JP4131283B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置では、例えば特許文献1に開示されているように、シール材によって互いに貼り合わされた一対の対向基板及び素子基板間に電気光学物質を挟持してなる。そして、素子基板上の画素領域の周辺に位置する周辺領域において、例えば対向基板の4つの角部に対して、シール材が配置されたシール領域を避けて上下導通端子を配置すると共に、対向基板及び素子基板間に、上下導通端子に対応させて配置し且つ上下導通端子に電気的に接続させた上下導通材によって一対の基板間の電気的な上下導通をとる。
また、素子基板上の周辺領域には、画素領域に配列される複数の画素部を駆動するための周辺回路部が設けられると共に、周辺回路用引き回し配線がその一端側から他端側に向かって引き回され、一端側及び他端側の少なくともいずれか一方において周辺回路部と電気的に接続される。素子基板上において、周辺回路用引き回し配線は、上下導通端子に対して、上下導通端子の配置を避けて引き回される。
特開平10−253990号公報
しかしながら、上述したような構成によれば、周辺回路用引き回し配線において上下導通端子の周囲を引き回される部分は、上下導通端子の配置を考慮したパターンとして形成する必要があるため、設計上の自由度が制限される。この点に加えて、更に素子基板上の周辺領域において、対向基板の角部では、上下導通端子の配置スペースと、周辺回路用引き回し配線を引き回す領域を確保するために、素子基板上の周辺領域を狭小化するのが困難となる。
ここで、素子基板及び対向基板間において、両基板の間隙の間隔即ちギャップをいずれの箇所においても概ね均一な値とするために、上下導通端子は対向基板の4つの角部に配置するのが好ましい。よって、周辺回路用引き回し配線を引き回すために、上下導通端子を4つの角部のいずれかに配置する構成とすると、素子基板及び対向基板間において、上下導通端子が配置された箇所と、上下導通端子が配置されない箇所とではギャップの相違が生じ、このようなギャップ斑に起因して、表示不良が発生するおそれがある。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、高品質な画像表示を行うと共に小型化することが可能な電気光学装置及び該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、互いに対向配置された一対の対向基板及び素子基板と、前記素子基板上に配列された複数の画素電極と、前記対向基板上に、前記画素電極と対向するように設けられた対向電極と、前記素子基板上の前記複数の画素電極が配列された画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられ、前記複数の画素電極を駆動する周辺回路部と、前記素子基板上の前記周辺領域に設けられ、前記対向基板及び前記素子基板間の電気的な導通をとる上下導通端子と、前記素子基板上の前記周辺領域に引き回され、前記周辺回路部に電気的に接続されると共に、前記素子基板上で平面的に見て前記上下導通端子と重畳する重畳部分を有し、少なくとも該重畳部分が前記上下導通端子より下層側に配置される周辺回路用引回配線とを備える。
本発明の電気光学装置によれば、その駆動時には、周辺回路部によって各画素が駆動されると、画素毎に画素電極及び対向電極の各々の電位によって規定される印加電圧が、一対の対向基板及び基板間に挟持された電気光学物質の一例である液晶に印加される。これにより、画素毎に、液晶の配向状態を制御することが可能となる。ここで、対向電極は、素子基板上の周辺領域に配置された上下導通端子に対して、対向基板及び素子基板間の電気的な導通によって、電気的に接続されることにより、所定電位に維持される。
本発明では、周辺回路部は、素子基板上の周辺領域に引き回される周辺回路用引回配線と電気的に接続される。そして、上下導通端子は、周辺回路用引回配線に対して、素子基板上で平面的に見て、周辺回路用引回配線における重畳部分と重畳するように配置される。周辺回路用引回配線において、重畳部分は、素子基板上において上下導通端子の下層側に配置される。
よって、本発明によれば、素子基板上の周辺領域において、その上下導通端子が設けられた箇所においても、周辺回路用引回配線を引き回すことが可能となる。従って、素子基板上の上下導通端子が配置される箇所では、上下導通端子の配置及び周辺回路用引回配線の引き回しに要するスペースを、既に説明したような特許文献1の構成と比較して、より狭小化させることが可能となり、素子基板上の周辺領域を狭小化させることが可能となる。また、このように周辺領域を狭小化させたとしても、上下導通端子の配置を考慮せずに、上下導通端子の配置について設計上の変更を伴うことなく周辺回路用引回配線を引き回すことができる。これにより、上下導通端子及び周辺回路用引回配線の各々の設計上の自由度をより大きく確保することが可能となる。
この結果、本発明の電気光学装置では容易に小型化することが可能となると共に、小型化しても、既に説明したようなギャップ斑に起因する表示不良の発生を防止し、高品質な画像表示を行うことが可能となる。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記画素電極より下層側に配置され、前記画素電極を駆動するための配線及び電子素子を備え、前記上下導通端子は、前記配線及び電子素子を構成する複数の導電膜のうちいずれか一の導電膜と同一膜から形成され、前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分は、前記複数の導電膜のうち前記一の導電膜よりも下層側に配置された他の導電膜と同一膜から形成される。
この態様によれば、電気光学装置の製造プロセスで、素子基板上において、一の導電膜及び他の導電膜と共に、周辺領域において上下導通端子及び周辺回路用引回配線における少なくとも重畳部分を形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、より簡略化することができる。尚、ここでいう「同一膜」とは、製造工程における同一機会に成膜される膜を意味し、同一種類の膜を意味する。
上述した、上下導通端子が前記一の導電膜と同一膜から形成されると共に、周辺回路用引回配線の重畳部分が前記一の導電膜よりも下層側に配置された前記他の導電膜と同一膜から形成される態様では、前記一の導電膜及び前記他の導電膜は金属膜から形成されるように構成してもよい。
この場合には、周辺回路用引回配線における少なくとも他の導電膜と同一膜から形成される重畳部分、及び一の導電膜と同一膜から形成される上下導通端子の各々について、電気的な抵抗を比較的低抵抗とすることが可能となる。尚、ここにいう「金属膜」とは、アルミニウム等の金属を含む導電材料により形成される導電膜のことを意味する。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記画素電極より下層側に配置され、前記画素電極を駆動するための配線及び電子素子を備え、前記上下導通端子は、前記画素電極と同一膜から形成され、前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分は、前記配線及び電子素子を構成する複数の導電膜のいずれかと同一膜から形成される。
この態様によれば、電気光学装置の製造プロセスで、素子基板上において、画素電極と、この画素電極より下層側に配置される複数の導電膜のいずれかと共に、周辺領域において上下導通端子及び周辺回路用引回配線の少なくとも重畳部分を形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、より簡略化することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記素子基板上の前記周辺領域に形成され、前記対向電極を所定電位とするための対向電極電位が供給されると共に、少なくとも前記上下導通端子と電気的に接続される接続部分が前記上下導通端子と同一膜から形成される対向電極電位線を備える。
この態様によれば、対向電極電位線は、素子基板上の周辺領域において、その一端側から他端側に向かって引き回されて、他端側において接続部分が上下導通端子と電気的に接続される。また、電気光学装置の駆動時に、対向電極電位線の接続部分より上下導通端子に対向電極電位が供給され、電気的な上下導通によって、対向電極は対向電極電位に基づく所定電位となる。
この態様では、電気光学装置の製造プロセスにおいて、対向電極電位線における少なくとも接続部分は、上下導通端子と共に形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、簡略化することが可能となる。
また、素子基板上において、対向電極電位線における少なくとも接続部分は、上下導通端子と同一膜から形成される、即ち、周辺回路用引回配線の少なくとも重畳部分と異なる層に配置される。よって、素子基板上の上下導通端子が配置される箇所で、対向電極電位線の接続部分及び周辺回路用引回配線の引き回しに要するスペースを狭小化させることが可能となり、対向電極電位線の接続部分の配置を考慮せずに、周辺回路用引回配線を引き回すことができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記素子基板上の前記周辺領域に形成され、前記対向電極を所定電位とするための対向電極電位が供給されると共に、少なくとも前記上下導通端子と電気的に接続される接続部分が前記上下導通端子より下層側に配置される対向電極電位線を備え、
該対向電極電位線における前記接続部分は、前記上下導通端子と、前記接続部分及び前記上下導通端子を層間絶縁する層間絶縁膜を貫通して開孔されたコンタクトホールを介して、電気的に接続される。
この態様によれば、素子基板上の周辺領域において、上下導通端子のパターン形状を、素子基板上で平面的に見て、対向電極電位線の接続部分と分離する島状のパターンとして形成することが可能となる。よって、上述したように対向電極電位線の接続部分を上下導通端子と同一膜から形成して、同層に配置させる構成と比較して、上下導通端子の電気的な抵抗をより低抵抗とすることができる。
尚、この態様では、素子基板上の周辺領域において、対向電極電位線の少なくとも接続部分は、周辺回路用引回配線の少なくとも重畳部分に対して、同層に配置されてもよいし異なる層に配置されてもよい。
上述した、対向電極電位線の接続部分が上下導通端子より下層側に配置される態様では、前記対向電極電位線のうち少なくとも前記接続部分は、前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分と異なる層に配置されるように構成してもよい。
この場合には、素子基板上の上下導通端子が配置される箇所で、対向電極電位線の接続部分及び周辺回路用引回配線の引き回しに要するスペースを狭小化させることが可能となり、対向電極電位線の接続部分の配置を考慮せずに、周辺回路用引回配線を引き回すことができる。
上述した、対向電極電位線の接続部分が周辺回路用引回配線と異なる層に配置される態様では、前記対向電極電位線のうち少なくとも前記接続部分は、前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分より上層側に配置されるように構成してもよい。
この場合には、素子基板上における上下導通端子が配置される箇所における断面部分の上下方向で、上下導通端子と周辺回路用引回配線の重畳部分との間に対向電極電位線の接続部分を介在させることにより、次のような利点を得ることが可能となる。即ち、電気光学装置の製造プロセスにおいて、対向基板及び素子基板を貼り合せる工程では、対向電極及び上下導通端子を電気的に接続させるために、上下導通材が形成され、対向基板及び素子基板はシール材によって圧着される。この際、上下導通端子と接触する上下導通材が上下導通端子を突き抜けて、周辺回路用引回配線の重畳部分に接触する事態を、上述したように対向電極電位線の接続部分を介在させることで、防止することができる。
上述した対向電極電位線の接続部分が上下導通端子より下層側に配置される態様では、前記画素電極より下層側に配置されており、前記画素電極を駆動するための配線及び電子素子を備え、前記対向電極電位線のうち少なくとも前記接続部分は、前記配線及び電子素子を構成する複数の導電膜のいずれかと同一膜から形成されるように構成してもよい。
この場合には、電気光学装置の製造プロセスで、素子基板上において、画素電極より下層側に配置される複数の導電膜のいずれかと共に、周辺領域において対向電極電位線の少なくとも接続部分を形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、より簡略化することができる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備してなる。
本発明の電子機器は、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品質な画像表示を行うと共に小型化することが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)を用いた表示装置等を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
<1:第1実施形態>
本発明の電気光学装置に係る第1実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
先ず、本実施形態における液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに、図1は、本発明に係る「素子基板」の一例であるTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に、対向基板の側から見た液晶装置の概略的な平面図であり、図2は、図1のH−H'断面図である。
図1及び図2において、液晶装置は、対向配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20とから構成されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間には液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画素領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、例えばシール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材(図示せず)が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aaの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。本実施形態において、額縁遮光膜53によって規定される額縁領域は、TFTアレイ基板10上で平面的に見て、例えば画素領域10aに対して、画素領域10aの内周側の一部の領域に額縁状に重畳するように、配置される。そして、画素領域10aにおいて額縁領域によって規定される領域が、画像表示が行われる有効領域即ち画像表示領域10aaとなる。尚、画素領域10aにおいて額縁領域に重畳する領域はダミー領域として構成され、このダミー領域に配列された画素部ではダミー画素部として例えば全体的に黒色(最低階調)の表示が行われることにより、表示画像の縁が黒く縁取られる。
TFTアレイ基板10上における、画素領域10aの周辺に位置する周辺領域において、本発明に係る「周辺回路部」は、データ線駆動回路101及びサンプリング回路301、走査線駆動回路104、外部回路接続端子102を含んで形成される。
TFTアレイ基板10上における周辺領域において、シール領域より外周側に、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102が、TFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。また、TFTアレイ基板10上の周辺領域のうちシール領域より内側に位置する領域には、TFTアレイ基板10の一辺に沿う画像表示領域10aaの一辺に沿って且つ額縁遮光膜53に覆われるようにしてサンプリング回路301が配置される。
また、走査線駆動回路104は、TFTアレイ基板10の一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aaの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間を電気的に接続するため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
また、TFTアレイ基板10上の周辺領域において、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、上下導通端子106が配置されると共に、このTFTアレイ基板10及び対向基板20間には上下導通材107が上下導通端子106に対応して該端子106に電気的に接続されて設けられる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor)や走査線、データ線等の配線上に画素電極9aが、更にその上から配向膜(図2中において図示省略)が形成されている。尚、本実施形態では、画素スイッチング素子はTFTのほか、各種トランジスタ或いはTFD等により構成されてもよい。
他方、対向基板20上の画像表示領域10aaには、格子状又はストライプ状の遮光膜23が形成され、この遮光膜23上(図2中遮光膜23より下側)に、液晶層50を介して複数の画素電極9aと対向する対向電極21が形成されている。更に、同図中には図示しない配向膜が形成される。
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。そして、液晶装置の駆動時、夫々に電圧が印加されることで、画素電極9aと対向電極21との間には液晶保持容量が形成される。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104の他に、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等が形成されていてもよい。
次に、液晶装置に係る電気的な構成について、図3及び図4を参照して説明する。ここに、図3は、TFTアレイ基板上の周辺領域における各種駆動回路の配置関係や電気的な接続関係等の構成を概略的に示すブロック図であり、図4は、複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路を示す回路図である。
図3において、TFTアレイ基板10上における画素領域10aには、マトリクス状に配置された複数の画素電極9aと、互いに交差して配列された複数の走査線11a及びデータ線6aとが形成され、走査線11a及びデータ線6aの交差に対応して画素に対応する画素部が構築されている。
また、TFTアレイ基板10上における周辺領域には、周辺回路部を構成するデータ線駆動回路101及びサンプリング回路301、並びに走査線駆動回路104が設けられている。
走査線駆動回路104には、例えば外部回路(図示省略)より外部回路接続端子102を介して、Yクロック信号CLY(並びにその反転信号である反転Yクロック信号CLYinv)、YスタートパルスDYが供給される。走査線駆動回路104は、YスタートパルスDYが入力されると、Yクロック信号CLY及び反転Yクロック信号CLYinvに基づくタイミングで走査信号を順次生成して出力する。
本実施形態では、データ線駆動回路101には、外部回路接続端子102を介して、外部回路よりXクロック信号CLX(並びにその反転信号である反転Xクロック信号CLXinv)、XスタートパルスDXが供給される。そして、データ線駆動回路101は、XスタートパルスDXが入力されると、Xクロック信号CLX及び反転Xクロック信号XCLXinvに基づくタイミングで、サンプリング回路駆動信号S1、・・・、Snを順次生成して出力する。
サンプリング回路301は、Pチャネル型又はNチャネル型の片チャネル型TFT、若しくは相補型のTFTから構成されたサンプリングスイッチ302を複数備える。サンプリング回路301には、外部回路より外部回路接続端子102に供給された画像信号VID1〜VID6が、画像信号線115を介して供給される。ここで、画像信号線115は、例えば外部回路において、例えば6相にシリアル−パラレル変換、即ち相展開された画像信号VID1〜VID6に対応して6本設けられる。
そして、各サンプリングスイッチ302は、データ線駆動回路101から出力されて供給されるサンプリング回路駆動信号Si(i=1、・・・、n)に応じて、6本のデータ線6aを1群とするデータ線群毎に、画像信号VID1〜VID6を供給する。従って、本実施形態では、複数のデータ線6aをデータ線群毎に駆動するため、駆動周波数が抑えられる。
図4において、液晶装置の画素領域10aにおいて、走査線11a及びデータ線6aの各交点に対応してマトリクス状に配列された複数の画素部には、それぞれ、画素電極9aと当該画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号VIDk(但し、k=1、2、3、・・・、6)が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。また、TFT30のゲートにゲート電極3aが電気的に接続されており、画素電極9aはTFT30のドレインに電気的に接続されている。
走査線駆動回路104から出力される走査信号G1、・・・、Gmによって、各走査線11aは線順次に選択される。選択された走査線11aに対応する画素部において、TFT30にゲート電極3aを介して走査信号Gj(但し、j=1、2、3、・・・、m)が供給されると、TFT30はオン状態となり、画素電極9aには、TFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aより画像信号VIDkが所定のタイミングで供給される。これにより、液晶には、画素電極9a及び対向電極21の各々の電位によって規定される印加電圧が印加される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置からは画像信号VID1〜VID6に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。この蓄積容量70は、走査線11aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むとともに定電位に固定された容量電極300を含んでいる。
次に、図3及び図4を参照して説明した動作を実現する画素部の具体的構成について、図5を参照して説明する。図5は、画素部の断面部分の構成を示す断面図である。尚、図5においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。この点については、後述する図6以降の各図について同様であり、係る縮尺については各図毎でも互いに異なることもある。
図5において、液晶装置は、例えば、石英基板、ガラス基板、シリコン基板からなるTFTアレイ基板10と、これに対向配置される、例えばガラス基板や石英基板からなる対向基板20とを備えている。
TFTアレイ基板10の側には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電極9aは、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。他方、対向基板20の側には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は、上述の画素電極9aと同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。
このように対向配置されたTFTアレイ基板10及び対向基板20間には、シール材52(図1及び図2参照)により囲まれた空間に液晶等の電気光学物質が封入され、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。
一方、TFTアレイ基板10上には、前記の画素電極9a及び配向膜16の他、これらを含む各種の構成が積層構造をなして備えられている。以下では、この積層構造について、下から順に説明する。
先ず、TFTアレイ基板10上において、第1層には、走査線11aが設けられ、走査線11aより上層側に下地絶縁膜12が設けられている。
この下地絶縁膜12より上層側の第2層には、ゲート電極3aを含むTFT30が設けられている。TFT30は、例えばLDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、その構成要素としては、ゲート電極3a、ゲート電極3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a´、ゲート電極3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁膜2、半導体層1aにおける低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。また、この第2層に、上述のゲート電極3aと同一膜として中継電極719が形成されている。
ここで、下地絶縁膜12にはコンタクトホール12cvが掘られており、このコンタクトホール12cv全体を埋めるようにして、ゲート電極3aが形成されることにより、該ゲート電極3aには、これと一体的に形成された側壁部3bが延設されるようになっている。
TFTアレイ基板10上において、TFT30ないしゲート電極3a及び中継電極719より上層側に第1層間絶縁膜41が形成される。第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ソース領域1dと後述するデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール81が、後記第2層間絶縁膜42を貫通しつつ開孔されている。また、第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ドレイン領域1eと蓄積容量70を構成する下部電極71とを電気的に接続するコンタクトホール83が開孔されている。更に、第1層間絶縁膜41には、蓄積容量70を構成する画素電位側容量電極としての下部電極71と中継電極719とを電気的に接続するためのコンタクトホール881が開孔されている。更に加えて、第1層間絶縁膜41には、中継電極719と後述する第2中継電極6a2とを電気的に接続するためのコンタクトホール882が、後記第2層間絶縁膜42を貫通しつつ開孔されている。
第1層間絶縁膜41より上層側の第3層には、蓄積容量70が設けられている。蓄積容量70は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに接続された画素電位側容量電極としての下部電極71と、固定電位側容量電極としての容量電極300とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。
下部電極71は、画素電位側容量電極としての機能のほか、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレイン領域1eとを中継接続する機能をもつ。また、容量電極300は、後述する固定電位とされた容量線400と電気的に接続されている。尚、誘電体膜75は、例えば下層に酸化シリコン膜75a、上層に窒化シリコン膜75bというように二層構造を有する。
蓄積容量70より上層側には、第2層間絶縁膜42が形成される。第2層間絶縁膜42には、TFT30の高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを電気的に接続する、前記のコンタクトホール81が開孔されているとともに、前記容量線用中継層6a1と蓄積容量70の上部電極たる容量電極300とを電気的に接続するコンタクトホール801が開孔されている。更に、第2層間絶縁膜42には、第2中継電極6a2と中継電極719とを電気的に接続するための、前記のコンタクトホール882が形成されている。
そして、第2層間絶縁膜42より上層側の第4層に、本発明に係る「下層側導電膜」の一例としてのデータ線6aが設けられている。データ線6aは、例えば、下層より順に、アルミニウムからなる層(図5における符号41A参照)、窒化チタンからなる層(図5における符号41TN参照)、窒化シリコン膜からなる層(図5における符号401参照)の三層構造を有する膜として形成されている。また、第4層には、データ線6aと同一膜として、容量線用中継層6a1及び第2中継電極6a2が形成されている。
データ線6aより上層側には、第3層間絶縁膜43が形成されている。この第3層間絶縁膜43には、前記の容量線400と容量線用中継層6a1とを電気的に接続するためのコンタクトホール803、及び、第3中継電極402と第2中継電極6a2とを電気的に接続するためのコンタクトホール804がそれぞれ開孔されている。
第3層間絶縁膜43より上層側の第5層には、本発明に係る「上層側導電膜」の一例としての容量線400が形成されると共に、容量線400と同一膜として、第3中継電極402が形成されている。この第3中継電極402は、後述のコンタクトホール89及び前記のコンタクトホール804を介して、第2中継電極6a2及び画素電極9a間の電気的接続を中継する機能を有する。ここで、容量線400及び第3中継電極402は、下層にアルミニウムからなる層、上層に窒化チタンからなる層の二層構造を有している。
最後に、第6層には、上述したように画素電極9aがマトリクス状に形成され、該画素電極9a上に配向膜16が形成されている。そして、画素電極9a下には、第4層間絶縁膜44が形成されている。第4層間絶縁膜44には、画素電極9a及び前記の第3中継電極402間を電気的に接続するためのコンタクトホール89が開孔されている。画素電極9aとTFT30との間は、コンタクトホール89及び第3中継層402並びに前述したコンタクトホール804、第2中継層6a2、コンタクトホール882、中継電極719、コンタクトホール881、下部電極71及びコンタクトホール83を介して、電気的に接続されることとなる。
以上説明したような画素部における構成は、各画素部において共通であり、図1から図3を参照して説明した画素領域10aには、かかる画素部における構成が周期的に形成されている。
次に、本実施形態において特徴的な構成についてより詳細に、図6及び図7を参照して説明する。ここに、図6は、図1において点線で囲まれた一部の構成を拡大して示す拡大平面図であって、図7は、図6のA0−A0’断面図である。
ここに、図6又は既に説明した図3に示すように、TFTアレイ基板10上の周辺領域には、本発明に係る「周辺回路用引回配線」の一例として、画像信号線115や走査線駆動回路用信号線118が形成されている。尚、図6には、図1における点線で囲まれる一部L12の構成を拡大して示してある。
上述した画像信号VID1〜VID6が供給される6本の画像信号線115は夫々、外部回路接続端子102に電気的に接続される一端側から、サンプリングスイッチ301に電気的に接続される他端側に向かって、データ線駆動回路101の周囲を迂回して引き回されて、データ線駆動回路101及びサンプリング回路301との間でデータ線6aの配列方向(即ちX方向)に沿って配線される。
また、図3を参照して説明したように、外部回路接続端子102から供給されるYクロック信号CLY(並びに反転Yクロック信号CLYinv)、YスタートパルスDYを走査線駆動回路104に供給するための信号線として、走査線駆動回路用信号線118が形成される。図3又は図6に示す構成例によれば、走査線駆動回路用信号線118は、外部回路接続端子102に電気的に接続される一端側から、データ線駆動回路101の周囲を、6本の画像信号線115の各々の一部に並走させて引き回され、他端側が走査線駆動回路104に電気的に接続される。
更に、TFTアレイ基板10上の周辺領域には、対向電極電位線71が、外部回路接続端子102に電気的に接続される一端側から、上下導通端子106に電気的に接続される他端側に向かって引き回されて形成される。液晶装置の駆動時に、対向電極電位線71には外部回路より外部回路接続端子102を介して対向電極電位LCCが供給され、更に対向電極電位LCCは対向電極電位線71より上下導通端子106に供給される。そして、対向基板20及びTFTアレイ基板10間の電気的な上下導通が、上下導通端子106が上下導通材107を介して対向電極21に電気的に接続されることによりとられ、このような上下導通によって対向電極電位LCCは対向電極21に供給される。対向電極電位LCCは、画素電極9aとの電位差を適正に保持して液晶保持容量を形成するための対向電極21の基準電位となる。
本実施形態では、図6において、上下導通端子106は、TFTアレイ基板10上で平面的に見て、走査線駆動回路用信号線118や画像信号線115に対して、重畳的に配置される。例えば上下導通端子106及び走査線駆動回路用信号線118の配置関係に着目すれば、図6又は図7において、上下導通端子106は、走査線駆動回路用信号線118の一部である重畳部分118aに対して、TFTアレイ基板10上で平面的に見て、重畳するように配置される。走査線駆動回路用信号線118において重畳部分118aはTFTアレイ基板10上で上下導通端子106の下層側に配置される。
また、本実施形態では、図6又は図7において、上下導通端子106は、例えば画素部において容量線400と同層である第3層間絶縁膜43より上層側に配置され且つ容量線400と同一膜により形成される。この場合、上下導通端子106は容量線400と同様に下層にアルミニウムからなる層、上層に窒化チタンからなる層の二層構造を有している。
他方、走査線駆動回路用信号線118における少なくとも重畳部分118aは、例えば画素部においてデータ線6aと同層である第2層間絶縁膜42より上層側に配置され且つデータ線6aと同一膜により形成される。この場合、走査線駆動回路用信号線118において、少なくとも重畳部分118aは、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層、窒化シリコン膜からなる層の三層構造を有する膜として形成されている。
よって、本実施形態では、液晶装置の製造プロセスで、TFTアレイ基板10上において、画素部における容量線400及びデータ線6aとともに、周辺領域において上下導通端子106及び走査線駆動回路用信号線118の少なくとも重畳部分118aを形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、より簡略化することができる。また、上下導通端子106及び走査線駆動回路用信号線118の少なくとも重畳部分118aを夫々アルミニウムからなる層を含む構成とすることが可能となり、電気的な抵抗を比較的低抵抗とすることができる。
また、対向電極電位線71は、接続部分71aにおいて上下導通端子106と電気的に接続される。対向電極電位線71において、少なくとも接続部分71aは、TFTアレイ基板10上において、上下導通端子106と同層に配置され、且つ同一膜により形成される。図6又は図7に示すように、例えば対向電極電位線71の接続部分71aは上下導通端子106として一体的に形成される。
よって、本実施形態では、液晶装置の製造プロセスにおいて、対向電極電位線71において少なくとも接続部分71aは、上下導通端子106と共に形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、簡略化することが可能となる。また、対向電極電位線71において、少なくとも接続部分71aが、走査線駆動回路用信号線118の少なくとも重畳部分118aと異なる層に配置されるため、TFTアレイ基板10上の上下導通端子106が配置される箇所で、対向電極電位線71の接続部分71a及び走査線駆動回路用信号線118の引き回しに要するスペースを狭小化させることが可能となり、対向電極電位線71の接続部分71aの配置を考慮せずに、走査線駆動回路用信号線118を引き回すことができる。
尚、図7に示すように、上下導通端子106の表面が、上下導通端子106より上層側の第4層間絶縁膜44より露出するように、第4層間絶縁膜44を貫通して上下導通端子106の表面に至る開孔を規定する開孔部106hが形成される。そして、液晶装置の製造プロセスにおいて、対向基板20及びTFTアレイ基板10を貼り合せる際に、開孔部106h内に上下導通材107が少なくとも部分的に配置され、第4層間絶縁膜44より露出する上下導通端子106の表面に接触する。
よって、以上説明した本実施形態では、TFTアレイ基板10上の周辺領域において、その上下導通端子106が設けられた箇所においても、走査線駆動回路用信号線118や画像信号線115を引き回すことが可能となる。よって、TFTアレイ基板10上の上下導通端子106が配置される箇所では、上下導通端子106の配置及び走査線駆動回路用信号線118等の引き回しに要するスペースを、より狭小化させることが可能となり、TFTアレイ基板10上の周辺領域を狭小化させることが可能となる。また、このように周辺領域を狭小化させたとしても、上下導通端子106の配置を考慮せずに、上下導通端子106の配置について設計上の変更を伴うことなく走査線駆動回路用信号線118等を引き回すことができる。これにより、上下導通端子106及び走査線駆動回路用信号線118等の各々の設計上の自由度をより大きく確保することが可能となる。
従って、液晶装置を容易に小型化することが可能となると共に、小型化しても、既に説明したようなギャップ斑に起因する表示不良の発生を防止し、高品質な画像表示を行うことが可能となる。
<2:第2実施形態>
次に、本発明の電気光学装置に係る第2実施形態について説明する。以下では、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、第1実施形態との共通箇所には、同一符号を付して示し、異なる点についてのみ図8及び図9を参照して説明する。尚、第1実施形態との共通箇所について、図1から図7を参照して説明することもある。
ここに、図8は、第2実施形態における上下導通端子及び対向電極電位線、走査線駆動回路用信号線の平面的なパターン形状や配置関係を概略的に示す平面図であって、図9は、図8のB0−B0’断面図である。以下においては、TFTアレイ基板10上の周辺領域において、上下導通端子106と重畳的に、本発明に係る「周辺回路用引回配線」の一例である走査線駆動回路用信号線118の一部が配置される場合の、上下導通端子106、走査線駆動回路用信号線118、及び対向電極電位線71の構成に着目して説明する。
図8又は図9に示すように、上下導通端子106は、例えば画素部における画素電極9aと同層である第4層間絶縁膜44より上層側に配置され且つ画素電極9aと同一膜により形成される。また、対向電極電位線71において少なくとも接続部分71aは、例えば画素部における容量線400と同層である第3層間絶縁膜43より上層側に配置され且つ容量線400と同一膜により形成される。そして、対向電極電位線71の接続部分71aは、第4層間絶縁膜44を貫通して接続部分71aの表面に至るコンタクトホール106aを介して上下導通端子106と電気的に接続される。
また、走査線駆動回路用信号線118において、少なくとも、上下導通端子106と重畳的に配置される重畳部分118aは、例えば画素部におけるデータ線6aと同層である第2層間絶縁膜42より上層側に配置され且つデータ線6aと同一膜により形成される。
よって、第2実施形態によれば、液晶装置の製造プロセスで、TFTアレイ基板10上において、画素部における、画素電極9a、更にはデータ線6aや容量線400とともに、周辺領域において上下導通端子106及び走査線駆動回路用信号線118の少なくとも重畳部分118a、更には対向電極電位線71の少なくとも接続部分71aを形成することが可能となり、製造プロセスの工程数を削減し、より簡略化することができる。
また、TFTアレイ基板10上において、対向電極電位線71の接続部分71aが、上下導通端子106と異なる層に配置されることにより、図8に示すように、上下導通端子106のパターン形状を、平面的に見て、対向電極電位線71の接続部分71aと、TFTアレイ基板10の基板面に対して垂直方向(即ち、図9中上下方向)で分離する島状のパターンとして形成することが可能となる。よって、第1実施形態における、対向電極電位線71の接続部分71aを上下導通端子106と同層に一体的に形成する構成と比較して、上下導通端子106の電気的な抵抗をより低抵抗とすることができる。
また、TFTアレイ基板10上において、対向電極電位線71の接続部分71aと、走査線駆動回路用信号線118の少なくとも重畳部分118aとは、異なる層に配置される。よって、TFTアレイ基板10上の上下導通端子106が配置される箇所で、対向電極電位線71の接続部分71a及び走査線駆動回路用信号線118の引き回しに要するスペースを狭小化させることが可能となり、対向電極電位線71の接続部分71aの配置を考慮せずに、走査線駆動回路用信号線118を引き回すことができる。
また、図9に示す断面部分の構成について、図9中上下方向で、上下導通端子106と走査線駆動回路用信号線118の重畳部分118aとの間に、対向電極電位線71の接続部分71aが介在して配置される。ここで、液晶装置の製造プロセスにおいて、対向基板20及びTFTアレイ基板10を貼り合せる工程では、対向基板20及びTFTアレイ基板10間に上下導通端子106に対応する位置に上下導通材107が形成され、対向基板20及び素子基板10はシール材52によって圧着される。この際、上下導通端子106と接触する上下導通材107が上下導通端子106を突き抜けて走査線駆動回路用信号線118の重畳部分118aに接触する事態を、図7に示されるように、上下導通端子106より1層分だけ下側に重畳部分118aが配置される第1実施形態の構成と比較して、より確実に防止することができる。
尚、以上説明したような第2実施形態では、対向電極電位線71の少なくとも接続部分71aと、走査線駆動回路用信号線118の少なくとも重畳部分118aとは、同層に配置し更に同一膜により形成するようにしてもよい。
<3:電子機器>
次に、上述した電気光学装置をライトバルブとして用いた電子機器の一例たる投射型カラー表示装置の実施形態について、その全体構成、特に光学的な構成について説明する。ここに、図10は、投射型カラー表示装置の図式的断面図である。
図10において、投射型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意し、それぞれRGB用のライトバルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロックミラー1108によって、RGBの三原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。この際特に、B光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bによりそれぞれ変調された三原色に対応する光成分は、ダイクロックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーンにカラー画像として投射される。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び該電気光学装置を具備してなる電子機器もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
液晶装置の概略的な平面図である。 図1のH−H'断面図である。 TFTアレイ基板上の周辺領域における各種駆動回路の配置関係や電気的な接続関係等の構成を概略的に示すブロック図である。 複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路を示す回路図である。 画素部の断面部分の構成を示す断面図である。 図1において点線で囲まれた一部の構成を拡大して示す拡大平面図である。 図6のA0−A0’断面図である。 第2実施形態における上下導通端子及び対向電極電位線、走査線駆動回路用信号線の平面的なパターン形状や配置関係を概略的に示す平面図である。 図8のB0−B0’断面図である。 本発明の電子機器の実施形態である投射型カラー表示装置の一例たるカラー液晶プロジェクタを示す図式的断面図である。
符号の説明
9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画素領域、20…対向基板、21…対向電極、50…液晶層、101…データ線駆動回路、104…走査線駆動回路、102…外部回路接続端子、106…上下導通端子、118…走査線駆動回路用信号線、118a…重畳部分、301…サンプリング回路

Claims (10)

  1. 互いに対向配置された一対の対向基板及び素子基板と、
    前記素子基板上に配列された複数の画素電極と、
    前記対向基板上に、前記画素電極と対向するように設けられた対向電極と、
    前記素子基板上の前記複数の画素電極が配列された画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられ、前記複数の画素電極を駆動する周辺回路部と、
    前記素子基板上の前記周辺領域に設けられ、前記対向基板及び前記素子基板間の電気的な導通をとる上下導通端子と、
    前記素子基板上の前記周辺領域に引き回され、前記周辺回路部に電気的に接続されると共に、前記素子基板上で平面的に見て前記上下導通端子と重畳する重畳部分を有し、少なくとも該重畳部分が前記上下導通端子より下層側に配置される周辺回路用引回配線と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記画素電極より下層側に配置され、前記画素電極を駆動するための配線及び電子素子を備え、
    前記上下導通端子は、前記配線及び電子素子を構成する複数の導電膜のうちいずれか一の導電膜と同一膜から形成され、
    前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分は、前記複数の導電膜のうち前記一の導電膜よりも下層側に配置された他の導電膜と同一膜から形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記一の導電膜及び前記他の導電膜は金属膜から形成されることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記画素電極より下層側に配置され、前記画素電極を駆動するための配線及び電子素子を備え、
    前記上下導通端子は、前記画素電極と同一膜から形成され、
    前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分は、前記配線及び電子素子を構成する複数の導電膜のいずれかと同一膜から形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記素子基板上の前記周辺領域に形成され、前記対向電極を所定電位とするための対向電極電位が供給されると共に、少なくとも前記上下導通端子と電気的に接続される接続部分が前記上下導通端子と同一膜から形成される対向電極電位線を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記素子基板上の前記周辺領域に形成され、前記対向電極を所定電位とするための対向電極電位が供給されると共に、少なくとも前記上下導通端子と電気的に接続される接続部分が前記上下導通端子より下層側に配置される対向電極電位線を備え、
    該対向電極電位線における前記接続部分は、前記上下導通端子と、前記接続部分及び前記上下導通端子を層間絶縁する層間絶縁膜を貫通して開孔されたコンタクトホールを介して、電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記対向電極電位線のうち少なくとも前記接続部分は、前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分と異なる層に配置されることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 前記対向電極電位線のうち少なくとも前記接続部分は、前記周辺回路用引回配線における前記重畳部分より上層側に配置されることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  9. 前記画素電極より下層側に配置されており、前記画素電極を駆動するための配線及び電子素子を備え、
    前記対向電極電位線のうち少なくとも前記接続部分は、前記配線及び電子素子を構成する複数の導電膜のいずれかと同一膜から形成される
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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