JP4134488B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4134488B2
JP4134488B2 JP2000151323A JP2000151323A JP4134488B2 JP 4134488 B2 JP4134488 B2 JP 4134488B2 JP 2000151323 A JP2000151323 A JP 2000151323A JP 2000151323 A JP2000151323 A JP 2000151323A JP 4134488 B2 JP4134488 B2 JP 4134488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
fuel
fluid passage
electromagnetic
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000151323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001330168A (ja
Inventor
聡 石垣
史佳 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000151323A priority Critical patent/JP4134488B2/ja
Publication of JP2001330168A publication Critical patent/JP2001330168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4134488B2 publication Critical patent/JP4134488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁力により弁体を駆動して流体通路を開閉する電磁弁に関し、特に、燃料タンク等の燃料貯蓄室から蒸発した燃料をキャニスタ等を介して吸気管へ導入するキャニスタパージ量を制御するデューティ制御電磁弁に好適である。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンク等の燃料貯蓄室から蒸発した燃料をキャニスタを介して吸気管へ導入するキャニスタパージ量を制御するデューティ制御電磁弁が知られている(例えば、特開平5−39882号公報)。特開平5−39882号公報によれば、電磁弁内の流体通路の一部に隔壁を設けて流体通路空間部と共鳴室とを配設すると共に、隔壁に少なくとも1個の連通孔を設けることで、区画形成した共鳴室を共鳴空間としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来構造では、蒸発した燃料の吸気管への吐出流量を増大させようとすると、共鳴室を拡大させて増大した気流騒音エネルギを減衰させる必要があるため、共鳴室の体積を大幅に増大させることになり車両への搭載上体格が問題となる場合がある。
【0004】
近年、環境保護の観点から燃料タンク等の燃料貯蓄室から蒸発した燃料を車外へ放出しないようにすべきという社会的要請が高まっている。
【0005】
また、従来は、蒸発した燃料により燃料タンク内の圧力が高まらないように、例えば燃料タンクのキャップ部にチェック弁を設けて一定圧以上に高まるとチェック弁が開弁して、大気へ燃料蒸気を放出している。このため、蒸発した燃料を吸着するキャニスタを付けていたが、電磁弁によりキャニスタを介して吸気管へ導入する燃料量(蒸気状態)が比較的少なかった。
【0006】
このため、燃料貯蓄室から蒸発した燃料を車両外へ放出させることなく、全て吸気管へ送ることを可能にするよう、流量増大できる電磁弁が望まれている。また、流量が増大すると電磁弁の開閉に伴う気流音の音圧も増大することが懸念され、場合によっては気流騒音として問題となる場合がある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その第1の目的は、蒸発した燃料の吸気管への吐出流量を増大できると共に、電磁弁の開閉に起因する気流音を低減するのに適した構成を備えた電磁弁を提供することにある。
【0008】
また、第2の目的は、蒸発した燃料の吸気管への吐出流量を増大できると共に気流音を低減しつつ、キャニスタ内の活性炭微粒粉や配管内の異物等が吸気管へ導出するのを防止できる電磁弁を提供することにある。
【0009】
さらに、第3の目的は、蒸発した燃料の吸気管への吐出流量を増大できると共に気流音を低減しつつ、簡易な構成で組付けに適した電磁弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、弁体と弁座が当接することで閉塞される流体通路を備えた電磁弁において、流体通路に共鳴室を設けるので電磁弁の開閉に起因する気流音を低減することが可能である。しかも、共鳴室には、櫛歯状の隔壁を交互に配設するので、共鳴室の内部を構造化でき、同じ容積の共鳴室に比べて小型化できる。また、電磁弁からの吐出流量を増大させたい場合、共鳴室に櫛歯状の隔壁を設けることで、共鳴室の内部構造を迷路化し、同時に通路長を確保できるので、共鳴室の体格を増大させることなく気流音騒音の防止と両立できる。
【0011】
本発明の請求項2によると、隔壁として、環状壁を形成するので、樹脂成形する場合、簡易な製造方法で構成できる。
【0012】
本発明の請求項3によれば、隔壁として、弁座または弁体の近傍に位置する流体通路の一部を中心として径方向に延びる螺旋状壁を形成するので、共鳴室と流体通路の連絡を確保しつつ、共鳴室を細分化し易い構成を提供できる。
【0013】
本発明の請求項4によると、流体通路を横断するように延びるフィルタを設けて、しかも弁座または弁体の近傍に位置する隔壁に保持されるので、このフィルタは、共鳴室へ流体を流入させつつ、流体通路を流れる流体に含まれる異物を捕集でき、下流側に配置される吸気管等へ異物が流入することを防止できる。
【0014】
本発明の請求項5によると、フィルタの共鳴室と連絡する連絡孔を、流体通路を流れる流体を濾過する空孔とは異なる形状にすることで、捕集する異物の大きさに係らず、気流音を低減する共鳴室へ連絡する開口部が確保できるので、より気流音を低減し易い構成を提供できる。
【0015】
本発明の請求項5によると、フィルタを円筒状の形状に形成し、しかも、円筒の端部に切欠部を設けることで、例えば、フィルタを保持する隔壁を形成する弁部に切欠部と係合する係合部を設ければ、電磁弁を組立てる場合、軸方向に自動組立し易い構成となり、簡易な構成で組付けに適した電磁弁を提供できる。しかも、簡易な構成で組付けできることにより製造コストを低減可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電磁弁を、キャニスタパージ量制御用電磁弁を備えた電子燃料噴射装置を使用する内燃機関に適用し、その実施形態を図面に従って説明する。本発明の実施形態の電磁弁を図2、図3、変形例を図4を用いて説明する。
【0017】
図1は、キャニスタパージ量制御用電磁弁を備えた電子燃料噴射装置を使用する内燃機関の概略構成を示す。燃料タンクから燃料ポンプにより吸い上げられた燃料を吸気管へ供給し、吸入空気と混合する燃料噴射手段と、燃料タンク内の燃料から蒸発した燃料蒸気をキャニスタ等を介し、本発明の電磁弁を用いて吸気管へ吐出する燃料蒸気分供給手段とにより内燃機関へ供給する燃料の最適化を図る電子燃料噴射装置がある。
【0018】
まず、上述の内燃機関における燃料噴射手段について以下説明する。図1に示すように、内燃機関100には吸気管2と排気管3とが接続されている。吸気管2の最上流部にはエアクリーナ4が設けられ、そのエアクリーナ4から空気は吸気管2、サージタンク5を介して吸入される。また、燃料タンク7内の燃料が燃料ポンプ8により吸い上げられ、燃料フィルタ9を通してプレッシャレギュレータ10に供給され、このプレッシャレギュレータ10にて調圧された燃料は気筒毎の吸気管2に配置されているインジェクタ6に供給される。そして、インジェクタ6はバッテリ150からの電力供給により開弁された結果、燃料が噴射され、吸入空気と混合されて混合気となり、吸気弁110を介してシリンダ120に供給される。
【0019】
また、各気筒のシリンダ120にはスパークプラグ130がそれぞれ配置されており、バッテリ150の電圧からイグナイタ140は高電圧を生成し、ディストリビュータ160は各気筒のスパークプラグ130に分配する。また、バイパス通路18は吸気管2の途中にスロットルバルブ17を迂回するように形成され、同バイパス通路18にはアイドルスピードコントロールバルブ19が配設されている。そして、内燃機関がアイドル状態にはアイドルスピードコントロールバルブ(以下、ISC用燃料制御弁と呼ぶ)19の開度調整により内燃機関の回転数が調整される。
【0020】
吸気温センサ200は吸気管2の最上流部に設けられ、同センサ200により吸気温が検出できるようになっている。また、スロットル開度センサ21は吸気管2のスロットルバルブ17の近傍に設けられ、スロットルバルブ17の開度が検出できるようになっている。また、吸気管内圧力センサ220によりサージタンク5内の吸気管内圧力が検出できるようになっている。また、酸素濃度センサ26は排気管3に設けられ、排気ガス中の酸素濃度が検出できるようになっている。
【0021】
さらに、水温センサ230は内燃機関100に設けられており、気筒判別センサ240とクランク角センサ250はディストリビュータ160内に配置されている。クランク角センサ250は、内燃機関100のクランク軸またはカム軸の回転に伴う所定のクランク角度毎にクランク角信号を発生する。また、気筒判別センサ240は内燃機関100のクランク軸またはカム軸の回転に伴う特定気筒の特定位置毎に気筒判別信号を発生する。
【0022】
マイクロコンピュータを中心に構成されている電子制御燃料噴射装置(以下、ECUと呼ぶ)270には、スタータスイッチ280、吸気温センサ200、スロットル開度センサ21、吸気管内圧力センサ220、水温センサ230、気筒判別センサ240、及びクランク角度センサ250等が接続され、夫々のスイッチ、あるいはセンサから図示しない内燃機関の運転状態を示す信号である吸気温、スロットルバルブ17の開度、吸気管内圧力、エンジン冷却水温、排気ガスの酸素濃度等の信号が入力される。 これにより、ECU270は、内燃機関の運転状態に応じて内燃機関に供給する燃料量をインジェクタ6またはISC用燃料制御弁19を制御して調量し、また点火時期をイグナイタ140を介して調整する。
【0023】
なお、内燃機関のアイドル状態では、アイドル回転を維持するために必要な噴射量が少量なため、ISC用燃料制御弁により燃料を調量する。
【0024】
一方、燃料タンク内の燃料から蒸発した燃料蒸気をキャニスタ等を介して吸気管へ吐出する燃料蒸気分供給手段について以下説明する。燃料タンク7に貯蔵される燃料が気化して、燃料タンク7中に燃料蒸気として充満する。このため、燃料蒸気を未使用のまま大気中へ排出する(例えば、燃料給油時に大気中へ消散)するのではなく、燃料蒸気を内燃機関100を運転する燃料として活用するため、図1に示すキャニスタ11を燃料タンク7と吸気管2とを繋ぐ配管の途中に配置する。キャニスタ11内には、燃料蒸気を吸着するように、活性炭等が収納されている。燃料蒸気をこのキャニスタ11内の活性炭に吸着させて一時貯蔵しておき、その後キャニスタ11の下流にある電磁弁1を、例えばデューティ制御して開閉させて吸気管2へ供給する。このとき、内燃機関100に供給する燃料量は、排気管3に設けられた酸素濃度センサ(以下、O2センサと呼ぶ)26により空燃比率(以下、A/Fと呼ぶ)を所望の値になるように、インジェクタ6またはISC用燃料制御弁19をECU270で制御して燃料噴射量を調量する。ここで、本発明の実施形態のキャニスタパージ量をデューティ制御する電磁弁について以下、図2、図3に従って説明する。図2は、電磁弁の全体構造を示す軸方向断面図であり、図3は、図2中の共鳴室を示すIII−III断面からみた断面図である。
【0025】
図2に示すように、電磁弁1は、電磁駆動部30と弁部70とを含んで構成されている。
【0026】
電磁駆動部30は、電磁コイル40と、固定子鉄心50と、可動子60とを含んで構成されている。さらに、電磁コイル40は、巻線41と、スプール42とを含んで構成されている。樹脂製スプール42には巻線41が巻装される。固定子鉄心50は、第1の固定子鉄心部材51と、第2の固定子鉄心52と、吸引部材53とを有する。第1の固定子鉄心部材51は、図2に示すように略有底の円筒であって、後述のコネクタ49bの径方向に突出る側には開口部51aを有する。これにより軸方向の体格を低くしたい場合、コネクタ49bを径方向に突出させることができ、車両上等の配線作業性と小型化が両立可能となる。
【0027】
また、第1の固定子鉄心部材51と第2の固定子鉄心52と吸引部材53は、電磁コイル40を収容しており、吸引部材53は、電磁コイル40の内周側40aに配置され、第2の固定子鉄心部材52は、電磁コイル40の下端面側40bに配置される。なお、電磁コイル40と固定子鉄心50は、コイルカバー49に一体的に成形される。スプール42には、巻線41を巻装する両壁42aの外周面に図2に示す周方向溝42bを有するので、コイルカバー49に一体的に形成する際に、密着性を向上させることが可能である。
【0028】
コイルカバー49は、樹脂材料で形成され、規制部材49aと、コネクタ49bとを有する。規制部材49aは、吸引部材53の内周側53aに同軸上に配置される小径部49a1と、吸引部材53の下端部53bに凸設する大径部49a2とからなる。大径部49a2の外周壁は、小径部49a1の外周壁に比べて径方向距離が大きく形成されている。コネクタ49bには、電磁コイル40に通電するため、巻線41の端部と電気的に接続するターミナル48が設けられている。
【0029】
可動子60は、図2に示すように、円筒状に形成され、電磁コイル40の内周40aとコイルカバー49aの大径部49a2との間に配置されている。なお、上端部60aが、吸引部53の下端部53bに形成される段付き部53cと対向して配置される。これにより、コネクタ49に通電して発生する電磁コイル40の磁束が、固定子鉄心50の第1、第2の固定子鉄心部材51、52と吸引部材53とを流れて、可動子60へ流れる磁気回路を形成する。なお、可動子60と吸引部材53は、後述する作動音低減のため、通電により電磁コイルに吸引力が発生しても、密着しない構造が望ましい。
【0030】
次に、弁部を以下説明する。図2に示すように、弁部70は、弁体80と、弁座85と、流体通路90とを含んで構成されている。弁体80は、図2に示す支持部材81を介して可動子60に係合している。支持部材81は、略円形状のばね材で形成され、外周には、ゴム製のリング部81aが設けられている。リング部81aは、電磁駆動部30の凹状の下底面30aと弁部70の凸状の上端面70aとの間に挟み込まれて固定されている。なお、弁体80と規制部材49aの間には、可動子60と係合する弁体80を弁座85の方向に付勢する付勢スプリング84が配置されている。これにより弁体80は、支持部材81を介して軸方向に弁座85と規制部材53の間を移動可能となる。
【0031】
なお、通電することで電磁コイル40の発生吸引力により可動子60に係合する弁体80が弁座85から離間して、弁体80が規制部材49aに当接するとき、すなわち吸引力により弁体80が規制部材49aに衝突する際に生じる衝突ネネルギを、樹脂製の規制部材49aと磁性体の金属の吸引部材53の異種材料で吸収するので、衝撃緩衝ができ、作動音を低減することができる。
【0032】
弁座85は、図2に示すように、流体通路90の流入口90aから流出口90bまでの間に設けられ、弁座85は弁体80と当接することで流体通路90を閉塞することが可能である。
【0033】
流体通路90は、流入口90aが上流側のキャニスタ11と連通し、流出口90bが下流側に吸気管2と連通している。なお、流体通路の詳細については後述する。
【0034】
上述した構造を有する電磁弁1は、燃料タンク7に貯蔵している燃料が気化して、燃料タンク7中に充満すると、活性炭等を収納するキャニスタ11に燃料蒸気を吸着させて一時貯蔵する。このとき、キャニスタ11の下流にある電磁弁1は、燃料蒸気圧、および内燃機関の運転状態に応じて、デューティ比制御されて燃料蒸気を吸気管2へ供給する。この燃料蒸気として内燃機関へ供給される燃料過量分は、排気管3に設けられたO2センサで検出するA/F値が所望の値になるように、ECU270によりインジェクタ6またはISC用燃料制御弁19の燃料噴射量を調量するフィードバック制御を行う。このため、電磁弁1は、燃料噴射量が少ないアイドル状態では、例えば、デューティ比を変えて吸気管2へ吐出する燃料蒸気量を低く抑えて、フィードバックの遅れによるアイドル回転の上昇等の不具合を防止する。
【0035】
本発明の実施形態の電磁弁1の流体通路90の特徴について以下説明する。図2に示す流体通路を構成する、上流側のキャニスタ11と連通する流入通路91と、下流側の吸気管2と連通する流出通路92とのうち、流体通路91に櫛歯状の隔壁93を設ける。なお、隔壁93は、気流音を低減するのであれば、少なくとも流入通路91あるいは流出通路92のいずれか一方に設ければよい。本実施形態では、流入通路91に隔壁93を設ける場合で、以下説明する。隔壁93は、図3に示すような環状壁で形成され、図2に示す軸方向下方へ延びる隔壁(以下、第1の隔壁と呼ぶ)93aと軸方向上方へ延びる隔壁(以下、第2の隔壁と呼ぶ)93bとが交互に配列されている。これにより、流体通路長の長い共鳴空間を有する共鳴室95を形成することが可能である。なお、櫛歯状の隔壁93は、図2に示すように第1の隔壁を2個、第2の隔壁を1個とする組合せで形成してもよいし、少なくとも第1の隔壁と第2の隔壁とが夫々1個以上あれば櫛歯状で、交互配置した隔壁を形成することが可能である。
【0036】
長い流体通路(所謂、迷路状の高密度化した通路、以下、迷路状流体通路と呼ぶ)は、図2に示すように軸方向に縦断して延びる隔壁より短く設定して隔壁間の連絡通路94を形成してもよいし、隔壁93を軸方向に縦断して延びる隔壁として形成し、替わりに連絡孔を穿設して連絡通路94を設けてもよい。これにより、電磁弁1の弁体80と弁座85とが開閉することで発生する気流音を、迷路状通路を構成する共鳴室95で空気振動させることにより、流体通路90の流入通路91内の気流音の騒音エネルギを減衰させることができ、騒音音圧が低減できる。これにより、消音することが可能である。なお、第2の隔壁93bを弁保持部98の下底面部材98bに配設して、下底面部材98bを弁保持部材98aに一体的に形成すれば容易に製造できる。
【0037】
また、流体通路90には、例えば流入通路91を横断するように延びる図2に示すフィルタ96を設けることが望ましい。燃料タンク7からキャニスタ11を介して吸気管2へ燃料蒸気を導出する配管内の異物や、キャニスタ11内の活性炭微粒粉が、燃料蒸気に含まれて電磁弁1の流体通路90を通過して吸気管2に吐出されることを防止できる。これにより、内燃機関の異物等に起因する不具合の発生を防止できる。
【0038】
さらに、本実施形態のフィルタ96は、図2に示す弁座85の近傍に位置する隔壁93(詳細には、第1の隔壁93a)に保持されている。また、このフィルタ96は、円筒状に形成されている。このため、軸方向に自動組立するのに適した構造が提供できる。
【0039】
(変形例)
本発明の電磁弁の実施形態の変形例として、以下図4を参照して説明する。図4は、電磁弁の流体通路に形成された共鳴室を示す横断面図である。本変形例は、櫛歯状の隔壁の形状と、フィルタ96の形状とが、前述の実施形態と異なる。
【0040】
櫛歯状の隔壁93は、図4に示すように、弁座85の近傍に流体通路90の流入通路91aを中心として径方向に延びる螺旋状壁を形成している。
【0041】
また、フィルタ96は、図2に示すように端部に切欠部96aを有する。
【0042】
さらに、流体通路90の流入通路91を流れる流体、例えば燃料蒸気に含まれる微細な異物を捕集して流体を濾過したい場合、濾過するためのフィルタ96の空孔と異なる形状、例えば大きさの異なる空孔を設定できるならば、捕集する異物の大きさに係らず、気流音を低減する共鳴室の連絡通路94への開口部を確保できる。このため、例えば切欠部96を有する端部とは反対の端部側の空孔の大きさを、フィルタ96の濾過用空孔の大きさと異なる形状に設定する。なお、切欠部96を有する端部とは反対の端部側の空孔は、孔ではなく、切欠部96aと異なる形状の切欠き形状であってもよい。
【0043】
上述の構造を有する電磁弁1は、切欠部96aを有するフィルタ96は、電磁弁1を組立てる場合、軸方向に自動組立し易い構成となり、しかも、フィルタ96の端部に切欠部96aが有るか否かを判別することで、濾過する空孔と連絡通路94への開口部を形成する異なる形状の空孔との区別が可能となる。したがって、自動組立に適した構成なり、簡易な構成で誤組付けが防止できる電磁弁を提供できる。
【0044】
なお、本実施形態では、燃料タンク7の燃料蒸気をキャニスタ11を介して吸気管2に吐出するデューティ制御の電磁弁1に本発明の電磁弁を用いたが、これ以外にも、流量を増大させると共に電磁弁の開閉に起因する気流音を低減したいもの、或いは気流音を低減しつつ、電磁弁の上流の流体に含まれる異物を下流へ流れるのを防止しようとするものであれば、どのような電磁弁や電磁弁を用いた装置に対しても、本発明の電磁弁を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電磁弁を備えた電子燃料噴射装置に使用する内燃機関の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態の電磁弁の全体構造を示す軸方向断面図である。
【図3】図2中の共鳴室を示すIII−III断面からみた断面図である。
【図4】変形例である電磁弁の共鳴室を示すIII−III断面からみた断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁
30 電磁駆動部
40 電磁コイル
50 固定子鉄心
60 可動子
70 弁部
80 弁体
85 弁座
90 流体通路
91 流入通路
92 流出通路
93 隔壁
94 連絡通路
95 共鳴室
96 フィルタ
96a 切欠部

Claims (6)

  1. 電磁コイルと、固定子鉄心と、可動子を備えた電磁駆動部と、
    前記可動子と係合する弁体と、該弁体と離間、当接する弁座と、前記弁体と前記弁座が当接することで閉塞される流体通路とを備えた弁部とにより構成される電磁弁において、
    前記流体通路には、櫛歯状の隔壁が交互に配設された共鳴室を有することを特徴とする電磁弁。
  2. 前記隔壁は、環状壁を形成していることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記隔壁は、前記弁座または前記弁体の近傍に位置する前記流体通路の一部を中心として径方向に延びる螺旋状壁を形成していることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  4. 前記弁座または前記弁体の近傍に位置する前記隔壁に保持され、前記流体通路を横断するように延びるフィルタを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁弁。
  5. 前記フィルタは、前記流体通路を流れる流体を濾過する空孔と、該空孔とは異なる、前記共鳴室と連絡する連絡孔を備えていることを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
  6. 前記フィルタは、円筒であって、該円筒の端部に切欠部を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電磁弁。
JP2000151323A 2000-05-23 2000-05-23 電磁弁 Expired - Lifetime JP4134488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000151323A JP4134488B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000151323A JP4134488B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001330168A JP2001330168A (ja) 2001-11-30
JP4134488B2 true JP4134488B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=18656901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000151323A Expired - Lifetime JP4134488B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4134488B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001330168A (ja) 2001-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4800271B2 (ja) 蒸発燃料排出抑制装置
EP0488254B2 (en) A direct injection type internal combustion engine
US8622088B2 (en) Solenoid valves capable of controlling valve-opening area
US5647332A (en) Fuel-vapor emission-control system for controlling the amount of flow through a charcoal canister
US11008951B2 (en) Low pressure fuel injection system for a multi-cylinder light-duty internal combustion engine
US9353709B2 (en) Evaporative fuel treatment apparatus
JP5835501B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP4652340B2 (ja) 電子制御式電気機械バルブ
WO2019055447A1 (en) CHARGING TRAINING DEVICE WITH ELECTRICALLY POWERED STEAM SEPARATOR DISCHARGE VALVE
JP2002021650A (ja) 燃料蒸発ガス排出抑止装置用ソレノイドバルブアセンブリ
CN110892143B (zh) 用于燃烧发动机的充气形成系统
JP4134488B2 (ja) 電磁弁
JP3267088B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
US11655788B2 (en) Charge forming device with throttle valve
KR20230124174A (ko) 자동차용 캐니스터 모듈
KR100534182B1 (ko) 자동차용 캐니스터 장치
WO2021173393A1 (en) Fuel supply module for fuel system
JPH06247160A (ja) 燃料タンク内の蒸発燃料発生抑制装置
JP6052008B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
WO2022051164A1 (en) Charge forming device with evaporative emission control
JPH07119558A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2012193725A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2014047763A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP3044984B2 (ja) 内燃機関における燃料蒸発ガス供給制御装置
JPH0466761A (ja) キャニスタパージ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4134488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140613

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term