JP4139240B2 - 端子台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のリード線を導通片を介して電気的に接続するための端子台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
杆状導通片を絶縁性基板に横断状に装着し、リード線が杆状導通片に電気的に接続される複数の接続部を、杆状導通片に沿って具備する端子台は種々提案されている。これらの端子台は、通常、前後に重ね合わせられて据付レール上に保持される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、上述の端子台にあって、各接続部は、杆状導通片に一体的に形成されて刃先を導通片の長手方向に沿って突出するV形破断刃と、ほぼ上下方向のリード線挿入孔と梃子棒貫通孔とが形成され、杆状導通片に沿って移動して、リード線挿入孔がV形破断刃から退避する開放位置とV形破断刃と上下で重なる接続位置とに位置決めされる可動押圧片と、杆状導通片の底面に形成された梃子棒作動口と、絶縁性基板に形成され、梃子棒貫通孔及び梃子棒作動口とから挿入された梃子棒の先端を支持底縁で傾動可能に支持する操作溝とを備え、操作溝の支持底縁を支点とした梃子棒の傾動作用により梃子棒貫通孔の従動に伴って可動押圧片を移動して、接続位置でリード線挿入孔に挿入されたリード線をV形破断刃にくい込ませて、その導線とV形破断刃とを電気的に接続するようにした構成が、本発明者により提案され、既に特許出願している(特願2002−090662)。
【0004】
かかる端子台1’にあっては、図22に示すように、操作溝8’は画成壁4’により正面略V形に区画形成され、その上端は拡開して梃子棒作動口23’及び梃子棒貫通孔32’と連通する。そして、梃子棒82を梃子棒貫通孔32’と梃子棒作動口23’を介して、該操作溝8に挿入する。その先端を、操作溝8の窄んだ支持底縁17’に押し付けた状態で左右に傾動し、該支持底縁17’を支点とする梃子作用により梃子棒貫通孔32’の内面を押圧して、該梃子棒82の傾動に従って可動押圧片30’を杆状導通片20’に沿って移動させるようになっている。なお、ここで用いる梃子棒82は、専用のものでなく、ドライバー等の金属棒を用いるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−58155号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の端子台にあっては、梃子棒の傾動時に下方への押圧力が弱いと、傾動途中で梃子棒先端が支持底縁から外れて、可動押圧片の移動が中断してしまう。このため、梃子棒は、強く下方に押圧した状態で傾動させなけらばならず、リード線の接続操作は煩雑なものとなっている。また、正面V形の操作溝の支持底縁に当接し得るよう、梃子棒として利用可能なものは先端形状がV形の鋭利なものに限られており、利便性に欠けるという問題も生じている。
【0007】
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであって、梃子棒を安定して支持し、かつ梃子棒としてより多様な形状のものを利用し得る端子台の提供を試みたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、杆状導通片を絶縁性基板に横断状に装着し、リード線を杆状導通片に電気的に接続するための接続部を、杆状導通片の両側に夫々具備する端子台において、各接続部は、杆状導通片に一体的に形成されて刃先を導通片の長手方向に沿って突出するV形破断刃と、ほぼ上下方向のリード線挿入孔と梃子棒貫通孔とが並成され、杆状導通片に沿って移動して、リード線挿入孔がV形破断刃から退避する開放位置とV形破断刃と上下で重なる接続位置とに位置決めされる可動押圧片と、杆状導通片の底面に形成された梃子棒作動口と、可動押圧片の開放位置から接続位置に至るまで、該可動押圧片の梃子棒貫通孔に連通するように形成されて、梃子棒貫通孔及び杆状導通片の梃子棒作動口から挿入された梃子棒を傾動可能に内部で支持する、絶縁性基板に設けられた操作溝とを備え、操作溝に挿入された梃子棒の傾動作用による梃子棒貫通孔の従動に伴って可動押圧片を移動して、リード線挿入孔に挿入されたリード線を接続位置でV形破断刃にくい込ませて、その導線と杆状導通片とを電気的に接続するようにしたものにあって、操作溝を形成する両側壁部に、内方へ対向状に突出する支持突部を夫々形成し、該操作溝を該支持突部間で狭隘な括れ形状として、操作溝に挿入した梃子棒の側縁を該支持突部対で傾動可能に支持するようにしたことを特徴とする端子台である。
【0009】
かかる構成にあっては、操作溝に挿入した梃子棒は、両支持突部間の狭隘部位を中心として傾動可能となる。従って、可動押圧片の開放位置で、梃子棒を操作溝の底部まで挿入し、該梃子棒を接続位置側へ傾動すると、開放位置側の支持突部を支点とする梃子作用により、梃子棒の側縁が梃子棒貫通孔の内面を接続位置側へ押圧して、可動押圧片を接続位置へ移動させる。一方、可動押圧片の接続位置で、該梃子棒を開放位置側へ傾動すると、操作溝内の接続位置側の支持突部を支点とする梃子作用により、梃子棒の側縁が梃子棒貫通孔内面を開放位置側へ押圧し、可動押圧片を開放位置へ移動させる。このように、梃子棒は、その側縁を支持突部対に支持されて、該支持突部対を支点として、可動押圧片を押圧し、移動させる。このため、梃子棒の傾動中に梃子棒が多少上下移動しても、梃子棒先端が支持突部間から抜けない限り、梃子棒が支点から外れることがないから、梃子棒を操作溝の底縁に押圧することを要せず、リード線を容易に接続可能となる。また、梃子棒の側縁を支持することで、梃子棒は先端が鋭利なものだけでなく、多様なものを利用可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例に係る端子台1を示す。この端子台1はポリカーボネイト等絶縁性樹脂材料によって板状に形成された左右対称の絶縁性基板2を主体部とする。そして該絶縁性基板2上に杆状導通片20を横断状に装着し、さらに該杆状導通片20の両側に可動押圧片30,30を移動可能に装着することにより、端子台1の両側に、リード線80を接続するための接続部3,3が配設される。すなわち、かかる端子台1では、可動押圧片30,30のリード線挿入孔31に夫々リード線80,80を挿入して、杆状導通片20の左右の側部に接続することで、該杆状導通片20を介して左右のリード線80が電気的に接続される。以下にこの端子台1の各部を詳細に説明する。
【0011】
絶縁性基板2は、図2に示すように、背板10から所定肉厚で画成壁4が突出することにより、座定溝面5,5などを一面側で開放状に形成する。すなわち、絶縁性基板2の上面は逆三角状の肉厚頂部7から両側へ等角度で傾斜したへ字状をなし、その傾斜辺の内側を、画成壁4により傾斜辺に沿ってほぼ矩形状に区画された座定溝面5,5とし、さらに座定溝面5,5上を上方へ開放する結線口6,6としている。また前記座定溝面5,5の底部には、上方へ開放して、梃子棒82(図18,19参照)の先端部が挿入する操作溝8が画成壁4により区画形成されている。かかる操作溝8は本発明の要部にかかり、詳細は後述する。
【0012】
杆状導通片20は、図1に示すように、座定溝面5,5に差し渡して装着され、絶縁性基板2の背板10に対して、へ字状に屈曲した杆状をなす。この杆状導通片20の、各座定溝面5,5に装着される各辺部は接続部3,3の主部を構成する。
【0013】
さらに詳細に説明すると、杆状導通片20は、図3〜6で示すように、各座定溝面5,5に装着される各辺部にあって、底面部21aと、該底面部21aの両側から起立する側面部21b,21bとからなる断面コ字状をなす。また、その図3中の両側では、側面部21b,21bから舌片部21c,21cが湾曲状に延出して、その端縁を接触状に対向させており、舌片部21c,21cの内側端縁に、刃先を杆状導通片20の長手方向に沿って突出するV形破断刃22を削成している。さらに、底面部21aには、操作溝8の開口に臨む部位を切欠して、梃子棒作動口23,23を形成している。
【0014】
可動押圧片30は、図1に示すように、夫々左右の接続部3,3にあって、杆状導通片20の側面部21b,21b間に、該杆状導通片20に沿って移動可能に装着される。この可動押圧片30は、表裏対称に形成されたナイロン等の絶縁性合成樹脂材料よりなり、図7,8に示すように、外側(図7,8中の右側)にリード線挿入孔31が、内側(図7,8中の左側)に梃子棒貫通孔32が上下方向へ夫々形成される。また、リード線挿入孔31と梃子棒貫通孔32との間には、作動孔44が上下方向に形成される。
【0015】
さらに図7〜13に従って、詳しく述べる。なお、以下の説明では、可動押圧片30の内方とは図7中の左方を指し、外方とは図7中の右方を指す。前記可動押圧片30は、正面鉤形をなす肉厚な基部33と、該基部33の外側下部に形成され、正面略U字形をなす肉薄な押圧部34とを備える。この押圧部34は杆状導通片20に嵌入するように装着されて、可動押圧片30の接続位置IIでは、前記杆状導通片20の側面部21b,21b及び舌片部21c,21c間に、押圧部34全体が嵌入する。すなわち、該押圧部34の上縁と基部33の外側部下縁との間に、接続位置IIでV形破断刃22がくい込むこととなる。
【0016】
前記梃子棒貫通孔32は、基部33の内側部に、杆状導通片20の長尺方向と直交するようにして上下に貫通状に形成される。そして、ドライバー等からなる梃子棒82を、梃子棒貫通孔32及び梃子棒作動口23を通し、操作溝8に挿入して傾動すると、梃子棒貫通孔32の内面が該梃子棒82に押圧され、可動押圧片30が、内方の開放位置Iと外方の接続位置IIとの間を移動するようになっている(図18,19参照)。
【0017】
また、基部33の上面には、突成部38が形成される。この突成部38の上端には、前後に指標凹部90,90が形成されており、絶縁性基板2の結線口6,6に形成される開放位置Iを示すマーク39aや接続位置IIを示すマーク39b(図2参照)に、該指標凹部90を一致させることにより、可動押圧片30の開放位置Iと接続位置IIへの位置決めを確実に行い得るようにしている。
【0018】
作動孔44は、図7,8に示すように、可動押圧片30の中央部に上下に形成され、前記突成部38の上面と、リード線挿入孔31の側面との間を連通し、その内部には、杆状のリード線挿入確認片45が密嵌して、昇降可能に保持される。このリード線挿入確認片45は、下部に切欠部91が形成された上下に長い杆状をなし、作動孔44に嵌入した状態で、その切欠部91をリード線挿入孔31の開放部31bに露出する。
【0019】
さらに、基部33の内側端には、防塵弁43が一体的に形成される。かかる防塵弁43は、基部33の内側端から突成される正面視V字形の屈曲防塵片43aと、該屈曲防塵片43aの屈曲部から下方に突成される舌片状の可撓性防塵片43bとで構成される。前記屈曲防塵片43aは、左端部に形成される嵌合部60を、絶縁性基板2の肉厚頂部7に形成される嵌合溝61(図2参照)に嵌合し、可動押圧片30の開放位置Iでは、可動押圧片30と肉厚頂部7との間で折り畳まれ、可動押圧片30の接続位置IIでは、端子台1の外方へ展開し、可動押圧片30の接続位置IIへの変位後に、可動押圧片30の内側端と肉厚頂部7との間に生じる間隙を杆状導通片20の上方で遮蔽する。一方、可撓性防塵片43bは、屈曲防塵片43aの伸縮に伴い傾動して、可動押圧片30の開放位置Iで操作溝8方向へ突出し、梃子棒貫通孔32より挿入された梃子棒82を該操作溝8へ案内すると共に、可動押圧片30の接続位置IIで梃子棒貫通孔32を下方で遮蔽して、該梃子棒貫通孔32から塵埃が杆状導通片20上に落下するのを防止する。
【0020】
また、可動押圧片30の外側部に形成される前記リード線挿入孔31は、基部33外側部を上下に貫通する貫通部31aと、該貫通部31aの下端と連通し、押圧部34内で前後に開放する開放部31bとからなり、該開放部31bの下部をリード線挿入端81の座定位置Xとしている。
【0021】
そして、押圧部34の外側辺には、舌片状のリード線保持片46が、内方へ突成される。かかるリード線保持片46は、リード線80の挿入時に、リード線挿入端81に弾接して、該リード線挿入端81を開放部31bの内側面に押し付けて、該リード線挿入端81を座定位置Xに押し止めるようになっている(図14参照)。
【0022】
さらに、押圧部34の内側辺には、下方に垂下する薄肉保持部47が形成され、該薄肉保持部47の下端に両側に突出する杆状の傾動変換片42が一体的に形成される。そして、この傾動変換片42の両端のうち、開放部31bに突出する受圧端48は、リード線80挿入時にリード線挿入端81と当接するようにその先端を座定位置X上方に配置され、一方、作動孔44下部の開口側へ突出する係合端50は、その先端を作動孔44下部の開口から露出するリード線挿入確認片45の切欠部91に嵌入する。かかる構成にあっては、図14に示すように、リード線挿入孔31の座定位置Xにリード線80を挿入すると、リード線挿入端81の押圧作用により、リード線挿入確認片45の上端が、突成部38上方の確認位置Yへ突出して端子台1の外方から視認容易となり、該リード線挿入端81が座定位置Xまで挿入されたことを作業者に報知し得るようになっている。
【0023】
また、接続位置IIでV形破断刃22が嵌入する押圧部34の上縁と基部33の外側部下縁との間には、リード線挿入孔31の両側傍に位置させて、薄板状の隙間板45a,45bが形成される。かかる隙間板45a,45bは、可動押圧片30が、開放位置Iから接続位置IIに変位する際に、舌片部21c,21c間に進入して、リード線80の被覆が適切に切断されるように、V形破断刃22の先端を押し広げる。
【0024】
そして、押圧部34の底辺部の前後面には突起36,36が形成されており、一方、杆状導通片20の側面部21b,21b内側には突部25が形成される(図3〜6参照)。そして、この突起36,36と突部25とは、可動押圧片30が、開放位置Iや接続位置IIに位置する状態で相互に当接し、可動押圧片30を保持する節度手段を構成する。
【0025】
また、絶縁性基板2の画成壁4の適宜位置に連結孔55を形成し、さらに背板10の、該連結孔55と対向する位置に、該連結突起(図示せず)を形成して、相互に嵌入することにより、端子台1は、前面の開放部を隣接する端子台1の背板10で遮蔽するようにして、相互に重ね合わせ状に連結する。また最端部の端子台1の画成壁4に端子台1とほぼ同一外形の端板57が被着される。このようにして端子台1は、図15,16で示すように、上述した据付レール70の連係突部71,71に連結片15,15を係合して、据付レール70上に多数重ね合わせ状に連結される。さらに、この端子台列を据付レール70上で固定するために、該据付レール70に固定金具76,76が螺子77により固定される。
【0026】
次に本発明の要部である操作溝8,8について説明する。
上述したように、絶縁性基板2は、背板10から所定肉厚で画成壁4が突出することにより、座定溝面5,5などを一面側で開放状に形成する。そして操作溝8,8は、図1,2に示すように、前記座定溝面5,5の底部に上方へ開放させて画成壁4により区画形成される。そして、上述したように、杆状導通片20の底面部21aには、操作溝8の上部の開口位置に合わせて梃子棒作動口23が形成されており、さらに、上方に装着される可動押圧片30には、開放位置Iから接続位置IIに至るまで、操作溝8と連通する梃子棒貫通孔32が形成される。換言すれば、操作溝8の開口は、少なくとも開放位置Iから接続位置IIに至る梃子棒貫通孔32の作動領域に対向するように形成される。
【0027】
さらに、図17に従って詳しく述べる。画成壁4により構成される操作溝8の両側壁16a,16bは、端子台1の内方の内側壁16aと、外方の外側壁16bとからなる。そして、該両側壁16a,16bは、操作溝8の内方へ突出して正面く字状をなし、相互に対向状に突出する屈折部位が、梃子棒82傾動可能に支持する支持突部9a,9bを構成する。すなわち、該操作溝8,8はこの支持突部9a,9bの間で狭隘な括れ形状をなし、操作溝8に挿入した梃子棒52は該支持突部9a,9b間を中心に傾動可能に支持されることとなる。また、操作溝8,8の底縁は、凹弧面が形成されており、梃子棒82の傾動時に先端部が底縁上を円滑に移動可能となっている。
【0028】
次に、リード線80の接続部3,3への結線手順を、図18,19に従って説明する。
リード線80の非接続時には、可動押圧片30は、開放位置Iとなっている(図18(イ)参照)。この状態で、結線口6,6からリード線80を、リード線挿入孔31に挿入し、リード線80の挿入端81が、座定位置Xまで達すると、上述したように、傾動変換片42が傾動して、リード線挿入確認片40の上端が確認位置Yに突出し、外方から容易に視認可能となる(図18(ロ)参照)。
【0029】
そして、梃子棒貫通孔32及び梃子棒作動口23を通して梃子棒82を操作溝8へ挿入し、続いて、該梃子棒82の上部を端子台1外方へ傾動操作すると、操作溝8の内側の支持突部9aを支点とする梃子作用により梃子棒82の側縁が、梃子棒貫通孔32内面を外方へ押圧する(図19(ハ)参照)。そして、該梃子棒82の傾動に伴い、可動押圧片30は梃子棒貫通孔32での梃子棒82の幅変位に相当する分だけ杆状導通片20に沿って移動して接続位置IIとなる(図19(ニ)参照)。
【0030】
この可動押圧片30の接続位置IIへの変位により、可動押圧片30は、その押圧部34が舌片部21c,21c内に嵌合し、かつリード線挿入孔31がV形破断刃22と上下で重なる。そして、これに伴い、リード線挿入孔31に挿入されたリード線80は、図21に示すように、リード線挿入孔31の内面によりV形破断刃22へ押し付けられ(図21ロ参照)、舌片部21c,21cの端縁の間に嵌入して挟圧されることとなる(図21ハ参照)。ここで、該V形破断刃22の刃先は長手方向に沿って突出しているから、リード線80の被覆84に刃先が食い込んで、内部の導線83が切断されない程度に被覆84が破断され、リード線80は、その導線部位83を、舌片部21c,21c間で挟圧されて杆状導通片20と電気的に接続すると共に、引き抜き不可能に保持されることとなる。
【0031】
また、図20に示すように、かかるリード線80の接続状態で、再び梃子棒貫通孔32及び梃子棒作動口23を通して梃子棒82を操作溝8の底部まで挿入し、該梃子棒82の上部を端子台1内方へ傾動操作すると、操作溝8の外側の支持突部9bを支点とする梃子作用により、梃子棒82の側縁が、梃子棒貫通孔32内面を内方へ押圧する(図20(ホ)参照)。そして、該梃子棒82の傾動に伴い、杆状導通片20に沿って内方へ移動して、リード線80がV形破断刃22から退避して、開放位置Iへ復帰する(図20(ヘ)参照)。
【0032】
このように、梃子棒82は、支持突部9a,9b間を中心に傾動し、該支持突部対9a,9bを支点とする梃子作用により可動押圧片30を移動させる。このため梃子棒82が操作溝8の底縁から多少外れても、梃子棒82が支持突部9a,9b間から抜けない限り、梃子棒82は、操作溝8内で安定して支持され、可動押圧片30を容易かつ確実に接続位置IIへ移動させることができる。また、梃子棒82は側縁を支持されるため、かかる端子台1では、梃子棒82の先端形状は鋭利なものに限らず多様なものを利用できる。
【0033】
以上のように実施例を説明したが、本発明は、上記実施例の構成に限定したものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。例えば、支持突部は、正面く字状の側壁の屈折部で構成する必要はなく、平面から突出する突起状のもので構わない。さらに、操作溝は、リード線の接続部毎に形成されるものであるから、本実施例のように左右に接続部を一箇所ずつ具備する端子台に限らず、三箇所以上の接続部3を具備するものにも本発明を適用できる。
【0034】
【発明の効果】
操作溝を形成する両側壁部に、内方へ対向状に突出する支持突部を夫々形成し、該操作溝を該支持突部間で狭隘な括れ形状として、操作溝に挿入した梃子棒の側縁を該支持突部対で傾動可能に支持するようにしたから、梃子棒を操作溝の底縁に強く押し付けることなく、容易に可動押圧片の移動させ、リード線を杆状導通片に接続できると共に、梃子棒として、より多様なものを利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端子台1を示す正面図である。尚、画成壁4は断面を付して示す。
【図2】絶縁性基板2の正面図である。尚、画成壁4は断面を付して示す。
【図3】杆状導通片20を一部切欠して示す、正面図である。
【図4】杆状導通片20の一辺側の平面図である。
【図5】杆状導通片20の一辺側の側面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】可動押圧片30及びリード線挿入確認片40の正面図である。
【図8】リード線挿入確認片40を保持した状態での可動押圧片30の縦断正面図である。
【図9】可動押圧片30の平面図である。
【図10】図7のB−B断面図である。
【図11】可動押圧片30の底面図である。
【図12】可動押圧片30の内方側面図である。
【図13】可動押圧片30の外方側面図である。
【図14】リード線80挿入に伴うリード線挿入確認片40の変位態様を示す説明図(イ),(ロ),(ハ)である。
【図15】集合した端子台1を据付レール70に装着した状態を示す平面図である。
【図16】集合した端子台1を据付レール70レールに装着した状態を示す側面図である。
【図17】端子台1の正面拡大図である。尚、画成壁4は断面を付して示す。
【図18】接続部3,3への結線手順を示す説明図(イ),(ロ)である。ここで杆状導通片20を縦断して示している。
【図19】接続部3,3への結線手順を示す説明図(ハ),(ニ)である。ここで杆状導通片20を縦断して示している。
【図20】接続部3,3への結線手順を示す説明図(ホ),(ヘ)である。ここで杆状導通片20を縦断して示している。
【図21】リード線80の接続過程を示す説明図(イ),(ロ),(ハ)である。ここで隙間板45a,45b、リード線80を横断して示している。
【図22】従来の端子台1’の結線手順を示す説明図(イ),(ロ)である。ここで杆状導通片20’を縦断して示している。
【符号の説明】
1,1’ 端子台
2 絶縁性基板
3 接続部
4,4’ 画成壁
8,8’ 操作溝
9a,9b 支持突部
16a 内側壁
16b 外側壁
17 支持底縁
20,20’ 杆状導通片
23,23’ 梃子棒作動口
30,30’ 可動押圧片
31 リード線挿入孔
32,32’ 梃子棒貫通孔
80 リード線
82 梃子棒
I,I’ 開放位置
II,II’ 接続位置
Claims (1)
- 杆状導通片を絶縁性基板に横断状に装着し、リード線が杆状導通片に電気的に接続される接続部を、杆状導通片の両側に夫々具備する端子台において、
各接続部は、
杆状導通片に一体的に形成されて刃先を導通片の長手方向に沿って突出するV形破断刃と、
ほぼ上下方向のリード線挿入孔と梃子棒貫通孔とが並成され、杆状導通片に沿って移動して、リード線挿入孔がV形破断刃から退避する開放位置とV形破断刃と上下で重なる接続位置とに位置決めされる可動押圧片と、
杆状導通片の底面に形成された梃子棒作動口と、
可動押圧片の開放位置から接続位置に至るまで、該可動押圧片の梃子棒貫通孔に連通するように形成されて、梃子棒貫通孔及び杆状導通片の梃子棒作動口から挿入された梃子棒を傾動可能に内部で支持する、絶縁性基板に設けられた操作溝とを備え、
操作溝に挿入された梃子棒の傾動作用による梃子棒貫通孔の従動に伴って可動押圧片を移動して、リード線挿入孔に挿入されたリード線を接続位置でV形破断刃にくい込ませて、その導線と杆状導通片とを電気的に接続するようにしたものにあって、
操作溝を形成する両側壁部に、内方へ対向状に突出する支持突部を夫々形成し、該操作溝を該支持突部間で狭隘な括れ形状として、操作溝に挿入した梃子棒の側縁を該支持突部対で傾動可能に支持するようにしたことを特徴とする端子台。
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