JP4132041B2 - 放電素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オゾン発生装置、イオン発生装置などに用いる放電素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の放電素子は、特許文献1や特許文献2に記載されているように、セラミックで形成された基板の表面に線状の放電電極を設け基板内部に面状の誘導電極を埋没し、それらの電極間に高周波高電圧を印加して基板表面に沿面コロナ放電を発生せしめるものである。また、特許文献3や特許文献4には、図3、4に示したように線状の放電電極2を単純なる線状で単数あるいは複数形成し、基板内部に面状の誘導電極を埋没し、それらの電極間に高周波高電圧を印加して基板表面に沿面コロナ放電を発生せしめる放電素子1が示されている。放電電極2の上には保護層7が形成されている。また、特許文献5では、線状の放電電極2の周縁に電界集中用の枝電極を設けている例が示されている。
【0003】
【特許文献1】
特公平2−22998号
【0004】
【特許文献2】
特公平3−49198号
【0005】
【特許文献3】
特開昭59−44787号
【0006】
【特許文献4】
特開昭59−44797号
【0007】
【特許文献5】
特公平7−95477号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の放電素子は、図3,4に示すように、線状の放電電極2を基本としているため、例えば、オゾン発生量を増やそうとした場合、印加電圧を上げるか、線状の放電電極2を延長し沿面を増やす必要があった。しかし、印加電圧を上げると寿命の劣化を招き、線状の放電電極2を延長すると、放電素子1の大型化につながる結果となる。
【0009】
本発明の課題は、印加電圧を上げることなく放電量を増やすとともに、小型・長寿命の高出力の放電素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の放電素子は、セラミック基板の表面に複数の島状の放電電極を備え、内部に上記放電電極に対応する位置に複数の孔パターンを有する誘電電極を埋設し、上記孔パターン内に形成したスルーホールを介して上記放電電極と接続する配線回路を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の放電素子は、前記放電電極の直径は前記スルーホールの直径以上とし、周縁には中心から放射状に伸びる突起部を複数設けたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の放電素子は、前記放電電極同士の最短距離eを0.5mm以上としたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の放電素子は、前記スルーホールと前記誘電電極との間隔fを、300μm以上とすることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の放電素子は、前記放電電極と前記誘導電極間の誘電層の厚みbが、前記配線回路と誘導電極間の絶縁層の厚みcおよび前記スルーホールと前記誘導電極間距離fよりも薄いことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の放電素子は、前記放電電極と前記誘電電極に給電する給電部を、放電面の裏側表面に設けたことを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の放電素子は、前記放電電極上に厚み10〜100μmの保護層を設けた事を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1、2を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明の放電素子1の製造過程を示す斜視図、図2は本発明の放電素子1の断面図である。
【0019】
本発明の放電素子1は、図1、2に示すように、一主面に配線回路6を形成した基板層10と、複数のスルーホール4を形成し、該スルーホール4と一定の絶縁距離を取って誘導電極3を一主面に形成した絶縁層9と、前記スルーホール4と接続するように形成されたスルーホール4と各々のスルーホール4の上に放電電極2を形成したセラミックシートからなる誘電層8と、前記放電電極2を覆うように形成される保護層7とを順に重ねた構造となっており、これら、保護層7と誘電層8と絶縁層9と基板層10によりセラミック基板が構成されている。
【0020】
前記放電電極2は、スルーホール4を介して配線回路6に接続されるとともに、誘導電極3とは絶縁された構造となっている。また、誘電層8の下には、内部にスルーホール11を有する基板層10が接続され、基板層10の外表面に形成された給電部12a,bと放電電極2、誘導電極3が各々接続されるようになっている。このように、複数の放電電極2が各々独立したスルーホール4により接続されているので、放電に曝されるスルーホール4との接続部のひとつが断線しても放電特性が劣化しにくい耐久性良好な放電素子1を供給することが可能となる。
【0021】
また、前記誘導電極3は、スルーホール10aにより電極パッド11aに接続されている。また、前記配線回路6は、スルーホール10bにより電極パッド11bに接続されている。そして、電極パッド11aおよび電極パッド11b間に交流電圧を印加することにより、放電電極2の周囲にオゾンやイオンを発生させるようになっている。
【0022】
また、前記放電電極2は、その周縁に複数の放射状の突起部2aを有している。放電電極2の直径はスルーホール4の直径以上とすることが望ましく、それ以下では、周縁の突起部2aが放電に関与しなくなるため、放電効率が落ちる結果なる。逆に、前記放電電極直径を広げると素子の大型化へとつながる。また、周縁の突起部2aは、中心から放射状に伸びる突起部を複数設けている。特に、この突起部2aは頂点を放電電極2の外側に向けた三角形状が望ましい。理由としては、放電は先端に集中して発生するためであり、放電電極2の周縁は複数の突起部2aを設けることで、高効率の放電素子1とすることが可能となる。放電電極2の厚みは、焼成後に5〜50μmとなるように設計することが望ましい。放電電極2の厚みが5μm未満では、印刷時のムラが発生し、断線等により放電効率の低下を生じやすくなる。また、放電電極2の厚みが5μm未満では、放電による電極の劣化で寿命が短くなる。また逆に、放電電極2の厚みが50μmを超えると、放電電極2の上に保護層7を形成する際に放電電極2外周部の段差により厚みの厚い部分が発生し、乾燥時に保護層7にクラックが発生し、放電電極2の耐久性が低下するので好ましくない。
【0023】
また、放電電極2同士の間隔eは0.5mm以上とすることが望ましい。この間隔eが0.5mm未満では、保護層7や誘電層8に対する放電によるダメージが重なりやすくなるため、保護層7、誘電層8へのダメージが大きくなり、絶縁劣化を生じる結果となる。
【0024】
また、誘電電極2には、スルーホール4が貫通するための孔パターン5が形成されている。そして、前記スルーホール4と誘導電極3との距離fは、300μm以上とすることが好ましい。スルーホール4と誘電電極2との距離fが300μm未満の場合、高電圧印加により、スルーホール4と誘電電極2間で絶縁破壊が発生することになる。また、この間隔fを大きくし過ぎると放電素子1の大型化に繋がるので、2mm以下とすることが好ましい。
【0025】
前記放電電極2と前記3間の誘電層8の厚みbを、前記配線回路6と誘導電極3間の絶縁層9の厚みcおよび前記スルーホール4と前記誘導電極3間距離fよりも薄くすることが好ましい。これは、放電電極2と誘導電極3間に印加すべき電圧が、前記配線回路6と誘導電極3間の絶縁層9層やスルーホール4と誘導電極3間に作用し、オゾンやイオンの発生量が減少することを防止するためである。誘電層8の厚みbは、20μm以上とするのが望ましく、それ未満では、絶縁破壊を放電電極2と誘電電極3の間で絶縁破壊が発生する。また、絶縁層9の厚みcは絶縁破壊を起こさない為に、300μm以上が望ましい。
【0026】
また、前記放電電極2と前記誘導電極3に給電するための給電部12a、11bは、放電面に対し反対側の面に形成することが好ましい。これにより、給電部12a、11bと放電電極2との沿面距離を確保するとともに、給電部12a、11b間に十分な絶縁距離を確保することが可能となる。
【0027】
また、放電電極2上の保護層7の厚みaは、10μm未満では放電により保護層7が破壊され、100μmを越えると放電効率が悪くなることから、10〜100μmが望ましい。
【0028】
以下、本発明の製造工程を説明する。
【0029】
本発明の放電素子1の製造工程は、まず、タングステン、モリブデン等の高融点金属の粉末をバインダー、溶剤と混練してスラリー状にしてメタライズインクを作製する。
【0030】
次に、絶縁層9となるセラミックシートにスルーホール5を形成し、中にW、Mo,Re等の高融点金属を主成分とするインクを充填し、その後前記セラミックシートの表面にスクリーン印刷法により、面状の誘電電極3パターンを、メタライズインクを用いて印刷する。
【0031】
次に、誘電層8となるセラミックシートにスルーホール5を形成し、中にW、Mo,Re等の高融点金属を主成分とするインクを充填し、その後前記セラミックシートの表面にスクリーン印刷法により、複数の放電電極3パターンを、メタライズインクを用いて印刷する。誘導電極3には複数の孔パターン5が形成され、該孔パターン5の略中央にスルーホール5が形成される。
【0032】
さらに、基板層10となるセラミックシートにスルーホール11a,bを形成し、中にW、Mo,Re等の高融点金属を主成分とするインクを充填し、その後前記セラミックシートの表面にスクリーン印刷法により、配線回路6パターンをメタライズインクを用いて印刷する。また、その裏面に給電部12a,bを印刷する。配線回路6は、放電電極2と接続されるスルーホール5と接続され、さらにスルーホール11aで給電部12aに接続され、誘電電極3は、スルーホール11bにより絶縁層9および基板層10を介して給電部12bに接続される。
【0033】
これらを密着したのち、所望の寸法に切断し、1500〜1650℃の還元雰囲気中で焼成して放電素子1とする。焼成後、給電部12a,bにメッキを施し、ロー付け・半田等で不図示の給電線と接続する。放電により発生するオゾン、イオンの影響下に長期曝された場合、給電部12a,b上のメッキ、半田、ロー材、配線等が酸化され、断線等の障害を引き起こすことは十分予想できるため、給電部12は放電面の裏面に設けることが望ましい。配線した給電部12a,b上にシリコンなどによりコートして、酸化防止の措置をとることも効果がある。
【0034】
焼成後の放電電極2、誘電電極3、配線回路6の厚みは、5〜50μmとすることが好ましい。前記厚みが5μm未満では印刷時に印刷ムラが発生し、断線が生じやすくなる。逆に前記厚みが50μmを超えると、焼成時にメタライズインクの脱バインダーが困難となり、セラミックシートの積層面に気泡が生じ易くなり、放電素子1自体の強度が劣化する。
【0035】
次に、前記絶縁層9と誘電体層8となるセラミックシートを熱圧着して積層する。また、保護層7となるセラミックシートは焼成後の厚みが10μm以上となるように形成することが望ましい。前記保護層7の焼成後厚みaが、10μm未満では高電圧印加の際に絶縁破壊するので好ましくない。また、放電により発生する硝化物の付着により放電しなくなる。硝化物は吸水性があるため、放電を阻害する。また、保護層7の厚みaを厚くすると放電効率が悪くなるため、100μm以下とすることが望ましい。
【0036】
また、誘電層8の厚みbと絶縁層9の厚みcは、絶縁層9の厚みcの方を厚くしないと、配線回路6と誘電電極3との間で電界が生じるため、放電電極2と誘電電極3との間で、放電が生じなくなる。同様に、誘電層8の厚みbは、スルーホール4と誘電電極3との間隔fより小さくしないと、スルーホール4と誘電電極2との間で電界が生じるため、放電電極2と誘電電極2との間で、放電が生じなくなる。
【0037】
高周波交流電源により給電部に高周波交流高電圧を印加すると、放電電極2の周縁より、高周波コロナ放電が発生する。この放電により、放電面には正負イオンをふくむプラズマが形成される。
【0038】
尚、高印加電圧下では主に空気中の酸素がオゾンに変わり、脱臭器等に利用されるオゾン発生用放電素子1となる。また、低印加電圧下では、空気をイオン化する事が可能となり、空気清浄機等に用いられるイオン発生用の放電素子1となる。
【0039】
また、放電素子1を形成するセラミックスとしては、アルミナ、ムライト、コージライト、ジルコニア等を使用することができる。
【0040】
また、各電極を構成する材料としては、W、Mo、Re等の高融点金属を主成分とするものとすることが好ましい。
【0041】
【実施例】
実施例を以下に示す。
【0042】
(実施例 1)
純度96%のアルミナグリーンシートとタングステンインクにより、幅11mm長さ40mmの形状の基板に、直径1mmの放電電極2を64個設けた放電素子1を作製した。そして、放電電極2の形状、各放電電極2間の距離e、スルーホール4の径、スルーホール4−誘電電極3間距離f、誘電層8の厚みb、誘電電極3の厚み、配線回路6の厚み、絶縁層9の厚み、保護層7の厚みaを表1に示すように変え、32種類の放電体を用意した。
【0043】
なお、放電電極2の周辺には、8個の三角形状の突起部2aを設けた。
【0044】
評価として、以下の方法で行った。
【0045】
1.放電評価:3KV(P−P)、10KHzの高周波高電圧電源を用い、25℃−60%RHの環境条件にて発生するオゾン量を測定した。測定方法は、恒温恒湿槽内にて、空気流量20L/min、内径52mmの円筒内で放電素子1に高電圧を印加・放電させ、下流に、オゾン濃度測定器(ダイレックス(株)社製DY−1500型)のサンプリングチューブを設置し、測定を行った。サンプリングチューブの下流にはオゾン吸着ハニカムを置き、恒温恒湿槽内にオゾンが滞留する事を防止した。測定は、放電素子1印加後、1分後の濃度を測定値とした。
【0046】
2.加速評価:8KV(P−P)、60KHzの高周波高電圧電源を用い、1分間通電した。過電圧を印加する事で、加速評価とした。この評価にて、絶縁破壊、保護層7の劣化具合等を観察した。
【0047】
比較用として、従来の線状の放電電極構造の放電素子を用いた。
【0048】
【表1】
Figure 0004132041
本発明の請求範囲内である試料番号1〜17から、従来の線状の放電電極2の放電素子1と比較して、オゾン発生量が多く、高出力であることが判る。それに比べ、本発明の請求範囲外である試料番号18〜31は、放電状態、積層状態、通電状態、耐久性に問題があることが判る。また、従来の線状の放電電極2よりもオゾン発生量が多く、放電が高出力になっていることが判った。
【0049】
試料番号1と2を比較すると、放電電極2の周縁に突起をつけたほうが、オゾン発生量が多いことから、放電に有効であることが判る。
【0050】
次に、試料番号1,3,18の結果から、各放電電極2間の距離は、0.5mm以上が望ましいことが判る。放電電極2間の距離eを0.4mmとした試料番号15は、加速試験評価にて、保護層7にクラックが発生した。これは、放電による電界が交わることから、保護層7へのダメージが大きいことが原因であり、最終的には絶縁層7の絶縁劣化を生じると予想される。
【0051】
スルーホール4の直径を0.15mmとした試料番号19の場合、スルーホール4の部分的な断線が発生し、放電しない放電電極2が発生した。従って、試料番号1,4のようにスルーホール4の直径は、0.2mm以上で良好な放電が得られることが判った。
【0052】
スルーホール4と誘電電極3と距離fは300μm未満の試料番号20では、スルーホール4と誘電電極3の間で絶縁破壊が発生している。これは、積層間に埋め込みインクのニジミが発生し、これが絶縁距離を縮めることに原因しており、試料番号1、5に示すようにスルーホール4と誘電電極3と距離fは300μm以上で良好な導通を取ることができた。
【0053】
放電電極2、誘電電極3、配線回路6の厚みに関しては、試料番号1,6〜11、21〜26で判るように、5μm未満の厚みの場合、印刷の掠れなどにより、部分的に導通の取れない部分があるため、放電にムラがあり、オゾン発生量に大きなさが出ており、逆に50μmを越えると、密着不良が発生した。密着不良は放電素子1自体の強度が劣化する結果となる。よって、放電電極2、誘電電極2、配線回路6の厚みは、5〜50μmが最適な範囲となる。
【0054】
誘電層8の厚みbは20μm以上が望ましいことが試料番号12〜15、27から判った。誘電層8の厚みbが薄いと放電効率が増すことから、薄いほどオゾン発生量が多くなるが、20μm未満では、放電電極2と誘電電極2の間で絶縁破壊が発生した。
【0055】
配線回路6と誘電電極3間の絶縁層9の厚みcを誘電層8の厚みbより薄くした場合、試料番号28に示すように、配線回路6と誘電電極3の間の絶縁が、誘電層8よりも低くなるため、放電電極2での放電が発生しなかった。よって、配線回路6と誘電電極3との間の絶縁層9の厚みcは、前記誘電層8の厚みbより厚いことで、良好な放電が得られることが判った。
【0056】
放電電極2上の保護層7の厚みaは試料番号13,14に示すように、10〜100μmが望ましい。保護層7の厚みaが10μm未満である試料番号29では、加速試験評価により、保護層7にクラックが発生している。これは保護層7が放電により破壊されたためであり、長期に渡る使用では、劣化することが容易に予想できる。また、保護層7の厚みaが100μmを越える試料番号30では、オゾン発生量が極端に少なくなった。これは、保護層7が厚すぎて放電を阻害している為である。
【0057】
スルーホール4と誘電電極3の距離fを誘電層8の厚みbより小さくした場合、試料番号31に示すように、スルーホール4と誘電電極2の間の絶縁が、誘電層8よりも低くなるため、放電電極2での放電が発生しない。よって、スルーホール4と誘電電極3の距離fは、前記誘電層8の厚みbより厚いことで、良好な放電が得られる。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、セラミック基板の表面に複数の島状の放電電極を備え、内部に上記放電電極に対応する位置に複数の孔パターンを有する誘電電極を埋設し、上記孔パターン内に形成したスルーホールを介して上記放電電極と接続する配線回路を備えたことを特徴とする放電素子を提供する事で、小型・長寿命の高出力の放電素子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の放電素子の製造過程を示す展開斜視図であり、(b)はその放電電極の一例を示す拡大図である。
【図2】本発明の放電素子の断面図である。
【図3】従来の放電素子の展開斜視図である。
【図4】従来発明の放電素子の断面図である。
【符号の説明】
1:放電素子
2:放電電極
3:誘電電電極
4:スルーホール
5:孔パターン
6:配線回路
7:保護層
8:誘電層
9:絶縁層
10:基板層
11:電極部スルーホール
12:給電部

Claims (7)

  1. セラミック基板の表面に複数の島状の放電電極を備え、内部に上記放電電極に対応する位置に複数の孔パターンを有する誘電電極を埋設し、上記孔パターン内に形成したスルーホールを介して上記放電電極と接続する配線回路を備えたことを特徴とする放電素子。
  2. 前記放電電極の直径は前記スルーホールの直径以上とし、周縁には中心から放射状に伸びる突起部を複数設けたことを特徴とする請求項1記載の放電素子。
  3. 前記放電電極同士の最短距離eを0.5mm以上としたことを特徴とする請求項1記載の放電素子。
  4. 前記スルーホールと前記誘電電極との距離fを300μm以上としたことを特徴とする請求項1記載の放電素子。
  5. 前記放電電極と前記誘導電極間の誘電層の厚みbが、前記配線回路と誘導電極間の絶縁層の厚みcおよび前記スルーホールと前記誘導電極間距離fよりも薄いことを特徴とする請求項1記載の放電素子。
  6. 前記放電電極と前記誘電電極に給電する給電部を、放電面の裏側表面に設けたことを特徴とする請求項1記載の放電素子。
  7. 前記放電電極上に厚み10〜100μmの保護層を設けた事を特徴とする請求項1記載の放電素子。
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