JP4134694B2 - 高周波信号用回路基板 - Google Patents
高周波信号用回路基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4134694B2 JP4134694B2 JP2002337327A JP2002337327A JP4134694B2 JP 4134694 B2 JP4134694 B2 JP 4134694B2 JP 2002337327 A JP2002337327 A JP 2002337327A JP 2002337327 A JP2002337327 A JP 2002337327A JP 4134694 B2 JP4134694 B2 JP 4134694B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency signal
- high frequency
- dummy
- rewiring
- csp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Structure Of Printed Boards (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高周波信号を伝達するための高周波信号用回路基板に関するものであり、特に、再配線を有する半導体装置に好適な高周波信号用回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばCSP(chip size package)と呼ばれる半導体装置には、一例として、半導体基板上に設けられた絶縁膜上に再配線が設けられ、再配線の先端パッド部上にバンプ電極(ポスト)が設けられた構造のものがある。このような半導体装置では、バンプ電極を回路基板上に設けられた接続端子に直接ボンディングすることが可能であり、実装面積がチップサイズの高密度実装を実現することができる。ところで、最近では、上記構成の半導体装置を備えた携帯電話等の電子機器において、ブルートゥース等の送受信信号回路を内蔵するようになっている。このような携帯型電子機器では、高周波が伝送される高周波回路における減衰を低減するために、高周波配線を有する配線基板を半導体装置の上面に密着して配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−312756号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、配線基板と半導体装置の一体化のため、複雑な多数の工程が必要とされるばかりでなく、半導体装置に伝送された高周波信号の減衰も大きい。
そこで、この発明は、高周波信号の減衰を抑制することができる高周波信号用回路基板を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の接続パッドが形成された半導体基板と、前記半導体基板上に形成され前記各接続パッドを露出する開口部を有する絶縁膜と、該絶縁膜上に形成され一端部が前記接続パッドに接続された高周波信号を伝達するための高周波信号配線とを具備し、前記高周波信号配線は全体が同一の材料で形成され、前記接続パッドに接続された接続部と、他端部に設けられた外部接続用パッド部と、前記接続部と前記外部接続用パッド部との間に設けられた円形状のダミーパッド部と、前記接続部と前記ダミーパッド部および前記ダミーパッド部と前記外部接続用パッド部を接続する引き回し部を有し、該引き回し部は前記接続部と前記ダミーパッド部と前記ダミーパッド部と前記外部接続用パッド部間に屈曲部を有し、前記ダミーパッド部は前記屈曲部に形成され、前記ダミーパッド部の円形部の直径は前記引き回し部の幅よりも大きく形成されているものであり、前記高周波信号配線の前記外部接続用パッド部上にポストが形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線には、5GHz以上の高周波信号が伝達されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ダミーパッド部は、1つの前記高周波信号配線上に、所定の間隔で、複数個設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線の配置面上に前記高周波信号配線に沿ってグラウンドパターンが設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記グラウンドパターンは前記高周波信号配線の両側に設けられていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線には、5GHz〜27GHzの高周波信号が伝達されることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ダミーパッド部は、前記屈曲部のほぼ中心に位置することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ダミーパッド部は、前記屈曲部の内側に位置することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線には、19GHz〜23GHzの高周波信号が伝達されることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1(A)はこの発明の一実施形態としての半導体装置の要部の透過平面図を示し、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿う一部の断面図を示したものである。この半導体装置は平面正方形状のシリコン基板(半導体基板)1を備えている。シリコン基板1の上面周辺部にはアルミニウムからなる複数の接続パッド2が設けられている。接続パッド2の中央部を除くシリコン基板1の上面には酸化シリコンからなる酸化膜3およびポリイミドからなる保護膜4が設けられている。接続パッド2の中央部は、酸化膜3および保護膜4に設けられた開口部5を介して露出されている。
【0007】
開口部5を介して露出された接続パッド2の上面から保護膜4の上面の所定の箇所にかけて銅からなる第1〜第3の再配線6、7、8が設けられている。この場合、第1の再配線(高周波信号配線)6は、例えば、ブルートゥース等に組み込まれた高周波処理回路に接続される送受信信号線であり、接続パッド2に接続された部分からなる正方形状の接続部6aと、円形状のダミーパッド部6bと、接続部6aとダミーパッド部6bとを接続する引き回し線6cと、円形状の外部接続用パッド部6dと、両パッド部6b、6dを接続する引き回し線6eとからなっている。
【0008】
第2の再配線7は、グラウンド線であり、2つの接続パッド2に接続された部分からなる正方形状の接続部7aと、両接続部7aを接続し、第1の再配線6を囲むように配置された引き回し線7bとからなっている。第3の再配線8は、送受信配線以外の回路用配線であり、接続パッド2に接続された部分からなる正方形状の接続部8aと、円形状の先端パッド部8bと、接続部8aと外部接続用パッド部8bとを接続する引き回し線8cとからなっている。
【0009】
なお、上記において、第1の再配線6を送受信信号線として、1本のみ図示してあるが、送信信号線および受信信号線を別々に形成したものでもよく、その場合、第1の再配線6は、それぞれ、グラウンド線である第2の再配線7によって囲まれた領域に配置される。
【0010】
第1の再配線6の外部接続用パッド部6dの上面には銅等からなる円柱形状のポスト9が設けられている。第1の再配線6のダミーパッド部6bの上面には銅等からなるダミーポスト10が設けられている。第3の再配線8の外部接続用パッド部8bの上面には銅等からなる円柱形状のポスト11が設けられている。ポスト9、11およびダミーポスト10は、めっき等により同時に形成されるものであり、実質的に同一の高さを有する。また、ポスト9、11とダミーポスト10とは、同一の直径であっても、あるいは、異なる直径であってもよい。
【0011】
ポスト9、11およびダミーポスト10を除いて再配線6、7、8を含む保護膜4の上面にはエポキシ系樹脂からなる封止膜12がその上面がポスト9、11およびダミーポスト10の上面とほぼ面一となるように設けられている。ここで、ダミーパッド部およびダミーポストなる用語は、本発明においては、当該回路の終端に位置し、他の回路に接続されることのないパッド部およびポストと定義付けされる。
【0012】
次に、ダミーパッド部6bおよびダミーポスト10の役目について、実験結果と併せて説明する。まず、第1の実験のために、図2(A)、(B)に示す半導体装置を用意した。この半導体装置は平面正方形状のシリコン基板21を備えている。シリコン基板21の上面には酸化シリコンからなる酸化膜22およびポリイミドからなる保護膜23が設けられている。
【0013】
保護膜23の上面の図2(A)において上下方向の中央部には銅からなる再配線24が左右方向に延びて設けられている。この場合、再配線24の中央部には円形状のダミーパッド部25が設けられている。再配線24の両端部には正方形状の接続端子26、27が設けられている。ダミーパッド部25の上面には銅からなる円柱形状のダミーポスト28が設けられている。
【0014】
保護膜23の上面において再配線24の幅方向両側には銅からなるグラウンド配線(グラウンドパターン)29、30が再配線24に沿って平行に設けられている。グラウンド配線29、30の各両端部において接続端子26、27と対向する側には、接続端子の一部となる突出部29a、30aが設けられている。
【0015】
ここで、再配線24は、図1に示す第1の再配線6に対応する。ダミーパッド部25は、図1に示すダミーパッド部6bに対応する。ダミーポスト28は、図1に示すダミーポスト10に対応する。グラウンド配線29、30は、図1に示す第2の再配線7に対応する。
【0016】
次に、上記構成の半導体装置の寸法の一例について説明する。シリコン基板21の平面サイズは2400×2400μm、厚さは600μmである。酸化膜22の厚さは0.5μmである。保護膜23の厚さは6μmである。接続端子26、27およびダミーパッド部25を含む再配線24の厚さは5μmである。再配線24の幅は10μmである。ダミーパッド部25を含む再配線24の長さは1800μmである。接続端子26、27の平面サイズは170×170μmである。ダミーパッド部25およびダミーポスト28の直径は300μmである。ダミーポスト28の高さは100μmである。
【0017】
グラウンド配線29、30の長さは2140μmである。グラウンド配線29、30の突出部29a、30aを除く部分の長さは1800μmである。したがって、突出部29a、30aの長さは、対向する接続端子26、27の一辺の長さと同じで170μmである。グラウンド配線29、30の突出部29a、30aを含む部分の幅は340μmである。突出部29a、30aと接続端子26、27との間隔は130μmである。
【0018】
次に、上記構成の半導体装置の高周波信号の透過特性S21について、ネットワークアナライザ等の測定器具を用いて調べた。この場合、接続端子26、27および突出部29a、30aの部分に測定用のプローブを接触させた。また、本発明の半導体装置は、ダミーパッド部25上にダミーポスト28を有するもの(以下、ポスト有りCSPという。)と、ダミーパッド部25は有するが、その上にダミーポスト28が形成されていないもの(以下、ポスト無しCSPという。)とを用意し、また、比較のために、図3に示すように、ダミーポスト28およびダミーパッド部25を有せず、再配線24のみを有する半導体装置(以下、再配線のみCSPという。)を用意した。
【0019】
そして、各CSPの高周波信号の透過特性S21を測定したところ、図4に示す結果が得られた。図4において、実線はポスト有りCSPの透過特性S21を示し、点線はポスト無しCSPの透過特性S21を示し、一点鎖線は再配線のみCSPの透過特性S21を示す。
【0020】
さて、図4から明らかなように、高周波信号の減衰量は、約5GHzまでは、一点鎖線で示す再配線のみCSPの方が実線で示すポスト有りCSPおよび点線で示すポスト無しCSPよりも小さいが、約5GHzを越えると、逆転し、実線で示すポスト有りCSPおよび点線で示すポスト無しCSPの方が一点鎖線で示す再配線のみCSPよりも小さくなる。したがって、約5GHz以上の周波数帯域では、ポスト有りCSPおよびポスト無しCSPでの高周波信号の減衰は再配線のみCSPの場合と比較して抑制することができる。
【0021】
次に、実線で示すポスト有りCSPと点線で示すポスト無しCSPとについて見ると、高周波信号の減衰量は、約5GHz〜約25GHzの周波数帯域では、実線で示すポスト有りCSPの方が点線で示すポスト無しCSPよりもやや小さい。したがって、約5GHz〜約25GHzの周波数帯域では、ポスト有りCSPでの高周波信号の減衰はポスト無しCSPの場合と比較してやや抑制することができる。
【0022】
なお、上記第1の実験では、再配線24を直線としたが、次に、第2の実験として、再配線が屈曲部を有する場合について説明する。この場合、図5に示す半導体装置を用意した。この図5に示す半導体装置において、図1(A)に示す半導体装置と同一名称部分には同一の符号を付して説明する。なお、この半導体装置の断面形状は、基本的には、図1(B)に示す場合と同じである。
【0023】
この半導体装置では、再配線24の中央部はほぼ90°に折り曲げられ、その屈曲部となる部分に円形状のダミーパッド部25が設けられている。この場合、ダミーパッド部25の中心は、シリコン基板21の中心で、再配線24の屈曲部となる点に配置されている。したがって、ダミーパッド部25上に設けられた円柱形状のダミーポスト28の中心も、再配線24の屈曲部となる点に配置されている。2つのグラウンド配線29、30は、再配線24を囲むように設けられ、全体として、ほぼ正方形枠状に配置されている。
【0024】
次に、上記構成の半導体装置の寸法の一例について説明する。シリコン基板21の平面サイズは2400×2400μmである。再配線24の幅は10μmである。接続端子26、27の平面サイズは170×170μmである。ダミーパッド部25およびダミーポスト28の直径は300μmである。ダミーポスト28の高さは100μmである。
【0025】
グラウンド配線29、30の幅は、接続端子26、27の一辺の長さと同じで170μmである。一方のつまり図5の左上のグラウンド配線9の一辺の長さは、それぞれ、855μmである。他方のグラウンド配線10の長辺の長さは、それぞれ、1755μmであり、短辺の長さは、それぞれ、470μmである。グラウンド配線29、30と接続端子26、27との間隔は130μmである。接続端子26、27を除く各再配線24の長さは、屈曲部となる位置に形成された円形状のダミーパッド部25の中心まで、それぞれ、895μmである。
【0026】
次に、上記構成の半導体装置の高周波信号の透過特性S21について、ネットワークアナライザ等の測定器具を用いて調べた。この場合、本発明の半導体装置は、ダミーパッド部25上にダミーポスト28を有するもの(以下、ポスト有りCSPという。)と、ダミーパッド部25は有するが、その上にダミーポスト28が形成されていないもの(以下、ポスト無しCSPという。)とを用意し、また、比較のために、図6に示すように、ダミーポスト28およびダミーパッド部25を有せず、再配線24のみを有する半導体装置(以下、再配線のみCSPという。)を用意した。
【0027】
そして、各CSPの高周波信号の透過特性S21を測定したところ、図7に示す結果が得られた。図7において、実線はポスト有りCSPの透過特性S21を示し、点線はポスト無しCSPの透過特性S21を示し、一点鎖線は再配線のみCSPの透過特性S21を示す。
【0028】
さて、図7から明らかなように、高周波信号の減衰量は、約5GHzまでと約27GHz以上とでは、一点鎖線で示す再配線のみCSPの方が実線で示すポスト有りCSPおよび点線で示すポスト無しCSPよりも小さいが、その間の周波数帯域では、逆転し、実線で示すポスト有りCSPおよび点線で示すポスト無しCSPの方が一点鎖線で示す再配線のみCSPよりも小さくなる。
【0029】
したがって、約5GHz〜約27GHzの周波数帯域では、ポスト有りCSPおよびポスト無しCSPでの高周波信号の減衰は再配線のみCSPの場合と比較して抑制することができる。この結果、図1において、ブルートゥースの送受信信号線としての第1の再配線6の幅が例えば10μm程度と極めて狭くても、高周波信号の減衰を抑制することができる。なお、約5GHz以下の周波数帯域では、再配線のみCSPが好ましいことは言うまでもない。
【0030】
次に、実線で示すポスト有りCSPと点線で示すポスト無しCSPとについて見ると、高周波信号の減衰量は、約5GHz〜約23GHzの周波数帯域では、実線で示すポスト有りCSPの方が点線で示すポスト無しCSPよりもやや小さい。したがって、約5GHz〜約23GHzの周波数帯域では、ポスト有りCSPでの高周波信号の減衰はポスト無しCSPの場合と比較してやや抑制することができる。
【0031】
なお、上記第2の実験では、ダミーパッド部25の中心を再配線24の屈曲部となる点に配置した場合について説明したが、次に、第3の実験として、ダミーパッド部25を再配線24の屈曲部の内側および外側に配置した場合について説明する。この場合、図8(A)、(B)にそれぞれ示す半導体装置を用意した。すなわち、図8(A)に示す半導体装置では、ダミーパッド部25は再配線24の屈曲部の内側に配置され、図8(B)に示す半導体装置では、ダミーパッド部25は再配線24の屈曲部の外側に配置されている。ただし、この場合、ダミーパッド部25のみを有し、その上にはポストは設けられていない。
【0032】
なお、ここでは、1つの高周波信号配線の2本の線分が交差する点を屈曲部とし、ダミーパッドの中心が前記屈曲部を中心とする2本の線分の交差角の小さい側に位置する場合を屈曲部の内側に位置するとし、前記屈曲部を中心とする2本の線分の交差角の大きい側に位置する場合を屈曲部の外側に位置するとする。
【0033】
次に、図8(A)、(B)にそれぞれ示す半導体装置の高周波信号の透過特性S21を測定したところ、図9に示す結果が得られた。図9において、実線は図8(A)に示す半導体装置(以下、パッド内側CSPという。)の透過特性S21を示し、一点鎖線は図8(B)に示す半導体装置(以下、パッド外側CSPという。)の透過特性S21を示す。この場合、図9に示す点線は、図5に示す場合において、ダミーパッド部25のみを有し、その上にポストが設けられていない半導体装置(以下、パッド中心CSPという。)の透過特性S21を示し、図7に示す点線と同じである。
【0034】
さて、図9から明らかなように、約19GHzまでは、各CSPとも高周波信号がほぼ同じように減衰するが、約19GHzを越えると、実線で示すパッド内側CSPの高周波信号の減衰がほぼ一定となり、一点鎖線で示すパッド外側CSPの高周波信号の減衰が急激に大きくなり、点線で示すパッド中心CSPの高周波信号の減衰はその中間的な性質を示す。したがって、ダミーパッド部25は、再配線24の屈曲部の外側に配置するよりも、再配線24の屈曲部となる点または再配線24の屈曲部の内側に配置する方がより好ましい。
【0035】
なお、上記実験では、図2に示すように、保護膜23上にグラウンド配線29、30を設けた場合について説明したが、次に、保護膜下にグラウンドプレーンを設けた場合について説明する。
【0036】
まず、第4の実験のために、図10(A)、(B)に示す半導体装置を用意した。この半導体装置は平面正方形状のシリコン基板31を備えている。シリコン基板31の上面には酸化シリコンからなる酸化膜32、アルミニウムからなるグラウンドプレーン(グラウンドパターン)33およびポリイミドからなる保護膜34が設けられている。グラウンドプレーン33は、接続端子37、38の内側のシリコン基板31上にベタ状に形成されているか、接続端子37、38に対応する領域を除くシリコン基板31上全面にベタ状に形成されている。
【0037】
保護膜34の上面の図10(A)において上下方向の中央部には銅からなる再配線35が左右方向に延びて設けられている。再配線35の中央部には円形状のダミーパッド部36が設けられている。再配線35の両端部には正方形状の接続端子37、38が設けられている。ダミーパッド部36の上面には銅からなる円柱形状のダミーポスト39が設けられている。
【0038】
保護膜34の上面において接続端子37、38の各上下方向方向両側には銅からなる長方形状の接続端子(グラウンド端子)40が再配線35と平行に設けられている。接続端子40は、保護膜34に設けられた円形状の開口部41を介してグラウンドプレーン33に接続されている。
【0039】
次に、上記構成の半導体装置の寸法の一例について説明する。シリコン基板31の平面サイズは2400×2400μm、厚さは600μmである。酸化膜32の厚さは0.5μmである。グラウンドプレーン33の厚さは1μmである。保護膜34の厚さは6μmである。接続端子37、38およびダミーパッド部36を含む再配線35の厚さは5μmである。再配線35の幅は10μmである。ダミーパッド部36を含む再配線35の長さは1800μmである。
【0040】
接続端子37、38の平面サイズは170×170μmである。ダミーパッド部36およびダミーポスト39の直径は300μmである。ダミーポスト39の高さは100μmである。接続端子40の平面サイズは340×170μmである。接続端子40と接続端子37、38との間隔は130μmである。開口部41の直径は130μmである。
【0041】
次に、上記構成の半導体装置の高周波信号の透過特性S21について、ネットワークアナライザ等の測定器具を用いて調べた。この場合、接続端子37、38、40に測定用のプローブを接触させた。また、本発明の半導体装置は、ダミーパッド部25上にダミーポスト28を有するもの(以下、ポスト有りCSPという。)と、ダミーパッド部25は有するが、その上にダミーポスト28が形成されていないもの(以下、ポスト無しCSPという。)とを用意し、また、比較のために、図11に示すように、ダミーポスト39およびダミーパッド部36を有せず、再配線35のみを有する半導体装置(以下、再配線のみCSPという。)を用意した。
【0042】
そして、各CSPの高周波信号の透過特性S21を測定したところ、図12に示す結果が得られた。図12において、実線はポスト有りCSPの透過特性S21を示し、一点鎖線は再配線のみCSPの透過特性S21を示す。この場合、ポスト無しCSPの透過特性S21は、実線で示すポスト有りCSPの透過特性S21とほぼ同じであるので、当該実線で示すこととする。
【0043】
さて、図12から明らかなように、高周波信号の減衰量は、約19GHzまでは、一点鎖線で示す再配線のみCSPの方が実線で示すポスト有りCSPおよびポスト無しCSPよりも小さいが、約19GHzを越えると、逆転し、実線で示すポスト有りCSPおよびポスト無しCSPの方が一点鎖線で示す再配線のみCSPよりも小さくなる。
【0044】
したがって、約19GHz以上の周波数帯域では、ポスト有りCSPおよびポスト無しCSPでの高周波信号の減衰は再配線のみCSPの場合と比較して抑制することができる。また、ポスト有りCSPの透過特性S21とポスト無しCSPの透過特性S21とはほぼ同じであるので、ポスト39の有無による差はほとんど見られない。
【0045】
なお、上記第4の実験では、再配線35を直線としたが、次に、第5の実験として、再配線が屈曲部を有する場合について説明する。この場合、図13に示す半導体装置を用意した。この図13に示す半導体装置において、図10(A)に示す半導体装置と同一名称部分には同一の符号を付して説明する。なお、この半導体装置の断面形状は、基本的には、図10(B)に示す場合と同じである。ただし、この場合、ダミーパッド部36のみを有し、その上にはポストは設けられていない。
【0046】
この半導体装置では、再配線35の中央部はほぼ90°に折り曲げられ、その屈曲部となる部分に円形状のダミーパッド部36が設けられている。この場合、ダミーパッド部36の中心は、シリコン基板31の中心で、再配線35の屈曲部となる点に配置されている。
【0047】
次に、上記構成の半導体装置の高周波信号の透過特性S21について、ネットワークアナライザ等の測定器具を用いて調べた。この場合、比較のために、図14(A)、(B)にそれぞれ示す半導体装置を用意した。すなわち、図14(A)に示す半導体装置では、ダミーパッド部36は再配線35の屈曲部の内側に配置され、図14(B)に示す半導体装置では、ダミーパッド部36は再配線35の屈曲部の外側に配置されている。
【0048】
次に、図13および図14(A)、(B)にそれぞれ示す半導体装置の高周波信号の透過特性S21を測定したところ、図15に示す結果が得られた。図15において、実線は図14(A)に示す半導体装置(以下、パッド内側CSPという。)の透過特性S21を示し、点線は図13に示す半導体装置(以下、パッド中心CSPという。)の透過特性S21を示し、一点鎖線は図14(B)に示す半導体装置(以下、パッド外側CSPという。)の透過特性S21を示す。
【0049】
さて、図15から明らかなように、約19GHzまでは、各CSPとも高周波信号がほぼ同じように減衰するが、約19GHzを越えると、実線で示すパッド内側CSPの高周波信号の減衰が一番小さく、次いで点線で示すパッド中心CSPの高周波信号の減衰が小さいが、一点鎖線で示すパッド外側CSPの高周波信号の減衰は急激に大きくなる。したがって、ダミーパッド部36は、再配線35の屈曲部となる点に配置してもよいが、再配線35の屈曲部の内側に配置する方が好ましく、再配線35の屈曲部の外側に配置するのは好ましくない。
【0050】
なお、上記実施形態では、ダミーパッド部およびダミーポストを高周波信号用の配線に1個のみ形成しているが、高周波信号用の配線が長い場合には、所定の間隔、例えば、1mm程度の間隔で、複数個設けるようにしてもよい。また、高周波信号配線に沿って形成するグラウンドパターンは、実際の半導体装置では、高周波信号配線用以外の各ポストおよび該ポストに接続される回路用配線の周囲にパターン状に形成されたグラウンドパターンと一体化された形状となすことが効率的である。また、上記各実施形態では、高周波信号を伝達するための再配線を備えた半導体装置について説明したが、この発明は、半導体装置以外の高周波回路を備えた回路基板等にも適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、高周波信号配線の途中に該高周波信号配線よりも幅広で円形状のダミーパッド部を設けているので、高周波信号配線が幅狭であっても、高周波信号の減衰を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態としての半導体装置の要部の透過平面図、(B)はそのB−B線に沿う一部の断面図。
【図2】(A)は第1の実験で用いた半導体装置の平面図、(B)はそのB−B線に沿う一部の断面図。
【図3】第1の実験で用いた他の半導体装置の平面図。
【図4】第1の実験による高周波信号の透過特性を示す図。
【図5】第2の実験で用いた半導体装置の平面図。
【図6】第2の実験で用いた他の半導体装置の平面図。
【図7】第2の実験による高周波信号の透過特性を示す図。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ第3の実験で用いた半導体装置の平面図。
【図9】第3の実験による高周波信号の透過特性を示す図。
【図10】(A)は第4の実験で用いた半導体装置の平面図、(B)はそのB−B線に沿う一部の断面図。
【図11】第4の実験で用いた他の半導体装置の平面図。
【図12】第4の実験による高周波信号の透過特性を示す図。
【図13】第5の実験で用いた半導体装置の平面図。
【図14】(A)、(B)はそれぞれ第5の実験で用いた他の半導体装置の平面図。
【図15】第5の実験による高周波信号の透過特性を示す図。
【符号の説明】
21 シリコン基板
24 再配線
25 ダミーパッド部
28 ダミーポスト
29、30 グラウンド配線
31 シリコン基板
33 グラウンドプレーン
35 再配線
36 ダミーパッド部
39 ダミーポスト
Claims (9)
- 複数の接続パッドが形成された半導体基板と、前記半導体基板上に形成され前記各接続パッドを露出する開口部を有する絶縁膜と、該絶縁膜上に形成され一端部が前記接続パッドに接続された高周波信号を伝達するための高周波信号配線とを具備し、前記高周波信号配線は全体が同一の材料で形成され、前記接続パッドに接続された接続部と、他端部に設けられた外部接続用パッド部と、前記接続部と前記外部接続用パッド部との間に設けられた円形状のダミーパッド部と、前記接続部と前記ダミーパッド部および前記ダミーパッド部と前記外部接続用パッド部を接続する引き回し部を有し、該引き回し部は前記接続部と前記ダミーパッド部と前記ダミーパッド部と前記外部接続用パッド部間に屈曲部を有し、前記ダミーパッド部は前記屈曲部に形成され、前記ダミーパッド部の円形部の直径は前記引き回し部の幅よりも大きく形成されているものであり、前記高周波信号配線の前記外部接続用パッド部上にポストが形成されていることを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線には、5GHz以上の高周波信号が伝達されることを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記ダミーパッド部は、1つの前記高周波信号配線上に、所定の間隔で、複数個設けられていることを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線の配置面上に前記高周波信号配線に沿ってグラウンドパターンが設けられていることを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項4に記載の発明において、前記グラウンドパターンは前記高周波信号配線の両側に設けられていることを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線には、5GHz〜27GHzの高周波信号が伝達されることを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記ダミーパッド部は、前記屈曲部のほぼ中心に位置することを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記ダミーパッド部は、前記屈曲部の内側に位置することを特徴とする高周波信号用回路基板。
- 請求項1に記載の発明において、前記高周波信号配線には、19GHz〜23GHzの高周波信号が伝達されることを特徴とする高周波信号用回路基板。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002337327A JP4134694B2 (ja) | 2002-05-23 | 2002-11-21 | 高周波信号用回路基板 |
EP03772863A EP1454356A1 (en) | 2002-11-21 | 2003-11-18 | High frequency signal transmission structure |
PCT/JP2003/014659 WO2004047169A1 (en) | 2002-11-21 | 2003-11-18 | High frequency signal transmission structure |
CN2003801001336A CN1685502B (zh) | 2002-11-21 | 2003-11-18 | 高频信号传输构件 |
KR1020047011265A KR100651038B1 (ko) | 2002-11-21 | 2003-11-18 | 고주파신호 전송구조 |
AU2003279577A AU2003279577A1 (en) | 2002-11-21 | 2003-11-18 | High frequency signal transmission structure |
TW092132488A TWI235416B (en) | 2002-11-21 | 2003-11-20 | High frequency signal transmission structure |
US10/880,920 US7012490B2 (en) | 2002-11-21 | 2004-06-30 | High frequency signal transmission structure |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148848 | 2002-05-23 | ||
JP2002337327A JP4134694B2 (ja) | 2002-05-23 | 2002-11-21 | 高周波信号用回路基板 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008097782A Division JP2008227518A (ja) | 2002-05-23 | 2008-04-04 | 高周波信号用回路基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004047925A JP2004047925A (ja) | 2004-02-12 |
JP4134694B2 true JP4134694B2 (ja) | 2008-08-20 |
Family
ID=31719672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002337327A Expired - Fee Related JP4134694B2 (ja) | 2002-05-23 | 2002-11-21 | 高周波信号用回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4134694B2 (ja) |
-
2002
- 2002-11-21 JP JP2002337327A patent/JP4134694B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004047925A (ja) | 2004-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9076789B2 (en) | Semiconductor device having a high frequency external connection electrode positioned within a via hole | |
KR101776821B1 (ko) | 기판 구조들을 이용하는 전자기 신호의 재지향 | |
US20060049507A1 (en) | Semiconductor device and wire bonding chip size package therefor | |
US20050248011A1 (en) | Flip chip semiconductor package for testing bump and method of fabricating the same | |
US20070069375A1 (en) | Semiconductor device having shield structure | |
JP2009088201A (ja) | 半導体装置 | |
JP6643714B2 (ja) | 電子装置及び電子機器 | |
US20050035448A1 (en) | Chip package structure | |
US9799528B2 (en) | Apparatus and package structure of optical chip | |
JP3579000B2 (ja) | 半導体装置 | |
KR100651038B1 (ko) | 고주파신호 전송구조 | |
JP4134694B2 (ja) | 高周波信号用回路基板 | |
JP4089402B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP2008017421A (ja) | 半導体装置 | |
JP2006214943A (ja) | プローブ装置 | |
JP2008227518A (ja) | 高周波信号用回路基板 | |
US20070090356A1 (en) | Semiconductor device | |
JP4000815B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP2882396B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP4124168B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP5509746B2 (ja) | スパイラル型のインダクタ、スパイラル型のインダクタの電気的特性の検査方法 | |
US9449920B2 (en) | Electronic device | |
US20100127401A1 (en) | Semiconductor device | |
JP2019121689A (ja) | 半導体装置 | |
JP2005072481A (ja) | 半導体パッケージ用基板及びそれを用いた半導体装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050317 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060208 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070320 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071030 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080404 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080410 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080507 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080520 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |