JP4134776B2 - 通信制御装置及び通信制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信制御装置及び通信制御方法に関し、特に、通信中にエラーが発生した場合でも、通信が失敗する確率を低減させることができる通信制御装置及び通信制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信端末等が、プリンタ、複写機、FAX等の各種デバイスと通信し、デバイスの設定を変更したり、デバイスの情報を取得したりすることは広く行われている。
【0003】
ところで、通信端末と各種デバイスとの通信中に、通信エラーが発生することがある。例えば、通信端末側で使用するプロトコルがデバイス側の設定ではOFF(無効化)されていたために発生する通信エラーや、ノイズ等による通信エラーなどがある。
【0004】
このような通信エラーが発生した場合には、従来は、通信エラーが解除されるまで処理が中断されるか、或いは手動で使用するプロトコルを切り替えて通信を再開する必要があった。
【0005】
このような問題を解決するための装置としては、あるプロトコルを用いてデバイスと通信し、通信中にエラーが発生した場合には、複数のプロトコルの中から使用可能な他のプロトコルを選択し、選択したプロトコルを用いて通信を続行する情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−308790号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロトコルよっては、実行可能な操作や取り扱うことのできる情報が異なる場合があり、上述した従来の装置のように単にプロトコルを切り替えただけでは、必要な情報が得られなかったり、必要な設定できなかったりすることがある、という問題がある。
【0008】
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、通信中にエラーが発生した場合にも、それをリカバリして通信が失敗する確率を低減させることができる通信制御装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の通信制御装置は、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶する記憶手段と、前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0010】
請求項7に記載の発明の通信制御方法は、記憶手段に、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておき、前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御するものである。
【0011】
請求項1及び請求項7記載の発明では、記憶手段に、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、通信対象との通信によって通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報が記憶される。第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、記憶手段に記憶された関連情報により第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御されると共に、第1のプロトコルが有効化された場合には、通信対象と第1のプロトコルにより通信が行われるように制御される。
【0012】
これにより、通信に使用される第1のプロトコルが通信対象側で無効化されていたために通信中に通信エラーが発生した場合であっても、第2のプロトコルを用いて通信対象側の第1のプロトコルの有効化が試みられるため、通信に失敗する確率を低減させることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明の通信制御装置は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御するものである。
【0014】
請求項8に記載の発明の通信制御方法は、請求項7に記載の発明において、前記記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておき、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御するものである。
【0015】
請求項2及び請求項8記載の発明では、記憶手段に記憶された複数の第2のプロトコルのうち、1つの第2のプロトコルを用いた第1のプロトコルの有効化が失敗した場合であっても、記憶手段に記憶されている残りの第2のプロトコルを用いて第1のプロトコルの有効化が試みられるため、通信に失敗する確率が大幅に低減する。
【0016】
請求項3に記載の発明の通信制御装置は、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶する記憶手段と、前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0017】
請求項9に記載の発明の通信制御方法は、記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶しておき、前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御するものである。
【0018】
請求項3及び請求項9記載の発明では、記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報が記憶される。第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、第1のプロトコルによる通信に代えて、記憶手段に記憶された関連情報により第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信が行われるように制御される。
【0019】
プロトコルによっては、扱うことができる情報が異なる場合があるため、1種類の第2のプロトコルでは第1のプロトコルで扱うことができる情報を代替することが不可能な場合があるが、請求項3及び請求項9記載の発明により、第1のプロトコルで扱うことができる情報に対して、この情報を代替する複数の第2のプロトコルで扱うことができる情報の組み合わせが関連付けられ、第1のプロトコルの通信で通信エラーが発生しても、関連付けられた組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うことができるため、通信に失敗する確率を低減させることができる。
【0020】
なお、第1のプロトコルで扱うことができる情報、及び第2のプロトコルで扱うことができる情報は、特に限定されず、例えば、通信対象に対して発行するコマンド(命令)であってもよいし、通信対象に対する操作であってもよいし、或いは通信対象とやりとりするデータであってもよい。
【0021】
また、複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせとしては、各情報の順序が定められた組み合わせとすることもできるし、順序は定められておらず、各情報の単なる組み合わせとすることもできる。
【0022】
請求項4に記載の発明の通信制御装置は、請求項3に記載の発明において、前記記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第2のプロトコルにより通信を行うように制御するものである。
【0023】
請求項10に記載の発明の通信制御方法は、請求項9に記載の発明において、前記記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶しておき、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第2のプロトコルにより通信を行うように制御するものである。
【0024】
請求項4及び請求項10記載の発明では、記憶手段に記憶された複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の複数組の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて行われた通信中に通信エラーが発生した場合であっても、通信が正常終了するまで、記憶手段に記憶されている残りの組み合わせのうち1つが選択されて、選択された組み合わせに基づいて通信が行われるように制御されるため、通信に失敗する確率が大幅に低減する。
【0025】
請求項5に記載の発明の通信制御装置は、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する第1の制御、若しくは、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御する第2の制御のいずれか一方の制御を行い、いずれか一方の制御を行うことにより通信エラーが解消しなかった場合には、他方の制御を行う制御手段と、を含んで構成されている。
【0026】
請求項11に記載の発明の通信制御方法は、第1の記憶手段に、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておくと共に、第2の記憶手段に、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶しておき、前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する第1の制御、若しくは、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御する第2の制御のいずれか一方の制御を行い、いずれか一方の制御を行うことにより通信エラーが解消しなかった場合には、他方の制御を行うものである。
【0027】
請求項5及び請求項11記載の発明では、第1の記憶手段に、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、通信対象との通信によって通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報が記憶される。第2の記憶手段には、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報が記憶される。第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、第1の記憶手段に記憶された関連情報により第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、第1のプロトコルが有効化された場合には、通信対象と第1のプロトコルにより通信を行うように制御する第1の制御、若しくは、第1のプロトコルによる通信に代えて、第2の記憶手段に記憶された関連情報により第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御する第2の制御のいずれか一方の制御が行われる。このいずれか一方の制御を行うことにより通信エラーが解消しなかった場合には、他方の制御が行われる。
【0028】
このように、第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合であっても、第1の記憶手段の関連情報により関連付けられた第2のプロトコルを用いて通信対象側の第1のプロトコルを有効化するように制御する第1の制御、若しくは、第1のプロトコルによる通信に代えて、第2の記憶手段の関連情報により関連付けられた組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行う第2の制御が行われるため、通信に失敗する確率を低減させることができる。更に、第1の制御、若しくは第2の制御のいずれか一方の制御を行うことにより通信エラーが解消しなかった場合には、他方の制御が用いられるため、通信に失敗する確率が大幅に低減する。
【0029】
請求項6に記載の発明の通信制御装置は、請求項5に記載の発明において、前記第1の記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶すると共に、前記第2の記憶手段には、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶し、前記制御手段は、前記第1の制御では、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御し、更に、前記第2の制御では、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第3のプロトコルにより通信を行うように制御するものである。
【0030】
請求項12に記載の発明の通信制御方法は、請求項11に記載の発明において、前記第1の記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておくと共に、前記第2の記憶手段には、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶しておき、前記第1の制御では、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御し、更に、前記第2の制御では、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第3のプロトコルにより通信を行うように制御するものである。
【0031】
請求項6及び請求項12記載の発明では、第1の制御で、第1の記憶手段に記憶された複数の第2のプロトコルのうち、1つの第2のプロトコルを用いた第1のプロトコルの有効化が失敗した場合であっても、記憶手段に記憶されている残りの第2のプロトコルを用いて第1のプロトコルの有効化が試みられるため、通信に失敗する確率が大幅に低減する。また、第2の制御では、記憶手段に記憶された複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の複数組の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて行われた通信中に通信エラーが発生した場合であっても、通信が正常終了するまで、記憶手段に記憶されている残りの組み合わせのうち1つが選択されて、選択された組み合わせに基づいて通信が行われるように制御されるため、通信に失敗する確率が大幅に低減する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
[第1の実施形態]
本実施の形態では、図1に示されるようにクライアントPC10からマルチファンクションデバイス(以下、デバイスと呼称する)20に対して、ネットワーク30を介して親展ボックスを作成・削除・設定変更するような操作が実行される場合について説明する。
【0034】
なお、親展ボックスとは、デバイス20で受信された文書やメール等をユーザ毎に格納しておくための記憶エリアをいい、デバイス20側で直接、或いはクライアントPC10からネットワーク30を介して新規に作成したり、削除或いは設定変更したりすることができる。
【0035】
図2は、クライアントPC10とデバイス20の構成を示したブロック図である。図示されるように、クライアントPC10には、図示されないCPU及びROMを含むマイクロコンピュータで構成された主制御部12が設けられ、主制御部12にはネットワーク30を介してデバイス20と通信するための通信制御部14と、記憶部16とが接続されている。
【0036】
主制御部12の図示されないROMには、デバイス20との通信を制御する処理を実行する通信制御処理ルーチンのプログラムが記憶されており、主制御部12は、通信制御部14によりネットワーク30を介して、デバイス20の記憶部26に対して各種操作を行う。
【0037】
記憶部16には、予めユーザによりデバイス20との通信に使用されるように設定されているプロトコル(初期設定プロトコル)と初期設定プロトコルを有効化できるプロトコル(有効化用プロトコル)とを関連付ける関連テーブルが記憶されている。
【0038】
図3に、記憶部16に記憶されている関連テーブルの一例を示す。図示されるように、初期設定プロトコルとしてのSOAP(Simple Object Access Protocol)の名称と、SOAPを有効化できる有効化用プロトコルSNMP(Simple Network Management Protocol)の名称及びHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)の名称とが関連付けられて記憶されている。また、SNMPは、第1番目の有効化用プロトコルとして数字1が付され、HTTPは第2番目の有効化用プロトコルとして数字2が付されて関連テーブルに記憶されている。
【0039】
また、デバイス20には、図示されないCPU及びROMを含むマイクロコンピュータで構成された主制御部22が設けられ、主制御部22にはネットワーク30を介してクライアントPC10と通信するための通信制御部24と、記憶部26とが接続されている。
【0040】
デバイス20の記憶部26には、親展ボックスに関する様々な情報や設定内容が記憶されている。
【0041】
以下、図4のフローチャートを用いて、主制御部12により実行される通信制御処理ルーチンについて詳細に説明する。
【0042】
ステップ100では、デバイス20と初期設定プロトコルSOAPでデバイス20の親展ボックスに対する操作を行うための通信が行われる。すなわち、デバイス20の記憶部26に記憶された親展ボックスに関する情報や設定内容を操作するために、初期設定プロトコルSOAPで通信が行われる。
【0043】
ステップ102では、通信中に通信エラーが発生したか否かが判断される。通信エラーが発生したと判断された場合には、ステップ104でパラメータnに1が設定される。
【0044】
ステップ106では、記憶部16の関連テーブルにおける、第n番目の有効化用プロトコルが用いられ、デバイス20側の初期設定プロトコルSOAPの有効化が試みられる。すなわち、デバイス20側の初期設定プロトコルSOAPの設定をONにするように、第n番目の有効化用プロトコルでデバイス20と通信する。ステップ104でnに1が設定されているため、ここでは第1番目の有効化用プロトコル、本実施の形態ではSNMPで通信する。
【0045】
ステップ108では、初期設定プロトコルSOAPの有効化に成功したか否かが判断される。具体的には、有効化用プロトコルの通信中に通信エラーが発生せずに正常終了した場合には、有効化に成功したと判断され、通信エラーが発生した場合には、有効化に成功しなかったと判断される。ここで、通信エラーが発生し有効化に成功しなかったと判断された場合には、ステップ110でnに1が加算され、インクリメントされる。ここでは、nは2となる。
【0046】
ステップ112では、関連テーブルに、初期設定プロトコルSOAPに関連付けられている第n番目(第2番目)の有効化用プロトコルがあるか否かが判断される。本実施の形態では、第2番目の有効化用プロトコルとしてHTTPがSOAPに関連付けられているため、ここでは肯定判断される。続いてステップ106の処理に戻り、第2番目の有効化用プロトコルHTTPが用いられ、デバイス20側の初期設定プロトコルSOAPの有効化が試みられる。
【0047】
ステップ108で初期設定プロトコルSOAPの有効化に成功したと判断された場合には、ステップ100に戻り、デバイス20と初期設定プロトコルSOAPでの通信が再開される。
【0048】
ステップ102で、通信エラーが発生しなかったと判断された場合には、ステップ114に移行し、通信が終了したか否かが判断される。ここで通信が終了していないと判断された場合には、初期設定プロトコルSOAPによる通信が継続される。ステップ114で通信が終了したと判断された場合には、正常終了となる。
【0049】
一方、ステップ108で第2番目の有効化用プロトコルコルHTTPにより初期設定プロトコルSOAPの有効化に成功しなかったと判断された場合には、ステップ110で更にnに1が加算され、インクリメントされる。ステップ112で、関連テーブルに、初期設定プロトコルSOAPに関連付けられている第n番目(第3番目)の有効化用プロトコルがあるか否かが判断される。本実施の形態では、関連テーブルでSOAPを有効化できるプロトコルとして関連付けされているのはSNMPとHTTPの2つだけであるため、ここでは否定判断される。この場合には、初期設定プロトコルを有効化できずに、通信エラーとなる。
【0050】
このように、本実施形態では、初期設定プロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合に、有効化用プロトコルを用いて通信対象側の初期設定プロトコルを有効化するように制御するため、最終的に通信に失敗する確率を低減させることができる。
【0051】
なお、本実施形態では、関連テーブルにより、初期設定プロトコルを有効化できるプロトコルとしてプロトコルSNMP及びHTTPの2つが初期設定プロトコルSOAPに関連付けされている例を説明したが、関連付けされる有効化用プロトコルは1つのみであってもよいし、3つ以上であってもよく、その数や種類は特に限定されない。
【0052】
また、本実施の形態では、関連テーブルにおいて、複数の有効化用プロトコルが予め定められた優先順位で初期設定プロトコルと関連付けされており、初期設定プロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、当該優先順位の順に有効化用プロトコルが用いられて通信対象側の初期設定プロトコルの有効化が試みられる例について説明したが、優先順位を予め定めておかずに、関連テーブルで関連付けされた有効化用プロトコルを任意に選択して有効化に用いるようにしてもよい。
【0053】
[第2の実施形態]
つぎに、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0054】
本実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様に、クライアントPC10からデバイス20に対して、ネットワーク30を介して親展ボックスを作成・削除・設定変更するような操作が実行される場合について説明する。
【0055】
さらにまた、クライアントPC10及びデバイス20の構成は、上述の第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0056】
ただし、本実施形態においては、クライアントPC10の記憶部16には、初期設定プロトコルの操作に対して、それら各操作を代替する、複数のプロトコルの操作の組み合わせを関連付ける関連テーブルが記憶されている。なお、以下では、初期設定プロトコルの操作を代替する、複数のプロトコルの操作の組み合わせを、代替プロトコル群の操作と呼称する。
【0057】
図5に、記憶部16に記憶されている関連テーブルの一例を示す。図示されるように、初期設定プロトコルSOAPを用いて行われる各操作(親展ボックスの一覧取得と、親展ボックスの新規作成と、親展ボックスの削除と、親展ボックスの設定変更)を表す名称に対して、それらの操作を代替する複数のプロトコルの名称と各プロトコルで行われる操作の内容とが代替プロトコル群の操作として関連付けられて記憶されている。また、代替プロトコル群の操作を構成する各プロトコルの操作の順序は予め定められており、その順序も各操作毎に数字が付されて関連テーブルに記憶されている。なお、1つのプロトコルの操作により初期設定プロトコルの操作を代替できる場合には、1つのプロトコルの名称及び操作の内容のみが記憶されている。
【0058】
SOAPによる親展ボックスの一覧取得操作を代替する第1番目の代替プロトコル群の操作は、Salutationプロトコル(以下、Salutation(登録商標)と略称)及びHTTPの2種類のプロトコルの操作の組み合わせにより構成されている。図示されるように、第1番目の代替プロトコル群の操作は、Salutationによる親展ボックス番号の一覧を取得する操作と、HTTPによるSalutationにより取得された親展ボックス番号の一覧に基づいて各親展ボックス名を取得する操作とにより構成され、Salutationによる操作の次にHTTPによる操作が行われるように操作の順番が記憶されている。
【0059】
また、SOAPによる親展ボックスの新規作成操作は、HTTPのみで同等の操作を行うことができるため、ここでは第1番目の代替プロトコル群の操作としてHTTPの操作のみが関連付けられている。
【0060】
SOAPによる親展ボックスの削除操作を代替する第1番目の代替プロトコル群の操作は、Salutationによる親展ボックス内に残された文書の削除の操作と、HTTPによるSalutationの操作によって空になった親展ボックスを削除する操作とにより構成され、Salutationによる操作の次にHTTPによる操作が行われるように操作の順番が記憶されている。
【0061】
また、SOAPによる親展ボックスの設定変更操作は、親展ボックスの新規作成操作と同様にHTTPのみで同等の操作を行うことができるため、ここでは第1番目の代替プロトコル群の操作としてHTTPの操作のみが関連付けられている。
【0062】
なお、ここで言うHTTPはデバイス20が提供しているWebサービスにアクセスするために用いられるもので、Webサービスは人間が操作することを想定してデザインされている。
【0063】
また、第2番目以降の代替プロトコル群の操作についての具体例は省略する。
【0064】
以下、図6のフローチャートを用いて、主制御部12により実行される通信制御処理ルーチンについて詳細に説明する。
【0065】
ステップ200では、デバイス20と初期設定プロトコルで通信が行われる。
【0066】
ステップ202では、通信中に通信エラーが発生したか否かが判断される。ここで通信エラーが発生しなかったと判断された場合には、ステップ214に移行し、通信が終了したか否かが判断される。ここで通信が終了していないと判断された場合には、初期設定プロトコルの通信が継続される。ステップ214で通信が終了したと判断された場合には、正常終了となる。
【0067】
ステップ202で、通信エラーが発生したと判断された場合には、ステップ204でパラメータmに1が設定される。
【0068】
ステップ206では、記憶部16の関連テーブルで、当該通信中に行われていた初期設定プロトコルの操作に関連付けされた第m番目の代替プロトコル群の操作が、初期設定プロトコルの操作の代わりに行われる。すなわち、第m番目の代替プロトコル群の操作を構成する各プロトコルによりデバイス20と通信が行われ、初期設定プロトコルの操作を代替する操作が行われる。なお、ステップ202でmに1が設定されているため、ここでは第1番目の代替プロトコル群の操作が行われる。
【0069】
ステップ208では、第m番目の代替プロトコル群の操作による通信中に通信エラーが発生したか否かが判断される。通信エラーが発生したと判断された場合には、ステップ210でmに1が加算され、インクリメントされる。ここでは、mは2となる。
【0070】
ステップ212では、記憶部16の関連テーブルに、初期設定プロトコSOAPの操作に関連付けされた第m番目(第2番目)の代替プロトコル群の操作があるか否かが判断される。ここで、関連テーブルに、SOAPの操作に関連付けされた第2番目の代替プロトコル群の操作があると判断された場合には、ステップ206の処理に戻り、第2番目の代替プロトコル群の操作が初期設定プロトコルの操作の代わりに行われる。また、関連テーブルに、関連付けられている第2番目の代替プロトコル群の操作はないと判断された場合には、通信エラーとなる。
【0071】
なお、ステップ208で通信エラーが発生しなかったと判断された場合には、ステップ216で通信が終了したか否かが判断される。通信が終了していないと判断された場合には、現在実行中の代替プログラム群の操作が継続される。通信が終了したと判断された場合には、正常終了となる。
【0072】
次に、初期設定プロトコルSOAPの親展ボックス一覧取得操作と、それを代替する第1番目の代替プロトコル群の操作とを対比させて詳細に説明する。
【0073】
図7(a)は、初期設定プロトコルSOAPの親展ボックス一覧取得操作におけるクライアントPC10とデバイス20との間で行われる通信シーケンスを示している。図示されるように、まず、クライアントPC10からデバイス20に対して親展ボックスの一覧の要求が送信される。デバイス20でこの要求が受信されると、デバイス20から親展ボックスの一覧がクライアントPC10に対して送信される。この親展ボックスの一覧には親展ボックス番号と各親展ボックス番号に対応した親展ボックス名が含まれており、SOAPの操作では一回の要求でデバイス20からこれらの情報を取得することができる。
【0074】
図7(b)は、初期設定プロトコルSOAPの親展ボックス一覧取得操作を代替する第1番目の代替プロトコル群の操作における通信シーケンスを示している。
【0075】
図示されるように、まず、Salutationによる通信で、クライアントPC10からデバイス20に対して親展ボックス番号の一覧の要求が送信される。デバイス20でこの要求が受信されると、デバイス20から親展ボックス番号の一覧がクライアントPC10に対して送信される。ここで、Salutationによる通信は終了する。
【0076】
次に、HTTPによる通信で、クライアントPC10からデバイス20に対して各親展ボックス番号に対応した親展ボックス名の要求が送信される。具体的には、まず第1番目の親展ボックス番号に対応した親展ボックス名の要求が送信される。デバイス20でこの要求が受信されると、デバイス20から第1番目の親展ボックス名がクライアントPC10に対して送信される。続いて、第2番目の親展ボックス番号に対応した親展ボックス名の要求が送信される。デバイス20でこの要求が受信されると、デバイス20から第2番目の親展ボックス名がクライアントPC10に対して送信される。この操作が繰り返され、全ての親展ボックス番号に対応した親展ボックス名が取得される。
【0077】
この代替プロトコル群の操作では、1回の要求で全ての情報を取得することはできないが、複数回のやりとりが実行されることにより、初期設定プロトコルSOAPの操作と同等の情報を取得することができる。
【0078】
以上説明したように、本実施形態では初期設定プロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、初期設定プロトコルの操作が代替プロトコル群の操作で代替されるため、通信に失敗する確率を低減させることができる。
【0079】
なお、本実施形態では、関連テーブルにおいて、初期設定プロトコルの操作を代替する代替プロトコル群の操作が、各操作毎に複数組記憶されている例について説明したが、関連付けされる代替プロトコル群の操作は1組だけであってもよい。また、各操作毎に、代替プロトコル群の操作の数が異なっていてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、代替プロトコル群の操作を構成する各プロトコルの操作の順序は予め定められており、その順序も関連テーブルに記憶されている例について説明したが、代替プロトコル群の操作が各プロトコルの操作の順序に関わりなく初期設定プロトコル操作を代替できる場合には、順序を定めずに、各操作の単なる組み合わせとして関連テーブルに記憶しておくようにしてもよい。
【0081】
また、本実施形態では、複数の代替プロトコル群の操作が、予め定められた優先順位で関連テーブルに記憶されており、初期設定プロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、この優先順位に従い、1つずつ順に代替プロトコル群の操作を選択し、選択した代替プロトコル群の操作を構成する各プロトコルにより通信する例について説明したが、優先順位を定めておかずに、関連テーブルに記憶された複数の代替プロトコル群の操作の中から1つずつ任意に選択して通信するようにしてもよい。
【0082】
[第3の実施形態]
つぎに、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0083】
本実施形態では、上述した第1の実施形態の通信制御と第2の実施形態の通信制御とを組み合わせた例について説明する。
【0084】
また、本実施形態においても、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、クライアントPC10とデバイス20とが、ネットワーク30を介して通信する場合について説明する。なお、クライアントPC10及びデバイス20の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。ただし、本実施形態では、記憶部16の図示されない第1記憶領域に図3に示されるような初期設定プロトコルと初期設定プロトコルを有効化できる有効化用プロトコルとを関連付ける関連テーブルが、同じく図示されない第2記憶領域に図5に示されるような初期設定プロトコルを用いて行われる操作とそれら各操作を代替するための代替プロトコル群の操作とを関連付ける関連テーブルが記憶されている。これら関連テーブルが主制御部12により参照されて、通信エラーが発生した場合の通信制御が行われる。
【0085】
以下、図8のフローチャートを用いて、主制御部12により実行される通信制御処理ルーチンについて詳細に説明する。
【0086】
ステップ300で通信が開始されてからステップ312で初期設定プロトコルの有効化に失敗するまで、或いはステップ316で通信が正常終了するまでの処理の詳細については、上述した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0087】
ステップ312で、否定判断された場合には、初期設定プロトコルを有効化するプロトコルが無いため、第1の実施形態では通信エラーとなって通信が終了するが、本実施形態では、続いてステップ314の代替プロトコル群の操作による代替処理が行われる。この処理は、第2の実施形態で示した通信制御処理と同様に、初期設定プロトコルの操作の代わりに、記憶部16の第2記憶領域の関連テーブルで関連付けられた代替プロトコル群の操作が行われるように制御される。全ての代替プロトコル群の操作によっても通信エラーが発生してしまった場合には、最終的に通信エラーで終了する。代替プロトコル群の操作による代替処理の詳細については、上述した第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0088】
なお、本実施形態では、初期設定プロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、まず有効化用プロトコルを用いてデバイス側の初期設定プロトコルを有効化するように制御し、有効化が失敗した場合には、代替プロトコル群の操作を行うように制御する例について説明したが、本発明はこのような例に限定されず、まず代替プロトコル群の操作により初期設定プロトコルの操作を代替する制御を行い、ここで通信エラーが発生した場合には、有効化用プロトコルを用いて初期設定プロトコルの有効化を行うように制御するようにしてもよい。
【0089】
このように、初期設定プロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合に、有効化用プロトコルを用いて通信対象側の初期設定プロトコルを有効化するように制御するか、若しくは、初期設定プロトコルの操作が代替プロトコル群の操作で代替されるように制御するため、通信に失敗する確率を低減させることができる。また、いずれかの制御により通信エラーが解消されなかった場合には、他方の制御を行うようにするため、通信に失敗する確率を大幅に低減させることができる。
【0090】
更にまた、本発明は上述のクライアントPCに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で様々な通信制御装置に適用可能である。また、通信対象についても、上述のマルチファンクションデバイスに限定されるものではなく、通信可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。
【0091】
【発明の効果】
請求項1、2及び請求項7、8に係る発明は、第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合に、第2のプロトコルを用いて通信対象側の第1のプロトコルを有効化するように制御するため、通信に失敗する確率を低減させることができる。
【0092】
また、請求項3、4及び請求項9、10に係る発明は、第1のプロトコルで扱うことができる情報がこの情報を代替する複数の第2のプロトコルで扱うことができる情報の組み合わせと関連付けられ、第1のプロトコルの通信で通信エラーが発生した場合には、関連付けられた組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御するため、通信に失敗する確率を低減させることができる。
【0093】
更にまた、請求項5、6及び請求項11、12に係る発明は、第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合に、第2のプロトコルを用いて通信対象側の第1のプロトコルを有効化するように制御する第1の制御、若しくは、第1のプロトコルで扱うことができる情報に関連付けられた、第1のプロトコルで扱うことができる情報を代替する複数の第3のプロトコルで扱うことができる情報の組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御する第2の制御のいずれか一方の制御を行い、このいずれか一方の制御により通信エラーが解消されなかった場合には、他方の制御を行うように制御するため、通信に失敗する確率を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るクライアントPCとマルチファンクションデバイスとがネットワークを介して通信する場合を示した図である。
【図2】 クライアントPCとマルチファンクションデバイスの構成を示したブロック図である。
【図3】 第1の実施形態の記憶部に記憶された関連テーブルを示す図である。
【図4】 第1の実施形態において主制御部により実行される通信制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 第2の実施形態の記憶部に記憶された関連テーブルを示す図である。
【図6】 第2の実施形態において主制御部により実行される通信制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】 図7(a)は、初期設定プロトコルSOAPの親展ボックス一覧取得操作におけるクライアントPCとデバイスとの間で行われる通信シーケンスであり、図7(b)は、初期設定プロトコルSOAPの親展ボックス一覧取得操作を代替する第1番目の代替プロトコル群の操作における通信シーケンスである。
【図8】 第3の実施形態において主制御部により実行される通信制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 クライアントPC
12 主制御部
14 通信制御部
16 記憶部
20 マルチファンクションデバイス
22 主制御部
24 通信制御部
26 記憶部
30 ネットワーク
Claims (12)
- 通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶する記憶手段と、
前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する制御手段と、
を含む通信制御装置。 - 前記記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御する請求項1記載の通信制御装置。 - 第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶する記憶手段と、
前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御する制御手段と、
を含む通信制御装置。 - 前記記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第2のプロトコルにより通信を行うように制御する請求項3記載の通信制御装置。 - 通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する第1の制御、若しくは、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御する第2の制御のいずれか一方の制御を行い、いずれか一方の制御を行うことにより通信エラーが解消しなかった場合には、他方の制御を行う制御手段と、
を含む通信制御装置。 - 前記第1の記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶すると共に、前記第2の記憶手段には、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶し、
前記制御手段は、前記第1の制御では、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御し、
更に、前記第2の制御では、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第3のプロトコルにより通信を行うように制御する請求項5記載の通信制御装置。 - 記憶手段に、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておき、
前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する通信制御方法。 - 前記記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておき、
前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御する請求項7記載の通信制御方法。 - 記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶しておき、
前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御する通信制御方法。 - 前記記憶手段に、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第2のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶しておき、
前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第2のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第2のプロトコルにより通信を行うように制御する請求項9記載の通信制御方法。 - 第1の記憶手段に、通信対象と通信を行うための第1のプロトコルと、前記通信対象との通信によって前記通信対象側の第1のプロトコルを有効化するための第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておくと共に、第2の記憶手段に、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報を代替する複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを関連付ける関連情報を記憶しておき、
前記第1のプロトコルの通信中に通信エラーが発生した場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルに関連付けられた第2のプロトコルを用いて、前記通信対象側の第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化された場合には、前記通信対象と前記第1のプロトコルにより通信を行うように制御する第1の制御、若しくは、前記第1のプロトコルによる通信に代えて、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御する第2の制御のいずれか一方の制御を行い、いずれか一方の制御を行うことにより通信エラーが解消しなかった場合には、他方の制御を行う通信制御方法。 - 前記第1の記憶手段に、前記第1のプロトコルと複数の前記第2のプロトコルとを関連付ける関連情報を記憶しておくと共に、前記第2の記憶手段には、第1のプロトコルによる通信で扱うことができる情報に対して、前記複数の第3のプロトコルによる通信で扱うことができる情報の組み合わせを複数組関連付ける関連情報を記憶しておき、
前記第1の制御では、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち1つを用いて前記第1のプロトコルが有効化されるように制御すると共に、前記第1のプロトコルが有効化されなかった場合には、前記第1の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルと関連付けられた複数の前記第2のプロトコルのうち、有効化に用いられた第2のプロトコルを除く第2のプロトコルを1つずつ選択し、選択した第2のプロトコルにより前記第1のプロトコルが有効化されるまで前記第1のプロトコルが有効化されるように制御し、
更に、前記第2の制御では、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち1つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルにより通信を行うように制御すると共に、前記組み合わせを構成する複数の第3のプロトコルの通信中にエラーが発生した場合には、前記第2の記憶手段に記憶された関連情報により前記第1のプロトコルの通信中に扱われていた情報に関連付けられた前記複数の組み合わせのうち、通信に用いられた組み合わせを除く組み合わせを1つずつ選択し、選択した組み合わせに基づいて、通信が正常終了するまで当該組み合わせを構成する第3のプロトコルにより通信を行うように制御する請求項11記載の通信制御方法。
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