JP4133534B2 - グリップヒータ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリップヒータ制御装置に関し、さらに詳細にはオートバイ、スノーモービル、水上バイク等のステアリングハンドルに設けられるグリップヒータの制御を行うグリップヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オートバイ、スノーモービル等の車両では、ステアリングハンドルに設けられたグリップを保温するためにグリップにヒータが設けられていて、ヒータへの通電を制御することによってグリップを加温し、運転者に快適な運転環境を提供している。
【0003】
この種の車両用グリップヒータ制御装置は、例えば、特許文献1および特許文献2により既に知られている。
【0004】
従来の車両用グリップヒータ制御装置は、電源スイッチと一体に構成されたポテンショメータの操作によりヒータに対する通電調節を行うべく、ポテンショメータからの出力電圧を比較電圧とし、該比較電圧と予め定められた周期電圧波、例えば、三角波とのレベル比較を行うことによって生じたPWM出力によりスイッチング回路をオン・オフ制御し、スイッチング回路によってバッテリからヒータへの通電制御をすることにより、ヒータの加温を行っている。
【0005】
一方、グリップヒータ制御は車両にとっては付随的なものであり、車両の走行を優先させるために、スタータモータを駆動するのに最低限の電圧以下にバッテリ電圧が低下したときには、ヒータへのバッテリからの給電を停止させる必要がある。このため、バッテリ電圧を検出してスタータモータ駆動に必要な最低限の電圧にまでバッテリ電圧が近接したときは比較電圧の値に拘わらず、スイッチング回路を強制的にオフ状態に制御するバッテリ電圧監視回路が設けられており、さらに、比較電圧が不定となったときは、スイッチング回路を強制的にオフ状態に制御するフェールセーフ回路が設けられている。
【0006】
さらに、バッテリ電圧監視回路においては、バッテリ電圧監視回路に供給されるバッテリ電圧に基づく電圧値が第1電圧閾値VS1未満のときにはスイッチング回路を通電禁止状態に制御し、バッテリ電圧監視回路に供給されるバッテリ電圧に基づく電圧値が第2電圧閾値VS2(VS2>VS1)よりも大きいときにはスイッチング回路を通電可能状態に制御する。
【0007】
この場合にバッテリで必要とされる必要最低限の電圧値をVNとしたとき、バッテリとバッテリ電圧監視回路との間における配線抵抗による電圧降下分をΔv1とし、バッテリ電圧監視回路において想定される最大検出誤差電圧をΔv2としたとき、第1電圧閾値VS1をVS1=VN−Δv1+Δv2とすることによって第1電圧閾値VS1と第2電圧閾値VS2とによるヒステリシスを持たせ、バッテリ電圧降下時には第1電圧閾値VS1未満になったときから通電禁止状態にし、バッテリ電圧上昇時には第2電圧閾値VS2以上になったときから通電可能状態にして、通電禁止、通電可能の頻繁な繰り返しを防止し、バッテリ最低電圧を維持させるようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−79284号公報
【特許文献2】
特許第3231247号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の車両用グリップヒータ制御装置によるときは、通電調節指示を行うポテンショメータの操作においてクリック感がなく、調節指定結果を運転者が容易に認識することができないという問題点があった。
【0010】
本発明は、ヒータに対する通電調節指示操作に操作感があり、かつ通電調節指示結果を容易に視認することができるグリップヒータ制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるグリップヒータ制御装置は、ステアリングハンドルに設けられたグリップヒータへのバッテリからの通電をオン・オフさせるスイッチング手段を備えたグリップヒータ制御装置において、
複数個の発光ダイオード中における点灯発光ダイオード数をアップスイッチ手段のオン回数に基づき制御すると共に、ダウンスイッチ手段のオン回数に基づき消灯発光ダイオード数を制御して点灯発光ダイオード数を制御する点灯発光ダイオード数制御手段と、
点灯発光ダイオード数に応じて定められた通電率にスイッチング手段を制御するスイッチング制御手段と、
前記バッテリのバッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、
を備え
前記点灯発光ダイオード数制御手段は、
前記バッテリ電圧の印加開始後、予め設定された期間、前記点灯発光ダイオードを点灯させ続け、
前記予め設定された期間の経過後、前記バッテリ電圧が、前記グリップヒータへの通電を禁止する下限設定閾値より低下しているとき、前記発光ダイオードを全て消灯し、前記バッテリ電圧が、前記下限設定閾値に予め定めた電圧を加えた上限設定閾値を超えているとき、前記点灯発光ダイオード数に基づいて前記発光ダイオードを点灯させる
ことを特徴とする。
【0012】
本発明にかかるグリップヒータ制御装置によれば、アップスイッチ手段のオン回数およびダウンスイッチ手段のオン回数に基づき、点灯発光ダイオード数制御手段の制御のもとに点灯発光ダイオード数が定まる。したがって、アップスイッチ手段のオン操作およびダウンスイッチのオン操作に操作感があり、さらにアップスイッチおよびダウンスイッチの操作により指定した通電調節指示が、点灯発光ダイオード数から容易に視認することができる。また、ヒータに対する通電率が点灯発光ダイオード数に対応しているため、制御に基づくヒータ温度を容易に予測することができる。この場合に、たとえば、発光ダイオードを一列状に設ければ、点灯発光ダイオード数の視認が容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるグリップヒータ制御装置を実施の一形態により説明する。図1は本発明にかかるグリップヒータ制御装置の実施の一形態の構成を示すブロック図であり、図2は本発明にかかるグリップヒータ制御装置の実施の一形態における制御回路の機能を示すブロック図であり、図3は本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の設置説明図である。
【0014】
図3に示されるように、自動二輪車の車体フレーム前端には、図示しない前輪を懸架する一対のパイプからなるフロントフォーク25が設けられ、前記フロントフォーク25の上端部に前記前輪を操向操作するための円筒状のステアリングハンドル27がステアリングステムを介して左右にそれぞれ別個に延在するように設けられている。前記ステアリングハンドル27の左端部には、ゴム等からなる左側グリップ17が装着されている。また、図示しないステアリングハンドルの右端部には同様にゴム等からなる右側グリップが装着されている。
【0015】
また、車体の外部には樹脂製材料からなるカウリング29が車体と一体的に装着され、前記カウリング29によって走行時における空気抵抗が減少される。前記カウリング29は、車体の左側面に設けられる左側カウリング24と、車体の右側面に設けられる図示しない右側カウリングとからなる。
【0016】
グリップヒータ制御装置10は、前記左側グリップ17および図示しない右側グリップに内蔵されるフレキシブルプリント配線基板等からなるヒータ15と、前記ヒータ15の設定状況を表示するとともに、ヒータ15への電流量を設定するスイッチユニット16とからなる。
【0017】
前記スイッチユニット16は、図3に示すように、左側カウリング24に埋設され、その上部が前記左側カウリング24の表面から若干突出している。
【0018】
図1に示すように、グリップヒータ制御装置10は、自動二輪車に搭載されているバッテリ11からメインスイッチ23を介して供給されるバッテリ電圧をバッテリ電圧分圧回路12によって分圧し、バッテリ電圧分圧回路12からバッテリ電圧に基づく分圧電圧Vbを出力させる。一方、メインスイッチ23を介したバッテリ11からの電圧を定電圧回路13に供給して定電圧化し、定電圧回路13から定電圧VDDを出力させる。また一方、メインスイッチ23を介して供給されるバッテリ電圧をスイッチング回路14によってスイッチングし、このスイッチングによってヒータ15へのバッテリ11からの通電、通電遮断を制御して、ヒータ15の発熱量を制御する。
【0019】
バッテリ電圧分圧回路12は、直列接続された抵抗R1、R2および可変抵抗VRによってバッテリ電圧を分圧して分圧電圧Vbを抵抗R3を介して出力する。ここで、コンデンサC1は平滑用のコンデンサであり、ダイオードD1は定電圧VDDからの逆流防止のためとコンデンサC1の放電路を形成するためのダイオードである。ZD1は上限電圧制限用のツェナーダイオードであって、分圧電圧Vbの上限電圧をツェナー電圧に制限する。
【0020】
定電圧回路13は整流用のダイオードD2および平滑用のコンデンサC2の他に、ダイオードD2にて整流されコンデンサC2にて平滑されたバッテリ電圧を定電圧VDDに制御する三端子レギュレータ131と三端子レギュレータ131の出力を平滑化するコンデンサC3を備えている。定電圧VDDはグリップヒータ制御装置10に設けられたスイッチユニット16、制御回路18、発光ダイオードユニット(LEDユニットとも記す)19、EEPROM20およびウォッチドッグ回路(WD)21の電源として使用する。
【0021】
スイッチング回路14は、バッテリ11からメインスイッチ23を介して供給されるバッテリ電圧をダイオードD2で整流のうえコンデンサC2で平滑した電圧を受け、制御回路18の端子OUT0からの出力によってオン・オフ制御される前置増幅器を構成するトランジスタQ1と、トランジスタQ1のコレクタ出力によってオン・オフ駆動されるドライバーを構成するトランジスタQ2と、トランジスタQ2によってオン・オフ駆動される電力トランジスタQ3を備え、ステアリングハンドルのそれぞれのハンドルに各別に設けられ、かつ直列接続されてヒータ15を構成するヒータ151と152へのバッテリ11からの通電を、電力トランジスタQ3によってオン・オフ制御する。
【0022】
ここで、スイッチング回路14における抵抗R6および抵抗R7はトランジスタQ1のバイアス抵抗である。抵抗R4および抵抗R5はトランジスタQ1のコレクタ負荷抵抗であり、コンデンサC4は平滑用のコンデンサである。抵抗R8および抵抗R9はトランジスタQ3のバイアス抵抗であり、トランジスタQ2の出力で出力トランジスタQ3をオン・オフ駆動する。ツェナーダイオードZD2は電圧制限用のツェナーダイオードであり、ツェナーダイオードZD3はサージアブソーバである。
【0023】
そこで、制御回路18の端子OUT0が高電位の期間は、トランジスタQ1〜Q3をオン状態に制御して、バッテリ11からメインスイッチ23を介してヒータ15への通電を行う。制御回路18の端子OUT0が低電位の期間は、トランジスタQ1〜Q3をオフ状態に制御して、ヒータ15への通電を遮断する。
【0024】
スイッチユニット16は、抵抗R10によって定電圧VDDにプルアップされて押圧されたときの出力を制御回路18へ送出してヒータ15への通電期間増加を指示するアップスイッチSW1と、抵抗R11によって定電圧VDDにプルアップされて押圧されたときの出力を制御回路18へ送出してヒータ15への通電期間減少を指示するダウンスイッチSW2とを備えている。
【0025】
発光ダイオードユニット19は、制御回路18の端子OUT1〜OUT4からの出力で点灯、消灯制御される発光ダイオードLED1〜LED4を備え、発光ダイオードLED1〜LED4は隣接してほぼ一列状に、かつ一体状に配置してある。
【0026】
発光ダイオードLED4、LED3、LED2、LED1の駆動により、発光ダイオードLED4のみの点灯、発光ダイオードLED4とLED3の点灯、…、全発光ダイオードLED4〜LED1の点灯の順序で順次通電期間が増加指示させられていることを示す。発光ダイオードユニット19における抵抗R12〜R15は発光ダイオードLED1〜LED4への電流制限用抵抗である。
【0027】
EEPROM20は、制御回路18からの出力を受けて後記のステージカウンタのカウント値を記憶し、更新していく記憶装置であって、その記憶内容は再起動時におけるステージカウンタのカウント値の初期値として使用する。
【0028】
ウォッチドッグ回路21は、動作中の制御回路18から出力される制御回路18の端子PO1からの出力電位(高電位/低電位)をみて制御回路18が不調か否かを検出し、制御回路18が不調のときには制御回路18をリセットさせることによって制御回路18の動作を初期化させる。
【0029】
制御回路18は、水晶発振器31からの発振出力を受けて動作するコンピュータからなり、基本的に、アップスイッチSW1およびダウンスイッチSW2からの出力を受けて所定期間押されたか否かの判定や、アップスイッチSW1およびダウンスイッチSW2が共に押されたときの判定などのスイッチ処理を行うスイッチ出力処理手段180、分圧電圧Vbを受けてバッテリ電圧を検出し、バッテリ電圧がスタータモータを駆動するのに必要とする最低限の電圧値を超えているか否か等の判定を行うバッテリ電圧検出判定手段181を機能的に備えている(図2参照)。
【0030】
さらに制御回路18は、基本的に、アップスイッチSW1およびダウンスイッチSW2からの出力を受けて、アップスイッチSW1のオン期間とオン回数を判定すると共に、ダウンスイッチSW2のオン期間とオン回数を判定するアップダウン指示期間判定手段182、アップダウン指示期間判定手段182およびバッテリ電圧検出判定手段181からの出力に基づいて、ヒータ15への通電とそのデューティー比を実質的に設定する通電デューティー比設定手段183、端子PO1からの制御回路18の正常、異常を示す制御のためのパルスを発生するパルス発生手段185を機能的に備えている。
【0031】
またさらに、バッテリ電圧検出判定手段181はバッテリ電圧検出毎に検出したバッテリ電圧に、ヒータ15とバッテリ11を接続する配線22に通電時において生ずる電圧降下を加算した補正バッテリ電圧を平均して平均補正バッテリ電圧を求める手段を含む。
【0032】
さらにいえば、アップダウン指示期間判定手段182には、点灯発光ダイオード数をアップスイッチSW1のオン回数に基づき制御すると共に、ダウンスイッチSW2のオン回数に基づき消灯発光ダイオード数を制御して点灯発光ダイオード数を制御する手段を含む。
【0033】
通電デューティー比設定手段183には、(1)ヒータ15への通電を禁止する下限設定閾値に予め定めた電圧を加えた閾値を上限設定閾値として、バッテリ電圧が上限設定閾値に達してから次に下限設定閾値に達するまでの期間、点灯発光ダイオード数を制御する手段により定められた通電率にスイッチング回路14のオン・オフを制御する手段と、(2)バッテリ電圧印加時から最初に上限設定閾値に達した後予め定めた期間、点灯発光ダイオード数を制御する手段により定められた数の発光ダイオードを点灯させ、前記予め定めた期間経過後はバッテリ電圧が上限設定閾値に達してから次に下限設定閾値に達するまでの期間、点灯発光ダイオード数を制御する手段により定められた数の発光ダイオードを点灯制御させ、かつバッテリ電圧が下限設定閾値未満から次に上限設定閾値に達するまでの期間中は全発光ダイオードを消灯制御させる手段と、(3)ヒータ15への通電を禁止する下限設定閾値に予め定めた電圧を加えた閾値を上限設定閾値として、後述する平均補正バッテリ電圧が下限設定閾値以下から次に上限設定閾値に達するまでの期間ではスイッチング回路14によるヒータ15への通電を禁止状態にし、かつ平均補正バッテリ電圧が上限設定閾値に達してから次に下限設定閾値に達するまでの期間ではスイッチング回路14によるヒータ15への通電を可能状態にする通電可否制御手段を含む。
【0034】
ここで、アップダウン指示期間判定手段182と通電デューティー比設定手段183とは実質的にPWM手段184として作用する。
【0035】
次に、グリップヒータ制御装置10の作用を図4〜図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0036】
図4はグリップヒータ制御装置10のジェネラルフローチャートを示している。
【0037】
グリップヒータ制御装置10の動作が開始されると、前回の動作終了時にEEPROM20に書き込まれているステージカウンタのカウント値、すなわちグリップヒータの駆動状態が読み込まれ、割り込みタイマーのタイムがセットされ、かつフラグ類がセットまたはクリアされる等の初期設定がなされる(ステップS1)。ここで、割り込みタイマーのタイムは例えば10msに設定される。
【0038】
ステップS1の初期設定に続いて割り込みタイマーに基づく割り込みフラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS2)。ここでは、例えば10ms毎に割り込みフラグがセットされる。
【0039】
ステップS2におけるチェックにより割り込みフラグがセットされていないと判別されると、制御回路判定処理ルーチンが実行され(ステップS3)、次いでステップS2から再び実行される。
【0040】
制御回路判定処理ルーチンに入ると、ウォッチドッグ回路21は制御回路18の端子PO1からの出力を受けて、端子PO1から高電位と低電位とが交互に継続して送出されてくるときは制御回路は正常であると判定する。詳細には、図5に示す如く、内部カウンタの計数値がクリアされ(ステップS31)、内部カウンタの計数が開始される(ステップS32)。ステップS32に続いて、内部カウンタの計数値が10になったか否かがチェックされ、10カウントに達するのを待つ(ステップS33)。ステップS33において10カウントに達したときは、ステップS33に続いて制御回路18の端子PO1の出力が高電位(HIGH)か否かがチェックされる(ステップS34)。ステップS33のチェックにより端子PO1の出力が高電位であると判別されると、端子PO1の出力が低電位(LOW)に設定される(ステップS35)。ステップS33のチェックにより端子PO1の出力が低電位であると判別されると、端子PO1の出力が高電位に設定される(ステップS36)。ステップS35、ステップS36の実行によって制御回路判定処理ルーチンは終了される。
【0041】
ここで、ステップS33において、例えば内部カウンタのインクリメントが0.1ms毎になされるとすれば、10カウントは1msであり、制御回路18が正常のときは、ステップS35とステップS36とが1ms毎に繰り返されて、制御回路18の端子PO1から1msの高電位と1msの低電位が交互に出力される。制御回路18が正常でないときは、ステップS35またはステップS36の実行が1msを超えて継続されて、制御回路18の端子PO1から高電位または低電位出力が所定の処理時間(後記のステップS4〜S11、S14、S15の処理時間とステップS3の処理時間の合計時間)を超えて継続して出力される。
【0042】
上記のように、制御回路18の端子PO1からの出力を受けて高電位と低電位とが交互に継続して送出されてくるときは、制御回路18は正常であるとウォッチドッグ回路21によって判定する。ウォッチドッグ回路21は制御回路18の端子PO1から高電位または低電位の出力が前記所定の処理時間以上継続して送出されてくるときは、制御回路18はウォッチドッグ回路21によって正常でないと判定して、制御回路18のリセット端子へリセット出力を送出し、制御回路18はリセットさせる。
【0043】
ステップS2において、割り込みフラグがセットされているときはステップS2に続いて割り込みフラグはクリアされる(ステップS4)。ステップS4に続いてアップスイッチオン判定処理ルーチンが実行される(ステップS5)。アップスイッチオン判定処理ルーチンにおいては、バッテリ電圧が予め定めた所定電圧以上のときに、アップスイッチSW1が予め定めた期間以上、例えば30ms以上オン状態にされたか否かが判別される。この判別によりバッテリ電圧が予め定めた所定電圧以上のときに、アップスイッチSW1が予め定めた期間以上オン状態にされたと判別されたときは、アップスイッチSW1がオン状態にされたと判定されて、アップスイッチオンフラグがセットされる。このようにアップスイッチオン判定処理ルーチンはアップスイッチSW1のオンを判定するルーチンであって、バッテリ電圧が予め定めた所定電圧未満のときにアップスイッチSW1がオン状態にされても、また、アップスイッチSW1が予め定めた期間未満オン状態にされたと判別されたときも、アップスイッチSW1の操作は無効とされる。
【0044】
ステップS5に続いて、ダウンスイッチオン判定処理ルーチンが実行される(ステップS6)。ダウンスイッチオン判定処理ルーチンにおいては、バッテリ電圧が予め定めた所定電圧以上のときに、ダウンスイッチSW2が予め定めた所定期間以上、例えば30ms以上オン状態にされたか否かが判別される。この判別によりバッテリ電圧が予め定めた所定電圧以上のときに、ダウンスイッチSW2が予め定めた所定期間以上オン状態にされたと判別されたときは、ダウンスイッチSW2がオン状態にされたと判定されて、ダウンスイッチオンフラグがセットされる。このようにダウンスイッチオン判定処理ルーチンはダウンスイッチSW2のオンを判定するルーチンであって、バッテリ電圧が予め定めた所定電圧未満のときに、ダウンスイッチSW2がオン状態にされても、また、ダウンスイッチSW2が予め定めた期間未満オン状態にされたと判別されたときも、ダウンスイッチSW2の操作は無効とされる。
【0045】
ステップS6に続いて、スイッチ状態判定処理ルーチンが実行される(ステップS7)。スイッチ状態判定処理ルーチンにおいては、アップスイッチオンフラグのセット状態とダウンスイッチオンフラグのセット状態とがチェックされて、アップスイッチSW1とダウンスイッチSW2とが同時に押されたとき、すなわち、アップスイッチオンフラグもダウンスイッチオンフラグも共にセットされているときは両スイッチオンフラグがセットされる。アップスイッチオンフラグとダウンスイッチオンフラグの一方のみがセットされているとき、アップスイッチオンフラグもダウンスイッチオンフラグも共にセットされていないときには、両スイッチオンフラグがクリアされる。
【0046】
上記したように、ステップS5からステップS7の実行によって、アップスイッチSW1のみが、予め定めた所定電圧以上のバッテリ電圧のときにおいて、予め定めた所定期間以上オン状態にされたとき、アップスイッチSW1がオン状態にされたと判別され、ダウンスイッチSW2のみが、予め定めた所定電圧以上のバッテリ電圧のときにおいて、予め定めた所定期間以上オン状態にされたとき、ダウンスイッチSW2がオン状態にされたと判別される。
【0047】
ステップS7に続いて、アップ出力判定処理ルーチンが実行される(ステップS8)。アップ出力判定処理ルーチンに入ると、図6に示すように、両スイッチオンフラグがクリアされているか否かがチェックされる(ステップS81)。ステップS81において、両スイッチオンフラグがクリアされていないと判別されたときは、アップ出力判定処理ルーチンは終了される。
【0048】
ステップS81において、両スイッチオンフラグがクリアされていると判別されると、ステップS81に続いてアップスイッチオンフラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS82)。
【0049】
ステップS82において、アップスイッチオンフラグがセットされていると判別されると、アップ出力判定時間カウンタがインクリメントされ(ステップS83)、アップ出力判定時間、例えば130ms経過した否かがチェックされる(ステップS84)。ステップS84においてアップ出力判定時間経過していないと判別されたときは、アップ出力判定処理ルーチンは終了される。
【0050】
ステップS84においてアップ出力判定時間経過していると判別されたときは、押し放しフラグがクリアか否かチェックされ(ステップS85)、押し放しフラグがクリアされていると判別されたときは、ステージカウンタ(STCNT)のカウント値が4未満か否かがチェックされ(ステップS86)、ステップS86において4未満と判別されたときはステージカウンタ(STCNT)がインクリメントされる(ステップS87)。ここで、ステージカウンタのカウント値は点灯させる発光ダイオードの数を示している。
【0051】
ステップS86において4未満でないと判別されたときは、ステージカウンタのカウント値が計数値5以上のときに計数値が4とされる(ステップS88)。ここで、ステージカウンタのカウント値が4未満か否かを見たのは発光ダイオードの数が発光ダイオードLED1〜LED4までの4つであるためであり、ステージカウンタのカウント値が5以上のときは4としたのも同様の理由による。
【0052】
ステップS87、ステップS88に続いて、押し放しフラグがセットされる(ステップS901)。ステップS901に続いてアップ出力判定時間カウンタがクリアされて(ステップS90)、アップ出力判定処理ルーチンは終了される。ステップS85において押し放しフラグがクリアされていないと判別されたときは、ステップS90から実行される。
【0053】
ステップS82において、アップスイッチオンフラグがセットされていないと判別されたときは、ステップS82に続いて押し放しフラグがクリアされて(ステップS89)、ステップS90から実行される。ステップS81において両スイッチオンフラグがクリアされていないときは、アップスイッチSW1とダウンスイッチSW2とが同時にオンされている場合であって、アップ出力判定処理ルーチンは終了される。
【0054】
上記のように、アップ出力判定処理ルーチン(ステップS8)においては、アップスイッチSW1が押し放しのときには押し放しフラグがセットされて、押し放しが防止される。アップスイッチSW1が押し放しでないとき、すなわち押し放しフラグがクリアされているときには、アップスイッチSW1のオン時間がアップ出力判定時間カウンタによって計時され、出力判定時間を経過する1回のアップスイッチSW1のオン毎にステージカウンタのカウント値が順次インクリメントされることになる。このようにアップ出力判定処理ルーチン(ステップS8)では、アップスイッチSW1が出力判定時間以上オン状態にされたとき、1回のアップスイッチSW1のオン操作と判定されて、アップスイッチSW1のそのオン操作毎にステージカウンタのカウント値がインクリメントされる。
【0055】
ステップS8に続いて、ダウン出力判定処理ルーチンが実行される(ステップS9)。ダウン出力判定処理ルーチンに入ると、図7に示すように、ステップS81と同様に両スイッチオンフラグがクリアされているか否かがチェックされる(ステップS91)。ステップS91において、両スイッチオンフラグがクリアされていないと判別されたときは、ダウン出力判定処理ルーチンは終了される。
【0056】
ステップS91において、両スイッチオンフラグがクリアされていると判別されると、ステップS91に続いてダウンスイッチオンフラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS92)。
【0057】
ステップS92において、ダウンスイッチオンフラグがセットされていると判別されると、ダウン出力判定時間カウンタがインクリメントされ(ステップS93)、ダウン出力判定時間経過した否かがチェックされる(ステップS94)。ステップS94においてダウン出力判定時間経過していないと判別されたときはダウン出力判定処理ルーチンは終了される。
【0058】
ステップS94においてダウン出力判定時間経過していると判別されたときは、押し放しフラグがクリアされているか否かがチェックされる(ステップS95)。ステップS95において押し放しフラグがクリアされていると判別されたときは、ステージカウンタのカウント値が0でないか否かがチェックされる(ステップS96)。ステップS96においてステージカウンタのカウント値が0でないと判別されたときは、ステージカウンタのカウント値がディクリメントされる(ステップS97)。
【0059】
ステップS97に続いて、ダウン出力判定時間カウンタがクリアされて(ステップS98)、ダウン出力判定処理ルーチンは終了される。ステップS96においてステージカウンタのカウント値が0であると判別されたときはステップS97がスキップされてステップS98が実行される。ステップS95において、押し放しフラグがクリアされていないと判別されたときは、ステップS96およびステップS97がスキップされて、ステップS98が実行される。
【0060】
ステップS92において、ダウンスイッチオンフラグがセットされていないと判別されたときは、押し放しフラグがクリアされて(ステップS99)、ステップS98が実行される。
【0061】
上記のように、ダウン出力判定処理ルーチン(ステップS9)においては、ダウンスイッチSW2が押し放しのときには押し放しフラグがセットされて、押し放しが防止される。ダウンスイッチSW2が押し放しでないとき、すなわち押し放しフラグがクリアされているときには、ダウンスイッチSW2のオン時間がダウン出力判定時間カウンタによって計時され、出力判定時間経過する1回のダウンスイッチSW2のオン毎にステージカウンタのカウント値が順次ディクリメントされることになる。このようにダウン出力判定処理ルーチン(ステップS9)では、ダウンスイッチSW2が出力判定時間以上オン状態にされたとき、1回のダウンスイッチSW2のオン操作と判定されて、ダウンスイッチSW2のそのオン操作毎にステージカウンタのカウント値がディクリメントされる。
【0062】
ここで、後記のLED点灯制御処理ルーチン(ステップS11)およびスイッチング回路制御処理ルーチン(ステップS14)からも明らかなように、ステージカウンタはそのカウント値に基づいて発光ダイオードLEDの点灯数、消灯数を制御すると共に、スイッチング回路14によるヒータ15の、通電オン・オフ期間を制御するためのカウンタである。
【0063】
ステップS9に続いて、バッテリ電圧検出処理ルーチンが実行される(ステップS10)。バッテリ電圧検出処理ルーチンに入ると、図8に示すように、バッテリ電圧に基づくA/D変換された分圧電圧Vb(以下、ステップS10およびその関連の説明において、混同を生じない限り、バッテリ電圧とも記す)が読み込まれ(ステップS101)、ステップS101に続いて通電フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS102)。
【0064】
通電により、ヒータ15とバッテリ11とグリップヒータ制御装置10との間を接続する配線22による電圧降下を補償するための補正電圧値は実測により予め求められている。グリップヒータ制御装置10で、この実測値は0.7Vであったが、この値は電線の種類、通電電流等、車種によって変化する値である。分圧回路12の分圧比に基づく補正電圧値(以下、ステップS10およびその関連の説明において、混同を生じない限り補正電圧値、または単に補正値とも記す)に変換されて、例えば、制御回路18に内蔵のROMに格納されている。
【0065】
ステップS102において通電フラグがセットされていると判別されると、補正値が制御回路18に内蔵のROMから読み出され(ステップS103)、読み出された補正値とA/D変換された分圧電圧Vbとが加算されて、補正バッテリ電圧を得る(ステップS104)。ステップS104における加算処理によってバッテリ11の端子位置におけるバッテリ11の出力電圧が実質的に検出されたことになる。
【0066】
ステップS104に続いて、補正バッテリ電圧が前回までの処理にて得られた補正バッテリ電圧の累算値に加算される(ステップS105)。ステップS102において、通電フラグがセットされていないと判別されたときは、ステップS103およびS104をスキップしてステップS102からステップS105が実行される。ステップS105に続いて、累算回数を示すA/Dカウンタのカウント値がインクリメントされる(ステップS106)。次いで、A/Dカウンタのカウント値が予め定めた値、例えば16か否かがチェックされる(ステップS107)。ステップS107においてA/Dカウンタのカウント値が予め定められた値でないと判別されたときはバッテリ電圧検出処理ルーチンは終了させられる。
【0067】
ステップS107においてA/Dカウンタのカウント値が予め定められた値であると判別されたときは、ステップS107に続いてバッテリ電圧が後記の設定値より大きいか否かを示すバッテリ電圧フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS108)。
【0068】
ステップS108においてバッテリ電圧フラグがセットされていると判別されたときは、予め定められて内蔵ROMに格納されているヒータ15への通電禁止のためのバッテリ電圧の下限設定閾値(=設定値)が読み出される(ステップS109)。ここで、下限設定閾値はバッテリ11で必要とされる最低限の電圧値を分圧回路12の分圧比に基づいて分圧された値である。ステップS108においてバッテリ電圧フラグがセットされていないと判別されたときは、ステップS108に続いて下限設定閾値にヒステリシスとして設定された電圧が加えられて予め内蔵ROMに格納されているバッテリ電圧の上限設定閾値(設定値)が読み出される(ステップS1010)。ここで、上限設定閾値についても分圧回路12の分圧比に基づいて分圧された値であり、例えば0.5Vを分圧回路12の分圧比に基づいて分圧された値がヒステリシス電圧として下限設定閾値に加えられて上限設定閾値とされる。
【0069】
ステップS109、ステップS1010の実行に続いて、補正値が加算されたバッテリ電圧の所定回の累算値、例えば16回の累算値を平均した平均補正バッテリ電圧が設定値より大きいか否かがチェックされ(ステップS1011)、ステップS1011において大きいと判別されたときはバッテリ電圧フラグがセットされ(ステップS1012)、続いてA/Dカウンタのカウント値および累算値がクリアされ(ステップS1014)、バッテリ電圧検出処理ルーチンは終了される。ステップS1011において大きいと判別されないときはバッテリ電圧フラグがクリアされ(ステップS1013)、続いてA/Dカウンタのカウント値および累算値がクリアされ(ステップS1014)、バッテリ電圧検出処理ルーチンは終了される。
【0070】
上記において、ステップS105からステップS107を実行して、補正電圧値が加算された分圧電圧Vbを所定回数、例えば16回累算し、ステップS1010で累算値の平均値を採って平均補正バッテリ電圧を得て、平均補正バッテリ電圧と設定値とを比較するのは、平均補正バッテリ電圧を得ることによって、バッテリ11の端子位置における出力電圧を、ノイズの影響を軽減してより正確に得るためである。
【0071】
上記のバッテリ電圧検出処理ルーチン(ステップS10)において、バッテリ11の電圧印加当初においてはバッテリ電圧フラグがセットされておらず、ステップS108に続いてステップS1010が実行されてバッテリ電圧フラグはステップS1013においてクリアされ、また、バッテリ11の電圧印加当初ではバッテリ電圧はまだ安定しておらず、バッテリ電圧はステップS1010にて読み出された上限設定閾値より低く、バッテリ電圧フラグはステップS1013においてクリアされて、累算値がクリアされる(ステップS1010、S1013、S1014)。このステップの実行の継続により、バッテリ電圧が上限設定閾値より増加したときはバッテリ電圧フラグはステップS1012においてセットされる。
【0072】
このステップの実行においてバッテリ電圧フラグがセットされたために、次のステップS108からの実行において、ステップS108に続いてステップS109が実行され、ステップS109にて読み出された下限設定閾値がステップS1010において設定値とされ、バッテリ電圧が下限設定閾値に低下するまでバッテリ電圧フラグのセットは継続され、バッテリ電圧が下限設定閾値に低下したとき、ステップS1010からステップS1013が実行されることになって、バッテリ電圧フラグはクリアされる。
【0073】
この結果、バッテリ電圧フラグはヒステリシスを有する設定値(下限設定閾値と上限設定閾値)に対応して、図14に模式的に示すようにバッテリ電圧の変化に対してバッテリ電圧フラグのセット、クリアが行われる。図14(a)はバッテリ電圧の変化を示し、図14(b)はバッテリ電圧フラグのセット、クリアの状態を示す。
【0074】
上記のように、通電フラグがセットされているときのみ、ヒータ15への通電時における配線22の抵抗による電圧降下である補正値を検出バッテリ電圧に加算したため、ヒータ15への通電時における配線22の抵抗による電圧降下が補償されることになる。また、予め定めた回数の累算値を用いたため、バッテリ電圧の検出時におけるノイズ分を平滑化することができてバッテリ電圧検出のための専用のローパスフィルタ等が不要となる。
【0075】
上記において、ステップS1010において繰り返し回数に基づき平均値を求めて得た、平均補正バッテリ電圧値と設定値とを比較する場合を例示したが、平均値を求めずに、繰り返し回数、例えば16回累算した値を用いてもよく、この場合はステップS109およびステップS1010において(×16)と表示したように、上限設定閾値および下限設定閾値を16倍して設定値とすればよい。この場合も、ノイズの影響は実質的に軽減されて、ローパスフィルタを必要としない。
【0076】
ステップS10に続いて、LED点灯制御処理ルーチンが実行される(ステップS11)。LED点灯制御処理ルーチンに入ると、図9および図10に示すように、オンディレータイマカウンタがカウント中か否かチェックされる(ステップS111)。バッテリ電圧印加直後においてはステップS111にてオンディレータイマカウンタはカウント中でないと判別されて、初期通電フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS112)。
【0077】
初期通電フラグは初期設定においてセットされており、初期通電フラグのチェックに次いでバッテリ電圧フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS113)。通電初期ではバッテリ電圧フラグがセットされておらず(すなわち上限設定閾値に達しておらず)、ステップS122においてオンディレータイマカウンタがクリアされて、発光ダイオードLED1〜LED4の全てが消灯される(ステップS132)。
【0078】
次に、バッテリ電圧が上昇してステップS113においてバッテリ電圧フラグがセットされると、オンディレータイマフラグがセットされ(ステップS114)、オンディレータイマカウンタがインクリメントされる(ステップS115)。続いてオンディレータイマカウンタによる設定時間、例えば10sec経過したか否かがチェックされる(ステップS116)。
【0079】
バッテリ電圧フラグがセットされてから設定時間(10sec)経過するまではステップS116に続いてステージカウンタのカウント値がチェックされ、ステージカウンタのカウント値に基づく数の発光ダイオードLEDが点灯される。ステージカウンタのカウント値が0のときは全発光ダイオードLED1〜LED4が消灯される(ステップS123およびステップS132)。ステージカウンタのカウント値が1のときは発光ダイオードLED4のみが点灯される(ステップS124およびステップS125)。
【0080】
ステージカウンタのカウント値が2のときは発光ダイオードLED3およびLED4のみが点灯される(ステップS126およびステップS127)。ステージカウンタのカウント値が3のときは発光ダイオードLED2、LED3およびLED4のみが点灯される(ステップS128およびステップS129)。ステージカウンタのカウント値が4のときは全発光ダイオードLED1〜LED4が点灯される(ステップS130およびステップS131)。
【0081】
ステップS113においてバッテリ電圧フラグがセットされていると判定されて、ステップS114が実行されることによりオンディレータイマカウンタはカウント中となり、次のステップS111からの実行時にはステップS111に続いてステップS114から実行される。
【0082】
ステップS116において設定時間(10sec)経過したと判別されたときは、ステップS116に続いて初期通電フラグはクリアされ(ステップS117)、オンディレータイマフラグがクリアされる(ステップS118)。次いでオンディレータイマカウンタがクリアされて(ステップS119)、ステップS123から実行される。この実行によりステージカウンタのカウント値に基づく数の発光ダイオードLEDが点灯される(ステップS124〜S132)。
【0083】
ステップS118が実行されたことにより、次のステップS111におけるチェック時からはオンディレータイマカウンタがカウント中でないと判別されて、ステップS111に続いて初期通電フラグがチェックされる(ステップS112)。この場合にはステップS117の実行により初期通電フラグはクリアされていて、ステップS112に続いてバッテリ電圧フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS121)。
【0084】
ステップS121のチェックにおいてバッテリ電圧フラグがセットされていると判別されたときは、ステップS116は実行されず、ステップS121に続いてステップS117から実行される。ステップS121のチェックにおいてバッテリ電圧フラグがセットされていないと判別されたときは、ステップS121に続いてステップS122が実行される。
【0085】
バッテリ電圧フラグのセット、クリアについてはバッテリ電圧検出処理ルーチンおよび図14によって説明したとおりであって、バッテリ電圧フラグのセット、クリアを参照し、LED点灯制御処理ルーチンの実行によって、図15の(a)および(c)に示す如く、バッテリ電圧印加開始時から、バッテリ電圧が最初に上限設定閾値に上昇するまでは全発光ダイオードLED1〜LED4が消灯され、最初に上限設定閾値に達したときから設定時間、例えば10sec間はステージカウンタのカウント値に基づく数の発光ダイオードLEDが点灯される。設定時間(10sec)中においてバッテリ電圧が低下し、下限設定閾値にまで低下したときは設定時間(10sec)経過後、次にバッテリ電圧が上限設定閾値に達するまで全発光ダイオードLED1〜LED4は消灯される。このようにバッテリ電圧が回復して上限設定閾値に達すると、以降オンディレータイマカウンタは無関係となり、下限設定閾値に達するまでステージカウンタのカウント値に基づく数の発光ダイオードLEDが点灯される。
【0086】
このように発光ダイオードLEDの点灯と消灯との閾値を形成するバッテリ電圧に0.5Vのヒステリシスを持たせ、上限設定閾値に達してから次に下限設定閾値に達するまでの範囲でのみステージカウンタのカウント値に基づく数の発光ダイオードLEDを点灯させる。さらに、バッテリ電圧印加開始時から最初に上限設定閾値に達した後オンディレータイマカウンタに予め設定された期間、例えば10sec間は発光ダイオードLEDを点灯させる。このようにしたのは、オンディレータイマカウンタに予め設定された期間、例えば10sec間の期間中に発光ダイオードLEDの点滅を繰り返させないためである。
【0087】
ステップS11に続いて、スイッチング回路制御処理ルーチンが実行される(ステップS14)。スイッチング回路制御処理ルーチンに入ると、図11〜図13に示すように、サイクルタイムカウンタがインクリメントされる(ステップS141)。サイクルタイムはスイッチング回路14の(オン期間+引き続く次のオフ期間)の1周期に対応しており、サイクルタイムの設定時間は、例えば100msに設定してある。
【0088】
ステップS141に続いて、設定時間(100ms)経過したか否かがチェックされる(ステップS142)。ステップS142において設定時間(100ms)経過していると判別されると、サイクルタイムカウンタがクリアされ(ステップS143)、バッテリ電圧フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS144)。ステップS144においてバッテリ電圧フラグがセットされていると判別されたときは、ステップS144に続いてステージカウンタのカウント値は0か否かがチェックされる(ステップS145)。
【0089】
ステップS145においてステージカウンタのカウント値が0であると判別されたときは、ステップS145に続いて0がPWMデューティーとして設定される(ステップS151)。ステップS151の設定によってトランジスタQ1〜Q3はサイクルタイムの設定時間中オフ状態に制御されて、ヒータ15はサイクルタイムの設定時間中オフ状態に制御される。すなわち、0%の通電率に制御される。
【0090】
ステップS145においてステージカウンタのカウント値が0でないと判別されたときは、ステップS145に続いてステージカウンタのカウント値が1か否かがチェックされる(ステップS152)。ステップS152においてステージカウンタのカウント値が1であると判別されると、4がPWMデューティーとして設定される(ステップS153)。ステップS153の設定によってトランジスタQ1〜Q3はサイクルタイムの設定時間中における40%の期間がオン状態に制御されて、ヒータ15はサイクルタイムの設定時間中における40%の期間オン状態に制御される。すなわち、40%の通電率に制御される。
【0091】
ステップS152においてステージカウンタのカウント値が1でないと判別されたときは、ステップS152に続いてステージカウンタのカウント値が2か否かがチェックされる(ステップS154)。ステップS154においてステージカウンタのカウント値が2であると判別されると、6がPWMデューティーとして設定される(ステップS155)。ステップS155の設定によってトランジスタQ1〜Q3はサイクルタイムの設定時間中における60%の期間がオン状態に制御されて、ヒータ15はサイクルタイムの設定時間中における60%の期間オン状態に制御される。すなわち、60%の通電率に制御される。
【0092】
ステップS154においてステージカウンタのカウント値が2でないと判別されたときは、ステップS154に続いてステージカウンタのカウント値が3か否かがチェックされる(ステップS156)。ステップS156においてステージカウンタのカウント値が3であると判別されると、8がPWMデューティーとして設定される(ステップS157)。ステップS157の設定によってトランジスタQ1〜Q3はサイクルタイムの設定時間中における80%の期間がオン状態に制御されて、ヒータ15はサイクルタイムの設定時間中における80%の期間オン状態に制御される。すなわち、80%の通電率に制御される。
【0093】
ステップS156においてステージカウンタのカウント値が3でないと判別されたときは、ステップS156に続いてステージカウンタのカウント値が4か否かがチェックされる(ステップS158)。ステップS158においてステージカウンタのカウント値が4であると判別されると、FがPWMデューティーとして設定される(ステップS159)。ステップS159の設定によってトランジスタQ1〜Q3はサイクルタイムの設定時間中オン状態に制御されて、ヒータ15はサイクルタイムの設定時間中オン状態に制御される。すなわち、100%の通電率に制御される。
【0094】
ステップS158において、ステージカウンタのカウント値が4でないと判別されたときはステップS151から実行される。
【0095】
ステップS142において、設定時間経過していないと判別されたときは、ステップS142に続いて、PWMデューティーが設定時間より短いか否かがチェックされる(ステップS146)。ステップS146においてPWMデューティーが設定時間より短いと判別されたときは通電フラグはセットされ(ステップS148)、スイッチング回路制御処理ルーチンは終了される。ステップS146においてPWMデューティーが設定時間より短くないと判別されたときは通電フラグはクリアされ(ステップS150)、スイッチング回路制御処理ルーチンは終了される。
【0096】
ステップS151、ステップS153、ステップS155、ステップS157、ステップS159に続いて、PWMデューティーは0か否かがチェックされ(ステップS160)、ステップS160においてPWMデューティーは0であると判別されたときには通電フラグはクリアされて(ステップS162)、スイッチング回路制御処理ルーチンは終了される。ステップS160においてPWMデューティーは0でないと判別されたときには、通電フラグはセットされて(ステップS164)、スイッチング回路制御処理ルーチンは終了される。
【0097】
ここで、バッテリ電圧フラグのセット、クリアに基づき、バッテリ電圧と通電禁止区間および通電可能区間とは図15(a)および図15(b)に模式的に示すごとくになる。すなわち、ヒータ15への通電を禁止する下限設定閾値に予め定めた電圧を加えた閾値を上限設定閾値として、図15(a)の平均補正バッテリ電圧が下限設定閾値以下から次に上限設定閾値に達するまでの期間ではスイッチング回路14によるヒータ15への通電を禁止状態にし、かつ平均補正バッテリ電圧が上限設定閾値に達してから次に下限設定閾値に達するまでの期間ではスイッチング回路14によるヒータ15への通電を可能状態にする。この場合、通電可能区間は、ヒータ15に通電が可能な区間である。このバッテリ電圧フラグによって通電が可能にされている区間において、上記のように、ステージカウンタのカウント値に対応した%のサイクルタイムの期間中、ヒータ15は通電制御される。
【0098】
スイッチング回路制御処理ルーチンに続いてEEPROM書き込み処理ルーチンが実行される(ステップS15)。EEPROM書き込み処理ルーチンに入ると、ステージカウンタのカウント値が更新されたときのみ、その更新されたカウント値をEEPROM20の予め定めたアドレスに書き込む。EEPROM20に書き込まれたステージカウンタのカウント値はステージカウンタの初期値として使用される。
【0099】
そこで、ステージカウンタのカウント値の書き込み時に連続して奇数回、それぞれ各別に異なる予め定めたアドレスに書き込み、読み出し時に、前記書き込まれた3つのステージカウンタのカウント値を読み出し、読み出したステージカウンタのカウント値に同一のカウント値のものを検索して、それを初期値として使用してもよい。また、多数決判定によって判定して初期値としてもよい。
【0100】
次に、グリップヒータ制御装置10の車両における接続構造について図16により説明する。図16において、符号a〜符号gは接続端子を示し、符号h〜符号kおよび符号mはフューズを示しているが、その詳細な説明は省略する。
【0101】
バッテリ11からの出力はメインスイッチ23を介して、接続線22a、22b、22c、22d、22e、22f、22gを通してヒータ152、ヒータ151、グリップヒータ制御装置10に供給される。ここで、接続線22a、22b、22c、22d、22e、22f、22gは配線22を構成している。接続線22fはヒータ152とヒータ151を直列接続する接続配線であり、配線22を介して、分圧回路12の入力端xにおいてバッテリ電圧を受けて分圧している。なお、符号226はアース線である。
【0102】
このように、グリップヒータ制御装置10におけるバッテリ電圧の検出位置はバッテリ11の設置位置から離れており、検出バッテリ電圧は配線22による電圧降下の影響を受けている。
【0103】
バッテリ11からの出力はスタータスイッチ209のオンによりオン状態にされるリレースイッチ202を介してスタータモータ203に供給する。一方、交流発電機204にて得られた交流電力を充電装置205に供給して、前記交流電力を整流して整流出力によりバッテリ11を充電するようにしてある。
【0104】
メインスイッチ23を介したバッテリ11からの出力は、スタータスイッチ209を介してリレーコイル210に供給して、スタータスイッチ209のオンによりリレーコイル210を励磁し、リレースイッチ202を介してスタータモータを駆動するようにしてある。
【0105】
また、メインスイッチ23を介したバッテリ11からの出力は、ヘッドランプスイッチ212を介してヘッドランプ213に供給して、ヘッドランプスイッチ212のオンによりヘッドランプ213を点灯させるようにすると共に、ストップスイッチ214を介してストップランプ215に供給して、ストップスイッチ214のオンによりストップランプ215を点灯させるようにしてある。
【0106】
また、メインスイッチ23を介したバッテリ11からの出力は、ウインカーリレー220およびウインカースイッチ221を介してウインカーランプ223Rおよび223Lに供給して、ウインカースイッチ221によって指定された側のウインカーランプをウインカーリレー220に基づく周期で点滅を繰り返させるようにしてある。
【0107】
一方、LED点灯制御処理ルーチン(ステップS11)では、前記したように、バッテリ電圧印加開始時から最初に上限設定閾値に達したときからオンディレータイマカウンタにより予め設定された期間、例えば10sec間は発光ダイオードLEDを点灯させるようにした(ステップS116等を参照)場合を例示した。このようにしたのは、発光ダイオードLEDの最初の点灯時からオンディレータイマカウンタにより上記予め設定された期間、例えば10sec間の期間中に発光ダイオードLEDの点滅を繰り返させないためである。
【0108】
これは、バッテリ11が新しい場合でも新しくない場合でも、バッテリ11から電力供給開始時、バッテリ電圧は上限設定閾値を超えるが、電力供給時から僅かの期間バッテリ電圧が変動して上限設定閾値と下限設定閾値とを横切る場合もあり、前記点灯を継続させる処理が行われない場合には、この間に発光ダイオードLEDの点滅が繰り返されることになるが、この点滅を生じさせないようにオンディレータイマカウンタにより上記予め設定された期間、例えば10sec間の期間中に発光ダイオードLEDの点灯を行わせているのである。
【0109】
特に、バッテリ11が新しくない場合は、起動時におけるバッテリ11の負荷の急変、交流発電機204の出力を整流した整流出力のリプル、配線22における電圧降下等によって、図17の曲線bに模式的に示すように起動時T0からバッテリ電圧は変動しながら増加する。この結果、バッテリ電圧は複数回上限設定閾値および下限設定閾値を横切ることになる。ちなみに、図17の直線aは、バッテリ11が新しい場合のバッテリ電圧を模式的に示している。
【0110】
このため、上記のオンディレータイマカウンタにより予め設定された期間、発光ダイオードLEDを点灯させる機能を解除することによって、起動直後において発光ダイオードLEDの点滅が繰り返されることになる。このように、オンディレータイマカウンタの設定時間(10sec)の期間の発光ダイオードLEDの点灯維持を止めることによって、バッテリ電圧の印加時から発光ダイオードLEDの点滅が繰り返されたときはバッテリ11が古くなっていると判断することができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明のグリップヒータ制御装置によれば、アップスイッチ手段のオン操作に操作感が存在し、さらにアップスイッチおよびダウンスイッチの操作により指定した通電調節指示が、点灯発光ダイオード数から容易に視認することができる。この場合に、発光ダイオードは一列状に設けられているために、点灯発光ダイオード数の視認が容易であるうえ、ヒータに対する通電率が点灯発光ダイオード数に対応しているため、制御に基づくヒータ温度を容易に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置における制御回路の機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の設置説明図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するジェネラルフローチャートである。
【図5】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供する制御回路判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するアップ出力判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するダウン出力判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するバッテリ電圧検出処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するLED点灯制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するLED点灯制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するスイッチング回路制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するスイッチング回路制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するスイッチング回路制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図14】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するバッテリ電圧とバッテリ電圧フラグとの関係を示す模式図である。
【図15】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の作用の説明に供するバッテリ電圧、LED点灯およびヒータ通電制御の関係を示す模式図である。
【図16】本発明の実施の一形態にかかるグリップヒータ制御装置の車両における接続構造を説明する接続図である。
【図17】起動直後のバッテリ電圧の変動の説明に供する模式図である。
【符号の説明】
10…グリップヒータ制御装置 11…バッテリ
12…バッテリ電圧分圧回路 13…定電圧回路
14…スイッチング回路 15、151、152…ヒータ
16…スイッチユニット 18…制御回路
19…発光ダイオードユニット 20…EEPROM
21…ウォッチドッグ回路 22…配線
31…水晶発振器 SW1…アップスイッチ
SW2…ダウンスイッチ

Claims (1)

  1. ステアリングハンドルに設けられたグリップヒータへのバッテリからの通電をオン・オフさせるスイッチング手段を備えたグリップヒータ制御装置において、
    複数個の発光ダイオード中における点灯発光ダイオード数をアップスイッチ手段のオン回数に基づき制御すると共に、ダウンスイッチ手段のオン回数に基づき消灯発光ダイオード数を制御して点灯発光ダイオード数を制御する点灯発光ダイオード数制御手段と、
    点灯発光ダイオード数に応じて定められた通電率にスイッチング手段を制御するスイッチング制御手段と、
    前記バッテリのバッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、
    を備え
    前記点灯発光ダイオード数制御手段は、
    前記バッテリ電圧の印加開始後、予め設定された期間、前記点灯発光ダイオードを点灯させ続け、
    前記予め設定された期間の経過後、前記バッテリ電圧が、前記グリップヒータへの通電を禁止する下限設定閾値より低下しているとき、前記発光ダイオードを全て消灯し、前記バッテリ電圧が、前記下限設定閾値に予め定めた電圧を加えた上限設定閾値を超えているとき、前記点灯発光ダイオード数に基づいて前記発光ダイオードを点灯させる
    ことを特徴とするグリップヒータ制御装置。
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