JP4138615B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
従って、いつでもリール停止操作のタイミングが合えば入賞態様を形成することができるというものではなく、内部抽選により入賞が当選した上でリール停止操作のタイミングが合ったときに限り所定の入賞態様が形成されるようになっている。このように抽選結果に基づいてリールの停止制御を行うことにより、内部抽選の結果の通りに遊技結果を制御することがある程度可能となる。
そこで、ストック機能を有するパチスロ遊技機において、遊技回数設定テーブルの内容が異なる複数のモードを設定することで、特別遊技状態の成立態様をさらに変化に富んだものにすることが考えられる。すなわち、比較的少ない遊技回数で保留解除条件が成立しやすい遊技回数設定テーブルを用いた遊技者に有利なモードから比較的少ない遊技回数で保留解除条件が成立しにくい遊技者に不利なモードまで、複数のモードを設定し、これらモードを切り替えることが考えられる。
複数の図柄を変動表示可能な変動表示手段と、
前記変動表示手段での変動表示を伴うゲームの実行毎に特別入賞を含む入賞の内部抽選を行う内部抽選手段と、
を備え、
前記内部抽選手段の内部抽選結果が入賞の当選となったことに基づき、当該内部当選した入賞に対応する図柄を停止し得るように前記変動表示手段の停止制御を行い、前記変動表示手段に該入賞に対応する図柄が停止した場合に当該入賞が成立して、遊技者に所定の遊技価値を付与するようにしたスロットマシンにおいて、
前記内部抽選手段の内部抽選結果が特別入賞の内部当選となった場合でも、当該特別入賞に対応する図柄が停止しないように前記変動表示手段の停止制御を行うことで、内部当選した特別入賞の成立を、所定の保留解除条件が成立するまで保留する特別入賞成立保留手段と、
内部当選して未成立の特別入賞を内部当選権利として累積的に記憶する特別入賞内部当選権利記憶手段と、
前記保留解除条件の成立難易度が相対的に異なり、前記特別入賞が成立するまで変化しない複数のモードのうちの何れか1つのモードにより、該保留解除条件を成立させる制御を行うモード制御手段と、
前記複数のモードのうち前記モード制御手段に設定され、現在滞在している可能性のあるモードを二つ以上示唆するモード示唆手段と、
を備え、
前記モード示唆手段は、
現在滞在している可能性のあるモードを示唆可能な期間となった場合に、ゲームの実行に応じて複数の段階に順次ステップアップする報知が可能な報知手段と、
前記報知手段における次段階への移行抽選を、前記現在滞在している可能性のあるモードを示唆可能な期間におけるゲームの実行毎に行う移行抽選制御手段と、
を含み、
前記移行抽選制御手段は、前記モード制御手段により設定されているモードが前記保留解除条件の成立難易度の低いものほど、前記次段階への移行当選確率を高くするように制御し、前記現在滞在している可能性のあるモードを示唆可能な期間におけるゲームの実行毎に前記報知手段における次段階への移行抽選を行って、複数のゲームに亘って断続的にステップアップする段階移行により現在滞在している可能性のあるモードの示唆を行うことを特徴としている。
また、「保留解除条件の成立難易度が相対的に異なる複数のモード」とは、保留解除条件を所定数のゲームの実行とし、設定するゲーム数の大小により複数のモードを構成するものであっても良い。
また、保留解除条件を抽選するようにし、保留解除に当選する確率の異なることで、複数のモードを構成するものであっても良い。
また、「前記モード制御手段により設定されているモードが前記保留解除条件の成立難易度の低いものほど、前記次段階への移行当選確率を高くするように制御することで、現在滞在している可能性のあるモードの示唆を、前記報知手段によって順次行われる複数の段階にステップアップする段階移行により行う」とは、保留解除条件が少ないゲーム数の実行で成立しやすいモード程、報知の段階移行(順次高い段階への移行)が早く行われる可能性を高くしたものである。
モード示唆手段が複数のモードのうち前記モード制御手段が設定しているモードを示唆することで、滞在しているモードをそれとなく遊技者に示すので、滞在しているモードに対して遊技者は予想しながら遊技を行うことになり、期待感および興趣が向上する。
また、移行抽選制御手段が報知手段における次段階への移行抽選をゲームの実行に基づき行い、かつ、モード制御手段により設定されているモードが前記保留解除条件の成立難易度の低いものほど、複数の段階にステップアップする報知における次段階への移行当選確率を高くするように制御するので、遊技者に不利なモードの滞在が分かることもなく、また、遊技者に有利なモードの滞在がある程度分かる場合もあるので、非常に期待感および興趣が向上する。
前記移行抽選制御手段は、前記保留解除条件が成立した場合は、前記報知手段における移行抽選を、通常よりも高い確率で次段階へステップアップするように行い、
前記報知手段は、前記複数の段階にステップアップする報知を、前記現在滞在している可能性のあるモードの示唆ではなく、前記保留解除条件の成立の予告として報知することを特徴としている。
前記モード制御手段は、前記保留解除条件として、所定のゲーム数の実行を設定するものとし、前記特別入賞の成立に伴う特別遊技状態の発生に関連して、次の特別入賞を成立させるための保留解除条件としてのゲーム数を、予め定められた複数のゲーム数が設定された複数のゲーム数テーブルのうちの何れか1つを選択してその中から設定するゲーム数設定手段を含み、
前記ゲーム数設定手段は、前記保留解除条件が成立する難易度が低いモードほど、相対的に少ないゲーム数が設定されたゲーム数テーブルを選択し、
前記モード示唆手段は、所定のゲームの実行に基づき、前記現在滞在している可能性のあるモードを示唆する状態にするか否かを抽選するモード示唆状態抽選手段を備え、
前記モード示唆状態抽選手段は、前記保留解除条件が成立するまでのゲーム数を反映させて抽選を行うことを特徴としている。
ここで、「特別遊技状態の発生に関連して」とは、特別遊技状態の発生時、特別遊技状態の発生中、特別遊技状態の終了時の何れかでということである。
また、「予め定められた複数のゲーム数が設定された複数のゲーム数テーブル」とは、保留が解除されるゲーム数が複数あることになり、これらのゲーム数から保留解除されるゲーム数を選択可能となっている必要がある。例えば、各ゲーム数もしくは所定の範囲のゲーム数毎に、振り分け率が決められ、この振り分け率に基づいて抽選されるのなどのように、複数のゲーム数から実際に保留解除されるゲーム数を抽選等により決定するものとしても良い。
また、「所定のゲームの実行に基づき」とは、毎ゲームでも良いし、予め定められたゲーム数(特別遊技終了から111ゲーム目、222ゲーム目等)の実行であってもよいし、抽選等でランダムに決定されたゲームの実行であっても良い。
また、例えば、特別遊技状態の終了後、所定ゲーム数が実行されるまでの間モードを示唆する状態とし、その後、所定のゲームの実行に基づき抽選でゲームを示唆する状態としてもよい。
また、例えば、保留解除条件の成立間近となった場合に、モードを示唆する状態にし易く制御すること等が行えるので、モードを示唆する状態の発生を、次の特別遊技状態の発生の予告演出として利用することが可能となり、更に期待感および興趣を向上させることができる。すなわち、保留解除となる所定のゲーム数が実行されて保留解除となる複数回前のゲームからモードを示唆する状態となり、段階的報知が行われ、次いで、保留解除となり、特別入賞が成立可能となるような制御を行うことが可能となる。また、このような場合に、モードを示唆する状態となってから、極めて少ないゲームの実行、例えば、1ゲームから数ゲームの実行毎に移行抽選制御手段が報知手段による報知を順次次の段階に移行させるようにしても良い。
また、移行抽選制御手段は、保留解除条件が成立した場合は報知手段における移行抽選を、通常よりも高い確率で次段階へステップアップするように行い、報知手段は、複数の段階にステップアップする報知を、現在滞在している可能性のあるモードの示唆ではなく、保留解除条件の成立の予告として報知するので、報知手段をボーナス予告として機能させることができる。
また、モード示唆手段は、所定のゲームの実行に基づき、現在滞在している可能性のあるモードを示唆する状態にするか否かを抽選するモード示唆状態抽選手段を備え、モード示唆状態抽選手段は、保留解除条件が成立するまでのゲーム数を反映させて抽選を行うので、このような状態(七変化モード)となった場合にだけ、遊技演出として複数の段階にステップアップする報知を行うこととなる。
本実施形態は、本発明に係るスロットマシンの適例としてのパチスロ遊技機について説明を行うものである。なお、本発明は、スロットマシンとしてのパチスロ遊技機に好適に適用することができるが、スロットマシンとして機能するものならば、専用の表示装置もしくはテレビ等のモニタ上で変動表示ゲームを行うゲーム機等も本発明に含まれる。
前扉2の前面の上部中央には、後方を透視可能な(例えば透明の)図柄表示窓5が形成され、この図柄表示窓5の奥には、それぞれ独立に回転可能な複数(例えば、3つ)のリール、即ち、第1リール20a(左リール)、第2リール20b(中リール)、及び、第3リール20c(右リール)が配されている。
そして、各リール20a〜20cは、各々の図柄列中の図柄のうち、連続する所定数(例えば、3つ)の図柄が図柄表示窓5を介して視認可能となるように配置されていて、リール20a〜20cを回転及び回転停止するリール用モータ611〜613(図2に図示)とともに、各リール20a〜20cの図柄表示窓5から露出する部分によりそれぞれ構成される複数の表示領域において、それぞれ図柄(複数の図柄)の変動表示を行う変動表示手段20(変動表示装置)を構成している。
なお、このうち、「7」は、ビックボーナス(BB)図柄ともいい、これが後述する有効ライン上に、3つ並んだ場合にBB入賞が成立する。また、「BAR」は、レギュラーボーナス(RB)図柄ともいい、これが後述する有効ライン上に、3つ並んだ場合にRB入賞が成立する。また、BB入賞とRB入賞とを合わせて特別入賞ともいう。
各モータ611〜613は、それぞれステッピングモータ等から構成され、各々、後述する遊技制御装置50の制御下で作動し、対応するリール20a〜20cをそれぞれ独立に、軸周りに回転駆動ならびに回転停止させることが可能となっている。
そして、各モータ611〜613が、対応するリール20a〜20cを各々独立に回転駆動させることで、複数種類の図柄を図柄表示窓5奥にて、例えば上から下へと循環するよう高速で移動させる(図柄を変動表示させる)ようになっている。
ここで、変動表示手段20には、複数の有効化可能ラインが設定されている。
即ち、例えば、変動表示手段20における各リール20a〜20c中段の図柄を横切る有効化可能ライン(中段横ライン)、変動表示手段20における各リール20a〜20c上段の図柄を横切る有効化可能ライン(上段横ライン)、変動表示手段20における各リール20a〜20c下段の図柄を横切る有効化可能ライン(下段横ライン)、変動表示手段20において第1リール20a下段−第2リール20b中段−第3リール20c上段にかけて各リールを斜めに横切る有効化可能ライン(右上がりの斜めライン)、及び、変動表示手段20において第1リール20a上段−第2リール20b中段−第3リール20c下段にかけて各リールを斜めに横切る有効化可能ライン(右下がりの斜めライン)の都合5つの有効化可能ラインが設定されている。
このように、有効化可能ラインは、ゲームが行われていない場合には有効となっていないが、ゲームが行われた場合に入賞を成立させるために有効化することが可能なラインである。
さらに、前扉2前面において、図柄表示窓5の下方には、第1リール20a、第2リール20b、および、第3リール20cとそれぞれ1対1で対応付けられ、対応するリール20a〜20cの回転をそれぞれ停止させて図柄を停止表示させるためのストップボタン、即ち、第1リールストップボタン14a、第2リールストップボタン14b、および、第3リールストップボタン14cが設けられている。
また、図柄表示窓5の上に設けられた液晶表示装置4は、その表示状態の変化により抽選結果に関連する演出表示等の表示を行うものであり、演出表示手段となるものである。
さらに、前扉2の前面には、クレジットされたメダルのうち限度数(例えば、3枚)のメダルのベット(賭け)を一度の操作で行うためのマックスベットボタン9、クレジットされたメダルを、操作を一度行う毎に1枚ずつベットするための1ベットボタン10、メダルのクレジット状態/非クレジット状態を選択するためのクレジット選択ボタン12、前扉2を開くための鍵が差し込まれる鍵穴15、装飾のために点灯或いは点滅する枠ランプ661,662,663、前扉2の下部領域を構成する飾り板部16等が設けられ、さらに、前扉2の前面の最下部には灰皿17及びメダルを貯留するための受皿18が配設されている。
そして、枠ランプ661、662、663、第1ランプ66a、第2ランプ66b、第3ランプ66cは、後述するように枠ランプ661、662、663点灯(点滅)、次いで第1ランプ66a点灯(点滅)、次いで第2ランプ66b点灯(点滅)、次いで第3ランプ66c点灯(点滅)と順番に点灯することで、段階的な報知が可能な報知手段として機能するものである。
加えて、パチスロ遊技機100は、図2に示すように、遊技を統括的に制御する遊技制御装置(メイン制御装置)50と、この遊技制御装置50の制御下で遊技の演出に関する制御を統括的に行う演出制御装置(サブ制御装置)70と、を備えて、制御系を構成している。また、この制御系の構成要素も、それぞれ機枠の内部に配されている。
このうち、遊技制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read only memory)52、RAM(Random Access memory)53、I/F(Interface)54、乱数発生器55等を備えて構成されている。
ROM52には、各種処理を実行するための制御プログラムや制御データが書き込まれている他、後述する抽選用の各種の判定値(特別入賞を含む各種入賞の判定値、後述する停止テーブルの振り分けの判定値、ゲーム数テーブルの振り分けの判定値、モードの振り分けの判定値も含まれる)などが書き込まれている。
また、ROM52には、各ゲームにおいて、上述の停止制御を行う際に、後述する入賞の抽選の抽選結果として、通常遊技状態(ボーナス非当選状態、ボーナス成立不能化状態ボーナス成立可能状態)、特別遊技状態等の遊技状態と、各入賞に当選した場合の各入賞もしくは外れとに対応する停止テーブルを記憶している。なお、停止テーブルは、各リール20a〜20c上の図柄の停止位置を決定するためのテーブルであり、この停止テーブルは、リールストップボタン14a,14b,14cが操作されたときの各リール20a〜20cの回転位置に応じて、各リール20a〜20cの滑りコマ数を予め定めたものである。
そして、ゲーム数テーブルにおいては、例えば、各ゲーム数毎もしくはゲーム数の設定された範囲毎に、振り分け率を設定されたものであり、例えば、ゲーム数が1〜64までの範囲に対して37.5%、ゲーム数が65〜128までの範囲に対して37.5%、ゲーム数が129〜192までの範囲に対して15.63%等のようにゲーム数に対して振り分け率が設定されており、抽選により1〜64までのゲーム数で保留解除される割合が振り分け率37.5%となる。
以上のことから、ゲーム数テーブルにおいて、遊技者に有利なゲーム数テーブルは、保留解除条件として相対的に少ないゲーム数が設定され、それに対して、遊技者に不利なゲーム数テーブルは、保留解除条件として遊技者に有利なゲーム数テーブルより多いゲーム数が設定されていることになる。そして、保留解除条件が成立する難易度が低いモード程、相対的に少ないゲーム数が設定されたゲーム数テーブルが選択されることになり、各モードの中では、天国モードにおいて少ないゲーム数が設定されたゲーム数テーブルが選択され、通常モードは、天国モードの場合よりも多いゲーム数が設定されたゲーム数テーブルが選択され、地獄モードでは、さらに通常モードよりも多いゲーム数が設定されたゲーム数テーブルが選択される。
すなわち、ゲーム数に対する振り分け率を示す曲線を設定した場合に、この曲線に鋭いピークを持たせるか、緩やかなピークを持たせるか、複数のピークを持たせるかなどによりゲーム性を変更することができる。
なお、ゲーム数テーブルにおいて、上述のようにゲーム数の各範囲毎に振り分け率を設定した場合には、最初の抽選でゲーム数の範囲を決定し、さらに決定されたゲーム数の範囲の中からランダムに保留解除条件となるゲーム数が抽選等により選択されるものとしても良いし、1回の抽選で、ゲーム数まで抽選するものとし、この際の抽選結果の振り分け率がゲーム数テーブルのゲーム数の各範囲毎の振り分け率に対応するようにしても良い。例えば、ゲーム数テーブルは、各ゲーム数毎に、振り分け率の分母となる乱数の総数に対して振り分け率の分子となるだけの個数の判定値(ゲーム数の範囲で振り分け率が設定されている場合には、例えば、その範囲内含まれるゲーム数の個数(ゲーム数の範囲が65〜128ならゲーム数の個数は64)で除算した数の判定値)が設定されたもので、後述するように乱数を用いた抽選において、抽出した乱数と同じ判定値に対応付けられたゲーム数が保留解除条件となるゲーム数となる。なお、各判定値は、各乱数に対応した全て異なる数値である。
第1リール位置検出センサ601は第1リール20aの回転位相を、第2リール位置検出センサ602は第2リール20bの回転位相を、第3リール位置検出センサ603は第3リール20cの回転位相を、それぞれ検出するためのセンサである。
なお、外部信号出力部620は、遊技制御装置50からパチスロ遊技機100の外部に対し出力される外部信号を中継するものである。
そして、遊技制御装置50は、CPU51の処理に基づき、当該遊技制御装置50に設けられた乱数発生器55により発生(生成)およびサンプリングされた乱数を内部抽選用の乱数として用いて各種入賞の内部抽選を行う(入賞に当選か否かを抽選する内部抽選手段としての機能を有する)。この場合に、サンプリングされた乱数をRAM53に記憶するとともに、ROM52に記憶された各判定値と比較し、例えば、サンプリングされた乱数値と判定値が一致する場合に、一致する判定値に対応した事(各種入賞の当選)が選択されることとなる。
なお、CPU51で生成した乱数に基づく抽選は、上述のゲーム数テーブルを用いた保留解除条件となるゲーム数の決定、モードの維持もしくは移行の決定等である。遊技制御装置50は、それぞれの抽選用に、例えば、スタートレバースイッチ13aからの信号の入力のタイミング等に基づいて、CPU51におけるソフト処理で生成されて、サンプリングされたそれぞれの乱数をRAM53に記憶し、それぞれの抽選のそれぞれの対応項目毎に決められた判定値と比較する。
なお、停止制御とは、遊技制御装置50による第1〜第3リール用モータ611〜613の制御により、図柄表示窓5内に停止表示される各リール20a〜20cの図柄を決めるものである。
停止制御においては、例えば、各入賞が当選している時に、入賞が成立もしくは成立可能とするように、入賞が成立する停止図柄が有効ラインより前に停止するタイミングで停止操作が行われた場合に、遊技制御装置50はリール20a〜20cを停止させるタイミングを遅らせて入賞が成立する停止図柄が有効ラインで停止するようにする停止制御、所謂引込停止制御を行うようになっている。
なお、これら引込停止制御、蹴飛ばし停止制御とも、リールストップボタン14a,14b,14cの操作に対して、上述の停止テーブルの滑りコマ数でリール20a〜20cを滑らせて停止のタイミングを遅らせることで行われる(テーブル方式による停止制御)。
従って、停止制御においては、第1〜第3リールストップボタン14a〜14cの停止操作により各リール停止スイッチ14d〜14fが作動し、第1〜第3リール停止スイッチ14d〜14fからの出力信号が遊技制御装置50に入力された際に、遊技制御装置50は、第1〜第3リール位置検出センサ601〜603から出力される各リール20a〜20cの位相を検出し、上述の停止テーブルのデータに基づいて、リール停止スイッチ14d〜14fからの停止信号が入力した際の各リール20a〜20cの位相に対して、実際に回転を停止する際の各リール20a〜20cの位相を決め、必要に応じて有効ライン上に停止する予定の図柄よりも先の図柄を有効ライン上に停止させるように回転を延ばす(回転停止を遅らせる)制御を行う。
また、演出制御装置70は、遊技制御装置50の制御下で或いは独自の制御により音出力部60に音信号を出力している。
また、演出制御装置70は、遊技制御装置50の制御下で或いは独自の制御により枠装飾装置66(枠ランプ661〜663、第1〜第3ランプ66a、66b、66c)に、枠装飾装置66に備えられたランプやLEDのON、OFFを行うための制御信号を出力している。
この例において、段階的な報知は、後述する期間(七変化モードとなる期間、特別遊技状態終了後から所定ゲーム数が行われる期間、該期間以後に所定の抽選で当選した場合の所定ゲーム数の期間)だけ行われるようになっており、枠ランプ661〜663の点灯が段階的な報知を行う期間であることを示すようになっており、これが基底段階となる。そして、段階的な報知を行う期間における第1段階の報知が第1ランプ61aの点灯で、第2段階の報知が第2ランプ61bの点灯で、第3段階の報知が第3ランプ61cの点灯となり、段階的な報知を行う期間内で、高い段階の報知が行われるほど、遊技者に有利なモードに滞在している可能性が高くなっている。
しかし、遊技者に最も有利なモード(天国モード)でも、前記期間内に最も高い段階(第3段階)の報知が行われない場合もあり、遊技者に最も不利なモードでは、最も高い段階(第3段階)の報知を行わない構成としても、遊技者に最も不利なモードに滞在していることが明確に開示されることはない。
演出制御装置70は、特別入賞の保留解除や小役入賞の当選に伴う画像表示を表示装置4で行うグラフィック機能を有しており、図示しないVDC(Video Digital Controller)等のビデオ信号を出力するための回路を備えている。また、演出制御装置70は、音信号を出力するためのサウンド機能を有しており、図示しない音を出力するための回路を備えている。
そして、このような演出制御装置70においては、表示装置4と、枠装飾装置66の各ランプ、LED等と、リール裏面ランプ665等を用いて各種演出表示を行うようになっている。また、演出制御装置70は、表示だけではなく、音出力部60を用いて効果音や音楽や音声等により演出を行う。
図5に示すように遊技制御装置(メイン制御装置)50は、以下に示すようにパチスロ遊技機100における遊技状態を制御する。
パチスロ遊技機10においては、背景技術で説明したように、周知の遊技者によるベット操作とスタートレバー13の操作によりゲームが開始され、変動表示手段20で変動表示が行われることになる。この際には、遊技制御装置50において内部抽選が行われ、BB,RB等の特別入賞やリプレイ入賞や各種小役入賞の当選、非当選が抽選される。そして、遊技者の停止操作もしくはゲームスタート後から所定時間経過後の遊技制御装置50による自動停止制御により、変動表示手段20において、変動表示が停止する。この際には、遊技制御装置50において、上述の停止テーブルを用いた変動表示手段20の停止制御が行われる。停止制御においては、上述のような引込制御や蹴飛ばし制御が行われることにより、例えば、小役入賞に当選している場合に、小役入賞を成立させるかもしくは成立可能とする制御を行ったり、当選していない入賞を成立させない制御を行ったりする。
通常遊技状態S1においては、通常の当選確率で、特別入賞としてのBB入賞及びRB入賞と各種小役入賞の抽選が行われる。なお、後述するように、リプレイ入賞に関しては、通常の当選確率で抽選が行われる場合と、通常の当選確率より高い当選確率で抽選が行われる場合とがある。
そして、ボーナス非当選状態S11では、遊技制御装置において、ストック機能を持たない周知のパチスロ遊技機と同様に背景技術で説明した内部抽選機能による抽選処理及び変動表示手段20(リール)の停止制御による上述の停止テーブルを用いた停止処理が行われるが、特別入賞が当選した場合には、ストック機能を持たないパチスロ遊技機のように特別入賞を成立可能とする停止テーブルを用いた停止制御を行うことなく、RAM53のストック数を1として、ボーナス成立不能化状態S12に移行する。
また、ボーナス成立不能化状態S12においては、既に、少なくともBB入賞もしくはRB入賞の何れか1つが内部当選し、内部当選権利がストックとして記憶されているが、さらに、ボーナス成立不能化状態S12で、特別入賞(BB入賞、RB入賞)が当選した場合には、当選権利といてのBB用もしくはRB用のストック数が1増加する。そして、ストック数が0とならなければ、保留解除条件が成立してボーナス成立不能化状態S12からボーナス成立可能状態S13となる度に特別入賞を成立させることが可能となる。
従って、遊技制御装置50のRAM53は、内部当選して未成立の特別入賞を内部当選権利(ストック)として累積的に記憶する特別入賞内部当選権利記憶手段として機能する。なお、内部当選権利の累積記憶は、ボーナス成立不能化状態S12だけではなく、ボーナス成立可能状態S13でも行われる。また、ボーナス非当選状態S11状態では、ストック数0となっているが、特別入賞に当選した場合に内部当選権利としてRAM53に記憶されるストック数が1とされる。
また、ボーナス成立不能化状態S12においては、リプレイ入賞が当選した場合に、リプレイ入賞を成立させる引込停止テーブルとリプレイ入賞を成立させない蹴飛ばし停止テーブルが所定の振り分け率で選択されて用いられ、リプレイ入賞の成立率(見かけ上の当選率)は、ボーナス非当選状態S11と変わらないようになっている。
なお、特別遊技状態S2の発生ではなく、ボーナス成立不能化状態S12の開始時にモードM1〜M3を決定するものとしても良い。
例えば、第2モードM2(通常)に滞在している場合には、第2モードを維持する確率が39.88%であり、第3モードM3(地獄)に移行する確率は45.04%で第2モードM2を維持する確率より僅かに高く、第1モードM1(天国)に移行する確率は15.08%で第3モードM3に移行する確率よりかなり低いものとなっている。
また、第3モードM3(地獄)に滞在している場合には、第3モードM3を維持する確率が42.01%であり、第2モードM2(通常)に移行する確率は35.12%で、第3モードを維持する確率より僅かに低く、第1モードM1(天国)に移行する確率は22.87%で第2モードM2に移行する確率より低いものとなっている。
また、第1モードM1(天国)に滞在している場合には、第1モードを維持する確率が66.65%であり、第2モードM2(通常)に移行する確率は17.27%で第1モードを維持する確率よりかなり低く、第3モードM3(地獄)に移行する確率は16.08%で第1モードを維持する確率よりかなり低くいものとなっている。
以上のことから遊技制御装置50は、前記保留解除条件の成立難易度が相対的に異なる複数のモードM1〜M3のうちの何れか1つのモードM1〜M3により、該保留解除条件を成立させる制御を行うモード制御手段として機能する。また、モード制御手段としての遊技制御装置50は、特別遊技状態の発生に基づき、当該特別遊技状態終了後のモードM1〜M3を、前記複数のモードM1〜M3のうちから何れか1つを選択するモード選択手段として機能する。また、より詳しくは、モード選択手段は、現在滞在中のモードを反映して、次回のモードを選択する。
また、モード制御手段としての遊技制御装置50は、保留解除条件として、所定のゲーム数の実行を設定するものとし、特別遊技状態S2の発生に関連して、次の特別遊技状態S2を成立させるための保留解除条件としてのゲーム数を、予め定められた複数のゲーム数が設定された複数のゲーム数テーブルのうちの何れか1つを選択してその中から設定するゲーム数設定手段として機能する。また、ゲーム数設定手段としての遊技制御装置50は、保留解除条件が成立する難易度が低いモードM1〜M3ほど、相対的に少ないゲーム数が設定されたゲーム数テーブルを選択する。
なお、この例では、上述のように段階的な報知によるモードの示唆を行う演出を用いて、ボーナス予告を可能としており、複数ゲームに渡って段階的な報知を行った後にボーナスを成立させられるようになっている。
なお、上述のようにこの実施の形態では、リプレイ入賞が連続して成立した場合(3回もしくは4回連続した場合)、ボーナス成立不能化状態S12(第1ボーナス不能化状態RT1)が強制的に解除され、ボーナス成立可能状態S13となる。
そして、BB状態S21もしくはRB状態S22の周知の終了条件が成立して特別遊技状態S2が終了した際に、特別遊技状態S2から通常遊技状態S1に移行する。この際に、上述のようにストック数が減算されることにより、ストックなしとなった場合には、ボーナス非当選状態S11に移行し、減算されてもストックが有る場合には、ボーナス成立不能化状態S12に移行する。
さらに、七変化モードの抽選では、抽選を行うゲーム数となったゲームからあと何ゲームで保留解除条件が解除されるかにより突入率が変更されるようになっている。すなわち、滞在モードを示唆する状態である七変化モードにするか否かを抽選するに際して、演出制御装置70は、保留解除条件が成立するまでのゲーム数を反映させて抽選を行う。
そして、最初の移行抽選の当選では、第1ランプが点灯(点滅)し、2回目の移行抽選の当選では、第2ランプが点灯(点滅)し、3回目の移行抽選の当選では、第3ランプが点灯(点滅)する。
第1抽選が最も高く、第3抽選が最も低く、第2抽選がこれらの間の当選確率となっている。従って、第1ランプは、七変化モードとなる所定期間内で比較的点灯し易いが、その後の第2ランプ及び第3ランプは点灯しにくくなり、第3ランプが点灯する可能性は低くなる。
なお、各モードM1〜M3の当選確率の差は、第1抽選から第3抽選の全てを考慮した場合に上述のようになるが、第1から第3の各抽選を見た場合に、第1抽選では、第1モードにおける当選確率が他のモードM2,M3より僅かに高くされるとともに、第2モードM2と第3モードM3とは同じとされ、第2抽選では、第1モードにおける当選確率が他のモードM2,M3における当選確率のほぼ2倍とされるとともに、第2モードM2と第3モードM3とは同じとされ、第3抽選では、第1モードM1における当選確率が、第2モードM2における当選確率のほぼ2倍とされ、第3モードにおける当選確率は0とされ、第3モードにおいては第3段階の報知が行われないようになっている。
演出制御装置70においては、以下の七変化モード突入処理が所定タイミング毎に行われる。最初に、特別遊技状態S2(BB状態S21、RB状態S22)中か否かが判定される(ステップS31)。
一方、ステップS31で特別遊技状態S2中と判定された後にステップS32で特別遊技状態S2が終了しないと判定された場合にも七変化モード突入処理を終了する。
次ぎに遊技制御装置50からスタートレバー13が操作されてスタートレバースイッチ13aがONとなったことを示すスタート情報が演出制御装置70で受信されたか否かを判定する(ステップS37)。スタート情報が受信されなければ(スタート情報の受信のタイミングでなければ)、七変化モード突入処理を終了する。
そして、天井までのゲーム数が1〜50ゲームの場合に下記の表1、ゲーム数が51〜110ゲームの場合に下記の表2、ゲーム数が111〜253ゲームの場合に下記の表3、ゲーム数が254ゲーム以上の場合に下記の表4に示される突入率での抽選が行われる。
従って、天井までのゲーム数が比較的少ない、すなわち、天井までのゲーム数が100前後より少ない場合に比較して、それより天井までのゲーム数が多い場合には、七変化モード突入の当選確率が低くなっている。従って、天井までのゲーム数が少ない方が七変化モードに突入しやすい(突入確率が高い)設定となっている。
そして、抽選結果が七変化モード突入に当選か否かが判定され(ステップS43)、当選でなかった場合に、抽選結果として七変化モード非当選情報をRAM703に記憶する(ステップS44)。
また、抽選結果として七変化モード当選情報を記憶する(ステップS47)。
次ぎに、予め設定された複数の潜伏期間となるゲーム数から1つのゲーム数を選択するための抽選を行うために、再び、演出制御装置70で生成される乱数を抽出する(ステップS48)。なお、潜伏期間を決める抽選では、潜伏期間となるゲーム数と振り分け率に対応した判定値とが登録された潜伏期間判定テーブル(ROM702に記憶されている)が用いられる。潜伏期間判定テーブルは、天井までのゲーム数により異なるものが用いられるようになっている。すなわち、天井までのゲーム数により、潜伏期間としての各ゲーム数毎の選択率(振り分け率)が異なることになる。
また、表5〜表8に示すように、天井までのゲーム数が低い場合には、比較的潜伏期間となるゲーム数が少なくなるように設定されている。また、天井までのゲーム数に関係なく、潜伏期間となるゲーム数として最も高い確率で0が選択されるようになっている。従って、遊技者は特別遊技状態S2が終了してからのゲーム数がぞろ目となった場合に、七変化モードとなるかもしれないという期待感を持つようになる。さらに、遊技者は、潜伏期間として2桁のぞろ目の数が足されることにより、3桁のぞろ目となった後の下2桁のぞろ目にも七変化モードとなるかもしれないという期待感を持つようになる。
次ぎに、七変化モード突入の抽選に当選して潜伏期間となる潜伏ゲーム数を消化した後に七変化モードに突入するための七変化モード潜伏処理を図7のフローチャート参照して説明する。なお、七変化モード突入処理は、所定タイミング毎に行われる。
スタート情報が入力するタイミングでなければ、潜伏処理を終了し、スタート情報が入力するタイミングならば、潜伏ゲーム数カウンタのカウント値が0か否かを判定する(ステップS53)。
一方、潜伏ゲーム数カウンタが0でない場合には、潜伏ゲーム数カウンタのカウント値を1減少させて、七変化モード潜伏処理を終了する。
そして、スタート情報が受信されないタイミングの場合には、七変化処理を終了し、スタート情報が受信されている場合は、ステップ予告抽選用の演出制御装置70で生成される乱数を抽出する(ステップS63)。
次ぎに、ステップアップ予告抽選に当選したか否かを判定し(ステップS64)、当選しなかった場合は、ステップS73の処理に進む。当選した場合には、上述の予告フラッシュを演出制御装置70の制御により行わせるための予告フラッシュフラグをセットする(ステップS65)。これにより、上述のランプ、LED等による予告フラッシュが行われる。
次ぎに、第2ボーナス不能化状態RT2中か否かが判定される(ステップS67)。
これは、第1ボーナス不能化状態RT1及びボーナス非当選状態S11と、第2ボーナス不能化状態RT2とで異なるステップアップ抽選用の判定値が登録されたステップアップ判定テーブル(ROM702に記憶されている)が用いられるためである。なお、ステップアップ判定テーブルは、さらに、現在滞在しているモードM1〜M3により分けられている。また、ステップアップ判定テーブルは、上述のように第1〜第3ランプ66a〜66cが全消灯(枠ランプ661〜663は点滅)した状態から第1ランプ66a(タヌキの表示)が点滅する状態への段階移行の際の第1抽選と、第1ランプ66a(タヌキの表示)が点滅した状態から第2ランプ66b(キツネ)が点滅する状態への段階移行の際の第2抽選と、第2ランプ66b(キツネの表示)が点滅した状態から第3ランプ66c(ネコ)が点滅する状態への段階移行の際の第3抽選とで異なるものが用いられる。
すなわち、第2ボーナス不能化状態RT2以外の場合に、現在のモードが、表10に示される天国(第1モード)、ノーマル(通常:第2モード)、地獄(第3モード)のうちの何れか、抽選が第1抽選(全消灯からタヌキ)、第2抽選(タヌキからキツネ)、第3抽選(キツネからネコ)の何れかにより決定される次段階への移行率に基づくステップアップ判定テーブルが選択される。
そして、当選した場合には、ステップアップ処理が行われる(ステップS72)。
そして、当選した場合には、ステップアップ処理が行われる(ステップS72)が、この場合には、上述のように極めて少ないゲーム数で次段階に移行することになる。
そして、ステップS73では、モード中ゲームカウンタのカウント値が1減少させられる。そして、次ぎに、モード中ゲームカウンタが0か否かが判定される(ステップS74)。
そして、モード中ゲームカウンタのカウント値0の場合には、七変化モードが終了したものとして、七変化モードフラグをOFFとして七変化処理を終了し(ステップS75)、モード中ゲームカウンタのカウント値が0でない場合には、七変化モードがまだ続いているものとして、七変化モードフラグをONのままで七変化処理を終了する。
なお、ボーナス非当選状態S11では七変化モードにならないものとしても良いが、特別遊技状態S2終了後、ストック数が0となり、ボーナス非当選状態S11となると、特別遊技状態S2終了後であるにも係わらず、七変化モードとならないことで、ストックが無いことが遊技者に知られてしまう可能性がある。
モード示唆手段(演出制御装置70、枠ランプ661〜663、第1〜第3ランプ66a〜66c)が複数のモードM1〜M3のうちモード制御手段が設定しているモードを示唆することで、滞在しているモードをそれとなく遊技者に示すので、滞在しているモードM1〜M3に対して遊技者は予想しながら遊技を行うことになり、期待感および興趣が向上する。
また、報知手段(枠ランプ661〜663、第1〜第3ランプ66a〜66c)が段階的に報知を行い、移行抽選制御手段(演出制御手段70)が報知手段における次段階への移行抽選をゲームの実行に基づき行い、かつ、モード制御手段により設定されているモードM1〜M3が保留解除条件の成立難易度の低いものほど、前記次段階への移行当選確率を高くするように制御するので、遊技者の不利なモードM3の滞在が分かることもなく、また、遊技者に有利なモードM1の滞在がある程度分かる場合もあるので、非常に期待感および興趣が向上する。
従って、モードM1〜M3を示唆する状態を、特別遊技状態S2の終了後、所定のゲーム数が実行される間に制限することができるので、滞在しているモードM1〜M3が完全(若しくは、おおかた)分かってしまうことを防止できる。
特別遊技状態S2の終了後にモードM1〜M3を示唆する状態となるので、特別遊技状態S2が発生すると付加価値が付与されることとなり、特別遊技状態S2の発生に対する期待感を従来よりも高めることができる。
また、所定のゲーム数が実行された後のスロットマシンが空き台となっていた場合に、モードM1〜M3の示唆が行われないので、滞在しているモードM1〜M3が遊技者に不利であるか否かを推測できず、遊技者に不利なモードM1〜M3でも遊技者に敬遠されることがなく、モードM1〜M3を示唆するものとしても確実に稼働率の低下を防止できる。
従って、特別遊技状態S2が発生しなくても、遊技中にモードを示唆する状態が発生するようになり、遊技者の期待感および遊技に対する興趣を高めることができる。
例えば、内部抽選手段(遊技制御装置50)による特別入賞の内部当選確率を異ならせた複数のモード(高当選確率状態、中当選確率状態、低当選確率状態)を発生させるようにして、そのモードを示唆するようにしても良い。
50 遊技制御装置(内部抽選手段、特別入賞成立保留手段、特別入賞内部当選有効化手段、モード制御手段、モード選択手段、ゲーム数設定手段)
53 RAM(特別入賞内部当選権利記憶手段)
661 枠ランプ(モード示唆手段、報知手段)
662 枠ランプ(モード示唆手段、報知手段)
663 枠ランプ(モード示唆手段、報知手段)
66a 第1ランプ(モード示唆手段、報知手段)
66b 第2ランプ(モード示唆手段、報知手段)
66c 第3ランプ(モード示唆手段、報知手段)
70 演出制御装置(モード示唆手段、移行抽選制御手段、モード示唆状態抽選手段)
100 パチスロ遊技機(スロットマシン)
Claims (3)
- 複数の図柄を変動表示可能な変動表示手段と、
前記変動表示手段での変動表示を伴うゲームの実行毎に特別入賞を含む入賞の内部抽選を行う内部抽選手段と、
を備え、
前記内部抽選手段の内部抽選結果が入賞の当選となったことに基づき、当該内部当選した入賞に対応する図柄を停止し得るように前記変動表示手段の停止制御を行い、前記変動表示手段に該入賞に対応する図柄が停止した場合に当該入賞が成立して、遊技者に所定の遊技価値を付与するようにしたスロットマシンにおいて、
前記内部抽選手段の内部抽選結果が特別入賞の内部当選となった場合でも、当該特別入賞に対応する図柄が停止しないように前記変動表示手段の停止制御を行うことで、内部当選した特別入賞の成立を、所定の保留解除条件が成立するまで保留する特別入賞成立保留手段と、
内部当選して未成立の特別入賞を内部当選権利として累積的に記憶する特別入賞内部当選権利記憶手段と、
前記保留解除条件の成立難易度が相対的に異なり、前記特別入賞が成立するまで変化しない複数のモードのうちの何れか1つのモードにより、該保留解除条件を成立させる制御を行うモード制御手段と、
前記複数のモードのうち前記モード制御手段に設定され、現在滞在している可能性のあるモードを二つ以上示唆するモード示唆手段と、
を備え、
前記モード示唆手段は、
現在滞在している可能性のあるモードを示唆可能な期間となった場合に、ゲームの実行に応じて複数の段階に順次ステップアップする報知が可能な報知手段と、
前記報知手段における次段階への移行抽選を、前記現在滞在している可能性のあるモードを示唆可能な期間におけるゲームの実行毎に行う移行抽選制御手段と、
を含み、
前記移行抽選制御手段は、前記モード制御手段により設定されているモードが前記保留解除条件の成立難易度の低いものほど、前記次段階への移行当選確率を高くするように制御し、前記現在滞在している可能性のあるモードを示唆可能な期間におけるゲームの実行毎に前記報知手段における次段階への移行抽選を行って、複数のゲームに亘って断続的にステップアップする段階移行により現在滞在している可能性のあるモードの示唆を行うことを特徴とするスロットマシン。 - 前記移行抽選制御手段は、前記保留解除条件が成立した場合は、前記報知手段における移行抽選を、通常よりも高い確率で次段階へステップアップするように行い、
前記報知手段は、前記複数の段階にステップアップする報知を、前記現在滞在している可能性のあるモードの示唆ではなく、前記保留解除条件の成立の予告として報知することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。 - 前記モード制御手段は、前記保留解除条件として、所定のゲーム数の実行を設定するものとし、前記特別入賞の成立に伴う特別遊技状態の発生に関連して、次の特別入賞を成立させるための保留解除条件としてのゲーム数を、予め定められた複数のゲーム数が設定された複数のゲーム数テーブルのうちの何れか1つを選択してその中から設定するゲーム数設定手段を含み、
前記ゲーム数設定手段は、前記保留解除条件が成立する難易度が低いモードほど、相対的に少ないゲーム数が設定されたゲーム数テーブルを選択し、
前記モード示唆手段は、所定のゲームの実行に基づき、前記現在滞在している可能性のあるモードを示唆する状態にするか否かを抽選するモード示唆状態抽選手段を備え、
前記モード示唆状態抽選手段は、前記保留解除条件が成立するまでのゲーム数を反映させて抽選を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
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