JP4127306B2 - 電子部品の製造装置および電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の製造装置および電子部品の製造方法、特に、積層コンデンサや積層インダクタ等のチップ型電子部品に導電性ペーストや絶縁性ペースト等を塗布する電子部品の製造装置および電子部品の製造方法に関する。
チップ型電子部品の外部電極を形成する方法として、従来より、浸漬法が知られている。浸漬法は図14に示すように、金属板2に設けた凹部2aに導電性ペースト3を供給した後、チップ部品本体1を下降させて、その一方の端部を該導電性ペースト3に浸漬する。次に、図15に示すように、部品本体1を上昇させて、その一方の端部に導電性ペースト3を塗布する。この後、導電性ペースト3を乾燥して端面外部電極を形成する。同様にして、部品本体1の他方の端部にも端面外部電極を形成する。
ところが、従来の外部電極形成方法は、部品本体1を導電性ペースト3に浸漬した際に、部品本体1に対する導電性ペーストの濡れ性の悪さから、図14に示すように、部品本体1の角部4で導電性ペースト3の表面が沈み込み、中央部5で盛り上がるという現象が生じる。従って、図15に示すように、部品本体1の端部に付与された導電性ペースト3が円弧状に廻り込むため、凹凸の差Rが大きくなり、この結果、端面外部電極の折り返し寸法がばらつくという問題が発生する。
さらに、部品本体1に対する導電性ペーストの濡れ性の悪さから、部品本体1を導電性ペースト3に浸漬した際に、気泡を抱き込み易く、形成された端面外部電極と部品本体1の内部電極との電気的接続が気泡によって妨げられる心配があった。また、部品本体1の長手方向に沿った側面にペーストを塗布する際にも、塗布寸法がばらつくという問題を有している。
そこで、本発明の目的は、電子部品本体の側面にペーストを精度よく塗布できる電子部品の製造装置および電子部品の製造方法を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明に係る電子部品の製造装置は、電子部品本体の側面の長手方向寸法よりも小さい所定の幅を有した凹部を主面に設けたスリット板と、前記スリット板の凹部の底面に該凹部の幅方向に並べられた、前記凹部に充填されるようにペーストが通過する複数の貫通スリットと、前記貫通スリットの下に設けられたペーストを貯めるための貯留部と、前記凹部に充填されたペーストをレベリングするためのスキージと、を備え、前記貯留部のペーストに圧力をかけて前記貫通スリットを通って前記凹部にペーストを貯め、該ペーストを前記スキージでレベリングし、前記電子部品本体をその側面が前記凹部を幅方向に跨ぐように前記スリット板上に載置し、前記貯留部のペーストに再度圧力をかけて該ペーストを電子部品本体の側面に供給すること、を特徴とする。
前記凹部は長尺状に連続した溝であってもよい。スリット板の溝の底面でかつ複数の貫通スリットの近傍に、溝の長手方向に略平行に補助スリットを設ければ、ペーストの循環性が良くなり、ペースト溜りが抑えられる。また、スリット板に複数の溝を並列に設けることにより、ペースト塗布の作業性が向上する。
また、スリット板に複数の凹部をマトリックス状に配置することにより、ペースト塗布の作業性が向上する。
以上の構成により、凹部や溝の底面に設けた複数の貫通スリットが、電子部品本体に対するペーストの濡れ性を良くし、ペーストの塗布寸法のばらつきを抑える。このとき、複数の貫通スリットは、ペーストの循環性を良くするため、凹部や溝の長手方向に対して直交する方向に並列に設けることが好ましい。
また、凹部や溝の底面を粗面化することにより、電子部品本体に対するペーストの濡れ性がさらに良くなる。
また、本発明に係る電子部品の製造方法は、前述の特徴を有する製造装置を用いて、前記貯留部のペーストに圧力をかけて前記貫通スリットを通って前記凹部又は前記溝にペーストを貯め、該ペーストを前記スキージでレベリングし、前記電子部品本体をその側面が前記凹部又は前記溝を幅方向に跨ぐように前記スリット板上に載置し、前記貯留部のペーストに再度圧力をかけて該ペーストを電子部品本体の側面に供給することを特徴とする。これにより、貫通スリットから上向きのペースト圧が発生し、ペーストの表面が、スリットの部分で小さく盛り上がる。この結果、電子部品本体に付与されたペーストが微小波状に廻り込み、凹凸の差を小さくすることができる。
本発明によれば、スリット板に設けた凹部や溝の底面に複数の貫通スリットを設けることにより、これら複数の貫通スリットが電子部品本体に対するペーストの濡れ性を良くし、ペーストの塗布寸法のばらつきや気泡の抱き込みを抑えることができ、電子部品本体の側面に必要量のペーストを供給し、所定面積の電極を形成することができる。
そして、スリット板の溝の底面でかつ複数の貫通スリットの近傍に、溝の長手方向に略平行に補助スリットを設けることにより、ペーストの循環性が良くなり、ペースト溜りを抑えることができる。また、スリット板に複数の凹部や溝を並列に設けることにより、ペースト塗布の作業性を向上させることができる。さらに、複数の貫通スリットは、ペーストの循環性を良くするため、凹部や溝の長手方向に対して直交する方向に並列に設けることが好ましい。
以下、本発明に係る電子部品の製造装置および電子部品の製造方法の実施形態について添付図面を参照して説明する。各実施形態は、電子部品本体に導電性ペーストを塗布して外部電極を形成する場合について説明するが、絶縁性ペースト等を電子部品本体に塗布する場合にも本発明を適用できることは言うまでもない。
(第1実施形態、図1〜図7)
第1実施形態の外部電極形成装置は、導電性ペーストが供給されるスリット板41(図1参照)と、シリンダ昇降機により上下に昇降する保持プレート21(図5参照)とを備えている。
図1及び図2に示すように、スリット板41の上面には、複数の凹部42がマトリックス状に設けられている。各凹部42は横断面が矩形であり、その底面には5本のスリット43が凹部42の長手方向に対して平行に延在している。5本のスリット43は、凹部42の長手方向に対して直交する方向に並列に配設されている。なお、5本のスリット43を、凹部42の長手方向に対して直交する方向に延在させてもよい。凹部42の深さH1(図2参照)は、電子部品本体の端部に形成する端面外部電極の折り返し寸法に対応して設定される。スリット板41の下部には、導電性ペースト31を貯めておく貯留部45が設けられている。
図3に示すように、このスリット板41において、貯留部45内の導電性ペースト31に圧力Pをかけて、導電性ペースト31をスリット43を通して凹部42内に供給し充填させる。次に、図4に示すように、スキージブレードで凹部42以外の部分の導電性ペースト31を掻き取る。このとき、スキージブレードの掃引き方向は、図1に示すように、凹部42の長手方向に対して平行な方向(矢印K1の方向)でもよいし、凹部42の長手方向に対して直交する方向でもよい。これにより、凹部42に充填された導電性ペースト31の表面を平坦にレベリングできる。
次に、図5に示すように、保持プレート21に複数のチップ型電子部品本体25を保持した後、該保持プレート21をシリンダ昇降機(図示せず)に装着してスリット板41に対向させる。次に、シリンダ昇降機を所定ストローク下降させ、電子部品本体25毎にその下端部を凹部42内の導電性ペースト31に浸漬する。電子部品本体25の下端面は、凹部42の底面から若干浮かせた位置まで下降される。電子部品本体25の浸漬に伴って、凹部42内の導電性ペースト31の一部はスリット43内へ流入するが、残る一部はスリット43内へ流入することができず、その反動から導電性ペースト31の表面が、隣接するスリット43間の部分で、小さく盛り上がる。従って、電子部品本体25の端部に付与された導電性ペースト31が小波状に廻り込む。
次に、図6に示すように、スリット板41の貯留部45内の導電性ペースト31に圧力Pをかけて、微小量の導電性ペースト31をスリット43を通して凹部42内に供給する。これにより、スリット43から上向きのペースト圧が発生し、導電性ペースト31の表面が、スリット43の部分で小さく盛り上がる。この結果、電子部品本体25の端部に付与された導電性ペースト31が微小波状に廻り込み、凹凸の差R(図7参照)を小さくすることができる。
次に、保持プレート21を上昇させ、電子部品本体25の一方の端部に導電性ペースト31を塗布する。この後、導電性ペースト31を乾燥する。次に、電子部品本体25の他方の端部(図5では電子部品本体25の上端部)に導電性ペースト31を塗布するため、電子部品本体25の上下を入れ替えて保持プレート21に保持し、前述と同様の塗布工程を繰り返す。これにより、図7に示すように、両端部に端面外部電極32が形成された電子部品本体25が製造される。
(第2実施形態、図8〜図11)
本第2実施形態は、前記第1実施形態で説明した外部電極形成装置と略同様の装置を使用して、図8に示すように、チップ型電子部品本体25に端面外部電極32及び側面外部電極33を形成する方法について説明する。
図9に端面外部電極32及び側面外部電極33を形成するフローチャートを示す。ステップS1で、図10に示すように、保持プレート21に電子部品本体25を横置きにして保持した後、該保持プレート21をシリンダ昇降機に装着して、側面外部電極33を形成するためのスリット板51に対向させる。スリット板51は、その上面に複数の凹部52がマトリックス状に設けられている。各凹部52は横断面が矩形であり、その底面には3本のスリット53が凹部52の長手方向に対して直交する方向に並列に配設されている。スリット板51の下部には、導電性ペースト31を貯めておく貯留部55が設けられている。凹部52の幅D2の寸法は、形成しようとする側面外部電極33の幅の寸法と略等しい数値に設定されている。
このスリット板51において、貯留部55内の導電性ペースト31に圧力をかけて導電性ペースト31をスリット53を通して凹部52内に供給し充填させる。そして、スキージブレードで凹部52以外の導電性ペースト31を掻き取る。これにより、凹部52に充填された導電性ペースト31の表面を平坦にレベリングできる。
次に、ステップS2で、図11に示すように、シリンダ昇降機を所定ストローク下降させ、電子部品本体25の下側面をスリット板51に接触させる。この後、スリット板51の貯留部55内の導電性ペースト31に圧力Pをかけて、所定量の導電性ペースト31をスリット53を通して凹部52内に供給する。これにより、スリット53から上向きのペースト圧が発生し、導電性ペースト31の表面が盛り上がり、導電性ペースト31が電子部品本体25の一方の側面部に塗布される(転写法)。
次に、ステップS3で、電子部品本体25に塗布された導電性ペースト31を乾燥する。次に、ステップS4で、電子部品本体25の他方の端部(図11では電子部品本体25の上側面)に導電性ペースト31を塗布するため、電子部品本体25の上下を入れ替えて横置きに再保持する。この後、ステップS5,S6で、ステップS2,S3と同様の塗布工程を繰り返す。これにより、図8に示すように、両側面部に側面外部電極33を形成することができる。
次に、ステップS7で、保持プレート21に電子部品本体25を縦置きにして保持した後、該保持プレート21をシリンダ昇降機に装着して、端面外部電極32を形成するためのスリット板41(図1参照)に対向させる。このスリット板41において、図3に示すように、貯留部45内の導電性ペースト31に圧力Pをかけて、導電性ペースト31をスリット43を通して凹部42内に供給し充填させる。この後、図4に示すように、スキージブレードで凹部42以外の部分の導電性ペースト31を掻き取って、凹部42に充填された導電性ペースト31の表面を平坦にレベリングする。
次に、ステップS8で、図5に示すように、シリンダ昇降機を所定ストローク下降させ、電子部品本体25の下端部を凹部42内の導電性ペースト31に浸漬する。この後、図6に示すように、スリット板41の貯留部45内の導電性ペースト31に圧力Pをかけて、微小量の導電性ペースト31をスリット43を通して凹部42内に供給して、導電性ペースト31を電子部品本体25の一方の端部に塗布する(浸漬法)。
次に、ステップS9で、電子部品本体25に塗布された導電性ペースト31を乾燥する。次に、ステップS10で、電子部品本体25の他方の端部(図5では電子部品本体25の上端部)に導電性ペースト31を塗布するため、電子部品本体25の上下を入れ替えて縦置きに再保持する。この後、ステップS11,S12で、ステップS8,S9と同様の塗布工程を繰り返す。これにより、図8に示すように、両端部に端面外部電極32を形成することができる。この結果、本第2実施形態の方法を用いることにより、チップ型電子部品本体25の端面外部電極32及び側面外部電極33を、スリット板41及び51を備えた一台の外部電極形成装置で形成することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明に係る電子部品の製造装置および電子部品の製造方法は、前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
導電性ペーストが供給されるスリット板は、図12に示すようなものであってもよい。スリット板11は、ステンレス等の金属材料やゴム等の弾性材料からなる。
図12に示すように、スリット板11の上面には、長尺状の4本の溝12が並列に設けられている。各溝12は横断面が矩形であり、その底面には溝12の長手方向に平行に延在している複数本のスリット13と補助スリット14とが交互に配設されている。スリット13及び補助スリット14の本数は3本以上が好ましく、本実施形態ではスリット13の本数を5本、補助スリット14の本数を3本に設定した。溝12の深さH1は、電子部品本体の端部に形成する端面外部電極の折り返し寸法に対応して設定される。
5本のスリット13と3本の補助スリット14は、それぞれ溝12の長手方向に対して直交する方向に並列に設けられている。5本のスリット13は電子部品本体が浸漬される位置に設けられている。そして、両端の2本のスリット13は、溝12の側壁に接しており、これにより、溝12に供給された導電性ペーストのペースト溜まりを少なくすることができる。また、スリット13及び補助スリット14の幅は、0.3mm以上が好ましい。導電性ペースト31の循環性が良くなるからである。
このスリット板11に、導電性ペースト31が供給され、溝12及びスリット13,14に導電性ペースト31が充填される。導電性ペースト31は、Ag,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等の金属粉末を結合剤等と一緒に混練したものである。
次に、スキージブレードで、溝12及びスリット13,14以外の部分の導電性ペースト31を掻き取る。このとき、スキージブレードの掃引き方向を、図12に示すように、溝12の長手方向に対して平行な方向(矢印K1の方向)に設定する。これにより、溝12に充填された導電性ペースト31の表面を平坦にレベリングできる。スキージブレードの材料には、硬度70°以上のゴムを用いることが好ましい。硬度が70°より低くなると、掃引きの際にスキージブレードがたわみ、溝12内の導電性ペースト31を余分に掻き取り、電子部品本体の端面外部電極の折り返し寸法が小さくなるとともに、電極形状も安定しなくなることがあるからである。また、スキージブレードの先端部の形状は適宜作業性の良いものが選定される。
次に、保持プレート21に複数のチップ型電子部品本体25を保持した後、該保持プレート21をシリンダ昇降機(図示せず)に装着してスリット板11に対向させる。ここで、チップ型電子部品本体25は、例えば積層コンデンサの場合、内部電極を形成したグリーンセラミックシートを複数枚積み重ねて積層体とし、未だ外部電極用の導電性ペーストが塗布されていない未焼成のものである。
次に、シリンダ昇降機を所定ストローク下降させ、各電子部品本体25の下端部を導電性ペースト31に浸漬する。電子部品本体25の下端面は、溝12の底面から若干浮かせた位置まで下降され、溝12の底面と電子部品本体25の下端面との間に若干の隙間を確保する。電子部品本体25の浸漬に伴って、溝12内の導電性ペースト31は電子部品本体25の下端面によって押される。このとき、スリット13近傍の導電性ペースト31の一部はスリット13内へ流入するが、残る一部はスリット13内へ流入することができず、その反動から導電性ペースト31の表面が、隣接するスリット13間の部分で、小さく盛り上がる。従って、電子部品本体25の端部に付与された導電性ペースト31が小波状に廻り込み、凹凸の差Rを小さくすることができる。スリット13の数が増加するにつれて、導電性ペースト31の廻り込みの形状はより平坦に近づく。また、電子部品本体25の浸漬位置にスリット13が設けられているので、導電性ペースト31の循環性が良く、気泡を抱き込みにくい。さらに、補助スリット14を設けることにより、ペーストの循環性をさらに向上させることができる。
また、溝12の幅の寸法は、電子部品本体25の幅の寸法の1.5倍以上になるように設定されていることが好ましい。溝12の幅が電子部品本体25の幅の1.5倍より小さいと、電子部品本体25と溝12の側壁との距離が近くなり過ぎて、電子部品本体25を浸漬した際に、電子部品本体25と溝12の側壁との間の導電性ペースト31が盛り上がり、端面外部電極の折り返し寸法のばらつきが大きくなる心配があるからである。
また、図12において、一点鎖線で囲んだ領域Eには、電子部品本体25を浸漬しない。言い換えると、溝12の長手方向の両端に設けたスリット13をダミースリット13にする。スキージングの最初と最後(つまり、溝12の両端部)で、スキージブレードとスリット板11との接触面積が不連続に変化して、溝12に充填された導電性ペースト31の掻き取り量が変わり、電子部品本体25の端面外部電極の折り返し寸法がばらつくからである。
なお、電子部品本体25の下端面が溝12の底面に接するまで下降させても、前述の効果を得ることができる。この場合、端面外部電極の折り返し寸法が溝12の深さH1で決まるため、設備の条件設定の作業が不要となり、作業者による人的ばらつきもなくなる。
また、スリットと補助スリットを別々に設けないで、図13に示すように、スリット13の一部を延在して補助スリットの機能をもたせてもよい。また、スリット13の開口部を広くしてもよい。
さらに、スリット板の溝や凹部にペーストを供給する方法は、必ずしも前記実施形態に限定されるものではなく、任意の方法が選定される。また、スリット板の溝や凹部の底面をサンドブラスト等の方法を用いて粗面化してもよい。これにより、電子部品本体に対するペーストの濡れ性をさらに良くすることができる。また、本発明のペーストは、電極ペースト、あるいは、接着剤や外装樹脂のような絶縁ペースト等に限定されない。
本発明に係る電子部品の製造装置の一実施形態を示す斜視図。 図1のX−X断面図。 図2に続く端面外部電極形成手順を示す断面図。 図3に続く端面外部電極形成手順を示す断面図。 図4に続く端面外部電極形成手順を示す断面図。 図5に続く端面外部電極形成手順を示す断面図。 図6に続く端面外部電極形成手順を示す斜視図。 本発明に係る電子部品の製造方法の一実施形態を説明するための斜視図。 本発明に係る電子部品の製造方法の一実施形態を示すフローチャート。 側面外部電極形成手順を示す断面図。 図10に続く側面外部電極形成手順を示す断面図。 本発明に係る電子部品の製造装置の他の実施形態を示す斜視図。 別の他の実施形態を示す平面図。 従来の電子部品の製造装置を示す断面図。 図14に示した電子部品の製造装置を用いて形成された端面外部電極を説明する断面図。
符号の説明
11,41,51…スリット板
12…溝
13,43,53…スリット
14…補助スリット
25…電子部品本体
31…導電性ペースト
42,52…凹部
45,55…貯留部

Claims (8)

  1. 電子部品本体の側面の長手方向寸法よりも小さい所定の幅を有した凹部を主面に設けたスリット板と、
    前記スリット板の凹部の底面に該凹部の幅方向に並べられた、前記凹部に充填されるようにペーストが通過する複数の貫通スリットと、
    前記貫通スリットの下に設けられたペーストを貯めるための貯留部と、
    前記凹部に充填されたペーストをレベリングするためのスキージと、
    を備え、
    前記貯留部のペーストに圧力をかけて前記貫通スリットを通って前記凹部にペーストを貯め、該ペーストを前記スキージでレベリングし、前記電子部品本体をその側面が前記凹部を幅方向に跨ぐように前記スリット板上に載置し、前記貯留部のペーストに再度圧力をかけて該ペーストを電子部品本体の側面に供給すること、
    を特徴とする電子部品の製造装置。
  2. 前記スリット板に複数の前記凹部がマトリックス状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の製造装置。
  3. 前記凹部が長尺状に連続した溝であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の製造装置。
  4. 前記スリット板の前記溝の底面でかつ前記複数の貫通スリットの近傍に、前記溝の長手方向に対して略平行に補助スリットが設けられていることを特徴とする請求項3記載の電子部品の製造装置。
  5. 前記スリット板に複数の前記溝が並列に設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の電子部品の製造装置。
  6. 前記複数の貫通スリットが、前記凹部及び前記溝の長手方向に対して直交する方向に並列に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品の製造装置。
  7. 前記凹部及び前記溝のいずれかの底面が粗面化されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品の製造装置。
  8. 電子部品本体の側面の長手方向寸法よりも小さい所定の幅を有した凹部又は溝を主面に設けたスリット板と、
    前記スリット板の凹部又は溝の底面に該凹部又は該溝の幅方向に並べられた、前記凹部又は前記溝に充填されるようにペーストが通過する複数の貫通スリットと、
    前記貫通スリットの下に設けられたペーストを貯めるための貯留部と、
    前記凹部又は前記溝に充填されたペーストをレベリングするためのスキージと、
    を備えた製造装置を用いた電子部品の製造方法であって、
    前記貯留部のペーストに圧力をかけて前記貫通スリットを通って前記凹部又は前記溝にペーストを貯め、該ペーストを前記スキージでレベリングし、前記電子部品本体をその側面が前記凹部又は前記溝を幅方向に跨ぐように前記スリット板上に載置し、前記貯留部のペーストに再度圧力をかけて該ペーストを電子部品本体の側面に供給すること、
    を特徴とする電子部品の製造方法。
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