JP4134666B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷するスクリーン印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装工程において、基板上にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷する方法としてスクリーン印刷が用いられている。この方法は、印刷対象部位に応じてパターン孔が開孔されたマスクプレートを基板上にセットし、スキージングによりマスクプレートのパターン孔を介して基板上にペーストを印刷するものである。
【0003】
このスクリーン印刷のスキージング方法として、密閉型のスキージヘッドを用いる方法が知られている。この方法は、通常のスクリーン印刷と異なりマスクプレート上にペーストを直接供給するのではなく、内部にペーストを貯溜したスキージヘッドを用いるものである。この方法では、スキージヘッドの下面に設けられたペースト接触面をマスクプレートに当接させた状態で、スキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔にペースト接触面を介してペーストを順次充填させる(例えば特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−246729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の密閉型のスキージヘッドを用いたスクリーン印刷には、以下に述べるような問題点があった。スキージングにおいては、スキージによってマスクプレート表面でペーストをスキージング方向に押しやりながらパターン孔内にペーストを充填するとともに、マスクプレート上面に付着するペーストを掻き取ることが必要である。このため、スキージング時にはスキージをマスクプレートの表面に対して所定の印圧荷重で押圧することにより、スキージの下端部でマスクプレート表面のペーストを掻き取るようにしている。
【0006】
密閉型のスキージヘッドは前後2つのスキージを備えていることから、押圧手段によってスキージヘッドに加えられた印圧荷重はこれら2つのスキージに配分されてマスクプレートを押圧する。このときの印圧荷重の配分は、スキージヘッドを往復させる際のスキージング方向に関係なく一定であることが望ましい。しかしながら、スキージヘッドに作用する押圧力の作用位置や、スキージヘッドの保持状態などの条件によって、一方側のスキージに印圧が集中する片当たりが生じ易く、印刷方向によって印圧荷重がばらつく結果となる。このため、マスクプレートの上面からペーストを掻き取るための適正な印圧荷重が確保されず、ペーストの掻き取り残りによる印刷不具合を生じ、安定した印刷を行うことが困難であるという問題点があった。
【0007】
そこで本発明は、密閉型のスキージヘッドにおいて安定した印刷を行うことができるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のスクリーン印刷装置は、マスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージヘッドをマスクプレートに対してそれぞれ水平方向に移動させ、昇降させる水平移動手段、昇降手段と、スキージヘッドをマスクプレートに対して押圧する押圧手段とを備え、前記スキージヘッドは、前記押圧手段に固定連結された連結部と、この連結部によって保持された本体部を有する印刷部と、前記ペーストを収容し下面に形成された開口部を介してマスクプレートの表面に接触させる印刷空間と、ペーストを貯溜するペースト貯溜部と、このペースト貯溜部が装着される前記本体部と、このペースト貯溜部の内部のペーストを加圧して前記印刷空間に移動させる加圧手段と、前記印刷空間のスキージング方向の前後壁面を形成し下端部が前記マスクプレートの表面に摺接する相対向した2つの摺接部材と、前記スキージヘッドを移動させるスキージングにおいて前記2つの摺接部材をマスクプレートに対して均一に当接させて当接状態を改善する当接状態改善手段とを備え、前記本体部の下方において前記摺接部材の前後壁面を含む4方向の壁面により周囲を閉囲された前記印刷空間が形成されており、且つ前記ペースト貯留部の底面は前記加圧手段によって加圧されたペーストを下方の前記印刷空間へ押し出す開口が設けられた押し出し板となっており、前記当接状態改善手段は、前記印刷部を構成する前記本体部の一方の端部を前記連結部に対して回動自在に結合するピンと、他方の端部を結合する係止部から成り、この係止部は前記本体部に対して上下方向の相対的な変位が許容されるものであり、且つこの係止部は前記本体部に対しての上下方向の相対的な変位が許容される範囲を調整できるようになっている。
【0009】
請求項2記載のスクリーン印刷装置は、請求項1記載のスクリーン印刷装置であって、前記当接状態改善手段は、前記連結部に対して回動を許容された状態で保持された印刷部をマスクプレートに対して押し付ける押し付け手段を含む。
【0010】
請求項3記載のスクリーン印刷装置は、請求項2記載のスクリーン印刷装置であって、前記印刷部には前記ペーストを貯溜するペースト貯溜部が設けられており、前記押し付け手段は、ペースト貯溜部内のペーストを加圧して前記印刷空間内に移動させる加圧手段を兼ねる。
【0011】
本発明によれば、スキージヘッドを移動させるスキージングにおいて2つの摺接部材をマスクプレートに対して均一に当接させて当接状態を改善する当接状態改善手段とを備えることにより、2つの摺接部材を有する密閉型スキージを備えたスクリーン印刷装置において安定した印刷を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1、図2は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図、図3は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の部分断面図、図4は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの側面図、図5は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの係止部の構造図、図6、図7、図8は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置におけるスキージヘッドの押圧状態の説明図である。
【0013】
まず図1、図2を参照してスクリーン印刷装置の構造を説明する。図1において、基板の位置決め部1は、X軸テーブル2,Y軸テーブル3、θ軸テーブル4およびZ軸テーブル5を段積みして構成されており、Z軸テーブル5上には印刷対象の基板7を支持する下受け部6が設けられている。基板7はクランプ部8によって両側をクランプして保持される。位置決め部1の各軸テーブルを駆動することにより、下受け部6に保持された基板7は水平方向および上下方向に位置決めされる。
【0014】
位置決め部1の上方には、スクリーンマスク10が配設されている。スクリーンマスク10はホルダ11にマスクプレート12を装着して構成されており、マスクプレート12には、印刷対象の基板7の印刷部位に対応したパターン孔12a(図3参照)が開孔されている。スクリーンマスク10上には、スキージヘッド13がヘッド昇降部20によって昇降自在に配設されている。スキージヘッド13は、内部にペーストであるクリーム半田を貯溜可能な密閉型のスキージヘッドであり、マスクプレート12上でスキージヘッド13を移動させることにより、マスクプレート12のパターン孔12a(図3参照)を介して基板7にクリーム半田を印刷する。
【0015】
ヘッド昇降部20はベース部材21上に立設された2つのシリンダ22A,22Bを備えている。シリンダ22A,22Bを駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12に対して昇降するとともに、スキージヘッド13をマスクプレート12に対して押圧する。ヘッド昇降部20はスキージヘッド13をスクリーンマスク10に対して昇降させる昇降手段となっている。またシリンダ22A,22Bは、スキージヘッド13をマスクプレート12に対して押圧する押圧手段となっている。
【0016】
ヘッド昇降部20のプレート部材21の下面には、両端部にスライダ23が固着されており、スライダ23はフレーム25の上面に配設されたガイドレール24にスライド自在に嵌着されている。またプレート部材21の下面にはナット部材26が結合されており、ナット26に螺合した送りねじ27は、モータ28によって回転駆動される。
【0017】
モータ28を駆動することにより、プレート部材21は水平移動し、したがってヘッド昇降部20に結合されたスキージヘッド13も水平移動する。スキージヘッド13を下降させた状態で、モータ28を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12上で水平方向N(図1、図3)へ水平移動する。すなわち、モータ28、送りねじ27およびナット26は、スキージヘッド13をマスクプレート12上で水平移動させる水平移動手段となっている。
【0018】
図2は上述のスクリーン印刷装置のスキージヘッド13を、通常の開放式のスキージ18A,18Bに交換した状態を示している。すなわち、このスクリーン印刷装置は、印刷対象の基板の種類やクリーム半田の供給形態に応じて、密閉型のスキージヘッド13と、1対のスキージ18A、18Bとを使い分けることができるようになっている。スキージ交換は、シリンダ22A,22Bのロッド23A,23B(図3参照)の下端部に固着された装着ブロック17A,17Bを介して行われる。
【0019】
次に図3、図4を参照して、スキージヘッド13の構造を説明する。シリンダ22A,22Bのロッド23A,23Bの下端部には、それぞれ装着ブロック17A,17Bが結合されている。装着ブロック17A,17Bは幅方向(図4において左右方向)に細長形状の部材であり、シリンダ22A,22Bによって昇降する。この昇降動作は、ガイド部材24A,24Bによってガイドされる。
【0020】
装着ブロック17A,17Bには、スキージヘッド13およびスキージ18A、18Bをボルト固定するための締結孔が設けられており、上述のようにスキージヘッド13およびスキージ18A、18Bを交換自在に着脱できるようになっている。
【0021】
装着ブロック17A,17Bの下面には、略コ字形状の結合部材15がボルト(図示省略)によって締結されている。結合部材15は、押圧手段であるシリンダ22A,22Bのロッド23A,23Bに装着ブロック17A、17Bを介して固定連結された連結部となっている。印刷部14を構成する本体部30は結合部材15に対して、右端部をピン15bを介して回動自在に結合されており、また左端部を係止部19を介して結合されている。すなわち印刷部14は、連結部である結合部材15によって保持された構成となっている。
【0022】
また装着ブロック17A,17Bの上面には、それぞれをスキージング方向に連結する連結部材18が固定されており、ロッド23A,23Bをスキージング方向に相互に結合することにより、スキージング時において印刷部14を強固に保持できるようになっている。
【0023】
印刷部14は、マスクプレート12の表面に当接してクリーム半田9をパターン孔12aに充填する。図3において、30は本体部であり、マスクプレート12の幅方向に細長形状のブロック状部材である。本体部30の長さ寸法は図4に示すように印刷対象の基板7の幅寸法をカバーするように設定される。本体部30には、クリーム半田9が貯溜されたカートリッジ31が着脱自在に装着される凹部30aが形成されている。
【0024】
カートリッジ31は予め所定量のクリーム半田が貯溜されたクリーム半田の貯溜部(ペースト貯溜部)となっており、印刷時に本体部30に装着される。カートリッジ31の上面の開口には、内部のクリーム半田9を加圧する加圧板32が嵌入している。加圧板32は上方に配置されたシリンダ16のロッド16aと結合されており、シリンダ16を駆動することにより、加圧板32はカートリッジ31内で上下動するようになっている。
【0025】
カートリッジ31の底面はクリーム半田の押し出し板31aとなっており、押し出し板31aには多数の開口31bが設けられている。加圧板32をシリンダ16で下方に押圧することにより、カートリッジ31内のクリーム半田9は加圧され、押し出し板31aの開口31bを介して下方の印刷空間35(後述)に押し出される。
【0026】
本体部30の底部には、カートリッジ31の押し出し板31aと同様に多数の開口34aが設けられた絞り板34が装着されている。シリンダ16によってクリーム半田9が押し出される際には、押し出し板31aの開口31bと絞り板34の開口34aを2段階に通過して下方に移動する。そして押し出されたクリーム半田は、本体部30の下方に形成された空間、すなわち本体部30の下面に配設されたスキージング部36と本体部30の下面とによって囲まれた印刷空間35に到達する。シリンダ16,加圧板32は、カートリッジ31内のクリーム半田9を加圧して印刷空間35内に移動させる加圧手段となっている。このクリーム半田9の移動経路において、多数の小さい開口31b、34aを加圧されたクリーム半田9が通過することにより、クリーム半田9の粘度が低下しスクリーン印刷に適した性状に改質される。
【0027】
スキージング部36は、本体部30の下方において周囲を閉囲する4方向の壁面より構成され、これらの壁面の内側に印刷空間35が形成される。スキージング部36のスキージング方向の両端には、印刷空間35の前後壁面を形成し下端部が印刷空間35内に位置するマスクプレート12の表面に対して摺接する相対向した2つの摺接部材37A,37Bが配設されている。印刷動作時には、印刷空間35は加圧されたクリーム半田9を収容し、印刷空間35の下面、すなわち2つの摺接部材37A,37Bの間に形成された開口部を介してクリーム半田9をマスクプレート12の表面に接触させる。
【0028】
次に、結合部材15を本体部30に係止する係止部19の構成について説明する。図3において、結合部材15の前記水平方向Nにおける一方の端部である左端部にはブラケット15aを介して係止部材19aが結合されており、図5に示すように係止部材19aには水平方向に溝部19bが設けられている。係止部材19aをボルト19cによって本体部30に係止した状態では、本体部30の側面に固定された棒状の固定部19dが溝部19b内に位置し、係止部材19aは本体部30に対して溝部19bと固定部19dとの隙間分だけ上下方向の相対的な変位が許容される。
【0029】
このとき、図3において、結合部材15の前記水平方向Nにおける他方の端部である右端側はピン15bによって本体部30と回動自在に結合されていることから、後述するように印刷部14をマスクプレート12に押し付けて移動させるスキージングにおいて、印刷部14のピン15b廻りの回動が許容されるようになっている。
【0030】
溝部19b内には上下両方向からセットボルト19eが突出しており、セットボルト19eの突出代を調整することにより、固定部19dを上下から挟むはさみ代Dを調整できるようになっている。これにより、上述の相対的な変位が許容される範囲を調整できるようになっている。
【0031】
次に、図6を参照して、スキージヘッド13をマスクプレート12上で移動させるスキージング時におけるスキージヘッド13の押圧状態について説明する。スキージングに際しては、内部にカートリッジ31が装着された印刷部14をシリンダ22A,22Bによって下方に押圧する。これにより、2つの摺接部材37A,37Bはマスクプレート12に対して押圧され、スキージングにおいてクリーム半田を掻き取るのに必要な印圧が付与される。そしてシリンダ16によって加圧板32を押し下げることにより、印刷空間35内のクリーム半田9が加圧され、摺接部材37A,37Bの間の開口部からマスクプレート12のパターン孔12a内に充填される。
【0032】
この印刷付与において、前述のように印刷部14は結合部材15に対してピン15b廻りの回動が許容された状態にあることから、印刷部14全体がマスクプレート12に押し付けられる際には、シリンダ16の加圧力によってマスクプレート12の表面状態に印刷部14がならう形で、2つの摺接部材37A,37Bが押し付けられる。これにより、マスクプレート12と印刷部14との平行姿勢が保たれていない場合にあっても、摺接部材37A,37Bは上述のならい機能によりマスクプレート12に対して均一に当接した状態で押し付けられる。
【0033】
図7は、同様の構成を有するスキージヘッド13を用いた従来のスクリーン印刷装置におけるスキージヘッドの押圧状態を、本実施の形態との対比のために示している。従来装置においては、スキージヘッド13は1方側の装着ブロック17Aのみによって保持される構成となっており、図7(a)、(b)は、それぞれ右方向、左方向へのスキージング動作時におけるスキージヘッド13の状態を示している。
【0034】
この状態では、本体部14の片側がシリンダ22Aのロッド23Aのみによって片側を保持された状態となることから、ロッド23Aの剛性不足や機構的なガタが存在する場合には、印刷部14がスキージング時の摺動抵抗によって傾き、この結果2つの摺接部材37A,37Bのマスクプレート12に対する当接状態が不均一になりやすい。すなわち、図7(a)、(b)に示すように、スキージング方向側の摺接部材のみに対して印圧が集中して付与され、後方の摺接部材に対して印圧が不足しがちになる傾向にある。この結果、クリーム半田の掻き取りが正常に行われず、印刷不良の一要因となっていた。
【0035】
これに対し、本実施の形態に示すスクリーン印刷装置においては、スキージヘッド13を2つのシリンダ22A、22Bのロッド23A,23Bによって両側を保持し、更に連結部材18によってロッド23A,23Bを結合する構成となっていることから、印刷部14を保持する剛性が格段に増大し、スキージング時の摺動抵抗によって印刷部14が傾く事態が発生しない。更に、印刷対象の基板7やマスクプレート12が幾分傾斜しているような場合にあっても、前述のように印刷部14がシリンダ16の加圧力によってピン15b廻りに回動することによって、印刷部14がマスクプレート12の上面にならうことから、2つの摺接部材37A、37Bは常にマスクプレート12に均一に当接する。
【0036】
すなわち、前述の当接状態改善手段は、結合部材15に対して回動を許容して保持された印刷部14をマスクプレート12に対して押し付けてならわせる押し付け手段としてのシリンダ16を含んだ構成となっている。そして上記実施の形態では、この押し付け手段は、印刷部14内においてカートリッジ31内のクリーム半田9を加圧して印刷空間35内に移動させる加圧手段を兼ねた構成となっている。
【0037】
なお、当接状態改善手段の構成としては上記実施の形態のみに限定されるものではなく、機構各部の剛性や機構精度に応じて種々様々なバリエーションが可能である。例えば図8(a)は、結合部材15を片側の装着ブロック17Aのみに結合して、もう一方側の装着ブロック17Bは装着ブロック17Aと単に連結部材18によって連結した構成例を示している。この場合においては、装着ブロック17Bは結合部材15と直接結合されないものの、ロッド23Aが連結部材18によってスキージング方向に補強された形態となることから、スキージング時の摺動抵抗に対する剛性が増大し、同様の効果を有する。
【0038】
また図8(b)は、同様に装着ブロック17のみによって印刷部14を保持する構成において、ロッド23Aをシリンダブレーキ機構によって強固に固定することにより同様の効果を得るようにしたものである。ここでは、プレート部材21の下面にクランプ機構40を配設し、ロッド23Aの下部をクランプ機構40によって駆動されるクランプ部材41によって挟み込みむことにより、印刷部14を保持する保持機構の剛性を増大させるようにしている。
【0039】
上記説明したように、本実施の形態に示すスクリーン印刷装置によれば、密閉型のスキージヘッド13に作用する押圧力の作用位置や、スキージヘッド13を保持する保持機構の条件にばらつきが存在する場合にあっても、常に2つの摺接部材のマスクプレート12に対する当接状態を均一に保つことができ、マスクプレートの上面からペーストを掻き取るための印圧荷重を適正に確保して、安定した印刷を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、スキージヘッドを移動させるスキージングにおいて2つの摺接部材をマスクプレートに対して均一に当接させて当接状態を改善するる当接状態改善手段とを備えたので、2つの摺接部材を有する密閉型スキージを備えたスクリーン印刷装置において安定した印刷を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図
【図2】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図
【図3】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの側面図
【図5】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの係止部の構造図
【図6】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置におけるスキージヘッドの押圧状態の説明図
【図7】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置におけるスキージヘッドの押圧状態の説明図
【図8】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置におけるスキージヘッドの押圧状態の説明図
【符号の説明】
7 基板
9 クリーム半田
12 マスクプレート
12a パターン孔
13 スキージヘッド
15 結合部材
16 シリンダ
17A、17B 装着ブロック
18 連結部材
19 係止部
20 ヘッド昇降部
22A,22B シリンダ
35 印刷空間
36 スキージング部
37A,37B 摺接部材

Claims (3)

  1. マスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージヘッドをマスクプレートに対してそれぞれ水平方向に移動させ、昇降させる水平移動手段、昇降手段と、スキージヘッドをマスクプレートに対して押圧する押圧手段とを備え、前記スキージヘッドは、前記押圧手段に固定連結された連結部と、この連結部によって保持された本体部を有する印刷部と、前記ペーストを収容し下面に形成された開口部を介してマスクプレートの表面に接触させる印刷空間と、ペーストを貯溜するペースト貯溜部と、このペースト貯溜部が装着される前記本体部と、このペースト貯溜部の内部のペーストを加圧して前記印刷空間に移動させる加圧手段と、前記印刷空間のスキージング方向の前後壁面を形成し下端部が前記マスクプレートの表面に摺接する相対向した2つの摺接部材と、前記スキージヘッドを移動させるスキージングにおいて前記2つの摺接部材をマスクプレートに対して均一に当接させて当接状態を改善する当接状態改善手段とを備え、前記本体部の下方において前記摺接部材の前後壁面を含む4方向の壁面により周囲を閉囲された前記印刷空間が形成されており、且つ前記ペースト貯留部の底面は前記加圧手段によって加圧されたペーストを下方の前記印刷空間へ押し出す開口が設けられた押し出し板となっており、前記当接状態改善手段は、前記印刷部を構成する前記本体部の一方の端部を前記連結部に対して回動自在に結合するピンと、他方の端部を結合する係止部から成り、この係止部は前記本体部に対して上下方向の相対的な変位が許容されるものであり、且つこの係止部は前記本体部に対しての上下方向の相対的な変位が許容される範囲を調整できるようになっていることを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 前記当接状態改善手段は、前記連結部に対して回動を許容された状態で保持された印刷部をマスクプレートに対して押し付ける押し付け手段を含むことを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記印刷部には前記ペーストを貯溜するペースト貯溜部が設けられており、前記押し付け手段は、ペースト貯溜部内のペーストを加圧して前記印刷空間内に移動させる加圧手段を兼ねることを特徴とする請求項2記載のスクリーン印刷装置。
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