JP4133020B2 - 加温器及びこれに用いられるセンサユニット並びに制御システム - Google Patents

加温器及びこれに用いられるセンサユニット並びに制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加熱体を加熱する加温器に係り、特に、加熱プレート上に透析液バッグ等の被加熱体を載置し、被加熱体所定温度に加熱する加温器及びこれに用いられるセンサユニット並びに制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、腹膜透析患者にあっては、体温に近い温度の透析液を用い、腹膜透析を行うことが必要である。
このような要請下において、腹膜透析患者は、簡易な加温器にて透析液が収容された透析液バッグを適温に加熱した後、透析液バッグから適温に加熱された透析液を腹膜透析に使用する。
【0003】
従来この種の加温器としては、例えばヒータが組み込まれた加熱プレートを有し、この加熱プレートにセンサ取付孔部を開設すると共に、このセンサ取付孔部にセンサユニットを組み込み、加熱プレート上に載置された透析液バッグの温度を前記センサユニットにて検出し、この検出結果に基づいて加熱プレートのヒータをオンオフ制御するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の加温器にあっては、透析液バッグの温度を検出するためのセンサユニットは、加熱プレートに開設されたセンサ取付孔部に組み付けられるため、センサユニットの温度検知部に加熱プレートからの熱が影響し易くなり、その分、センサユニットによる透析液バッグ(被加熱体)の温度検出性能が低下するという懸念がある。
このように、センサユニットによる温度検出性能が低いと、被加熱体である透析液バッグの設定温度を適正に設定したとしても、加熱された実際の透析液バッグの温度自体が設定温度からずれ易くなってしまうため、適温に加熱された透析液が得にくいという技術的課題につながる。
【0005】
更に、この種の加温器においては、上述したように、センサユニットによる温度検出性能が低いことから、透析液バッグの設定温度に合わせて加熱プレートを加熱制御したとしても、透析液バッグが設定温度に上昇するまでには長時間(通常3〜4時間)を要し、1日に4〜5回透析を行う腹膜透析患者にあっては、透析液バッグを早急且つ確実に適温に加熱したいという要請が強まっている。
【0006】
また、この種の加温器にあっては、通常出荷時に品質検査を行い、加温器の動作確認をすることが必要であり、従前にあっては、いくつかのチェック項目検査を行うことで、表示ランプ等の点灯、消灯を通じて動作確認をすることという手法がとられていた。
このような品質検査においては、加温器の回路部分は通常充填材で密封されているため、表示ランプ等の点灯、消灯である程度のことは把握可能であるが、加温器の内部動作を観察することは困難である。
このため、加温器に組み込まれているセンサユニットを始めとする各種部品に対し動作確認を個々的に把握することは難しく、品質検査において、加温器における動作状態を正確に把握することは困難である。
【0007】
このように、従来にあっては、例えばセンサユニットによる温度検出性能が低いことや、センサユニットを始めとする各種部品の性能を正確に把握できないことに起因し、結果的に、加温器における動作状態を正確に把握することが困難になる、という技術的課題が生ずる。
尚、上述した技術的課題は、透析液バッグを加熱する加温器に限られるものではなく、加熱プレート上に載置された被加熱体を所定温度に加熱する態様の加温器について広く生ずるものである。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、装置の動作状態を正確に把握することを可能とした加温器及びこれに用いられるセンサユニット並びに制御システムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、ヒータ1aが組み込まれた加熱プレート1を有し、この加熱プレート1上に載置された被加熱体2を所定温度に加熱する加温器において、加熱プレート1の一部にセンサ取付孔部3を開設すると共に、このセンサ取付孔部3には被加熱体2の温度が検出せしめられるセンサユニット4を組み込み、このセンサユニット4、センサ取付孔部3周壁との間の周囲全体に断熱層6として断熱材を介して挿入配置され且つ前記断熱材に保持されて加熱プレート1裏面側にて断熱材より突出する断熱性部材からなる筒状のユニット筐体5と、このユニット筐体5の加熱プレート1表面側にて被加熱体2の底面に当接するように被着され熱伝導性部材からなる検知キャップ8と、この検知キャップ8の被加熱体2の底面に当接する表面の裏面側に配置される温度検知素子10と、ユニット筐体5の加熱プレート1裏面側から温度検知素子10の引出し配線11を引き出した状態でユニット筐体5の裏面側を封止する封止体12と、被加熱体2の底面に当接するように前記検知キャップ8の周囲に一体的に設けられ、加熱プレート1のセンサ取付孔部3周壁より内側に位置し且つユニット筐体5の外壁面よりも外方に張り出して前記断熱材の加熱プレート1表面側面に接触する放熱フランジ部9とを具備することを特徴とするものである。
尚、センサユニット4の取付構造としては各種方式が採用されるが、例えば、加熱プレート1のセンサ取付孔部3に対応した裏面部位に図示外の取付具にて取付ブラケット13を取付け、この取付ブラケット13に取付具14を介してセンサユニット4を固定するようにした手法が採用される。
【0010】
このような技術的手段において、加熱プレート1はヒータ1aを組み込んだものであれば適宜選定して差し支えないが、加熱プレート1を均一加熱するという観点からすれば、ヒータ1aとして面状ヒータ(例えば一対の面状絶縁シート間に発熱抵抗体などを挟持する態様など)を用いることが好ましい。
また、被加熱体2としては、加熱対象となるものを広く含むものであり、例えば透析液加熱を目的とする加温器であれば、透析液バッグ等が被加熱体2である。
【0011】
更に、加熱プレート1のセンサ取付孔部3の開設位置については適宜選定して差し支えないが、被加熱体2の載置スペースとして利用頻度の高い加熱プレート1の略中央付近が好ましい。
ここで、センサ取付孔部3としては、加熱プレート1を完全に貫通した態様には限らないが、少なくともヒータ1a領域は貫通し、ヒータ1aからの熱がセンサユニット4に直接的に影響しないようにすると共に、後述する温度検知素子10の引出し配線11を引き出せる通過路を備えていることが必要である。
【0012】
また、センサユニット4としては、筒状のユニット筐体5を備えている。
このユニット筐体5は、断熱性部材からなる筒状のものであれば適宜選定して差し支えなく、「筒状」には同一径構造のものに限らず、段付き構造をも含み、また、円筒状、角筒状のいずれをも含む。
更に、断熱層6としては、本発明では断熱材を使用する態様が用いられるが、この断熱材はユニット筐体5と別体でもよいし、あるいは、一体的に設けてもよい。
ここで、断熱層6の断熱材を別体で設ける態様としては、断熱層6には、断熱材に限らず、空気層も含むが、埃などの付着を回避するという観点からすれば、断熱材を充填することが好ましい。
また、断熱層6として別体の断熱材を使用する態様において、単一部材で構成してもよいし、複数の部材で構成してもよい。例えば複数の部材で構成する代表的態様としては、ユニット筐体5を保持するためのセンサホルダ6aをセンサ取付孔部3に嵌合係止させ、このセンサホルダ6aとユニット筐体5との間に断熱スペーサ6bを介装させる態様などが挙げられる。
【0013】
また、検知キャップ8としては、熱伝導性部材からなるもので放熱フランジ部9を有するものであれば適宜選定して差し支えないが、被加熱体2からの熱を確実に受けるために、広い面積で且つ出来るだけ厚さの薄いもの(熱容量小さい)がよい。
ここで、放熱フランジ部9としては、加熱プレート1のセンサ取付孔部3内壁面より内側に位置することが必要である。
これは、加熱プレート1からの熱の伝達経路中に必ず断熱層6を介在させ、加熱プレート1からの熱の影響が検知キャップ8に直接的に作用しないようにしたものである。
また、放熱フランジ部9としては、ユニット筐体5の外壁面より外方に張り出すことが必要である。
これは、被加熱体2との接触面積を稼ぐと共に、加熱プレート1側から断熱層6に伝導してくる熱をユニット筐体5に至る手前で被加熱体2側に放出するようにしたものである。
このように、放熱フランジ部9は、検知面積を確保する機能と、加熱プレート1からの熱を放出する機能とを具備する。
【0014】
更に、ユニット筐体5と検知キャップ8との接合部は適宜選定して差し支えないが、可能な限り少ない方がよい。
本態様によれば、検知キャップ8の熱がユニット筐体5側に伝導される事態を可能な限り抑え、温度検知素子10による検知性能を高める上で好ましい。
【0015】
また、温度検知素子10にはサーミスタなどの各種素子が使用され、この温度検知素子10は検知キャップの非表面側(裏面側に限らず、検知キャップの内部も含む)に配置されていればよい。
このとき、温度検知素子10の数については単数に限られるものではなく、例えば温度検知動作の安全性を考慮すれば、複数設けることが好ましい。
【0016】
更に、封止体12は、温度検知素子10の引出し配線11をユニット筐体5の外部に引出した状態でユニット筐体5の裏面側を封止するものであれば適宜選定して差し支えない。
この封止体12は、加熱プレート1の裏面側から回り込んだ熱がユニット筐体5内に直接的に影響することを回避するものであり、熱の影響をより確実に回避するという観点からすれば、断熱性を備えていることが好ましい。
【0017】
また、本発明は、加温器に限られず、この加温器に用いられるセンサユニット4自体をも対象とする。
この場合、本発明は、図1に示すように、ヒータ1aが組み込まれた加熱プレート1を有し、この加熱プレート1上に載置された被加熱体2を所定温度に加熱する加温器に設けられ、加熱プレート1の一部に開設されたセンサ取付孔部3に組み込まれて被加熱体2の温度を検出するセンサユニット4であって、センサ取付孔部3周壁との間の周囲全体に断熱層6として断熱材を介して挿入配置され且つ前記断熱材に保持されて加熱プレート1裏面側にて断熱材より突出する断熱性部材からなる筒状のユニット筐体5と、このユニット筐体5の加熱プレート1表面側にて被加熱体2の底面に当接するように被着され熱伝導性部材からなる検知キャップ8と、この検知キャップ8の被加熱体2の底面に当接する表面の裏面側に配置される温度検知素子10と、ユニット筐体5の加熱プレート1裏面側から温度検知素子10の引出し配線11を引き出した状態でユニット筐体5の裏面側を封止する封止体12と、被加熱体2の底面に当接するように前記検知キャップ8の周囲に一体的に設けられ、加熱プレート1のセンサ取付孔部3周壁より内側に位置し且つユニット筐体5の外壁面よりも外方に張り出して前記断熱材の加熱プレート1表面側面に接触する放熱フランジ部9とを具備するものである。
【0018】
更に、本発明の加温器において、加熱プレート1の制御アルゴリズムについては、従前からの手法(被加熱体2の設定温度に合わせて加熱プレート1をオンオフ加熱制御する手法)を採用できることは勿論であるが、図1に示すようなセンサユニット4を備えた加温器にあっては、センサユニット4による温度検出性能が高いため、以下のような制御アルゴリズムを採用することが好ましい。
すなわち、本発明に係る加温器の制御システムは、図2(a)に示すように、上述した加温器(図1参照)において、加熱プレート1の温度を検出するプレートセンサユニット15と、加熱プレート1のヒータ1aが制御せしめられる温度制御装置16とを具備し、温度制御装置16が、被加熱体2を加熱する加温時に、被加熱体2の設定温度T1よりも高い加温時設定温度T2で加熱プレート1を急速加熱制御(図2(a)中A領域)し、センサユニット4が被加熱体2の設定温度T1を検出した条件以降、被加熱体2の設定温度T1で加熱プレート1を通常加熱制御(図2(a)中B領域)することを特徴とする。
【0019】
このような加温器の制御システムにおいて、センサユニット4による温度検出性能が高いため、加熱プレート1に対する加熱制御に対して急速加熱したとしても、被加熱体2の加熱状態を早急且つ正確に把握することが可能になり、被加熱体2が過剰加熱される懸念はほとんどない。
このため、本発明にあっては、加温時に加熱プレート1を急速加熱する分、被加熱体2への加熱効果が高められ、被加熱体2の設定温度に到達する時間を短縮することができる。
【0020】
また、通常加熱制御については、被加熱体2の温度変化の安定性を考慮すると、被加熱体2の設定温度検出後、所定時間経過した後に被加熱体2が適温レベルに到達したと判断することが好ましい。
【0021】
また、本発明に係る加温器において、例えば出荷時に加温器の動作確認を容易に行うという観点からすれば、以下のような加温器の制御システムを採用することが好ましい。
すなわち、本発明に係る加温器の制御システムは、図2(b)に示すように、ヒータ1aが組み込まれた加熱プレート1を有し、この加熱プレート1上に載置された被加熱体2を所定温度に加熱する上述した加温器(図1参照)において、可視光がオンオフ照射可能な表示ランプ17と、加温器の各種動作情報に基づいて前記表示ランプ17を目視不能な速度でオンオフすることで、シリアルデータとして出力する通信制御装置18とを備え、表示ランプ17から出力されるシリアルデータを検査装置19にて検査可能としたものである。
【0022】
本態様の加温器の制御システムは、図1に示す態様の加温器を適用対象とするものであるが、図1に示す態様以外の態様の加温器にも広く適用できるものである。
また、表示ランプ17としては、可視光がオンオフ照射されるものであればLED等適宜選定することができ、電源オン時に点灯する電源ランプなど既存のものを兼用して差し支えない。
【0023】
更に、通信制御装置18で扱う加温器の各種動作情報には、例えば被加熱体2の温度を検出するためのセンサユニット4や、加熱プレート1の温度を検出するためのプレートセンサユニット15等の検出データ、設定温度データ、ヒータ1a、表示ランプ17のオンオフ、通信制御装置18のソフトウエアのバージョンなどが挙げられる。
更にまた、通信制御装置18では、加温器の各種動作情報に基づいて表示ランプ17を目視不能な速度でオンオフすることでシリアルデータを生成するようにしているため、表示ランプ17の点滅がユーザーに気になることはない。
【0024】
更にまた、検査装置19としては、表示ランプ17から出力されるシリアルデータを取り込むために受光部19aが必要であり、例えばホストコンピュータを検査プログラムで実行することにより、取り込んだデータが適正範囲にあるか否かをチェックできるように構成するものが挙げられる。
【0025】
また、図2(b)に示す加温器の制御システムは、加温器以外の各種装置類にも応用可能な通信制御システムであり、加温器以外の各種装置類に適用できることは勿論である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図3(a)は本発明が適用された加温器の実施の一形態を示す平面説明図、同図(b)は同正面説明図である。
本実施の形態において、加温器30は被加熱体としての透析液バッグを加温するものであり、断面略L字型の本体ケース31を有し、この本体ケース31の水平部上に加熱プレート32を配設すると共に、本体ケース31の垂直部上に例えば加温モード及び保温モードを選択するための操作部が配置される操作パネル33を設け、本体ケース31内には図示外の制御基板を組み込んだものである。
【0027】
本実施の形態において、加熱プレート32は、図4に示すように、例えばアルミニウム製の一対の表面プレート321、裏面プレート325間に例えばシリコンラバーヒータにて構成される面状ヒータ323を挟み込み、この面状ヒータ323と表面プレート321との間には例えばシリコン製の耐電圧シート322を介装すると共に、面状ヒータ323と裏面プレート325との間には例えばフェルト324を介装するようにしたものである。
【0028】
また、加熱プレート32の略中央付近には例えば円形状のセンサ取付孔部41(図4参照)が開設されており、このセンサ取付孔部41に透析液バッグの温度を検出するためのセンサユニット40が取り付けられている。
一方、加熱プレート32の裏面における任意の二箇所には加熱プレート32の温度を検出するためのプレートセンサユニット60(具体的には60a,60b)が設けられている。
ここで、プレートセンサユニット60の配設箇所としては、透析液バッグに影響されずに加熱プレート32の温度を正確に検出するという観点から、加熱プレート32のうち、通常透析液バッグが載置される領域を回避した加熱プレート32の周縁部が好ましく、特に、加熱プレート32上に片寄って透析液バッグが載置される可能性も考慮し、加熱プレート32の対向する両辺部を選定(本例では加熱プレート32の対向する長辺部を選定)することが好ましい。
尚、本例では、センサユニット40には二つのサーミスタ51,52(図6中「液1」,「液2」参照)が内蔵されており、一方、プレートセンサユニット60には加熱プレート32の裏面に接触するサーミスタ61,62(図6中「plate 1」,「Plate 2」参照)が夫々設けられている。
【0029】
また、前記操作パネル33には、電源オン時に点灯する電源ランプ34、透析液バッグが適温(例えば30℃〜38℃)になったときに点灯する適温ランプ35、透析液バックが高温(例えば41℃)になったときに点灯する高温ランプ36が設けられており、各ランプ34〜36としては例えばLEDが使用される。一方、操作パネル33に隣接した部位には、透析液バッグの設定温度を調整するための温度設定ボリューム37(図6中「温度設定ボリューム」参照)が設けられている。この温度設定ボリューム37としては例えばプッシュロック方式が採用される。
尚、図3(b)中、符号38はAC電源コード、39はDC電源コードである。
【0030】
更に、本実施の形態において、センサユニット40は、図4及び図5に示すように、例えばポリカーボネート樹脂製のユニット筐体42を備えている。
このユニット筐体42は、センサ取付孔部41における内径の約半分程度の外径を有する大径部421と、この大径部421よりも小径の小径部422とからなる段付き筒状体として構成されており、前記小径部422には雄ネジ部423が形成されている。
【0031】
そして、前記ユニット筐体42は、センサ取付孔部41の周壁との間に断熱層43を介して挿入配置されている。
本実施の形態では、断熱層43は、センサ取付孔部41に嵌合配置される断面略ハット状のセンサホルダ44と、このセンサホルダ44とユニット筐体42の大径部421との間に介装配置されるリング状の断熱スペーサ45とで構成されている。
【0032】
ここで、センサホルダ44は例えばポリカーボネート樹脂製からなり、略加熱プレート32の厚みに対応した高さ寸法を有している。そして、このセンサホルダ44の底部中央にはユニット筐体42の小径部422が挿入係止される挿入孔441が開設されており、このセンサホルダ44の周縁鍔部442がセンサ取付孔部41の表面側縁部に係止されるようになっている。尚、センサ取付孔部41とセンサホルダ44との間には僅かな空気層443が確保されている。
一方、断熱スペーサ45は例えばポリエチレン樹脂製からなり、その表面内側にはリング状の係止溝451が形成されている。
【0033】
更に、ユニット筐体42の表面側には熱伝導性部材からなる検知キャップ46が被着されている。
この検知キャップ46は、例えばアルミニウム製からなる薄い円板状のキャップ本体47と、このキャップ本体47の裏面側に筒状に突出する係止環48とを備えている。
本実施の形態において、キャップ本体47は、断熱スペーサ45の係止溝451に係止する程度の外径寸法を有しており、また、係止環48はユニット筐体42の大径部421の内径寸法に略対応した外径寸法を有しており、キャップ本体47のうち、係止環48よりも外側にはみ出した部分が放熱フランジ部49として機能するようになっている。
尚、本実施の形態では、係止環48の高さ寸法は可能な限り短寸に設定されており、検知キャップ46とユニット筐体42との間の接触面積を可能な限り少なくし、検知キャップ46の熱がユニット筐体42側に不必要に伝導しないように配慮されている。
【0034】
また、検知キャップ46の裏面には例えば二つのサーミスタ51,52が貼着されており、夫々のサーミスタ51,52からの引出し配線53はユニット筐体42の裏面開口から外部に引き出されている。
そして、ユニット筐体42の裏面開口は、前記引出し配線53を除いて封止体55にて封止されている。尚、封止体55としては、断熱性を備えていることが好ましく、例えば断熱性部材であるポリエチレン樹脂を接着剤にて充填することが好ましい。
【0035】
本実施の形態では、センサユニット40は、例えば検知キャップ46の裏面側にサーミスタ51,52を貼着した後、ユニット筐体42の表面側に検知キャップ46を被着すると共に、前記ユニット筐体42の裏面開口を封止体55で封止し、更に、センサホルダ44に断熱スペーサ45を介してサブアッセンブリしたユニット筐体42を組み付けるようにしたものである。
そして、このセンサユニット40は、加熱プレート32のセンサ取付孔部41の裏面側に例えばポリカーボネート樹脂製の取付ブラケット56を図示外の取付具を取付孔561を通じて固定し、この取付ブラケット56にはユニット筐体42の小径部422が挿通する挿通孔562を開設し、この挿通孔562に貫通配置された小径部422の雄ネジ部423に例えばポリアミド樹脂からなるナット57を螺合させることにより、加熱プレート32に取り付けられる。
【0036】
このように組み付けられたセンサユニット40の温度検出動作は以下のように行われる。
すなわち、加熱プレート32上に図示外の透析液バッグを載置した後、透析液バッグを加熱すると仮定した場合、図4に示すように、透析液バッグの底面が検知キャップ46に接触するから、透析液バッグの熱はセンサユニット40の検知キャップ46を通じてサーミスタ51,52に伝導する。
このとき、検知キャップ46は放熱フランジ部49を有するため、透析液バッグとの接触面積が広く、しかも、検知キャップ46とユニット筐体42との接触面積は少ないので、透析液バッグからの熱は検知キャップ46に効率的に伝導された後、ユニット筐体42側にはほとんど伝導することなく、サーミスタ51,52へと確実に伝導される。
このため、サーミスタ51,52は透析液バッグからの熱をほとんど損失することなく受け取るため、サーミスタ51,52による温度変化は透析液バッグの温度変化に迅速に追従する。
【0037】
一方、センサユニット40は、加熱プレート32からの熱の影響をほとんど受けない。
すなわち、図4に示すように、加熱プレート32からの熱の一部はセンサユニット40側に向かって伝導するが、サーミスタ51,52が収容されるユニット筐体42に到達する間には断熱層43(本例ではセンサホルダ44,断熱スペーサ45,空気層443)が介装されているため、加熱プレート32からユニット筐体42に至る熱量自体が非常に少ない。
また、本実施の形態では、検知キャップ46は放熱フランジ部49を有しており、加熱プレート32からの熱のうち、断熱スペーサ45に伝導している熱は、熱容量の差からほとんどが放熱フランジ部49を介して透析液バッグ側に放出されることになる。
【0038】
更に、本実施の形態では、加熱プレート32の裏面側にはフェルト324を通じてある程度遮熱されてはいるが、一部の熱が放出される自体は避けられない。
このような状態において、加熱プレート32の裏面側から回り込んだ熱がユニット筐体42の裏面側に影響することはあるが、ユニット筐体42の裏面開口は封止体55にて封止されているため、前記熱がユニット筐体42内のサーミスタ51,52に影響することはほとんどない。
このように、センサユニット40には加熱プレート32からの熱の影響はほとんどなく、透析液バッグからの熱が早急且つ確実に伝導されるため、センサユニット40の温度検出性能は極めて良好に保たれる。
このことは、後述する実施例にて裏付けられる。
【0039】
また、本実施の形態において、加温器の制御系を図6に示す。
同図において、加温器30は、図3のAC電源コード38をAC100Vの商用電源70に接続することにより、交流電圧を所定レベルの直流電圧に変換して出力するスイッチング電源71を有し、また、例えば自動車等で移動する際に、図3のDC電源コード39を車載シガーライターソケット72に接続することにより、所定レベルの直流電圧を得るようにしたものである。尚、符号73は制御基板を動作させるための動作電圧を供給するレギュレータである。
【0040】
また、本実施の形態において、制御基板には、CPU75を始めとするマイクロコンピュータチップが搭載されており、このCPU75にはセンサユニット40のサーミスタ51,52、プレートセンサユニット60(60a,60b)のサーミスタ61,62及び温度設定ボリューム37からの情報が取り込まれ、このCPU75は、例えば図示外のROMに格納されている所定のプログラム(温度制御プログラム、検査制御プログラムなど)を実行し、電源ランプ(電源LED)34、適温ランプ(適温LED)35、高温ランプ(高温LED)36、ブザー76、面状ヒータ323に所定の制御信号を送出するようになっている。
尚、レギュレータ73からの動作電圧は、トランジスタなどのスイッチング素子77、リレー78を動作させ、また、符号79は面状ヒータ323への過電流を防止する温度フューズである。
【0041】
本実施の形態では、加温器の温度制御処理は図7に示すように行われる。
同図において、電源(AC電源又はDC電源のいずれでも可)をオンにすると、CPU75は、適温LED35をオフにした後、加温モードを実行する。
この加温モードでは、CPU75は、例えば図8に示すように、先ず、センサユニット40のサーミスタ51,52からの検知情報に基づいて透析液バッグの温度(言い換えれば透析液の温度:図8中「液温」と表示)が設定温度T1(例えば30℃〜38℃)未満か否かを判定し、液温が設定温度T1未満と判定された条件下では、加熱プレート32の温度(図8中「プレート温度」と表示)が設定温度T2(T2>T1)未満か否かを判定し、設定温度T2未満であればヒータ(面状ヒータ323に相当)をオン、設定温度T2以上であればヒータをオフし、これら一連の処理を繰り返す。
【0042】
要するに、この加温モードは、図10に示すように、加熱プレート32の設定温度をT2に設定し、この設定温度T2を目標温度として加熱プレート32のヒータをオンオフ制御するものである。
ここで、設定温度T2は、透析液バッグの設定温度T1より高く設定されるもので、例えば53℃に設定されるため、加熱プレート32からは透析液バッグに多くの熱が供給されることになり、透析液バッグは急速に加熱される。
そして、CPU75は、透析液バッグの温度(液温)が設定温度T1以上になればそのまま加温モードを終了し、保温モードに移行する。
【0043】
この保温モードでは、CPU75は、図9に示すように、先ず、加熱プレート32の温度(図9中「プレート温度」と表示)が設定温度T1未満か否かを判定し、プレート温度が設定温度T1未満であれば、透析液バッグの温度(図9中「液温」と表示)が設定温度T1−ΔT(ΔTとしては例えば3℃)未満か否かを判定し、液温が設定温度T1−ΔT以上であれば、ヒータ(面状ヒータ323に相当)をオンし、また、前記プレート温度が設定温度以上であればヒータをオフし、これら一連の処理を所定時間繰り返す。尚、CPU75は、液温が設定温度T1−ΔT未満であれば適温LED35をオフし、保温モードを終了する。
この保温モードは、図10に示すように、加熱プレート32の設定温度をT1に設定し、この設定温度T1を目標温度として加熱プレート32のヒータをオンオフ制御するものである。
【0044】
このとき、CPU75は、プレート温度が設定温度T1以上でヒータをオフする処理、あるいは、プレート温度が設定温度T1未満で且つ液温が設定温度T1−ΔT以上である状態でヒータをオンする処理を所定時間t(例えば10分)繰り返した後、液温が適温であると判断し、適温LED35をオンすると共に、一連の保温モード処理を繰り返す。
尚、本実施の形態では、CPU75は、液温が設定温度T1に比べて低くなり過ぎると、保温モードを終了するが、図7に示すように、保温モードを終了した時点で再び加温モードに移行する。
【0045】
また、上述した温度制御処理(図7)では、電源をオンした時点で自動的に加温モード、保温モードを実行するようになっているが、これに限定されるものではなく、図11に示すように、例えば操作パネルにモード選択スイッチを設け、加温モードを選択した条件下で、加温モードから保温モードを実行し、一方、加温モードを選択しない条件下では、直ちに保温モードを実行するようにしてもよい。
【0046】
また、本実施の形態において、CPU75は図12に示すようなエラー処理を行う。
同図において、CPU75は、センサユニット40のサーミスタ51,52及びプレートセンサユニット60のサーミスタ61,62の出力を常時監視しており、サーミスタ出力が異常であると判断した場合に、エラーと判定し、ブザー76による警告を行うと共に、該当するLEDを点灯し、更には、ヒータ(面状ヒータ323に相当)をオフにする。
例えばサーミスタが断線などでオープン状態になれば、エラーと判定し、ブザー76による警告、全LED34〜36を点灯、ヒータをオフにする。
また、サーミスタが故障等でショート状態になれば、エラーと判定し、上述と同様の処理を行う。
更に、センサユニット40のサーミスタ51,52が10℃以上離れた温度を検出した場合、エラーと判定し、上述と同様の処理を行う。
更にまた、センサユニット40のサーミスタ51,52が41℃以上を検出した場合、エラーと判定し、ブザー76による警告、高温LED36を点灯、ヒータをオフにする。
【0047】
また、本実施の形態において、加温器30は、出荷時において図13に示す検査装置100にて動作確認が行われる。
この検査装置100は、例えば加温器30の電源LED34に対向する部位に受光素子としてのフォトトランジスタ101を所定の抵抗102を介して接地すると共に、所定の動作電圧Vccを印加し、フォトトランジスタ101の出力をドライバ103を通じて図示外のホストコンピュータ(Host PC)に取り込み、その出力データをチェックするものである。
【0048】
特に、本実施の形態では、CPU75は、センサユニット40のサーミスタ51,52のデータ、プレートセンサユニット60(60a,60b)のサーミスタ61,62のデータ、設定温度のデータ、ヒータ(面状ヒータ323に相当、各LED34〜36のオンオフ、通信制御用のソフトウエアのバージョンなどを送信データとし、電源LED34に目視不能な速度でオンオフすることでシリアルデータとして出力するものである。
すなわち、CPU75は、例えば図12に示すようなシーケンスに従って、各情報を2バイトのシリアルデータとして作成し、図13に示すように、電源LED34を点滅させる。
【0049】
14において、「Liquid Temperature0,1」はセンサユニット40のサーミスタ51,52のデータ、「Plate Temperature0,1」はプレートセンサユニット60のサーミスタ61,62のデータ、「Setting」は設定温度、「Status」は各LED34〜36、ヒータ(面状ヒータ323)、ブザー76の状態、「Version」はソフトウエアのバージョンを示す。
また、どのデータであるか否かは、アドレス(ADRES0-9)で特定し、バイトの順位は例えば各バイトの最上位ビットの違い(本例では、「0」が第1バイト、「1」が第2バイト)で特定するものである。
【0050】
このような通信制御方式にて各データが検査装置100に送信されると、検査装置100側の図示外のホストコンピュータは例えばセンサユニット40の各サーミスタ51,52の動作状態を正確に把握することができ、各サーミスタ51,52の動作確認を確実に検査することが可能である。
【0051】
【実施例】
◎実施例1〜3
本実施の形態モデルのセンサユニット40において、図16(a)に示すように、検知キャップ46の外径寸法mをφ20mm、φ22mm、φ24mmに夫々変化させ、実施例1〜3とした。
これらの実施例1〜3において、設定温度を37℃として加温を開始し、5分間隔で透析液バッグの実際の温度、センサユニット40の各サーミスタ51,52の平均温度を測定したところ、図17〜図19の結果が得られた。
尚、図17〜図19において、液温が透析液バッグの実際の温度、TL(Ave)がサーミスタ51,52の平均温度を示す。
【0052】
◎比較例
本実施の形態モデルのセンサユニット40に代えて、図16(b)に示すセンサユニット40’(断熱性部材からなるセンサホルダ44’に熱伝導部材からなる検知キャップ46’を被着し、この検知キャップ46’の裏面側にユニット筐体42’を一体的に設け、検知キャップ46’の裏面にサーミスタ51’,52’を設けた態様)を組み込んだものを比較例とし、実施例と同様な実験を行った。
【0053】
実施例1〜3及び比較例の結果を図20に示す。
同図によれば、各実施例1〜3が比較例に比べてセンサ感度が高いことが把握され、更に、実施例1〜3の内では、検知キャップ46の外径が大きいものほど高感度(実際の液温と検出温度との差が小さい)になることが理解される。
但し、検知キャップ46の外径が加熱プレート32に近づき過ぎると、加熱プレート32の影響を受ける懸念がある点に留意することが必要である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係る加温器によれば、加熱プレートに組み込まれるセンサユニットとして、センサ取付孔部に挿入配置される筒状のユニット筐体に断熱構造(断熱材、封止体)を付与し、更に、このユニット筐体の加熱プレート表面側に被着される検知キャップには被加熱体側からの熱を主として受け、かつ、加熱プレートからの熱を放出する構造(放熱フランジ部)を付与するようにしたので、加熱プレートからの熱の影響を最小限に抑えながら、被加熱体の温度を正確に検出することができる。
このため、被加熱体の加温状態(動作状態)を早急且つ正確に把握することができる。
【0055】
また、本発明に係るセンサユニットによれば、加温器の加熱プレートに組み込むことにより、被加熱体の加温状態(動作状態)を早急且つ正確に把握することができる。
【0056】
更に、本発明に係る加温器においては、センサユニットの温度検出性能の信頼性が高いため、加熱プレートの温度制御システムとして、急速加熱制御を行った後に、通常加熱制御を行うという方式を採用することが可能になる。
この場合、被加熱体を設定温度に加熱するに当たり、早急且つ正確な被加熱体の加熱処理を実現することができる。
【0057】
更にまた、本発明の別の態様に係る加温器の制御システムによれば、表示ランプを目視不能な速度でオンオフすることにより、加温器の各種動作情報をシリアルデータとして外部に出力するようにしたため、例えば検査装置にて前記シリアルデータを取り込むことで、加温器の動作状態を正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る加温器及びこれに用いられるセンサユニットの概要を示す説明図である。
【図2】 (a)(b)は本発明に係る加温器の制御システムの概要を夫々示す説明図である。
【図3】 (a)は本発明が適用された加温器の実施の一形態を示す平面説明図、(b)は同正面説明図である。
【図4】 本実施の形態に係るセンサユニットの詳細を示す断面説明図である。
【図5】 図4に示すセンサユニットの分解説明図である。
【図6】 本実施の形態における加温器の制御系を示すブロック図である。
【図7】 本実施の形態に係る加温器の温度制御処理を示すフローチャートである。
【図8】 図7の加温モードの詳細を示すフローチャートである。
【図9】 図7の保温モードの詳細を示すフローチャートである。
【図10】 本実施の形態に係る加温器の温度制御動作過程を示すグラフ図である。
【図11】 本実施の形態に係る加温器の温度制御処理の変形例を示すフローチャートである。
【図12】 本実施の形態に係る加温器のエラー処理を示すフローチャートである。
【図13】 本実施の形態に係る加温器の検査装置例を示す説明図である。
【図14】 本実施の形態に係る加温器の通信制御データ構成例を示す説明図である。
【図15】 本実施の形態に係る加温器の通信制御動作過程を示す説明図である。
【図16】 (a)は実施例に係るセンサユニットを示す説明図、(b)は比較例に係るセンサユニットを示す説明図である。
【図17】 実施例1に係る温度検出性能を示すグラフ図である。
【図18】 実施例2に係る温度検出性能を示すグラフ図である。
【図19】 実施例3に係る温度検出性能を示すグラフ図である。
【図20】 実施例1〜3及び比較例の温度検出性能評価を示す説明図である。
【符号の説明】
1…加熱プレート,1a…ヒータ,2…被加熱体,3…センサ取付孔部,4…センサユニット,5…ユニット筐体,6…断熱層,6a…センサホルダ,6b…断熱スペーサ,8…検知キャップ,9…放熱フランジ部,10…温度検知素子,11…引出し配線,12…封止体,13…取付ブラケット,14…取付具,15プレートセンサユニット,16…温度制御装置,17…表示ランプ,18…通信制御装置,19…検査装置,19a…受光部

Claims (4)

  1. ヒータが組み込まれた加熱プレートを有し、この加熱プレート上に載置された被加熱体を所定温度に加熱する加温器において、
    加熱プレートの一部にセンサ取付孔部を開設すると共に、このセンサ取付孔部には被加熱体の温度が検出せしめられるセンサユニットを組み込み、
    このセンサユニット、センサ取付孔部周壁との間の周囲全体に断熱材を介して挿入配置され且つ前記断熱材に保持されて加熱プレート裏面側にて断熱材より突出する断熱性部材からなる筒状のユニット筐体と、
    このユニット筐体の加熱プレート表面側にて被加熱体の底面に当接するように被着され熱伝導性部材からなる検知キャップと、
    この検知キャップの被加熱体の底面に当接する表面の裏面側に配置される温度検知素子と、
    ユニット筐体の加熱プレート裏面側から温度検知素子の引き出し配線を引き出した状態でユニット筐体の裏面側を封止する封止体と
    被加熱体の底面に当接するように前記検知キャップの周囲に一体的に設けられ、加熱プレートのセンサ取付孔部周壁より内側に位置し且つユニット筐体の外壁面よりも外方に張り出して前記断熱材の加熱プレート表面側面に接触する放熱フランジ部とを具備することを特徴とする加温器。
  2. ヒータが組み込まれた加熱プレートを有し、この加熱プレート上に載置された被加熱体を所定温度に加熱する加温器に設けられ、加熱プレートの一部に開設されたセンサ取付孔部に組み込まれて被加熱体の温度を検出するセンサユニットであって、
    センサ取付孔部周壁との間の周囲全体に断熱材を介して挿入配置され且つ前記断熱材に保持されて加熱プレート裏面側にて断熱材より突出する断熱性部材からなる筒状のユニット筐体と、
    このユニット筐体の加熱プレート表面側にて被加熱体の底面に当接するように被着され熱伝導性部材からなる検知キャップと、
    この検知キャップの被加熱体の底面に当接する表面の裏面側に配置される温度検知素子と、
    ユニット筐体の加熱プレート裏面側から温度検知素子の引き出し配線を引き出した状態でユニット筐体の裏面側を封止する封止体と
    被加熱体の底面に当接するように前記検知キャップの周囲に一体的に設けられ、加熱プレートのセンサ取付孔部周壁より内側に位置し且つユニット筐体の外壁面よりも外方に張り出して前記断熱材の加熱プレート表面側面に接触する放熱フランジ部とを具備することを特徴とするセンサユニット。
  3. 請求項1記載の加温器において、
    加熱プレートの温度を検出するプレートセンサユニットと、加熱プレートのヒータが制御せしめられる温度制御装置とを具備し、
    温度制御装置は、被加熱体を加熱する加温時に、被加熱体の設定温度よりも高い加温時設定温度で加熱プレートを急速加熱制御し、センサユニットが被加熱体の設定温度を検出した条件以降、被加熱体の設定温度で加熱プレートを通常加熱制御することを特徴とする加温器の制御システム。
  4. ヒータが組み込まれた加熱プレートを有し、この加熱プレート上に載置された被加熱体を所定温度に加熱する請求項1記載の加温器において、
    可視光がオンオフ照射可能な表示ランプと、
    加温器の各種動作情報に基づいて前記表示ランプを目視不能な速度でオンオフすることで、シリアルデータとして出力する通信制御装置とを備え、
    表示ランプから出力されるシリアルデータを検査装置にて検査可能としたことを特徴とする加温器の制御システム。
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