JP4133868B2 - 固体試料分析装置および固体試料分析方法 - Google Patents

固体試料分析装置および固体試料分析方法 Download PDF

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Description

本発明は固体試料分析装置および固体試料分析方法に関するものであり、より詳細には固体の測定対象試料を直接的に分析できると共に、高精度に分析できる固体試料分析装置および固体試料分析方法に関する。
例えば、金属などの測定対象試料に含まれる測定対象成分を分析するためには、まず測定対象試料を炭素炉などを用いて高温になるまで加熱して、これを気化させていた。また、測定対象試料を容易に加熱気化させるために測定対象試料が石炭などの場合にはこれを粉末状にして溶液に懸濁化させることがあるが、測定対象試料が金属である場合にはこれを酸などで溶解させて溶液を生成していた。そして、測定対象成分の分析には、原子吸光分析やICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分光分析が行われている。
原子吸光分析で溶液を分析する際には、測定対象試料に対して多くの高融点金属の溶液を添加し、測定対象成分の元素と添加元素の混合塩の形態とし、これを高温にしたときに測定対象成分の元素を気化して原子蒸気を生じさせ、この原子蒸気が原子吸光を起こすようにすることが必要である。しかしながら、原子吸光分析で測定可能な原子蒸気が発生する程度の高温になるまでの間に中間的な温度で分子の状態での揮発(分子蒸気)が生じて測定対象成分が減少し、これが感度低下の原因となる場合がある。そこで、炉の形状を横方向に連通する貫通孔を有する筒状にするなど、炉の形状を工夫する必要があった。また、炭素炉で加熱を行なう場合に感度が高く適切な信号を得るためには、炭素炉に注入する試料の量を少なくする必要があった。
加えて、原子吸光分析は少量の測定対象成分を高感度に測定できる反面、測定範囲(ダイナミックレンジ)が狭いという問題がある。このため、炭素炉に供給する試料の量を極く微量とすることが望ましいが、この場合に試料の均一性が問題となるので、これが分析の再現性を悪くする原因となっていた。さらに、測定対象成分がタンタル(Ta)やタングステン(W)などの高融点金属である場合には、これを原子蒸気とする程度の高温に加熱すると、金属は炭素炉との接触面で炭化物を形成し、この炭化物が高沸点となって炭素炉の中で融解しないという問題もあった。
図5は、特許文献1に示されるICP金属分析装置41の例を示す図である。図5において、42は測定対象試料を予め酸によって溶解させた溶液S’を加熱するように構成された小型の円筒形状の炭素炉(ミニマスマン炉)、43はこの炭素炉42を加熱する電力を供給する電源部、44は炭素炉42に不活性ガス(Ar)を供給する供給口、45は炭素炉42に測定対象試料の溶液S’を注入する注入口、46は加熱されて気化した測定対象試料を流出する流出口、47はガイドチューブ、48は高周波誘導コイル48aを有するプラズマトーチ、49はプラズマ炎である。また、プラズマ炎49から生じた光は図外の分光器によって分光されて検出される。
前記ICP金属分析装置41は炭素炉42内に溶液S’を注入した状態で、炭素炉42を加熱することにより、溶液に含まれる測定対象成分を気化させてプラズマ炎49によって励起させることができる。そして、このときに生じる光の分光スペクトルを用いて、測定対象試料に含まれる各測定対象成分の量を測定することができる。この方法は測定対象試料から原子蒸気を生じさせる必要がないので、前述の原子吸光分析を行なう場合に比べて分子蒸気の揮発に伴う感度低下の発生が問題となることがないだけでなく、ダイナミックレンジが大きいので測定対象試料の量をあえて少なくする必要がないという利点があった。
特開昭59−157541号公報
ところが、従来のICP金属分析装置41は原子吸光分析に比べて測定感度に限りがあるので、測定対象試料を酸などによって溶解させて溶液化し、この溶液を用いて測定対象試料の分析を行うと、十分の分析精度を得ることができないという問題があった。すなわち、測定対象試料を溶液に溶解させるとき、飽和量以上の測定対象試料を分析することができないので、必然的に炭素炉42内に注入できる測定対象試料の量に限界が生じるという問題があった。このため、従来のICP金属分析装置41は分析精度の点で課題があった。
また、測定対象の試料を溶解するために酸などの添加物を加えるので、この不純物の添加が分析結果に悪影響を及ぼす可能性もあった。さらに、測定対象試料を溶液中に低濃度にて分散させることにより、測定対象成分の偏析が生じて再現性が悪くなるという問題もあった。
本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は測定対象成分の量の測定を精度良く行うことができる固体試料分析装置および固体試料分析方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の固体試料分析装置は、固体の測定対象試料を収容可能に構成され、測定対象試料の融点よりも高温になるように加熱された状態で測定対象試料を投入したときに、この融点以上の温度を保って測定対象試料を一気に加熱することが可能である熱容量を有するるつぼと、測定対象試料の加熱融解によって生じる気体が供給されるように構成され、この気体を励起させるプラズマトーチと、前記気体の励起によって生じる光を分光する分光器と、分光された光の検出器と、るつぼを、前記測定対象試料の投入前から、測定対象試料の融点よりも高温に加熱するための制御を行う制御用演算処理装置とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
本発明の別の固体試料分析装置は、るつぼと、固体の測定対象試料の加熱融解によって生じる気体が供給されるように構成され、この気体を励起させるプラズマトーチと、前記気体の励起によって生じる光を分光する分光器と、分光された光の検出器と、測定対象試料および測定対象試料に比べて十分大きな熱容量を有する金属浴剤を個々に解除可能に保持し、それぞれの保持が解除されると測定対象試料および金属浴剤が個々に前記るつぼ内に投入される二つのアクチュエータと、金属浴剤を保持する一方の前記アクチュエータの当該保持を解除し、るつぼ内に投入した金属浴剤を加熱して測定対象試料の融点よりも高温の金属浴を形成した後、測定対象試料を保持する他方の前記アクチュエータの当該保持を解除する制御を行う制御用演算処理装置とを備えたことを特徴としている(請求項2)。
本発明の固体試料分析方法は、るつぼを測定対象試料の融点よりも高温になるように加熱させた状態で、るつぼ内に測定対象試料を投入することにより、測定対象試料を一気に加熱融解させ、これによって発生した測定対象成分の微粒子が含まれる気体をプラズマトーチに供給して測定対象成分を励起させたときに生じる光を分光分析することにより、測定対象試料の成分分析を行なうことを特徴としている(請求項3)。
前記るつぼの容量を測定対象試料の容量の3倍以上としてもよい(請求項4)。
本発明の別の固体試料分析方法は、測定対象試料に比べて十分大きな熱容量を有する金属浴剤をるつぼ内に投入し高温になるように加熱融解させて金属浴を形成した状態で、金属浴内に測定対象試料を投入することにより、測定対象試料を一気に加熱融解させ、これによって発生した測定対象成分の微粒子が含まれる気体をプラズマトーチに供給して測定対象成分を励起させたときに生じる光を分光分析することにより、測定対象試料の成分分析を行なうことを特徴としている(請求項5)。
前記金属浴の容量を測定対象試料の容量の2倍以上とし、金属浴の成分を測定対象試料の成分と異ならせてもよい(請求項6)。
請求項1に示す本発明の固体試料分析装置では、るつぼが予め測定対象試料の融点よりも高温になるように加熱されているので、このるつぼ内に投入された測定対象試料は急速に加熱されて熱融解される。さらに、測定対象試料が急速に加熱されて融解することにより、そこから発生する元素の蒸気も急速に発生し、それがプラズマトーチに導かれて発光するので、元素の高感度分析が可能となる。
また、測定対象試料は固体のままるつぼ内に投入されるので、酸などの不純物が混合することがなく、それだけ目的とする測定対象成分の量を的確に測定することができる。さらに、測定対象成分を融解して溶液に分散させる場合に比べて高い濃度でプラズマ発光させることができる。つまり、ICPの広いダイナミックレンジを有効に活用して良好な測定感度を得ることができる。さらに、測定対象試料を低濃度にて溶液内に分散させる場合に生じる測定対象成分の偏析を無くすこともできる。
請求項2に示す本発明の固体試料分析装置では、るつぼが固体の測定対象試料および測定対象試料に比べて十分大きな熱容量を有する金属浴を収容可能に構成されており、予め金属浴を収容し、この金属浴が高温になるように加熱させた状態で、金属浴内に前記測定対象試料を投入してこれを加熱融解できるように構成しているので、金属浴内に投入された測定対象試料は多量の金属浴によって急速に加熱されて融解し、そこから発生する元素の蒸気も急速に発生し、元素の高感度分析が可能となる。
加えて、母体(マトリックス)として多量の金属(例えば鉄)内に複数の融点の高い測定対象成分(例えばタンタルやタングステンなどの金属)を含むような測定対象試料を分析する場合であっても、金属浴が測定対象試料の全体よりも十分に大きな熱容量をもっていれば、マトリックスによる気化速度の差異を低減することができる。
また、測定対象試料は固体のままるつぼ内に投入されるので、酸などの不純物の混合がないだけでなく、高い濃度でプラズマ発光させて良好な測定感度を得ることができる。さらに、測定対象成分の偏析を無くすこともできる。
請求項3に示す本発明の固体試料分析方法では、るつぼを測定対象試料の融点よりも高温になるように加熱させた状態で、るつぼ内に測定対象試料を投入するので、るつぼ内に投入した測定対象試料を急速に加熱させて一気に加熱融解させることができる。そして、固体の測定対象試料の融解によって発生した測定対象成分の微粒子が含まれる気体を用いてプラズマ発光させて測定対象試料の成分分析を行なうから、高い濃度でプラズマ発光させて良好な測定感度を得ることができる。さらに、従来のように測定対象試料を酸などによって溶解する必要がないので不純物の混合を避けることができると共に、測定対象成分の偏析が発生するこもない。
前記るつぼの容量を測定対象試料の容量の3倍以上とする場合(請求項4)には、予備加熱したるつぼの熱を用いて確実に測定対象試料を一気に加熱融解することが可能である程度に、るつぼの熱容量を測定対象試料の熱容量に比べて十分に大きくできる。加えて、発生した測定対象成分の微粒子を含む気体の濃度が拡散によって薄まることを防止でき、それだけ高い測定感度を得ることができる。
請求項5に示す本発明の固体試料分析方法では、測定対象試料に比べて十分大きな熱容量を有する金属浴剤をるつぼ内に投入し、これを加熱融解してまず多量の金属浴を形成した状態で、金属浴内に測定対象試料を投入するので、この金属浴内に投入した測定対象試料を急速に加熱させて一気に加熱融解させることができ、マトリックスによる気化速度の差異を低減できる。また、固体の測定対象試料の融解によって発生した測定対象成分の微粒子が含まれる気体を用いてプラズマ発光させて測定対象試料の成分分析を行なうから、高い濃度でプラズマ発光させて良好な測定感度を得ることができる。さらに、従来のように測定対象試料を酸などによって溶解する必要がないので不純物の混合を避けることができると共に、測定対象成分の偏析が起こることもない。
前記金属浴の容量を測定対象試料の容量の2倍以上とし、金属浴の成分を測定対象試料の成分と異ならせる場合(請求項6)には、予備加熱した金属浴の熱を用いて確実に測定対象試料を一気に加熱することが可能となる。加えて、測定対象試料が金属浴に接触した部分において合金が形成されるので、この部分の融点を低下させることができ、測定対象試料の中に含まれる金属の蒸気が瞬間的に発生する。また、前記合金の形成で融点を低下させることにより金属浴や測定対象試料の加熱温度を抑えることも可能となるので、炭素炉との間で炭化物を形成することも防止できる。
そして、発生した測定対象成分の微粒子を含む気体の濃度が拡散によって薄まることを防止して高い測定感度を得ることができる。
図1は本発明の固体試料分析装置1の実施例を示す図である。図1において、2は固体の測定対象試料Sを収容可能に構成されると共にこの測定対象試料Sに比べて大きな容量を有するるつぼ、3はるつぼ2の上端に電気的に接続された上部電極、4はるつぼ2を載置した状態でこれに電気的に接続された下部電極、5はるつぼ2に投入する測定対象試料Sなどを保持するホルダである。そして、るつぼ2,上部電極3,下部電極4,ホルダ5はこの固体試料分析装置1の分析炉1aを構成する。
6は測定対象試料Sの加熱融解によって生じる気体を励起させるプラズマトーチ、7はプラズマトーチによって生じるプラズマ炎、8は前記気体の励起によって生じる光Lを分光する分光器、9は分光器8によって分光された光の検出器、10は制御用演算処理装置(以下、コンピュータという)である。
11は前記電極3,4間に電圧を印加する電源、12,13は前記ホルダ5において測定対象試料Sなどを保持する状態と開放する状態を切換え可能に構成されたアクチュエータ、14はプラズマトーチ6の高周波電源である。また、15はるつぼ2内における加熱によって生じた測定対象試料Sの微粒子をプラズマトーチ6まで導くため配管であり、この配管15は例えば4フッ化エチレン樹脂などからなる。
16は液体の測定対象試料S’をプラズマトーチ6に供給するときに使用されるネブライザ、17は前記るつぼ2、プラズマトーチ6、ネブライザ16に不活性ガスとして例えばアルゴンガス(Ar)を供給するボンベ、18a〜18cは各部に供給するアルゴンガス(Ar)の流量を調整する電磁弁である。
なお、ネブライザ16は液体の測定対象試料S’を測定しないときは不要であるから、専ら固体の測定対象試料Sのみを測定する場合には省略できる。同様に、本例では電磁弁18cはるつぼ2またはネブライザ16のいずれかにアルゴンガス(Ar)を供給できるように三方電磁弁である例を示しているが、ネブライザ16を省略する場合は二方電磁弁である。なお、分析に用いるガスはアルゴンガス(Ar)に限られるものではなくヘリウムガス(He)など、その他の不活性ガス(測定対象試料Sと反応しないガス)であってもよい。
前記コンピュータ10は前記電源11,14、アクチュエータ12,13、電磁弁18a〜18cに接続されてこれらを制御可能に構成されており、かつ、検出器9によって測定された光の分光スペクトルSpを入力できるように構成してある。
前記るつぼ2は例えば断面ほぼU字状の有底筒形状であって黒鉛るつぼ(炭素炉)である。このるつぼ2は分析炉1aを構成する上部電極3と下部電極4に挟まれるようにして外気から遮断された空間に設置されるものである。そして、両電極3,4間に電流を流すことにより、るつぼ2が発熱するように構成してある。また、本実施例のるつぼ2の容量は測定対象試料Sの容量に比べて十分に大きく、好ましくは3倍以上である。さらに好ましくは、るつぼ2が測定対象試料Sの10倍〜30倍程度の容量を有する。つまり、るつぼ2の容量を大きくすることにより、その熱容量を測定対象試料Sの熱容量に比べて大きくすることができる。
なお、本実施例ではるつぼ2は上述のようにるつぼ2自体を抵抗体としてこれを熱源として抵抗加熱する例を示しているが、本発明はこの構成に限られるものではない。つまり、るつぼ2はインパルス炉、誘導加熱炉など種々の形式の熱源を用いることができる。
前記るつぼ2は測定対象試料S(金属浴剤Fを用いる場合は金属浴剤Fと測定対象試料Sの両方)を収容可能な容量を有する必要がある。しかしながら、測定対象試料Sの体積に比べてるつぼ2の内容量が余りに大きいと、測定対象試料Sが気化したときに生じる微粒子が拡散してしまい、その濃度が薄くなり、測定感度を低下させる原因となることがある。なお、るつぼ2の熱容量は測定対象試料Sの融点よりも高温になるように加熱させた状態で測定対象試料Sを投入したときに、この融点以上の温度を保って測定対象試料Sを一気に加熱することが可能である程度に十分に大きくする必要がある。
前記ホルダ5を構成する2つのアクチュエータ12,13はそれぞれ例えば測定対象試料Sと金属浴剤Fをホルダ5内に保持すると共に、任意の時点で測定対象試料Sと金属浴剤Fの保持を個々に解除してるつぼ2内に投入できるように構成されている。なお、金属浴剤Fを用いない場合には、前記アクチュエータ12,13はいずれか一方だけ形成されていればよいことはいうまでもない。
前記プラズマトーチ6は、例えば石英の三重管よりなり、試料ガスSgが流れる試料ガス流路20、前記アルゴンガス(Ar)が流れるプラズマガス流路21および冷却ガス(例えばアルゴンガス(Ar)が流れる冷却ガス流路22がこの順に内部から外部に同心配置されると共に、その先端部近傍の外周には前記高周波電源14に接続された誘導コイル23が周設されており、この誘導コイル23による高周波磁界によってプラズマトーチ6に供給される試料ガスSgがプラズマ化し、プラズマ発光するように構成されている。
図2は前記固体試料分析装置1を用いて例えば鉄(Fe)を主成分とする測定対象試料S1 に含まれる硫黄(化学記号:S)の量を検出する例を説明する図である。なお、図2に示す例の場合、金属浴剤Fを使用しないので、ホルダ6には一つのアクチュエータ12だけを設ける例を示しているが、ホルダ6がもう一つのアクチュエータ13を備えている場合も以下の説明は同様の動作で測定を行なう。
また、図2に示す測定対象試料S1 の重量は例えば1gであり、るつぼ2の内容積は15ccであり、その容量を測定対象試料S1 の容量に比べて10倍以上になるように形成している。なお、るつぼ2の熱容量を十分に(測定対象試料S1 を投入したときに、るつぼ2が測定対象試料S1 の融点以上の温度を保って測定対象試料Sを一気に加熱することが可能である程度に十分に)大きくするように、るつぼ2を肉厚に形成してもよい。
まず、図2(A)に示すように、測定対象試料S1 を前記ホルダ6に保持させた状態で、前記コンピュータ10が電磁弁18cを制御することにより分析炉1aにアルゴンガス(Ar)が供給され、分析炉1a内がアルゴンガス(Ar)によってパージされると共に、配管15から排出される。また、コンピュータ10が電源11を制御することにより、両電極3,4間に電流を流して、るつぼ2の抵抗加熱によってこれを所望の温度に加熱する。
なお、ここでるつぼ2は、例えば2000℃〜3000℃の高温になるように加熱される。そして、るつぼ2に付着した成分が加熱によって気化してアルゴンガス(Ar)と共に配管15から排出される。
次いで、図2(B)に示すように、コンピュータ10が前記アクチュエータ12を制御することにより、それまでホルダ6によって保持されていた測定対象成分S1 はるつぼ2内に投入される。このとき、るつぼ2の温度は既に測定対象試料S1 の融点よりも高温の2000℃以上に加熱されているので、るつぼ2の底面に接触した測定対象試料S1 は一気に加熱融解する。
そして、加熱融解した測定対象試料S1 の成分がさらにるつぼ2から熱をもらってその沸点(鉄の場合1540℃)よりも高温になるので一気に気化して微粒子Sa1 となる。また、蒸発した測定対象試料S1 の微粒子Sa1 はアルゴンガス(Ar)に混合されて試料ガスSg1 となり、この試料ガスSg1 が配管15を介してプラズマトーチ6へと運ばれる。
一方、コンピュータ10は前記試料ガスSg1 の発生に先立って前記電磁弁18a,18bを開状態に制御することにより、プラズマトーチ6のプラズマガス流路21および冷却ガス流路22に適宜の流量のアルゴンガス(Ar)を流すと共に、電源14を制御することにより誘導コイル23に高周波電力を供給してプラズマ炎7を発生させる。
そして、図2(C)に示すように、前記試料ガスSg1 がアルゴンガス(Ar)の流れによって試料ガス流路20内に流入し、プラズマ炎7内においてプラズマ化する。このとき、試料ガスSg1 に含まれる測定対象成分(Fe,S)がそれぞれ独特の波長の光L1 をプラズマ発光し、分光器8によってこの光L1 を分光し、この分光された各波長の光を検出器9によって検出する。
検出器9に接続されたコンピュータ10は測定対象試料S1 を構成する測定対象成分(Fe,S)の量を表わす分光スペクトルSpを入力することができるので、この分光スペクトルSpを解析することにより、測定対象試料S1 を構成する測定対象成分(Fe,S)の量を求めることができる。
すなわち、本例の固体試料分析装置1を用いることにより、固体の測定対象試料S1 をそのまま固体試料分析装置1に投入し、これを一気に加熱融解させることができるので、測定対象試料S1 を気化した微粒子Sa1 をプラズマトーチ6に導入することができる。つまり、測定対象試料S1 を酸などによって溶液に溶かすような煩雑な処理を行なう必要がないだけでなく、不純物の混入を無くすことができるので、より正確な分析を行なうことができる。
また、従来のように測定対象試料S1 を溶液化するときに生じる飽和量の限界がないので、多くの測定対象試料S1 の微粒子Sa1 をプラズマトーチ6に供給することが可能である。つまり、それだけ高濃度の測定対象試料S1 の微粒子Sa1 を用いてプラズマ発光分析を行なうことができるので、ICPの広いダイナミックレンジを有効に活用して測定対象試料S1 の測定精度を向上することができる。
図3は前記固体試料分析装置1において例えばニッケル(Ni)やスズ(Sn)などの金属浴剤Fを用いて例えば鉄(Fe)を主成分とする測定対象試料S2 に含まれるタンタル(Ta)やタングステン(W)を検出する例を説明する図である。
なお、測定対象試料S2 の融解速度を十分に速くするためには、金属浴剤Fの容量を測定対象試料S2 の容量に比べて十分大きな容量を有する程度に大きくすることが好ましく、例えば、測定対象試料S2 に対して2倍〜50倍程度(好ましくは4倍程度)以上の容量を有する程度に大きくすることが望ましい。また、測定対象試料に比べて十分大きな熱容量とは、測定対象試料に比べて低融点、高沸点を有する物質であることを示す。
本実施例では、測定対象試料S2 の重量は例えば0.5gであり、金属浴剤Fの重量は2gである。一方、るつぼ2の内容積は15ccである。なお、本実施例においても、るつぼ2の容量が大きくなるように形成されている場合には、前記金属浴剤Fの容量を幾らか大きくすることも可能である。
まず、図3(A)に示すように、測定対象試料S2 と金属浴剤Fを前記ホルダ6に保持させた状態で、前記コンピュータ10が電磁弁18cと電源11を制御することにより、分析炉1a内をアルゴンガス(Ar)によってパージすると共に、るつぼ2を例えば2500℃の高温になるように加熱する。
また、コンピュータ10が前記アクチュエータ13を制御することにより、それまでホルダ6によって保持されていた金属浴剤Fがるつぼ2内に投入される。るつぼ2内に投入された金属浴剤Fはるつぼ2から熱をもらうことによって融解して図3(B)に示す金属浴F’を形成する。そして、このニッケル(Ni)からなる金属浴F’の温度は2500℃程度になるように温度調整される。
次に、図3(B)に示すように、コンピュータ10が前記アクチュエータ12を制御することにより、それまでホルダ6によって保持されていた固体の測定対象試料S2 がるつぼ2内に投入される。このとき、金属浴F’の温度は既に測定対象試料S2 の融点よりも高温の2500℃に加熱されていると共に、金属浴F’の熱容量は測定対象試料S2 の熱容量の10倍以上に設定されているので、金属浴F’に接触した測定対象試料S2 は一気に加熱される。
加えて、測定対象試料S2 と金属浴F’との接触部において合金(本例の場合Fe+Ni、Ta+Ni、W+Ni)が形成されるので、その融点が低下し、測定対象試料S2 は速やかに融解し、また、加熱融解した測定対象試料S2 の成分がさらに金属浴F’から熱をもらって各合金の沸点よりも高い温度に一気に加熱されて気化することにより測定対象試料S2 の成分の微粒子Sa2 が発生し、蒸発した測定対象試料S2 の微粒子Sa2 はアルゴンガス(Ar)に混合されて試料ガスSg2 となり、この試料ガスSg2 が配管15を介してプラズマトーチ6へと運ばれる。
一方、コンピュータ10は前記試料ガスSg2 の発生に先立って前記電磁弁18a,18bを開状態に制御することにより、プラズマトーチ6のプラズマガス流路21および冷却ガス流路22に適宜の流量のアルゴンガス(Ar)を流すと共に、電源14を制御することにより誘導コイル23に高周波電力を供給してプラズマ炎7を発生させる。
そして、図3(C)に示すように、前記試料ガスSg2 がアルゴンガス(Ar)の流れによって試料ガス流路20内に流入し、プラズマ炎7内においてプラズマ化する。このとき、試料ガスSg2 に含まれる測定対象成分(Fe,Ta,W)がそれぞれ独特の波長の光L2 をプラズマ発光し、分光器8によってこの光L2 を分光し、この分光された各波長の光を検出器9によって検出する。検出器9に接続されたコンピュータ10は検出器9から分光スペクトルSpを入力し、これを解析することにより、測定対象試料S2 を構成する測定対象成分(Fe,Ta,W)の量を求めることができる。
すなわち、本例の固体試料分析装置1を用いることにより、固体の測定対象試料S2 をそのまま固体試料分析装置1に投入し、これを一気に加熱融解させて気化した微粒子Sa2 をプラズマトーチ6に導入できるので、従来のように測定対象試料Sを酸などによって溶液に溶かす必要がなく、ICPの広いダイナミックレンジを有効に活用した正確な分析を簡単に行なうことができる。
加えて、本例のように測定対象試料S2 と異なる成分の金属浴剤Fを用いることにより、金属浴F’に投入した測定対象試料S2 が金属浴F’との接触部において合金となってその融点を低下させるので、タンタル(Ta)やタングステン(W)のような融点の高い測定対象成分を確実に加熱融解させてこれを速やかに気化した微粒子Sa2 にすることができる。また、金属浴F’の温度を不必要に高くすることがないので、これらの金属が炭素炉であるるつぼ2との接触面で炭化物を形成することなく気化して微粒子Sa2 となり、プラズマトーチ6に導かれる。すなわち、高融点の測定対象試料S2 であっても正確な分析を行なうことができる。
上述の各例では、測定対象試料Sとして塊状の鉄(Fe)の中に測定対象成分が含まれているものの例を示しているが、本発明の固体試料分析装置1は測定対象試料Sとして上述した塊状の固形物だけでなく、例えば小さな粒状または粉状の固形物の分析を行なうことも可能である。
図4は測定対象として小さい粒状の固体の測定対象試料S3 の成分分析を行なう例を示す図である。図4(A)に示す30は測定対象試料S3 を収容する容器、31はこの容器30の蓋体であり、この容器30および蓋体31は、例えば高純度のニッケルよりなる。また、本例の蓋体31はその中凹部が容器30内に嵌まり込み、周辺部が容器1に当接するように形成されている。
32は容器の下方に位置する第1金型33と、この第1金型33の上方に対向して矢印方向に直線的に移動するように配置される第2金型34とからなる形成装置であり、これらの金型33,34は例えばステンレス鋼よりなる。第1金型33は円柱状のブロックで、その上部表面のほぼ中央に断面視皿状の凹部33aが形成され、第2金型34の凹部33aに対応する部分には断面視逆皿状の凹部34aが形成されている。また、第1金型33と第2金型34によって囲まれた空間35は排気口36を除いて外気と遮断された密閉空間であり、この排気口36から空間35内の空気を排除することにより、空間35内を減圧状態としてその容積が小さくなるように構成されている。
したがって、凹部33aの上に内部に測定対象試料S3 の粒を収容して蓋体31を閉じた容器30を載置した状態で、排気口36から空気を排除することにより、空間35の容積が小さくして凹部33a,34aによって容器30および蓋体31をプレスすることができる。
図4(B)は上述の形成装置を用いて測定対象試料S3 を容器30と蓋体31の間に封入してなる試料体S4 の例を示す図である。このようにして形成された試料体S4 は図2に示す測定対象試料S1 と同様に、固体試料分析装置1のホルダ6内に載置し、るつぼ2が十分高温に加熱された後にるつぼ2内に投入することにより、その成分分析を行なうことができる。つまり、本発明の固体試料分析装置1は小さな粒状の測定対象試料S3 であっても固体のままでその成分を精度よく分析することができる。
なお、前記容器30と蓋体31は前記プレス加工によって破れない程度に薄く形成し、るつぼ2から得られる熱によって容器30と蓋体31および内部の測定対象試料S3 が速やかに気化できるようにすることが望ましい。また、上述のように構成された試料体S4 を図3を用いて説明したように、金属浴F’を形成したるつぼ2内に投入することも可能であり、これによって測定対象試料S3 をより速やかに気化することも可能である。
本発明の固体試料分析装置の全体的な構成を示す図である。 前記固体試料分析装置を用いて固体の測定対象試料の分析を行なう手順を説明する図である。 前記測定対象試料の分析を行なう別の手順を説明する図である。 小さい粒状の測定対象試料の分析を行なう手順を説明する図である。 従来の溶液に溶かした測定対象試料の分析を行なう装置を説明する図である。
符号の説明
1 固体試料分析装置
2 るつぼ
6 プラズマトーチ
8 分光器
9 検出器
F 金属浴剤
F’ 金属浴
L(L1 ,L2 ) プラズマ発光した光
S(S1 ,S2 ,S3 ,S4 ) 測定対象試料
Sa(Sa1 ,Sa2 ) 微粒子
Sg(Sg1 ,Sg2 ) 試料ガス(気体)
Sp スペクトル









































Claims (6)

  1. 固体の測定対象試料を収容可能に構成され、測定対象試料の融点よりも高温になるように加熱された状態で測定対象試料を投入したときに、この融点以上の温度を保って測定対象試料を一気に加熱することが可能である熱容量を有するるつぼと、
    測定対象試料の加熱融解によって生じる気体が供給されるように構成され、この気体を励起させるプラズマトーチと、
    前記気体の励起によって生じる光を分光する分光器と、
    分光された光の検出器と、
    るつぼを、前記測定対象試料の投入前から、測定対象試料の融点よりも高温に加熱するための制御を行う制御用演算処理装置とを備えた
    ことを特徴とする固体試料分析装置。
  2. るつぼと、
    固体の測定対象試料の加熱融解によって生じる気体が供給されるように構成され、この気体を励起させるプラズマトーチと、
    前記気体の励起によって生じる光を分光する分光器と、
    分光された光の検出器と、
    測定対象試料および測定対象試料に比べて十分大きな熱容量を有する金属浴剤を個々に解除可能に保持し、それぞれの保持が解除されると測定対象試料および金属浴剤が個々に前記るつぼ内に投入される二つのアクチュエータと、
    金属浴剤を保持する一方の前記アクチュエータの当該保持を解除し、るつぼ内に投入した金属浴剤を加熱して測定対象試料の融点よりも高温の金属浴を形成した後、測定対象試料を保持する他方の前記アクチュエータの当該保持を解除する制御を行う制御用演算処理装置とを備えた
    ことを特徴とする固体試料分析装置。
  3. るつぼを測定対象試料の融点よりも高温になるように加熱させた状態で、るつぼ内に測定対象試料を投入することにより、測定対象試料を一気に加熱融解させ、
    これによって発生した測定対象成分の微粒子が含まれる気体をプラズマトーチに供給して測定対象成分を励起させたときに生じる光を分光分析することにより、測定対象試料の成分分析を行なうことを特徴とする固体試料分析方法。
  4. 前記るつぼの容量を測定対象試料の容量の3倍以上とする請求項3に記載の固体試料分析方法。
  5. 測定対象試料に比べて十分大きな熱容量を有する金属浴剤をるつぼ内に投入し高温になるように加熱融解させて金属浴を形成した状態で、金属浴内に測定対象試料を投入することにより、測定対象試料を一気に加熱融解させ、
    これによって発生した測定対象成分の微粒子が含まれる気体をプラズマトーチに供給して測定対象成分を励起させたときに生じる光を分光分析することにより、測定対象試料の成分分析を行なうことを特徴とする固体試料分析方法。
  6. 前記金属浴の容量を測定対象試料の容量の2倍以上とし、金属浴の成分を測定対象試料の成分と異ならせる請求項5に記載の固体試料分析方法。
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