JP4129029B2 - 光伝送システム及び光中継装置 - Google Patents

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本発明は、光伝送システム及び光中継装置に関し、より詳しくは、PDS型の光伝送システムとその光中継装置に関する。
FTTH、CATV等の光ネットワークでは、センタに接続される光伝送路を受動型スプリッタにより分岐して複数の加入者宅まで敷設するPDS(Passive Double Star)型の
光伝送システムが使用されている。
そのような光伝送システムでは、センタの光回線終端装置(OLT:Optical Line Termination)内のOSU(Optical Subscriber Unit)からユーザ側に引き出される光ファ
イバにスプリッタが接続され、そのスプリッタにより複数に分岐された光伝送路には光ファイバを介して複数のユーザの光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)が接続される。
OLTと複数のONUを光ファイバ及びスプリッタにより接続するというPDS型の光伝送システムにおいては、光伝送路を長距離するために、OLTとスプリッタの間の光伝送路に光中継装置を接続する構成が知られている。
また、既存の光伝送システムにMUX/DEMUX、光中継装置を接続して波長分割多重通信(WDM)を行うことができるシステムが下記の特許文献1に記載されている。
その光中継装置では、OLTからONUへの上り方向に伝送される光信号と、逆の下り方向に伝送される光信号の双方に対して、光信号を受光素子により電気信号に変換し、その電気信号を受光回路により3R処理し、受光回路の出力信号に基づいて発光素子を駆動して電気信号を光信号に変換するというような処理が行われる。なお、3R処理は、等化増幅(reshaping)、識別再生(regeneration)及びリタイミング(retiming)の処理で
ある。
特開2002−261697号公報
CATVの光中継装置はOLTから離れた屋外に置かれるのが一般的であり、その中の発光素子の出力が環境温度の違いによって変化したり、停電により中継不能になったり、あるいは光中継装置の電源部の電圧変動異常、筐体の扉開口異常、内部の温度上昇異常、浸水異常の発生などの事象に対処するために光中継装置を管理する必要がある。
そのような管理のためには、管理用電気回路を光中継装置内に取り付け、さらに管理用電気回路を電気通信回線に接続する必要がある。しかし、光中継装置の管理用のために新たな電気通信回線を敷設するためには、大がかりな工事が必要となってコストが嵩むといった不都合が生じる。また、新たな電気通信回線を敷設する余裕がない場合には光中継装置の管理を断念しなければならない。
これに対して、光伝送システムに通常使用する波長の光とは別に、光中継装置管理専用の波長の光信号を用いて光多重することも考えられるが、このシステムを採用するためには光波長多重装置が必要であり、コスト面、スペースの余裕等の観点から容易に採用できない。
本発明の目的は、コスト面、作業面の観点から光中継装置に対する管理機能の導入が容易な光伝送システム及び光中継装置を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様は、センタ側光回線終端装置と1以上の加入者側光回線終端装置とを受動型の光伝送路を介して接続するPON型の光伝送システムで用いられる光中継装置であって、前記センタ側光回線終端装置に接続された第1の光伝送路を2つに分岐する光合分波部と、前記光合分波部で分岐された第2の光伝送路に接続されて光電気変換、逆光電気変換を行う第1の電気/光変換手段と、前記加入者側光回線終端装置側の第3の光伝送路に接続され、前記第1の電気/光変換手段とは電気線路で接続されて光電気変換、逆光電気変換を行う第2の電気/光変換手段と、前記光合分波部で分岐された第4の光伝送路に接続されて終端処理を行う管理用光回線終端装置と、前記管理用光回線終端装置に接続されて管理用制御・設定を行う管理機能部と、を備え、前記管理用光回線終端装置は、前記光合分波部で分岐された前記加入者側光回線終端装置に送信されるのと同じ光信号の前記加入者側光回線終端装置で用いるチャンネルとは別のPONプロトコルで規定されたチャンネルから前記管理用制御・設定に係るデータを抽出して前記管理機能部に出力し、かつ前記センタ側光回線終端装置と前記加入者側光回線終端装置との間を中継する前記第1の電気/光変換手段および前記第2の電気/光変換手段とは独立して前記センタ側光回線終端装置と前記管理機能部との間の通信を処理していることを特徴とする光中継装置である。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係る光中継装置において、前記管理機能部は、前記センタ側光回線終端装置から前記管理用光回線終端装置を経由して入力した管理用制御・設定信号をもとに前記管理用制御・設定を行うとともに、前記第1の電気/光変換手段および前記第2の電気/光変換手段を含む各種デバイスからの信号を前記管理用光回線終端装置を経由して前記センタ側光回線終端装置に出力することを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記第1又は2に記載の光中継装置と、前記光中継装置の一方の光入出力端に接続されるセンタ側光回線終端装置と、前記光中継装置の他方の光入出力端に接続されて2以上の光伝送路に分岐する光合分波部と、前記光合分波部で分岐された前記2以上の光伝送路のいずれかに接続される1以上の加入者側光回線終端装置と、を備えることを特徴とする光伝送システムである。
本発明によれば、光中継装置を管理する中継装置管理信号を伝送する管理機能部は、光中継装置内に設けられ、光回線終端装置(ONU)を介して光伝送路に接続するようにしたので、光中継装置の管理のために電気通信回線を敷設したり、通常の光伝送とは別波長の光信号を使用したりする必要はなく、且つ既存のオペレーションに影響を与えずに、光中継装置管理用の信号をセンタ装置との間で伝送することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るPDS型光伝送システムの構成図である。
図1において、CATVなどのセンタ側の光回線終端装置(OLT)1に接続される光ファイバ2から構成される光伝送路は光中継装置4を介して第1の光カプラ(光合分波器)5に接続されている。また、第1の光カプラ5により複数に分岐される光伝送路は、光ファイバ6−1,…6−nを介して複数の加入者宅の光回線終端装置(ONU)7−1,…7−n(n:自然数)に接続されている。ONU7−1,…7−nはそれぞれ光トランシーバ8aとこれに接続されるONU機能8bから構成されている。
なお、一般的にはONUという用語には光トランシーバの機能が含まれるが、本発明の説明をする上で、ここではONUを、光トランシーバとONU機能の2つに分けて説明する。
OLT1、ONU7−1,…7−nとして、EFMの標準規格IEEE802.3ahに従うGEPON(Gigabit Ethernet(登録商標) PON)やITU−T勧告G.984.xに従うGPON(Gigabit Passive Optical Network)等の規定に適合した装置が使用される。
光中継装置4は、OTL1側の光ファイバ2に接続される第1のEO/OE部(電気/光変換手段)21と、第1の光カプラ5側の光伝送路に接続される第2のEO/OE部(電気/光変換手段)22と、第1のEO/OE部21と第2のEO/OE部22の相互間で電気信号を伝送する電気線路23と、第2のEO/OE部22の光入出力端に光ファイバ19を介して接続された光伝送路を下り方向に少なくとも2系統に分岐してその1系統を加入者宅側の光ファイバ3に接続する第2の光カプラ(光合分波器)20と、第2の光カプラ(光合分波器)20の下り側の第2の系統に光接続される管理用ONU24と、光中継装置4内の扉開閉センサ、温度センサ、電源電圧センサ、アラーム、ヒータ等の各種デバイス25と、管理用ONU24の電気信号入出力端に接続されとともに第1、第2のEO/OE部21,22及び各種デバイス25に対して検出信号、制御・設定信号を入出力する管理機能部26とを有している。
なお、下りはセンタから加入者宅へ送信される向きであり、上りはその逆向きである。
第1、第2のEO/OE部21、22とこれらを電気的に接続する電気線路23は、図2に示すような構成を有している。
図2において、第1のEO/OE部21と第2のEO/OE部22を接続する電気線路23は、上り方向に電気信号を伝搬させる第1の電気線路23aと下り方向に電気信号を伝搬させる第2の電気線路23bを有している。
第1のEO/OE部21は、OTL1側の光ファイバ2に接続される第1のWDMカプラ31と、第1のWDMカプラ31を介して受光した下りの光信号を電気信号に変換する第1の受光素子32と、第1の受光素子32の出力電気信号について3R又は2Rの処理を行って出力する第1の受信回路33とを有し、さらに、第2の電気線路23bからの上りの電気信号に基づいて所定の駆動電流を出力する第1の駆動回路44と、第1の駆動回路44からの駆動電流の供給により発生した光を第1のWDMカプラ31を介して光ファイバ2に出力する第1の発光素子45とを有している。
第2のEO/OE部22は、第1の電気線路23aからの下りの電気信号に基づいて所定の駆動電流を出力する第2の駆動回路34と、第2の駆動回路34からの駆動電流の供給により光を出力する第2の発光素子35と、第2の発光素子35から入力した光を第2
の光カプラ20側の光ファイバ19に出力する第2のWDMカプラ41とを有し、さらに、第2の光カプラ20側から伝搬された上りの光信号を第2のWDMカプラ41を介して受光して電気信号に変換する第2の受光素子42と、第2の受光素子42の出力電気信号について2R又は3Rの処理を行って第2の電気線路23bに出力する第2の受信回路43とを有している。なお、2Rは、識別再生、リタイミングの処理であり、3Rはそれらに等化増幅を加えた処理である。
管理用ONU24は、PONインターフェースのプロトコル仕様の装置であって、加入者宅側のONU7−1,…7−nと同じ回路構成となっており、図3に示すように、光トランシーバ24aとこれに電気的に接続されるOUN機能部24bとを有している。
図3において、光トランシーバ24aは、第2の光カプラ20を介して光結合された光ファイバ18に接続されるWDM部11と、このWDM部11により分岐された一方の光導波路に接続される受光素子(不図示)を有する光・電気変換回路部12と、WDM部11により分岐された他方の光導波路に接続される発光素子(不図示)を有する電気・光変換回路13とを有している。
ONU機能部24bは電気回路であって、光・電気変換回路部12と電気・光変換回路13に接続される入出力部を有するPON処理用のONU用LSI31には、10/100PHYコントローラ32、トランスフォーマ33及びRJ45コネクタ34からなる第1のLANインターフェース35と、10/100/1000PHYコントローラ36、トランスフォーマ37及びRJ45コネクタ38からなる第2のLANインターフェース39と、ZBT−RAM40と、データバス41が接続されている。また、バスデータバス41にはSRAM42、フラッシュメモリ43が接続され、フラッシュメモリ43にはプログラム等が格納されている。RJ45コネクタ34,38は、管理機能部26の管理信号入出力端に接続されるプラグ(不図示)が差し込まれる。
なお、特に図示しないが、LSI31内のGPIOインターフェースには各種デバイス25のアラーム等のデバイス信号を電気的に接続してもよく、また、LSI31内のI2Cインターフェースには、アナログ・デジタル変換ボードを介して各種デバイス25のうち温度センサ等を電気的に接続してもよい。
管理機能部26は、第1及び第2のEO/OE部21、22の状態監視信号や各種デバイス25内のデバイス信号を入力するとともに、第1及び第2のEO/OE部21,22と各種デバイス25内のそれぞれのデバイスを制御したり条件を設定したりすることが可能な信号を出力する監視・制御・設定回路構成となっている。
なお、図1において符号15はOTL1に接続されるスーパーバイザ、16はスーパーバイザ15との間で信号を入出力して光中継装置4を監視、操作する監視操作装置を示している。
以上のような光中継装置を有する光伝送システムにおいて、加入者宅のONU7−1,…7−nから光ファイバ6−1,…6−nを介して送られた波長1.3μm帯の光信号は第1の光カプラ5により合波され、光ファイバ3に伝送されて光中継装置4に入力する。
また、加入者宅側から光中継装置4内に入力した光信号は、第2の光カプラ20によって管理用ONU24からの光信号に合波され、さらに光ファイバ19を介して第2のEO/OE部22内で電気信号に変換され、さらに電気線路23を介して第1のEO/OE部22に入力してここで光信号に変換されてOLT1側の光ファイバ2に出力される。
即ち、図2において、光ファイバ19から第2のWDMカプラ41に入力した光信号は、第2の受光素子42により電気信号に変換され、さらに第2の受信回路43により2R処理又は3R処理がなされ、第2の電気線路23bを介して第1の駆動回路44に出力される。そして、第1の駆動回路44から出力された駆動電流により第1の発光素子45が駆動され、第1の発光素子45から出力された波長1.3μm帯の光信号は第1のWDMカプラ31を介して光ファイバ2に出力される。
一方、OLT1から出力された波長1.49μmの光信号は、光ファイバ2を伝搬して第1のEO/OE部21に入力し、ここで電気信号に変換された後に電気線路23を介して第2のEO/OE部22に入力して光信号に戻される。また、第2のEO/OE部22から出力された光信号は、光ファイバ19及び第2の光カプラ20に伝搬される。
即ち、図2において、第1のWDMカプラ31に入力した光信号は、第1の受光素子32により電気信号に変換され、さらに第1の受信回路33により3Rまたは2R処理がなされ、第1の電気線路23aを介して第2の駆動回路34に出力される。そして、第2の駆動回路34から出力された駆動電流により第2の発光素子35が駆動されて第2のWDMカプラ41を介して光ファイバ19に光信号を出力する。
光ファイバ19から下り方向に伝搬された光信号は、第2のカプラ20により分岐され、その一部の光信号は、第1の光カプラ5によってさらに分岐された後に光ファイバ6−1,…6−nを介して加入者宅側のONU7−1,…7−nに伝送される。
ところで、光中継装置4における管理機能部26は、第1、第2のEO/OE部21,22及び各種デバイス25から入力した検出信号、異常信号等を電気信号で管理用ONU24のONU機能部24bに送信する。また、ONU機能部24bは入力した電気信号を所定のチャンネル、即ち管理用ONUに対応するONU論理的チャンネルにする等の処理を行って光トランシーバ24aに出力する。光トランシーバ24aは電気信号を波長1.3μm帯の光信号に変換して所定のチャンネルで第2の光カプラ20に出力する。なお、所定チャンネルは、加入者宅により選択されないチャンネルである。
光トランシーバ24aから出力された所定チャンネルの光信号は、第2の光カプラ20によって加入者宅側から伝送された光信号に合波されて第2のEO/OE部22に伝送され、さらに電気信号線23及び第1のEO/OE部21及び光ファイバ2を介してOLT1に伝送される。
一方、監視操作装置16からスーパーバイザ15を介してOLT1から出力された所定のチャンネルの光信号である管理用制御・設定信号は、他の光信号とともに1.49μmの波長で光ファイバ2を介して第1のEO/OE部21に入力され、ここで電気信号に変換され、さらに電気線路23を介して第2のEO/OE部22に入力してここで光信号に戻される。また、第2のEO/OE部22から出力された光信号は、第2のカプラ20により分岐されて管理用ONU24と第1の光カプラ5に出力される。
管理用ONU24では、入力した光信号を光トランシーバ24aで電気信号に変換してONU機能部24bに送信すると、ONU機能部24bは入力信号のうち所定のチャンネルを管理用制御・設定信号として管理機能部26に出力する。
管理機能部26はその管理用制御・設定信号に基づいて各種デバイス25のパラメータを所定の値に設定したり、或いはEO/OE部21,22のデバイスを制御したりする。EO/OE部21,22のデバイスの制御としては、発光素子32,42の光出力パワー調整や発光素子32,42の出力検出指令信号などがある。また。各種デバイス25のパ
ラメータとしては、例えば、ヒータの温度設定、アラーム音の強度の設定がある。
なお、ONU7−1,…7−nとOTL1の間では光中継装置4を介して通常通り光信号の伝送が行われ、インターネット回線等に接続されたり、CATVセンタ装置等に接続されたりする。この場合、ONU7−1,…7−nでは、管理用ONU24からの光信号24で使用される所定のチャンネルを除いたチャンネルの光信号が選択される。
上記の光伝送システムにおけるシステム的な機能を論理的に示すと図4のようになり、光中継装置4の管理用ONU24は加入者宅のONU7−1,…7−nと同じプロトコル仕様でシステムを構成できるため、管理用ONU24においてもOTL1とONU7−1,…7−nの間で行われるオペレーションを活用することが可能になる。
従って、PONの光伝送システムを長距離化するなどの目的でOTL1とONU7−1,7−nの間の光伝送路に設置される光中継装置4の管理を、新たな別回線を用いることなく且つ既存のオペレーションに影響を与えずに、その光伝送路に効率的に多重収容することができる。
この場合、光中継装置4に設けられた第2の光カプラ20は、少なくも2分岐の構造が必要になる。また、第2の光カプラ20により分岐される光信号の強度は、加入者宅側のONU7−1,…7−nとの伝送距離の違いを考慮すれば、第2の光カプラ20に対して最短である管理用ONU24へのパワーを最も小さくするのが好ましく、例えば10%とする。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。なお、図5において、図1と同じ符号は同じ要素を示し、光中継装置を除いて第1実施形態と同じ構成となっている。
図5に示す光中継装置4は、OTL1側の光ファイバ2に接続される第2の光カプラ20Aと、第2の光カプラ20により下り側の第1ポートに接続される第1のEO/OE部(電気/光変換手段)21と、加入者宅側の光ファイバ3に接続される第2のEO/OE部(電気/光変換手段)22と、第1のEO/OE部21と第2のEO/OE部22の相互間で電気信号を伝送する電気線路23と、第2の光カプラ20Aの下り側の第2ポートに光接続される管理用ONU24と、光中継装置4内に取り付けられた各種デバイス25と、管理用ONU24の電気信号入出力端に接続されとともに第1、第2のEO/OE部21,22及び各種デバイス25に対して検出信号、制御・設定信号を入出力する管理機能部26とを有している。
第1、第2のEO/OE部21、22とこれらを接続する電気線路23は、第1実施形態と同様に図2に示すような構成を有している。
以上のような光中継装置を有する光伝送システムにおいて、加入者宅側のONU7−1,…7−nから送られた波長1.3μm帯の光信号は、それぞれ第1の光カプラ5により合波され、さらに光ファイバ3、6−1,…6−nを介して光中継装置4に入力する。
また、加入者宅側から光中継装置4に入力した光信号は、第2のEO/OE部22に入力し、ここで電気信号に変換され、さらに電気線路23を介して第1のEO/OE部22に入力してここで光信号に変換されて第2の光カプラ20Aに出力される。第2の光カプラ20Aは、第1のEO/OE部21から出力された光信号と、管理用ONU24から出力された所定チャンネルの光信号を合波してOLT1側の光ファイバ2に伝送する。
ここで、管理用ONU24から出力される信号は管理機能部26から出力される光信号に基づくものである。即ち、管理機能部26は、光中継装置4を構成する第1、第2のEO/OE部21,22及び各種デバイス25から入力した検出信号、異常信号等を管理用ONU24のONU機能部24bに送信する。ONU機能部24bは、入力した電気信号を所定のチャンネルで光トランシーバ24aに送信する。また、光トランシーバ24aは、ONU機能部24bから入力した電気信号を光信号に変換して第2の光カプラ20Aに出力する。
一方、OLT1から出力された波長1.49μm帯の光信号は、光ファイバ2を伝搬して第2の光カプラ20Aに入力し、ここで分岐されて第1のEO/OE部21と管理用ONU24に伝送される。
第1のEO/OE部21に入力した光信号は、ここで電気信号に変換された後に電気線路23を介して第2のEO/OE部22に入力して再び光信号に戻される。また、第2のEO/OE部22から出力された光信号は、光ファイバ3、第1の光カプラ5を介して複数の加入者宅のONU7−1,7−nに伝搬される。
また、監視操作装置16からスーパーバイザ15を介してOLT1に出力された所定のチャンネルの光信号である管理用制御・設定信号は、OLT1から光ファイバ2を介して第2の光カプラ20Aに入力し、ここで分岐されて管理用ONU24に入力する。なお、OLT1から出力される信号はネットワークからの信号に基づくものであってもよい。
第2の光カプラ20Aから管理用ONU24に入力した光信号は、光トランシーバ24aにより電気信号に変換され、さらにONU機能部24bで所定のチャンネルの信号を管理用制御・設定信号として管理機能部26に出力される。管理機能部26はその管理用制御・設定信号に基づいて各種デバイス25のパラメータを所定の値に設定したり、或いはEO/OE部21,22のデバイスを制御したりする。
従って、上記の光伝送システムにおけるシステム的な機能を論理的に示すと図4に示すと同様になり、光中継装置4の管理ONU24は加入者宅のONU7−1,…7−nと同じプロトコル仕様でシステムを構成できるため、管理用ONU24においてもOTL1とONU7−1,…7−nの間で行われるオペレーションを活用することが可能になる。
従って、PONの光伝送システムの長距離化等の目的でOTL1とONU7−1,7−nの間の光伝送路に設置される光中継装置4の管理を、新たな別回線を用いることなく且つ既存のオペレーションに影響を与えずに、その光伝送路に効率的に多重収容することができる。
光中継装置4に設けられた第2の光カプラ20Aは、少なくも2分岐の構造が必要になる。また、第2の光カプラ20Aにより分岐される光信号の強度は、EO/OE21と、管理用ONU24の2つへ分配されることと、OLT1と光中継装置4の光伝送距離を最大限確保することを考慮すると、仮にEO/OE21と管理用ONU24の最小受光レベルが同等であれば、第2の光カプラ20Aは、等分配とするのが好ましく、例えば50%対50%とする。
要求される光伝送距離に関して、図1に示す実施の形態と図5に示す本実施の形態を比較した場合、主に光ファイバ3の伝送距離を長くすることを要求される場合には、第2のEO/OE22の出力側の光カプラ20を必要としない図5に示す本実施の形態の方が有利となり、逆に、主に光ファイバ2の伝送距離を長くすることを要求される場合には、図1に示す実施の形態が有利となる。
また、中継装置4の故障を想定して、図1に示す実施の形態と図5に示す本実施の形態を比較した場合、中継装置4内のEO/OE21、22が故障して動作しない障害が発生した場合に、図1の実施の形態では、管理用ONU24が正常に動作していても光信号18をOLT1側へ伝送することができないが、図5に示す本実施の形態では、管理用ONU24が正常に動作していれば、カプラ20Aを介して障害の情報をOLT1側へ伝送できる利点が有る。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る光伝送システムを示す図であり、図1と同じ符号は同じ要素を示している。
図6において、OTL1と光カプラ5の間には図1又は図5に示す光中継装置4と同じ構造の中継装置4−1,…4−mを光ファイバ2aを介して距離をおいて複数接続し、その数を増やすことによって光伝送のさらなる長距離化を図ることを可能にしている。
これによれば、光中継装置4−1,…4−mの管理用に電気通信回線を設けたり、管理用に光インターフェースを設けたりする場合のような管理用の別回線の設置は不要となり、電気信号のONU機能部27により管理用信号を既存のPON光伝送路に多重することが可能になる。
光中継装置4−1,…4−m内の管理用ONU機能24は加入者宅側のONU7−1,…7−nと実質的に同じであって、図6を論理的構成で示すと図7のようになり、光中継装置4−1,…4−m内の管理用ONU24は既存のPONプロトコル仕様で論理的に構成されるので、OTL1とONU7−1、…7−nのオペレーションを活用することが可能である。
以上説明したように、第1〜第3の実施形態によれば、管理用ONU24は、光中継装置4内において、OLT1と第1の光カプラ5の間の光伝送路2,3に第2の光カプラ20A或いは光カプラ20を介して合波又は分岐されることから、管理用ONU24への光損失を最小化(最適化)でき、従って主信号用の光伝送路2或いは光伝送路3の光許容損失を最大限確保した上で管理用ONU24を構成でき、また既存のOLTとONU機能部の間のオペレーションを活用することができる。
さらに、その光中継装置を用いた光伝送システムによれば、加入者宅との同じ波長の光信号により光中継装置4を管理することが可能になり、特別な波長で新たな光通信回線を敷設したり、波長の異なる光信号処理装置を用いて加入者用の光信号と多重化したりする必要が無く、PON仕様プロトコルでPON回線へ容易に多重接続することができ、ユーザ回線用のONUの管理と光中継装置の管理とを容易に統合することができるという利点がある。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムの構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムに使用される光中継装置の光電変換部を示すブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムに使用される光中継装置における管理用ONUの構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムのOLTから見たONU機能との関係を示すブロック図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る光伝送システムに使用される光中継装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る光伝送システムのOLTから見たONU機能との関係を示すブロック図である。
符号の説明
1:OLT
2、3:光ファイバ
4、4−1,…4−m:光中継装置
5:光カプラ
6−1,…6−n:光ファイバ
7−1,…7−n:ONU
20、20A:光カプラ
21、22:EO/OE部
23:電気線路
24:管理用ONU
24a:光トランシーバ
24b:ONU機能部
25:各種デバイス
26:管理機能部

Claims (3)

  1. センタ側光回線終端装置と1以上の加入者側光回線終端装置とを受動型の光伝送路を介して接続するPON型の光伝送システムで用いられる光中継装置であって、
    前記センタ側光回線終端装置に接続された第1の光伝送路を2つに分岐する光合分波部と、
    前記光合分波部で分岐された第2の光伝送路に接続されて光電気変換、逆光電気変換を行う第1の電気/光変換手段と、
    前記加入者側光回線終端装置側の第3の光伝送路に接続され、前記第1の電気/光変換手段とは電気線路で接続されて光電気変換、逆光電気変換を行う第2の電気/光変換手段と、
    前記光合分波部で分岐された第4の光伝送路に接続されて終端処理を行う管理用光回線終端装置と、
    前記管理用光回線終端装置に接続されて管理用制御・設定を行う管理機能部と、
    を備え、
    前記管理用光回線終端装置は、前記光合分波部で分岐された前記加入者側光回線終端装置に送信されるのと同じ光信号の前記加入者側光回線終端装置で用いるチャンネルとは別のPONプロトコルで規定されたチャンネルから前記管理用制御・設定に係るデータを抽出して前記管理機能部に出力し、かつ前記センタ側光回線終端装置と前記加入者側光回線終端装置との間を中継する前記第1の電気/光変換手段および前記第2の電気/光変換手段とは独立して前記センタ側光回線終端装置と前記管理機能部との間の通信を処理している
    ことを特徴とする光中継装置。
  2. 前記管理機能部は、前記センタ側光回線終端装置から前記管理用光回線終端装置を経由して入力した管理用制御・設定信号をもとに前記管理用制御・設定を行うとともに、前記第1の電気/光変換手段および前記第2の電気/光変換手段を含む各種デバイスからの信号を前記管理用光回線終端装置を経由して前記センタ側光回線終端装置に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光中継装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光中継装置と、
    前記光中継装置の一方の光入出力端に接続されるセンタ側光回線終端装置と、
    前記光中継装置の他方の光入出力端に接続されて2以上の光伝送路に分岐する光合分波部と、
    前記光合分波部で分岐された前記2以上の光伝送路のいずれかに接続される1以上の加入者側光回線終端装置と、を備える
    ことを特徴とする光伝送システム。
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