JP4139598B2 - 磁気テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープカートリッジに関し、より具体的には、全体として直方体のカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールを回転可能に収容した磁気テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ等の外部記憶装置に用いられる記録媒体として使用されている磁気テープカートリッジには、単一のリールに磁気テープを巻装したものをカートリッジケース内に回転自在に収容したタイプ(以下、これを、ワンリールタイプと略称する)のものが知られている。
【0003】
以下、上述のワンリールタイプの磁気テープカートリッジについて、代表的な構成例を示して、その機能を説明することにする。
図7は、従来の一般的なワンリールタイプの磁気テープカートリッジの外観を示す斜視図である。図8は、図7に示す従来の磁気テープカートリッジの概略構成を示す分解斜視図である。
【0004】
図7および図8に示す磁気テープカートリッジ60は、下フランジ24と上フランジ54とを超音波溶着等により結合した単一のリール56に磁気テープ30を巻装し、上ケース52aと下ケース12bとがビス(図示せず)等により締結されてなるカートリッジケース52内に、上記リール56を回転自在に収納して構成されている。
【0005】
ここで、上記下フランジ24は、外周に磁気テープ30が巻回される円筒状のリールハブ24aと、このリールハブ24aの下端外周から径方向に張り出したフランジ部24bとを合成樹脂により一体成型したもので、その下面、すなわちリールハブ24aの底部外面には、外部記憶装置等の記録再生装置のドライブ機構(以下、ドライブという)に設けられた、リール56を回転駆動する回転駆動手段をマグネット式の接合をさせるためのリールプレート(図示せず)等が取り付けられている。
【0006】
上述のマグネット式の回転駆動手段は、リールプレートの下面周囲に形成された駆動用ギアと係合してリール56を回転させる。これとともに、後述するリーダーブロック32等がドライブのテープ走行路の所定位置に引き込まれて、磁気テープ30へのデータの読み書きが可能となる。
【0007】
上記リーダーブロック32(磁気テープカートリッジ60を使用するドライブが磁気テープ30を装置内のテープ走行路に導入するための手段)は、磁気テープカートリッジ60の不使用時には、磁気テープ30が完全にリール56に巻き込まれた状態で、このカートリッジケース(以下、単にケースともいう)52の一側壁面に形成されている、磁気テープ30を引き出すための開口部44に係止されている。
【0008】
すなわち、このようなワンリールタイプの磁気テープカートリッジ60が外部記憶装置のドライブにセットされると、リール56に巻装された磁気テープ30が、ドライブ側のテープ駆動機構によってケース52から引き出されて、当該外部記憶装置の磁気記録部において情報の記録が行われ(または、既に記録された情報が再生部において読み出され)、これらの目的処理を終了した後は、磁気テープ30は、磁気テープカートリッジ60内のリール56に巻き戻されて、ケース52内に再び収容されるように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のワンリールタイプの磁気テープカートリッジには、その厚み(つまり、リール軸方向の高さ)が大きいという問題があった。また、これとともに、部品点数が多く、磁気テープカートリッジの製造コストの低減が容易でないという別の問題もある。
【0010】
前者の、厚みが大きいという問題は、磁気テープカートリッジを装填して使用する外部記憶装置側のドライブ機構をも大型化せざるを得ないという点で、磁気テープカートリッジのみならず、システム全体としても、大きな問題である。また、後者の、部品点数が多いという問題は、磁気テープカートリッジ60の部品コストおよび組立コストを低減させにくい一因となっている。
【0011】
このような問題は、つまるところ、従来の磁気テープカートリッジが、他の磁気テープカートリッジや磁気テープカセットなどと同じように、磁気テープを巻装したリールをカートリッジケースやカセットケース(以下、単にカートリッジケースという)内に収容して、リールをこのカートリッジケース内で回転させるように構成していたことに起因している。
【0012】
すなわち、従来の通常の考え方からいえば、磁気テープを巻装したリールと、このリールを収容する保護手段であるカートリッジケースとは、その存在理由
(目的)が全く異なる、それぞれが独立した構成部品であって、これらが組み合わされて、磁気テープカートリッジや磁気テープカセットが構成されていたものである。
【0013】
従って、これらの構成部品の間には、重複して備えられている部分もあるにもかかわらず、それがそのままになっているという問題がある。
そして、従来は、これらの構成部品の機能を根本的に見直して、総合的な構成をどうするのがよいかというような議論は、全くなされていない。
【0014】
また、図示例の上述のような構成を有するワンリールタイプの磁気テープカートリッジ60では、磁気テープ30の引出しおよび巻き戻しを行う際の通路となる、前述の開口部44が、カートリッジケース56の隅部(コーナー)に比較的近い部分に設けられている関係で、磁気テープカートリッジ60が、誤って粗野な扱いや落下など、不用意なハンドリングを受けた場合に、この開口部44が損傷するケースが発生しやすいという別の問題がある。
【0015】
すなわち、従来の磁気テープカートリッジ60においては、前述の開口部44が、ドライブ側の事情もあって、カートリッジケース56のコーナーに比較的近い部分に設けられていたため、どうしても構造上、機械強度,剛性が低く、不用意なハンドリングを受けた場合も損傷しやすいという問題がある。
【0016】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、従来の技術における上述のような問題を解消し、リールとカートリッジケースとがそれぞれの機能を維持しながら、かつ、それらを組み合わせて磁気テープカートリッジを構成した場合に、部品点数を削減し、コストを低減させるとともに、総厚みを減少させることが可能な磁気テープカートリッジを提供することにある。
【0017】
また、本発明の他の目的は、磁気テープカートリッジが、粗野な取り扱いや落下など、不用意なハンドリングを受けた場合にも損傷しにくくした磁気テープカートリッジを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る磁気テープカートリッジは、全体として直方体のカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールを回転可能に収容した磁気テープカートリッジであって、前記リールを構成する2枚のフランジの一方の上側のフランジが段差部を有しこの上側のフランジが、記録再生装置に装填した際に前記カートリッジケースの上面となる面の中央主要部を構成し、また、前記カートリッジケースの上面に、円形の開口部と同心で、この開口部より大径の円形の切り欠きが形成されており、この切り欠き内に一段凹んだ形に形成された環状の段付部に、段差を有するように形成されている前記上側のフランジの段差部が嵌合し、この嵌合部において前記上側のフランジの下面および前記カートリッジケースの上面により、両者の相対的な移動を防止するための、回動防止手段が形成されていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明においては、前記リールは、前記カートリッジケース内に自重のみにより装填されており、前記段差部の嵌合による前記回動防止手段も、前記リールの自重およびこれに巻装されている前記磁気テープの重さにより作用するものであるのが好ましい。
【0021】
また、本発明においては、前記カートリッジケースの上面に、前記リールの前記上側のフランジを係止して、前記リールが前記カートリッジケースから不用意に離脱しないようにするための、リール係止手段を少なくとも2個有するのが好ましい。
【0022】
また、本発明においては、前記リール係止手段は、付勢手段を備え、この付勢手段により、前記リールを下方に向けて付勢するのが好ましい。
【0023】
また、本発明においては、前記リール係止手段による前記リールの前記上側のフランジの係止は、記録再生装置への装填時に、解除されるのが好ましい。
【0024】
また、本発明においては、前記カートリッジケースからの前記磁気テープの引出しおよび巻き戻しを行う際の通路となる磁気テープ引出口を、前記カートリッジケースの側面に、前記カートリッジケースの隅部を避けて設けたのが好ましい。
【0025】
また、本発明においては、前記磁気テープ引出口は、前記カートリッジケースの隅部に設けられている上下ケースの組立用ネジ穴に相当する位置と、前記カートリッジケースの中央部近傍に設けられている基準穴に相当する位置と、の間に設けられるのが好ましい。
【0026】
また、本発明においては、前記磁気テープ引出口の中心位置は、前記カートリッジケースの隅部から、前記カートリッジケースの側面の辺の長さの概略1/4に相当する距離に位置するのが好ましい。
【0027】
また、上記目的を達成するために、本発明は、全体として直方体のカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールを回転可能に収容した磁気テープカートリッジであって、前記リールを構成する2枚のフランジの一方の上側のフランジが、記録再生装置に装填した際に前記カートリッジケースの上面となる面の中央主要部を構成し、かつ、前記カートリッジケースの上面に、前記リールの前記上側のフランジを係止して、前記リールが前記カートリッジケースから不用意に離脱しないようにするための、リール係止手段を少なくとも2個有することを特徴とする磁気テープカートリッジを提供するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明に係る磁気テープカートリッジを添付の図面に示す実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る磁気テープカートリッジの一実施形態の概略構成を示す斜視外観図、図2は、後述する2個のリールストッパー間の中心線、すなわちII−II線を通る平面での断面図、また、図3は、その分解斜視図である。
【0033】
本実施形態に係る磁気テープカートリッジ10は、図1〜図3に示されているように、リール16を構成する2枚のフランジの一方(図示例では上側のフランジ18)が、カートリッジケース12の上面の中央主要部を構成する本発明の主たる特徴と、リーダーブロック32によって先導される磁気テープ30をカートリッジケース12から引き出すための開口部42が、カートリッジケース12の隅部(コーナー)から離れた位置に設けられている本発明の従たる特徴とを備えるものである。
【0034】
すなわち、具体的には、図示例の磁気テープカートリッジ10においては、カートリッジケース12の上面の上ケース12aには円形の開口部14が形成されていて、従来の磁気テープカートリッジ60のカートリッジケース56(図7および図8参照)のような完全な筐体を構成してはおらず、リール16が装填された状態において、このリール16の上側のフランジ18が、カートリッジケース12の上面の上ケース12aの開口部14をカバーして、カートリッジケース12の上面の中央主要部となるように構成されている点およびリーダーブロック32によって先導される磁気テープ30を磁気テープカートリッジ10から引き出すための開口部42が、カートリッジケース12のコーナーから離れた位置、すなわちカートリッジケース12の辺の長さの約1/4に相当する距離だけ離れた位置に設けられている点に特徴を有するものである。
【0035】
上述のカートリッジケース12は、上ケース12aと下ケース12bとをネジ(図示せず)等によって組み立てることにより構成されている。また、上ケース12aの上面には、リール16が不用意にカートリッジケース12から離脱することがないように、リール16を弾性的に保持するためのリールストッパー20a,20bが設けられている。このリールストッパー20a,20bは、ここでは、垂直面内で回動可能であり、さらに、図示されていないトーションばねにより、下方に、すなわち上ケース12aに向けて付勢されている。
【0036】
また、上述のカートリッジケース12の上ケース12aの上面には、円形の開口部14と同心で、開口部14より大径の円形の切り欠き15が設けられ、円形の開口部14の周縁部に沿ったリール16に当接する部分が、一段凹んだ段付きに形成され、環状の段付部15aとなっている。リール16の上側のフランジ18の外径は、円形の切り欠き15の内径より小さくなっており、上側のフランジ18が環状の段付部15aに落とし込まれる形で収容されるように構成されている。こうして、上ケース12aの上面から、リール16の上側のフランジ18の上面が突出しないように構成される。
さらに、上述の段付部15aと、ここに当接するリール16の上側のフランジ18の下面の周縁部に切り欠く(図2中上方に凹む)ように設けられている環状の段差部18aと、には、互いに噛み合うギア歯15b,18bが形成されており、リール16がカートリッジケース12の段付部15aに落とし込まれた状態(待機状態など)での、不用意な回動(回転)を防止することが可能になっている。
【0037】
なお、リール16は、開口部14からカートリッジケース12内に挿入され、リール16の自重により、上ケース12aの開口部14をカバーするようにカートリッジケース12内に装填される。
また、上述の、リール16がカートリッジケース12の段付部15aに落とし込まれた状態でのギア歯15b,18bの嵌合による回動防止機構は、リール16の自重とこれに巻装されている磁気テープ30の重さ(磁気テープ30が巻装されたリール16の自重)によって作用するものであり、回動防止のための特別な付勢手段ないし押さえ機構などは、特に設ける必要がないように構成されている。
【0038】
ここで、カートリッジケース12の上ケース12aの上面と、リール16の上側のフランジ18の下面とに形成されるギア歯15b,18bの形状・大きさなどは、適宜設定することが可能である。また、ギア歯15b,18bは、両者の表面に連続的に形成するのが好ましいが、少なくとも一方については、断続的に形成されたものであってもよい。
【0039】
リールストッパー20a,20bは、先ほどの説明では、垂直面内で回動するものを例に挙げたが、これ以外にも、水平面内で回動する方式としておいても良い。いずれの場合も、特に水平面内で回動する方式の場合には、外部記憶装置等の記録再生装置(ドライブ機構)に装填されたときに、その装填動作に伴って、リール16の係止を解除する方向に退避するように構成するのが好ましい。
【0040】
さらに、図2では判りにくいが、リール16がカートリッジケース12の段付部15aに落とし込まれた状態において、リール16の上側のフランジ18の上面が、カートリッジケース12の上ケース12aの側壁上端部22aよりも少し凹んだ状態になるように各部分の寸法を決定するのが好ましい。これは、いうまでもなく、リール16に直接的な負荷(上からの圧力)をかけないようにするためである。
【0041】
なお、図示例の磁気テープカートリッジ10においては、リール16の上側のフランジ18は、下側のフランジ24と対向して平行に配置され、下側のフランジ24の外径より大きい外径を持ち、また、カートリッジケース12の上ケース12aの円形の開口部14は、リール16の上側のフランジ18の外径より小さく、下側のフランジ24の外径より大きい内径を持つように構成されている。
また、上側のフランジ18の上面の中央部分には、図示例では環状の段差部18aに対応する部分を除く中央の円形の部分には、その成形性や、品質向上のために肉盗み部18cを設けておくのが好ましい。
【0042】
上述したように、リール16の下側のフランジ24は、中央部に設けられ、外周に磁気テープ30が巻回される円筒状のリールハブ24aと、このリールハブ24aと一体成形され、巻回された磁気テープ30を支持する円形のフランジ部24bと、リール16を回転駆動するドライブの回転駆動手段、例えば回転軸を係合させる係合部、例えばマグネット方式で接合させるためにリールハブ24aの底面中央部外面に設けられたリールプレート24cやその他の方式で係合させるためにリールプレート24cの外側に設けられたドライブチャッキング24d等を備えている。ここで、ドライブの回転駆動手段(回転軸)は、下ケース12bの中央に開口された円形の開口部26から挿入される。
なお、リール16の下側のフランジ24と、それより下方の部分の構成および作用については、先に説明した従来の磁気テープカートリッジの場合と全く同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0043】
上述のように構成された、本実施形態に係る磁気テープカートリッジ10においては、カートリッジケース12の上ケース12aとリール16の上側のフランジ18とを、実質上、一つの部品にしたことに近い構成となるため、磁気テープカートリッジ10の厚みをこの分減少させることが可能となり、また、部品ならびにこれを形成するための材料の節約にも寄与することが可能になる。
【0044】
またさらに、本実施形態に係る磁気テープカートリッジにおいては、上述したように、従来から用いられている、リーダーブロック32によって先導される磁気テープ30のカートリッジケース12への出入口(磁気テープ引出口)である開口部42が、カートリッジケース12の隅部(コーナー)から、カートリッジケース12の辺の長さの約1/4に相当する距離に位置している。なお、リーダーブロック32は、開口部42に嵌めこむことにより固定され、磁気テープカートリッジ10のカートリッジケース12の側壁の一部を構成する。
【0045】
このように構成することにより、もしも、この磁気テープカートリッジ10が何らかの理由で落下させられ、そのコーナーが床等に当接したような場合にも、上記開口部42が直接的に損傷を与えられるようなことがなくなり、磁気テープカートリッジ10の、ひいてはこの内部の磁気テープ30に記録されているデータの信頼性を高めることができる。
【0046】
ここで、本実施形態に係る磁気テープカートリッジ10とその記録再生装置のドライブの磁気テープ搬送機構との位置関係について説明する。
図4は、本実施形態に係る磁気テープカートリッジ10と外部記憶装置等の記録再生装置のドライブ機構との関係を説明するための動作概要説明図であり、図中、10a,10bは、磁気テープカートリッジ10の基準穴、Sは、磁気テープ引出口の位置、また、P1,P2,……は、ドライブ側の磁気テープガイドピン、Rは、マシンリールを示している。
【0047】
ここで、ドライブ側の磁気テープガイドピンP1,P2,……およびマシンリールRは、図4に示すような位置関係で配設されており、磁気テープカートリッジ10がドライブにセットされた場合には、磁気テープ30を先導するリーダーブロック32が矢印で示されている経路に沿って、磁気テープガイドピンP1,P2,……の周囲を通って、マシンリールRのリーダーピン受容部にセットされる。
【0048】
図4からも明らかなように、磁気テープカートリッジ10の磁気テープ引出口の位置Sは、磁気テープカートリッジ10の基準穴(ここでは、10b)の外側で、磁気テープカートリッジ10のカートリッジケース12のコーナー10pの内側とすることが好ましいといえる。
【0049】
本実施形態に係る磁気テープカートリッジの動作は、以下の通りである。すなわち、非使用時においては、前述のように、リール16がカートリッジケース12の段付部15aに落とし込まれた状態で、リール16とこれに巻装されている磁気テープ30の重さ(自重)によって、前述のギア歯15b,18bの嵌合による回動防止機構が作用してリールの回動が阻止されている。
【0050】
また、本実施形態に係る磁気テープカートリッジ10が外部記憶装置に装填された場合には、外部記憶装置のドライブ側部品により、磁気テープカートリッジ10のテープ引出口(開口部42)から、リーダーブロック32を介して磁気テープ30が外部記憶装置内に引き出される準備が完了するとともに、磁気テープカートリッジ10の中央部のドライブチャッキング24dを介して、カートリッジケース12内のリール16が回転される準備が完了する。
【0051】
なお、これに先立って、外部記憶装置のドライブ側部品により、磁気テープカートリッジ10の中央部が押し上げられることにより、磁気テープカートリッジ10のカートリッジケース12の上ケース12aとリール16の上側のフランジ18との間のギア歯15b,18bの嵌合が外れて、リール16の回転規制が解除され、ドライブ側からのリール駆動,テープ引出しが可能になる。
【0052】
この状態で、ドライブ側からの磁気テープの引出しが行われて、必要な記録・再生などの磁気的処理が行われる。この処理が終了すると、磁気テープ30は磁気テープカートリッジ10のカートリッジケース12内のリール16に巻き取られていき(巻き戻し)、巻き戻しが完了した時点で、磁気テープカートリッジ10が外部記憶装置から排出される。この動きに連動して、磁気テープカートリッジ10のテープ引出口(開口部42)がリーダブロック32によって閉じられ、また、リール16の回動防止ブレーキ(ギア歯15bと18bとの嵌合)が作用して、リール16の不用意な回動を防止する。
【0053】
上記実施形態に示した磁気テープカートリッジ10によれば、従来とは全く異なる発想に基づく構成を採用したことにより、リール16とカートリッジケース12がそれぞれの機能を維持しながら、かつ、それらを組み合わせて磁気テープカートリッジを構成した場合に、部品点数を削減し、コストを低減させることが可能になるという効果が得られる。
【0054】
また、上記実施形態に示した磁気テープカートリッジ10は、図4に示すように、磁気テープ引出口の位置Sを、磁気テープカートリッジ10の基準穴(ここでは、10b)の外側で、磁気テープカートリッジ10のコーナー10pの内側としたことにより、磁気テープカートリッジ10が、誤って粗野な取り扱いや落下など、不用意なハンドリングを受けた場合にも損傷しにくくなるという特徴を有するものである。
【0055】
なお、上述した実施形態は、本発明の主たる特徴と従たる特徴を備えるものであるが、本発明は、図5に示すように、本発明の主たる特徴のみを備えるものであっても良い。
【0056】
すなわち、図5に示す磁気テープカートリッジ40のように、カートリッジケース12の上ケース12aに円形の開口部14が形成されていて、この開口部14をリール16の上側のフランジ18がカバーして、カートリッジケース12の上面の中央主要部となるように構成されている点では、図1に示す磁気テープカートリッジ10と同様の特徴を有するが、リーダーブロック32によって先導される磁気テープ30を磁気テープカートリッジ40から引き出すための開口部44は、従来の磁気テープカートリッジ60と同様に、磁気テープカートリッジ40の隅部(コーナー)に設けられているものであってもよい。
【0057】
また、図6に示す磁気テープカートリッジ50のように、リーダーブロック32によって先導される磁気テープ30をカートリッジケース52から引き出すための開口部42が、カートリッジケース52のコーナーから離れた位置、すなわちカートリッジケース52の辺の長さの約1/4に相当する距離だけ離れた位置に設けられている点では、図1に示す磁気テープカートリッジ10と同様の特徴を有し、他の構成、例えば、カートリッジケース52の上ケース52aおよび下ケース12b、ならびにリール56の上側および下側のフランジ54および24の構成は、従来の磁気テープカートリッジ60と同様の構成を有するものであってもよい。
【0058】
また、上記実施形態は、本発明の一例を示したものであり、本発明はこれに限定されるべきものではないことはいうまでもない。
例えば、磁気テープカートリッジの総厚みを減少させるという点では、効果が多少減少するが、図1〜図5に示す磁気テープカートリッジ10および40において、カートリッジケース12の下ケース12bの上面とリール16の下側のフランジ24との間に、前述のギア歯によるブレーキ機構を設けることも可能である。
【0059】
また、図1〜図5に示す磁気テープカートリッジ10および40において、カートリッジケース12では、上側の開口部14が大きくなるので、従来とは異なり、上ケース12aと下ケース12bとを別々に成形してネジ等によって組み立てることはせずに、カートリッジケース12の全体を一体的に成形することも可能になる。この場合には、組立時の組立工数が減少するという実用的な効果が得られる。
【0060】
さらに、図1〜図4および図6に示す磁気テープカートリッジ10および50は、カートリッジケース12および52からの磁気テープ30の引出しおよび巻き戻しを行う際の通路となる磁気テープ引出口がカートリッジケース12および52の隅部を避けて設けられているので、誤って粗野な取り扱いや落下など、不用意なハンドリングを受けた場合にも損傷しにくくなるという効果が得られるものである。
【0061】
以上、本発明に係る磁気テープカートリッジについて種々の実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記各実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0062】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、リールとカートリッジケースとがそれぞれの機能を維持しながら、かつ、それらを組み合わせて磁気テープカートリッジを構成した場合に、部品点数を削減し、コストを低減させるとともに、総厚みを減少させることが可能な磁気テープカートリッジを実現できるという効果を奏するものである。
【0063】
すなわち、本発明によれば、カートリッジケースの上面に、前記リールの上側のフランジの大きさより大きい円形の切り欠きを形成して、この切り欠きに、段差を有するように形成されている前記上側のフランジの段差部が嵌合するように構成したことで、カートリッジケースの上面とリールの上側のフランジとを、実質的に一つの部品のようにすることが可能となった。
そして、このような構成とすることにより、総厚みを減少させた、コスト的にも有利な磁気テープカートリッジを提供することが可能となったものである。
【0064】
また、本発明の第2の態様によれば、不用意なハンドリングを受けた場合にも損傷しにくくした磁気テープカートリッジを実現することが可能になるという顕著な効果が得られる。
また、本発明の第1および第2の態様の特徴を併せ持つものによれば、上述した両者の効果を合わせて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る磁気テープカートリッジの一実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す磁気テープカートリッジのII−II線を通る平面での断面図である。
【図3】 図1に示す磁気テープカートリッジの概略構成を示す分解斜視図である。
【図4】 図1に示す磁気テープカートリッジと記録再生装置のドライブの磁気テープ搬送機構との関係を説明するための動作概要説明図である。
【図5】 本発明に係る磁気テープカートリッジの別の実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明に係る磁気テープカートリッジの別の実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【図7】 従来の一般的なワンリールタイプの磁気テープカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図8】 図7に示す磁気テープカートリッジの概略構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10,40,50,60 磁気テープカートリッジ
10a,10b 磁気テープカートリッジの基準位置
12,52 カートリッジケース
12a,52a 上ケース
12b 下ケース
14,26 開口部
15 切り欠き
15a 段付部
15b,18b ギア歯
16,56 リール
18,54 上側のフランジ
18a 段差部
18c 肉盗み部
20a,20b リールストッパー
22a カートリッジケースの側壁上端部
24 下側のフランジ
24a リールハブ
24b フランジ部
24c リールプレート
24d ドライブチャッキング
30 磁気テープ
32 リーダーブロック
42,44 開口部
P1,P2,…… ドライブ側の磁気テープガイドピン
R マシンリール
S 磁気テープ引出口の位置

Claims (8)

  1. 全体として直方体のカートリッジケース内に磁気テープを巻装した単一のリールを回転可能に収容した磁気テープカートリッジであって、
    前記リールを構成する2枚のフランジの一方の上側のフランジが段差部を有し
    この上側のフランジが、記録再生装置に装填した際に前記カートリッジケースの上面となる面の中央主要部を構成し、
    また、前記カートリッジケースの上面に、円形の開口部と同心で、この開口部より大径の円形の切り欠きが形成されており、
    この切り欠き内に一段凹んだ形に形成された環状の段付部に、段差を有するように形成されている前記上側のフランジの段差部が嵌合し、この嵌合部において前記上側のフランジの下面および前記カートリッジケースの上面により、両者の相対的な移動を防止するための、回動防止手段が形成されている
    ことを特徴とする磁気テープカートリッジ。
  2. 前記リールは、前記カートリッジケース内に自重のみにより装填されており、前記段差部の嵌合による前記回動防止手段も、前記リールの自重およびこれに巻装されている前記磁気テープの重さにより作用するものであることを特徴とする請求項に記載の磁気テープカートリッジ。
  3. 前記カートリッジケースの上面に、前記リールの前記上側のフランジを係止して、前記リールが前記カートリッジケースから不用意に離脱しないようにするための、リール係止手段を少なくとも2個有することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気テープカートリッジ。
  4. 前記リール係止手段は、付勢手段を備え、この付勢手段により、前記リールを下方に向けて付勢することを特徴とする請求項に記載の磁気テープカートリッジ。
  5. 前記リール係止手段による前記リールの前記上側のフランジの係止は、記録再生装置への装填時に、解除されることを特徴とする請求項またはに記載の磁気テープカートリッジ。
  6. 前記カートリッジケースからの前記磁気テープの引出しおよび巻き戻しを行う際の通路となる磁気テープ引出口を、前記カートリッジケースの側面に、前記カートリッジケースの隅部を避けて設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の磁気テープカートリッジ。
  7. 前記磁気テープ引出口は、前記カートリッジケースの隅部に設けられている上下ケースの組立用ネジ穴に相当する位置と、前記カートリッジケースの中央部近傍に設けられている基準穴に相当する位置と、の間に設けられることを特徴とする請求項に記載の磁気テープカートリッジ。
  8. 前記磁気テープ引出口の中心位置は、前記カートリッジケースの隅部から、前記カートリッジケースの側面の辺の長さの概略1/4に相当する距離に位置することを特徴とする請求項またはに記載の磁気テープカートリッジ。
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