JP2000082306A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2000082306A
JP2000082306A JP10267297A JP26729798A JP2000082306A JP 2000082306 A JP2000082306 A JP 2000082306A JP 10267297 A JP10267297 A JP 10267297A JP 26729798 A JP26729798 A JP 26729798A JP 2000082306 A JP2000082306 A JP 2000082306A
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mast
vehicle body
lamp
lighting device
generator
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Mitsuo Matsumoto
光雄 松本
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Nikken Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配電設備が無い場所で自家発電により投光して
照明することができ、それ自体で移動させることができ
る。 【解決手段】車輪25、27を下面に軸支して移動する
ことができる車体11と、車体11の上面であって一側
に偏位した位置に垂直に立ち上げられ、その長さを上下
に伸縮できる伸縮マスト12と、伸縮マスト12の頂部
に取り付けられ、電力を供給することで点灯する複数の
ランプ105、106を有する投光部13と、車体11
の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力を発
生してランプ105、106に電力を供給する発電機1
4とから成り、伸縮マスト12を伸縮させることで投光
部13を必要とする高さにまで上昇させ、発電機14で
発生した電力をランプ105、106に供給することで
ランプ105、106を発光させて照明することができ
る照明装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建築・工事現場や
屋外の催物会場などの、配電設備が無い場所で自家発電
により投光して照明することができ、それ自体で移動さ
せることができる照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建設現場や工事現場、或いは
屋外での催物会場、さらにはトンネルなどの閉鎖された
場所などでは、仮設で使用できる照明装置が利用されて
いる。これは、電力線が未架設の建設現場や工事現場に
おいて、夜間における作業の高率化、安全性の確保のた
めに必要となっているからである。また、トンネル内や
夜間の屋外で催物を開催する際には、電力線を架設する
ことができないため、架設の照明装置が用いられてた。
この照明装置では、自家発電機と組み合わせて一体とし
て使用できる装置であり、それ自体の下部に車輪が取り
付けられていて、容易に移動させることができる機能を
持つものが盛んに利用されている。このような機構を持
った照明装置では、一体となった自家発電機から電力を
供給することができ、外部からは何ら電力を供給しなく
ても作動できる機能を持っている。このため、装置自体
をトラックに載置して、照明を必要とする場所にまで容
易に移動させることができ、機動性を備えたものであ
る。
【0003】このように発電機能を持ち、それ自体を移
動させることができる照明装置では、多くは車体に上下
に伸縮できる伸縮マストを固定してあり、この伸縮マス
トの上端に電球(ハロゲンランプやクリプトンランプが
利用されている)を取り付けてあり、車体に固定した発
電機から電球に電力を供給する構造であった。伸縮マス
ト上端に取り付けられた電球は、広い範囲に光量を到達
させることができるように一灯だけでなく複数灯の電球
を配置するように工夫してある。しかし、細長い伸縮マ
ストの上端に複数の電球(2灯、4灯、さらには8灯)
を取り付けるとなれば、それらが横方向に拡大して配置
され、空間に占める専有面積が広くなる。これら複数の
電灯を左右に広げたままで移動させると、その空間面積
が大きくなり、移動させるには不都合なものであった。
さらに、複数の電球を平面的に広げた状態で移動させる
と、電球又はランプ傘などが他の建造物などに接触する
ことになり、破損などの故障の原因ともなっていた。
【0004】また、電球を支える伸縮マストは、上下に
複数段に伸縮できるテレスコピック状の機構が用いられ
ていた。この伸縮マストを複数段に伸縮できるように構
成すると、伸縮マストを構成するそれぞれの各段のマス
トの間には連動して伸縮する機構を介在しておかなけれ
ばならないものであった。従来の同調機構では、各段の
マスト間をワイヤーで連結し、一つのマストが伸長する
と、他の段のマストも連動して伸長できるものであっ
た。この機構では、柔軟性のあるワイヤーを使用するた
め、ワイヤーを流通させるための空間が必要となり、各
マストの断面構造が複雑にならざるを得ないものであっ
た。また、ワイヤーであることから、長期の使用では伸
びることがあり、確実な使用が保証できにくいものであ
った。
【0005】さらに、通常はこのような照明装置では、
車輪を軸支した車体と、エンジンと発電機を内蔵した自
家発電機とは分離できるように組み合わせてある。これ
は、自家発電機はそれだけでユニットとなった市販の商
品を購入し、車体を独自に設計して組み立てることが多
いからである。また、自家発電機のメンテナンスのため
に、車体と切り離せる構造が保守に有利であるためでも
ある。このような構造のため、車体の床面積は自家発電
機を載置するに十分な面積を必要としていた。このた
め、照明装置を倉庫などで保管する場合などでは、車体
の床面積だけ占有し、広い面積を必要としていた。通
常、照明装置を保管する場合には、自家発電機は車体か
ら分離してあり、車体の上面は何も載置されていない状
態である。すると、空となった車体がその床面積のまま
倉庫などで保管されると、広い面積を占有することにな
り、倉庫の利用効率が低下するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような理由に鑑
み、本願の発明では、伸縮マストを構成する各段のマス
トの内、第一マストにはピニオンを軸支し、第二マスト
にはラックを固定し、ピニオンを回転させることでラッ
クと第二マストを上下動させる構成とした。そして、第
一マストと第三マストの間にワイヤーを介在させ、第二
マストが伸縮する動作に連動して第三マストが上下動す
るように構成してある。この構成により、ピニオンとラ
ックで確実に第二マストを上下動させることができ、ワ
イヤーの弛みなどが発生することが無くなる。
【0007】また、車体はその上下の面を薄くし、下面
を空間に形成してある。そして、平面の形状では、前側
の幅が狭くなったやや台形の形状に形成してある。この
ため、他の照明装置の車体の後部下面に一方の照明装置
の車体の前部上面を挿入し、一方の照明装置の車体の半
分程度を他の照明装置の下面に挿入して組み合わせるこ
とができる。このように順番に組み合わせることによ
り、各車体が占める面積を重なり合わせ、全体が占める
床面積を小さくさせることができる。この収納の重ね合
わせにより、倉庫などに複数の照明装置を保管する場
合、単体で保管する場合に比べて全体が占める床面積を
小さくすることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車輪を下面に
軸支して移動することができる車体と、車体の上面であ
って一側に偏位した位置に垂直に立ち上げられ、その長
さを上下に伸縮できる伸縮マストと、伸縮マストの頂部
に取り付けられ、電力を供給することで点灯する複数の
ランプを有する投光部と、車体の上面に着脱自在に組み
合わされ、それ自体で電力を発生してランプに電力を供
給する発電機とから成り、伸縮マストを伸縮させること
で投光部を必要とする高さにまで上昇させ、発電機で発
生した電力をランプに供給することでランプを発光させ
て照明することができる照明装置において、伸縮マスト
は複数段のマストを上下に伸縮できるように組み合わせ
てあり、一段目のマストは車体に垂直に固定してあり、
二段目のマストは一段目のマストにその長さ方向に摺動
自在に挿通してあり、二段目のマストにはその長さ方向
にラックを固定してあり、一段目のマストにはラックに
噛み合うピニオンを軸支し、ピニオンを回転させること
によりラックと二段目のマストが上下動することができ
ることを特徴とする照明装置である(請求項1)。
【0009】本発明は、車輪を下面に軸支して移動する
ことができる車体と、車体の上面であって一側に偏位し
た位置に垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮で
きる伸縮マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、
電力を供給することで点灯する複数のランプを有する投
光部と、車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自
体で電力を発生してランプに電力を供給する発電機とか
ら成り、伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要と
する高さにまで上昇させ、発電機で発生した電力をラン
プに供給することでランプを発光させて照明することが
できる照明装置において、伸縮マストは複数段のマスト
を上下に伸縮できるように組み合わせてあり、一段目の
マストは車体に垂直に固定してあり、二段目のマストは
一段目のマストにその長さ方向に摺動自在に挿通してあ
り、三段目のマストは二段目のマストにその長さ方向に
摺動自在に挿通してあり、二段目のマストにはその長さ
方向にラックを固定してあり、一段目のマストにはラッ
クに噛み合うピニオンを軸支し、一段目のマストの上部
と三段目のマストの下部とをワイヤーで連結し、ワイヤ
ーは二段目のマストの上部に軸支したスプロケットホイ
ールで反転させ、ピニオンを回転させることによりラッ
クと二段目のマストが上下動し、二段目のマストが上下
動することでワイヤーが引き揚げられ、三段目のマスト
が上下動することができることを特徴とする照明装置で
ある(請求項2)。
【0010】本発明は、車輪を下面に軸支して移動する
ことができる車体と、車体の上面であって一側に偏位し
た位置に垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮で
きる伸縮マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、
電力を供給することで点灯する複数のランプを有する投
光部と、車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自
体で電力を発生してランプに電力を供給する発電機とか
ら成り、伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要と
する高さにまで上昇させ、発電機で発生した電力をラン
プに供給することでランプを発光させて照明することが
できる照明装置において、投光部には伸縮マストを中心
にして左右に一対のランプを配置させてあり、各ランプ
は水平方向に回転できると共に、垂直方向に回転できる
ように支持してあり、使用しない時には各ランプを伸縮
マストの中心方向に折り畳んで収納することができるこ
とを特徴とする照明装置である(請求項3)。
【0011】本発明は、車輪を下面に軸支して移動する
ことができる車体と、車体の上面であって一側に偏位し
た位置に垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮で
きる伸縮マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、
電力を供給することで点灯する複数のランプを有する投
光部と、車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自
体で電力を発生してランプに電力を供給する発電機とか
ら成り、伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要と
する高さにまで上昇させ、発電機で発生した電力をラン
プに供給することでランプを発光させて照明することが
できる照明装置において、車体は平坦な形状をしてい
て、その下部に他の車体を差し込むことのできる空間を
有していて、車体の後部には他の車体を差し込むことの
できる開口を形成してあることを特徴とする照明装置で
ある(請求項4)。
【0012】本発明は、前記車体は、その後部が後方に
開いた平坦な形状であり、中央から前部にかけては左右
の幅が縮小された平坦な形状となっていて、後部は前部
の高さよりも少し高くなるように設定したことを特徴と
する照明装置である(請求項5)。
【0013】本発明は、前記車体は、その後部の左右に
それぞれ後輪を軸支し、その前部の左右にそれぞれ前輪
を軸支し、一対の前輪の間隔を一対の後輪の間隔よりも
狭くなるように設定したことを特徴とする照明装置であ
る(請求項6)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面により説明する。図1は発電機を取り外した状態の照
明装置を後部から見た斜視図、図2は発電機を取り付け
た照明装置を側面から見た側面図、図3は発電機を取り
外した状態の照明装置を後部から見た正面図、図4は車
体11の構成を詳しく見せるため、照明装置の車体の前
面より見た斜視図である。
【0015】この照明装置は、車体11、伸縮マスト1
2、投光部13、発電機14の大きな部材から構成され
ている。車体11には、その前後左右に前輪25、後輪
27を軸支してあり、路面や床面を自由に移動させるこ
とができる。この車体11の後部(図1で左手前側、図
2で左側)中央には、上下方向に伸縮する伸縮マスト1
2を垂直となるように固定してある。そして、この伸縮
マスト12の最上段のマスト頂部には投光部13が載置
してある。この投光部13は、複数のハロゲンランプや
ナトリウムランプを配置してあり、夜間の路面や会場な
どを照射することができるものである。また、車体11
の前側の平面には、長方体形をした発電機14を載置し
てある(図2)。この発電機14は、内部にエンジン、
発電機構、燃料タンクなどを収納しており、それ自体で
電力を発生することができるものであり、電力線が架設
されていない場所でも電力を供給することができる。
【0016】この車体11を詳しく説明すると、車体1
1を支えるフレーム21は薄肉鋼鈑をプレス加工や板金
溶接によって形成したものであり、モノコックのように
一体型に構成されている。フレーム21の全体は平坦な
形状であり、その前側の上面の部分(図1において右奥
側、図2において右側)は平坦な広い面積を持った前デ
ッキ22となっている。そして、フレーム21の後部の
上面の部分(図1で左手前側、図2で左側)は左右方向
に細長い平坦な後デッキ23となっていて、後デッキ2
3の上面は前デッキ22の上面よりも少し高くなるよう
に設定してあり、後デッキ23と前デッキ22の間には
段差が設けてある。このフレーム21の上面は一枚の薄
肉鋼鈑であり、外周には薄肉鋼板がスカート状に垂れ下
がっていて、モノコック構造により強度を維持するよう
に設計されている。この後デッキ23の左右の長さと前
デッキ22の後部(図1において左手前側)の長さは同
じ幅であるが、前デッキ22の前方(図1において右奥
側、図2において右側)に向かって順次左右の幅が狭く
なるように形成され、前デッキ22はやや台形のような
形状となっている。この前デッキ22、後デッキ23の
下面は空洞となっていて、この空洞は後デッキ23の後
方で大きく開放している。
【0017】図3は車体11を後方から見たもので、前
デッキ22の前方の下面には下方に向かって開いたやや
『コ』の字形の軸支板28を固着してある。この軸支板
28には水平にシャフト24が軸支してあり、このシャ
フト24の左右にはそれぞれ前輪25が回転自在に軸支
してある。そして、後デッキ23の後部の左右はそれぞ
れ少し後方に突出していて、この後デッキ23の後部に
突出した部分の下面にはキャスター26を回動自在に軸
支してある。それぞれのキャスター26には後輪27を
回転自在となるように軸支してある。一対の前輪25の
幅と一対の後輪27は図3で示すように、後輪27の間
隔を前輪25の間隔より広く設定してある。この前輪2
5、後輪27が床面や路面と接触して回転することによ
り、車体11は滑らかに移動し、かつキャスター26が
水平方向に回動することで、車体11の移動方向を変更
させることが出来る。
【0018】この後デッキ23の後部の左右にはパイプ
を『コ』の字形に折り曲げ、中央を少し後方に折り曲げ
た形状のハンドル38を固定してある。このハンドル3
8の左右の柱は垂直に立ち、中央の直線部は水平に配置
されている。このハンドル38を作業員が握って車体1
1を移動させることができる。さらに、図4で示すよう
に、前デッキ22の上面の左右側端には、一対の車輪固
定樋34を平行に固定することができる。これらの車輪
固定樋34はボルト35を前デッキ22にネジ込み、車
輪固定樋34を前デッキ22に着脱自在に固定すること
ができる。この車輪固定樋34は薄肉鋼鈑を折り曲げて
細長い箱状に形成してあり、上方が開き、前後端は閉鎖
したやや樋状の形状となっている。それぞれの車輪固定
樋34の上面は溝状に開いており、これらの溝に発電機
14の下面に取り付けた車輪を載置させて固定すること
ができるようになっている。
【0019】次に、伸縮マスト12はそれぞれの外径が
異なる第一マスト41、第二マスト42、第三マスト4
3をテレスコピック状に組み合わせることで構成されて
いる。この第一マスト41、第二マスト42、第三マス
ト43はそれぞれの内部が空洞の細長い形状をしてお
り、第一マスト41の内部には第二マスト42が伸縮自
在に収納してあり、第二マスト42の内部には第三マス
ト43が伸縮自在に収納してある。これらの第二マスト
42、第三マスト43は、それぞれ第一マスト41に対
して上下方向に伸縮することができる。この第一マスト
41は一番外径の大きいもので、その下端は図1、図3
で示すように後デッキ23の上面中央に垂直に固定して
ある。そして、第一マスト41の基部には、図4で示す
ように、その下部にやや台形をした補強板40を固着し
てあり、補強板40は後デッキ23の上面と溶接などで
固着してあり、第一マスト41が転倒しないように補強
している。また、図1、図2、図4で示すように、第一
マスト41の前面の上部には頑丈な吊り下げ桁51を水
平に突出してある。この吊り下げ桁51の先端には、第
一の係合部としてのワイヤー穴52を開口してあり、吊
り下げ桁51の基部には逆U字形に折り曲げた第二の係
合部としてのフック53が固定してある。
【0020】図1、図2、図3で示すように、この第一
マスト41の背面(図1において左手前側、図2におい
て左側)の上部には箱状をしたギアー装置15が設けて
あり、ギアー装置15の背面にはハンドル47が連結し
てある。ギアー装置15の内部にウオームギア、ウオー
ム、ピニオンなどを内蔵しており、ハンドル47を回転
させる回転力を減速させることができる。このギアー装
置15の出力は伸縮マスト12の内部にあるラックやチ
ェーンに伝達され、伸縮マスト12に対して第二マスト
42、第三マスト43を上下動させることができる。
【0021】次に、図5、図6、図7、図8により、伸
縮マスト12、および第一マスト41、第二マスト4
2、第三マスト43の構成について説明する。図5は伸
縮マスト12の上部の背面を斜め後方から見たものであ
り、図6は第一マスト41、第二マスト42、第三マス
ト43をそれぞれ上下にずらし、その一部を切り取った
斜視図であり、図7は図6中でAーAに矢視した伸縮マ
スト12の縦断面図であり、図8は図7中でBーBを矢
視した伸縮マスト12の横断面図である。
【0022】この伸縮マスト12は内部が空洞となった
第一マスト41、第二マスト42、第三マスト43の3
本の四角いパイプから成り、それぞれが上下方向に伸縮
できるようにテレスコピック状に組み立てられている。
この第一マスト41は薄肉鋼鈑により断面を四角形とな
るように形成してあり、その背面の中央には図8で示す
ように縦方向に開口溝45が開けてあり、第一マスト4
1の背面には上下方向に沿って開口溝45を保護するよ
うに断面が『コ』の字形に折り曲げた外カバー44を固
着してある(図5、図6を参照)。このため、第一マス
ト41はその水平方向の断面が四角形の一側が外側に突
出した凸形をした空間を有していることになる。この外
カバー44の背面の上部には、図7で示すように窓穴4
6を開口してある。そして、第一マスト41の上端開口
には、その中央に四角い穴を開けた薄肉の四角い枠状を
した頂上環板66が固定してある。この頂上環板66の
内径は第一マスト41の外径と同一とし、頂上環板66
の内部空間に第一マスト41の上端を嵌め合わせること
で補強している。
【0023】次に、第二マスト42は、薄肉鋼鈑を四角
形に折り曲げて形成した細長いパイプ状をしており、そ
の外径は第一マスト41の内径にほぼ一致させてあり、
第二マスト42を第一マスト41の上端開口から挿入す
ることにより、上下方向に伸縮自在となるように組み合
わせてある。この第二マスト42の背面(図6中で右手
前の面、図7中で右面、図8中で右面)には、第二マス
ト42の長さ方向に沿ってラック65が固着してあり、
このラック65は外カバー44の空間内に配置させてあ
る。この構造のため、ラック65が第二マスト42の側
面より突出していても、ラック65は開口溝45の空間
を移動し、第二マスト42の上下の摺動を妨げることは
ない。そして、第三マスト43は薄肉鋼鈑を折り曲げて
形成した内部空洞の細長い形状をしており、その三方の
外側を『コ』の字形に折り曲げてあり、一つの側面(図
6中において右手前側の面、図8において右側の面)は
その中心に向かって断面『コ』の字形に凹ませてあり、
この凹みの空間を作動溝67として形成してある。こう
して、第三マスト43の断面形状は『凹』形となってい
て、四角いパイプの一側面の長さ方向に溝状の凹みを形
成した形状となっている。この第三マスト43の外径は
第二マスト42の内径にほぼ一致させてあり、第三マス
ト43を第二マスト42の上端開口から挿入すること
で、第三マスト43は第二マスト42に対して上下に自
由に摺動することができる。
【0024】この第二マスト42の上端には水平方向に
回転自在となるように回転軸70が軸支してあり、回転
軸70にはスプロケット71が固定してある(図6、図
7参照)。前述した作動溝67の空間内には細長いチェ
ーン72を挿入してあり、チェーン72の下端は第三マ
スト43の下部に固定した連結片73に連結してある。
このチェーン72は作動溝67の内部空間で上方に延長
し、スプロケット71の外周に巻き回されて下方に反転
させられ、チェーン72の先端にはテンションボルト7
4を連結して、テンションボルト74は頂上環板66に
ボルトによってその長さを調節できるように連結してあ
る。
【0025】前述したギアー装置15は図5で示すよう
に、四角い箱状をしたピニオンボックス55とウオーム
ボックス56より構成されていて、ピニオンボックス5
5とウオームボックス56はそれぞれ薄肉鋼板を折り曲
げて形成した直方体形をしており、ピニオンボックス5
5の側面(図5中で右側の面)にはウオームボックス5
6を密着して一体となるように固定してある。このウオ
ームボックス56の背面からは水平にウオーム軸60が
突出してあり、ウオーム軸60の先端にはハンドル47
を固着してある。また、ピニオンボックス55の内部と
ウオームボックス56の内部には、両者を貫通するよう
にしてピニオン軸61が回転自在に軸支してある。
【0026】前述の第一マスト41の上部の両側面に
は、やや三角形をした一対の軸支片57が固着してあ
り、左右の軸支片57の先端の間には連結軸58を軸支
してある。この連結軸58には、ピニオンボックス55
の上面に固着した取付片59を軸支してある。このため
ピニオンボックス55とウオームボックス56、すなわ
ちギアー装置15全体は連結軸58によって保持されて
おり、ピニオンボックス55とウオームボックス56は
連結軸58を中心にして回動できる。このようにギアー
装置15を連結軸58で吊り下げるように保持するの
は、後で説明するように、ラックとピニオンの噛み合い
を微調整するためである。
【0027】そして、図6はこのピニオンボックス5
5、ウオームボックス56の内部の構成と、第一マスト
41の内部の構成を示すものである。前述したウオーム
軸60はウオームボックス56内で水平に軸支され、伸
縮マスト12の方向に向けてあり、このウオーム軸60
にはウオーム62を固着してある。そして、ピニオンボ
ックス55、ウオームボックス56の両者の中央を貫通
してピニオン軸61が軸支してあり、このピニオン軸6
1の軸線はウオーム軸60の軸線と直交させてある。ピ
ニオン軸61の一端(図6で右奥側)にはウオームギア
63を固着してあり、ウオームギア63の外周に形成し
た歯面はウオーム62に噛み合わせてある。また、ピニ
オン軸61のやや中央(図6において左手前側)にはピ
ニオン64が固着してあり、このピニオン64の外周の
歯面にはラック65が噛み合わせてある。この構成によ
りハンドル47を回転させるとウオーム軸60、ウオー
ム62が回転し、この回転はウオームギア63で減速さ
れてピニオン軸61に伝えられる。ピニオン軸61の回
転によりピニオン64が同時に回転し、このピニオン6
4の回転によりラック65が上下に移動させられ、この
ラック65の上下動に従って第二マスト42が第一マス
ト41に対し、上下に摺動させることができる構成とな
っている。なお、ピニオン64は外カバー44の側面に
開口された窓穴46から開口溝45の空間に挿入され、
開口溝45内でピニオン64とラック65が噛み合って
いる。そして、このピニオン64とラック65の噛み合
いにおいて、噛み合いの深さを調整するためには、連結
軸58を回動の中心にしてピニオンボックス55全体を
前後に回動させる。この回動の角度によってピニオン6
4とラック65が噛み合う高さを微調整することができ
る。調整の終わった位置にピニオンボックス55を固定
するには、図示しないピニオンボックス55の下部に設
けた調整ネジを第一マスト41にネジ込むことでその位
置に設定することができる。
【0028】次に、図9、図10は前述した投光部13
の構成を詳しく説明するものである。本実施の形態にお
ける投光部13は二つのランプを保持しており、各ラン
プの投光方向をそれぞれ調整することができ、ランプが
照射する方向を自由に変更することができる。図9は、
左右にある二つのランプをそれぞれ同じ方向に向けた状
態を示すものであり、図10は図9中におけるランプの
支持機構を分解して示したものである。
【0029】図9において、第三マスト43の上部には
横支持棒96を水平に載置して固定してあり、横支持棒
96の両側の上面にはそれぞれランプ支持棒101と1
02が垂直に連結してある。このランプ支持棒101と
102は横支持棒96に対して水平方向に自由に回動で
きるようになっている。このランプ支持棒101の上部
にはランプ傘103を保持してあり、ランプ支持棒10
2の上部にはランプ傘104を保持してある。このラン
プ傘103の内部には棒状をしたランプ105が収納し
てあり、ランプ傘104の内部には棒状をしたランプ1
06が保持させてある。そして、ランプ傘103はラン
プ支持棒101に対して上下方向に回動自在に連結され
ており、ランプ傘104はランプ支持棒102に対して
上下方向に回動自在に連結されている。このため、ラン
プ支持棒101を横支持棒96に対してE方向に回動で
き、ランプ傘103をランプ支持棒101に対してG方
向に回動でき、ランプ105が照射する方向を自由に変
更させることができる。同様に、ランプ支持棒102を
横支持棒96に対してF方向に回転でき、ランプ傘10
4をランプ支持棒102に対してH方向に回動でき、ラ
ンプ106が照射する方向を自由に変更させることがで
きる。
【0030】図10は、前述した図9の投光部13の機
構を詳細に説明するものである。横支持棒96は断面四
角形の細長い棒状をしており、その左右には上下方向に
保持穴123と124が貫通開口してある。前述のラン
プ支持棒101、102はアルミ鋳造などでブロック状
に成形した細長いものであり、その基部は四角形をして
いて、上端に向かって平坦となるような形状となってい
る。このランプ支持棒101の基部には下方に向けて挿
入突起128を突出させてあり、挿入突起128は保持
穴123に回動自在に挿入させることができる。そし
て、ランプ支持棒101の上部側面には、その長さ方向
とは直角の方向に回動穴129が貫通開口してある。同
様に、ランプ支持棒102の基部には下方に向けて挿入
突起138を突出させてあり、挿入突起138は保持穴
124に回動自在に挿入することができる。そして、ラ
ンプ支持棒102の上部側面には、その長さ方向とは直
角の方向に回動穴139が貫通開口してある。
【0031】前述したランプ傘103は、例えば、薄肉
のアルミ板をプレス加工によって形成したものであり、
お椀やお釜のような内部が空間の半球形をしており、ラ
ンプ傘103の側面には丸パイプ状をした保持棒130
を固着してある。この保持棒130の先端を回動穴12
9の外側から挿入し、回動穴129の内側に突出した保
持棒130の先端部には、弾性のある固定リング131
をその外周に噛み合わせてある。この固定リング131
により、保持棒130がランプ支持棒101より脱落す
ることを防止しており、回動穴129を中心として保持
棒130が回転自在となるように保持している。
【0032】ランプ傘104も同様に、例えば、薄肉の
アルミ板をプレス加工によって形成したものであり、お
椀やお釜のような内部が空間の半球形をしており、ラン
プ傘104の側面には丸パイプ状をした保持棒140を
固着してある。この保持棒140の先端を回動穴139
の外側から挿入し、回動穴139の内側に突出した保持
棒140の先端部には、弾性のある固定リング141を
その外周に噛み合わせてある。この固定リング141に
より、保持棒140がランプ支持棒102より脱落する
ことを防止しており、回動穴139を中心として保持棒
140が回転自在となるように保持している。
【0033】次に、本実施の形態による照明装置の作用
について説明する。
【0034】この照明装置は、車体11と発電機14を
組み合わせて使用することになる。図1、図3、図4で
は発電機14が車体11に搭載されていないが、図2で
は車体11上に発電機14を載置して組み合わせてある
状態が示されている。ここで使用する発電機14は一般
に市販されているものであり、外形が立体形をしてお
り、その内部にはエンジン、発電機構、燃料タンクを収
納しており、エンジンを作動することにより発電機構よ
りそれ自体で商用電力を発生させることができる。この
発電機14の下部の四隅には小さな車輪が取りつけてあ
り、この車輪で路面や床面を転動させることで容易に移
動させることができる。
【0035】車体11に発電機14を組み合わせるに
は、図4で示すように、前デッキ22の上面の左右に車
輪固定樋34をそれぞれ載置し、ボルト35を車輪固定
樋34に通して前デッキ22にネジ込むことにより、車
輪固定樋34を前デッキ22に固定する。この車輪固定
樋34の上面は樋状になった溝が形成されており、この
車輪固定樋34の溝に発電機14の車輪を嵌め合わせる
ことで発電機14を前デッキ22に搭載することができ
る。発電機14を車体11に載置して組み合わせた状態
が図2によって示されている。
【0036】この照明装置を屋外の催物会場、建設現
場、トンネル内などで使用する場合には、車体11の後
部に固着したハンドル38を作業員が押し、前輪25、
後輪27を転動させることによって床面や路面を軽く移
動させることができる。車体11を照明が必要とする場
所にまで移動させたなら、この照明装置をその場所に設
定する。後輪27を軸支したキャスター26は水平方向
に開動させることができるため、車体11の方向転換を
行うためには、ハンドル38を押す力の配分を変えるこ
とで移動方向を変更することができる。
【0037】次に、伸縮マスト12を上下に伸縮させる
ことにより、ランプ傘103、104の高さ位置を調整
することになる。伸縮マスト12を伸張させるには、作
業員がハンドル47を人力で回転させる。ハンドル47
を回転させると、その回転力は図6で示されるようにウ
オーム軸60に伝えられ、ウオーム軸60の回転はウオ
ーム62に伝えられる。そして、ウオーム62はウオー
ムギア63の周囲に噛み合わせてあるため、ウオーム6
2の回転力によってウオームギア63を減速して回転さ
せる。ウオームギア63が回転すると、ピニオン軸61
及びピニオン64が回転させられ、ピニオン64は図6
中で矢印C方向に回転させられる。このピニオン64に
噛み合っているラック65は、図6中において矢印D方
向に押し上げられ、ラック65を固定してある第二マス
ト42も同時にD方向に押し上げられ、第二マスト42
は第一マスト41に対して上方に摺動する。
【0038】この第二マスト42が上昇すると、図6、
図7で示すように、第二マスト42とともに回転軸70
とスプロケット71が上昇し、スプロケット71の周囲
に巻きつけてあるチェーン72を押し上げようとする。
このチェーン72の先端にはテンションボルト74が連
結してあり、テンションボルト74は第一マスト41の
上端にある頂上環板66に固着してあるため、チェーン
72先端の位置は変動することがない。すると、スプロ
ケット71が押し上げられる作用力は、チェーン72を
上方に引き上げられ力になり、チェーン72の下端に連
結した連結片73を介して第三マスト43を上方に引き
上げることになる。こうして、スプロケット71が上昇
されると、第三マスト43は第二マスト42に対して同
期して上方に摺動させられる。この連動により、第二マ
スト42は第一マスト41に対して上方に摺動し、第三
マスト43が第二マスト42に対して上方に摺動し、三
段階に組み合わされた伸縮マスト12の第二マスト4
2、第三マスト43は同期して上昇する。
【0039】なお、このピニオン64とラック65の連
動による第二マスト42の上昇運動において、ウオーム
ギア63とウオーム62が常時噛み合っていることか
ら、ウオーム62がハンドル47によって回転しない限
り、その角度位置を変動することは無い。このため、ウ
オーム62の回転が停止したなら、その停止した角度位
置でウオームギア63、ピニオン軸61、ピニオン64
の回転は停止し、第二マスト42、第三マスト43は落
下することなく、その位置で保持される。このようにし
て、第三マスト43が上昇され、第三マスト43の上端
に取り付けてある横支持棒96はその高さ位置に保持さ
れる。
【0040】図1、図2、図3の伸縮マスト12が縮小
している状態から伸長し、ランプ傘103、104が所
定の高さ位置にまで持ち上げられると、その位置から照
明を必要とする方向にランプ傘103、104を向ける
ことができる。この投光部13を構成するランプ傘10
3、104を照明を必要とする場所に向けるには、ラン
プ支持棒101、102をそれぞれ挿入突起128、1
38を中心として水平方向に回転させ、照射する方向を
変更することができる。また、ランプ傘103、104
をそれぞれ保持棒130、140を中心として上下に回
転させることにより、ランプ傘103、104の上下の
角度を変更させ、高い位置から下方に向けて照射させた
り、上方に向けて照射させたりすることができる。この
後、発電機14を起動して自家発電を行い、発電した電
力をランプ105、106に供給することにでそれぞれ
が点灯し、会場や工事現場などを明るく照射することが
できる。
【0041】次に、この投光部13を構成するランプ傘
103、104を収納する手順について説明する。この
投光部13を構成するランプ傘103、104は左右に
大きく張り出しており、このまま収納すると左右の大き
な面積を占有する。このため、照明装置を使用しないと
きや移動する場合には、ランプ傘103、104を折り
畳んで占有面積を縮小させることができる。まず、ラン
プ傘103、104の前面開口を図9で示すように前方
に向け、その状態でランプ支持棒101、102をそれ
ぞれ挿入突起128、138を中心として逆方向に回動
させる。ランプ支持棒101は図9中でE方向に、ラン
プ支持棒102は図9中でF方向に回動させる。する
と、ランプ傘103の開口部とランプ傘104の開口部
が互いに接近し、ランプ傘103、104の外側の球形
の部分が外側となる。ランプ傘103、104の開口部
が対向すると、左右に開いていた両者の占有空間が縮小
され、全体が占める容積が小さくなる。ランプ傘10
3、104が収納された状態は図10で示される。
【0042】さらに、複数台の照明装置を倉庫などに保
管する場合には、それらが占める床面積を減少させるこ
とができる。照明装置を保管する場合には、前デッキ2
2の上面より発電機14を取り外し、ボルト35を取り
外して図4で示した車輪固定樋34を取り外す。前デッ
キ22の上面の固定物を取り除いて平坦な状態にしたな
らば、図10で示すように他方の照明装置の前部を一方
の照明装置の後部に挿入し、二つの照明装置の車体11
を重ね合わせる。すなわち、停止している一方の照明装
置の車体11aに他方の照明装置の車体11bを結合さ
せるには、車体11aの後デッキ23aの下部開口に車
体11bの前デッキ22bの先端を挿入する。車体11
aの前デッキ22aと後デッキ23aの下面は開放して
おり、下方になんら障害物が無い。この前デッキ22a
と後デッキ23aの下部に他の車体11bの前デッキ2
2bを挿入すると、前デッキ22bの大部分の長さは前
デッキ22aと後デッキ23aの下面に嵌め込まれる。
このように二台の照明装置の車体11aと11bを重ね
合わせると、その全長は一台の車体11bの半分程度の
長さが重なり合い、全長が短縮される。すると、倉庫な
どに保管した照明装置の車体11が占有する床面積が減
縮され、同じ床面積に多くの照明装置を保管することが
できる。図11では二台の照明装置を重ね合わせている
が、車体11bの下面にさらに他の車体11cの前デッ
キ22cを重ね合わせ、さらに他の車体11dの前デッ
キ22dを重ね合わせることで全長を短縮させ、全体が
占める床面積を減少させることが可能となる。こうし
て、同じ床面積の倉庫などに、多数の照明装置を保管す
ることができる。
【0043】また、この照明装置を運搬する場合には、
トラックの荷台に載置して移動させることになる。この
運搬作業において、照明装置は重量があるためクレーン
によってトラックの荷台に吊り上げることになる。この
車体11に発電機14を組み合わせた状態で照明装置を
吊り上げる場合には、クレーンから吊り上げられたワイ
ヤーをワイヤー穴52に玉掛けして吊り上げることがで
きる。このワイヤー穴52は照明装置の前側に位置させ
てあるため、図2で示すように、発電機14との重量の
バランスがとれ、車体11、発電機14を水平に維持し
たままで吊り下げることができる。図1で示すようにフ
レーム21より発電機14を取り外した状態で照明装置
を吊り上げるには、クレーンから吊り下げられたワイヤ
ーをフック53に玉掛けして吊り上げる。発電機14が
車体11から取り外してあるため、照明装置全体の重心
は後方に移動しており、車体11の中心より後方に位置
しているフック53に玉掛してあるため、車体11を水
平に維持しながら吊り上げることができる。
【0044】
【発明の効果】本願の発明は上述のように構成したの
で、二段目のマストにはラックを固定し、一段目のマス
トにはピニオンを軸支し、ラックにピニオンを噛み合わ
せることで二段目のマストを上下動させることができ
る。また、一段目と三段目のマストの間にワイヤーを連
結し、ワイヤーを二段目のマストの上部で反転させてあ
るため、二段目のマストが上昇すると連動して三段目の
マストも上昇し、三段に組み合わせた伸縮マストが連動
して伸縮することができる。従来のワイヤーだけによる
伸縮マストに比べて構造が簡易となり、ラックとピニオ
ンによる機構のため、重量のあるマストも上昇させるこ
とができ、上昇した位置で停止させることが可能とな
る。この三段目のマストには複数のランプを持つ投光部
を載置してあり、投光部を必要とする高さまでに自由に
移動させることができる。
【0045】伸縮マストの上端に設けた投光部には複数
のランプを設けてあり、各ランプは伸縮マストに対して
二次元の方向に回動できるように保持してあり、各ラン
プの照射方向を自由に変更することができる。投光部を
使用する際には、各ランプの開口をそれぞれ照射する方
向に向けることができるので、照明を必要とする場所に
光を集中させることができる。また、照明装置を収納す
る際には、各ランプの開口部をそれぞれ対向するように
向き合わせて折り畳むことができるので、広い面積に広
げていた各ランプを縮小して、その容積を小さくするこ
とができる。このため、照明装置の保管や移動の際に高
さおよび容積を小さくさせることができ、収納作業を容
易にすることができる。また、衝撃力に弱いランプを小
さく折り畳むことにより、移動や収納の作業において、
ランプを建物の梁や他の障害物に接触させることを防
ぎ、ランプが変形したり、破損することを防止すること
ができる。
【0046】そして、車体はその上下の面を薄くし、下
面には空間の隙間を形成してある。そして、平面の形状
では、前側の幅が狭くなったやや台形の形状に形成して
ある。このため、他の照明装置の車体の後部下面に一方
の照明装置の車体の前部上面を挿入し、一方の照明装置
の車体の半分程度を他の照明装置の下面に挿入して組み
合わせることができる。このように順番に組み合わせる
ことにより、各車体が占める面積を重なり合わせ、全体
が占める床面積を小さくさせることができる。この収納
の重ね合わせにより、倉庫などに複数の照明装置を保管
する場合、単体で保管する場合に比べて全体が占める床
面積を小さくすることができる。
【0047】さらに、この照明装置は重量があるため、
クレーンからのワイヤーで吊り下げて搬送しなければな
らないが、照明装置にはクレーンで吊り上げるための2
つの係合部を形成してある。車体の上面に垂直に設けた
伸縮マストの上部には水平に吊り下げ杆を固定してあ
り、吊り下げ杆の先端と伸縮マスト側にはそれぞれ係合
部を形成してある。車体に発電機を組み合わせた状態で
は、吊り下げ杆の先端に形成した係合部にワイヤーを引
っかけて吊上げることができる。先端の係合部では照明
装置の中心に位置しており、重量のある発電機の重心位
置と一致するため、照明装置は水平を保ちながら吊上げ
ることができる。車体から発電機を取り外した状態の照
明装置では、吊り下げ杆の伸縮マスト側に形成した係合
部にワイヤーを引っかけて吊上げることができる。車体
の側面に偏位して伸縮マストなどが配置されているた
め、伸縮マスト側に接近した位置に重心が偏位するた
め、この位置であれば発電機を取り外した状態での重心
位置と一致することになり、照明装置の水平を保ちなが
ら吊上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の実施の形態における照明装置であ
って、発電機を取り外した車体を後方より見た斜視図で
ある。
【図2】本願の発明の実施の形態における照明装置であ
って、発電機を組み合わせた状態を示す側面図である。
【図3】本願の発明の実施の形態における照明装置であ
って、発電機を取り外した状態を示す背面図である。
【図4】本願の発明の実施の形態における照明装置であ
って、発電機を取り外した車体の前方をしめす部分斜視
図である。
【図5】本願の発明の実施の形態における照明装置に使
用している伸縮マストのギアー装置の付近を示す部分斜
視図である。
【図6】本願の発明の実施の形態における照明装置に使
用している伸縮マストの組み合わせと駆動機構を示す、
一部破断した説明図である。
【図7】本願の発明の実施の形態における照明装置に使
用している伸縮マストを縦方向に切断した、図6中Aー
A矢視に対応する縦断面図である。
【図8】本願の発明の実施の形態における照明装置に使
用している伸縮マストを縦方向に切断した、図7中Bー
B矢視に対応する縦断面図である。
【図9】本願の発明の実施の形態における照明装置に使
用している投光部の各ランプ傘を開いた状態で構成を示
す斜視図である。
【図10】本願の発明の実施の形態における照明装置に
使用している投光部の構成を示すために各部材を分解し
て示す分解斜視図である。
【図11】本願の発明の実施の形態における照明装置を
収納する状態を示し、二台の照明装置を組み合わせた側
面図である。 11 車体 12 伸縮マスト 13 投光部 14 発電機 15 ギアー装置 21 フレーム 22 前デッキ 23 後デッキ 34 車輪固定樋 41 第一マスト 42 第二マスト 43 第三マスト 55 ピニオンボックス 56 ウオームボックス 62 ウオーム 63 ウオームギア 64 ピニオン 65 ラック 71 スプロケット 72 チェーン 101 ランプ支持棒 102 ランプ支持棒 103 ランプ傘 104 ランプ傘 105 ランプ 106 ランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を下面に軸支して移動することがで
    きる車体と、車体の上面であって一側に偏位した位置に
    垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮できる伸縮
    マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、電力を供
    給することで点灯する複数のランプを有する投光部と、
    車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力
    を発生してランプに電力を供給する発電機とから成り、
    伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要とする高さ
    にまで上昇させ、発電機で発生した電力をランプに供給
    することでランプを発光させて照明することができる照
    明装置において、伸縮マストは複数段のマストを上下に
    伸縮できるように組み合わせてあり、一段目のマストは
    車体に垂直に固定してあり、二段目のマストは一段目の
    マストにその長さ方向に摺動自在に挿通してあり、二段
    目のマストにはその長さ方向にラックを固定してあり、
    一段目のマストにはラックに噛み合うピニオンを軸支
    し、ピニオンを回転させることによりラックと二段目の
    マストが上下動することができることを特徴とする照明
    装置。
  2. 【請求項2】 車輪を下面に軸支して移動することがで
    きる車体と、車体の上面であって一側に偏位した位置に
    垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮できる伸縮
    マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、電力を供
    給することで点灯する複数のランプを有する投光部と、
    車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力
    を発生してランプに電力を供給する発電機とから成り、
    伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要とする高さ
    にまで上昇させ、発電機で発生した電力をランプに供給
    することでランプを発光させて照明することができる照
    明装置において、伸縮マストは複数段のマストを上下に
    伸縮できるように組み合わせてあり、一段目のマストは
    車体に垂直に固定してあり、二段目のマストは一段目の
    マストにその長さ方向に摺動自在に挿通してあり、三段
    目のマストは二段目のマストにその長さ方向に摺動自在
    に挿通してあり、二段目のマストにはその長さ方向にラ
    ックを固定してあり、一段目のマストにはラックに噛み
    合うピニオンを軸支し、一段目のマストの上部と三段目
    のマストの下部とをワイヤーで連結し、ワイヤーは二段
    目のマストの上部に軸支したスプロケットホイールで反
    転させ、ピニオンを回転させることによりラックと二段
    目のマストが上下動し、二段目のマストが上下動するこ
    とでワイヤーが引き揚げられ、三段目のマストが上下動
    することができることを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 車輪を下面に軸支して移動することがで
    きる車体と、車体の上面であって一側に偏位した位置に
    垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮できる伸縮
    マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、電力を供
    給することで点灯する複数のランプを有する投光部と、
    車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力
    を発生してランプに電力を供給する発電機とから成り、
    伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要とする高さ
    にまで上昇させ、発電機で発生した電力をランプに供給
    することでランプを発光させて照明することができる照
    明装置において、投光部には伸縮マストを中心にして左
    右に一対のランプを配置させてあり、各ランプは水平方
    向に回転できると共に、垂直方向に回転できるように支
    持してあり、使用しない時には各ランプを伸縮マストの
    中心方向に折り畳んで収納することができることを特徴
    とする照明装置。
  4. 【請求項4】 車輪を下面に軸支して移動することがで
    きる車体と、車体の上面であって一側に偏位した位置に
    垂直に立ち上げられ、その長さを上下に伸縮できる伸縮
    マストと、伸縮マストの頂部に取り付けられ、電力を供
    給することで点灯する複数のランプを有する投光部と、
    車体の上面に着脱自在に組み合わされ、それ自体で電力
    を発生してランプに電力を供給する発電機とから成り、
    伸縮マストを伸縮させることで投光部を必要とする高さ
    にまで上昇させ、発電機で発生した電力をランプに供給
    することでランプを発光させて照明することができる照
    明装置において、車体は平坦な形状をしていて、その下
    部に他の車体を差し込むことのできる空間を有してい
    て、車体の後部には他の車体を差し込むことのできる開
    口を形成してあることを特徴とする照明装置。
  5. 【請求項5】 前記車体は、その後部が後方に開いた平
    坦な形状であり、中央から前部にかけては左右の幅が縮
    小された平坦な形状となっていて、後部は前部の高さよ
    りも少し高くなるように設定したことを特徴とする請求
    項4記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記車体は、その後部の左右にそれぞれ
    後輪を軸支し、その前部の左右にそれぞれ前輪を軸支
    し、一対の前輪の間隔を一対の後輪の間隔よりも狭くな
    るように設定したことを特徴とする請求項4及び5記載
    の照明装置。
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