JP4133443B2 - 資料提示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿や写真等の資料を撮影し、その撮影画像をCRTや液晶ディスプレイ等のモニタやスクリーン等に表示させるプレゼンテーション用の資料提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーン等に上記のような資料の画像を表示しながら、講演や商品の説明等プレゼンテーションを行う場合、近年では資料提示装置が用いられている。資料提示装置は、一般に、資料を置く資料載置台、資料を被写体とする動画用のカメラ等を主体として構成されている。カメラの撮影画像すなわち資料画像は、例えば液晶プロジェクタへ出力され、その場合には液晶プロジェクタからスクリーンに投影される。資料提示装置の中には、カメラによる資料画像が表示されるプレゼンター用のモニタが設けられたものもある。
【0003】
ところで、例えば資料画像をスクリーンに投影してプレゼンテーションを行う際には、特定箇所をスクリーンにポイントで指示する場合が多い。このポインティングの手段としては、レーザ光を投射するレーザポインタが一般的であるが、このレーザポインタは、レーザ光が危険であったり手振れが生じるなどの欠点を有している。そこで本出願人は、特願2002−132327で、モニタ(ディスプレイ)に仮想的なスクリーンを生成し、その仮想スクリーンに対し、プレゼンターが指示マークでポインティングしてその状態をカメラで撮影し、画像データ上の指示マークの位置に対応するスクリーンの投影像の位置にポイント画像を表示するシステムを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案によれば、レーザ光による危険性が全くないことや、モニタに指示マークを当ててポインティングできるので手振れが発生しにくいといった利点を備えている。ところが、資料を置く資料載置台の上方にカメラが配置され、資料載置台の奥側にモニタが配置されているので、カメラが、モニタを見るプレゼンターの視線を遮ってモニタの視認性が損なわれたり、ポインティングの動作そのものがカメラの存在によってし難くなったりするといった課題が新たに判明した。
【0005】
したがって本発明は、モニタに設定した仮想スクリーンを利用してポインティングを行う形式の資料提示装置において、撮像部がモニタを遮ることなく視認性が確保されるとともに撮像部が邪魔にならずにポインティングすることができる資料提示装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、資料載置台と、仮想スクリーンが設定され、指示マークによってポインティングが行われるモニタと、資料載置台に置かれた資料およびモニタの双方を撮影可能に設けられた撮像部と、この撮像部を支持する支持部材と、所定の画像または撮像部による撮影画像を表示装置に出力する画像出力部と、仮想スクリーン上での指示マークの座標を算出し、該座標に対応する出力画像の座標に所定のポイント画像を合成するポインティング機能を実行する制御部とを備えた資料提示装置において、当該資料提示装置の使用者側からモニタを見た場合、使用者の視線を遮らない位置に、モニタ、撮像部および支持部材が配置され、撮像部には、その撮影光路に対し、特定波長の光のみを撮影可能とする光学フィルタが挿脱自在に具備され、指示マークは、該特定波長を含む光で発光する発光部であることを特徴としている。本発明の表示装置とは、液晶プロジェクタ等の投影装置から画像が投影されるスクリーンや、画像信号が入力されて画像を表示するTV受像機や液晶ディスプレイ等を言う。また、本発明の資料提示装置には、パソコン等の外部装置を接続し、該外部装置から入力した画像を、モニタおよび表示装置に出力する構成とすることもできる。
【0007】
本発明の資料提示装置では、仮想スクリーンが設定されたモニタを撮像部で撮影している状態で、モニタに指示マークでポインティングすると、画像処理により、画像データ上の指示マークに応じた位置(座標)に所定のポイント画像が生成され、このポイント画像が、表示装置に出力される表示画像に合成される。ポイント画像は、例えば、矢印、線、手の形、円等、様々な形状に生成することができる。また、ポイント座標の動きをつないで描画することも可能である。
【0008】
さて、本発明によれば、当該資料提示装置の使用者側からモニタを見た場合、使用者の視線を遮らない位置に、モニタ、撮像部および支持部材が配置されるので、モニタの視認性が確保されるとともに、モニタに対するポインティングの動作も撮像部で邪魔されることがない。このため、ポインティングがしやすく、プレゼンテーションを円滑に進めることができる。具体的な配置としては、モニタが資料載置台に重ねて配置されるか、あるいは資料載置台の側方または手前側に配置される形態が挙げられる。
【0009】
本発明の撮像部は、資料載置台およびモニタの双方を撮影可能であり、この機能を満足させるには、1つの撮像部で撮影方向を資料載置台側とモニタ側とに変更できるようにするか、資料載置台に置かれた資料を撮影する資料撮像部と、モニタを撮影するモニタ撮像部との2つの撮像部を固定的に備えたものにする場合が考えられる。
【0010】
撮像部が1つである場合、撮像部による撮影画像を静止画像に処理してこれを表示し、続いてモニタを撮影してモニタにポインティングすればよい。この場合、撮像部に、特定波長の光のみを撮影可能とする光学フィルタを撮影光路に対して挿脱自在に具備させ、資料撮影時には光学フィルタを外し、モニタを撮影するポインティング時には光学フィルタを挿入することが好ましい。これにより、ポインティング時には撮像部が発光部のみを撮影するので、指示マークを確実に識別することができポイント画像を生成しやすい。
【0011】
また、上記のように撮像部を2つにした場合には、資料撮像部による撮影画像にモニタ撮像部による撮影画像を合成させれば、モニタへのポインティングによるポイント画像が表示される。この場合には、モニタ撮像部の撮影光路中に、特定波長の光のみを撮影可能とする光学フィルタを挿入しておくと、ポイント画像を生成しやすいといった上記と同様の効果を得ることができるので好ましい。
【0012】
上記のようにモニタを見る使用者の視線を遮らない位置に撮像部および支持部材を配置するには、モニタおよび撮像部の少なくとも一方を、資料載置台に対して回転あるいはスライドするように移動可能に設け、移動させることによって視線を遮らない位置を得られるようにしてもよい。このように構成すると、モニタにポインティングしない場合、あるいは未使用時において装置をコンパクトにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(1)第1実施形態:図1〜図4
図1は第1実施形態に係るプレゼンテーション用の資料提示装置1を示しており、図2は該装置1の構成ならびに接続される装置を表したブロック図である。図1に示すように、資料提示装置1は、上面に資料Dが置かれる資料載置台10と、この資料載置台10にアーム(支持部材)11を介して支持された撮像部20と、プレゼンター用の液晶型モニタ30とを備えている。
【0014】
モニタ30は、資料載置台10の奥端部に、前後方向に回転して開閉するようにその下端部がヒンジ結合されている。モニタ30は、フリーストップ機構により、任意の位置で回転が停止し、かつ一定以上の回転力を受けると回転するようになされており、図1に示すように開いた状態で、画面が手前側、すなわち使用者であるプレゼンターが位置する方向に向く。アーム11は上下方向に延びており、資料載置台10の奥側における一端側(この場合、左側の端部)の角部近傍に立てられている。アーム11の高さは、開いた状態のモニタ30よりもやや高く、その上端部に、撮像部20が取り付けられている。撮像部20は、資料載置台10と、開いたモニタ30の画面とを撮影することができるように、アーム11に対して撮影方向がフレキシブルに変更可能に取り付けられている。撮影方向の変更は、この場合手動で行うものとするが、電動式にしてもよい。
【0015】
モニタ30はアーム11から適宜な距離をおいて離れており、プレゼンターが手前側に位置した状態でこの資料提示装置1を見ると、アーム11とモニタ30との間に撮像部20が配置された状態になる。すなわち、プレゼンターから見た場合、アーム11および撮像部20は、モニタ30に重ならないようにモニタ30の左側に配置されている。
【0016】
撮像部20は、図2に示すように、ズーム機能およびオートフォーカス機能を備えたカメラ21と、光学フィルタ22とを備えている。光学フィルタ22は、不可視光である赤外光のみを撮影可能とするフィルタで、カメラ21の撮影光路に対して挿脱自在にセットされている。撮像部20の撮影画像は制御部40に入力され、画像合成部41、画像出力部42を経て、モニタ30と液晶プロジェクタ(表示装置)50に出力される。液晶プロジェクタ50からは、撮影画像が図示せぬスクリーンに投影される。なお、制御部40は、例えば資料載置台10に内蔵されている。
【0017】
図1の60は、プレゼンターが手に持って使用するポインティング用のライトペンである。このライトペン60の先端部には、LED等で構成され、図示せぬスイッチを押すことによって赤外光を含む光が発光する発光部(指示マーク)61が設けられている。この場合、プレゼンターは仮想スクリーンSが生成されたモニタ30にライトペン60の発光部61を当てて発光させ、これによってスクリーンへの投影画像中の同じ位置にポイント画像を表示するポインティングを行うことができる。このポインティング機能は、制御部40によりなされる。なお、発光部61を発光させるスイッチとしては、発光部61を押し付けると発光する押圧スイッチでもよい。
【0018】
制御部40は、一般的な画像処理の手法により、撮像部20で撮影しているモニタ30の表面に、上記仮想スクリーンSのXY座標を生成する。仮想スクリーンSの生成法としては、モニタ30の四隅で赤外光を発光させ、4点の発光点を、光学フィルタ22を撮影光路に挿入した状態の撮像部20で撮影し、その画像データから各発光点の位置を認識するといった方法が挙げられる。
【0019】
ここで、撮像部20の光軸はモニタ30に対して斜めなので、撮像部20の画角内において四隅の発光点を結ぶ形状(これはモニタ30に対応している)は歪んでいる。制御部40は、画像処理によって四隅の発光点の位置から歪みを補正した仮想スクリーンSのXY座標を生成する。なお、このような座標の補正は、モニタ30の画面を白く発光させ、モニタ30の枠の色とのコントラスト差によってモニタ30の表示領域を認識することを応用しても可能である。
【0020】
上記仮想スクリーンS上、すなわち、モニタ30上で移動するライトペン60の発光部61の位置が撮像部20で撮影されると、その画像データは制御部40に入力され、座標生成部43において仮想スクリーンSの座標上での発光部61の座標が逐一算出される。そして、算出された発光部61の座標にポイント画像生成部44でポイント画像が生成される。このポイント画像は画像合成部41に入力され、ここで資料画像と合成される。資料画像にポイント画像が合成された画像は、画像出力部42からモニタ30に出力されてモニタ30に表示されるとともに、液晶プロジェクタ50にも出力されてスクリーンに投影される。
【0021】
次に、本実施形態の資料提示装置1による「資料画像の表示」から「モニタに対するポインティング」の動作例を説明する。
A.資料画像の表示(図3参照)
プレゼンターは、資料Dを資料載置台10上に置き、撮像部20を資料載置台10に向け(ステップS101)、光学フィルタ22をカメラ21の撮影光路から外した状態とする(ステップS102)。次いで、撮像部20によって資料Dを撮影する(ステップS103)。資料Dの撮影画像(資料画像)は画像合成部41に入力され、ここで静止画像に処理され(ステップS104)、その画像が画像出力部42からモニタ30に出力されるとともに、液晶プロジェクタ50に出力される(ステップS105)。なお、撮像部20の光軸は資料載置台10に対して斜めなので資料画像は歪んでおり、この歪みを補正することが望ましい。画像の歪み補正は、資料の四隅の位置の座標を認識し、例えば左下の隅を原点とするXY座標に対応させて補正するなどの方法が挙げられ、制御部40によりなされる。
【0022】
B.モニタに対するポインティング(図4参照)
プレゼンターは撮像部20をモニタ30に向け(ステップS201)、光学フィルタ22をカメラ21の撮影光路中に挿入する(ステップS202)。次いで、撮像部20によってモニタ30を撮影し(ステップS203)、モニタ30に仮想スクリーンSを生成する(ステップS204)。プレゼンターは、発光させたライトペン60の発光部61を、モニタ30の画面に対し、表示されている資料画像の任意の位置に当てたり移動させたりしてポインティングする(ステップS205)。資料提示装置1側では、光学フィルタ22が挿入されていることにより、ライトペン60の発光部61の位置のみが撮像部20で撮影され、その画像データに基づき、上記のようにしてポイント画像が生成され(ステップS206)、このポイント画像と資料画像とが合成される(ステップS207)。そしてこの合成画像が、モニタ30に表示されるとともに、液晶プロジェクタ50に出力されてスクリーンに投影される(ステップS208)。
【0023】
上記第1実施形態によれば、ポインティング時においては、仮想スクリーンSが生成されたモニタ30に対してライトペン60の発光部61でポインティングし、その発光部61がポイント画像としてスクリーンに表示される。ライトペン60の発光部61を、仮想スクリーンSと一致するモニタ30の画面に直接当てて指示するので、直接的な指示感覚をもってポインティングを行うことができる。また、ライトペン60をモニタ30に当てるので手振れを完全に抑えることができる。
【0024】
そして、プレゼンターが資料提示装置1を見た場合、アーム11および撮像部20がモニタ30の左側に配置されているので、モニタ30を見るプレゼンターの視線が撮像部20によって遮られない。このため、モニタ30の視認性が確保されるとともに、モニタ30に対してライトペン60で行うポインティングの動作も、アーム11や撮像部20によって邪魔されることがない。その結果、ポインティングがしやすく、プレゼンテーションを円滑に進めることができる。また、本装置1を使用しない場合は、モニタ30を閉じて資料載置台10に重ねることにより、コンパクトに保管することができる。
【0025】
次いで、本発明の第2〜第6実施形態を説明する。これら実施形態で参照する図面において、上記第1実施形態で参照した図面に図示される構成要素と同様のものについては同一の符号を付し、説明を省略する。
【0026】
(2)第2実施形態:図5
図5は、第2実施形態の資料提示装置2を示している。この資料提示装置2のモニタ30は、資料載置台10上に、画面を上に向けた状態に置かれ、かつ、後方にスライドして資料載置台10から退避できるように設けられている。撮像部20を支持するアーム11は、資料載置台10の左奥の角部近傍に立てられた支柱部11aと、この支柱部11aの上端から手前側に延び、先端が資料載置台10上に配されたL字状の水平アーム部11bとからなり、水平アーム部11bの先端に、撮影方向を下方に向けた撮像部20が固定されている。
【0027】
資料提示装置2の使用方法例としては、モニタ30を後方に退避させ、資料載置台10上に資料Dを置き、この資料Dを撮像部20により撮影して静止画像に処理する。次いで、モニタ30を資料載置台10上にスライドさせ、撮像部20によりモニタ30を撮影し、モニタ30に対してポインティングする。この使用状態では、アーム11の水平アーム部11aおよび撮像部20はモニタ30の上方に存在し、モニタ30を見るプレゼンターの視線が撮像部20によって遮られない。このため、モニタ30の視認性が確保されるとともに、ポインティングの動作もアーム11や撮像部20によって邪魔されることがなく、ポインティングがしやすい。この実施形態では、撮像部20の光軸が資料載置台10およびテーブル70に対して直交するので、撮像画像の歪み補正を必要としないというメリットがある。
【0028】
(3)第3実施形態:図6,図7
図6は、第3実施形態の資料提示装置3を示している。この場合のモニタ30は、第1実施形態と同様に、資料載置台10の奥端部に開閉自在にヒンジ結合されている。この資料提示装置3のアーム11は、資料載置台10の左奥の角部近傍に立てられた支柱部11aと、この支柱部11aの上端から手前側に延びる水平アーム部11bとからなる。そして、水平アーム部11bの前端に資料撮影専用の資料撮像部25が撮影方向を資料載置台10に向けて固定され、水平アーム部11bの中間部にモニタ撮影専用のモニタ撮像部27が撮影方向をモニタ30に向けて固定されている。
【0029】
資料撮像部25はズーム機能およびオートフォーカス機能を備えたカメラを主として構成されたものであり、一方、モニタ撮像部27は、図7に示すように、カメラ28と、第1実施形態で述べた光学フィルタ22と同様の赤外光撮影用の光学フィルタ29とを備えている。この場合の光学フィルタ29は、カメラ28の撮影光路中に挿入された状態が保持されている。モニタ撮像部27のカメラ28も、ズーム機能およびオートフォーカス機能を備えている。
【0030】
図7に示すように、資料撮像部25の撮影画像(資料画像)は制御部40に入力され、画像合成部41、画像出力部42を経て、モニタ30と液晶プロジェクタ50に出力される。また、仮想スクリーンSが生成されているモニタ30に、ライトペン60でポインティングすると、発光部61がモニタ撮像部27で撮影される。その画像データは制御部40に入力され、座標生成部43において、仮想スクリーンSの座標上での発光部61の座標が逐一算出される。そして、算出された発光部61の座標にポイント画像生成部44でポイント画像が生成される。このポイント画像は画像合成部41に入力され、ここで資料画像と合成される。資料画像にポイント画像が合成された画像は、画像出力部42からモニタ30に出力されてモニタ30に表示されるとともに、液晶プロジェクタ50にも出力されてスクリーンに投影される。なお、各撮像部25,27は資料載置台10およびモニタ30に対してそれぞれ光軸が斜めになっているので、仮想スクリーンSおよび撮影画像に関しては、第1実施形態と同様に歪み補正することが望ましい。
【0031】
この実施形態の資料提示装置3によれば、第1実施形態と同様に、プレゼンターにとって、アーム11および各撮像部25,27はモニタ30の左側に配置されている。このため、モニタ30を見るプレゼンターの視線が各撮像部25,27によって遮られず、モニタ30の視認性が確保されるとともに、ポインティングの動作もアーム11や撮像部20によって邪魔されることがない。
【0032】
また、資料撮像部25とモニタ撮像部27によるそれぞれの撮影画像が並行して出力されるので、第1実施形態のように、資料画像を一旦静止画像に処理し、続いて撮像部をモニタ30側に向けて光学フィルタを挿入するといった撮像部の撮影方向ならびに光学フィルタの切り替えを必要とせず、プレゼンターへの負担が軽減される。
【0033】
(4)第4実施形態:図8
図8に示す第4実施形態の資料提示装置4のモニタ30は、資料載置台10の右側の端部に開閉自在にヒンジ結合されており、図示のように開き、資料載置台10の右側に配した状態で使用される。また、アーム11は、上記第3実施形態と同様に支柱部11aと水平アーム部11bとから構成されているが、資料載置台10の奥端部の中央に立てられている。そして、水平アーム部11bの前端に資料撮像部25が撮影方向を資料載置台10に向けて固定され、水平アーム部11bの中間部にモニタ撮像部27が撮影方向を開いたモニタ30に向くように固定されている。
【0034】
この実施形態の資料提示装置4では、モニタ30を開き、資料載置台10上に資料Dを置いた状態で、資料Dを資料撮像部25で撮影しながら、仮想スクリーンSが生成されたモニタ30に対しライトペン60でポインティングする。この使用状態においては、モニタ30が、プレゼンターにとって各撮像部25,27の右側に配置される。このため、モニタ30を見るプレゼンターの視線が各撮像部25,27によって遮られず、モニタ30の視認性が確保されるとともに、ポインティングの動作もアーム11や撮像部20によって邪魔されることがない。そして、本装置4を使用しない場合は、モニタ30を閉じて資料載置台10に重ねることにより、コンパクトに保管することができる。なお、各撮像部25,27は、資料載置台10およびモニタ30に対してそれぞれ光軸が直交するように取り付けることが可能であり、その場合には、仮想スクリーンSおよび撮影画像の歪み補正を必要としないが、光軸を直交させることができない場合でも、配置上、歪みを小さく抑えることができる。
【0035】
(5)第5実施形態:図9
図9に示す第5実施形態の資料提示装置5のモニタ30は、資料載置台10の前端に、画面を手前側に向けた状態で、その前端から垂下する状態に固定されている。また、支柱部11aと水平アーム部11bとから構成されるアーム11は、上記第4実施形態と同様に資料載置台10の奥端部の中央に立てられている。そして、水平アーム部11bの前端にモニタ撮像部27が撮影方向をモニタ30に向けて固定され、水平アーム部11bの中間部に資料撮像部25が撮影方向を資料載置台10に向けて固定されている。
【0036】
この実施形態の資料提示装置5でも、資料載置台10上に置いた資料Dを資料撮像部25で撮影しながら、仮想スクリーンSが生成されたモニタ30に対しライトペン60でポインティングする。本装置5では、モニタ30がアーム11および各撮像部25,27の下方に配置されていることにより、モニタ30の視認性の確保ならびにポインティングのしやすさを得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、仮想スクリーンが設定されるモニタを見る使用者の視線を遮らない位置に、モニタを撮影する撮像部およびその支持部材を配置するので、モニタに対してポインティングがしやすくなるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【図2】 第1実施形態の資料提示装置の構成ならびに接続される装置を表すブロック図である。
【図3】 資料撮影時の動作を示すフローチャートである。
【図4】 ポインティング時の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【図6】 本発明の第3実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【図7】 第3実施形態の資料提示装置の構成ならびに接続される装置を表すブロック図である。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【図9】 本発明の第5実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5…資料提示装置、10…資料載置台
11…アーム(支持部材)、20…撮像部、22,29…光学フィルタ、
25…資料撮像部、27…モニタ撮像部、30…モニタ、40…制御部、
50…液晶プロジェクタ(表示装置)、60…ライトペン、
61…発光部(指示マーク)、S…仮想スクリーン。
Claims (4)
- 資料載置台と、
仮想スクリーンが設定され、指示マークによってポインティングが行われるモニタと、
前記資料載置台に置かれた資料および前記モニタの双方を撮影可能に設けられた撮像部と、
この撮像部を支持する支持部材と、
所定の画像または前記撮像部による撮影画像を表示装置に出力する画像出力部と、
前記仮想スクリーン上での前記指示マークの座標を算出し、該座標に対応する出力画像の座標に所定のポイント画像を合成するポインティング機能を実行する制御部とを備えた資料提示装置において、
当該資料提示装置の使用者側から前記モニタを見た場合、使用者の視線を遮らない位置に、モニタ、撮像部および支持部材が配置され、
前記撮像部には、その撮影光路に対し、特定波長の光のみを撮影可能とする光学フィルタが挿脱自在に具備され、前記指示マークは、該特定波長を含む光で発光する発光部であることを特徴とする資料提示装置。 - 前記モニタが前記資料載置台に重ねて配置されるか、あるいは資料載置台の側方または手前側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置。
- 前記撮像部および前記モニタの少なくとも一方が、前記資料載置台に移動可能に設けられ、この移動により、使用者側から見た場合、撮像部および支持部材がモニタを見る使用者の視線を遮らない位置に配置することが可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の資料提示装置。
- 前記撮像部は、前記モニタを撮影するモニタ撮像部と、前記資料載置台に置かれた資料を撮影する資料撮像部とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の資料提示装置。
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