JP3096698U - 伸縮支柱およびそれを備えた投光機 - Google Patents
伸縮支柱およびそれを備えた投光機Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】収縮時に急落下する虞れのない安全性に優れた
伸縮支柱と、これを備えた投光機を提供する。 【解決手段】上端に装着した機器が重量物であってその
重みで各中管柱1b,1cが急落下しようとしたとして
も、気室8a,8b内の圧縮空気がクッションとなって
急落下を防止し、気室8a,8b内の圧縮空気が通気孔
9a,9bから徐々に排出されて各中管柱1b,1cが
ゆっくりと下降する。
伸縮支柱と、これを備えた投光機を提供する。 【解決手段】上端に装着した機器が重量物であってその
重みで各中管柱1b,1cが急落下しようとしたとして
も、気室8a,8b内の圧縮空気がクッションとなって
急落下を防止し、気室8a,8b内の圧縮空気が通気孔
9a,9bから徐々に排出されて各中管柱1b,1cが
ゆっくりと下降する。
Description
【0001】
本考案は、例えば工事現場、競技用グラウンド、キャンプ場や各種イベント会
場等の照明として使用される投光機などに用いられる伸縮支柱に関し、詳しくは
、この種伸縮支柱における急落下(急収縮)を防止する構造に関する。
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されるように、発電機を搭載する台車に立設し
た伸縮支柱の上端に、電球の光を反射器により前方へ向けて照射するスポット型
の照明装置を所要数装備した投光機が知られている。
【0003】
また本願出願人は、特許文献2に開示されるように、眩しさを感じさせること
なく、且つ、光を広い範囲に照射することができるバルーン型の照明装置を備え
た新規な投光機を先に提供した。
【0004】
さらに本願出願人は、特許文献3に記載されるように、前記バルーン型の照明
装置と、該照明装置に電力を供給する発電機と、前記照明装置が上端に装備され
た自立式の伸縮支柱からなる組み立て・分解可能な簡易型の投光機を先に提案し
た。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−175392号公報
【特許文献2】
特開2003−36709号公報
【特許文献3】
実用新案登録第3092453号(実願2002−5476号)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前記した特許文献1,2に開示される伸縮支柱は、基管柱に対して遂次内径を
小さくした少なくとも一つの中管柱を順次上下摺動可能に遊嵌すると共に、滑車
,ワイヤ,ウインチを組み合わせた昇降手段、或いはガスダンパーなどの昇降手
段を内蔵してなり、これら昇降手段の作動で各中管柱を順次上下摺動させること
によってその長さを調節し、上端に装着された機器(同文献においては照明装置
)の高さを適宜に設定し得るように形成されている。
【0007】
また、特許文献3に記載された伸縮支柱は、基管柱に対して遂次内径を小さく
した少なくとも一つの中管柱を順次上下摺動可能に遊嵌してなり、各中管柱を手
作業で順次上下摺動させることによってその長さを調節して、上端に装着された
機器(照明装置)の高さを適宜に設定し得るよう形成されている。
【0008】
ところで、この種伸縮支柱の上端に装着される機器は、例えば前記特許文献1
〜3に記載されるような照明装置のように、大型で相当の重量物である場合が多
く、伸縮支柱を収縮させる場合、その重量により急に落下する虞れがあった。
【0009】
本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、上
端に装着する機器が、例えば照明装置のような重量物であっても、収縮の際に急
落下する虞れのない安全性に優れた新規な伸縮支柱と、この伸縮支柱を備えた新
規な投光機を提供することにある。
【0010】
以上の目的を達成するために本考案は、基管柱(1a)に対して遂次内径を小
さくした少なくとも一つの中管柱(1b,1c)を順次上下摺動可能に遊嵌して
伸張、収縮自在に形成された伸縮支柱であって、
基管柱の内底部と、該基管柱に遊嵌される中管柱(1b)の底部との間に気室
(8a)を形成すると共に、前記基管柱の適所に前記気室(8a)に連通する通
気孔(9a)を形成し、
中管柱(1b)の内底部と、該中管柱に遊嵌される中管柱(1c)の底部との
間に気室(8b)を形成すると共に、前記中管柱(1b)の適所に前記気室(8
b)に連通する通気孔(9b)を形成し、
前記各通気孔(9a,9b)は、中管柱(1b,1c)の下降に伴う各気室(
8a,8b)内の圧縮空気を漸次排出し得るものとして、各中管柱(1b,1c
)の下降が緩慢になされるよう形成したことを特徴とする(請求項1)。
【0011】
このように形成した場合、伸縮支柱を収縮させる際、上端に装着した機器が重
量物であってその重みで各中管柱(1b,1c)が急速に下降(急落下)しよう
としたとしても、気室(8a,8b)内の圧縮空気がクッションとなって各中管
柱の急落下を防止し、且つ気室(8a,8b)内の圧縮空気が各通気孔(9a,
9b)から徐々に排出されて、各中管柱がゆっくりと下降する。
【0012】
請求項1の伸縮支柱の具体的態様として、前記基管柱(1a)の下部に所要数
の接地板(4)からなる自立手段を装着して自立可能に形成した伸縮支柱であっ
て、
前記各接地板(4)は、前記基管柱に沿って立ち上がる折り畳み位置と、接地
面に沿って横たわる使用位置との間を回動自在となるよう、支軸(5)により基
管柱に枢着して折り畳み自在に形成されている伸縮支柱をあげることができる(
請求項2)。
このような伸縮支柱は、比較的軽量な機器を確実に自立支持することができ、
且つ接地板が折り畳み自在なため、持ち運びが容易である。
【0013】
また、請求項1記載の伸縮支柱の具体的態様として、前記基管柱(1a)に、
複数の支持脚(21)を拡開、集束自在に取り付けると共に、各支持脚の下端に
接地板(4)を設けてなる自立手段を装着して自立可能に形成した伸縮支柱であ
って、
前記各接地板(4)は、前記支持脚(21)に沿って立ち上がる折り畳み位置
と、接地面に沿って横たわる使用位置との間を回動自在となるよう、支軸(25
)により支持脚に枢着して折り畳み自在に形成され、
且つ各接地板(4)には、弾性部材(26)の付勢力により前記支持脚に係合
して接地板の回動を規制するロック位置と、前記弾性部材の付勢力に抗して回動
操作することで支持脚との係合が解除され接地板の回動を許容するフリー位置と
の間を回動自在としたロック軸(28)を設けてなる伸縮支柱をあげることがで
きる(請求項3)。
このような伸縮支柱は、比較的軽量な機器を確実に自立支持することができ、
且つ接地板が折り畳み自在なため、持ち運びが容易である。さらに、ロック軸(
28)を備えたことから、接地板の不用意な回動を防止して、収納時、使用時の
安全性を向上することができる。
【0014】
本考案に係る投光機として、請求項2または3記載の伸縮支柱(1)と、該伸
縮支柱の上端に着脱自在に装備された照明装置(2)と、該照明装置に電力を供
給する発電機(15)とを備え、少なくとも、伸縮支柱から外した照明装置と、
収縮した伸縮支柱を専用ケース(30)に収納して運搬、保管するよう形成した
組み立て・分解可能な簡易型の投光機をあげることができる(請求項4)。
このような投光機は、比較的軽量な照明装置を確実に自立支持することができ
、且つ接地板が折り畳み自在なため、持ち運びが容易である。
また、ロック軸(28)を有する伸縮支柱を備えた場合は、接地板(4)の不
用意な回動を防止して、収納時、使用時の安全性を向上することができる。
また、少なくとも照明装置と伸縮支柱を専用ケースに収納して、コンパクトな
状態で運搬、保管に供することができる。
【0015】
本考案に係る投光機として、発電機(41)を搭載する台車(42)上に伸縮
柱(43)を立設すると共に、該伸縮支柱の上端に照明装置(2)を装備し、且
つ請求項1記載の伸縮支柱を補助支柱(1’)とし、該補助支柱をその伸縮作動
が前記伸縮柱(43)の伸縮作動と同期するように台車上に立設して、伸縮柱(
43)の急落下を補助支柱(1’)で防止するよう形成した投光機をあげること
ができる(請求項5)。
このような投光機は、比較的重量物である照明装置を確実且つ安全に支持する
ことができ、且つ工事現場等において照明場所を変える際などには、台車により
発電機、伸縮柱、照明装置を一緒に移動することができるので、取扱いが容易で
あると共に任意の場所に設置できるなどの利点がある。
【0016】
本考案において、照明装置の具体的態様として、電球の光を反射器により前方
へ向けて照射するスポット型の照明装置と、バルーン内に、電球と、該電球を保
持する保持枠と、前記バルーンを膨らませるためのバルーン膨張手段を備えたバ
ルーン型の照明装置をあげることができる。
【0017】
以下、本考案に係る伸縮支柱とそれを備えた投光機の実施形態について、添付
の図面を参照して説明する。
図1には、自立式の伸縮支柱1の上端にバルーン型の照明装置2が装備された
組み立て・分解可能な簡易型の投光機Aを示す。
【0018】
伸縮支柱1は、基管柱1aに対して遂次内径を小さくした少なくとも一つ(本
例では二つ)の中管柱1b,1cを順次上下摺動可能に遊嵌して伸張、収縮自在
とすると共に、基管柱1aの上端開口部、中管柱1bの上端開口部に、各開口部
の径を縮径させるべくその開口部に螺合するカラー部材3を装着し、各中管柱1
b,1cの摺動を規制し得るようにして、その長さ(高さ)を任意に調整できる
よう形成されている。
【0019】
また伸縮支柱1は、基管柱1aの下部に所要数(本例では三つ)の接地板4を
等間隔ごとに装着した自立手段を備えて、自立可能に形成されている。
夫々の接地板4は、基管柱1aに沿って立ち上がる折り畳み位置と、接地面に
沿って横たわる使用位置との間を回動自在となるよう、支軸5により基管柱1a
に枢着して折り畳み自在に取り付けられている。
6は使用位置にある接地板4の回動を規制するリンク杆で、その両端部を基管
柱1aの下部、接地板4の中間部にそれぞれ枢着6a,6bされている。
【0020】
図2に示すように、基管柱1aに遊嵌される中管柱1bの底部には、基管柱1
aの内周面に摺接する弾性材料からなるシール部材7aを取り付けて、基管柱1
aの内底部と中管柱1bの底部との間に気室8aを形成すると共に、基管柱1a
の底部には気室8に連通する通気孔9aを形成してある。
また、中管柱1bに遊嵌される中管柱1cの底部には、中管柱1bの内周面に
摺接する弾性材料からなるシール部材7bを取り付けて、中管柱1bの内底部と
中管柱1cの底部との間に気室8bを形成すると共に、中管柱1bの側周部に気
室8bに連通する通気孔9bを形成してある。
通気孔9aは基管柱1aの底部に貫通開穿して気室8aを外部に連通させ、通
気孔9bは中管柱1bの側周部に貫通開穿して、基管柱1aと中管柱1bの間の
隙間、中管柱1bとカラー部材3の間の隙間を介して気室8bを外部に連通させ
ている。
そうして、夫々の通気孔9a,9bを、中管柱1b,1cの下降に伴い各気室
8a,8b内の圧縮空気が漸次排出され得る内径として、各中管柱1b,1cの
下降が緩慢になされるようになっている。
【0021】
伸縮支柱1の上端にはバルーン型の照明装置2が着脱自在に装着されている。
照明装置2は、バルーン10内に、電球11と、該電球11を保持する保持枠
12と、バルーン10を膨らませるための空気吸込み装置13を備えたもので、
通電ケーブル14を介して小型発電機15から供給される電力を電球11と空気
吸込み装置13に供給し、バルーン10を膨らませた状態で電球11を点灯して
、その照射光をバルーン10を通過させることで眩しさを低減し、且つ、光を広
い範囲に照射するよう形成されている。
【0022】
このような構成になる本例の投光機Aは、各接地板4を開いた状態で伸縮支柱
1を自立させると共に、伸縮支柱1を伸張させてその長さを任意に調節すること
で照明装置2を適宜高さに位置させ、小型発電機15から供給される電力でバル
ーン10を膨らませると共に電球11を点灯して、眩しさを低減させた光を広い
範囲に照射することができる。
使用後は、電球11を消灯し、バルーン10を収縮させると共に、各中管柱1
b,1cが基管柱1a内に収まるよう伸縮支柱1を収縮させる。この時、カラー
部材3を緩めて各中管柱1b,1cの摺動を自在とすると、照明装置2の重みで
各中管柱1b,1cが急速に下降しようとするが、前記したように各気室8a,
8b内の圧縮空気が漸次排出されることで、各中管柱1b,1cの下降が緩慢に
なされる。よって、照明装置2、各中管柱1b,1cの急落下が防止され、安全
に作業することができる。
さらに、照明装置2を伸縮支柱1から外し、各接地板4を折り畳んで、伸縮支
柱1、照明装置2、その他の部材などと共に、専用ケース30に収納したコンパ
クトな状態で、運搬、保管することができる(図5参照)。
【0023】
次に、図3に示す投光機A’について説明する。この投光機A’は、前述の投
光機Aにおける伸縮支柱1の自立手段を変更したものであり、それ以外の要素は
前述の構成と同様のため重複する図示、説明は省略し、変更点のみ以下に説明す
る。
【0024】
この例の伸縮支柱1の自立手段は、基管柱1aの中間部に支持板20を固定し
、その支持板20に対し、複数(本例では3本)の支持脚21を等間隔毎に取り
付けると共に、各支持脚21の下端に接地板4を装着して形成されている。
【0025】
夫々の支持脚21は、上端を支持板20に軸22により枢着して、基管柱1a
に対し拡開、集束自在に取り付けられている。
また各支持脚21は、上端から下端に向けて漸次内径を小さくした脚管21a
,21b,21cを順次摺動可能に遊嵌して伸張、収縮自在に形成されている。
また各支持脚21は、基管柱1aの下部に摺動自在に嵌合した環体23側に一
端を枢着24aし、他端を支持脚21側に枢着24bするリンク杆24により、
拡開状態を保持されるようになっている。
【0026】
夫々の接地板4は、支持脚21に沿って立ち上がる折り畳み位置と、接地面に
沿って横たわる使用位置との間を回動自在となるよう、支軸25により支持脚2
1に枢着して折り畳み自在とされている。
【0027】
また各接地板4には、図4に示すように、ばね(弾性部材)26の付勢力によ
り支持脚下端の脚管21cに係合して接地板4の回動を規制するロック位置と、
ばね26の付勢力に抗して操作部材27により回動操作することで脚管21cと
の係合が解除され接地板4の回動を許容するフリー位置との間を回動自在とした
ロック軸28が備えられている。
【0028】
ロック軸28は、前記ロック位置にある時に外周面28aが脚管21cに係合
して接地板4の回動を規制すると共に、その外周面28aの一部を切り欠いた切
欠き面28bを備え、前記フリー位置にある時は外周面28aが脚管21cに係
合せず、接地板4の回動を許容するよう形成されている。
【0029】
この例の投光機A’によれば、前述した投光機Aと同様の作用、効果に加え、
各接地板4の不用意な回動を防止して、収納時、使用時の安全性を向上すること
ができる。
【0030】
次に、図6に示す投光機Bについて説明する。この投光機Bは、発電機41を
搭載する台車42上に伸縮柱43を立設すると共に、その伸縮柱43の上端にバ
ルーン型の照明装置2を装備し、且つ前述した伸縮支柱1と同様の構成であって
自立手段を備えない補助支柱1’を、その伸縮作動が前記伸縮柱43の伸縮作動
と同期するよう台車42上に立設して、伸縮柱43の急落下を補助支柱1’で防
止するよう形成されている。補助支柱1’の構成は図2に示す伸縮支柱1と同様
であり、また照明装置2は前述の構成と同様のため重複する図示、説明は省略し
、相違点のみ以下に説明する。
【0031】
台車42は前後左右に車輪を備えたもので、車体ベースに搭載する発電機41
を移動不能に保持する係止手段を備えることが好ましい。
台車42の後部に立設された伸縮柱43は、台車42に固定した基管柱43a
に対して遂次内径を小さくした少なくとも一つの中管柱、図示例では二本の中管
柱43b,43cを順次上下摺動可能に遊嵌すると共に、滑車,ワイヤ,ウイン
チを組み合わせた昇降手段、或いはガスダンパーなどの昇降手段を内蔵してなり
、これら昇降手段の作動で各中管柱43b,43cを順次上下摺動させることに
よってその長さを調節し、照明装置2の高さを適宜に設定し得るように形成され
ている。
【0032】
最上位の中管柱43cの上端には支持柱43dが立設され、その上端に照明装
置2が着脱可能に装着されている。
図中の符号44は発電機41からの電力を照明装置2の電球11,空気吸込み
装置13に供給するための通電ケーブルである。
【0033】
補助支柱1’は、前述した伸縮支柱1と同様、基管柱1aに対して中管柱1b
,1cを順次上下摺動可能に遊嵌して伸張、収縮自在とすると共に、シール部材
7a,7b、気室8a,8b、通気孔9a,9bを備えるが、カラー部材3や自
立手段としての接地板4などを備えておらず、基管柱1aの下端を台車42に固
定して立ち上がると共に、最上位の中管柱1cの上端を照明装置2の底部に固着
して、その伸縮作動が伸縮柱43の伸縮作動と同期するようになっている。
【0034】
そうして、この例の投光機Bは、照明装置2のバルーン10を膨らませ、電球
11を点灯させると、その光がバルーン10を通して柔らかな光に変わり、バル
ーン10の外側全周方向に対し投光することができるので、眩しさを感じさせる
ことなく、光を広い範囲に照射することができる。
工事現場等において照明場所を変える際には、台車42により発電機41、伸
縮柱43、照明装置2を一緒に移動することができるので、取扱いが容易である
と共に任意の場所に設置できる。
投光作業終了後は、各中管柱43b,43cが基管柱43a内に収まるよう伸
縮柱43を収縮させる。この時、各中管柱43b,43cを伸縮させるためのウ
インチのワイヤロープが切れるなどの不測の事態が生じて、照明装置2の重みで
各中管柱43b,43cが急速に下降(急落下)しようとしても、補助支柱1’
において、各気室8a,8b内の圧縮空気が漸次排出されることで、補助支柱1
’の各中管柱1b,1cの下降が緩慢になされる。よって、照明装置2、伸縮柱
43の各中管柱43b,43cの急落下が防止され、安全に作業することができ
る。
【0035】
因みに、図1、図3に示す投光機A,A’は主に、比較的低出力の明かりが要
求される現場で使用され、図6に示す投光機Bは主に、幹線道路や高速道路での
夜間工事等の比較的高出力の明かりが要求される現場で使用される。
【0036】
尚、本考案に係る投光機おいて、照明装置は図示したバルーン型のものに限定
されず、電球の光を反射器により前方へ向けて照射するスポット型の照明装置で
あってもよく、また電球の数も任意である。またバルーン型の照明装置において
、バルーンの形状は図示例に限定されず、略横長太鼓形状、略円錐台形状、逆円
錐台形状のものや、人形、動物、建築物、キャラクター等の各種形状のものとし
ても良い。
【0037】
また、本考案に係る伸縮支柱、補助支柱の用途は図示例に限定されず、高さ調
整可能に設置される各種機器等を支持する伸縮支柱や、この種伸縮支柱の急落下
を防止するための補助支柱として、幅広い対応が可能である。
【0038】
以上、本考案に係る照明装置と投光機の実施形態の例を図面を参照して説明し
たが、本考案は図示例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の各
請求項に記載された技術的思想の範疇において各種の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0039】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように構成したので、下記に記載されるような効果を奏
する。
【0040】
(請求項1)
伸縮支柱を収縮させる際、上端に装着した機器が重量物であってその重みで各
中管柱が急速に下降(急落下)しようとしたとしても、気室内の圧縮空気がクッ
ションとなって各中管柱の急落下を防止し、各中管柱をゆっくりと下降させるこ
とができる。したがって、別途急落下防止機構を設けることなく、極めて簡単な
構造で伸張、収縮作業を安全に行い得る新規な伸縮支柱を提供できた。
【0041】
(請求項2)
請求項1の効果に加え、比較的軽量な機器を確実に自立支持することができ、
且つ接地板が折り畳み自在なため、持ち運びが容易であるなどの効果を有する。
【0042】
(請求項3)
請求項1の効果に加え、比較的軽量な機器を確実に自立支持することができ、
且つ接地板が折り畳み自在なため、持ち運びが容易であり、さらに、ロック軸に
より接地板の不用意な回動を防止して、収納時、使用時の安全性を向上すること
ができるなどの効果を有する。
【0043】
(請求項4)
請求項1の効果を有する極めて簡単な構造で伸張、収縮作業を安全に行い得る
伸縮支柱により、比較的軽量な照明装置を確実に自立支持することができ、且つ
接地板が折り畳み自在なため持ち運びが容易である新規な投光機を提供できた。
また、ロック軸を備えた場合は、接地板の不用意な回動を防止して、伸縮支柱
の収納時、使用時の安全性を向上することができる。
また、少なくとも照明装置と伸縮支柱を専用ケースに収納して、コンパクトな
状態で運搬、保管に供することができるなど、多くの効果を奏する。
【0044】
(請求項5)
請求項1の効果を有する極めて簡単な構造で伸張、収縮作業を安全に行い得る
伸縮支柱を補助支柱として用いて、比較的重量物である照明装置を安全に支持す
ることができ、且つ工事現場等において照明場所を変える際などには、台車によ
り発電機、伸縮支柱、照明装置を一緒に移動することができるので、取扱いが容
易であると共に任意の場所に設置できるなど、多くの効果を奏する。
【図1】本考案に係る伸縮支柱と投光機の実施形態の一
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図2】図1に示す伸縮支柱の拡大断面図。
【図3】本考案に係る伸縮支柱と投光機の実施形態の他
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図4】図3に示す伸縮支柱の接地板の要部拡大断面
図。
図。
【図5】図3に示す投光機を専用ケースに収納した状態
の斜視図。
の斜視図。
【図6】本考案に係る投光機の実施形態の他例を示す斜
視図。
視図。
A,A’,B:投光機
1:伸縮支柱
1’:補助支柱
1a:基管柱
1b,1c:中管柱
2:照明装置
4:接地板
5,25:支軸
8a,8b:気室
9a,9b:通気孔
15,41:発電機
21:支持脚
26:ばね(弾性部材)
28:ロック軸
30:専用ケース
42:台車
43:伸縮柱
Claims (5)
- 【請求項1】 基管柱(1a)に対して遂次内径を小さ
くした少なくとも一つの中管柱(1b,1c)を順次上
下摺動可能に遊嵌して伸張、収縮自在に形成された伸縮
支柱であって、 基管柱(1a)の内底部と、該基管柱に遊嵌される中管
柱(1b)の底部との間に気室(8a)を形成すると共
に、前記基管柱の適所に前記気室(8a)に連通する通
気孔(9a)を形成し、 中管柱(1b)の内底部と、該中管柱に遊嵌される中管
柱(1c)の底部との間に気室(8b)を形成すると共
に、前記中管柱(1b)の適所に前記気室(8b)に連
通する通気孔(9b)を形成し、 前記各通気孔(9a,9b)は、中管柱(1b,1c)
の下降に伴う各気室(8a,8b)内の圧縮空気を漸次
排出し得るものとして、各中管柱(1b,1c)の下降
が緩慢になされるよう形成した伸縮支柱。 - 【請求項2】 前記基管柱(1a)の下部に所要数の接
地板(4)からなる自立手段を装着して自立可能に形成
した伸縮支柱であって、 前記各接地板(4)は、前記基管柱に沿って立ち上がる
折り畳み位置と、接地面に沿って横たわる使用位置との
間を回動自在となるよう、支軸(5)により基管柱に枢
着して折り畳み自在に形成されている請求項1記載の伸
縮支柱。 - 【請求項3】 前記基管柱(1a)に、複数の支持脚
(21)を拡開、集束自在に取り付けると共に、各支持
脚の下端に接地板(4)を設けてなる自立手段を装着し
て自立可能に形成した伸縮支柱であって、 前記各接地板(4)は、前記支持脚(21)に沿って立
ち上がる折り畳み位置と、接地面に沿って横たわる使用
位置との間を回動自在となるよう、支軸(25)により
支持脚に枢着して折り畳み自在に形成され、 且つ各接地板(4)には、弾性部材(26)の付勢力に
より前記支持脚に係合して接地板の回動を規制するロッ
ク位置と、前記弾性部材の付勢力に抗して回動操作する
ことで支持脚との係合が解除され接地板の回動を許容す
るフリー位置との間を回動自在としたロック軸(28)
を設けてなる請求項1記載の伸縮支柱。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の伸縮支柱(1)
と、該伸縮支柱の上端に着脱自在に装備された照明装置
(2)と、該照明装置に電力を供給する発電機(15)
とを備え、少なくとも、伸縮支柱から外した照明装置
(2)と、収縮した伸縮支柱(1)を専用ケース(3
0)に収納して運搬、保管するよう形成した組み立て・
分解可能な簡易型の投光機。 - 【請求項5】 発電機(41)を搭載する台車(42)
上に伸縮柱(43)を立設すると共に、該伸縮柱(4
3)の上端に照明装置(2)を装備し、且つ請求項1記
載の伸縮支柱を補助支柱(1’)とし、該補助支柱をそ
の伸縮作動が前記伸縮柱(43)の伸縮作動と同期する
ように台車上に立設して、伸縮柱(43)の急落下を補
助支柱(1’)で防止するよう形成した投光機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001597U JP3096698U (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 伸縮支柱およびそれを備えた投光機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001597U JP3096698U (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 伸縮支柱およびそれを備えた投光機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3096698U true JP3096698U (ja) | 2003-09-26 |
Family
ID=43250557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003001597U Expired - Lifetime JP3096698U (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 伸縮支柱およびそれを備えた投光機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096698U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107816707A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-03-20 | 温州大学 | 一种可移动式探照灯架 |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003001597U patent/JP3096698U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107816707A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-03-20 | 温州大学 | 一种可移动式探照灯架 |
CN107816707B (zh) * | 2017-11-08 | 2023-09-12 | 温州大学 | 一种可移动式探照灯架 |
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