JP4133801B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサに関するものである。
電解コンデンサ等のコンデンサに用いられるコンデンサ素子は、一般に、絶縁性酸化皮膜形成能力を有するアルミニウム、チタン、タンタルなどの金属(いわゆる弁金属)を陽極に用い、この弁金属の表面を陽極酸化して、絶縁性酸化皮膜を形成した後、実質的に陰極として機能する有機化合物等からなる固体電解質層を形成し、さらに、グラファイトや銀などの導電層を陰極として設けることによって作製される。
このようなコンデンサの低インピーダンス化を図るには、等価直列インダクタンス(ESL)の低減や等価直列抵抗(ESR)の低減といった方法がある。そして、ESRの低減のためにリードフレームを省略したコンデンサが、下記特許文献1に開示されている。この公報に開示されたコンデンサは、基板の一方面に一対の電極対を有する2端子型のコンデンサ素子が搭載されたコンデンサであり、基板の素子搭載面の電極とその裏面の電極とはスルーホールを介して接続されている。
特開2001−102252号公報
コンデンサに電荷が蓄えられる際、及び蓄えられた電荷が放電される際に、基板の両面に形成された電極内には電流が流れ、この電極内を流れる電流に起因する磁界によってコンデンサのESLが増大してしまう。ところが、前述した従来のコンデンサでは、このようなESLの増大を抑制する有効な対策がとられていなかったため、電極内を流れる電流に起因するESLが高く、十分な低インピーダンス化が図られていないという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、インピーダンスの更なる低減が図られたコンデンサを提供することを目的とする。
本発明に係るコンデンサは、陽極部と陰極部とを有するコンデンサ素子と、一方面に、陽極部又は陰極部と接続される電極パターンが形成された基板とを備え、基板の他方面には電極パターンとで基板を挟むランドパターンが形成され、且つ、基板には電極パターンとランドパターンとを接続する導通路が貫設されており、ランドパターンには、被接続体に接続される外部接続領域が、導通路の端部から所定間隔だけ離間する位置に形成されていることを特徴とする。
このコンデンサにおいては、電荷が蓄えられる際、及び蓄えられた電荷が放電される際に、ランドパターンの外部接続領域と導通路の端部との間に電流が流れると共に、電極パターン内にも電流が流れる。その際、電極パターン内を流れる電流の一部は、ランドパターンの外部接続領域と導通路との間を流れる電流と反対側の向きに流れる。そのため、導通路の端部と外部接続領域との間を流れる電流に起因する磁界と、その電流の向きと逆向きに電極パターン内を流れる電流に起因する磁界とが、所定間隔だけ離間した導通路と外部接続領域との間において互いに打ち消しあう。従って、コンデンサのESLが有意に低減され、インピーダンスの更なる低減が実現される。
また、ランドパターンの一側に導通路が位置しており、ランドパターンの他側に外部接続領域が位置していることが好ましい。この場合、ランドパターンの全長に亘って電流が流れる。
また、導通路に向かう方向が、ランドパターンの外部接続領域から導通路へ向かう方向と略同じになるように、コンデンサ素子に接続される素子接続領域が電極パターンに形成されていることが好ましい。この場合、電極パターンの素子接続領域から導通路へ電流が流れる場合には導通路からランドパターンの外部接続領域へ電流が流れ、逆に、ランドパターンの外部接続領域から導通路へ電流が流れる場合には導通路から電極パターンの素子接続領域へ電流が流れる。そのため、導通路の端部と電極パターンの素子接続領域との間を流れる電流に起因する磁界と、導通路の端部とランドパターンの外部接続領域との間に流れる電流に起因する磁界とが互いに打ち消しあう。従って、コンデンサのESLが有意に低減され、インピーダンスの低減が実現される。
また、電極パターンの一側に導通路が位置しており、電極パターンの他側に素子接続領域が位置していることが好ましい。この場合、導通路の端部と素子接続領域との間隔が有意に増加するため、より効果的にESLが低減する。
また、素子接続領域の残余領域の電極パターンを覆う第1の絶縁層を更に備えることが好ましい。この場合、より確実に、電極パターンに流れる電流を導通路と素子接続領域とを結ぶ経路に制限することができる。
また、外部接続領域の残余領域のランドパターンを覆う第2の絶縁層を更に備えることが好ましい。この場合、より確実に、ランドパターンに流れる電流を導通路と外部接続領域とを結ぶ経路に制限することができる。
また、電極パターンはコンデンサ素子の陰極部に接続されていることが好ましい。陽極部に比べて寸法が大きな陰極部に適用することで、電極パターンを流れる電流の経路が長くなるため、より効果的にESLが低減する。
また、ランドパターンの外部接続領域は、基板の他方面の縁から基板の側面まで延びていることが好ましい。この場合、外部接続領域と被接続体とを半田接続した際、その接着具合を容易に視認することができる。
本発明によれば、コンデンサのインピーダンスの更なる低減が図られる。
以下、添付図面を参照して本発明に係るコンデンサを実施するにあたり最良と思われる形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るコンデンサを示す斜視図である。図1に示すように、コンデンサ10は、コンデンサ素子12と、コンデンサ素子12が載置される方形薄片状の基板14と、コンデンサ素子12及び基板14をモールドする樹脂モールド16とを備えている。
コンデンサ素子12は、表面が粗面化(拡面化)されると共に化成処理が施された箔状のアルミニウム基体(弁金属基体)上の一部の領域(後述)に、固体高分子電解質層及び導電体層が順次積層されたものである。図2を参照しつつ、より具体的に説明する。図2は、図1に示したコンデンサ10の要部を示す模式断面図である。図2に示すように、エッチングによって粗面化されたアルミニウム基体18は、化成処理、すなわち陽極酸化によって、その表面18aに絶縁性の酸化アルミニウム皮膜20が成膜されている。そして、導電性高分子化合物を含む固体高分子電解質層21が、拡面化されたアルミニウム基体18の凹部に含浸している。なお、固体高分子電解質層21は、モノマーの状態でアルミニウム基体18の凹部に含浸させ、その後、化学酸化重合又は電解酸化重合して形成される。
この固体高分子電解質層21上には、グラファイトペースト層22及び銀ペースト層23(導電体層)がスクリーン印刷法、浸漬法(ディップ法)及びスプレー塗布法のいずれかによって順次形成されている。そして、これらの固体高分子電解質層21、グラファイトペースト層22及び銀ペースト層23によってコンデンサ素子12の陰極電極が構成されている。
図1で示したとおり、コンデンサ素子12は、長方形薄片状の形状を有し、長辺方向の一方の端部である陽極部24と、陽極部24の残余部分である蓄電部26とで構成されている。以下、説明の便宜上、コンデンサ素子12の長辺方向及び短辺方向をそれぞれX方向及びY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向として説明する。
陽極部24は、図2で示したように、酸化アルミニウム皮膜20が形成されたアルミニウム基体18で構成されている。一方、蓄電部26は、誘電体として機能する酸化アルミニウム皮膜20が形成されたアルミニウム基体18の外周面を、固体高分子電解質層21、グラファイトペースト層22及び銀ペースト層23からなる陰極部28が覆う構造を有している。なお、陽極部24と蓄電部26との境界の帯状領域には、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂からなる絶縁性樹脂層27が形成されている。
上述した形状のコンデンサ素子12は、表面が粗面化され、且つ化成処理が施されたアルミニウム箔を打抜き加工することにより成形される。そのため、成形後のアルミニウム箔を化成液に浸漬することにより、アルミニウムが露出した箔の端面に酸化アルミニウム皮膜を形成している。化成液は、例えば、濃度3%のアジピン酸アンモニウム水溶液等が好ましい。
ここで、コンデンサ素子12となるアルミニウム箔に施す処理について、図3を参照しつつ説明する。図3は、コンデンサ素子となるアルミニウム箔30に陽極酸化処理を施している状態を示す図である。まず始めに、アルミニウム箔30の陽極部24となるべき部分24Aの表面領域のうち、蓄電部26となるべき部分26A側の帯状縁領域に絶縁樹脂層27を形成する。このように所定領域に絶縁樹脂層27を形成することで、後段において形成される陽極部24と陰極部28との絶縁と分離が確実に図られる。
そして、陽極部24となるべき部分24Aでアルミニウム箔を支持して、ステンレスビーカ34中に収容されたアジピン酸アンモニウム水溶液よりなる化成溶液36中に、アルミニウム箔30を浸漬する。そして、支持されたアルミニウム箔部分24Aをプラス、ステンレスビーカ34をマイナスにして電圧を印加する。印加電圧の値は、形成する酸化アルミニウム皮膜20の膜厚に応じて適宜決定することができ、10nm〜1μmの膜厚を有する酸化アルミニウム皮膜20を形成する場合には、通常、数ボルト〜20ボルト程度である。
電圧印加により陽極酸化が開始されると、毛細管現象により、化成溶液36は、表面が粗面化されたアルミニウム箔30の表面を通って液面から上昇する。従って、端面を含む表面が粗面化されているアルミニウム箔30の全表面に酸化アルミニウム皮膜20が形成される。こうして作製されたアルミニウム箔30に、公知の方法で陰極部28を形成することで、上述したコンデンサ素子12の作製が完了する。
次に、コンデンサ素子12が搭載される基板14について、図4を参照しつつ説明する。ここで図4(a)は基板14の素子搭載面14aを示した図であり、図4(b)は基板14の素子搭載面14aの裏面14bを示した図である。
基板14は、両面14a,14bに所定形状の銅箔パターンがエッチング成形されたFR4材(エポキシ樹脂材)製のプリント基板である。図4(a)に示すように、基板14のコンデンサ素子12が搭載される素子搭載面14aは、2つの長方形状の電極パターン38A,38BがX方向に沿って並設されており、隣り合う電極パターン38A,38Bの互いに近接する側の縁はいずれもY方向に沿って延在している。そして、電極パターン38Aと電極パターン38Bとは、わずかな距離だけ離間して近接されていると共に、基板表面14aの略全域を覆っている。
そして、コンデンサ素子12の陽極部24は、一対の電極パターン38A,38Bのうち、幅が狭い方の電極パターン38Aに接続される。一方、コンデンサ素子12の蓄電部26表面の陰極部28は、幅が広い方の電極パターン38Bに接続される。以下、説明の便宜上、コンデンサ素子12の陽極部24に接続される電極パターン38Aを陽極電極パターン、コンデンサ素子12の陰極部28に接続される電極パターン38Bを陰極電極パターンと称す。また、基板14の素子搭載面14aの裏面14bには、上述した陽極電極パターン38A及び陰極電極パターン38Bの形状に対応した陽極ランドパターン40A及び陰極ランドパターン40Bが形成されている。
陽極電極パターン38Aが形成された領域のうち、陰極電極パターン38B側の縁領域(端部領域)42Aには、陽極電極パターン38Aの長辺方向であるY方向に沿って等間隔に8個の陽極ビア(導通路)44が形成されている。この陽極ビア44は、陽極電極パターン38Aと接続されていると共に、基板14の厚さ方向(Z方向)に延びている。そして、これらの陽極ビア44は裏面の陽極ランドパターン40Aまで達し、陽極ランドパターン40Aが形成された領域のうち、陰極ランドパターン40B側の縁領域46Aにおいて陽極ランドパターン40Aと接続されている。
また、陰極電極パターン38Bが形成された領域のうち、陽極電極パターン38A側の縁領域(端部領域)42Bには、陰極電極パターン38Aの短辺方向であるY方向に沿って陽極ビア44と同じ間隔で8個の陰極ビア(導通路)48が形成されている。この陰極ビア48は、陰極電極パターン38Bと接続されていると共に、陽極ビア44同様、基板14の厚さ方向(Z方向)に延びている。そして、これらの陰極ビア48は裏面の陰極ランドパターン40Bまで達し、陰極ランドパターン40Bが形成された領域のうち、陽極ランドパターン40A側の縁領域46Bにおいて陰極ランドパターン40Bと接続されている。なお、陽極ビア44と陰極ビア48の対応するビア同士はX方向に沿って並んでいる。また、陽極ビア44及び陰極ビア48はいずれも、円形断面を有しており、基板14にドリル加工で形成した円形貫通孔に無電解銅メッキがメッキ処理により埋められたものである。
そして、基板14の素子搭載面14aには、陽極電極パターン38Aの縁領域42Aと陰極電極パターン38Bの縁領域42Bとを一体的に覆う帯状の絶縁性樹脂層(第1の絶縁層)50が形成されている。この絶縁性樹脂層50は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の材料で構成されており、数十ミクロンの厚さで塗布形成されている。この絶縁性樹脂層50によって、陽極電極パターン38Aと陰極電極パターン38Bとが分離及び絶縁されている。
そして、絶縁性樹脂層50から露出する、縁領域42Aに対向する側の陽極電極パターン38Aの縁領域(素子接続領域)43Aにおいて、陽極電極パターン38Aとコンデンサ素子12の陽極部24とが抵抗溶接又はYAGレーザスポット溶接によって接続される。また、絶縁性樹脂層50から露出する陰極電極パターン38Bの領域には、その略全域に亘って導電性接着剤39が塗布され(図1参照)、この導電性接着剤39を介して陰極電極パターン38Bとコンデンサ素子12の陰極部28とが接続される。すなわち、導電性接着剤39が塗布された領域が素子接続領域51となっている。
一方、基板14の素子搭載面14aの裏面14bにも、絶縁性樹脂層50が形成された領域に対応する絶縁性樹脂層52が形成されている。すなわち、絶縁性樹脂層(第2の絶縁層)52は、縁領域46Aに対向する側の陽極ランドパターン40Aの縁領域50Aと、縁領域46Bに対向する側の陰極ランドパターン40Bの縁領域50Bとのみを露出させ、その他の領域を一体的に覆うように形成されている。この絶縁性樹脂層52も、絶縁性樹脂層50と同様、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の材料で構成されており、数十ミクロンの厚さで塗布形成されている。
そして、絶縁性樹脂層52から露出する陽極ランドパターン40Aの縁領域(外部接続領域)50Aにおいて、陽極ランドパターン40Aと実装基板(被接続体)の陽極接続端子とが接続される。また、絶縁性樹脂層52から露出する陰極ランドパターン40Bの縁領域(外部接続領域)50Bにおいて、陰極ランドパターン40Bと実装基板の陰極接続端子とが接続される。
すなわち、絶縁性樹脂層52によって、実装基板と陽極ランドパターン40Aとが導通する領域が縁領域50Aに制限されると共に、実装基板と陰極ランドパターン40Bとが導通する領域が縁領域50Bに制限される。また絶縁性樹脂層52は、実装基板とランドパターン40A,40Bとの短絡を抑止すると共に、陽極ランドパターン40Aと陰極ランドパターン40Bとを分離及び絶縁している。
次に、コンデンサ10を実装基板へ搭載する態様について、図5を参照しつつ説明する。ここで図5は、コンデンサ10が実装基板に搭載された状態を示した図であり、図4(a)のV−V線において切断した断面図である。コンデンサ10は、素子搭載面14aの裏面14b側が実装基板56側となるように基板56に搭載される。このとき、絶縁性樹脂層52から露出した陽極ランドパターン40Aの縁領域50Aと実装基板56上の陽極接続端子58Aとが接触し、絶縁性樹脂層52から露出した陰極ランドパターン40Bの縁領域50Bと実装基板56上の陰極接続端子58Bとが接触するように、コンデンサ10が実装基板56に搭載される。実装基板56の陽極接続端子58A及び陰極接続端子58Bは図示しない電源(及び、その他の電子部品)に接続されており、この端子対58A,58Bによってコンデンサ10に電圧が印加される。
そして、コンデンサ10に電圧が印加されて誘電体部(酸化アルミニウム皮膜)20に電荷が蓄えられる際、及び、蓄えられた電荷が放電される際、陰極ランドパターン40Bの縁領域50Bと陰極ビア48の端部48bとの間にはX方向に沿う方向に電流が流れる。一方、陰極電極パターン38Bは陰極部28に比べて抵抗が低く電流が流れやすくなっているため、陰極電極パターン38Bには、導電性接着剤39が塗布されている領域(素子接続領域)51から陰極ビア48に向かう向き、又は、陰極ビア48から素子接続領域51に向かう向きに電流が流れる。このとき、陰極電極パターン38B内を流れる電流の一部はX方向に沿って流れ、その一部の電流の流れる向きと陰極ランドパターン40B内を流れる電流の向きとは逆である。
つまり、X方向に沿う一部の電流が、陰極電極パターン38Bから陰極ビア48の端部48aへ流れる場合(矢印A1参照)には、陰極ビア48の端部48bから陰極ランドパターン40Bの縁領域50Bへ電流が流れる(矢印A2参照)。逆に、陰極ランドパターン40Bの縁領域50Bから陰極ビア48の端部48bへ電流が流れる場合(矢印B1参照)には、陰極電極パターン38Bを流れる一部の電流は陰極ビア48の端部48aから陰極電極パターン38BへX方向に沿って流れる(矢印B2参照)。
それにより、陰極電極パターン38Bを流れる電流に起因する磁界と、陰極ランドパターン40Bを流れる電流に起因する磁界とが互いに打ち消しあう。従って、コンデンサ10のESLが低減し、インピーダンスが低減される。
なお、コンデンサ素子12の陰極部28の寸法は陽極部24の寸法に比べて大きいため、電極パターン内を流れる経路が長く、より効果的にESLが低減される。また、絶縁性樹脂層52の採用により、陰極ランドパターン40Bの電流経路が長手方向の全長に亘るため、より効果的にESLの低減が図られている。
同様に、コンデンサ10に電圧が印加されて誘電体部20に電荷が蓄えられる際、及び、蓄えられた電荷が放電される際、陽極電極パターン38Aの素子接続領域である縁領域43Aと陽極ビア44の端部44aとの間にはX方向に沿う方向に電流が流れると共に、陽極ランドパターン40Aの縁領域50Aと陽極ビア44の端部44bとの間にもX方向に沿う方向に電流が流れる。その際、陽極電極パターン38A内を流れる電流と、陽極ランドパターン40A内を流れる電流とは互いに逆向きに流れる。従って、上述した陰極電極パターン38B内を流れる電流と陰極ランドパターン40B内を流れる電流との関係と同様、陽極電極パターン38A内を流れる電流と陽極ランドパターン40A内を流れる電流とによってもやはりコンデンサ10のESLが低減し、インピーダンスが低減される。
なお、例えば素子搭載面14aの絶縁性樹脂層50がなく、陰極ビア48がコンデンサ素子12の陰極部28が接触する場合であっても、陰極部28より抵抗の低い陰極電極パターン38B内を電流が流れるため、この電流に起因する磁界と陰極ランドパターン40B内を流れる電流に起因する磁界とが互いに打ち消しあい、コンデンサ10のESLが低減される。
また絶縁樹脂層50が、陰極電極パターン38Bの縁領域42Bに対向する縁領域43Bだけを露出させるように、陰極電極パターン38Bを覆っている態様であってもよい。この場合には、この縁領域43Bに導電性接着剤39が塗布されて、陰極部28と陰極電極パターン38Bとが接続される。そして、陰極電極パターン38Bを流れる大部分の電流が、素子接続領域である縁領域43Bと陰極ビア48の端部48aとの間を、陰極電極パターン38Bの全長に亘って流れるため、陰極電極パターン38Bを流れる電流に起因する磁界と、陰極ランドパターン40Bを流れる電流に起因する磁界との打ち消しあいが効果的におこなわれる。そのため、コンデンサ10のESLが有意に低減する。
なおコンデンサ10においては、陽極ビア44と陰極ビア48とが、隣り合う陽極電極パターン38Aと陰極電極パターン38Bのそれぞれの縁領域42A,42Bに偏在しているため、その離間距離は有意に低減されている。そのため、互いに逆向きの電流が流れる陽極ビア44と陰極ビア48とが有意に接近しており、ESLのさらなる低減が実現されている。また、陽極ビア44と陰極ビア48との対が、縁の延在方向(Y方向)と直交するX方向に並んでいるため、ビア同士の離間距離が有意に短縮され、より効果的にコンデンサ10のESLが低減されている。
なお、上述した8対の陽極ビア44及び陰極ビア48に代えて、図6に示した形態のビアを採用してもよい。ここで図6は、異なる態様の陽極ビア及び陰極ビアを示した図である。すなわち、陽極ビア60及び陰極ビア62は、それぞれ、縁領域42Aに沿ってY方向に延びる長穴60a及び縁領域42Bに沿って延びる長穴62aに、導電性材料(すなわち、金属材料や導電性樹脂など)を埋めることにより形成されたものである。このような陽極ビア60及び陰極ビア62は、縁領域に沿って延びていない陽極ビア及び陰極ビアに比べて、より広範囲にわたって低ESL化に寄与するためESLの低減に有効である。
また、図7に示すように、陰極ランドパターン40Bの縁領域40cが、基板14の裏面14bの縁から基板14の側面14cに屈曲するように延びていてもよい。この場合、陰極ランドパターン40Bの縁領域と実装基板56と半田57を用いて接続した際、半田57が陰極ランドパターン40Bに接触していることを目で確認することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、電極パターンの形状とランドパターンの形状とが一致する態様に限定されず、基板を間に挟むように少なくとも一部領域において電極パターンとランドパターンとが重畳していればよい。また、陽極ビア及び陰極ビアの断面形状は、円形や扁平した円形に限らず、四角形状などであってもよい。さらに、縁領域に形成されるビアの数は、8個や3個に限らず、適宜増減してもよい。またビアは、必要に応じて中央部が貫通しているビアホールに変更することが可能である。さらに、コンデンサは、特に電解コンデンサが好ましいが、電解コンデンサに限定されるものではない。
なお、素子搭載面又はその裏面に塗布する絶縁性樹脂層の塗布領域は、適宜変更することができ、それにより意図しないショートを防止しつつ、パターン内を流れる電流の経路長さや向きを自在に制御することができる。
以下、本発明の効果をより一層明らかなものとするため、実施例及び比較例を掲げて説明する。
(実施例)
図1に示したコンデンサ10と同様のコンデンサを、以下のようにして作製した。
まず、粗面化処理が施され、酸化アルミニウム皮膜が形成されている厚さ100μmで、270μF/cmの静電容量が得られるアルミニウム箔シートから、アルミニウム陽極電極体を、図3に示したアルミニウム箔30と同一の形状で、陽極部に対応する部分(図3の符号24Aに対応)を除いた部分のサイズが4.7mm×3.5mm(面積:0.165cm2)となるように打抜き加工により作製した。そして、打抜き加工した電極体において、絶縁性樹脂層が形成される領域(図3の符号27に対応する領域)における粗面化構造を押圧処理により破壊した。こうして作製された電極体において、押圧処理を施した領域(図3の符号27に対応する領域)の表面のみにエポキシ樹脂を塗布して、コーティングした。
さらに、このようにして得られた電極体を、酸化アルミニウム皮膜が形成され、粗面化処理が施されているアルミニウム箔が完全に浸漬されるように、3重量%の濃度で、6.0のpHに調整されたアジピン酸アンモニウム水溶液中にセットした。この際、レジストによってコーティングされた陽極電極部は水溶液中に浸され、またコーティングされていない側の陽極電極部の一部も、アジピン酸アンモニウム水溶液中に浸された。
次いで、電極体のレジスト処理されておらず、粗面化構造が破壊された陽極部側を陽極とし、上記水溶液中に浸漬されている電極体を、化成電流密度が50〜100mA/cm2、化成電圧が12Vの条件下で酸化させ、電極体の切断部端面に酸化アルミニウム皮膜を形成した。
その後、電極体を上記水溶液から引き上げ、粗面化処理が施されているアルミニウム箔の表面上に、化学酸化重合によって、ポリピロールからなる固体高分子電解質層を形成した。より具体的に説明すると、ポリピロールからなる固体高分子電解質層は、粗面化処理が施され、酸化アルミニウム皮膜が形成されたアルミニウム箔部分のみに含浸するように、精製した0.1mol/lのピロールモノマー、0.1mol/lのアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム及び0.05mol/lの硫酸鉄(III)を含むエタノール水混合溶液セル中にセットし、30分間にわたって攪拌して化学酸化重合を進行させ、同じ操作を3回にわたって繰り返すことにより生成した。その結果、最大厚さが約50μmの固体高分子電解質層が形成された。
このようにして積層された固体高分子電解質層の表面に、さらにカーボンペースト及び銀ペーストを順次塗布して、陰極電極を形成した。
上記のようにして作製したコンデンサ素子を2個用意した。そして、この2つのコンデンサ素子の積層体を形成するため、2つのコンデンサ素子を、対応する陽極部24と蓄電部28が互いに重なり合うように揃えて積層し、コンデンサ積層体を作製した。なお、陰極電極同士は導電性接着剤で接着して一体化した。
以上のような工程を経てコンデンサ積層体を用意した。
基板厚み0.5mmで、銅箔厚36μmの銅配線パターンが、図4(a)(コンデンサ素子実装側)、図4(b)のように裏面に形成された、ガラスクロス含有耐熱性エポキシ樹脂からなるコンデンサ実装基板(7.3mm×4.3mmのサイズに対応)を下記の手法により準備した。
銅箔厚36μm、厚さ0.5mmのガラスクロス含有耐熱性エポキシ樹脂基板(FR4基板)を、100mm×100mmの寸法に加工した。その基板の一方面(表面)には、図4(a)に示した形状の配線パターンが7.3mm×4.3mmの寸法サイズ内に収容されるように、紫外線硬化型レジストをパターニング形成した。このパターンが形成された7.3mm×4.3mmの領域を、同一面上に77個形成した。基板の他方面(裏面)には、先にレジスト形成した表面の電極パターン(例えば、図4(a)の電極パターン38A、38B)の位置と対応するように、図4(b)の陽極ランドパターン40A及び陰極ランドパターン40Bを、同様の仕様でレジスト層を形成してパターニングした。
その後、既知の手法に基づき、銅箔の不要部分を化学的にエッチング除去し、レジストを剥離して所定の配線パターンを形成した。
以下、100mm×100mmの基板寸法上に形成された7.3mm×4.3mmの素子寸法領域内の処理について記載する。
続いて、配線パターンが完成したFR4基板の表面上の、7.3mm×4.3mmの一領域内に形成された電極パターン(図4(a)の陽極電極パターン38Aに対応)及び電極パターン(図4(a)の陽極電極パターン38Bに対応)の所定の位置(図4(a)の縁領域42A,42Bに対応)と、裏面上の陽極ランドパターン(図4(b)の陽極ランドパターン40Aに対応)及び陰極ランドパターン(図4(b)の陰極ランドパターン40Bに対応)の所定の位置(図4(b)の縁領域46A,46Bに対応する部分)との間に、それぞれ貫通孔(0.2mm径)を16個貫設した。
なお、陽極電極パターンに設けられた貫通孔と、陰極電極パターンに設けられた貫通孔との間隔(中心間距離)は1mmであり、貫通孔同士は縁領域が対向する方向(図4(a)及び図4(b)におけるX方向)に並んでいる。
その後、貫通孔内壁と、FR4基板の表面の銅パターン表面、裏面の銅パターン表面に、無電解メッキによって3μmのニッケルメッキを施した。さらに、そのニッケルメッキ上に、0.08μmの金メッキを施した。さらに全ての貫通孔が埋設されるように銅メッキを施し、ビアを形成した。
パターン形成後、絶縁性樹脂層を所定領域(図4(a)の符号50領域と図4(b)の符号52領域に対応する領域)に形成するため、厚さ50μmのエポキシ樹脂をスクリーン印刷法でコーティングした。コーティングの際、全てのビアが覆われ、陽極電極パターンが幅2.0mmだけ露出するように、幅3mmでエポキシ樹脂を素子搭載面にコーティングした。また、全てのビアが覆われると共に、ランドパターンの幅3.0mmの所定領域(縁領域50A,50B)のみが露出するように裏面にエポキシ樹脂をコーティングした。
上記コンデンサ積層体を、積層体の最下面の陰極部が基板表面の陰極電極パターンに重なるように、銀系の導電性接着剤を用いて基板表面に搭載した。陽極部は、それぞれNEC製YAGレーザスポット溶接機で陽極電極パターンと溶接接合した。
FR4基板表面側上にコンデンサ素子の積層体が固定された後、真空印刷方法により、エポキシ樹脂でモールドした。
モールド後、切断処理を行い、7.3mm×4.3mmの図1に示されたような2端子構造のディスクリートタイプ固体電解コンデンサ#1を得た。その後、既知の方法にて、コンデンサに一定の電圧を印加して、エージング処理をおこない、漏れ電流を十分に低減させて、完成させた。
こうして得られた2端子型コンデンサ#1の電気的特性について、アジレントテクノロジー社製インピーダンスアナライザー4194A、ネットワークアナライザー8753Dを用いて、静電容量およびS21特性を測定し、得られたS21特性をもとに、等価回路シミュレーションを行い、ESR、ESL値を決定した。
(参考例1)
上記実施例に係るコンデンサの参考のためにコンデンサを以下のようにして作製した。
まず、上記実施例で示したようにして、実施例と同様のコンデンサ素子を作製した。そして、基板厚み0.5mmで、銅箔厚36μmの銅配線パターンが、図8(a)(コンデンサ素子実装側)、図8(b)のように裏面に形成された、ガラスクロス含有耐熱性エポキシ樹脂からなるコンデンサ実装基板(7.3mm×4.3mmのサイズに対応)を下記の手法により準備した。
銅箔厚36μm、厚さ0.5mmのガラスクロス含有耐熱性エポキシ樹脂基板(FR4基板)を、100mm×100mmの寸法に加工した。その基板の一方面(表面)には、図8(a)に示した形状の配線パターンが7.3mm×4.3mmの寸法サイズ内に収容されるように、紫外線硬化型レジストをパターニング形成した。このパターンが形成された7.3mm×4.3mmの領域を、同一面上に77個形成した。基板の他方面(裏面)には、先にレジスト形成した表面の電極パターン(例えば、図8(a)の電極パターン38A、38B)の位置と対応するように、図8(b)の陽極ランドパターン40A及び陰極ランドパターン40Bを、同様の仕様でレジスト層を形成してパターニングした。
その後、既知の手法に基づき、銅箔の不要部分を化学的にエッチング除去し、レジストを剥離して所定の配線パターンを形成した。
以下、100mm×100mmの基板寸法上に形成された7.3mm×4.3mmの素子寸法領域内の処理について記載する。
続いて、配線パターンが完成したFR4基板の表面上の、7.3mm×4.3mmの一領域内に形成された電極パターン(図8(a)の陽極電極パターン38Aに対応)の所定位置(図8(a)の縁領域42Aに対応)及び電極パターン(図8(a)の陰極電極パターン38Bに対応)の所定位置と、裏面上の陽極ランドパターン(図8(b)の陽極ランドパターン40Aに対応)の所定位置(図8(b)の縁領域46Aに対応)及び陰極ランドパターン(図8(b)の陰極ランドパターン40Bに対応)の所定位置との間に、それぞれ貫通孔(0.2mm径)を16個貫設した。
配線パターン形成後、素子搭載面及び裏面の所定領域に絶縁性樹脂層を形成するため、厚さ50μmのエポキシ樹脂をスクリーン印刷法でコーティングした。コーティングの際、素子搭載面には、幅3mmで、埋設した複数の貫通孔部44が被覆され、且つ陽極電極パターンの縁領域38Aが、幅2.0mmで露出するようにコーティングされ、また裏面には、ビア44,48が一体的に被覆され、陰極ランドパターンの縁領域50B(幅3.0mm)のみが被覆されないようにコーティングした。
続いて、配線パターンが完成したFR4基板の表面上の、7.3mm×4.3mmの一領域内に形成された電極パターン(図4(a)の陽極電極パターン38Aに対応)及び電極パターン(図4(a)の陽極電極パターン38Bに対応)の所定の位置(図4(a)の縁領域42A,42Bに対応)と、裏面上の陽極ランドパターン(図4(b)の陽極ランドパターン40Aに対応)及び陰極ランドパターン(図4(b)の陰極ランドパターン40Bに対応)の所定の位置(図4(b)の縁領域46A,46Bに対応する部分)との間に、それぞれ貫通孔(0.2mm径)を16個貫設した。
これらの貫通孔において、陽極電極パターンに形成された貫通孔と、陰極電極パターンに形成された貫通孔との間隔(中心間距離)を4mmとした。そして、この基板を用いてコンデンサ#2を作製した。また、同様にして、陽極電極パターンに形成された貫通孔と、陰極電極パターンに形成された貫通孔との間隔を5mmとした基板を用いてコンデンサ#3を作製した。そして、このようにして作製されたコンデンサ#2及びコンデンサ#3の電気的特性を、実施例1と同様の手法で評価した。
(比較例)
上記実施例に係るコンデンサとの比較のためにコンデンサを以下のようにして作製した。そして、図9に示すリードフレーム70に搭載した。コンデンサ素子の積層体を、リードフレーム70上の所定位置に搭載し、積層体の最下面に露出した導電体層(ペースト層)部分を、銀系の導電性接着剤を用いて、リードフレーム70の陰極リード部70bに接着し、表面が粗面化されていないアルミニウム箔の端部は、それぞれNEC製YAGレーザスポット溶接機で溶接して、リードフレーム70の陽極リード部70aと一体化した。
コンデンサ素子が実装されたリードフレーム70を金型に装着し、インジェクションモールドにより、エポキシ樹脂外装を行った。こうして7.3mm×4.3mmサイズのコンデンサ#4(図10の符号71)を得た。その後、既知の方法にて、コンデンサに一定の電圧を印加して、エージング処理を行い、漏れ電流を十分に低減させて、完成させた。コンデンサ#4の電気的特性を、実施例1と同様の手法で評価した。
以下、コンデンサ#1〜#4の電気的特性を下記にまとめた。
Figure 0004133801
実施例に従って作製されたコンデンサのサンプル#1と、参考例に示したコンデンサ#2、#3は、電極の作製方法、絶縁性酸化皮膜の形成方法、使用する固体高分子化合物の種類、及び部品のサイズは同一である。比較例に係るコンデンサ#4にあっては、異なる点は、コンデンサ素子に使用した実装基板とリードフレームの差異だけである。評価の結果、実施例におけるESL特性が優れている点が明白であることから、実施例1の効果が確認できた。
本発明は、以上の実施態様および実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
本発明に係るコンデンサの一態様を示す斜視図である。 図1に示したコンデンサの要部を示す模式断面図である。 コンデンサ素子となるアルミニウム箔に陽極酸化処理を施している状態を示す図である。 図4(a)は基板の素子搭載面を示した図であり、図4(b)は基板の素子搭載面の裏面を示した図である。 コンデンサが実装基板に搭載された状態を示した図であり、図4AのV−V線において切断した断面図である。 異なる態様の陽極ビア及び陰極ビアを示した図である。 コンデンサと実装基板との異なる接続態様を示した図である。 図8(a)は参考用基板の素子搭載面を示した図であり、図7(b)は参考用基板の素子搭載面の裏面を示した図である。 比較例に用いるリードフレームを示した図である。 比較例に係るコンデンサを示した図である。
符号の説明
10…コンデンサ、12…コンデンサ素子、14,114…基板、14a…素子搭載面、14b…裏面、18…アルミニウム基体、24…陽極部、28…陰極部、38A…陽極電極パターン、38B…陰極電極パターン、40A…陽極ランドパターン、40B…陰極ランドパターン、44…陽極ビア、48…陰極ビア、50,52…絶縁性樹脂層、51…素子接続領域、56…実装基板、57…半田。

Claims (7)

  1. 陽極部と陰極部とを有するコンデンサ素子と、
    一方面に、前記陽極部又は前記陰極部と接続される電極パターンが形成された基板とを備え、
    前記基板の他方面には前記電極パターンとで前記基板を挟むランドパターンが形成され、且つ、前記基板には前記電極パターンと前記ランドパターンとを接続する導通路が貫設されており、
    前記ランドパターンには、被接続体に接続される外部接続領域が、前記導通路の端部から所定間隔だけ離間する位置に形成され
    前記導通路に向かう方向が、前記ランドパターンの前記外部接続領域から前記導通路へ向かう方向と略同じになるように、前記コンデンサ素子に接続される素子接続領域が前記電極パターンに形成されている、コンデンサ。
  2. 前記ランドパターンの一側に前記導通路が位置しており、前記ランドパターンの他側に前記外部接続領域が位置している、請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記電極パターンの一側に前記導通路が位置しており、前記電極パターンの他側に前記素子接続領域が位置している、請求項に記載のコンデンサ。
  4. 前記素子接続領域の残余領域の前記電極パターンを覆う第1の絶縁層を更に備える、請求項1又は3に記載のコンデンサ。
  5. 前記外部接続領域の残余領域の前記ランドパターンを覆う第2の絶縁層を更に備える、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  6. 前記電極パターンは前記コンデンサ素子の前記陰極部に接続されている、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンデンサ。
  7. 前記ランドパターンの前記外部接続領域は、前記基板の前記他方面の縁から前記基板の側面まで延びている、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンデンサ。
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