JP4133527B2 - 食器洗い機の扉ロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、食器洗い機又は食器洗い乾燥機の扉ロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食器洗い機(食器洗い乾燥機を含む。)においては、食器洗浄中に蓋が開放されないようにするために、従来から蓋のロック構造が採用されている。その一例として、扉の下端に設けたヒンジを中心にして扉を上から下に回動させることによって開放する形式の食器洗い機において、扉前面に設けた取手レバーによって作動されるロック爪を扉側に設け、そのロック爪を食器洗い機本体の前面に設けたロック受け片に係合させ、その係合状態で食器の洗浄を行うようにしたものが知られている(特許文献1参照)。扉を開放する際は、使用者が前記の取手レバーを握り込むことによりロック爪を作動させ、ロック爪とロック受け片の係合を解除するようになっている。
【0003】
また、左右2枚の扉を中間部でV字型に山折れするように連結するとともに、一方の扉の外端に縦方向のヒンジを設け、前記2枚の扉をV字型に山折れさせながら前記ヒンジ側へ移動させて開放する扉の開閉構造をもった食器洗い機において、一方の扉の上端から突き出す上部ロックピンと下端から突き出す下部ロックピンを設けるとともに、その扉の中間部分に水平方向の揺動レバーを設け、上部ロックピンの下端と下部ロックピンの上端をそれぞれ前記揺動レバーの支点の両側にそれぞれ連結し、扉の前面に設けたロック解除ボタンを前記揺動レバーに関連させ、上下の各ロックピンをそれぞれ本体に係合させるようにしたものも知られている(特許文献2参照)。この場合、扉を開放させるには、使用者が前記のロック解除ボタンを押し込むことにより揺動レバーを揺動させ、上部ロックピンを下方に、下部ロックピンを上方に同時に移動させてロックを解除して扉を開放する。
【0004】
さらに、電磁ソレノイドを用いた施錠装置を本体に設け、扉閉鎖時に扉側のレバーをその施錠装置内でロックし、扉開放時は電気信号により電磁ソレノイドを開放位置に作動させ前記レバーのロックを解除するようにしたものも知られている(特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3149323号公報(段落0021〜003、図5)
【特許文献2】
特開2002−282188号公報(段落0024〜0028、図10、図11)
【特許文献3】
特開2000−27505号公報(段落0035〜0037、図1〜図7)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2の場合は、扉閉鎖中に取手レバーやロック解除ボタンに不用意に触れるとロックが解除され、洗浄中であるにもかかわらず扉が開放され、洗浄水が外部に飛び散る不都合があった。特許文献3においては電磁ソレノイドを制御する信号がどのように得られるかについての記載はない。その信号が手動スイッチにより送られるものであるとすると、不用意にそのスイッチに触れるとロックが解除されるので、前記の場合と同様の問題がある。
【0007】
上記のように、従来の場合は「ロックする」という言葉が用いられているが、いずれの場合もレバーやボタンに触れるとそのロックが簡単に解除されるものであり、「ロック」とはいうものの実際は「係り止め」又は「係止」程度のものであり、安全性に欠けるところがあった。
【0008】
そこで、この発明は、洗浄中は外部からの操作によっては扉の本体に対する係止が解除されないようにロックして扉の開放を阻止し、非洗浄中はロックが作用せず、扉の係止が解除され扉を容易に開放できるようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するための手段として、この発明においては、操作部材に連動する係止部材を扉に設け、前記係止部材を食器洗い機本体の一部に係脱させ、前記操作部材と係止部材との間に該操作部材に係合して水平移動する作動部材を介在し、その作動部材の係止解除方向への前進及び係止方向への後退に応じて前記係止部材を連動せしめ、前記扉の内面に飛散して流下する洗浄水の滞留部を該扉の内面に設け、その滞留部の底部に前記洗浄水の流入量より少ない流出量をもった排水口を設け、前記滞留部に水平方向への移動を規制したフロートを収納し、該フロートの浮上時に前記作動部材の前端面に当接させて該作動部材の前進を阻止し、該フロートの下降時において該前端面より下方へ移行させて該作動部材の前進を許容する食器洗い機の扉ロック装置において、前記係止部材を前記扉の上部から上方に出没自在に突き出す上部係止部材と、該扉の下部から下方に出没自在に突き出す下部係止部材とにより構成し、前記作動部材に前記操作部材の押込み時に係合して該作動部材を係止解除方向に前進させる傾斜カム面を設けるとともに、該作動部材に係合してこれを後退方向に付勢する後退付勢ばねを設け、前記作動部材に前記上部係止部材に対応し前進方向に高くなる傾斜のついたガイド溝、下部係止部材に対応し後退方向に高くなる同じ傾斜角のついたガイド溝をそれぞれ設け、各ガイド溝にそれぞれ前記各係止部材の突起を嵌入した構成を採用した。
【0012】
記の構成によると、扉を閉鎖して洗浄を開始すると、扉内面に飛散した洗浄水が流下して滞留部に溜まりフロートが浮上する。そのフロートの浮上により作動部材の係止解除方向への移動が阻止され、係止部材は本体に係止した状態にロックされる。従って、洗浄中は操作部材に手を振れてもロックが解除されることがなく、扉が開放されることはない。また、洗浄が終了すると滞留部内の洗浄水が排水口から排出されるためフロートが下降して係止部材のロックが解除され、扉の開放が可能となる。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施形態を説明する。図示の実施形態は食器洗い乾燥機に関するものであり、図1から図3に示したように、本体1の前面に左右2枚の扉2、2’が取付けられる。2枚の扉2、2’は内端相互が中央ヒンジ部3(図2参照)により連結され、前面から見て左側の扉2の左端部上下に設けたガイド部材4、4’を本体1の上下縁に設けたガイドレール5、5’にスライド自在に嵌合している。また、右側の扉2’の右端部の上下に設けたヒンジピン6,6’を本体1の右側端部の上下に回動自在に差し込んでいる。図示を省略しているが、前記の中央ヒンジ部3には左右の扉2、2’をV字型の山折れ状態に屈曲する方向に付勢するばねが内装される。
【0016】
また、各扉2、2’の前面において、ハンドル7、7’の下方に左右の操作ボタン8、8’(特許請求の範囲においては「操作部材」と称している。)が設けられ、それぞれボタンヒンジ9、9’(図4参照)により前後方向に揺動自在に取付けられる。右側操作ボタン8’の内端部に設けた係合段部11(図10参照)に左側操作ボタン8の内端部が重なり、左側操作ボタン8を押し込むと右側操作ボタン8’が連動して押し込まれ、右側操作ボタン8’を押し込むと、右側操作ボタン8’のみが押し込まれる。
【0017】
前記の扉2、2’は、一定の間隔をおいて対向した表面板12と裏面板13を有し(図5参照)、扉2、2’のロック装置14がその表面板12と裏面板13との間に設けられる。ロック装置14は、ロッド状の長尺な上部係止部材15、ロッド状の短寸の下部係止部材16、作動部材17、パッキン18等により構成される。
【0018】
上部係止部材15は、図4に示すように、裏面板13に設けたガイド部材21によって上下方向にスライド自在に支持され、その上端部が扉2’の上端から出没し、突き出し時に本体1の係止凹部22に嵌入して扉2、2’の開放を阻止する。また、その上部係止部材15の中程に、裏面板13に取付けたコイルばね23を押し当てることによって上部係止部材15を上向きに、また、下部係止部材16を下向きに付勢している。上部係止部材15の下端部に内向きの突起24が設けられ(図7(a)参照)、その突起24が作動部材17の扉2’の前面から見て右側に設けられた右ガイド溝25(図6参照)に嵌入される。
【0019】
下部係止部材16は、扉2’の下端部において、前記上部係止部材15より若干内寄り(中央ヒンジ部3寄り)の位置で裏面板13に沿い、ガイド部20に挿通され上下動自在に支持される(図7(b)参照)。その下端部が扉2’の下端から出没し、突き出し時に本体1の係止凹部22’に嵌入することにより前記の上部係止部材15と協働して扉2、2’の開放を阻止する。この下部係止部材16の上端部に外向きの突起26が設けられ、その突起26が作動部材17の左ガイド溝27(図6参照)に嵌入される。
【0020】
図7(b)に示すように、前記の操作ボタン8’は、その操作面28が表面板12の穴29から前方に露出するとともに、その操作面28の下部に設けた凸部31を穴29の内側に係合させ、前方への突き出しを規制する。また、その操作ボタン8’と裏面板13との間にコイルばね32を介在させることにより、操作ボタン8’を前記凸部31が表面板12に当るまで前方に向け付勢する。図示を省略しているが、左側の操作ボタン8にも同様の付勢手段が設けられる。
【0021】
前記の作動部材17は、図10、図11に示すようにブロック状のものであり、前記の左ガイド溝27を設けた左垂直部33、その上端に裏面板13側に屈曲した左水平部34が設けられ、これらの右側に前記の右ガイド溝25を設けた右垂直部35、その上端に前記の左水平部34よりも高い位置において裏面板13側に屈曲した右水平部36が設けられる。
【0022】
前記の左水平部34の上面と右垂直部35の側部との間に傾斜カム面37を有するカム部38が設けられる。傾斜カム面37は垂直面内において左右方向の面に対し一定の傾斜角θを有する(図11(a)参照)。また、前記右垂直部35の右端部には右方向に突き出したロッド部39が設けられる。さらに、右垂直部35の下端部の前後の縁にリブ41、41が設けられる。
【0023】
前記の右ガイド溝25は、図11(b)に示すように、作動部材17の底面に対し右側端部が高くなるように傾斜し(傾斜角度α)、また左ガイド溝27は左側端部が高くなるように反対方向に傾斜している(傾斜角度−α)。
【0024】
前記裏面板13の中間部で左右を区分すべく屈曲された壁面42が上下方向に設けられ(図10参照)、その壁面42の左側が表面板12に対して凹入することによりロック装置設置部43が設けられ、前述のロック装置14がこの面に設置される。また、壁面42の右側において、本体1に対して凹入したフロート装置設置部44が設けられ、フロート19と後述の滞留部63の組み合せにより構成されたフロート装置59がこの面に設置される。
【0025】
前記のロック装置設置部43において、前記の操作ボタン8’のボタンヒンジ受け部10、10の下端部に接近した位置に、作動部材ガイド部45が設けられる(図7及び図10参照)。その作動部材ガイド部45の左端部に水平ガイド溝46が設けられるとともに、該作動部材ガイド部45の右端の前記壁面42に開口47(図8参照)が設けられ、その開口47によって壁面42の左側のロック装置設置部43と右側のフロート装置設置部44とが連通している。その開口47のロック装置設置部43側の面に開口47より大径で同芯状のパッキン収納部48が設けられる。そのパッキン収納部48の上下2箇所に係止爪49、49が突設される。前記の開口47に前述のパッキン18の先端部がロック装置設置部43側からフロート装置設置部44に向けて水密を保持して挿入される。そのパッキン18の挿入部分は、図6に示したように、ヘッド部51を中心としてその周りに設けた蛇腹部52を前記の開口47に密着させ、その蛇腹部52に連続したスカート部53を前記パッキン収納部48の内周面に密着させている。
【0026】
前記の作動部材17は、その左水平部34の側縁部を前記のガイド溝46に嵌合するとともに、右水平部36を作動部材ガイド部45に接触させる。またロッド部39にコイルばねでなる後退付勢ばね54を嵌合し、ロッド部39の基部に設けたつば部55でその後退付勢ばね54の一端を受けるとともに、ロッド部39の先端部に被せたハット型のばね受け部材56により他端を受ける。ばね受け部材56は前記パッキン18のスカート部53の内周面に水密に挿入され、そのばね受け部材56のつば部が前記の係止爪49、49に係止される(図6参照)。
【0027】
前記の作動部材17の右ガイド溝25に、上部係止部材15下端部の突起24が嵌入され、また左ガイド溝27に、前記の下部係止部材16の突起26が嵌入される。作動部材17は水平方向に一定ストロークS(図8、図9(b)参照)でスライド可能であり、そのストロークの後端においてその水平部34が前記水平ガイド溝46の後端に当って規制される(図9(a)参照)。
【0028】
操作ボタン8’が操作されない通常の状態において、その凸部31が傾斜カム面37の先端近くに当接する。このとき、作動部材17がストロークの後端にあり、上部係止部材15の突起24は右ガイド溝25の上端に位置し(図6参照)、下部係止部材16の突起26は左ガイド溝27の下端に位置する。これにより、上部係止部材15は上方に突き出して本体1の係止凹部22に嵌入し(図4参照)、また下部係止部材16は下方に突き出して本体1の係止凹部22’に嵌入する。
【0029】
一方、操作ボタン8’が押し込まれるとその凸部31が傾斜カム面37を押しながら内方に移動するため(図9(b)参照)、作動部材17は前方(フロート19側)に移動する。これと同時に上部係止部材15の突起24は右ガイド溝25の下端に移動し(図8参照)、突起26は左ガイド溝27の上端に移動する。これにより上部係止部材15が下降するとともに、下部係止部材16が上昇してそれぞれ本体1の係止凹部22、22’から脱出する。
【0030】
前述のように、作動部材17がストロークの後端にある図6及び図9(a)の状態から移動を開始して、図8及び図9(b)に示したストロークの前端に達する移動方向をこの明細書では「係止解除方向」と称し、その反対の移動方向を「係止方向」と呼ぶこととする。
【0031】
次に、前記のフロート装置59の構造について説明する(図6、図8、図12参照)。このフロート装置59は、本体1の内部に面しており、食器洗浄中は洗浄水の飛散に曝される面であり、その面に沿って流下する洗浄水を集めるために前記の壁面42の一部を傾斜させて設けたガイド部61を形成し、これに対向してリブ状のガイド部61’を設け、これらの下端部に集水用切欠き62(図12参照)を設けている。その集水用切欠き62の下方に上端開放の滞留部63が設けられ、その滞留部63に前記のフロート19が収納される。滞留部63の一側面は前記の壁面42の下端部分により形成され、他の二側面は一定高さの溢流壁64、64’となっている。その一つの溢流壁64の下端にスリット状の排水口65が設けられる。この排水口65は滞留部63に一定時間内に流入する洗浄水の流入量よりも少ない流出量をもつように形成され、洗浄中は溢流壁64、64’から常に溢流する状態、すなわち滞留部63は常に満水状態にあるように設定される。洗浄が停止されれば洗浄水の流入がなくなるので、排水口65から内部の水が流出すると内部は空になる。
【0032】
フロート19は下面が開放された箱形をなし、前記の壁面42と反対側の壁面、即ち溢流壁64’側の壁面に支持アーム66が設けられる。その支持アーム66は溢流壁64の上を越えた部分において支持軸67によって上下方向に揺動自在に支持される。フロート19は支持アーム66の揺動により上下方向に移動可能であり、かつ水平方向への移動はその支持アーム66により規制される。
【0033】
なお、フロート19に支持アーム66を設けることなく単に上下方向に移動可能に収納する場合は、滞留部63の壁面をフロート19に接近させて水平方向への移動を規制するようにする。
【0034】
前記の滞留部63の一つの壁面を形成する前記の壁面42に前述の開口47が設けられ(図8、図12参照)、パッキン18がその開口47に挿入されるが、そのパッキン18のヘッド部51とフロート19の位置関係は、フロート19が満水の滞留部63の内部で浮上したとき(図6の2点鎖線参照)、そのフロート19とヘッド部51の前端面が接触し、また滞留部63内の水が排出されてフロート19が下降したときは、図9に示すように、ヘッド部51より下方にあって係止解除方向に前進したヘッド部51がフロート19に干渉しないように位置決めされる。
【0035】
実施形態に係る食器洗い乾燥機は以上のようなものであり、次にその作用について説明する。図1に示すように、扉2、2’を閉めた状態で、操作ボタン8、8’が操作されない状態においては、操作ボタン8’の凸部31が作動部材17の傾斜カム面37の先端部に接触又は接近した状態(図9(a)参照)にあるので、作動部材17はストロークの後端にある。そのため、前述のように、上部係止部材15と下部係止部材16がそれぞれ本体1の係止凹部22、22’に嵌入され、各扉2、2’は本体1に対して係止される。この状態で操作ボタン8、8’を押し込むと、作動部材17が係止解除方向に前進するため、左右のガイド溝25、27の作用により上部係止部材15と下部係止部材16が係止凹部22、22’から脱出して係止が解除される。係止の解除により扉2、2’を開放することが可能になる。
【0036】
次に、扉2、2’を閉めると前記と逆の作用により扉2、2’の本体1に対する係止が行われる。そして洗浄を開始すると、本体1の内部で洗浄水が飛散し、その一部が扉2、2’の内面(すなわち、裏面板13の本体1側の内面)にかかる。かかった洗浄水がガイド部61、61’(図12参照)で集められ集水用切欠き62からその下方の滞留部63に落下する。滞留部63内の洗浄水の一部は排水口65から流出するが、その流出量以上の洗浄水が滞留部63に流入されるためフロート19がその内部に空気を保持して浮上し、溢水状態になると最も高い位置となってパッキン18のヘッド部51の前端面に当接する(図6の2点鎖線参照)。フロート19は支持アーム66により水平方向への移動が規制されているので、パッキン18及びこれと一体の作動部材17の係止解除方向への前進が阻止され、また、操作ボタン8又は8’は押し込むことができず、扉2、2’はロック状態となる。この状態は洗浄中洗浄水の飛散がある限り継続する。
【0037】
洗浄が終了すると洗浄水の飛散がなくなるので、滞留部63内の洗浄水は排水口65から排出され空になりフロート19が下降し、前記のロックが解除される。従って、使用者が操作ボタン8又は8’を押し込むと、その凸部31が傾斜カム面37を押して作動部材17を係止解除方向に前進させ、そのストロークの前端に達すると、上部係止部材15、下部係止部材16がそれぞれ係止凹部22、22’から脱出する。これにより扉2、2’の本体1に対する係止が解除されるので、中央ヒンジ部3のばね力によりV字型に折り曲げられ、2枚の扉2、2’が重なった全開状態となる。
【0038】
全開状態にある扉2、2’を閉める際は、左右のハンドル7、7’を把持し、中央ヒンジ部3のばね力に抗して引戻すと、上部係止部材15の上端が係止凹部22に合致した状態でコイルばね23のばね力により上昇し、その上端が係止凹部22に嵌入する。上部係止部材15の上昇に伴い突起24も上昇するのでその力が右ガイド溝25の壁面に作用し、作動部材17が後退(係止方向に移動)される。作動部材17の後退とともに左ガイド溝27に嵌合された突起26に下向きの力が作用し、下部係止部材16が下降してその下端が係止凹部22’に嵌入される。これにより、扉2、2’が閉鎖され、本体1に係止される。
【0039】
次に、図13及び図14に基づいて、他の実施形態について説明する。主として前記の場合と相違する部分について説明する。まず、この実施形態の場合は、上部係止部材15の上端に切欠き凹部68を設け(図14参照)、本体1に設けたロック部材69の爪部70をその切欠き凹部68に係脱させるようにしている。ロック部材69は本体1の係止凹部22の上端部上方から内部に挿入され、その中程を揺動ピン71により揺動自在に取付けている。その揺動ピン71から上方に突き出した端部にコイルばね72が押し当てられ、下端の爪部70を常に前記の切欠き凹部68に係合させ上部係止部材15をロックする方向に付勢されている。
【0040】
前記ロック部材69の上端部を挟んでコイルばね72の反対側に電磁ソレノイド73が設けられる。この電磁ソレノイド73は、その内部に収納されたばね(図示省略)によりそのプランジャー74が突き出し方向に付勢され、コイルばね72のばね力に打ち勝ってロック部材69の爪部70を切欠き凹部68から外しロックを解除する。電磁ソレノイド73に通電してオンにすると、プランジャー74が後退し、コイルばね72のばね力によってロック部材69が作動され、その爪部70が切欠き凹部68に係合させてロックする。
【0041】
前記の電磁ソレノイド73にロック信号を送るために、図13に示すように、滞留部63、フロート75、そのフロート75によって作動される検知手段としてのマイクロスイッチ76が、前記のフロート装置59に設けられる。前記の場合と同様に滞留部63がガイド部61、61’下端の集水用切欠き62の下方に設けられる。滞留部63の下端部に排水口65を設け、また一定レベルの位置に溢水口77を設けている。
【0042】
前記の滞留部63の一部にフロート室78が連通状態に設けられ、そのフロート室78に前記のフロート75が収納される。フロート75の上端に上向きに設けられたロッド79がフロート室78の外部に突き出し、その外部に取付けられた前記のマイクロスイッチ76のアーマチュア81に対向している。洗浄水が溢水口77のレベルになると、浮上したフロート75のロッド79がアーマチュア81に接してマイクロスイッチ76からオン信号を制御部(図示省略)に出力する。制御部はその信号に基づき前記の電磁ソレノイド73をオンにして前記のロック作用を行う。
【0043】
なお、ロック装置14の構造は前述の場合と基本的に同様であるが、相違点は壁面42において開口47が設けられておらず、従って、作動部材17のロッド部39が壁面42を貫通することがなく、またパッキン18も不要である点である。即ち、この場合は前述のように作動部材17の作動をフロート75で規制してロックするという考えはなく、ロックは電磁ソレノイド73により行い、その電磁ソレノイド73を作動させる信号を滞留部63のフロート75とマイクロスイッチ76との作用により出力するようにしたものである。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、洗浄の開始によって発生する洗浄水の一部を滞留させ、その滞留レベルが一定以上になったことをフロートにより検知すると洗浄中であると判断し、浮上したフロート自体により係止部材の作動を阻止することによりロックするようにしたので、外部から操作部材に触れても係止部材による係止が解除されることがない。このため、洗浄中に扉が開放されるという不都合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の食器洗い乾燥機の斜視図
【図2】同上の扉開放途中における一部斜視図
【図3】同上の扉全開状態の一部斜視図
【図4】同上の扉部分の一部切欠き正面図
【図5】同上の扉部分の一部切欠き側面図
【図6】同上のロック装置部分のロック状態における縦断正面図
【図7】(a)図6のA−A線の断面図
(b)図6のB−B線の断面図
【図8】同上のロック装置部分のロック解除状態における縦断正面図
【図9】(a)図6のC−C線の断面図
(b)図8のD−D線の断面図
【図10】同上のロック装置部分の一部を断面で示す分解斜視図
【図11】(a)同上の作動部材の平面図
(b)同じく正面図
(c)同じく側面図
(d)同じく斜視図
(e)同じく斜視図
【図12】(a)同上のフロート装置部分の斜視図
(b)(a)図の断面図
【図13】他の実施形態の一部縦断正面図
【図14】同上の一部拡大断面図
【符号の説明】
1 本体
2、2’ 扉
3 中央ヒンジ部
4、4’ ガイド部材
5、5’ ガイドレール
6、6’ ヒンジピン
7、7’ ハンドル
8、8’ 操作ボタン
9、9’ ボタンヒンジ
10 ボタンヒンジ受け部
11 係合段部
12 表面板
13 裏面板
14 ロック装置
15 上部係止部材
16 下部係止部材
17 作動部材
18 パッキン
19 フロート
20 ガイド部
21 ガイド部材
22、22’ 係止凹部
23 コイルばね
24 突起
25 右ガイド溝
26 突起
27 左ガイド溝
28 操作面
29 穴
31 凸部
32 コイルばね
33 左垂直部
34 左水平部
35 右垂直部
36 右水平部
37 傾斜カム面
38 カム部
39 ロッド部
41 リブ
42 壁面
43 ロック装置設置部
44 フロート装置設置部
45 作動部材ガイド部
46 ガイド溝
47 開口
48 パッキン収納部
49 係止爪
51 ヘッド部
52 蛇腹部
53 スカート部
54 後退付勢ばね
55 つば部
56 ばね受け部材
57 後端ストッパー
58 前端ストッパー
59 フロート装置
61、61’ ガイド部
62 集水用切欠き
63 滞留部
64、64’ 溢流壁
65 排水口
66 支持アーム
67 支持軸
68 切欠き凹部
69 ロック部材
70 爪部
71 揺動ピン
72 コイルばね
73 電磁ソレノイド
74 プランジャー
75 フロート
76 マイクロスイッチ
77 溢水口
78 フロート室
79 ロッド
81 アーマチュア

Claims (1)

  1. 操作部材に連動する係止部材を扉に設け、前記係止部材を食器洗い機本体の一部に係脱させ、前記操作部材と係止部材との間に該操作部材に係合して水平移動する作動部材を介在し、その作動部材の係止解除方向への前進及び係止方向への後退に応じて前記係止部材を連動せしめ、
    前記扉の内面に飛散して流下する洗浄水の滞留部を該扉の内面に設け、その滞留部の底部に前記洗浄水の流入量より少ない流出量をもった排水口を設け、前記滞留部に水平方向への移動を規制したフロートを収納し、該フロートの浮上時に前記作動部材の前端面に当接させて該作動部材の前進を阻止し、該フロートの下降時において該前端面より下方へ移行させて該作動部材の前進を許容する食器洗い機の扉ロック装置において、
    前記係止部材を前記扉の上部から上方に出没自在に突き出す上部係止部材と、該扉の下部から下方に出没自在に突き出す下部係止部材とにより構成し、
    前記作動部材に前記操作部材の押込み時に係合して該作動部材を係止解除方向に前進させる傾斜カム面を設けるとともに、該作動部材に係合してこれを後退方向に付勢する後退付勢ばねを設け、
    前記作動部材に前記上部係止部材に対応し前進方向に高くなる傾斜のついたガイド溝、下部係止部材に対応し後退方向に高くなる同じ傾斜角のついたガイド溝をそれぞれ設け、各ガイド溝にそれぞれ前記各係止部材の突起を嵌入したことを特徴とする食器洗い機の扉ロック装置。
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