了時には前記印刷機制御コンピュータ21は、該印刷用シリンダー1の最終印刷条件情報及び累計印刷量の情報を、プリセット制御コンピュータ(PLC)20、読取装置6、非接触ICタグ2に順次転送し、上書き記録・保存するフィードバック機構を備えたことを特徴とするグラビアプリセットシステムである。
【0019】
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載のグラビアプリセットシステムにおいて、前記非接触ICタグ2は、読み取り書き込みが複数回可能なICメモリーを有する電波式RF−IDタグであることを特徴とするグラビアプリセットシステムである。
【0020】
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載のグラビアプリセットシステムにおいて、前記プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、作業に必要な印刷シリンダー1のID情報とそれに対応する印刷ユニット10情報をもち、印刷ユニット10に誤って異なる印刷シリンダー1が装着されることを防止するフェイルセーフ機能を備えたことを特徴とするグラビアプリセットシステムである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1から図10に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施形態に係る印刷用シリンダー1を示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態に係る印刷用シリンダー1に非接触ICタグ2を装着した側断面図であり、図3は本発明の一実施形態に係る非接触ICタグ2の拡大側断面図であり、図4は本発明の一実施形態に係る読取装置6を取り付けた非駆動側の印刷用シリンダー固定装置5を示す側断面図であり、図5は本発明の一実施形態に係る非接触ICタグ2を装着した印刷用シリンダー1を読取装置6が具備された非駆動側の印刷用シリンダー固定装置5に装着する所を説明する側断面図であり、図6は本発明の一実施形態に係るグラビア印刷機本体の印刷ユニット10を示す概略図であり、図7は本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの全体構成を示すブロック図であり、図8は本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの動作を説明するフローチャートであり、図9は本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの動作を説明するフローチャートであり、図10は本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの制御盤内の構成を示すブロック図である。
【0024】
本発明は、グラビア印刷を行う場合、通常はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のプロセスインキを使用し、各々それらのプロセス色に対応した印刷版を作製するために印刷シリンダー1が4本必要であるが、刷色が1色から8、9、10色の場合もあり、その際はその刷色分の印刷版が必要である。
【0025】
図1及び図2に示すように、このような印刷用シリンダー1は金属を円筒上に形成し、内部は空洞部3になっており、該印刷用シリンダー1の長手方向の両側にある側端部4は該印刷用シリンダー1を固定する非駆動側と駆動側の両方の印刷用シリンダー固定装置5と装着する部分であり、通常マンドレルタイプと呼称されている。
【0026】
該印刷用シリンダー1は外周面に銅メッキが施されるとともに該銅メッキ面が彫刻などの機械的処理方式やエッチングなどの化学的処理方式により製版が行われた後、耐刷力の保持などのためにクロムメッキが施されている。
【0027】
該印刷用シリンダー1に非接触ICタグ2を装着する方法は、該シリンダー1の内壁1aに貼合、もしくは該シリンダーの一方の端面1bに貼合、或いは埋め込みなどにより行うことができる。
【0028】
前記非接触ICタグ2は、図3に示すようにアンテナコイルを具備するICチップ基板2aが接着・封印用の絶縁性樹脂材からなるプラスチック性筐体2bに収納されている形態である。
【0029】
該非接触ICタグ2は、外部からの磁気によって前記アンテナコイルで生じた誘導電流を使用してICチップ内の回路を駆動し、該チップ内に予め記憶させておいた他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を電気的な信号として発振する。
【0030】
図4及び図5に示すように、該印刷用シリンダー1を固定する非駆動側の印刷用シリンダー固定装置5に備えた読取装置6が前記シリンダー情報及びプリセット情報を非接触ICタグ2に非接触の状態で読み取ることができる仕組みになっている。
【0031】
前記非接触ICタグ2は、読み取り書き込みが複数回可能なメモリーを有するRF−IDタグである。
【0032】
前記RF−IDタグは、印刷シリンダー1が金属で作製されているため非メタル対応タイプでは、金属体に接しての使用ができないため、該印刷シリンダー内面に貼合するためにはメタル対応タイプのRF−IDタグが必要である。
【0033】
メタル対応タイプのタグは、筐体2bに誘電率を設計した部材を金属との貼り合せ面側に設けるものである。
【0034】
該RF−IDタグは、事前に固有シリンダーID、シリンダー基礎情報(例えば、面長・円周など)、シリンダー履歴(例えば、得意先・品名・色数・刷順など)のデータ領域を確保し、該固有IDとシリンダー基礎情報を書き込んでおく。
【0035】
製版作業前に固有シリンダーIDの照合から印刷作業に必要なプリセット情報[例えば、周長(絵柄ピッチ)、色数と何色目かの情報、印刷機の乾燥オーブン温度、ラインスピード、印圧、ファニッシャーの回転数など]をシリンダー履歴の領域に書き込む。
【0036】
次に、図4及び図5に示すように、印刷シリンダー1を固定する非駆動側の印刷用シリンダー固定装置5には、該非接触ICタグ2に記憶した該シリンダー情報及びプリセット情報を読み取る読取装置6と読み取った情報を送信するスリップリング接点8を備えている。
【0037】
従来の非駆動側の印刷用シリンダー固定装置5は、図11に示すようにチャッキングコーン5a、固定軸5b、軸受け5c及びエアーシリンダー5dで構成され、該チャッキングコーン5aをエアーシリンダー5dで押し込む機構があるだけである。
【0038】
本発明では、図4及び図5に示すように、前記チャッキングコーン5aに電波送受信ユニットからなる読取装置6を埋め込み、エアーシリンダー5dと軸受け5cの間にスリップリング接点8を設け、固定軸5b内部に読取装置6とスリップリング接点8をつなぐ配線7を行い、該スリップリング接点8を通じて信号のやり取りを行う構造としている。
【0039】
また、該スリップリング接点8から配線7を通じて、信号を発信する他に無線アダプター9(IR或いは電波)にて信号をやり取りすることも可能である。
【0040】
一方、駆動側の該固定装置5は、チャッキングコーン5a、駆動軸5e、軸受け5c及び歯車5fで構成されている。
【0041】
図6に示すように、印刷機本体の印刷ユニット10は、乾燥機10a、圧胴10b、印刷用シリンダー1、インキパン10cから構成され、該各印刷ユニット10に他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を記憶した非接触ICタグ2を具備した印刷用シリンダー1を装着することにより、該シリンダー識別情報及びプリセット情報が制御盤結線Aを介して、印刷機本体の制御盤11に送信され、更にユニット制御手段B、ライン制御手段C、巻取制御手段Dなどに伝達される。
【0042】
前記制御盤11は、プリセット制御コンピュータ(PLC)20、印刷機制御コンピュータ21、入力装置(キーボード・タッチパネル)22、内部メモリー23、記憶媒体24などから構成されている。
【0043】
前記プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を制御し、印刷機制御コンピュータ21に該情報を伝達する働きをしている。
【0044】
次に、前記印刷機制御コンピュータ21は、該プリセット制御コンピュータ(PLC)20と入力装置(キーボード・タッチパネル)22から送り込まれた情報に基づき各制御装置を制御し、適切な印刷作業条件を設定する。
【0045】
例えば、図7に示すように、ユニット制御装置30により印圧40を設定したり、カラコン制御装置31により周長41を設定したり、乾燥制御装置32により乾燥温度42を設定したり、ライン制御装置33によりラインモーター43と中間テンション44を設定したり、繰出制御装置34によりブレーキ45とテーパー46を設定したり、巻取制御装置35によりブレーキ47とテーパー48を設定したりする。
【0046】
次に、図8及び図9に示す、グラビアプリセットシステムをフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0047】
<S1>他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を記憶した非接触ICタグ2を貼合した印刷用シリンダー1が読取装置6を具備した印刷用シリンダー固定装置5に装着され、前記読取装置6と無線でコンタクトが行われる。
【0048】
<S2>前記タグ2に記憶されたシリンダー情報及びプリセット情報は読取装置6に転送される。
【0049】
<S3>読取装置6は、転送されたシリンダー情報及びプリセット情報を受け入れ、スリップリング接点8を介してプリセット制御コンピュータ(PLC)20に転送する。
【0050】
<S4>プリセット制御コンピュータ(PLC)20には、予め所定の印刷作業に該当する印刷用シリンダー1であるか否かを照合する作業条件を入力する。
【0051】
<S5>例えば、アイテムコード、刷色、刷順の作業条件を入力する。
【0052】
<S6>プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、前記作業条件を記憶する。
【0053】
<S7>読取装置6から、所定の印刷作業に該当する印刷用シリンダー1であるか否かをアイテムコードなどでプリセット制御コンピュータ(PLC)20において照合し、該照合の際は各印刷用シリンダー1が刷色、刷順コードで確認され、そのアイテムであることと同時にその印刷ユニット10にあるべきものかも照合対象として、該印刷用シリンダー1が対応する印刷ユニット10に正しく取り付けられているか確認をとる。
【0054】
<S8>照合の結果、該印刷用シリンダー1が正しければ印刷機本体のインターロックは解除され運転可能となり、プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、プリセット情報を記憶する。
【0055】
<S9>プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、プリセット情報を印刷機制御コンピュータ21に転送する。
【0056】
<S10>印刷機制御コンピュータ21は、プリセット情報を受け取る。
【0057】
<S11>もしも、照合の結果、該印刷用シリンダー1が誤りの場合は、印刷機制御コンピュータ21のインターロック作動は働かず、印刷機本体のインターロックは解除されないので印刷機の運転は行えない。
【0058】
<S12>印刷機本体の制御盤11の液晶ディスプレイにエラー表示が行われる。
【0059】
<S13>プリセット情報のデータエラーを確認し、問題もなくOKならば、次のステップである、<S13>に進み、印刷機制御コンピュータ21においてプリセット情報を設定する。しかし問題があってNGならば<S13>に戻り、エラー表示が行われる。
【0060】
<S14>プリセット情報のデータエラーが問題なくOKになったならば、印刷機制御コンピュータ21はプリセット情報を設定する。
【0061】
<S15>印刷機本体のインターロックは解除され運転可能となる。
【0062】
<S16>グラビア印刷機の運転が始まり、印刷作業開始となる。
【0063】
<S17>グラビア印刷機はプリセット情報に基づき印刷作業を行った後、中間の品質確認を行う。
【0064】
<S18>品質確認の結果、不具合が発生してNGとなった場合は、手入力による印刷条件の修正を行う。
【0065】
<S19>品質確認の結果、問題もなくOKならば印刷を終了する。
【0066】
<S20>印刷機制御コンピュータ21は、印刷終了時の最終印刷条件情報をプリセット制御コンピュータ(PLC)20に転送する。
【0067】
<S21>プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、印刷終了時のプリセット情報を受け取る。
【0068】
<S22>プリセット制御コンピュータ(PLC)20により、印刷終了時のプリセット情報は読取装置6を介して、非接触ICタグ2に転送される。
【0069】
<S23>読取装置6は、書込み用プリセット情報を受け取る。
【0070】
<S24>読取装置6は、受け取った書込み用プリセット情報を非接触ICタグ2に転送する。
【0071】
<S25>非接触ICタグ2は、書込み用プリセット情報を受け取り、該非接触ICタグ2のメモリーに印刷作業中の微調整の結果を記憶し、次回印刷時にはより正確なプリセット情報に基づき印刷作業が出来るようになる他に、このフィードバック機構には、印刷m数累計(作業数量)のデータも含まれており、そのデータによって印刷シリンダー1の使用頻度から耐刷性警報を発生させ、印刷作業途中の耐刷限界以上の版磨耗トラブルを事前に防止することが可能なる。
【0072】
更に、印刷m数と着肉面積と版深度からインキの使用量も換算できるのでインキ作成量、発注量を要求するシステムなどに連動することができたり、再クロム判定を自動化することもできる。
【0073】
<S26>グラビア印刷機の印刷作業は終了する。
【0074】
以上のように、印刷機本体の印刷ユニット10毎の印刷用シリンダー1に他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を記憶した非接触ICタグ2を備え、前記各印刷ユニット10に該印刷シリンダー1を固定する非駆動側の印刷用シリンダー固定装置5には、前記非接触ICタグ2に記憶した前記シリンダー情報及びプリセット情報を読み取る読取装置6と読み取った情報を送信するスリップリング接点8を備え、前記印刷用シリンダー1を前記固定装置5に装着した時点で、該シリンダー識別情報及びプリセット情報がプリセット制御コンピュータ(PLC)20を介して、印刷機制御コンピュータ21にプリセットされ、グラビア印刷機の無人化運転を可能にし、更に前記印刷機制御コンピュータ21には、印刷作業終了時の最終印刷条件情報を前記プリセット制御コンピュータ(PLC)20、前記読取装置6、非接触ICタグ2に順次転送し、上書き記録・保存するフィードバック機構を備えたグラビアプリセットシステムである。
【0075】
【発明の効果】
本発明は、グラビア印刷において、グラビア印刷機の印刷用シリンダーに非接触ICタグを装着し、該ICタグが記憶しているシリンダー識別情報及びプリセット情報を非駆動側の印刷用シリンダー固定装置に具備する読取装置が自動的に読み取ることにより、安定した印刷作業が行え、グラビア印刷機の無人化運転を可能にし、更に版磨耗警告やインキ作成量、発注量を要求するシステムなどにも連動させることができるグラビアプリセットシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷用シリンダーを示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る印刷用シリンダーに非接触ICタグを装着した側断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る非接触ICタグの拡大側断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る読取装置を取り付けた非駆動側の印刷用シリンダー固定装置を示す側断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る非接触ICタグを貼合した印刷用シリンダーを読取装置が具備された印刷用シリンダー固定装置に装着する所を説明する側断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るグラビア印刷機本体の印刷ユニットを示す概略図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るグラビアプリセットシステムの制御盤内の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の非駆動側の印刷用シリンダー固定装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1・・・印刷用シリンダー 1a・・・内壁 1b・・・端面
2・・・非接触ICタグ 2a・・・ICチップ基板 2b・・・プラスチック性筐体
3・・・空洞部
4・・・側端部
5・・・印刷用シリンダー固定装置 5a・・・チャッキングコーン
5b・・・固定軸 5c・・・軸受け 5d・・・エアーシリンダー
5e・・・駆動軸 5f・・・歯車
6・・・読取装置
7・・・配線
8・・・スリップリング接点
9・・・無線アダプター
10・・・印刷ユニット 10a・・・乾燥機 10b・・・圧胴
10c・・・インキパン
11・・・制御盤
20・・・プリセット制御コンピュータ(PLC)
21・・・印刷機制御コンピュータ
22・・・入力装置(キーボード・タッチパネル)
23・・・内部メモリー
24・・・記憶媒体
30・・・ユニット制御装置
31・・・カラコン制御装置
32・・・乾燥制御装置
33・・・ライン制御装置
34・・・繰出制御装置
35・・・巻取制御装置
40・・・印圧
41・・・周長
42・・・乾燥温度
43・・・ラインモーター
44・・・中間テンション
45・・・ブレーキ
46・・・テーパー
47・・・ブレーキ
48・・・テーパー
A・・・制御盤結線
B・・・ユニット制御手段
C・・・ライン制御手段
D・・・巻取制御手段

Claims (3)

  1. グラビア印刷機の印刷用シリンダー1に非接触ICタグ2を装着したグラビアプリセットシステムであって、印刷機本体の印刷用シリンダー1は、他と識別するためのシリンダー情報及び印刷作業に必要なプリセット情報を記憶した非接触ICタグ2を備え、前記印刷シリンダー1を固定する印刷用シリンダー固定装置5には、前記非接触ICタグ2に記憶した前記シリンダー情報及びプリセット情報を読み取る読取装置6と読み取った情報を送信するスリップリング接点8を備え、前記印刷用シリンダー1を前記固定装置5に装着した時点で、前記スリップリング接点8から、該シリンダー識別情報及びプリセット情報がプリセット制御コンピュータ(PLC)20を介して、印刷機制御コンピュータ21にプリセットされ、グラビア印刷機の運転を可能にし、また、印刷作業終了時には前記印刷機制御コンピュータ21は、該印刷用シリンダー1の最終印刷条件情報及び累計印刷量の情報を、プリセット制御コンピュータ(PLC)20、読取装置6、非接触ICタグ2に順次転送し、上書き記録・保存するフィードバック機構を備えたことを特徴とするグラビアプリセットシステム。
  2. 前記非接触ICタグ2は、読み取り書き込みが複数回可能なICメモリーを有する電波式RF−IDタグであることを特徴とする請求項1記載のグラビアプリセットシステム。
  3. 前記プリセット制御コンピュータ(PLC)20は、作業に必要な印刷シリンダー1のID情報とそれに対応する印刷ユニット10情報をもち、印刷ユニット10に誤って異なる印刷シリンダー1が装着されることを防止するフェイルセーフ機能を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のグラビアプリセットシステム。
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