JP2001330168A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2001330168A JP2000151323A JP2000151323A JP2001330168A JP 2001330168 A JP2001330168 A JP 2001330168A JP 2000151323 A JP2000151323 A JP 2000151323A JP 2000151323 A JP2000151323 A JP 2000151323A JP 2001330168 A JP2001330168 A JP 2001330168A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発した燃料の吸気管への吐出流量を増大で
きると共に、電磁弁の開閉に起因する気流音を低減する
のに適した構成を備えた電磁弁を提供する。 【解決手段】 弁体80と弁座85が当接することで閉
塞される流体通路90を備えた電磁弁1において、流体
通路90に共鳴室95を設けたので電磁弁1の開閉に起
因する気流音を低減することが可能である。しかも、共
鳴室95には、櫛歯状の隔壁93を交互に配設するの
で、共鳴室95の内部を構造化でき、同じ容積の共鳴室
に比べて小型化できる。また、電磁弁1からの吐出流量
を増大させたい場合、共鳴室95に櫛歯状の隔壁93を
設けることで、共鳴室95の内部構造を迷路化できるの
で、共鳴室95の体格を増大させることなく気流音騒音
の防止と両立できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力により弁体
を駆動して流体通路を開閉する電磁弁に関し、特に、燃
料タンク等の燃料貯蓄室から蒸発した燃料をキャニスタ
等を介して吸気管へ導入するキャニスタパージ量を制御
するデューティ制御電磁弁に好適である。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク等の燃料貯蓄室から蒸発した
燃料をキャニスタを介して吸気管へ導入するキャニスタ
パージ量を制御するデューティ制御電磁弁が知られてい
る(例えば、特開平5−39882号公報)。特開平5
−39882号公報によれば、電磁弁内の流体通路の一
部に隔壁を設けて流体通路空間部と共鳴室とを配設する
と共に、隔壁に少なくとも1個の連通孔を設けること
で、区画形成した共鳴室を共鳴空間としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来構造では、蒸発し
た燃料の吸気管への吐出流量を増大させようとすると、
共鳴室を拡大させて増大した気流騒音エネルギを減衰さ
せる必要があるため、共鳴室の体積を大幅に増大させる
ことになり車両への搭載上体格が問題となる場合があ
る。
【0004】近年、環境保護の観点から燃料タンク等の
燃料貯蓄室から蒸発した燃料を車外へ放出しないように
すべきという社会的要請が高まっている。
【0005】また、従来は、蒸発した燃料により燃料タ
ンク内の圧力が高まらないように、例えば燃料タンクの
キャップ部にチェック弁を設けて一定圧以上に高まると
チェック弁が開弁して、大気へ燃料蒸気を放出してい
る。このため、蒸発した燃料を吸着するキャニスタを付
けていたが、電磁弁によりキャニスタを介して吸気管へ
導入する燃料量(蒸気状態)が比較的少なかった。
【0006】このため、燃料貯蓄室から蒸発した燃料を
車両外へ放出させることなく、全て吸気管へ送ることを
可能にするよう、流量増大できる電磁弁が望まれてい
る。また、流量が増大すると電磁弁の開閉に伴う気流音
の音圧も増大することが懸念され、場合によっては気流
騒音として問題となる場合がある。
【0007】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その第1の目的は、蒸発した燃料の吸
気管への吐出流量を増大できると共に、電磁弁の開閉に
起因する気流音を低減するのに適した構成を備えた電磁
弁を提供することにある。
【0008】また、第2の目的は、蒸発した燃料の吸気
管への吐出流量を増大できると共に気流音を低減しつ
つ、キャニスタ内の活性炭微粒粉や配管内の異物等が吸
気管へ導出するのを防止できる電磁弁を提供することに
ある。
【0009】さらに、第3の目的は、蒸発した燃料の吸
気管への吐出流量を増大できると共に気流音を低減しつ
つ、簡易な構成で組付けに適した電磁弁を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
と、弁体と弁座が当接することで閉塞される流体通路を
備えた電磁弁において、流体通路に共鳴室を設けるので
電磁弁の開閉に起因する気流音を低減することが可能で
ある。しかも、共鳴室には、櫛歯状の隔壁を交互に配設
するので、共鳴室の内部を構造化でき、同じ容積の共鳴
室に比べて小型化できる。また、電磁弁からの吐出流量
を増大させたい場合、共鳴室に櫛歯状の隔壁を設けるこ
とで、共鳴室の内部構造を迷路化し、同時に通路長を確
保できるので、共鳴室の体格を増大させることなく気流
音騒音の防止と両立できる。
【0011】本発明の請求項2によると、隔壁として、
環状壁を形成するので、樹脂成形する場合、簡易な製造
方法で構成できる。
【0012】本発明の請求項3によれば、隔壁として、
弁座または弁体の近傍に位置する流体通路の一部を中心
として径方向に延びる螺旋状壁を形成するので、共鳴室
と流体通路の連絡を確保しつつ、共鳴室を細分化し易い
構成を提供できる。
【0013】本発明の請求項4によると、流体通路を横
断するように延びるフィルタを設けて、しかも弁座また
は弁体の近傍に位置する隔壁に保持されるので、このフ
ィルタは、共鳴室へ流体を流入させつつ、流体通路を流
れる流体に含まれる異物を捕集でき、下流側に配置され
る吸気管等へ異物が流入することを防止できる。
【0014】本発明の請求項5によると、フィルタの共
鳴室と連絡する連絡孔を、流体通路を流れる流体を濾過
する空孔とは異なる形状にすることで、捕集する異物の
大きさに係らず、気流音を低減する共鳴室へ連絡する開
口部が確保できるので、より気流音を低減し易い構成を
提供できる。
【0015】本発明の請求項5によると、フィルタを円
筒状の形状に形成し、しかも、円筒の端部に切欠部を設
けることで、例えば、フィルタを保持する隔壁を形成す
る弁部に切欠部と係合する係合部を設ければ、電磁弁を
組立てる場合、軸方向に自動組立し易い構成となり、簡
易な構成で組付けに適した電磁弁を提供できる。しか
も、簡易な構成で組付けできることにより製造コストを
低減可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁弁を、キャニ
スタパージ量制御用電磁弁を備えた電子燃料噴射装置を
使用する内燃機関に適用し、その実施形態を図面に従っ
て説明する。本発明の実施形態の電磁弁を図2、図3、
変形例を図4を用いて説明する。
【0017】図1は、キャニスタパージ量制御用電磁弁
を備えた電子燃料噴射装置を使用する内燃機関の概略構
成を示す。燃料タンクから燃料ポンプにより吸い上げら
れた燃料を吸気管へ供給し、吸入空気と混合する燃料噴
射手段と、燃料タンク内の燃料から蒸発した燃料蒸気を
キャニスタ等を介し、本発明の電磁弁を用いて吸気管へ
吐出する燃料蒸気分供給手段とにより内燃機関へ供給す
る燃料の最適化を図る電子燃料噴射装置がある。
【0018】まず、上述の内燃機関における燃料噴射手
段について以下説明する。図1に示すように、内燃機関
100には吸気管2と排気管3とが接続されている。吸
気管2の最上流部にはエアクリーナ4が設けられ、その
エアクリーナ4から空気は吸気管2、サージタンク5を
介して吸入される。また、燃料タンク7内の燃料が燃料
ポンプ8により吸い上げられ、燃料フィルタ9を通して
プレッシャレギュレータ10に供給され、このプレッシ
ャレギュレータ10にて調圧された燃料は気筒毎の吸気
管2に配置されているインジェクタ6に供給される。そ
して、インジェクタ6はバッテリ150からの電力供給
により開弁された結果、燃料が噴射され、吸入空気と混
合されて混合気となり、吸気弁110を介してシリンダ
120に供給される。
【0019】また、各気筒のシリンダ120にはスパー
クプラグ130がそれぞれ配置されており、バッテリ1
50の電圧からイグナイタ140は高電圧を生成し、デ
ィストリビュータ160は各気筒のスパークプラグ13
0に分配する。また、バイパス通路18は吸気管2の途
中にスロットルバルブ17を迂回するように形成され、
同バイパス通路18にはアイドルスピードコントロール
バルブ19が配設されている。そして、内燃機関がアイ
ドル状態にはアイドルスピードコントロールバルブ(以
下、ISC用燃料制御弁と呼ぶ)19の開度調整により
内燃機関の回転数が調整される。
【0020】吸気温センサ200は吸気管2の最上流部
に設けられ、同センサ200により吸気温が検出できる
ようになっている。また、スロットル開度センサ21は
吸気管2のスロットルバルブ17の近傍に設けられ、ス
ロットルバルブ17の開度が検出できるようになってい
る。また、吸気管内圧力センサ220によりサージタン
ク5内の吸気管内圧力が検出できるようになっている。
また、酸素濃度センサ26は排気管3に設けられ、排気
ガス中の酸素濃度が検出できるようになっている。
【0021】さらに、水温センサ230は内燃機関10
0に設けられており、気筒判別センサ240とクランク
角センサ250はディストリビュータ160内に配置さ
れている。クランク角センサ250は、内燃機関100
のクランク軸またはカム軸の回転に伴う所定のクランク
角度毎にクランク角信号を発生する。また、気筒判別セ
ンサ240は内燃機関100のクランク軸またはカム軸
の回転に伴う特定気筒の特定位置毎に気筒判別信号を発
生する。
【0022】マイクロコンピュータを中心に構成されて
いる電子制御燃料噴射装置(以下、ECUと呼ぶ)27
0には、スタータスイッチ280、吸気温センサ20
0、スロットル開度センサ21、吸気管内圧力センサ2
20、水温センサ230、気筒判別センサ240、及び
クランク角度センサ250等が接続され、夫々のスイッ
チ、あるいはセンサから図示しない内燃機関の運転状態
を示す信号である吸気温、スロットルバルブ17の開
度、吸気管内圧力、エンジン冷却水温、排気ガスの酸素
濃度等の信号が入力される。 これにより、ECU27
0は、内燃機関の運転状態に応じて内燃機関に供給する
燃料量をインジェクタ6またはISC用燃料制御弁19
を制御して調量し、また点火時期をイグナイタ140を
介して調整する。
【0023】なお、内燃機関のアイドル状態では、アイ
ドル回転を維持するために必要な噴射量が少量なため、
ISC用燃料制御弁により燃料を調量する。
【0024】一方、燃料タンク内の燃料から蒸発した燃
料蒸気をキャニスタ等を介して吸気管へ吐出する燃料蒸
気分供給手段について以下説明する。燃料タンク7に貯
蔵される燃料が気化して、燃料タンク7中に燃料蒸気と
して充満する。このため、燃料蒸気を未使用のまま大気
中へ排出する(例えば、燃料給油時に大気中へ消散)す
るのではなく、燃料蒸気を内燃機関100を運転する燃
料として活用するため、図1に示すキャニスタ11を燃
料タンク7と吸気管2とを繋ぐ配管の途中に配置する。
キャニスタ11内には、燃料蒸気を吸着するように、活
性炭等が収納されている。燃料蒸気をこのキャニスタ1
1内の活性炭に吸着させて一時貯蔵しておき、その後キ
ャニスタ11の下流にある電磁弁1を、例えばデューテ
ィ制御して開閉させて吸気管2へ供給する。このとき、
内燃機関100に供給する燃料量は、排気管3に設けら
れた酸素濃度センサ(以下、O2センサと呼ぶ)26に
より空燃比率(以下、A/Fと呼ぶ)を所望の値になる
ように、インジェクタ6またはISC用燃料制御弁19
をECU270で制御して燃料噴射量を調量する。ここ
で、本発明の実施形態のキャニスタパージ量をデューテ
ィ制御する電磁弁について以下、図2、図3に従って説
明する。図2は、電磁弁の全体構造を示す軸方向断面図
であり、図3は、図2中の共鳴室を示すIII−III断面か
らみた断面図である。
【0025】図2に示すように、電磁弁1は、電磁駆動
部30と弁部70とを含んで構成されている。
【0026】電磁駆動部30は、電磁コイル40と、固
定子鉄心50と、可動子60とを含んで構成されてい
る。さらに、電磁コイル40は、巻線41と、スプール
42とを含んで構成されている。樹脂製スプール42に
は巻線41が巻装される。固定子鉄心50は、第1の固
定子鉄心部材51と、第2の固定子鉄心52と、吸引部
材53とを有する。第1の固定子鉄心部材51は、図2
に示すように略有底の円筒であって、後述のコネクタ4
9bの径方向に突出る側には開口部51aを有する。こ
れにより軸方向の体格を低くしたい場合、コネクタ49
bを径方向に突出させることができ、車両上等の配線作
業性と小型化が両立可能となる。
【0027】また、第1の固定子鉄心部材51と第2の
固定子鉄心52と吸引部材53は、電磁コイル40を収
容しており、吸引部材53は、電磁コイル40の内周側
40aに配置され、第2の固定子鉄心部材52は、電磁
コイル40の下端面側40bに配置される。なお、電磁
コイル40と固定子鉄心50は、コイルカバー49に一
体的に成形される。スプール42には、巻線41を巻装
する両壁42aの外周面に図2に示す周方向溝42bを
有するので、コイルカバー49に一体的に形成する際
に、密着性を向上させることが可能である。
【0028】コイルカバー49は、樹脂材料で形成さ
れ、規制部材49aと、コネクタ49bとを有する。規
制部材49aは、吸引部材53の内周側53aに同軸上
に配置される小径部49a1と、吸引部材53の下端部
53bに凸設する大径部49a2とからなる。大径部4
9a2の外周壁は、小径部49a1の外周壁に比べて径
方向距離が大きく形成されている。コネクタ49bに
は、電磁コイル40に通電するため、巻線41の端部と
電気的に接続するターミナル48が設けられている。
【0029】可動子60は、図2に示すように、円筒状
に形成され、電磁コイル40の内周40aとコイルカバ
ー49aの大径部49a2との間に配置されている。な
お、上端部60aが、吸引部53の下端部53bに形成
される段付き部53cと対向して配置される。これによ
り、コネクタ49に通電して発生する電磁コイル40の
磁束が、固定子鉄心50の第1、第2の固定子鉄心部材
51、52と吸引部材53とを流れて、可動子60へ流
れる磁気回路を形成する。なお、可動子60と吸引部材
53は、後述する作動音低減のため、通電により電磁コ
イルに吸引力が発生しても、密着しない構造が望まし
い。
【0030】次に、弁部を以下説明する。図2に示すよ
うに、弁部70は、弁体80と、弁座85と、流体通路
90とを含んで構成されている。弁体80は、図2に示
す支持部材81を介して可動子60に係合している。支
持部材81は、略円形状のばね材で形成され、外周に
は、ゴム製のリング部81aが設けられている。リング
部81aは、電磁駆動部30の凹状の下底面30aと弁
部70の凸状の上端面70aとの間に挟み込まれて固定
されている。なお、弁体80と規制部材49aの間に
は、可動子60と係合する弁体80を弁座85の方向に
付勢する付勢スプリング84が配置されている。これに
より弁体80は、支持部材81を介して軸方向に弁座8
5と規制部材53の間を移動可能となる。
【0031】なお、通電することで電磁コイル40の発
生吸引力により可動子60に係合する弁体80が弁座8
5から離間して、弁体80が規制部材49aに当接する
とき、すなわち吸引力により弁体80が規制部材49a
に衝突する際に生じる衝突ネネルギを、樹脂製の規制部
材49aと磁性体の金属の吸引部材53の異種材料で吸
収するので、衝撃緩衝ができ、作動音を低減することが
できる。
【0032】弁座85は、図2に示すように、流体通路
90の流入口90aから流出口90bまでの間に設けら
れ、弁座85は弁体80と当接することで流体通路90
を閉塞することが可能である。
【0033】流体通路90は、流入口90aが上流側の
キャニスタ11と連通し、流出口90bが下流側に吸気
管2と連通している。なお、流体通路の詳細については
後述する。
【0034】上述した構造を有する電磁弁1は、燃料タ
ンク7に貯蔵している燃料が気化して、燃料タンク7中
に充満すると、活性炭等を収納するキャニスタ11に燃
料蒸気を吸着させて一時貯蔵する。このとき、キャニス
タ11の下流にある電磁弁1は、燃料蒸気圧、および内
燃機関の運転状態に応じて、デューティ比制御されて燃
料蒸気を吸気管2へ供給する。この燃料蒸気として内燃
機関へ供給される燃料過量分は、排気管3に設けられた
2センサで検出するA/F値が所望の値になるよう
に、ECU270によりインジェクタ6またはISC用
燃料制御弁19の燃料噴射量を調量するフィードバック
制御を行う。このため、電磁弁1は、燃料噴射量が少な
いアイドル状態では、例えば、デューティ比を変えて吸
気管2へ吐出する燃料蒸気量を低く抑えて、フィードバ
ックの遅れによるアイドル回転の上昇等の不具合を防止
する。
【0035】本発明の実施形態の電磁弁1の流体通路9
0の特徴について以下説明する。図2に示す流体通路を
構成する、上流側のキャニスタ11と連通する流入通路
91と、下流側の吸気管2と連通する流出通路92との
うち、流体通路91に櫛歯状の隔壁93を設ける。な
お、隔壁93は、気流音を低減するのであれば、少なく
とも流入通路91あるいは流出通路92のいずれか一方
に設ければよい。本実施形態では、流入通路91に隔壁
93を設ける場合で、以下説明する。隔壁93は、図3
に示すような環状壁で形成され、図2に示す軸方向下方
へ延びる隔壁(以下、第1の隔壁と呼ぶ)93aと軸方
向上方へ延びる隔壁(以下、第2の隔壁と呼ぶ)93b
とが交互に配列されている。これにより、流体通路長の
長い共鳴空間を有する共鳴室95を形成することが可能
である。なお、櫛歯状の隔壁93は、図2に示すように
第1の隔壁を2個、第2の隔壁を1個とする組合せで形
成してもよいし、少なくとも第1の隔壁と第2の隔壁と
が夫々1個以上あれば櫛歯状で、交互配置した隔壁を形
成することが可能である。
【0036】長い流体通路(所謂、迷路状の高密度化し
た通路、以下、迷路状流体通路と呼ぶ)は、図2に示す
ように軸方向に縦断して延びる隔壁より短く設定して隔
壁間の連絡通路94を形成してもよいし、隔壁93を軸
方向に縦断して延びる隔壁として形成し、替わりに連絡
孔を穿設して連絡通路94を設けてもよい。これによ
り、電磁弁1の弁体80と弁座85とが開閉することで
発生する気流音を、迷路状通路を構成する共鳴室95で
空気振動させることにより、流体通路90の流入通路9
1内の気流音の騒音エネルギを減衰させることができ、
騒音音圧が低減できる。これにより、消音することが可
能である。なお、第2の隔壁93bを弁保持部98の下
底面部材98bに配設して、下底面部材98bを弁保持
部材98aに一体的に形成すれば容易に製造できる。
【0037】また、流体通路90には、例えば流入通路
91を横断するように延びる図2に示すフィルタ96を
設けることが望ましい。燃料タンク7からキャニスタ1
1を介して吸気管2へ燃料蒸気を導出する配管内の異物
や、キャニスタ11内の活性炭微粒粉が、燃料蒸気に含
まれて電磁弁1の流体通路90を通過して吸気管2に吐
出されることを防止できる。これにより、内燃機関の異
物等に起因する不具合の発生を防止できる。
【0038】さらに、本実施形態のフィルタ96は、図
2に示す弁座85の近傍に位置する隔壁93(詳細に
は、第1の隔壁93a)に保持されている。また、この
フィルタ96は、円筒状に形成されている。このため、
軸方向に自動組立するのに適した構造が提供できる。
【0039】(変形例)本発明の電磁弁の実施形態の変
形例として、以下図4を参照して説明する。図4は、電
磁弁の流体通路に形成された共鳴室を示す横断面図であ
る。本変形例は、櫛歯状の隔壁の形状と、フィルタ96
の形状とが、前述の実施形態と異なる。
【0040】櫛歯状の隔壁93は、図4に示すように、
弁座85の近傍に流体通路90の流入通路91aを中心
として径方向に延びる螺旋状壁を形成している。
【0041】また、フィルタ96は、図2に示すように
端部に切欠部96aを有する。
【0042】さらに、流体通路90の流入通路91を流
れる流体、例えば燃料蒸気に含まれる微細な異物を捕集
して流体を濾過したい場合、濾過するためのフィルタ9
6の空孔と異なる形状、例えば大きさの異なる空孔を設
定できるならば、捕集する異物の大きさに係らず、気流
音を低減する共鳴室の連絡通路94への開口部を確保で
きる。このため、例えば切欠部96を有する端部とは反
対の端部側の空孔の大きさを、フィルタ96の濾過用空
孔の大きさと異なる形状に設定する。なお、切欠部96
を有する端部とは反対の端部側の空孔は、孔ではなく、
切欠部96aと異なる形状の切欠き形状であってもよ
い。
【0043】上述の構造を有する電磁弁1は、切欠部9
6aを有するフィルタ96は、電磁弁1を組立てる場
合、軸方向に自動組立し易い構成となり、しかも、フィ
ルタ96の端部に切欠部96aが有るか否かを判別する
ことで、濾過する空孔と連絡通路94への開口部を形成
する異なる形状の空孔との区別が可能となる。したがっ
て、自動組立に適した構成なり、簡易な構成で誤組付け
が防止できる電磁弁を提供できる。
【0044】なお、本実施形態では、燃料タンク7の燃
料蒸気をキャニスタ11を介して吸気管2に吐出するデ
ューティ制御の電磁弁1に本発明の電磁弁を用いたが、
これ以外にも、流量を増大させると共に電磁弁の開閉に
起因する気流音を低減したいもの、或いは気流音を低減
しつつ、電磁弁の上流の流体に含まれる異物を下流へ流
れるのを防止しようとするものであれば、どのような電
磁弁や電磁弁を用いた装置に対しても、本発明の電磁弁
を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電磁弁を備えた電子燃料噴
射装置に使用する内燃機関の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態の電磁弁の全体構造を示す軸
方向断面図である。
【図3】図2中の共鳴室を示すIII−III断面からみた断
面図である。
【図4】変形例である電磁弁の共鳴室を示すIII−III断
面からみた断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 30 電磁駆動部 40 電磁コイル 50 固定子鉄心 60 可動子 70 弁部 80 弁体 85 弁座 90 流体通路 91 流入通路 92 流出通路 93 隔壁 94 連絡通路 95 共鳴室 96 フィルタ 96a 切欠部
フロントページの続き Fターム(参考) 3G044 BA32 BA40 DA02 EA03 EA12 EA19 EA23 FA05 FA13 FA14 FA20 FA27 FA29 FA37 GA00 GA02 GA08 GA11 GA22 GA27 GA28 3H066 AA01 BA32 EA34 3H106 DA13 DA23 DB02 DB12 DB32 DC02 DC17 DD03 EE20 GC29 KK17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルと、固定子鉄心と、可動子を
    備えた電磁駆動部と、 前記可動子と係合する弁体と、該弁体と離間、当接する
    弁座と、前記弁体と前記弁座が当接することで閉塞され
    る流体通路とを備えた弁部とにより構成される電磁弁に
    おいて、 前記流体通路には、櫛歯状の隔壁が交互に配設された共
    鳴室を有することを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記隔壁は、環状壁を形成していること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記隔壁は、前記弁座または前記弁体の
    近傍に位置する前記流体通路の一部を中心として径方向
    に延びる螺旋状壁を形成していることを特徴とする請求
    項1に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記弁座または前記弁体の近傍に位置す
    る前記隔壁に保持され、前記流体通路を横断するように
    延びるフィルタを有することを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれか一項に記載の電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記フィルタは、前記流体通路を流れる
    流体を濾過する空孔と、該空孔とは異なる、前記共鳴室
    と連絡する連絡孔を備えていることを特徴とする請求項
    4に記載の電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記フィルタは、円筒であって、該円筒
    の端部に切欠部を有することを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載の電磁弁。
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