JP4134700B2 - ワイヤハーネスアッシー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタとワイヤハーネスとを圧接により結合するワイヤハーネスアッシーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車載機器に接続するコネクタを備えたワイヤハーネスにおいて、コネクタとハーネスとの電気接続に圧接端子を用いるものがある。この圧接端子は、Y字形状をなす切欠き歯にハーネスを圧入して、ハーネスの被覆内の圧縮導体と圧接端子の切欠き歯とを接触させることにより、電気接続を形成するものである。
【0003】
しかし、ワイヤハーネスの配策(取り付け)作業などにおいて、コネクタとハーネスとの間にハーネスの軸方向(長手方向、リード線延長方向)の力が加わると、圧接端子に圧接されたハーネスの位置のずれが生じたり、更にはその位置ずれにより圧接部におけるハーネスの断線等が発生し、コネクタの接続不良となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記点に鑑みて、コネクタに圧接されるハーネスの圧接位置ずれを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ハーネス(20)と該ハーネスと結合するとともに車載機器と接続されるコネクタ(1、101、102、103、104、105)とを備え、該コネクタを介して前記車載機器とハーネスとの信号の授受を行うワイヤハーネスアッシーであって、前記コネクタは、互いに分割可能な上ケース(2、200、201、202、203)および下ケース(3、300、301、302、303)からなる筐体と、該筐体内に収納され、表面上に圧接端子(14a、14b、14c)を備えたプリント基板(13)と、を有し、前記ハーネスは、前記プリント基板の圧接端子と係合することにより電気接続されるとともに、前記上ケースまたは下ケースの少なくとも一方の壁面(15、16)に設けられたハーネス通し穴(17、170、171、172、173)より前記筐体外へ露出し、かつ、前記ハーネス上の前記圧接端子より前記ハーネス通し穴までの間の所定位置において前記上ケースまたは下ケースの少なくとも一方に設けられた突起(6、8、10、11、41、51、42、52、91、92、93a、93b、94a、94b)と係合することによりハーネスの軸方向への移動が抑制されており、
前記突起は、前記一方のケースのうち他方のケースに対向する面に配置され、前記ハーネスの電線部(21a、21b、21c)に所定長さの当接部(7、9)で当接しており、前記当接部は、前記他方のケースに対向する前記突起の所定長さの先端面であり、当該先端面の長手方向が前記電線の長手方向に対して30°ないし60°の角をなす方向に傾いて配置されていることを特徴とする。なお、ハーネスの軸方向とは、ハーネスの電線部の延長方向、または長手方向をいう。
【0006】
これにより、筐体外部よりハーネスにその軸方向への力が作用しても、ハーネスは突起に係合されてハーネスの軸方向への移動が抑制され、圧接端子でのハーネスの圧接位置ずれを防止することができる。
【0007】
ここで、前記圧接端子は、請求項2に記載のように、Y字溝(140)を有し、該Y字溝に前記ハーネスが圧入されて該Y字溝と前記ハーネスの被覆(23)内の導体(24)とが接触することにより前記電気接続がなされるものとすることができる。
【0008】
さらに、前記ハーネスは、請求項3に記載のように、前記突起と前記プリント基板とに挟まれることにより前記移動を抑制することができる。
【0010】
さらに、前記突起を、請求項に記載のように、前記ハーネス通し穴に設けてもよい。
【0011】
さらにまた、前記突起を、請求項に記載のように、前記上ケースより前記プリント基板の表面までの距離よりも長く突出して設け、これにより前記ハーネスを前記プリント基板と前記突起とにより屈曲されるようにしてもよい。
【0012】
請求項に記載の発明では、前記ハーネスは複数の平行な単線(21a、21b、21c)と、該単線間をそれぞれ絶縁材によりつなぐブリッジ部(22a、22b)とを有するリボン線(20)よりなり、前記ブリッジ部の所定位置に穴(25a、25b、26a、26b)を設け、前記突起が前記ブリッジ部の穴を貫通して係合することにより、前記ハーネスの移動を抑制することができる。
【0013】
本発明は、請求項に記載のように、前記筐体内に、車両用空調装置の切換ドア制御アクチュエータを駆動する回路を備え、前記圧接端子は前記プリント基板を介して前記回路に接続することにより、車両用空調装置に配策可能なワイヤハーネスアッシーとすることができ、配策作業中にハーネスの軸へ力が作用してもコネクタ内の圧接端子との圧接位置ずれの発生を防止することができる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタ部分の構成を示す図であり、(a)はコネクタ内部のA−A断面での平面図(一部は外観平面図)、(b)はB−B断面図、(c)は側面図である。
【0016】
本第1実施形態のワイヤーハーネスアッシーは、コネクタ1とコネクタ1の筐体内を貫通するよう配置されるハーネス20とからなる。1条のハーネス20に対しコネクタ1は通常、複数個結合されるが、以下では説明のためにコネクタ1を1個のみ示している。
【0017】
コネクタ1の筐体は、互いに分割可能な上ケース2および下ケース3が外周部に設けられている段付の嵌合部4、5で、互いに嵌め合わされることにより形成されている。ハーネス20は、筐体の上ケース2の側壁15に設けられたハーネス通し穴17よりコネクタの筐体外へ露出するよう組み付けられている。
【0018】
コネクタ1の筐体内には、下ケース3よりそれぞれ同一高さの突起としての下ハーネス押さえ10、11と、圧接部押さえ12とが一体的に設けられている。一方、上ケース2からも、それぞれ同一高さの突起としての上ハーネス押さえ6、8が一体的に設けられている。
【0019】
これらの突起6、8、10、11、12は、図1(a)、(b)に示すように、それぞれ、先端の断面形状が半円形の山が連続した”うね”状体であり、その長手方向が、後述するハーネス20の軸方向(長手方向、リード線あるいは電線の延長方向)と直交する方向に配置されている。
【0020】
さらに、上ハーネス押さえ6および8と下ハーネス押さえ10および11は、それぞれ、プリント基板13を挟んで同じ位置で対向するよう、かつ、圧接端子14a、14b、14cから左右のハーネス通し穴17までの電線21a、21b、21c上において、ハーネス通し穴17に近接して配置されている。
【0021】
プリント基板13は下ハーネス押さえ10、11および圧接部押さえ12の上に載置される。
【0022】
プリント基板13の表面上(図1(b)では紙面上側の面上)には、圧接端子14a、14b、14cが設けられ、裏面上には、この圧接端子14a、14b、14cと接続された図示しない車両用空調装置の切換ドア制御アクチュエータを駆動する回路が配置されている。なお、この回路は、ワイヤーハーネスの配策時に、アクチュエータ接続部18を介して上記切換ドア制御アクチュエータと接続される。
【0023】
ハーネス20は、平行な3本の電線21a、21b、21c間を電線の被覆23と一体的に絶縁材により形成されたブリッジ部22a、22bでつないだリボン線が用いられている。
【0024】
圧接端子14a、14b、14cは、図2に示すようにそれぞれY字溝を持つ金属の圧接刃140を有し、ハーネス20の電線21a、21b、21cがこのY字溝に圧入されることにより、溝の圧接刃140がブリッジ部22a、22bおよび電線の被覆23を破って、電線の圧縮導体24と電気接続が形成される。
【0025】
なお、プリント基板13の裏面で圧接部押さえ12が当接することにより、プリント基板13が変形することなくハーネス20の圧入を確実に行うことができる。
【0026】
このように、圧接端子14a、14b、14cとハーネス20との接続部(圧接部という)は、Y字溝の圧接刃140が圧縮導体に食い込んでいるので、電線の長手方向(軸方向)に力Fが加わると圧接部の軸方向への位置ずれが生じたり、さらには、圧接刃140による断線が生ずる可能性がある。
【0027】
本第1実施形態では、プリント基板13の表面上に載置され、圧接部で圧接端子14a、14b、14cと圧接接続されたハーネス20を、上ケース2に設けられた突起としての上ハーネス押さえ6、8とプリント基板13および下ハーネス押さえ10、11とで挟み込み、当接部としての上ハーネス押さえ6、8の半円形先端7、9をハーネス20を変形させる程度に電線21a、21b、21cの各被覆23に押し付けて、電線21a、21b、21cと上ハーネス押さえ6、8およびプリント基板13との間に抵抗力を生じさせている。
【0028】
これにより、ハーネス20に軸方向の引抜き力Fが作用しても圧接部の位置ずれを抑制することができ、ハーネス20とコネクタ1との接続不良やハーネス20の断線等を防止することができる。
【0029】
また、本第1実施形態では、上ハーネス押さえ6、8を、圧接部としての圧接端子14a、14b、14cを挟んで2個所に設けているので、図1(b)の左右からの引抜き力Fに対して、圧接部の位置ずれを効果的に抑制することができる。
【0030】
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタ101の内部平面図であり、図中、上記第1実施形態と同じ構成部分には同一符号を付している。本第2実施形態は、上記第1実施形態と、上ハーネス押さえ61a、61b、61cおよび71a、71b、71cの各長手方向が電線21a、21b、21cの延長方向(長手方向)と直交方向ではなく、角度θ傾けて設けられている点のみが異なっている。
【0031】
すなわち、上ハーネス押さえ61a、61b、61cおよび71a、71b、71cは、上記第1実施形態の上ハーネス押さえ6および8の各電線21a、21b、21cとの当接部の中心に対してそれぞれθ=45°傾けて設けたものである。なお、下ハーネス押さえ10、11は、第1実施形態と同様、ハーネス20の軸方向と直交する方向に”うね”状体として設けられている。
【0032】
このように、上ハーネス押さえ61a、61b、61cおよび71a、71b、71cの長手方向を電線の長手方向(軸方向または延長方向)とθ=45°の角度をなして設けることにより、ハーネス押さえの電線の軸方向の当接部長さが実質的に長くなり、電線に生ずる引抜き力Fに対する抵抗力が強くなり、圧接位置ずれの抑制効果を高めることができる。
【0033】
なお、上ハーネス押さえの長手方向と電線の長手方向とのなす角θは、θ=0°とすれば上ハーネス押さえの当接部の長さで電線を抑えることができるが、反面、電線の直径方向に対する位置合わせ精度が要求されるため、30°≦θ≦60°の範囲が望ましい。
【0034】
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタ102の一部断面図である。図中、上記第1および第2実施形態と同じ構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
本第2実施形態のコネクタ102は、上ケース200および下ケース300の外周部に設けた嵌合部4、5のハーネス通し穴170部分で、上ケース側の突起41および凹部40と、下ケース側の突起51および凹部50とを形成している。
【0036】
ハーネス20の電線21a、21b、21cは、図4に示すように、コネクタ102への組み付け時に、突起51と凹部40との間の間隙、および突起41と凹部50との間の間隙を通ることにより屈曲するとともに、突起41、51の角部分で圧縮される。
【0037】
このように、コネクタ102の嵌合部4、5に設けた突起41、51および凹部40、50により、ハーネス20を屈曲および圧縮することにより、ハーネス20の軸方向への引抜き力Fに対して電線21a、21b、21cには摩擦抵抗力が生じ、圧接位置ずれを抑制することができる。
【0038】
なお、図4において、上ハーネス押さえ6および下ハーネス押さえ10を設けなくても、嵌合部の突起41、51によるハーネス20の屈曲により十分な位置ずれ防止効果を得ることができる。
【0039】
また、嵌合部の突起41、51および凹部40、50でのハーネス20の被覆23の屈曲、圧縮により、ハーネス20を通ってハーネス通し穴170よりコネクタ102内部へ水分が流入することを阻止することができる。
【0040】
図5は第3実施形態の他の例のコネクタ103の一部断面図である。この例では、コネクタ103の嵌合部4、5のハーネス通し穴171部分で、上ケース201および下ケース301それぞれから、2対の突起42、52を設けている。
【0041】
ハーネス20のコネクタ103への組み付け時、これらの突起42、52で電線21a、21b、21cを挟み込んで圧縮することにより、ハーネス20の軸方向への引抜き力Fに対して電線21a、21b、21cには摩擦抵抗力が生じ、圧接位置ずれを抑制することができる。
【0042】
なお、図5においても、上ハーネス押さえ6および下ハーネス押さえ10を設けなくても、嵌合部の突起42、52によるハーネス20の圧縮により十分な位置ずれ防止効果を得ることができる。
【0043】
また、嵌合部の突起42、52によるハーネス20の圧縮により、ハーネス20を通ってハーネス通し穴171よりコネクタ103内部へ水分が流入することを阻止することができる。
【0044】
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタ104の一部断面図である。図中、上記第1ないし第3実施形態と同じ構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
本第4実施形態のコネクタ104は、圧接端子14a、14b、14cと嵌合部のハーネス通し穴172との間のハーネス通し穴172付近で、上ケース202よりプリント基板13の表面までの距離よりも大きい高さのうね状の突起91を設けるとともに、下ケース302よりプリント基板13の表面までの距離よりも大きい高さのうね状の突起92を設けている。
【0046】
ハーネス20の電線21a、21b、21cは、図6に示すように、コネクタ104への組み付け時に、プリント基板13の端部と突起91とに、および突起91と突起92とにそれぞれ係合し、これら2個所で屈曲する。これにより、ハーネス20の軸方向への引抜き力Fに対して電線21a、21b、21cには摩擦抵抗力が生じ、圧接位置ずれを抑制することができる。
【0047】
(第5実施形態)
図7(a)は、第5実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタ105の一部断面図であり、同(b)は、コネクタ105内のハーネス20の斜視図である。図中、上記第1ないし第4実施形態と同じ構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
本第5実施形態のコネクタ105は、圧接端子14a、14b、14cと嵌合部のハーネス通し穴173との間のハーネス通し穴173付近で、下ケース303より圧接端子14a、14b、14cまでの距離よりも大きい高さの4本の角柱突起93a、93b、94a、94bを設けている。
【0049】
一方、ハーネス20のブリッジ部22a、22bには、予め、角柱突起93a、93b、94a、94bが貫通できる程度の大きさおよび間隔の矩形のボス用穴25a、25b、26a、26bが明けられている。
【0050】
図7(a)、(b)に示すように、ハーネス20をコネクタ105へ組み付ける場合には、まず、ハーネス20のブリッジ部22a、22bに設けられたボス用穴25a、25b、26a、26bに、ボスとしての角柱突起93a、93b、94a、94bをそれぞれ貫通させて、ハーネス20の圧接部の位置決めを行う。その後、圧接端子14a、14b、14cへ電線21a、21b、21cを圧入して、ハーネス20とプリント基板13との電気接続を完了する。
【0051】
このように、ハーネス20の軸方向への移動を、ハーネスのブリッジ部に設けたボス用穴25a、25b、26a、26bに下ケースより立設した角柱突起を係合、貫通させることにより阻止しているので、ハーネス20の軸方向への引抜き力Fに対して電線21a、21b、21cに抵抗力が作用し、圧接位置ずれを抑制することができる。
【0052】
(他の実施形態)
上記各実施形態のハーネス20は3本の電線21a、21b、21cからなるリボン線を用いた例を示したが、3本に限らず何本であっても適用可能である。また、特に第1ないし第4実施形態においては、ハーネスとして単線であっても適用可能である。
【0053】
上記第5実施形態では、下ケース303に角柱突起93a、93b、94a、94bを設け、ハーネス20のブリッジ部22a、22bにも突起と係合する矩形のボス用穴25a、25b、26a、26bを設けた例を示したが、これに限らず、円柱突起や楕円柱突起でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図であり、(a)はコネクタ内部のA−A断面における平面図、(b)はB−B断面図、(c)は側面図である。
【図2】圧接端子と圧接端子に圧入される電線の断面を示す図である。
【図3】第2実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタの内部平面図である。
【図4】第3実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタの一部断面図である。
【図5】第3実施形態の他の例のコネクタの一部断面図である。
【図6】第4実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタの一部断面図である。
【図7】(a)は第5実施形態のワイヤーハーネスアッシーのコネクタの一部断面図であり、(b)はコネクタ内のハーネスの斜視図である。
【符号の説明】
1…コネクタ、2…上ケース、3…下ケース、4、5…嵌合部、
6、8…上ハーネス押さえ(突起)、7、9…当接部、
10、11…下ハーネス押さえ(突起)、12…圧接部押さえ(突起)、
13…プリント基板、14、14a、14b、14c…圧接端子、
17…ハーネス通し穴、20…ハーネス、21a、21b、21c…電線、
22a、22b…ブリッジ部、25a、25b、26a、26b…ボス用穴。

Claims (7)

  1. ハーネス(20)と該ハーネスと結合するとともに車載機器と接続されるコネクタ(101)とを備え、該コネクタを介して前記車載機器とハーネスとの信号の授受を行うワイヤハーネスアッシーであって、
    前記コネクタは、
    互いに分割可能な上ケース(2)および下ケース(3)からなる筐体と、
    該筐体内に収納され、表面上に圧接端子(14a、14b、14c)を備えたプリント基板(13)と、を有し、
    前記ハーネスは、前記プリント基板の圧接端子と係合することにより電気接続されるとともに、前記上ケースまたは下ケースの少なくとも一方の壁面(15、16)に設けられたハーネス通し穴(17)より前記筐体外へ露出し、かつ、前記ハーネス上の前記圧接端子より前記ハーネス通し穴までの間の所定位置において前記上ケースまたは下ケースの少なくとも一方に設けられた突起(61a、61b、61c、71a、71b、71c)と係合することによりハーネスの軸方向への移動が抑制されており、
    前記突起は、前記一方のケースのうち他方のケースに対向する面に配置され、前記ハーネスの電線部(21a、21b、21c)に所定長さの当接部(7、9)で当接しており、
    前記当接部は、前記他方のケースに対向する前記突起の所定長さの先端面であり、当該先端面の長手方向が前記電線の長手方向に対して30°ないし60°の角をなす方向に傾いて配置されていることを特徴とするワイヤハーネスアッシー。
  2. 前記圧接端子はY字溝(140)を有し、該Y字溝に前記ハーネスが圧入されて該Y字溝と前記ハーネスの被覆(23)内の導体(24)とが接触することにより前記電気接続がなされるものであることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスアッシー。
  3. 前記ハーネスは、前記突起と前記プリント基板とに挟まれることにより前記移動が抑制されることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤハーネスアッシー。
  4. 前記突起は、前記ハーネス通し穴に設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のワイヤハーネスアッシー。
  5. 前記突起は、前記上ケースより前記プリント基板の表面までの距離よりも長く突出して設けられ、前記ハーネスは前記プリント基板と前記突起とにより屈曲されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のワイヤハーネスアッシー。
  6. 前記ハーネスは複数の平行な単線(21a、21b、21c)と、該単線間を絶縁材によりつなぐブリッジ部(22a、22b)とを有するリボン線(20)よりなり、前記ブリッジ部の所定位置に穴(25a、25b、26a、26b)を設け、前記突起が前記ブリッジ部の穴を貫通して係合することにより、前記ハーネスの移動を抑制することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のワイヤハーネスアッシー。
  7. 前記筐体内には、車両用空調装置の切換ドア制御アクチュエータを駆動する回路を備え、
    前記圧接端子は前記プリント基板を介して前記回路に接続されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のワイヤハーネスアッシー。
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