JP4129778B2 - 照明装置 - Google Patents

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JP4129778B2
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光雄 松本
勝良 相田
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、建築・工事現場や屋外の催物会場などの、配電設備が無い場所で自家発電により投光して照明することができ、それ自体で移動させることができる照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建設現場や工事現場、或いは屋外での催物会場、さらにはトンネルなどの閉鎖された場所などでは、仮設で使用できる照明装置が利用されている。これは、電力線が未架設の建設現場や工事現場において、夜間における作業の高率化、安全性の確保のために必要となっているからである。また、トンネル内や夜間の屋外で催物を開催する際には、電力線を架設することができないため、架設の照明装置が用いられてた。この照明装置では、自家発電機と組み合わせて一体として使用できる装置であり、それ自体の下部に車輪が取り付けられていて、容易に移動させることができる機能を持つものが盛んに利用されている。このような機構を持った照明装置では、一体となった自家発電機から電力を供給することができ、外部からは何ら電力を供給しなくても作動できる機能を持っている。このため、装置自体をトラックに載置して、照明を必要とする場所にまで容易に移動させることができ、機動性を備えたものである。
【0003】
このように発電機能を持ち、それ自体を移動させることができる照明装置では、多くは車体に上下に伸縮できるマストを固定してあり、このマストの上端に電球(ハロゲンランプやクリプトンランプが利用されている)を取り付けてあり、車体に固定した発電機から電球に電力を供給する構造であった。マスト上端に取り付けられた電球は、広い範囲に光量を到達させることができるように一灯だけでなく複数灯の電球を配置するように工夫してある。しかし、細長いマストの上端に複数の電球(2灯、4灯、さらには8灯)を取り付けるとなれば、それらが横方向に拡大して配置され、空間に占める専有面積が広くなる。これら複数の電灯を左右に広げたままで移動させると、その空間面積が大きくなり、移動させるには不都合なものであった。さらに、複数の電球を平面的に広げた状態で移動させると、電球又はランプ傘などが他の建造物などに接触することになり、破損などの故障の原因ともなっていた。
【0004】
また、電球を支える伸縮マストには、上下に三段や四段に伸縮できるテレスコピック状の機構が用いられていた。伸縮マストを複数段に伸縮できるように構成すると、伸縮マストを構成するそれぞれのマストに伸縮動作のための機構を挿入しなければならず、各マストの断面形状は特殊な形に設計しなければならなくなる。このようなマストでは横方向の応力に対して弱いものとなり、大きな荷重に耐えることができにくいものとなっていた。
【0005】
さらに、通常はこのような照明装置では、車輪を軸支した車体と、エンジンと発電機を内蔵した自家発電機とは分離できるように組み合わせてある。これは、自家発電機はそれだけでユニットとなった市販の商品を購入し、車体を独自に設計して組み立てることが多いからである。また、自家発電機のメンテナンスのために、車体と切り離せる構造が保守に有利であるためでもある。このような構造のため、車体に自家発電機を組み合わせた状態と、自家発電機を車体から分離した状態では、照明装置の重心位置が相違してくることになり、クレーンなどで吊り上げる場合に車体が傾き、吊り上げ作業が不便なものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような理由に鑑み、本願の発明では、複数灯の電球を配置する構造であっても、収納時には各電球を折り畳むことができる構成とし、電球全体の面積を縮小させることができように構成してある。この構成のため、照明をする必要のある場合には複数の電球を広く拡大して配置でき、収納時や運搬時には電球を折り畳んで専有面積を縮小させることができ、電球やランプ傘の破損を防止することができる。
【0007】
また、伸縮マストを構成するそれぞれのマストは、その断面形状をやや凹型に形成して密閉させてあり、凹部に伸縮の機構を収納できるように構成してある。この構成では、伸縮マストが複数段に組み立てられていても、各マストは密閉した構造を持ち、外部から塵埃が侵入しにくい構造となる。また、各マストは周囲を連続した一体の構造となるため、側面からの応力に対して強くなり、容易には変形することがなくなる特徴を持っている。
【0008】
さらに、車体を吊り上げる際に使用するワイヤーの引っかけ位置を変更することができるように構成してあるため、車体に自家発電機を組み合わせた場合と、車体から発電機を取り外した場合であっても、それぞれの状態で車体を水平に維持させながら吊り上げることができ、作業を容易にすることができる構造となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車輪を下面に軸支して移動することができる車体と、車体の上面であって一側に偏位した位置に垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮できる伸縮マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、電力を供給することで点灯する複数のランプを有する投光部と、車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力を発生してランプに電力を供給する発電機とから成り、伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要とする高さにまで上昇させ、発電機で発生した電力をランプに供給することでランプを発光させて照明することができる照明装置において、投光部には伸縮マストを中心にして左右に複数のランプを配置させてあり、各ランプは三次元の方向に回動できるように支持してあり、使用しない時には各ランプを伸縮マストの方向に折り畳んで収納することができることを特徴とする照明装置である(請求項1)。
【0010】
本発明は、前記投光部は、伸縮マストの頂部より水平方向に張り出した横支持棒と、横支持棒の先端にはその軸線とは直角の方向に延長し、かつ、横支持棒に対してその円周方向と直角方向のいずれにも回動自在となるように連結したランプ支持棒と、ランプ支持棒の先端にはその長さ方向に対して回動自在となるように連結したランプ傘と、ランプ傘の内部に収納したランプとから構成されたことを特徴とする照明装置である(請求項2)。
【0011】
本発明は、前記横支持棒は伸縮マストの左右に一対づつ張り出されていて、各横支持棒の先端にはランプ支持棒がそれぞれ反対方向に一対づつ張り出されていて、各ランプ支持棒の先端の側面にはそれぞれランプ傘が連結されていることを特徴とする照明装置である(請求項3)。
【0012】
本発明は、前記伸縮マストは外径の異なる複数のマストをテレスコピック状に組み合わせることで形成してあり、最大径のマストは断面四角形の細長い形状をしており、次に径の大きいマストは断面凹形状をしており、その外径を最大径のマストの内径とほぼ同一とした細長い形状をしており、その次に径の大きいマストは断面凹形状をしており、その外径をその次に径の大きいマストの内径とほぼ同一とした細長い形状をしており、以下の径のマストも同じように断面凹形状をしたことを特徴とする照明装置である(請求項4)。
【0013】
本発明は、前記伸縮マストを構成する各マストは連動して同時に伸縮し、最大径のマストの頂部にはスプロケットを軸支してあり、次に径の大きいマストの下部に連結したチェーンを最大径のマストの頂部に軸支したスプロケットで反転させてあり、次に径の大きいマストの頂部にはスプロケットを軸支してあり、さらに次に径の大きいマストの下部に連結したチェーンを次に径の大きいマストの頂部に軸支したスプロケットで反転させ、そのチェーンの終端を最大径のマストの頂部に連結し、各チェーンはマストの長さ方向に凹部となった空間に挿入したことを特徴とする照明装置である(請求項5)。
【0014】
本発明は、前記伸縮マストの側面には車体の中心方向に吊下げ杆を水平後方に向けて固着してあり、この吊下げ杆の先端であって車体の中央位置付近と、吊下げ杆の伸縮マストに接近した位置には、それぞれワイヤーを引っかけるための係合部を設けたことを特徴とする照明装置である(請求項6)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面により説明する。図1は発電機を取り外した状態の照明装置を後部から見た斜視図、図2は発電機を取り付けた照明装置を側面から見た側面図、図3は発電機を取り外した状態の照明装置を後部から見た正面図、図4は車体11の構成を詳しく見せるため、車体の前面より見た斜視図である。
【0016】
この照明装置は、車体11、伸縮マスト12、投光部13、発電機14の大きな部材から構成されている。車体11には、その前後左右に前輪25、後輪27を軸支してあり、路面や床面を自由に移動させることができる。この車体11の後部(図1で左手前側、図2で右側)中央には、上下方向に伸縮する伸縮マスト12を垂直となるように固定してある。そして、この伸縮マスト12の最上段のマスト頂部には投光部13が載置してある。この投光部13は、複数のハロゲンランプやナトリウムランプを配置してあり、夜間の路面や会場などを照射することができるものである。また、車体11の上面中央には、長方体形をした発電機14を載置してある(図2)。この発電機14は、内部にエンジン、発電機構、燃料タンクなどを収納しており、それ自体で電力を発生することができるものであり、電力線が架設されていない場所でも電力を供給することができる。
【0017】
次に図1、図2、図3、図4により、車体11の構成を詳しい説明する。車体11を構成する骨組みは、各パイプにより成形された主フレーム21、前フレーム22、後フレーム23より構成されている。主フレーム21は断面角型のパイプを切断して形成してあり、一対の主フレーム21が平行となるように配置してある。これらの主フレーム21の先端(図1において右奥側、図2において左側、図4において右手前側)には前フレーム22が直角となるように結合してあり、主フレーム21の後部(図1において左手前側、図2において右側、図4において左奥側)は少し上方に持ち上げるように形成してあり、主フレーム21の後部の上端には後フレーム23が直角となるように結合してある。この主フレーム21、前フレーム22、後フレーム23により、上方から見て左右の幅が狭いやや長方形をした骨組みが形成されている。
【0018】
この前フレーム22の両端には、図4で示すように左右方向にそれぞれシャフト24が突出してあり、このシャフト24にはそれぞれ前輪25が回転自在となるように軸支してある。また、後フレーム23の左右の下面には、それぞれキャスター26が水平方向に回転自在となるように軸支してあり、それぞれのキャスター26には後輪27が水平方向を軸として回転自在となるように軸支してある。この前輪25、後輪27が床面や路面と接触して回転することにより、車体11は滑らかに移動し、かつ、キャスター26が水平方向に回動することで車体11の移動方向を変更させることができるようになっている。さらに、各主フレーム21のそれぞれの外側には保持樋33が平行に固着してあり、保持樋33のそれぞれの前後の下部には発電機14の車輪を保持するための床を設けてある。
【0019】
この保持樋33について詳しく説明すると、保持樋33は薄肉鋼板を折り曲げてやや樋状に形成してあり、その前後には発電機14の下面に付けた車輪を載置させることができるようになっている。前述の前フレーム22の左右の上面にはそれぞれネジ穴36が開口してあり、このネジ穴36にはボルト35をネジ込むことで車輪押え34を前フレーム22に固定することができる。この車輪押え34は薄肉鋼板を折り曲げてやや階段状に形成してあり、発電機14の前輪を上方から押さえ付け、前輪を保持樋33と車輪押え34によって挟持できるようになっている。また、前述した後フレーム23の上面であってその左右に間には、鉄パイプをややコの字形に折り曲げたアーチ型をしたハンドル38の下端を固着してあり、このハンドル38を作業員が押すことで車体11全体を移動させることができるようになっている。
【0020】
次に、図1で示すように、後フレーム23の左右の上面には、ややL字形となった回動腕28の一端がそれぞれ回転自在となるように連結してある。各回動腕28のそれぞれの先端には垂直方向に回転できるようにスクリュー30がネジ込んであり、各スクリュー30の下端には円盤形をした押さえ板31が連結してある。この回動腕28は、使用していない時は主フレーム21側に回転させて収納することができ、照明装置を使用する時には回動腕28をそれぞれ外側に大きく張り出すことができる。そして、スクリュー30を回転することで押さえ板31を地面や床面に密着させ、車体11が移動しないようにその位置に固定させることができる。
【0021】
次に、伸縮マスト12は、それぞれの外径が異なる第一マスト41、第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44をテレスコピック状に組み合わせることで構成されている。この第一マスト41は、図4で示すように、その下端が車体11の後方(後フレーム23に接近した側)の位置にあり、主フレーム21とは直角となるように垂直に立ち上げて基部が固着してある。この第一マスト41の内部空間内には第二マスト42が伸縮自在に収納してあり、第二マスト42の内部空間内には第三マスト43が伸縮自在に収納してあり、第三マスト43の内部空間内には第四マスト44が伸縮自在に収納してある。これらの第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44は、それぞれ第一マスト41に対して上下方向に伸縮することができる。
【0022】
この第一マスト41の背面(図1において左手前側、図2において右側)の中央には内部にウオームギアなどを内蔵して回転力を減速させることができるギアボックス46が固着してあり、ギアボックス46の背面には内部の歯車を駆動するためのハンドル47が連結してある。このギアボックス46の出力は側面よりチェーン48に伝えられ、このチェーン48により第一マスト41の上部の背面に軸支したスプロケット49が駆動されている。次に、図2、図4で示されるように、第一マスト41の前側の上部からは水平方向に頑丈な吊下げ杆51が突出してあり、この吊下げ杆51の先端部の側面には第一の係合部としてのワイヤー穴52が開口してある。また、吊下げ杆51の基部には、U字型に折り曲げた第二の係合部としての吊り金具53が固定してある。この第一マスト41の下部の左右側面には、投光部13へ電力を安定して供給を制御するための電気機器を収納した制御箱54が固着してある。そして、第一マスト41の前側であって吊下げ杆51より少し下方の位置には、爪を下方に向けた押さえ爪55が固着してあり、この押さえ爪55は発電機14の上面の一部に噛み合うことができ、発電機14を固定させることができる。
【0023】
次に、図5、図6、図7により、伸縮マスト12の内部の構造を詳しく説明し、図8により、伸縮マスト12を伸縮させるための機構について説明する。
【0024】
図5は伸縮マスト12を水平に切断した状態を示す横断面図であり、図6においてAーA方向に矢視した図に対応している。この伸縮マスト12の基本構造は、内部空洞となった第一マスト41、第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44の四本の四角いパイプから成り、それぞれが上下方向に伸縮できるようにテレスコピック状に組み合わされている。第一マスト41は、薄肉鋼板により断面を四角形に形状したものであり、その背面の側面の中央には図6で示すように、上端から下方に向けて縦長の開口部60が形成してあり、この開口部60により第一マスト41の内部空間が露出している(他の部分については周りより四角く閉鎖されている)。この開口部60の左右両側には細長い板状をした一対の軸支片61が平行となるように固定してあり、軸支片61間には第一マスト41の長さ方向とは直角にその軸線を位置させたシャフト62が回転自在に軸支してある。そして、図5で示すように、このシャフト62の軸支片61の間の位置にはスプロケット49が固着してあり、シャフト62の外側の先端にはスプロケット63が固着してある。
【0025】
次に、第二マスト42は、薄肉鋼板を折り曲げて形成したもので、その後部を開口した断面がコの字形となった細長い形状をしており、折り曲げた開口端は少し内側に曲げてある。この第二マスト42の上下方向に細長く開口した空間には、薄肉板金を折り曲げて、両側面を左右に延長させて断面をややコの字形に形成した作動パネル65を、その突起した部分を第二マスト42の内部空間に位置するように挿入してある。そして、第二マスト42の開口の左右の片と作動パネル65の左右に延びた片とを溶接などで固着することで、両者を筒状をした一体の構造を形成してある。第二マスト42と作動パネル65を組み合わせることにより、外部より閉鎖されて内部が空洞となり、その側面の長さ方向の中央が内側に凹んだ四角い筒状をした構造が形成されることになる。なお、第二マスト42と作動パネル65で組み立てられた筒状の構造物の外径は、前述の第一マスト41の内径にほぼ一致するように設定してある。
【0026】
また、第三マスト43は、薄肉鋼板を折り曲げて形成したもので、その後部を開口した断面がコの字形となった細長い形状をしており、折り曲げた開口端は少し内側に曲げてある。この第三マスト43の上下方向に細長く開口した空間には、薄肉板金を折り曲げて、両側面を左右に延長させて断面をややコの字形に形成した作動パネル66を、その突起した部分を第二マスト42の内部空間に位置するように挿入してある。そして、第三マスト43の開口の左右の片と作動パネル66の左右に延びた片とを溶接などで固着することで、両者を筒状をした一体の構造を形成してある。第三マスト43と作動パネル66を組み合わせることにより、外部より閉鎖されて内部が空洞となり、その側面の長さ方向の中央が内側に凹んだ四角い筒状をした構造が形成されることになる。なお、第三マスト43と作動パネル66で組み立てられた筒状の構造物の外径は、前述の第二マスト42の内径にほぼ一致するように設定してある。
【0027】
さらに、第四マスト44は、薄肉鋼板を折り曲げて形成したもので、その後部を開口した断面がコの字形となった細長い形状をしており、折り曲げた開口端は少し内側に曲げてある。この第四マスト44の上下方向に細長く開口した空間には、薄肉板金を折り曲げて、両側面を左右に延長させて断面をややコの字形に形成した作動パネル67を、その突起した部分を第三マスト43の内部空間に位置するように挿入してある。そして、第四マスト44の開口の左右の片と作動パネル67の左右に延びた片とを溶接などで固着することで、両者を筒状をした一体の構造を形成してある。第四マスト44と作動パネル67を組み合わせることにより、外部より閉鎖されて内部が空洞となり、その側面の長さ方向の中央が内側に凹んだ四角い筒状をした構造が形成されることになる。なお、第四マスト44と作動パネル67で組み立てられた筒状の構造物の外径は、前述の第三マスト43の内径にほぼ一致するように設定してある。
【0028】
なお、前述した作動パネル65、66、67のそれぞれのコの字形に曲げられた凹部の深さは、作動パネル67における凹部が一番深く、作動パネル65の凹部が一番浅くなっている。また、各凹部における左右の幅も作動パネル67が一番広く、作動パネル65が一番狭くなるように設定してある。このため、各作動パネル65、66、67は干渉せず、作動パネル67の内部に作動パネル66を収納することができ、作動パネル66の内部に作動パネル65を収納することができるように構成してある。図9は、図5における第一マスト41、第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44及び作動パネル65、66、67を組み合わせて、テレスコピック状に挿入した状態の伸縮マスト12の上部を模示的に示したものである。
【0029】
図6は伸縮マスト12を背面から見た状態を示すものである。第一マスト41の背面の上部より下方に向け、内部が空洞となったチェーンケース72が固着してあり、チェーンケース72の上端開口は開口部60の下部に一致させてある。このチェーンケース72はその内部が上下方向に空洞であって、チェーンをその内部に収納することできるもので、図7によりその内部が示されている。また、第一マスト41の背面のほぼ中央には箱状をしたギアボックス46が固着してあり、ギアボックス46の側面からは出力軸70が突出してあり、出力軸70の先端にはスプロケット71が固着してある。このスプロケット71と第一マスト41の上部に軸支してあるスプロケット63との間にはチェーン48が巻き廻してある。
【0030】
次に、図7は、図6中でBーB矢視した縦断面図であり、伸縮マスト12を縦方向に切断して内部の構成を示すものである。
【0031】
伸縮マスト12を構成する第一マスト41、第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44はそれぞれ上下方向に伸縮できるように組み合わせてある。第二マスト42に固着した作動パネル65の下部には連結片75が固着してあり、この連結片75にはチェーン76の下端が連結してある。このチェーン76は作動パネル65の凹部である内部空間に沿って上方に延長しており、第一マスト41の上部に軸支したスプロケット49に巻回して下方に向けて反転してある。次いで、チェーン76は第一マスト41の上部であってスプロケット49より下方に軸支したローラー77の外周に接触させ、さらにチェーン76はチェーンケース72の内部空間に案内させてある。この構成のため、スプロケット49の回転によりチェーン76が引き上げられると、チェーン76はチェーンケース72の内部に順次挿入されることになる。
【0032】
また、第三マスト43に固着した作動パネル66の下部には連結片78が固着してあり、この連結片78にはチェーン79の下端が連結してある。このチェーン79は作動パネル66の凹部である内部空間に沿って上方に延長しており、第二マスト42の上部に軸支したローラー90に巻回して下方に向けて反転してある。次いで、この反転されたチェーン79の下端は第一マスト41の上端に固着してあるテンションボルト91に連結してある。
【0033】
同様に、第四マスト44に固着した作動パネル67の下部には連結片82が固着してあり、この連結片82にはチェーン83の下端が連結してある。このチェーン83は作動パネル67の凹部である内部空間に沿って上方に延長しており、第三マスト43の上部に軸支したローラー84に巻回して下方に向けて反転してある。次いで、この反転されたチェーン83の下端は第二マスト42の上端に固着してあるテンションボルト85に連結してある。
【0034】
次に、図8はこの伸縮マスト12を作動させるための機構の主要部分を取り出して模試的に示したものである。伸縮マスト12を構成する構造物は省略してある。
【0035】
前述した第一マスト41の背面には回転力の伝達と減速を行うためのギアボックス46が固定してあり、このギアボックス46の内部には第一マスト41の軸線と直角となるようにウオーム88が回転自在に軸支してあり、ウオーム88にはハンドル47が連結してある。このギアボックス46の内部にはウオーム88の軸線と交差するように出力軸70が回転自在に軸支してあり、出力軸70にはウオームギア89が固着してある、このウオームギア89の歯面はウオーム88に噛み合わせてある。前述の出力軸70の一端はギアボックス46の側面に突出しており、この出力軸70の一端にはスプロケット71が固着してある。このため、ハンドル47を回転させるとウオーム88が回転し、噛み合っているウオームギア89がウオーム88の回転方向とは直角方向に回転され、この回転は大きく減速されることになる。ウオームギア89の回転力は出力軸70、スプロケット71、チェーン48、スプロケット63、シャフト62の順に伝えられ、スプロケット49を回転させる。このスプロケット49の外周にはチェーン76を巻き付けてあるため、スプロケット49が回転するとこのチェーン76は引き上げられる。チェーン76の下端には図7で示すように連結片75を介して作動パネル65に連結してあるため、作動パネル65と第二マスト42は第一マスト41よりも上方に向けて持ち上げられる。
【0036】
この第二マスト42の上昇と連動して、図7で示すローラー90が上方に持ち上げれる。ローラー90の外周にはチェーン79が巻き付けてあるが、このチェーン79の一端は第一マスト41に固定されているテンションボルト91に連結されているため、チェーン79の一端はその位置を変えることができない。相対的に、チェーン79の他端が上方に引き上げられ、チェーン79の他端に連結片78を介して連結した作動パネル66を上方に引上げ、同時に、作動パネル66に連結した第三マスト43を第二マスト42に対して上方に引き上げることになる。また、第三マスト43が上昇すると、同様にして、図7で示すローラー84が上方に持ち上げられる。ローラー84の外周にはチェーン83が巻き付けてあるが、このチェーン83の一端は第二マスト42に固定されているテンションボルト85に連結されているため、チェーン83の一端はその位置を変えることができない。だが、相対的に、チェーン83の他端が上方に引き上げられ、チェーン83の他端に連結片82を介して連結した作動パネル67を上方に引上げ、同時に、作動パネル67に連結した第四マスト44を第三マスト43に対して上方に引き上げることになる。このような連動した動作によって、第一マスト41から第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44が同時に、それぞれ同じ速度で上方に引き上げられ、それぞれの伸長量は同一となる。
【0037】
次に、図10、図11、図12は前述した投光部13の構成を詳しく説明するものである。本実施の形態における投光部13は、四つのランプを保持しており、各ランプはそれぞれがその投光方向を変更することができ、照射する位置を自由に変更することができるものである。図10は、各ランプをそれぞれ同じ方向に向けて照射の動作を行っている状態を示すものであり、図11は図10中において左半分のランプの支持機構を分解して示したものであり、図12は各ランプをそれぞれ下方に折り曲げて対向させ、収納した状態をしめすものである。
【0038】
図10において、第四マスト44の上端にはやや四角形状をしたマストトップ95が載置してあり、このマストトップ95で第四マスト44の上端開口を閉鎖している。マストトップ95の両側面には水平に横支持棒96、97が左右反対方向に向けて突出してある。この横支持棒96の先端には四角形状をした回動ジョイント98が横支持棒96の軸線の周りで回転自在となるように連結してあり、この回動ジョイント98の上下の平面にはアーム状をしたランプ支持棒101と102が反対方向に向けて回転自在に連結してある。この構成により、横支持棒96の軸線と各ランプ支持棒101と102の軸線とが直角となるように配置され、横支持棒96とランプ支持棒101と102とでT字形となるように配置されている。そして、回動ジョイント98が横支持棒96に対して回転できることから、ランプ支持棒101と102は横支持棒96に対して回転することができ、しかも、ランプ支持棒101と102は回動ジョイント98に対して回転することができるので、各ランプ支持棒101と102は二次元方向に自在に回転できることになる。
【0039】
このランプ支持棒101の先端部の外方を向いた側面にはランプ傘103が連結してあり、ランプ傘103はランプ支持棒101の軸線と直角方向に回動できるように連結してある。このため、ランプ傘103は横支持棒96に対して三次元方向に自由に回動することができることになる。このランプ傘103は前面が開口したお釜のような形状をしており、その内部中央にはランプ105を収納してある。また、ランプ支持棒102の先端部の外方を向いた側面にはランプ傘104が連結してあり、ランプ傘104はランプ支持棒102の軸線と直角方向に回動できるように連結してある。このため、ランプ傘104は横支持棒96に対して三次元方向に自由に回動することができることになる。このランプ傘104は前面が開口したお釜のような形状をしており、その内部中央にはランプ106を収納してある。
【0040】
また、図10中で右側の構成では、水平に支持された横支持棒97の先端には回動ジョイント99を回転自在に連結してあり、回動ジョイント99の上下の面には細長いアーム状をしたランプ支持棒111と112が反対方向に向けて連結してある。ランプ支持棒111と112の軸線と横支持棒97の軸線を直角に配置してあり、両者はT字形となるように構成してあり、各ランプ支持棒111と112は回動ジョイント99に対して回転自在に連結してある。このランプ支持棒111の先端部の外方を向いた側面にはランプ傘113が連結してあり、ランプ傘113はランプ支持棒111の軸線と直角方向に回動できるように連結してある。このランプ傘113は前面が開口したお釜のような形状をしており、その内部中央にはランプ115を収納してある。また、ランプ支持棒112の先端部の外方を向いた側面にはランプ傘114が連結してあり、ランプ傘114はランプ傘114の軸線と直角方向に回動できるように連結してある。このランプ傘114は前面が開口したお釜のような形状をしており、その内部中央にはランプ116を収納してある。
【0041】
このようにして、横支持棒96、97、回動ジョイント98、99、ランプ支持棒101、102、111、112、ランプ傘103、104、113、114、ランプ105、106、115、116によって投光部13が構成されている。この内、横支持棒96、回動ジョイント98、ランプ支持棒101、102、ランプ傘103、104、ランプ105、106から成る構成と、横支持棒97、回動ジョイント99、ランプ支持棒111、112、ランプ傘113、114、ランプ115、116から成る構成は、第四マスト44を中心にして左右対称形となるように配置されて組み立てられている。
【0042】
次に、図11は、前述した図10における投光部13の構成の内で左側の機構を詳細に示すものである。この図においては、投光部13の右側の構成は示されていないが、左右に反転して対称形の同一の構造となっている。
【0043】
前述した横支持棒96は丸棒状をしており、その基部がマストトップ95の側面に固着してあり、その先端の外径は小さく形成されていて挿入部121となっている。また、回動ジョイント98の中央は四角いブロック状の構成であり、その側面中心には水平方向に連通穴122が開口してある。この連通穴122の内径は挿入部121の外径とほぼ同一となるように設定してある。また、回動ジョイント98の上下の面には丸棒状をした挿入突起123、124がそれぞれ反対方向に向けて固定してあり、挿入突起123、124の軸線は連通穴122の軸線方向と直角となるように配置してある。前述のランプ支持棒101および102はアルミ鋳造などにより細長いブロック状に成形したもので、その基部はやや四角形をしていて先端に向けて平坦となるような形状となっている。ランプ支持棒101の基部の底面には結合穴128が穿ってあり、結合穴128の軸線はランプ支持棒101の長さ方向に向けてある。そして、ランプ支持棒101の先端部の側面には回動穴129が貫通して開口してあり、回動穴129の軸線はランプ支持棒101の長さ方向と直角方向になるように配置してある。同様にして、ランプ支持棒102の基部には結合穴138が穿ってあり、ランプ支持棒102の先端部の側面には回動穴139が貫通して開口してある。
【0044】
前述したランプ傘103は、例えば、薄肉のアルミ板をプレス加工によって内部が空間のお碗やお釜のような形状をしており、ランプ傘103の側面には丸パイプ状をした保持突起130を突出して固着してある。この保持突起130の外径は回動穴129の内径とほぼ一致させてあり、回動穴129の外側から保持突起130の先端側を挿入し、回動穴129を中心にして保持突起130を回転自在に結合してある。この回動穴129の内側の側面から突出した保持突起130の先端部には、弾性性のある固定リング131をその外周に噛み合わせてあり、この固定リング131により保持突起130がランプ支持棒101より脱落することを防止している。同様に、ランプ傘104も例えば、薄肉のアルミ板をプレス加工によって内部が空間のお碗やお釜のような形状をしており、ランプ傘104の側面には丸パイプ状をした保持突起140を突出して固着してある。この保持突起140の外径は回動穴139の内径とほぼ一致させてあり、回動穴139の外側から保持突起140の先端側を挿入し、回動穴139を中心にして保持突起140を回転自在に結合してある。この回動穴139の内側の側面から突出した保持突起140の先端部には、弾性性のある固定リング141をその外周に噛み合わせてあり、この固定リング141により保持突起140がランプ支持棒102より脱落することを防止している。
【0045】
なお、この図11では説明していないが、図面では省略してある右側にあるランプ傘113、114を保持する構成も同様な機構である。図11で示した構成を左右反転して対称形となるような機構が設けてある。
【0046】
次に、本実施の形態による照明装置の作用について説明する。
【0047】
この照明装置は、車体11と発電機14を組み合わせて使用することになる。図1、図3、図4では発電機14が車体11に搭載されていないが、図2では車体11上に発電機14が載置して組み合わせてある状態が示されている。ここで使用する発電機14は一般に市販されているものであり、外形が立体形をしており、その内部にはエンジン、発電機構、燃料タンクを収納しており、エンジンを作動することにより発電機構よりそれ自体で商用電力を発生させることができる。この発電機14の下部の四隅には小さな車輪が取りつけてあり、この車輪で路面や床面を転動させることで容易に移動させることができる。
【0048】
車体11に発電機14を組み合わせるには、図4で示すように、車体11から車輪押え34を取外し、発電機14を主フレーム21の上部に載置する。この発電機14の後輪を保持樋33の後側の空間に配置し、発電機14の前輪を保持樋33の前側の空間に配置して組み合わせる。この時、発電機14の後側の上面中央には押さえ爪55を噛み合わせるように嵌め込む。次いで、発電機14の前輪を被せるようにして車輪押え34を接触させ、ボルト35を車輪押え34に挿通して、ボルト35をネジ穴36にネジ込むことで車輪押え34を前フレーム22に固定する。このようにして、発電機14の後部は押さえ爪55によって押さえ込まれ、前輪は保持樋33と車輪押え34で上下から挟持され、発電機14は車体11からは外れないように固定される。発電機14を車体11に固定して組み合わせた状態が図2で示される。
【0049】
この照明装置を屋外の催物会場や建設現場、トンネル内などで使用する場合には、まず、車体11を路面や床面に固定しなければならない。この車体11の下面には前輪25、後輪27が軸支してあり、ハンドル38を作業員が押すことにより、車体11を含めた照明装置全体を軽く移動させることができる。後輪27を軸支したキャスター26は水平方向に開動させることができるため、車体11の方向転換を行うためには、ハンドル38を押す力の配分を変えることで移動方向を変更することができる。車体11を含めた照明装置全体を固定しようとする場所で、回動腕28をそれぞれ左右に開きスクリュー30をそれぞれ回転させることにより押さえ板31を路面や床面に接触させる。この押さえ板31を車体11より下方に押し下げると、後輪27が路面や床面より持ち上がり、車体11を含めた照明装置はその位置で移動しないように固定される。
【0050】
そして、伸縮マスト12を伸縮させることにより、ランプ傘103、104、113、114の高さ位置を調整することになる。伸縮マスト12を伸長させるには、作業員がハンドル47を人力で回転させる。ハンドル47を回転させると、その回転力は図8で示すようにウオーム88に伝えられ、ウオーム88は噛み合ったウオームギア89を減速して回転させることになる。このウオームギア89の回転は、出力軸70、スプロケット71、チェーン48、スプロケット63、シャフト62を介してスプロケット49に伝えられ、スプロケット49を図8中で時計方向に回転させる。すると、回転させられたスプロケット49はチェーン76を引き上げ、このチェーン76はローラー77で反対方向に転動させられてチェーンケース72の内部空間に押し込まれる。このチェーン76の先端には、図7で示すように連結片75が連結されているため、連結片75に固着した作動パネル65を上方に引き上げる。作動パネル65が引き上げられると、一体となるように組み合わせてある第二マスト42も同時に上方に引き上げられることになる。
【0051】
作動パネル65が引き上げられると、作動パネル65の上端に軸支してあるローラー90も同時に上方に引き上げられ、ローラー90は外周に巻き付けたチェーン79を上方に押し上げることになる。このチェーン79の後端はテンションボルト91に連結してあり、テンションボルト91は第一マスト41の上端に固着してあってその位置を変動しないことから、ローラー90が引き上げられることでチェーン79の先端が上昇することになる。チェーン79の先端には連結片78が連結してあり、この連結片78には作動パネル66が固着してあることから、チェーン79の先端の上昇により作動パネル66と第三マスト43は上方に引き上げられることになる。
【0052】
そして、作動パネル66が引き上げられると、作動パネル66の上端に軸支してあるローラー84も上方に引き上げられる。このローラー84が引き上げられると、その外周に巻き付けたチェーン83は上方に押し上げられることになるが、チェーン83の後端はテンションボルト85に連結してあり、テンションボルト85は作動パネル66の上端に固着してある。このため、チェーン83の後端は引き上げられず、チェーン83の先端が引き上げられ、チェーン83の先端に連結した連結片82が引き上げられることになる。この連結片82は作動パネル67に固着してあることから、作動パネル67がチェーン83と共に引き上げられ、作動パネル67に組み合わせて固着してある第四マスト44も同時に上方に引き上げられることになる。
【0053】
このような連動する動作により、第二マスト42は第一マスト41から引き上げられ、第三マスト43は第二マスト42から引き上げられ、第四マスト44は第三マスト43から引き上げられ、各第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44は同時に同じ速度で上方に引き上げられることになる。このようにして、第一マスト41、第二マスト42、第三マスト43、第四マスト44で竹の子状に組立られた伸縮マスト12が伸長することで、第四マスト44の上端に付けたマストトップ95は上方に持ち上げられる。マストトップ95が所定の高さまで上昇したならハンドル47の回転を停止させると、ウオーム88とウオームギア89が噛み合っていることから、その位置で固定されマストトップ95は停止し、下降することはなくなる。この停止させられた状態により、マストトップ95の高さ位置が設定される。
【0054】
このようにしてマストトップ95が所定の高さ位置にまで持ち上げられると、図2、図3で示したようにマストトップ95に連結されているランプ傘103、104、113、114は路面や床面より高い位置まで移動持ち上げられたことになり、この位置から照明を必要とする場所に向けられる。この後、発電機14を起動して自家発電を行ない、発生した電力をランプ傘103、104、113、114内に収納してある各ランプ105、106、115、116に供給することでそれぞれが点灯し、会場や工事現場などは明るく照射される。
【0055】
次に、この投光部13を構成するランプ傘103、104、113、114を収納する手順について説明する。図1、図2、図3、図10ではランプ傘103、104、113、114のそれぞれの開口部を前方に向け、特定の場所を照射している動作状態を示すものである。各ランプ傘103、104、113、114はほぼ同一の方向に向けられていて、この状態でランプ105、106、115、116を点灯すると、前方が照射されることになる。
【0056】
しかしながら、ランプ傘103、104、113、114を左右上下に配列した状態で移動したり保管すると、それぞれが張り出して広い面積を専有することになって邪魔となるばかりでなく、伸縮マスト12の上端に取りつけられているこれらの部材が他の機器や建物の梁などに接触する虞があり、故障の原因となる。このため、使用していない状態のときはランプ傘103、104、113、114を小さく折り畳むことが望ましい。この照明装置では、各ランプ傘103、104、113、114をそれぞれ折り畳むことにより、最小の容積となるように変動させることができる。
【0057】
図11で示すように、各ランプ傘103、104は三次元に回動できる機構で支持されている。すなわち、横支持棒96に対して回動ジョイント98は、挿入部121と連通穴122の摺動により垂直方向に回転することができ、回動ジョイント98に対してランプ支持棒101、102は、挿入突起123、124と結合穴128、138の摺動により回転することができる。そして、ランプ支持棒101、102に対してランプ傘103、104は、回動穴129、139と保持突起130、140の摺動により回転することができる。このため、先ず、図10で示すように、ランプ傘103、104、113、114が前方を向いた状態から、ランプ傘103、104を回動ジョイント98を中心にして図10中E方向に開動させ、ランプ傘113、114を回動ジョイント99を中心にして図10中F方向に開動させる。すると、やや垂直に位置していた各ランプ支持棒101、102、111、112が水平に位置される。
【0058】
次いで、図12で示すように、ランプ支持棒101を回動ジョイント98に対して図12中G方向に開動させ、ランプ支持棒102を回動ジョイント98に対して図12中H方向に開動させる。すると、ランプ支持棒101、102と共にランプ傘103、104も回動し、各ランプ傘103、104のお碗状をした開口部が第四マスト44の方向に向けられる。同様に、ランプ支持棒111を回動ジョイント98に対して図12中J方向に開動させ、ランプ支持棒112を回動ジョイント99に対して図12中K方向に開動させる。すると、ランプ支持棒111、102と共にランプ傘113、114も回動し、各ランプ傘113、114のお碗状をした開口部が第四マスト44の方向に向けられる。このようにして、図10におけるようにランプ傘103、104、113、114が平面状に左右に広げられて配置されている状態から、図12で示すようにランプ傘113、114、113、114がそれぞれの開口部を対向させるようにして下側に折り畳まれられ、ランプ傘113、114、113、114全体が占める容積を小さくさせることができる。このようにして、ランプ傘113、114、113、114を折り畳んだならば、作業員がハンドル47を前述とは逆方向に回転することで伸縮マスト12の長さを縮小させる。このようにして、投光部13を小さく折り畳み、伸縮マスト12を縮小させた状態が図13、図14で示される。
【0059】
この照明装置を運搬する際には、トラックや台車に載置して移動させることになる。この運搬作業において、照明装置は重量があるため、クレーンによってトラックや台車に吊上げることになる。この吊り上げの作用について説明する。
【0060】
図13は、車体11に発電機14を組み合わせた状態の照明装置を吊上げている様子を示すものである。クレーンから吊り下げられたフック145にはワイヤー146の上端が引っ掛けてあり、ワイヤー146の下端は吊下げ杆51の先端に開口したワイヤー穴52に玉掛けしてある。このワイヤー穴52の開口位置は、車体11に発電機14を組み合わせた状態の時の重心位置がそこになるように設定してある。この図13で示す状態でフック145を引き上げるとワイヤー146も上方に引き上げられ、ワイヤー146は吊下げ杆51を仲介として照明装置全体を引き上げることができる。車体11と発電機14の重心位置は、重量のある発電機14に合わせて車体11のやや中央に位置させてあるため、照明装置全体は水平を維持したままで吊り上げられ、トラックや台車の荷台などに持ち上げることができる。
【0061】
また、車体11から発電機14を取り外した状態の照明装置を吊り上げる作用について説明する。図14では車体11から発電機14を取り外してあり、発電機14が無くなったため照明装置の重心位置は車体11の中心から伸縮マスト12側に偏位している。この状態で照明装置を吊り上げるには、吊り金具53によって半円形に形成した空間にワイヤー146の下端を玉掛けする。この状態でクレーンのフック145を引き上げるとワイヤー146も吊り上げられ、ワイヤー146は吊り金具53を介して照明装置を吊り上げることができる。この場合においては、吊り金具53の位置は伸縮マスト12に接近して、車体11の中心から図14中で右側に偏位した位置にあり、照明装置全体の重心に配置してある。このため、吊り金具53を吊り上げると、照明装置全体は水平を維持したままで吊り上げられ、トラックや台車の荷台などに持ち上げることができる。
【0062】
【発明の効果】
本願の発明は上述のように構成したので、照明装置に設置した伸縮マストの上端には投光部を配置し、投光部には複数のランプを設けてある。各ランプは伸縮マストに対して三次元の方向に回動できるように保持してあるため、各ランプの照射方向を自由に変更することができる。そして、各ランプを使用する際には、各ランプの開口をそれぞれ照射する方向に向けることができるので、照明を必要とする場所に光を集中させることができる。また、照明装置を収納する際には、各ランプの開口部を伸縮マストの方向に向けて折り畳むことができるので、広い面積で広げていた各ランプを縮小してその容積を小さくすることができる。このため、照明装置の保管や移動の際に高さおよび容積を小さくさせることができ、収納作業を容易にすることができる。また、衝撃力に弱いランプを小さく折り畳むことにより、移動や収納の作業において、ランプを建物の梁や他の障害物に接触させることを防ぎ、ランプが変形したり、破損することを防止することができる。
【0063】
このランプを支持する機構では、伸縮マストの頂部より水平方向に横支持棒を張り出し、横支持棒の先端にはその軸線と直角となるようにランプ支持棒を連結し、ランプ支持棒の先端部の側面にランプ傘をその軸線と直角となるように連結し、ランプ傘の内部にランプを収納してある。そして、ランプ支持棒は横支持棒に対してその周方向に回転自在で、かつ、ランプ支持棒の軸線方向に回転自在となるように連結してあり、ランプ傘はランプ支持棒の周方向に回転自在に連結してある。この構成のため、ランプを収納したランプ傘は三次元方向に自在に回動させることができ、ランプ傘の開口部を自由に目的とする方向に向けることができる。
【0064】
また、ランプ傘とランプは、伸縮マストの頂部の左右にそれぞれ2個づつ、合計4個を配置してあり、広い面積にランプ傘を拡大することができ、左右のバランスを良好にすることができる。そして、ランプ傘を収納する際には、対向する反対側のランプ傘の開口部を向き合うようにして折り畳むことができ、投光部全体の容積を極めて小さくすることができる。
【0065】
投光部を支持し、上下動させるための伸縮マストは、複数の外径の異なるマストをテレスコピック状に組み合わせてあり、内部のマストはその断面形状を凹形状にして外部からは閉鎖した形状としてある。周囲からは閉鎖した構造のため、側面からの応力に対して強くなり、衝撃に対して耐久力を持つものである。また、周囲が閉鎖されているため、伸縮マストの内部に塵埃が侵入せず、長期の使用においても故障が発生しにくくなる。
【0066】
伸縮マストを上下に伸縮させるためには、前後段のマストの間にチェーンを張り渡し、チェーンの引っ張りの動作により連動させることができる。このチェーンは各マストの長さ方向に沿って溝状に凹ませた空間内に収納させてあり、チェーンが外部に露出せず、チェーンが他の機器などに接触することがなくなる。また、マスト全体の断面積が外側に向かって大きくならず、伸縮マストの外径を最大径のマストの太さと同一の太さに設定することができる。
【0067】
この照明装置は重量があるため、クレーンからのワイヤーで吊り下げて搬送しなければならないが、照明装置にはクレーンで吊り上げるための2つの係合部を形成してある。車体の上面に垂直に設けた伸縮マストの上部には水平に吊り下げ杆を固定してあり、吊り下げ杆の先端と伸縮マスト側にはそれぞれ係合部を形成してある。車体に発電機を組み合わせた状態では、吊り下げ杆の先端に形成した係合部にワイヤーを引っかけて吊上げることができる。先端の係合部では照明装置の中心に位置しており、重量のある発電機の重心位置と一致するため、照明装置は水平を保ちながら吊上げることができる。車体から発電機を取り外した状態の照明装置では、吊り下げ杆の伸縮マスト側に形成した係合部にワイヤーを引っかけて吊上げることができる。車体の側面に偏位して伸縮マストなどが配置されているため、伸縮マスト側に接近した位置に重心が偏位するため、この位置であれば発電機を取り外した状態での重心位置と一致することになり、照明装置の水平を保ちながら吊上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の実施の形態における照明装置であって、発電機を取り外した車体を後方より見た斜視図である。
【図2】本願の発明の実施の形態における照明装置であって、発電機を組み合わせた状態を示す側面図である。
【図3】本願の発明の実施の形態における照明装置であって、発電機を取り外した状態を示す背面図である。
【図4】本願の発明の実施の形態における照明装置であって、発電機を取り外した車体の前方をしめす部分斜視図である。
【図5】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している伸縮マストの断面を示し、図6中AーA矢視に対応する断面図である。
【図6】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している伸縮マストの後部を示す背面図である。
【図7】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している伸縮マストを縦方向に切断し、図6中BーB矢視に対応する縦断面図である。
【図8】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している伸縮マストの伸縮機構を模示的に示す説明図である。
【図9】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している伸縮マストを構成する各マストの構造を示す説明図である。
【図10】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している投光部の各ランプ傘を開いた状態で構成を示す斜視図である。
【図11】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している投光部の左側の構成を示すために各部材を分解して示す分解斜視図である。
【図12】本願の発明の実施の形態における照明装置に使用している投光部の各ランプ傘を閉じた状態を示す斜視図である。
【図13】本願の発明の実施の形態における照明装置であって、車体と発電機を組み合わせた状態で吊り上げる動作を示す側面図である。
【図14】本願の発明の実施の形態における照明装置であって、車体のみを吊り上げる動作を示す側面図である。
11 車体
12 伸縮マスト
13 投光部
14 発電機
41 第一マスト
42 第二マスト
43 第三マスト
44 第四マスト
46 ギアボックス
65 作動パネル
66 作動パネル
67 作動パネル
76 チェーン
79 チェーン
83 チェーン
103 ランプ傘
104 ランプ傘
105 ランプ
106 ランプ
113 ランプ傘
114 ランプ傘
115 ランプ
116 ランプ

Claims (1)

  1. 車輪を下面に軸支して移動することができる車体と、車体の上面であって一側に偏位した位置に垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮できる伸縮マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、電力を供給することで点灯する複数のランプを有する投光部と、車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力を発生してランプに電力を供給する発電機とから成り、伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要とする高さにまで上昇させ、発電機で発生した電力をランプに供給することでランプを発光させて照明することができる照明装置において、投光部には伸縮マストを中心にして左右に複数のランプを配置させてあり、各ランプは三次元の方向に回動できるように支持してあり、使用しない時には各ランプを伸縮マストの方向に折り畳んで収納することができるように構成し、前記伸縮マストの側面には車体の中心方向に向けて吊下げ杆を水平に固着してあり、この吊下げ杆の先端であって車体の中央位置付近と、吊下げ杆の伸縮マストに接近した位置には、それぞれワイヤーを引っかけるための係合部を設けたことを特徴とする照明装置。
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