JP4131685B2 - 放射性廃棄体定置装置及び放射性廃棄体定置方法 - Google Patents

放射性廃棄体定置装置及び放射性廃棄体定置方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば原子力施設から払い出された放射性廃棄物の処分に関し、さらに詳しくは、前記放射性廃棄物を格納した放射性廃棄物格納容器を処分施設内に定置するための放射性廃棄体定置装置及び放射性廃棄体定置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所等の原子力施設で発生する放射性廃棄体は、専用の廃棄体収納容器に収納されて、地下数十メートルの位置に建設された処分施設に埋設処分する方法が提案されている。このような技術としては、例えば特許文献1には、処分空間内に廃棄体を順次搬入し、所定数の廃棄体の定置が完了したら、その全面にシャッター式の仕切り壁を下ろして、この仕切り壁で仕切られた定置空間内に充填材を充填する廃棄物処分方法が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−341093号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、廃棄体を積載した搬送車両が故障して動けなくなった場合、廃棄体から放射される放射線によって搬送車両の修理が極めて困難であり、故障した搬送車両のある定置空間内すべてをコンクリート等で埋め殺す必要があり、現実的な対応が困難であるという問題がある。また、シャッター式の仕切り壁は、流動性のある充填材の型枠としても機能するが、充填材とともに埋め殺されてしまうので充填毎に新しい仕切り壁が必要となり、作業効率が悪いという問題もある。また、放射線濃度の高い処分空間内において、廃棄体押込装置が付設されている搬送車両のみを用い、遠隔操作により自動的に所定数の廃棄体を位置決めして定置することは極めて困難である。
【0005】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放射性廃棄体の搬送・定置手段が故障した場合における現実的な対応を実現すること、充填材の充填作業における効率を向上させること、所定数の廃棄体を簡易に位置決めして定置することのうち少なくとも一つを達成できる放射性廃棄体定置装置及び放射性廃棄体定置方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る放射性廃棄体定置装置は、放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置される筒状の廃棄体定置部側本体胴部と、放射性廃棄体が内部に収納された廃棄体収納容器を前記処分トンネル内の所定の定置部へ定置する容器保持手段と、前記廃棄体定置部側本体胴部の外周部に設けられて前記処分トンネル内に前記廃棄体定置部側本体胴部を固定する廃棄体定置部固定手段とを有する廃棄体定置部と、放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置されるとともに、両端部に遮蔽壁を備えた筒状の遮蔽部側本体胴部と、前記遮蔽部側本体胴部の外周部に設けられて前記処分トンネル内に前記本体胴部を固定する遮蔽部側固定手段とを有するとともに、前記処分トンネルの入口側に配置される遮蔽部と、前記廃棄体定置部と前記遮蔽部との間に配置される推進ジャッキが伸縮するように駆動されて、前記廃棄体定置部、前記遮蔽部を移動させる装置推進手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
この放射性廃棄体定置装置は、廃棄体定置部と遮蔽部とを備え、両者の間に駆動手段を配置する。このように、遮蔽部を設けてあるので、放射性廃棄体から放射される放射線を遮蔽して、定置作業時の安全性を十分に確保することができる。また、放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器の定置中に万一廃棄体定置部が故障して、修理が不可能である場合には、遮蔽部を介してコンクリート等の充填材によって廃棄体定置部を処分トンネル内に埋め込むことができる。このような対応によって、放射線が外部に漏れることを防止できるので、安全性を十分に確保できる。
【0008】
また、次の本発明に係る放射性廃棄体定置装置は、放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置される筒状の廃棄体定置部側本体胴部と、前記廃棄体定置部側本体胴部の内部に存在するとともに前記廃棄体定置部側本体胴部の軸方向に平行な第1回転軸を中心として旋回し、かつ前記第1回転軸と平行な第2回転軸を有するとともに前記第1回転軸と直交する直線上を移動するヘッド部と、前記ヘッド部に支持されるとともに、前記第2回転軸を中心として旋回可能であって、放射性廃棄体が内部に収納された廃棄体収納容器を保持して所定の定置部へ定置する容器保持手段と、前記容器保持手段を前記廃棄体定置部側本体胴部の軸方向に対して平行な方向に移動可能な押出し手段と、前記廃棄体定置部側本体胴部の外周部に設けられて、前記処分トンネル内に前記本体胴部を固定する廃棄体定置部側固定手段とを有する廃棄体定置部と、放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置される筒状の遮蔽部側本体胴部と、前記遮蔽部側本体胴部の両端部に設けられるとともに、前記廃棄体収納容器が通過する開閉部を有する遮蔽壁と、前記遮蔽部側本体胴部の外周部に設けられて、前記処分トンネル内に前記遮蔽部側本体胴部を固定する遮蔽部側固定手段とを有し、前記廃棄体定置部が有する前記容器保持手段の反対側に配置される遮蔽部と、前記廃棄体定置部と前記遮蔽部との間に配置される推進ジャッキが伸縮するように駆動されて、前記廃棄体定置部、前記遮蔽部を移動させる装置推進手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
この放射性廃棄体定置装置は、廃棄体定置部と遮蔽部とを備え、両者の間に駆動手段を配置する。このように、遮蔽部を設けてあるので、放射性廃棄体から放射される放射線を遮蔽して、定置作業時の安全性を十分に確保することができる。また、放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器の定置中に万一廃棄体定置部が故障して、修理が不可能である場合には、遮蔽部を介してコンクリート等の充填材によって廃棄体定置部を処分トンネル内に埋め込むことができる。このような対応によって、放射線が外部に漏れることを防止できるので、安全性を十分に確保できる。また、廃棄体収納容器を保持する保持部は、廃棄体定置部の本体胴部内に存在する第1回転軸を中心として旋回し、かつ前記第1回転軸と直交する直線上を移動するヘッド部に保持されるとともに、前記ヘッド部が有する第2回転軸を中心として旋回する。これにより、第1回転軸に対する保持部の回転角、及び第1回転軸と保持部との距離を変更することで、前記保持部の任意の極座標に廃棄体収納容器を定置することができる。その結果、所定数の廃棄体を簡易に位置決めして定置することができる。
【0010】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置は、前記遮蔽部が移動するときには、前記遮蔽部の固定を解除するとともに前記廃棄体定置部を固定して前記駆動手段を駆動し、前記廃棄体定置部が移動するときには、前記廃棄体定置部の固定を解除するとともに前記遮蔽部を固定することを特徴とする。
【0011】
この放射性廃棄体定置装置は、遮蔽部を処分トンネル内に固定する遮蔽部の固定手段と、廃棄体定置部を処分トンネル内に固定する廃棄体定置部の固定手段とを交互に、作動・解除して駆動手段を駆動することにより、放射性廃棄体定置装置単独で処分トンネル内を移動することができる。これにより、放射性廃棄体定置装置の移動のために台座を形成したり、廃棄体定置部と外部との仕切り板を別個に移動したりする必要はない。その結果、放射性廃棄体の定置作業が簡略化されるとともに、人間の関与する機会を低減できるので、作業の安全性も確保できる。
【0012】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置は、前記放射性廃棄体定置装置において、前記廃棄体定置部は、前記容器保持手段が通る開口部を有する円形の充填材型枠兼放射線遮蔽壁を有し、前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁は、前記廃棄体定置部側本体胴部の内周面に沿って回転する旋回ポールとともに回転することで、前記旋回ポールとともに旋回移動する直線移動用保持枠に取り付けられ、前記旋回ポールの径方向へ前記容器保持手段を直線運動させる直線移動部とともに旋回することを特徴とする。
【0013】
この放射性廃棄体定置装置は、上記廃棄体定置部に備えられる、廃棄体収納容器を保持して処分領域の所定位置に定置する保持部側に、さらに円形の充填材型枠兼放射線遮蔽壁を備えている。この充填材型枠兼放射線遮蔽壁によって、放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器の定置作業時には、廃棄体収納容器から放射される放射線を遮蔽して、作業の安全性を確保することができる。
【0014】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置は、前記放射性廃棄体定置装置において、前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁は、その径方向に放射状に広がる複数の充填材遮蔽板と、前記開口部封止手段と、充填材注入孔とを備え、前記廃棄体収納容器を定置した後における前記処分トンネル内の区画へ充填材を注入する際には前記充填材遮蔽板を前記処分トンネル内壁に当接させ、前記開口部を封止して、充填材の漏れを抑制するとともに、前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁を充填材の型枠とすることを特徴とする。
【0015】
この放射性廃棄体定置装置は、充填材型枠兼放射線遮蔽壁に放射状に広がる可動式の充填材遮蔽板と、廃棄体定置装置の保持部が通る開口部の封止手段とを備えており、モルタル等の充填材を注入するときには、充填材型枠兼放射線遮蔽壁を充填材の型枠にするとともに、充填材遮蔽板によって充填材を注入する区画を遮蔽する。これによって、処分トンネル内の所定区画へ廃棄体収納容器を定置した後にモルタル等の充填材で当該区画を封止する場合には、充填材の型枠を設ける作業が不要になるので、安全かつ効率的に封止作業を進めることができる。また、充填材の漏れを防止できるので、効率的に封止作業を進めることができる。
【0016】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置は、前記放射性廃棄体定置装置において、前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁を介して充填材を注入するにあたっては、前記廃棄体定置部と充填材供給源との間を取り外し可能な配管で接続することを特徴とする。
【0017】
このように、廃棄体定置部と充填材供給源との間を取り外し可能な配管で接続することにより、放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器の定置作業時には充填材を供給する配管を取り外して、回転をともなう廃棄体収納容器の定置作業を円滑に進めることができる。
【0018】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置方法は、放射性廃棄体が内部に収納された廃棄体収納容器を放射性廃棄体の処分トンネル内の所定区画に定置する工程と、径方向に放射状に広がる複数の充填材遮蔽板と、充填材注入孔とを有する充填材型枠兼放射線遮蔽壁の前記充填材遮蔽板を前記処分トンネル内壁に当接させて充填材の型枠とする工程と、前記廃棄体収納容器を定置した区画に充填材を注入する工程と、前記充填材の固化後に前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁を前記充填材で固化した区画の反対方向に所定距離移動して、次の廃棄体収納容器を定置する区画を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0019】
このように、処分トンネル内の所定区画へ廃棄体収納容器を定置した後にモルタル等の充填材で当該区画を封止する場合には、充填材型枠兼放射線遮蔽壁を充填材の型枠として、充填材固化後には当該充填材型枠兼放射線遮蔽壁を移動して、次の廃棄体収納容器を定置する区画を形成する。このように、充填材型枠兼放射線遮蔽壁は充填材注入工程毎に作る必要はないので、充填材の注入作業を効率化できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0021】
(実施の形態)
本発明に係る放射性廃棄体定置装置は、廃棄体定置部と遮蔽部とを備え、両者間を伸縮可能な駆動手段で連結し、放射性廃棄体の処分トンネル内を単独で移動可能とした点に特徴がある。次に、本発明に係る放射性廃棄体定置装置及び放射性廃棄体定置方法について説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る放射性廃棄体定置装置を示す全体斜視図である。この放射性廃棄体定置装置10は、処分領域Hに廃棄体収納容器13を定置する廃棄体定置部100と、廃棄体収納容器13の定置作業中における放射線を遮蔽するための遮蔽部200とを有している。また、廃棄体定置部100と、遮蔽部200との間には、放射性廃棄体定置装置10を処分トンネル内で移動させるための装置推進手段として、複数の推進ジャッキ40が設けられている。次に、廃棄体定置部100について説明する。
【0023】
図2は、本発明に係る放射性廃棄体定置装置が備える廃棄体定置部の一例を示す側断面図である。また、図3は、図2の矢印A方向のB−B断面から見た本発明に係る放射性廃棄体定置装置が備える廃棄体定置部の一例を示す正面図である。廃棄体定置部100は、筒状の本体胴部2を備えている。この本体胴部2の内部には、本体胴部2の断面中心Gを中心として、本体胴部2の内周面に沿って回転する旋回ポール3が備えられている。
【0024】
旋回ポール3は、ヘッドレール26を介してプッシャーシリンダヘッド25を内部に保持している。プッシャーシリンダヘッド25は、プッシャーシリンダ23を保持しており、旋回ポール3の回転とともにプッシャーシリンダヘッド25とプッシャーシリンダ23とが回転するように構成される。また、プッシャーシリンダヘッド25は、ヘッド駆動用ジャッキ28によって、旋回ポール3の径方向(図1中R方向)に移動できるようになっている。
【0025】
旋回ポール3を駆動するための旋回駆動装置7は、本体胴部2の内壁側に取り付けられている。旋回駆動装置7は、ピニオンギヤ7pが駆動軸に取り付けられたモータを備えており、前記ピニオンギヤ7pは、旋回ポール3に取り付けられた円形の外歯ラックギヤ3rと噛み合っている。そして、旋回駆動装置7のモータが回転すると、外歯ラックギヤ3rがピニオンギヤ7pに駆動されて、旋回ポール3が第1回転軸である当該旋回ポール3の回転軸G(本体胴部2の断面中心G)を中心として、本体胴部2の内周面に沿って旋回する。
【0026】
旋回ポール3には、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50を支持する型枠兼遮蔽壁保持部材29が取り付けられている。型枠兼遮蔽壁保持部材29の一方の端部は旋回ポール3に固定されるとともに、もう一方の端部には充填材型枠兼放射線遮蔽壁50が取り付けられている。このような構造により、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50は旋回ポール3の回転とともに本体胴部2の内周面に沿って旋回する。
【0027】
本体胴部2の外周側には、固定手段である廃棄体定置部固定用ジャッキ2jが本体胴部2の周方向にわたって複数設けられている。この廃棄体定置部固定用ジャッキ2jには、例えば油圧ジャッキを用いることができ、廃棄体定置部100の本体胴部2と処分トンネル処分トンネル内壁300iとを固定して、廃棄体定置部100を処分トンネル内の所定位置に固定する。廃棄体収納容器13は、処分トンネル300の入口D側から搬入されて、搬送テーブル60、62、64に載置されて容器保持手段0の下方まで搬送される。次に、廃棄体収納容器13を保持して所定位置に定置する回転軸について説明する。
【0028】
回転軸は、廃棄体収納容器13を保持して処分施設内の所定位置に定置するためのものである。まず、回転軸が保持する廃棄体収納容器13について説明する。図4は、廃棄体収納容器を示す説明図である。廃棄体収納容器13は、内部に制御棒や制御棒駆動軸等の放射性廃棄体を格納して、処分施設内に埋設される。廃棄体収納容器13は、図4に示すような四角柱形状の中空容器である。そして、輸送時には、廃棄体収納容器13の長手方向にそれぞれ設けられた一対のトラニオン14によってクレーン等に吊り下げられる。また、このトラニオン14は、回転軸の容器保持手段20に保持されて、処分施設内の所定位置に廃棄体収納容器13が定置される。廃棄体収納容器13は、内部に収納する放射性廃棄体から放射される放射線を遮蔽するため、厚さ10cm程度の鋼板で製造されており、長さは数m、質量は数10トンに及ぶ。
【0029】
廃棄体収納容器13を保持する回転軸は、ヘッド部である廃棄体保持ヘッド12と、これに支持される容器保持手段20とを備える。廃棄体保持ヘッド12は、直線移動用保持枠18に支持されており、旋回ポール3の径方向に対して移動可能となっている。なお、廃棄体保持ヘッド12は、同じく直線移動部である直線移動用保持枠18に取り付けられた直線駆動装置16によって直線移動用保持枠18に沿って移動する。このとき、直線移動用保持枠18は、第1回転軸である旋回ポール3の回転軸Gと直交する直線L(図3)上を直線運動する。直線駆動装置16は、例えば油圧シリンダやエアシリンダを使用することができる。
【0030】
直線移動用保持枠18は、プッシャーシリンダ23に支持されたプッシャーゲージ24に取り付けられている。プッシャーゲージ24はプッシャーシリンダ23を駆動することで、プッシャーゲージの軸方向に対して伸縮するとともに、プッシャーシリンダ23とともに回転する。上述の通り、プッシャーシリンダ23はプッシャーシリンダヘッド25を介して旋回ポール3に支持されるので、旋回ポール3がその回転軸Gを中心として旋回すると、プッシャーシリンダ23及びプッシャーゲージ24も旋回ポール3とともに旋回する。これによって、直線移動用保持枠18も旋回ポール3とともに、旋回ポール3の回転軸Gを中心として旋回する。すなわち、廃棄体保持ヘッド12に支持される容器保持手段20も、旋回ポール3の回転軸Gを中心として旋回する。
【0031】
図5は、容器保持手段の正面図である。図5に示すように、容器保持手段20は廃棄体保持ヘッド12に保持されており、この容器保持手段20が廃棄体収納容器13のトラニオン14を保持することによって廃棄体収納容器13が保持される。また、回転軸に設けられている回転駆動装置17は、第2回転軸である容器保持手段回転軸gを中心として容器保持手段20を回転させる。容器保持手段20は、廃棄体収納容器13を保持したまま、前記容器保持手段回転軸gを中心として回転させることができる。なお、容器保持手段回転軸gは、第1回転軸である旋回ポール3の回転軸Gと直交する直線L上に位置する。
【0032】
また、図2に示すように、回転軸G上において、容器保持手段20の反対側には、プッシャーゲージ24が設けられており、プッシャーシリンダ23によって駆動される。プッシャーシリンダ23が駆動すると、プッシャーゲージ24が図2中の矢印F方向に水平移動して、容器保持手段20に保持されている廃棄体収納容器13を押し出し、放射性廃棄体定置装置10の廃棄体定置部100から払い出すことができる。このように、プッシャーシリンダ23とプッシャーゲージ24とによって、容器保持手段20の押出し手段を構成する。なお、廃棄体収納容器13の払い出し側における回転軸には、図5に示すように、前記廃棄体定置部100から払い出される廃棄体収納容器13を監視するためのカメラ27を設けるようにしてもよい。このようにすることで、廃棄体収納容器13が確実に払い出され、所定場所に定置されたか否かを監視することができるので、定置作業をより確実に実行させることができる。次に、放射性廃棄体定置装置10が備える遮蔽部200について説明する。
【0033】
図6は、本発明に係る放射性廃棄体定置装置が備える遮蔽部を示す全体図である。図7は、図6に示す遮蔽部の正面図である。放射性廃棄体定置装置10が備える遮蔽部200は、廃棄体定置部100の廃棄体収納容器搬入側、すなわち処分トンネル300の入口D側に配置されている。遮蔽部200は、円筒状の本体胴部202を有しており、この本体胴部202の外周には、固定手段である複数の遮蔽部固定用ジャッキ202jが本体胴部202の周方向に向かって設けられている。当該本体胴部202の両開口端部にはそれぞれ入口側遮蔽壁204i及び出口側遮蔽壁204oが設けられている。それぞれの前記遮蔽壁には、廃棄体収納容器13の搬入口206i及び搬出口206oが設けられており、開閉可能なシャッター208i及び208oが開閉部として設けられており、これらによって前記搬入口206i及び搬出口206oが開閉される。
【0034】
入口側遮蔽壁204i及び出口側遮蔽壁204oは、廃棄体収納容器13が定置されている領域からの放射線を遮蔽するために配置される。かかる機能を発揮させるため、遮蔽壁204及びシャッター208i、208oは、放射線の遮蔽に十分な厚さを持つ鋼板によって製造されている。廃棄体収納容器13は、廃棄体収納容器輸送手段であるトラック280によって廃棄体収納容器13の搬入口206iまで輸送される。廃棄体収納容器13を遮蔽部200へ搬入する際には、搬入口206iのシャッター208iが開けられて、廃棄体収納容器13が遮蔽部200の本体胴部202内に備えられた搬送テーブル66に載置される。廃棄体収納容器13の搬入中には、搬出口206oのシャッター208oは閉じられている。廃棄体収納容器13を廃棄体定置部100へ搬入する際には、搬出口206oのシャッター208oが開けられて、廃棄体収納容器13が遮蔽部200の本体胴部202から搬出される。廃棄体収納容器13の搬入中には、搬入口206iのシャッター208iは閉じられている。このようにすることで、廃棄体定置部100側からの放射線を確実に遮蔽できる。
【0035】
図6及び図7に示すように、遮蔽部200の本体胴部202内には、充填材であるモルタルを廃棄体収納容器13が定置される処分領域H(図2参照)へ供給するための充填材供給管76が複数配置される。入口側遮蔽壁204i及び出口側遮蔽壁204oには、入口側バルブ75(図6、7)、出口側バルブ73(図6)それぞれ複数取り付けられている。また、両バルブには充填材供給管78、74が着脱可能に取り付けられている。このような構成によって、放射性廃棄体定置装置10の移動作業の効率を向上させている。
【0036】
また、廃棄体定置部100が廃棄体収納容器13の定置作業中に故障して、修理が不可能である場合には、前記充填材供給管76からコンクリート等の充填材を流し込んで、廃棄体定置部100を処分トンネル300内へ埋め殺すことができる。これによって、廃棄体収納容器13から放射される放射線が外部に漏れることを防止できるので、安全性を十分に確保できる。
【0037】
図8は、本発明の実施の形態に係る充填材型枠兼放射線遮蔽壁を示す説明図である。充填材型枠兼放射線遮蔽壁50は、廃棄体収納容器13の定置作業時には、廃棄体収納容器13から放射される放射線を遮蔽する機能も果たす。同時に所定数の廃棄体収納容器13の定置が完了した処分領域Hへ充填材であるモルタルを注入する際に、モルタルが処分領域Hの外に漏れないようにするための機能も果たす。充填材型枠兼放射線遮蔽壁50は円形であり、型枠兼遮蔽壁保持部材29を介して旋回ポール3(図2参照)とともに、廃棄体定置部100が備える旋回ポール3の回転軸Gを中心として旋回する。
【0038】
充填材型枠兼放射線遮蔽壁50は、放射性廃棄体定置装置10とともに処分トンネル300内を移動して、廃棄体収納容器13の定置が完了した処分領域H毎に充填材であるモルタルやセメント等を注入する際の型枠として機能する。これによって、モルタル注入毎に型枠を作る必要がないので、モルタル注入工程を簡略化できる。また、放射線濃度の高い廃棄体収納容器13の定置が完了した処分領域Hに対して無人で型枠を設置できるので、型枠設置時の安全性も十分に確保できる。
【0039】
また、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50は、図2に示すように、回転軸の容器保持手段20が廃棄体収納容器13の処分領域Hへ廃棄体収納容器13を定置するために、前記容器保持手段20を前記処分領域Hへ突出させるための開口部50oが形成されている。容器保持手段20は、プッシャーシリンダ23によってプッシャーゲージ24が図2中矢印F方向に進行すると、前記開口部50oから処分領域H側へ突出する。また、容器保持手段20は、廃棄体保持ヘッド12が直線移動用保持枠18を旋回ポール3の径方向(図8(a)中B方向)へ直線運動することにより、廃棄体保持ヘッド12とともに直線運動する。かかる直線運動を許容するために、図8に示すように、開口部は充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の中心部まで達する長孔となっている。
【0040】
充填材型枠兼放射線遮蔽壁50は、2枚の円盤状部材で、充填材遮蔽手段である複数の遮蔽板50a(50a1、50a2)を内部に挟み込んだ構造となっており、モルタルを注入する際には当該モルタルが処分領域Hの外に漏れないようにするための機能を果たす。遮蔽板50aは、2種類の遮蔽板50a1、50a2が充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の周方向に隣接して配置されており、遮蔽板50a1の間に遮蔽板50a2が押し込まれるようになっている。2種類の遮蔽板50a1、50a2が互いに当接する側端部は斜めに形成されている。そして、遮蔽板50a2が遮蔽板50a1の間に押し込まれると、遮蔽板50a1は充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の周方向へ広がるように移動する。これによって、遮蔽板50a1、50a2が当接する部分の密着性を向上させることができる。
【0041】
モルタル注入時には、遮蔽板駆動手段である油圧シリンダ54で遮蔽板50a1、50a2を駆動する。これにより、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の外周部から前記遮蔽板50a1、50a2が放射状に広がって、処分トンネル300の処分トンネル内壁300iに当接する。図8(b)のD−D断面図である図8(c)に示すように、遮蔽板50aが前記処分トンネル内壁300iと当接する部分には、シール手段である弾性体のチューブシール50sが取り付けられている。そして、遮蔽板50a1、50a2が前記処分トンネル内壁300iを押圧することでチューブシール50sが変形して、気密性を向上させる。また、開口部50oも開口部遮蔽板50bによって閉じられるので、モルタル注入時における気密性が担保される。なお、遮蔽板50a1、50a2及び開口部遮蔽板50bは、廃棄体収納容器13の定置時においては充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の内部に格納される。これによって、円滑に廃棄体収納容器13の定置作業を進めることができる。
【0042】
図8(b)に示すように、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50には、これをその軸方向に貫くモルタル注入孔52が複数設けられている。モルタル注入時には、定置手段側モルタル供給管70(図2参照)からモルタルの供給を受けて、所定数の廃棄体収納容器13を定置した処分領域Hへモルタルを注入する。モルタル注入時においてはすべてのモルタル注入孔52を使用するのではなく、複数存在するモルタル注入孔52からいくつかを選択して使用し、残りを空気抜き用として使用する。このように、すべてのモルタル注入孔52を使用しないことによって、円滑にモルタルを注入できるとともに、使用しているモルタル注入孔52に目詰まり等の故障が発生した場合でも、予備のモルタル注入孔52を使用することで、安定してモルタルを注入できる。
【0043】
図9、10は、廃棄体収納容器の定置手順を示す説明図である。図9に示すように、廃棄体収納容器13は、略水平方向に向かって直線状に堀削された処分トンネル300の掘削断面に対して、廃棄体収納容器13の長手方向が処分トンネル300の掘削方向に対して平行になるように横置きされる。そして、処分トンネル300の掘削断面に対して稠密配置されるように廃棄体収納容器13が積み上げられる。
【0044】
図10に示すように、処分トンネル300の掘削断面において定められたすべての定置位置に対して廃棄体収納容器13が稠密に定置されると、一区画の定置が終了する。すると、放射性廃棄体定置装置10の廃棄体定置部100と遮蔽部200との間に配置された推進ジャッキ40を駆動して、廃棄体定置部100を図9の矢印P方向に移動させる。そして、処分トンネル300の軸Z方向(図10においては紙面に垂直な方向)における次の定置位置に、同様の手順で廃棄体収納容器13を定置する。このように、本発明では、廃棄体収納容器13が処分トンネル300内へ稠密に定置されるので、廃棄体収納容器13の定置密度を高くすることができ、より多くの廃棄体収納容器13を処分トンネル300内へ定置することができる。これによって、単位処分数当たりにおける処分トンネル300の総距離を短くすることができるので、その分施設の建設費を抑えることができる。
【0045】
ここで、図10を用いて、処分トンネル300の軸方向に垂直な断面内における廃棄体収納容器13の定置位置について説明する。処分トンネル300は、軸Z方向に垂直な断面が円形であり、このような断面内に、断面略正方形状の廃棄体収納容器13を稠密に定置する場合を考える。かかる場合、処分トンネル300の軸Z方向に垂直な断面内において、処分トンネル300の中心(軸Z)を原点とするx−y座標を作り、これに廃棄体収納容器13の位置座標T(x、y)を表す。図10に示すように、原点からT(x、y)までの距離をrとし、原点とT(x、y)とを結ぶ直線とx軸との傾きをθとする。そして、前記rとθとを用いた曲座標表示で位置座標T(x、y)を表すと、T(x、y)=(r×cosθ、r×sinθ)となる。本発明に係る放射性廃棄体定置装置10の廃棄体定置部100は、廃棄体収納容器13を保持する容器保持手段20が、旋回ポール3の回転軸Gを中心として旋回するとともに、旋回ポール3の径方向に対して移動する。したがって、旋回ポール3の回転軸Gと前記x−y座標の原点(0)とを一致させれば、容器保持手段20の回転角と前記回転軸Gからの距離とから、廃棄体収納容器13の位置座標T(x、y)を特定することができる。これによって、廃棄体収納容器13を定置部の任意の位置へ簡易に位置決めして定置させることができる。
【0046】
次に、本発明に係る放射性廃棄体定置装置を用いて本発明に係る放射性廃棄体定置方法を実行する例について説明する。図11は、廃棄体収納容器を定置する廃棄体定置台が形成された処分トンネルの断面図である。放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器13は、処分施設に掘削された処分トンネル300内に定置される。この処分トンネル300は、地中に掘削した後、処分トンネル300の内周面にコンクリートで補強することによって処分トンネル枠302を形成する。そして、廃棄体収納容器13を定置する廃棄体定置台304をコンクリートによって処分トンネル枠302の内側下部に形成する。このように形成された処分トンネル枠302内の定置空間301に、廃棄体収納容器13を定置して処分する。
【0047】
図12は、本発明に係る放射性廃棄体定置方法の手順を説明するフローチャートである。図13〜17は、本発明に係る放射性廃棄体定置方法を示す説明図である。図18は、本発明に係る放射性廃棄体定置方法に係る放射性廃棄体定置装置の移動手順を示す説明図である。図19は、容器保持手段が廃棄体収納容器を保持して所定の位置に定置する動作を示す説明図である。
【0048】
廃棄体収納容器を上記処分トンネル300の定置空間301内に定置する際には、まず、本発明に係る放射性廃棄体定置装置10を前記処分トンネル300内に搬入し(ステップS101)、同処分トンネル300内の所定位置に固定する(ステップS102)。これは、図13に示すように、放射性廃棄体定置装置10の廃棄体定置部100及び遮蔽部200に設けられた廃棄体定置部固定用ジャッキ2j及び遮蔽部固定用ジャッキ202jを処分トンネル枠302に向かって押し付けることにより、放射性廃棄体定置装置10を固定する。
【0049】
放射性廃棄体定置装置10を固定したら、廃棄体収納容器13の受入を開始する(ステップS103)。廃棄体収納容器13は輸送トラック等によって遮蔽部200の入口まで搬送されて、まず遮蔽部200内へ搬入される。廃棄体収納容器13は、搬送テーブル66、60、62、64(図6、図2参照)を経由して、廃棄体定置部100の容器保持手段20の位置まで搬送される。
【0050】
次に、放射性廃棄体定置装置10の廃棄体定置部100によって、廃棄体収納容器13を廃棄体定置台304上に定置する。このとき、廃棄体収納容器13は1本ずつ定置される。容器保持手段20の保持部は、搬送されてきた廃棄体収納容器13のトラニオン14と係合して、廃棄体収納容器13を保持する。
【0051】
図19に示すように、搬送されてきた廃棄体収納容器13を容器保持手段20が保持するときには、直線移動用保持枠18を搬送テーブル64に対して略垂直にして、容器保持手段20によって廃棄体収納容器13を保持する。廃棄体収納容器13を廃棄体定置台304上の所定位置に定置する際には、直線駆動装置16によって廃棄体保持ヘッド12に備えられた容器保持手段20が、旋回ポール3(図2、3参照)の径方向へ直線移動するとともに、直線移動用保持枠18が旋回ポール3とともに回転軸Gを中心として旋回移動する(ステップS104)。この容器保持手段20の直線移動と旋回移動とによって、廃棄体収納容器13は、任意の極座標Tr(r、θ)の位置へ移動することができる。
【0052】
直線移動用保持枠18の旋回中、及び廃棄体収納容器13を定置するときには、容器保持手段20が回転駆動装置17によって第2回転軸である容器保持手段回転軸gを中心として旋回し、断面コの字形状である前記容器保持手段20の開口側が常に重力の作用方向を向くようにする。すなわち、廃棄体収納容器13の底面(トラニオン14が取り付けられていない面)が常に水平になるようにする。これによって、直線移動用保持枠18の旋回中においては廃棄体収納容器13の水平を維持して確実に廃棄体収納容器13を保持し、定置時においては廃棄体収納容器13の底面を水平にして(ステップS105)、処分領域Hの所定位置へ定置することができる。
【0053】
廃棄体収納容器を処分領域Hの所定位置へ定置する際には、プッシャーシリンダ23を駆動してプッシャーゲージ24を処分領域H側へ押出す。すると、廃棄体収納容器13を保持した容器保持手段20は、図13や図9に示すように、廃棄体収納容器とともに充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の開口部50oから処分領域H側へ突出する。次に、直線駆動装置16を駆動して、廃棄体収納容器13を所定の定置位置へ定置する(ステップS106)。その後、プッシャーシリンダ23を再び駆動してプッシャーゲージ24を処分領域Hとは反対側へ移動させて、廃棄体収納容器13のトラニオン14と容器保持手段20との係合を解いて、廃棄体収納容器を開放する。
【0054】
処分領域Hの所定位置すべてに廃棄体収納容器13を定置するまで上記ステップS103〜ステップS106を繰り返す(ステップS107;No)。図10に示すように、処分領域Hの所定位置すべてに廃棄体収納容器13を格納したら(ステップS107;Yes)、所定数の廃棄体収納容器13を定置した処分領域Hへモルタルを注入して、廃棄体収納容器13を固定する。このため、図14に示すように、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の遮蔽板50aを駆動して処分トンネル枠302に向かって押し付けるとともに、開口部遮蔽板50bによって充填材型枠兼放射線遮蔽壁50の開口部50oを閉じて、廃棄体収納容器13を定置した区画を封止する(ステップS108)。
【0055】
続いて、廃棄体定置部100のバルブ71(図2)と、遮蔽部のバルブ73(図6)とを、取り外し可能なフレキシブルホース74でつなぐ。このように、取り外し可能なフレキシブルホース74を使用することにより、廃棄体収納容器13の定置時には、旋回ポール3が自由に旋回できる。充填材供給設備80から充填材供給管78、フレキシブルホース74及び定置手段側モルタル供給管70を介して、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50で封止した区画へモルタルを供給する。このように、充填材型枠兼放射線遮蔽壁50で封止した区画へ充填材であるモルタルを注入して固化する(ステップS109、図15)。モルタルを注入して固化するまでは数日要するので、その期間は放射性廃棄体定置装置10をそのままの状態にしておく。
【0056】
モルタルが固化したら、次の区画へ廃棄体収納容器13を定置するため、放射性廃棄体定置装置10を処分領域Hとは反対側に移動させる(ステップS110)。1本の処分トンネル300内におけるすべての処分領域Hに廃棄体収納容器13を定置してモルタルで封入するまで放射性廃棄体定置装置10の移動と廃棄体収納容器13の定置とを繰り返す(ステップS111;No)。1本の処分トンネル300内におけるすべての処分領域に廃棄体収納容器13を定置してモルタルで封入したら(ステップS111;Yes)、次の処分トンネル300へ移動する(ステップS112)。次に、図15、図16及び図18を用いて、放射性廃棄体定置装置10の移動方法について説明する。
【0057】
処分領域Hへ注入したモルタルが固化したら、放射性廃棄体定置装置10の廃棄体定置部100に設けられた廃棄体定置部固定用ジャッキ2jを処分トンネル枠302に向かって押し付けて、廃棄体定置部100を固定する(ステップS201)。そして、遮蔽部200に設けられた遮蔽部固定用ジャッキ202jを解除して、推進ジャッキ40を伸ばす方向に駆動する(ステップS202)。すると、図15に示すように、遮蔽部200は廃棄体収納容器搬入側Dに向かって移動する。
【0058】
処分トンネル300内の所定位置まで遮蔽部200が移動するまで推進ジャッキ40を駆動し(ステップS203;No)、所定位置まで遮蔽部200が移動したら(ステップS203;Yes)、推進ジャッキ40の駆動を停止する(ステップS204)。次に、遮蔽部200に設けられた遮蔽部固定用ジャッキ202jを処分トンネル枠302に向かって押し付けて、遮蔽部200を固定する(ステップS205)。次に、推進ジャッキ40を縮める方向に駆動して(ステップS206)、廃棄体定置部100を廃棄体収納容器搬入側Dへ移動させる。
【0059】
処分トンネル300内の所定位置まで廃棄体定置部100が移動するまで推進ジャッキ40を駆動し(ステップS207;No)、廃棄体定置部100を移動させる(図16)。所定位置まで廃棄体定置部100が移動したら(ステップS207;Yes)、推進ジャッキ40の駆動を停止する(ステップS208)。そして、廃棄体定置部100に設けられた廃棄体定置部固定用ジャッキ2jを処分トンネル枠302に向かって押し付けて、廃棄体定置部100を固定する(ステップS209)。そして、次の処分領域Hへ廃棄体収納容器13を定置する。このような手順によって、放射性廃棄体定置装置10を移動させて、処分トンネル300の全長にわたって廃棄体収納容器を処分することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る放射性廃棄体定置装置では、廃棄体定置部とともに遮蔽部を設けたので、放射性廃棄体から放射される放射線を遮蔽して、定置作業時の安全性を十分に確保することができる。また、廃棄体収納容器の定置中に万一廃棄体定置部が故障した場合には、遮蔽部を介してコンクリート等の充填材によって廃棄体定置部を処分トンネル内に埋め込むことにより、安全性を十分に確保できる。
【0061】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置では、廃棄体定置部とともに遮蔽部を設けたので、放射性廃棄体から放射される放射線を遮蔽して、定置作業時の安全性を十分に確保することができる。また、廃棄体収納容器の定置中に万一廃棄体定置部が故障して、修理が不可能である場合には、遮蔽部を介してコンクリート等の充填材によって廃棄体定置部を処分トンネル内に埋め込むことにより、安全性を十分に確保できる。また、所定数の廃棄体を簡易に位置決めして定置することができる。
【0062】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置では、遮蔽部を処分トンネル内に固定する遮蔽部の固定手段と、廃棄体定置部を処分トンネル内に固定する廃棄体定置部の固定手段とを交互に作動・解除して駆動手段を駆動するようにした。これにより放射性廃棄体定置装置単独で処分トンネル内を移動することができる。その結果、放射性廃棄体の定置作業が簡略化されるとともに、人間の関与する機会を低減できるので、作業の安全性も確保できる。
【0063】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置では、廃棄体定置部の保持部側に、さらに円形の充填材型枠兼放射線遮蔽壁を備えるようにした。これによって、放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器の定置作業時には、廃棄体収納容器から放射される放射線を遮蔽して、作業の安全性を確保することができる。
【0064】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置では、モルタル等の充填材を注入するときには、充填材型枠兼放射線遮蔽壁を充填材の型枠にするとともに、充填材型枠兼放射線遮蔽壁に備えた充填材遮蔽板によって充填材を注入する区画を遮蔽するようにした。その結果、モルタル等の充填材で廃棄体を定置した区画を封止する場合には、充填材の型枠を設ける作業が不要になるので、安全かつ効率的に封止作業を進めることができる。また、充填材の漏れを防止できるので、効率的に封止作業を進めることができる。
【0065】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置装置は、廃棄体定置部と充填材供給源との間を取り外し可能な配管で接続するようにした。これにより、放射性廃棄体を収納した廃棄体収納容器の定置作業時には充填材を供給する配管を取り外して、回転をともなう廃棄体収納容器の定置作業を円滑に進めることができる。
【0066】
また、次の発明に係る放射性廃棄体定置方法は、処分トンネル内の所定区画へモルタル等の充填材で当該区画を封止する場合には、充填材型枠兼放射線遮蔽壁を充填材の型枠として、充填材固化後には当該充填材型枠兼放射線遮蔽壁を移動して、次の廃棄体収納容器を定置する区画を形成するようにした。これによって、充填材型枠兼放射線遮蔽壁は充填材注入工程毎に作る必要はないので、充填材の注入作業を効率化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射性廃棄体定置装置を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る放射性廃棄体定置装置が備える廃棄体定置部の一例を示す側断面図である。
【図3】図2の矢印A方向のB−B断面から見た本発明に係る放射性廃棄体定置装置が備える廃棄体定置部の一例を示す正面図である。
【図4】廃棄体収納容器を示す説明図である。
【図5】容器保持手段の正面図である。
【図6】本発明に係る放射性廃棄体定置装置が備える遮蔽部を示す全体図である。
【図7】図6に示す遮蔽部の正面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る充填材型枠兼放射線遮蔽壁を示す説明図である。
【図9】廃棄体収納容器の定置手順を示す説明図である。
【図10】廃棄体収納容器の定置手順を示す説明図である。
【図11】廃棄体収納容器を定置する廃棄体定置台が形成された処分トンネルの断面図である。
【図12】本発明に係る放射性廃棄体定置方法の手順を説明するフローチャートである。
【図13】本発明に係る放射性廃棄体定置方法を示す説明図である。
【図14】本発明に係る放射性廃棄体定置方法を示す説明図である。
【図15】本発明に係る放射性廃棄体定置方法を示す説明図である。
【図16】本発明に係る放射性廃棄体定置方法を示す説明図である。
【図17】本発明に係る放射性廃棄体定置方法を示す説明図である。
【図18】本発明に係る放射性廃棄体定置方法に係る放射性廃棄体定置装置の移動手順を示す説明図である。
【図19】容器保持手段が廃棄体収納容器を保持して所定の位置に定置する動作を示す説明図である。
【符号の説明】
2 本体胴部
2j 廃棄体定置部固定用ジャッキ
3 旋回ポール
10 放射性廃棄体定置装置
12 廃棄体保持ヘッド
13 廃棄体収納容器
16 直線駆動装置
17 回転駆動装置
18 直線移動用保持枠
20 容器保持手段
23 プッシャーシリンダ
24 プッシャーゲー
0 推進ジャッキ
50 充填材型枠兼放射線遮蔽壁
50a、50a1、50a2 遮蔽板
50b 開口部遮蔽板
50o 開口部
52 モルタル注入孔
74 フレキシブルホース
100 廃棄体定置部
200 遮蔽部
202 本体胴部
202j 遮蔽部固定用ジャッキ
204i 入口側遮蔽壁
204o 出口側遮蔽壁
206i 搬入口
206o 搬出口
208i シャッター
208o シャッター
300 処分トンネル

Claims (7)

  1. 放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置される筒状の廃棄体定置部側本体胴部と、放射性廃棄体が内部に収納された廃棄体収納容器を前記処分トンネル内の所定の定置部へ定置する容器保持手段と、前記廃棄体定置部側本体胴部の外周部に設けられて前記処分トンネル内に前記廃棄体定置部側本体胴部を固定する廃棄体定置部固定手段とを有する廃棄体定置部と、
    放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置されるとともに、両端部に遮蔽壁を備えた筒状の遮蔽部側本体胴部と、前記遮蔽部側本体胴部の外周部に設けられて前記処分トンネル内に前記本体胴部を固定する遮蔽部側固定手段とを有するとともに、前記処分トンネルの入口側に配置される遮蔽部と、
    前記廃棄体定置部と前記遮蔽部との間に配置される推進ジャッキが伸縮するように駆動されて、前記廃棄体定置部、前記遮蔽部を移動させる装置推進手段と、
    を有することを特徴とする放射性廃棄体定置装置。
  2. 放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置される筒状の廃棄体定置部側本体胴部と、前記廃棄体定置部側本体胴部の内部に存在するとともに前記廃棄体定置部側本体胴部の軸方向に平行な第1回転軸を中心として旋回し、かつ前記第1回転軸と平行な第2回転軸を有するとともに前記第1回転軸と直交する直線上を移動するヘッド部と、前記ヘッド部に支持されるとともに、前記第2回転軸を中心として旋回可能であって、放射性廃棄体が内部に収納された廃棄体収納容器を保持して所定の定置部へ定置する容器保持手段と、前記容器保持手段を前記廃棄体定置部側本体胴部の軸方向に対して平行な方向に移動可能な押出し手段と、前記廃棄体定置部側本体胴部の外周部に設けられて、前記処分トンネル内に前記本体胴部を固定する廃棄体定置部側固定手段とを有する廃棄体定置部と、
    放射性廃棄体の処分トンネル内部に配置される筒状の遮蔽部側本体胴部と、前記遮蔽部側本体胴部の両端部に設けられるとともに、前記廃棄体収納容器が通過する開閉部を有する遮蔽壁と、前記遮蔽部側本体胴部の外周部に設けられて、前記処分トンネル内に前記遮蔽部側本体胴部を固定する遮蔽部側固定手段とを有し、前記廃棄体定置部が有する前記容器保持手段の反対側に配置される遮蔽部と、
    前記廃棄体定置部と前記遮蔽部との間に配置される推進ジャッキが伸縮するように駆動されて、前記廃棄体定置部、前記遮蔽部を移動させる装置推進手段と、
    を有することを特徴とする放射性廃棄体定置装置。
  3. 前記遮蔽部が移動するときには、前記遮蔽部の固定を解除するとともに前記廃棄体定置部を固定して前記駆動手段を駆動し、前記廃棄体定置部が移動するときには、前記廃棄体定置部の固定を解除するとともに前記遮蔽部を固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性廃棄体定置装置。
  4. 前記廃棄体定置部は、前記容器保持手段が通る開口部を有する円形の充填材型枠兼放射線遮蔽壁を有し、
    前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁は、前記廃棄体定置部側本体胴部の内周面に沿って回転する旋回ポールとともに回転することで、前記旋回ポールとともに旋回移動する直線移動用保持枠に取り付けられ、前記旋回ポールの径方向へ前記容器保持手段を直線運動させる直線移動部とともに旋回することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射性廃棄体定置装置。
  5. 前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁は、その径方向に放射状に広がる複数の充填材遮蔽板と、前記開口部封止手段と、充填材注入孔とを備え、前記廃棄体収納容器を定置した後における前記処分トンネル内の区画へ充填材を注入する際には前記充填材遮蔽板を前記処分トンネル内壁に当接させ、前記開口部を封止して、充填材の漏れを抑制するとともに、前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁を充填材の型枠とすることを特徴とする請求項4に記載の放射性廃棄体定置装置。
  6. 前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁を介して充填材を注入するにあたっては、前記廃棄体定置部と充填材供給源との間を取り外し可能な配管で接続することを特徴とする請求項5に記載の放射性廃棄体定置装置。
  7. 放射性廃棄体が内部に収納された廃棄体収納容器を放射性廃棄体の処分トンネル内の所定区画に定置する工程と、
    径方向に放射状に広がる複数の充填材遮蔽板と、充填材注入孔とを有する充填材型枠兼放射線遮蔽壁の前記充填材遮蔽板を前記処分トンネル内壁に当接させて充填材の型枠とする工程と、
    前記廃棄体収納容器を定置した区画に充填材を注入する工程と、
    前記充填材の固化後に前記充填材型枠兼放射線遮蔽壁を前記充填材で固化した区画の反対方向に所定距離移動して、次の廃棄体収納容器を定置する区画を形成する工程と、
    を有することを特徴とする放射性廃棄体定置方法。
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JP4538807B2 (ja) * 2005-09-06 2010-09-08 清水建設株式会社 放射性廃棄物処分施設における搬送定置装置の遮蔽方法及び搬送定置装置の運転装置

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