JP4128648B2 - 密閉電池およびその製造方法 - Google Patents

密閉電池およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉電池およびその製造方法に関し、特に電解液の注入孔を封止する構造を改良した密閉電池およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、密閉電池は角型密閉電池を例にとると次のような構造のものが知られている。
【0003】
(1) 開口部を有する金属からなる有角形の外装缶内に発電要素を収納し、この外装缶の開口部から電解液を注液した後、前記外装缶の上端開口部にハーメティックシールにより絶縁された電極端子を有する蓋体をかしめ接合することにより密閉した電池。
【0004】
(2)開口部を有する金属からなる有底角形の外缶内に発電要素を収納し、この外装缶の開口部にハーメティックシールにより絶縁された電極子および電解液の注液孔を有する金属板材からなる蓋体を溶接して接合し、電解液を前記蓋体の注液孔を通して前記外装缶内に注液した後、前記注液孔に球形状または釘形の金属製栓体を蓋込み、この栓体と前記蓋体を前記注孔の近傍でろう付けまたは抵抗溶接により接合し、前記注液孔を塞いで密閉した電池。
【0005】
(3)前記(2)同様に電解液を注入した後、金属薄板材からなる封止蓋を、前記蓋体または前記外装缶にレーザ溶接によりシーム接合し、前記注液孔を塞いで密閉した電池。
【0006】
しかしながら、前記(1)の構造を有する角型密閉電池では、蓋体がかしめ接合される外装缶が有底角形の形状を有し、円筒形の外装缶へのかしめ接合とは相違し、辺とコーナ部とでかしめの条件が異なるため、かしめ接合後の外装缶と蓋体との気密性が損なわれる問題がある。
【0007】
前記(2)の構造を有する角型密閉電池では、前記栓体が電解液が付着されている注液孔で抵抗溶接、ろう付けがなされるため、前記電解液の蒸発により前記栓体の接合不良を招く恐れがある。また、軽量化を図る目的で前記蓋体をアルミニウムにより形成する場合、前記栓体をろう付けや抵抗溶接により前記蓋体の注液孔に接合することが困難になる。
【0008】
前記(3)の構造を有する角型密閉電池では、前記(1)および(2)に比べて封止は良好に行われるものの、溶接時の入熱により注液した電解液が蒸発を伴って注液孔より吹き出し、溶接に悪影響を与える場合がある。
【0009】
なお、前述した問題は注液孔が設けられる位置が外装缶の底面や側面であっても、部位が異なるだけで、他の構成が変わらないため同様な問題が起こる。
【0010】
また、角型の密閉電池のみならず、円筒缶の密閉電池であっても、前配(1)の技術では円筒型の密閉電池の場合、かしめ条件が一定になるため、角型よりも密閉性が増加するものの、溶接に比べ密性、特に使用中での高温環境下での密閉性が損なわれる。つまり、(2)および(3)の技術では、角型密閉電池と同様な理由から接合不良が起こったり、接合自体が困難になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、外装缶の開口部に蓋体を気密に接合し、かつ注液孔をレーザ溶接で封止する場合、溶接による入熱により外装缶内に収容された電解液が蒸発しても、注液孔から吹き出すことなく蓋体または外装缶の注液孔を金属封止蓋で封止した構造を有する密閉電池およびその製造方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による解決手段は、開口部を有する金属からなる外装缶と、この外装缶内に収納され、セパレータを挟んで対峙された正極および負極を有する発電要素と、前記外装缶の開口部に溶接により接合された金属製の蓋体と、前記発電要素に電気的に接続された電極端子と、前記蓋体または外装缶に設けられ、電解液を前記外装缶内に注液するための注液孔とを具備した密閉電池であって
前記注液孔に入され、エチレン・プロピレンゴムからなる封止部材と、前記注液孔を封止し押圧する金属からなる封止蓋によりなされ、前記封止蓋とこの封止蓋が取付けられる前記蓋体または前記外装缶のうち、少なくとも一方は、アルミニウムまたは0.05重量%以下のマグネシウムおよび0.2重量%以下の銅を含むアルミニウム系金属からなり、かつ、前記封止蓋は前記注液孔を含む前記蓋体または前記外装缶にレーザ光によるシーム溶接又はスポット溶接により接合されていることを特徴とする密閉電池にある。
【0014】
また本発明による解決手段は、前記封止部材の形状は球状であることを特徴とする密閉電池にある。
【0016】
本発明による課題解決手段は、金属からなる外装缶内にセパレータを挟んで対峙された正極および負極を有する発電要素を収納する工程と、
前記発電要素と電気的に接続された電極端子を形成する工程と、
前記外装缶の開口部に金属製蓋体を溶接により接合する工程と、
前記外装缶内に電解液を前記蓋体または前記外装缶に設けられた注液孔を通して注液する工程と、
前記注液孔にエチレン・プロピレンゴムからなる封止部材を入する工程と、
前記注液孔を含む前記蓋体または前記外装缶の外表面にアルミニウムまたは0.05重量%以下のマグネシウムおよび0.2重量%以下の銅を含むアルミニウム系金属板材からなる封止蓋をレーザ光によるシーム溶接又はスポット溶接により、少なくとも一方がアルミニウムまたは0.05重量%以下のマグネシウムおよび0.2重量%以下の銅を含むアルミニウム系金属板材からなる前記蓋体または外装缶に接合して前記注液孔を塞ぐ工程と
を具備したことを特徴とする密閉電池の製造方法にある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる密閉電池を角型密閉電池を例として図面を参照して詳細に説明する。ここで、角型とは外装缶を発電要素を含む面で切断したときの形状が長方形であることを意味するが、コーナ部においてアールが付けられていものも含むものである。
【0018】
図1は、本発明に係わる密閉電池、例えば角型密閉リチウムイオン二次電池を示す斜視図、図2は、図1の二次電池の縦断図、図3は本発明に関わる二次電池の平面図、図4は本発明に関わる二次電池の別の実施形態の平面図である。
【0019】
すなわち、金属からなる有底矩形筒状をなす外装缶は、アルミニウム製で正極端子を兼ね、底部内面には絶縁フィルム2が配置されている。また、底部には防爆用の溝が設けられている。
【0020】
発電要素である電極体3は、外装缶内に収納されている。電極体3は、負極4とセパレータ5と正極6とを前記正極6が最外周に位置するように渦巻状に捲回した後、偏平状にプレス成形することにより作製したものである。中心付近にリード取り出し穴を有する例えば合成樹脂からなるスペーサ7は、外装缶内の電極体3上に配置されている。
【0021】
金属製蓋体8は、アルミニウム製で外装缶1の上端開口部に例えばレーザ溶接により気密に接合されている。蓋体8の中心付近には、負極端子の取出し穴9が開口され、かつこの取出し穴9から離れた箇所に電解液30の注液孔10が開口されている。
【0022】
負極端子11は、蓋体8の取出し穴9にガラス製または樹脂製の絶縁体12を介してハーメテイックシールされている。負極端子11の下端面には、リードl3が接続され、かつ、このリード13の他端は電極体3の負極4に接続されている。
【0023】
封止材としてのゴム製の弾性体25は、蓋体8の注液孔10を通して電解液30を注液した後において注液孔10内に挿入されている。弾性体25外径は注液孔10の内径よりも大きいので、弾性体25は注液孔10に圧入されて注液孔10内で停止する。これによって電解液30は封止される。なお、弾性体でなくても同様の効果があればよい。
【0024】
金属板材からなる封止蓋14は、図3または図4に示すように前記ゴム製の弾性体25が挿入された注液孔10を含む蓋体8の外表面にレーザ溶接によるシーム接合またはスポット接合により固着されている。
【0025】
シーム接合の場合、蓋体8に対する封止蓋14の固着は、図2に示すようにレーザ溶接の始点15から終点16に至る溶接跡(倒えば、円形の溶接軌跡)17が注液孔10を囲むように封止蓋14に閉ループに形成されると共に、溶接の始点15または終点16のうちの少なくとも一方が、溶接軌跡17における閉ループ部分の外側に位置するようにシ−ム接合することによりなされることが好ましい。
【0026】
絶縁紙19は、封止蓋14をむ蓋体8の外表面全体に被覆されている。スリット20を有する下部側絶縁紙21は、外缶1の底面に配置されている。二つ折りされたPTC(Positive Temperature Coefficient)素子22は、一方の面が外装缶1の底面と下部側絶縁紙21の問に介装され、かつ他方の面が前記スリット20を通して絶縁紙21の外側に延出されている。
【0027】
外装チューブ23は、外装缶1の側面から上下面の絶縁紙19、21の周辺まで延出するように配置され、上部側絶縁紙19および下部側絶縁紙21を外装缶1に固定している。このような外装チューブ23の配置により、外部に出された前記PTC素子22の他方の面が下部側絶縁紙21の底面に向けて折り曲げられる。
【0028】
次に、本発明に係わる密閉電池の製造方法を詳細に説明する。まず、金属からなる有底角形の外装缶1内の底面に絶縁紙2を配置し、この中に発電要素(例えば正極6および負極4をセパレータ5を挟んで渦巻き状に捲回し、偏平状に成形した電極体3)を収納する。なお、後述する充電可能な二次電池の場合には、充電可能な形態の発電要素が用いられる。
【0029】
次に、外装缶1内の電極体3上に中心付近にリード取出し穴を有するスぺーサ7を配置した後、絶縁材12を介してハーメティックシールされた電極端子(負極端子11)および電解液30の注液孔10を有する金属製蓋体8を外装缶1の上端開口部に例えばレーザ溶接により気密に接合する。
【0030】
次いで、外装缶1内に電解液30を蓋体8の注液孔10を通して注液する。
【0031】
電解液30は非水電解液であり、例えば、六弗化リンリチウム等のような電解質をエチレン・カーボネートやプロピレン・カーボネート等の有機溶媒で溶解したものであり、
電解質としては、例えば、LiClO、LiPF、LiAsF、LiBF、LiCFSO、LiB(C、LiCl、LiBr、LiCHSOから選ばれる1種または2種以上のリチウム塩を用いる。
【0032】
また、有機溶媒としては、例えばプロピレンカーボネート、チレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチルラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、スルホラン、アセトニトリル、ジエチレンカーボネート、ジプロビルカーボネートから選ばれる1種または2種以上の混合物を用いる。
【0033】
電解質の非水溶媒に対する溶解量は、0.5〜1.55モル/l とすることが望ましい。
【0034】
また、ゴム弾性体25は、引張弾性率が400kgf/mm2以下であって、硬度が国際硬さ単位(JIS K6301測定)において、60〜90度であることが好ましく、具体的にはエチレンプロピレンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を用いることが出来る。
つづいて、注液孔にゴム製の弾性体25を挿入し、注液孔10を含む蓋体8の外表面に金属板材からなる封止蓋14をレーザ溶接によりシーム接合またはスポット接合して注液孔10を塞ぐ。
【0035】
シーム接合の場合は、図2に示すようにその始点15から終点16に至る溶接軌跡(例えば円形の溶接軌跡)17が注液孔10を囲むように閉ループを形成して前記金属製封止蓋14になされ、かつ前記溶接の始点15および終点16を前記溶接軌跡17の閉ループ部分の外側に位置させることが好ましい。
【0036】
次いで、蓋体8表面に絶縁紙19を位置し、かつ、外装缶1の底部外面にスリット20を有する絶縁紙21を配置すると共に、この絶縁紙21に二つ折りされたPTC素子22を配置し、外装缶1を合む全体を外装チューブ23に入れ、このチューブ23を熱収縮することにより上部側の絶縁紙19を蓋体8に、下部側の絶縁紙21およびPTC素子22を外装缶1の底部に固定して例えば前述した図1、図2および図3に示す構造の角型密閉リチウムイオンニ次電池のような角型密閉電池を製造する。
【0037】
なお、上記実施の形態の他の例として、以下の形態で実施することが出来る。
【0038】
外装缶は、アルミニウムの外に、ステンレスまたは鉄を用いることが出来る。
【0039】
負極は、例えばリチウムイオンニ次電池の場合、リチウムイオンが出し入れされる炭素質物質を含むぺーストを銅薄板のような集電体の両面に保持させた構造を形成する。
【0040】
正極は、例えばリチウムイオンニ次電池の場合、リチウムニッケル酸化物、リチウムコバルト酸化物のような活物質を含むペーストをアルミニウム薄板のような集電体の両面に保持させた構造に形成する。
【0041】
セパレータとしては、例えばリチウムイオンニ次電池の場合、ボリプロピレンやポリエチレンのような合成樹脂らなる多孔性フィルムを用いる。
【0042】
電解液30としては、例えばリチウムイオンニ次電池の場合、過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウム、六フッ化リチウム、六フッ化燐リチウム等の電解質をエチレンカーボネート、プロピレンカーボネートのような有機溶媒で溶解したもの等を用いる。
【0043】
ゴム製の弾性体はエチレン・プロピレンゴムの一種であるEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)から作られ、球形を有している。弾性体の直径は、注液孔に対して5%〜20%大きくすることが好ましい。
【0044】
蓋体への封止蓋のレ一ザ溶接に際しては、例えば照射エネルギーを4〜5J/Pulse、パルス幅を3〜10.ms、集光部におけるレーザ光のスポット径を0.4〜0.5mmにすることが好ましい。シ−ム接合の場合はオーバラップ率を65〜80%にすることが好ましい。
【0045】
以上、説明した本発明によれば、注液孔を通して電解液30を注液した後において、注液孔にゴム製の弾性体を挿入して封止する。弾性体は電池容器内部の圧力上昇により脱落する可能性があるため、これを防止するために蓋体または外装缶の外表面に封止蓋をレーザ溶接により取付ける。レーザ溶接はシーム溶接またはスポット溶接が用いられる。
【0046】
シーム接合とした場合、弾性体とシーム接合された封止板で二重に封止されるため、封止の信頼性を高めることができる。また、シーム溶接の場合、封止蓋をレ−ザ溶接する際、溶接入熱により電解液30の蒸発が生じても、注液孔からの吹き出しが発生しないため、前記電解液30による溶接への影響がなく、かつ接合部で凝固割れを生じることがない。その結果、注液孔を気密に塞ぐことができ、封止性(密閉性)の高い密閉電池を得ることができる。
【0047】
従って、電解液30の注入後の注液孔が良好に気密封止された構造を有する高信頼性の密閉電池を製造することができる。
【0048】
また、外装缶1と電極体3との電気的接合は、図5に示す構造にしてもよい。すなわち、電極体3の最外周をセパレータ5とし、その代わりに電極体3から正極リード24を蓋体8の側に設けて、蓋体8における電極体3側の面に対して正極リード24を溶接によって接合する。このようにすれば、蓋体8と外装缶1とは溶接によって電気的に接合されるので、蓋体8を介して接的に外装缶1と電極体3とを電気的に接合することができる。
【0049】
なお、前述した密閉型電池において電極体を外装缶に収納する際にその負極が外側に位置するようにして外装缶を負極端子とし、蓋体にハーメテイックシールされた電極端子を正極端子とする構造にしてもよい。また、本発明に係わる密閉電池は角型の密閉電池に限らず、形状が異なるだけで電池としての基本構成が変わらない円筒型等の密閉電池にも同様に適用することができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明の実施例を前述した図1、図2、図3および図4に示すような蓋体に注液孔を設けた角型密閉リチウムイオン二次電池を参照して詳細に説明する。
【0051】
(実施例1)
まず、アルミニウム(JIS合金番号A3003)からなる有底角形の外装缶1内の底面に絶縁紙2を配置し、この中に正極6および負極4をセパレータ5を挟んで渦巻き状に捲回し、偏平状に成形した電極体3を収納した。つづいて、外装缶1内の電極体3上の中心付近にリード取出し穴を有するスぺーサ7を配置した後、絶縁材12を介してハーメティックシールされた負極端子11および直径1.2mmの電解液30の注液孔10を有するアルミニウム(JIS合金番号A3003)からなる厚さ1.0mmの蓋体8を外装缶1の上端開口部にレーザ溶接により気密に接合した。
【0052】
次いで、外装缶1内に六フッ化燐リチウムの電解質をエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートで溶解した非水溶媒系電解液30を蓋体8の注液孔10を通して注液した。
【0053】
続いて、ゴム状の弾性体であるEPDMからなる直径1.3mmの球体を注液孔に挿入した。
【0054】
その後、注液孔l0を含む蓋体8の外表面に長さ5mm、幅5mm、厚さ0.20mmのアルミニウム(JIS合金番号A1N30)の板材からなる封止蓋14を配置し、照射エネルギー5.0J/Pulse、パルス幅5.0ms、繰り返し数24Hz、オーバーラップ率75%の条件で、図3に示すようにその始点15から終点16に至る円形の溶接軌跡l7が注液孔10を閉ループを形成して囲むように、かつ、溶接の始点15および終点16を溶接軌跡l7における閉ループの外側に位置させるようにレーザ溶接を封止蓋14に施してシーム接合し、注液孔10を塞いだ。
【0055】
次いで、蓋体8表面に絶縁紙19を位置し、かつ、外装缶1の底部外面にスリット20を有する絶縁紙21を配置すると共に、この絶縁紙21に二つ折りされたPTC素子22を配置し、外装缶1を含む全体を外装チューブ23に入れ、このチューブ23を熱収縮することにより上部側の絶縁紙19を蓋体8に、下部側絶縁紙21およびPTC素子22を外装缶の底部に固定することにより、前述した図1、図2および図3に示す構造の角型密閉リチウムイオンニ次電池を製造した。
【0056】
ここでは、弾性体25は球状であるとしたが、円柱状または円錐状でもよい。
【0057】
また、弾性体25の材質は電解液30に対して耐性があれば、EPDM以外の材質でもよい。それらの一例は、シリコン系ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン等である。
【0058】
(実施例2)
まず、アルミニウム(JIS合金番号A3003)らなる有底角形の外装缶1内の底面に絶縁紙2を配置し、この中に正極6および負極4をセパレータ5を挟んで渦巻状に捲回し、偏平状に成形した電極体3を収納した。
【0059】
つづいて、外装缶1内の電極体3上の中心付近にリード取出し穴を有するスぺーサ7を配置した後、絶縁材12を介してハーメティックシールされた負極端子11および直径1.2mmの電解液30の注液孔10を有するるアルミニウム(JIS合金番号A3003)からなる厚さ1.0mmの蓋体8を外装缶1の上端開口部にレーザ溶接により気密に接合した。
【0060】
次いで、外装缶1内に六フッ化燐リチウムの電解質をエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートで溶解した非水溶媒系電解液30を蓋体8の注液孔10を通して注液した。
【0061】
続いてゴム状の弾性体であるEPDMからなる直径1.3mmの球体を注液孔に挿入した。
【0062】
その後、注液孔10を含む蓋体8の外表面に長さ5mm、幅5mm、厚さ0.20mmのアルミニウム(JIS合金番号A1N30)の板材らなる封止蓋14を配置し、レーザ溶接を封止蓋14の4つのコーナ部に施してスポット接合し、注液孔10を塞いだ。
【0063】
次いで、蓋体8表面に絶縁紙19を配置し、かつ外装缶1の底部外面にスリット20を有する絶縁紙21を配置すると共に、この絶縁紙21に二つ折りされたPTC素子22を配置し、外装缶1を含む全体を外装チューブ23に入れ、このチューブ23を熱収縮することにより上部側の絶縁紙19を蓋体8に、下部側の絶縁紙2lおよびPTC素子22を外装缶1の底部に固定することにより前述した図1、図2および図3に示す構造の角型密閉リチウムイオンニ次電池を製造した。
【0064】
得られた実施例(1)および(2)の二次電池では、良好な注液孔の封止性が得られ、特に実施例(1)についてはレーザによる溶接時に電解液30の吹き出しが生じなかつた。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、注液孔を高い信頼性で気密封止された角型密閉電池を提供することができる。また、レーザ溶接時に電解液の影響を受けないため、高い歩留まりで上記電池を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる角型密閉リチウムイオンニ次電池を示す部分切欠斜視図。
【図2】本発明に係わる角型密閉リチウムイオン二次電池の一部断面側面図。
【図3】本発明に係わる角型密閉リチウムイオン二次電池の平面図。
【図4】本発明に係わる角型密閉リチウムイオン二次電池の別の実施形態の平面図。
【図5】本発明に係わる別の角型密閉二次電池を示す部分切欠斜視図。
【符号の説明】
1…外装缶、3…電極体、8…蓋体、10…注液孔、11…電極端子(負極端子)、14…封止蓋、15…シーム溶接始点、16…シーム溶接終点、
17…シーム溶接軌跡、18…スポット溶接部、22…PTC素子、23…外装チューブ、25…ゴム状の弾性体

Claims (3)

  1. 開口部を有する金属からなる外装缶と、この外装缶内に収納され、セパレータを挟んで対峙された正極および負極を有する発電要素と、前記外装缶の開口部に溶接により接合された金属製の蓋体と、前記発電要素に電気的に接続された電極端子と、前記蓋体または外装缶に設けられ、電解液を前記外装缶内に注液するための注液孔とを具備した密閉電池であって
    前記注液孔に入され、エチレン・プロピレンゴムからなる封止部材と、前記注液孔を封止し押圧する金属からなる封止蓋によりなされ、前記封止蓋とこの封止蓋が取付けられる前記蓋体または前記外装缶のうち、少なくとも一方は、アルミニウムまたは0.05重量%以下のマグネシウムおよび0.2重量%以下の銅を含むアルミニウム系金属からなり、かつ、前記封止蓋は前記注液孔を含む前記蓋体または前記外装缶にレーザ光によるシーム溶接又はスポット溶接により接合されていることを特徴とする密閉電池。
  2. 前記封止部材の圧入される前の形状は球状であることを特徴とする請求項1記載の密閉電池。
  3. 金属からなる外装缶内にセパレータを挟んで対峙された正極および負極を有する発電要素を収納する工程と、
    前記発電要素と電気的に接続された電極端子を形成する工程と、
    前記外装缶の開口部に金属製蓋体を溶接により接合する工程と、
    前記外装缶内に電解液を前記蓋体または前記外装缶に設けられた注液孔を通して注液する工程と、
    前記注液孔にエチレン・プロピレンゴムからなる封止部材を入する工程と、
    前記注液孔を含む前記蓋体または前記外装缶の外表面にアルミニウムまたは0.05重量%以下のマグネシウムおよび0.2重量%以下の銅を含むアルミニウム系金属板材からなる封止蓋をレーザ光によるシーム溶接又はスポット溶接により、少なくとも一方がアルミニウムまたは0.05重量%以下のマグネシウムおよび0.2重量%以下の銅を含むアルミニウム系金属板材からなる前記蓋体または外装缶に接合して前記注液孔を塞ぐ工程と
    を具備したことを特徴とする密閉電池の製造方法。
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