JP4128525B6 - 繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する方法、装置並びにシステム - Google Patents
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本発明は、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する方法、装置並びにシステムに関する。
図1に示されるように、無線送信機Xにおける整合フィルタの出力部でのピーク検知は、無線送信器Xおよび無線受信器Yを有する無線システムにおける時間基準点を決定するために幅広く使用される。ここで、整合フィルタは、良好な自動相関特性を有する同期シーケンスs(i),i=0,..,N−1と整合される。例えば、m−シーケンスおよびゴールドシーケンス(M. k. Simon等によるスペクトラム拡散通信ハンドブック(Spread Spectrum Communication Handbook)、改訂版、ニューヨーク、マグローヒル社、1994年)は、この望ましい特性を有している。図1において、送信器12内の信号発生器10は、チャンネル14を介して、同期シーケンスを受信器16に送信する。受信器の整合フィルタ18は、フィルタ伝達関数を入力信号と相関させる。整合フィルタの出力部に現われる相関関数のピークは、ピーク検知部19で検知される。整合フィルタの伝達関数h(i)は、h(i)=s(N−1−i),i=0,...,N−1である。理想的な状態では、ピークは、受信器の整合フィルタの出力部において、時間t=t0+N−1で現われる。ここで、t0は、XからYへの無線伝搬時間である。所定の処理時間Tの後、同じ同期シーケンスがYからXへ送信される場合、送信器Xは、t=2(t0+N−1)+Tにおいて、その整合フィルタの出力部でピークを検知する。XにとってTが既知である場合、Xは、往復応答遅延時間2t0および電磁波の速度V0=30km/sから距離を簡単に得ることができる。このような距離の判定は、ピーク検知方法の1つの適用例である。
ここで、δ(t)は、ディラックスデルタ関数(インパルス)である(A V Oppenheimによる、デジタル信号処理(Digital Signal Processing)、プレンティスホール社、1975年)。
ピーク検知は、通常、整合フィルタの出力値y(t)を閾値φに比較することによって行なわれる。任意のリニアフィルタと同様に、整合フィルタの出力は、畳込み(convolution)y(t)=s(t)*h(t)によって得られる(John G Proakisによる、デジタル通信(Digital Communication)、第3版、マグローヒル社、1995年)。理想的な状態において、整合フィルタは、t=t0+N−1において、最大Pm=Esを生じる。ここで、Esはs(i)のエネルギである。実際のシステムにおいて、整合フィルタは、チャンネルでの混信およびノイズに晒される。したがって、正確なピークを検知できる可能性がゼロとならないようにφが設定されている場合には、複数の整合フィルタ出力値がφを超える可能性がある。時として、混信および/またはノイズによって引き起こされるピークが本当のピークよりも高くなることもあり得る。また、時として、混信および/またはノイズによる抑制によって、本当のピークを検知できない場合もある。
この既存の方法は、信号対雑音比が非常に小さい場合にはピークを見出すことができないという問題が生じる。本発明の目的は、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する方法、装置並びにシステムにおいて、より正確なピーク検知方法を提供することにより、正確なピーク検知の問題に対処することである。
本発明の第1の態様によると、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する方法は、繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含む同期信号であって、前記同期シーケンスの振幅がその繰返しの間で変化する同期信号を受信し、前記受信した同期信号と前記同期シーケンスとを関連付けるために、前記受信した同期信号と、前記同期シーケンスに関わる、受信側において既知の、変動パターンとを整合フィルタにて照合し、前記整合フィルタの出力と前記振幅変化とを振幅相関器にて関連付けるために、前記整合フィルタの出力と前記変動パターンとの相関値を振幅相関器にて計算する。
本発明の第2の態様によると、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する装置は、繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含む同期信号であって、前記同期シーケンスの振幅がその繰返しの間で変化する同期信号を受信する受信器と、前記受信した同期信号と前記同期シーケンスとを関連付けるために、前記受信した同期信号と、前記同期シーケンスに関わる、受信側において既知の、変動パターンとを照合する整合フィルタと、前記整合フィルタの出力と前記振幅変化とを関連付けるために、前記整合フィルタの出力と前記変動パターンとの相関値を振幅相関器にて計算する振幅相関器とを備える。
本発明の第2の態様によると、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する装置は、繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含む同期信号であって、前記同期シーケンスの振幅がその繰返しの間で変化する同期信号を受信する受信器と、前記受信した同期信号と前記同期シーケンスとを関連付けるために、前記受信した同期信号と、前記同期シーケンスに関わる、受信側において既知の、変動パターンとを照合する整合フィルタと、前記整合フィルタの出力と前記振幅変化とを関連付けるために、前記整合フィルタの出力と前記変動パターンとの相関値を振幅相関器にて計算する振幅相関器とを備える。
前記所定の時間間隔は、略一定であってもよい。
有益であることに、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する際に、同期シーケンスの繰り返し及び同期シーケンスの振幅の変化により、受信信号と送信信号との相関をより正確に行い、同期信号におけるピークが検知可能になる。
前記信号の振幅は、重み係数によって変化してもよい。この重み係数は、平均がほぼ0であってもよく、また、ほぼ1に正規化されたエネルギを有していてもよい。この重み係数は、受信側において既知の変動パターンである振幅変化関数またはタイムシーケンスであってもよく、また、a(jL)の形式を成していてもよい。ここで、Lは、同期シーケンスの繰返し間における所定の時間間隔であり、また、j=0,...,K−1である。
同期信号は、整合フィルタによって受信されることが好ましい。好ましくは整合フィルタは第1のピーク検知器を用いて、所定の閾値φとの比較によりピ
ークを検知することが好ましい。
ークを検知することが好ましい。
ここで、信号の谷に関しても、ピークの検知が参照されてもよい。
時間tqにおいて、閾値φを上回る各整合フィルタの出力値y'(tq)毎に
、振幅相関器は、整合フィルタ相関器のy'(tq−jL)からy'(tq+jL)までの2K−1個の出力値を、振幅変化関数a(jL),j=0,...,K−1と相関させることが好ましい。この出力値は前記所定時間間隔で現れることが好ましく、Lだけ分離されていることが好ましい。y'(tq)が整合フィルタの検知されたピークであることに注目することは非常に重要であるが、y'(tq−jL)とy'(tq+jL),j=1,...,K−1との間の整合フィルタサンプルが必ずしも整合フィルタの検知されたピークであるとは限らない。振幅相関器は、整合フィルタから、y'(tq)および好ましくはy'(tq−jL)からy'(tq+jL),j=1,...,K−1までの2K−1個の他の値を取得し、既知のK個の重み係数a(jL)を用いて相関関数を計算することが好ましい。
、振幅相関器は、整合フィルタ相関器のy'(tq−jL)からy'(tq+jL)までの2K−1個の出力値を、振幅変化関数a(jL),j=0,...,K−1と相関させることが好ましい。この出力値は前記所定時間間隔で現れることが好ましく、Lだけ分離されていることが好ましい。y'(tq)が整合フィルタの検知されたピークであることに注目することは非常に重要であるが、y'(tq−jL)とy'(tq+jL),j=1,...,K−1との間の整合フィルタサンプルが必ずしも整合フィルタの検知されたピークであるとは限らない。振幅相関器は、整合フィルタから、y'(tq)および好ましくはy'(tq−jL)からy'(tq+jL),j=1,...,K−1までの2K−1個の他の値を取得し、既知のK個の重み係数a(jL)を用いて相関関数を計算することが好ましい。
検知された各同期シーケンスにおけるK個の整合フィルタ出力の各セットからの最大相関値は、その後、第2の閾値θと比較されることが好ましい。有益なことに、第2の閾値を超える値は、対象とするピークを検知する高い可能性を与え、それにより、対象とする時間基準点を与える。
その後、受信器は、好ましくは送信器にとって既知である所定の遅延(T)で、送信器に対し同期信号を送信することが好ましい。この同期信号は、受信器にとって既知であることが好ましい。送信器の整合フィルタは、受信器から信号を受信することが好ましい。
送信器は、受信器からの再送信信号を受信することが好ましく、また、受信器に関して前述したと同じ方法で、受信した信号を処理することが好ましい。
その後、送信器は、好ましくはt'm,s=ts+T+2(t0+N−1)に基づいて、振幅相関器の出力部でのピークの検出時間(t'm,s)、所定の再送信遅延時間(T)、同期信号の送信開始時間tsから、送信器と受信器との間での伝搬遅延時間t0を決定することが好ましい。ここで、t'm,sは、送信された各同期信号において1番目に受信された同期シーケンスの終わりを示す基準時間を表わしている。
前記所定時間間隔は、同期シーケンスの長さよりも長くてもよい。
本発明の第3の態様によると、繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生するためのシステムは、送信器と受信器とを備えている。送信器は、同期信号を受信器に送信するように動作
可能であり、この同期信号は、繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含み、同期シーケンスの振幅がこの繰り返し間で変化する。
可能であり、この同期信号は、繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含み、同期シーケンスの振幅がこの繰り返し間で変化する。
受信器は、好ましくは同期シーケンスの形式に整合された少なくとも1つの相関器/整合フィルタを有していてもよい。受信器は、振幅相関器を有している。送信器は、少なくとも1つの整合フィルタを有していることが好ましい。
この送信器および受信器は、第1の態様に開示されたステップを行なうように動作可能な、位置決めシステム、測距(ranging)システム、遅延評価システム、同期化システム、タイムアドバンスシステム、および/または、ターゲット検知システムを形成してもよい。
ここで説明した特徴の全ては、任意の組み合わせで、前述した態様のうちのいずれかと組み合わされてもよい。
本発明をより良く理解するため、また、本発明の実施形態がどのように行なわれるかを示すため、ここで、添付図面を参照しながら、特定の実施形態について説明する。
時間基準点は、同期シーケンスs(i),i=0,..,N−1を送信器X,40から受信器Y,48に送信するとともに、Yにおいて整合フィルタ44,h(i)=s(N−1−i)の出力ピーク値を検知することにより、無線システムで決定することができる。実際のシステムにおいて、このピーク検知の精度は、無線チャンネル上での混信およびノイズによって制限される。ピーク検知精度を上げるため、我々は、同一の同期シーケンスの送信をK回繰り返すことを提案する。繰り返し送信間隔Lは一定であり、各繰り返し送信における同期シーケンスの振幅は、所定の変動パターンa(jL),j=0,...,K−1に応じて変化する。受信器Y,48は、Lおよびa(jL),j=0,...,K−1を知っている。閾値と比較した後、受信器48の整合フィルタ44は、繰り返し受信された同期シーケンスから生じたピーク、または、混信および/またはノイズによって引き起こされたピークを配信してよい。
不要なピークと本当のピークとを識別するため、各整合フィルタの出力ピークy'(tq)は、a(jL),j=0,...,K−1に整合される振幅相関器45に対して供給される、y'(tq−iL)からy'(tq+iL),i=1,...,K−1までの2K−1個の等距離整合フィルタ出力サンプルを決定する。これらの入力を用いて、振幅相関器45は、a(jL),j=0,...,K−1とのK個の相関値を計算する。n番目の相関値は、一連の繰り返しにおいてn番目に受信した同期シーケンスの終わりにおいて予期されるピークがy'(tq)であるという前提を満たすように計算される。これは、K個の入力サンプルy'(tq−(n−1)L+jL)をa(jL),j=0,...,K−1と相関させることによって行なわれる。これらのK個の相関値の中でs番目の相関値z(tq−(s−1)L)が最大である場合、受信器48は、y'(tq)に関連付けられた最大相関値としてz(tq−(s−1)L)を、対応する相関開始時間tq,s=tq−(s−1)Lと共に記録する。
そのようにすると、任意の時間tiにおいて整合フィルタの出力部で検知される全てのピークy'(ti)は、結果的に、相関開始時間ti,s=ti−(s−1)Lにおいて、対応する最大相関値z(ti,s)になる。ここで、ピーク検知器52は、振幅相関器に続いて、全ての最大相関値z(ti,s)を第2の閾値と比較する。s番目に受信した同期シーケンスの終わりにおける実際のピークが特定のy'(tm)である場合、統計的には、このy'(tm)に関連付けられたz(tm,s)は、非常に大きいはずであり、したがって、第2の閾値を超えている可能性が高い。振幅相関器45がz(tm,s)を生成する相関開始時間tm,sは、最初に受信した同期シーケンスの終わりを示す可能性が最も高い時間基準点を規定する。
より具体的には、図3に示されるように、ピーク検知方法において、整合フィルタ44および振幅相関器45は、受信器48で使用される。同期シーケンスs(i),i=0,..,N−1は、送信器からK回送信される。2つの隣り合う同期シーケンス間の間隔Lは、一定であり、受信器にとって既知のものである。しかしながら、各同期シーケンスの振幅sj(i),j=0,..,K−1は、ここでは、a(jL)sj(i),i=0,...,N−1にしたがって変化する。普遍性を損なうことなく、a(jL)のエネルギを単位(unity)に正規化することができ、a(jL)の平均は0である。すなわち、
ここで、*は畳込み演算(convolution operation)を示している。
理想的な状態(すなわち、混信およびノイズが無い状態)において、y'(t)=s'(t)*h(t)(ここで、整合フィルタ18に関して序文で述べたように、y'(t)は第1の整合フィルタ44の出力、h(t)は第1の整合フィルタ44の伝達関数である)のK個のピークは、以下のように、t=t0+N−1+jL,j=0,...,K−1で現われる。
実際の無線環境において、閾値φは、任意の整合フィルタサンプルy'(ti)>φをピークとして規定するために使用されなければならない。そのように規定されたピークは、j番目の同期シーケンスの終わりに現われる、求めていたピークa(jL)Pmであるかもしれない。また、これらのピークは、混信および/またはノイズによって生じたピークであるかもしれない。更に、これらの検知されたピークは、混信および/またはノイズの抑制作用に起因して、受信された各同期シーケンスの終わりにおいて予期される、全ての求めていたピークを網羅していないかもしれない。しかしながら、求めていたピークの既知の重み係数a(jL),j=0,...,K−1により、求めていたピークと、混信および/またはノイズによって引き起こされる不要なピークとを容易に区別することができる。実際のシステムにおいて、Q個のピークy'(tq)>φ,q=0,...,Qが検知されると仮定すると、そのうちの幾つかは、混信および/またはノイズによって引き起こされる不要なピークであるかもしれない。この時、受信器は、tqで検知された各ピークy'(tq)と、y'(tq)の前のK−1個の等距離整合フィルタ出力サンプルy'(tq−jL)と、y'(tq),j=1,...,K−1の後のK−1個の等距離整合フィルタ出力サンプルy'(tq+jL)とを取得し、既知の振幅重み係数a(jL),j=0,...,Kを用いてK個の相関値を計算する。
y'(tq)が、求めていたピークではないかもしれず、また、y'(tq)の前/後のK−1個の等距離整合フィルタ出力サンプルy'(tq−jL)/y'(tq+jL)が検知されたピークであるかもしれず、また、検知されたピークでないかもしれないということに注目することは重要である。しかしながら、y'(tq)が、求めていたピークである場合、受信器は、K個の異なる相関を試用すると、常に、a(jL),j=0,...,KとK個の求めていたピークの振幅との間で完全な整合をとることができる。n番目の相関は、n番目に受信した同期シーケンスの終わりに予期されるピークがy'(tq)であるという前提の下で計算される。相関計算において、合成同期信号s'(t)においてj番目に受信した同期シーケンスから生じたピークの位置にa(jL)が該当すると、完全な整合に達する。
は、y'(tq)および次のK−1個の整合フィルタ出力サンプルy'(tq+jL)をa(jL)と相関させることにより得られる。その結果、n番目に受信した同期シーケンスの終わりに予期されるピークがy'(tq)であるという前提のもとで、n番目の相関値z(tq−(n−1)L)が得られる。これは、K個の整合フィルタ出力サンプルy'(tq−(n−1)L+jL)をa(jL),j=0,...,Kと相関させることにより行なわれる。
s番目の相関値z(tq−(s−1)L)がK個の相関値の最大値である場合、受信器は、y'(tq)に関連付けられた最大相関値としてz(tq−(s−1)L)を、対応する相関開始時間tq,s=tq−(s−1)Lと共に記録する。y'(tq)に関連付けられた複数の相関値が同じ最大相関値を与える場合、そのうちの1つが無作為にz(tq−(s−1)L)として選択される。
そのようにすると、任意の時間tiにおいて整合フィルタの出力部で検知される全てのピークy'(ti)は、結果的に、振幅相関器の出力部において、対応する最大相関値z(ti,s)になる。対応する相関開始時間はti,s=ti−(s−1)Lである。s番目に受信した同期シーケンスの終わりにおいて実際にy'(ti)が、求めていたピークである場合、完全整合により、対応する最大相関値z(ti,s)が統計的に非常に大きいはずであることは明らかである。また、tiがs番目に受信した同期シーケンスの終わりを示すので、ti,s=ti−(s−1)Lは、自動的に、1番目に受信した同期シーケンスの終わりを示す。
振幅相関器に続くピーク検知器が全ての最大相関値z(ti,s)と第2の閾値θとを比較すると、所望の時間基準点ti,sを決定することができる。θを超える全てのz(tm,s)が時間基準点を規定するように、また、高い可能性をもって、対応する相関開始時間tm,sが合成同期信号s'(t)において1番目に受信した同期シーケンスa(0)s0(i)の終わりを示すように、θを選択することができる。
なお、同じ合成同期信号s'(t)に属する2つの求めていたピークy'(t1)およびy'(t2)がz(tm1,s1)>θおよびz(tm2,s2)>θを与える場合、z(tm1,s1)およびz(tm2,s2)がy'(tm1)およびy'(tm2)のそれぞれにおける完全整合の相関値であるとすると、tm1,s1=tm2,s2である。
この新規な時間基準点検知方法に関しては、多くの用途を見出すことができる。例えば、往復時間2t0を決定するために、受信器は、t=tm,s+Tで同じ合成同期信号s'(t)の送信を開始することができる。この時、送信器は、t=0で1番目の同期シーケンスの送信を開始した場合、その振幅相関器の出力部で検知される最大相関値z(tm,s)>θがtm,s=2(t0+N−1)+Tで現われると仮定することができる。したがって、t0が決定される。
一般に、L>N−1という要件は無い。しかしながら、L>N−1の場合、新規なピーク検知方法のための無線システムを図2の場合のように簡略化することができる。この図2において、信号発生器20は、同期シーケンスを形成し、このシーケンスを22でコンバイナに送信し、このコンバイナは、重み係数23を加える。24で、信号が送信され、この信号は、44で、受信器の整合フィルタ44に受信される。28で、サンプル選択が行なわれ、その後、30で振幅相関、32でピーク検知が行なわれる。
ここに開示された方法は、図3に概略的に示される様々なシステムおよび装置に適用して使用することができ、それには、位置決めシステム、測距システム、遅延評価システム、同期化システム、タイムアドバンスシステムおよび/またはターゲット検知システムまたはこれらのシステム全てに用いられる装置を含んでよい。図3において、送信器40は、信号発生器42と、第1の整合フィルタ50と、振幅相関器51と、信号コンバイナ46と、ピーク検知手段58と、相関手段60とを有するように示され、また、受信器48は、第1の整合フィルタ44と、振幅相関器45と、ピーク検知手段52と、相関手段54と、再送信手段56とを有している。
ここに開示された方法および装置は、同期シーケンスの繰り返し及び様々な振幅の繰り返しの両方により、より正確なピーク検知を行なうことができ、したがって、波の伝搬速度および送信器から受信器および受信器から送信器への往復に基づいて、より正確な測距等を行なうことができるという点で、従来のシステムおよび方法を超える大きな利点を有している。
Claims (21)
- 繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する方法であって、
繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含む同期信号であって、前記同期シーケンスの振幅がその繰返しの間で変化する同期信号を受信し、
前記受信した同期信号と前記同期シーケンスとを関連付けるために、前記受信した同期信号と、前記同期シーケンスに関わる、受信側において既知の、変動パターンとを整合フィルタにて照合し、
前記整合フィルタの出力と前記振幅変化とを振幅相関器にて関連付けるために、前記整合フィルタの出力と前記変動パターンとの相関値を振幅相関器にて計算する方法。 - 前記所定の時間間隔がほぼ一定であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記信号の振幅は、重み係数によって変化することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
- 前記重み係数は、前記受信側において既知の変動パターンであるa(jL)の形式を有する振幅変化関数またはタイムシーケンスであり、Lは、前記同期シーケンスの繰り返し間における前記所定の時間間隔であり、j=0,...,K−1であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記整合フィルタは、所定の閾値φとの比較により第1のピーク検知器を用いて前記信号のピークを検知することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法。
- 時間tqにおいて、閾値φを上回る各整合フィルタ出力値y'(tq)毎に、前記振幅相関器は、前記整合フィルタのy'(tq−jL)からy'(tq+jL)までの2K−1個の出力値を、前記振幅変化関数a(jL),j=0,...,K−1と相関させることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- 前記出力値が前記所定時間間隔で現れることを特徴とする請求項6に記載の方法。
- 検知された各々の前記同期シーケンスにおけるK個の整合フィルタ出力から成る各セットのための最大相関値は、さらに第2の閾値θと比較されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記所定時間間隔は、前記同期シーケンスの長さよりも長いことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記同期信号を送信することを含む請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の方法。
- 繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生する装置であって、
繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含む同期信号であって、前記同期シーケンスの振幅がその繰返しの間で変化する同期信号を受信する受信器と、
前記受信した同期信号と前記同期シーケンスとを関連付けるために、前記受信した同期信号と、前記同期シーケンスに関わる、受信側において既知の、変動パターンとを照合する整合フィルタと、
前記整合フィルタの出力と前記振幅変化とを関連付けるために、前記整合フィルタの出力と前記変動パターンとの相関値を計算する振幅相関器とを備えた装置。 - 前記所定の時間間隔がほぼ一定であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
- 前記信号の振幅は、重み係数によって変化することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の装置。
- 前記重み係数は、前記受信側において既知の変動パターンであるa(jL)の形式を有する振幅変化関数またはタイムシーケンスであり、Lは、前記同期シーケンスの繰り返し間における前記所定の時間間隔であり、j=0,...,K−1であることを特徴とする請求項13に記載の装置。
- 前記整合フィルタは、所定の閾値φとの比較により第1のピーク検知器を用いて前記信号のピークを検知することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の装置。
- 時間tqにおいて、閾値φを上回る各整合フィルタ出力値y'(tq)毎に、前記振幅相関器は、前記整合フィルタ相関器のy'(tq−jL)からy'(tq+jL)までの2K−1個の出力値を、前記振幅変化関数a(jL),j=0,...,K−1と相関させることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
- 前記出力値が前記所定時間間隔で現れることを特徴とする請求項16に記載の装置。
- 検知された各々の前記同期シーケンスにおけるK個の整合フィルタ出力から成る各セットのための最大相関値は、さらに第2の閾値θと比較されることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか一項に記載の装置。
- 前記所定時間間隔は、前記同期シーケンスの長さよりも長いことを特徴とする請求項11から請求項18のいずれか一項に記載の装置。
- 繰り返される同期シーケンスを含む同期信号により規定される時間基準点を受信側で再生するためのシステムであって、
繰返しの間に所定の時間間隔をもって繰り返される同期シーケンスを含む同期信号であって、前記同期シーケンスの振幅はその繰返しの間で変化する同期信号を送信する送信器と、
請求項11から請求項19のいずれか一項に記載の装置とを備えたシステム。 - 前記送信器および前記受信器は、位置決めシステム、測距システム、遅延評価システム、同期化システム、タイムアドバンスシステム、または、ターゲット検知システムを形成することを特徴とする請求項20記載のシステム。
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
IBPCT/IB01/01533 | 2001-06-18 | ||
IB0101533 | 2001-06-18 | ||
PCT/IB2002/002255 WO2002103946A2 (en) | 2001-06-18 | 2002-06-13 | Peak detection with matched filter |
Publications (3)
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