JP4127238B2 - 噴射率可変燃料噴射弁及びその制御方法 - Google Patents

噴射率可変燃料噴射弁及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、噴射率可変燃料噴射弁及びその制御方法に関する。
内燃機関、特にディーゼルエンジンにおいては、排気ガス中の有害物質の低減(エミッションの改善)や理想的なエンジン性能(例えば、低燃費・高出力)の達成等の目的によって最適な燃料噴射率が存在するため、運転状態等に応じて燃料噴射率を変化させることが望ましい。
燃料噴射率を可変とする方法の一つとしては、例えば特許文献1に記載されているような燃料噴射ノズルを備えた燃料噴射弁を用いる方法がある。この燃料噴射ノズルは、それぞれが異なる噴孔を開閉する複数のニードルピースを有して構成され、各ニードルピースの開閉を互いに独立して制御することによって燃料噴射率を変化させることができるようになっている。
特開2002−276509号公報 特開2003−254189号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の燃料噴射ノズルでは、上記の各ニードルピースを駆動する駆動手段がニードルピース毎に設けられているため、装置の大型化及び高コスト化を避けることが困難である。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料噴射率を変化させることが可能な燃料噴射弁であって、小型化及び低コスト化を図ることがより容易な燃料噴射弁と、その制御方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載された噴射率可変燃料噴射弁及びその制御方法を提供する。
1番目の発明は、第1噴孔及び第2噴孔を有するノズル本体と、上記ノズル本体内において同心状に配設され上記第1噴孔及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁と、該第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁をそれぞれ閉弁方向に付勢する第1付勢手段及び第2付勢手段と、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁を開弁方向に駆動する開弁手段とを有する噴射率可変燃料噴射弁において、上記開弁手段が、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁に対してそれぞれ独立して設けられた第1アーマチャ及び第2アーマチャと、該第1アーマチャ及び第2アーマチャの両方に電磁力を作用させる単一構成の電磁手段とを含んで構成されていて、上記第1アーマチャ及び第2アーマチャは、上記同心状に配設された第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁の周囲において円周方向に交互に分割配置されていることを特徴とする噴射率可変燃料噴射弁を提供する。
また、2番目の発明は1番目の発明において、上記単一構成の電磁手段がソレノイドにより構成されることを特徴とする。
1番目及び2番目の発明では、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁に対してそれぞれ独立して第1アーマチャ及び第2アーマチャが設けられており、これら第1アーマチャ及び第2アーマチャの両方に対して単一構成の電磁手段によって電磁力が作用せしめられるようになっている。そして、このような構成を有することにより、上記単一構成の電磁手段のみを用いて上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁の開閉動作を制御し、燃料噴射の噴射率を制御することが可能となる。そしてこの場合には噴孔開閉弁毎に駆動手段を設ける必要がないので、燃料噴射弁の小型化及び低コスト化をより容易に図ることができる。
3番目の発明は1番目または2番目の発明において、上記第1アーマチャと上記電磁手段との間の距離を上記第2アーマチャと上記電磁手段との間の距離よりも近くしたことを特徴とする。
また、4番目の発明は1番目から3番目の何れかの発明において、上記第1アーマチャの上記電磁手段に対向する部分の面積を上記第2アーマチャの上記電磁手段に対向する部分の面積よりも大きくしたことを特徴とする。
更に、5番目の発明は1番目から4番目の何れかの発明において、上記第1アーマチャを上記第2アーマチャを構成する材料よりも磁性強度の強い材料で構成したことを特徴とする。
3番目から5番目の発明によれば、上記単一構成の電磁手段のみを用いた上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁の開閉動作の制御が、簡単な構成によって実現される。
なおここで、磁性強度という用語は材料の磁性の強さ、すなわち磁石への吸着のし易さを表す指標として用いられており、換言すれば同じ強さの磁界において作用せしめられる磁力の大きさの程度を表す指標として用いられている。すなわち、磁性強度が強いほど磁石に吸着し易く、また、同じ強さの磁界において作用せしめられる磁力の大きさが大きいことになる。
6番目の発明は3番目から5番目の何れかの発明において、上記電磁手段によって発生せしめられる磁界の強度が予め定めた磁界強度よりも弱い場合には、上記第1噴孔開閉弁のみが駆動されるように上記第1アーマチャ及び第2アーマチャが構成されていることを特徴とする。
6番目の発明のようにすれば、上記電磁手段によって発生せしめられる磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも弱く調整することで上記第1噴孔弁のみを開弁させることができ、その結果、噴射率の低い燃料噴射を実施することができる。
7番目の発明は6番目の発明において、上記第1噴孔の直径を上記第2噴孔の直径よりも小さくしたことを特徴とする。
7番目の発明では、上記電磁手段によって発生せしめられる磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも弱く調整して上記第1噴孔弁のみを開弁させた場合、直径の小さい第1噴孔を介して噴射率の低い燃料噴射が実施される。一般に、直径の小さい噴孔を介した燃料噴射の方が噴霧された燃料の粒径が小さく良好な噴霧特性を有しているので、7番目の発明によれば、噴射率の低い燃料噴射を実施する場合に良好な噴霧特性の燃料噴射を実施することができる。
8番目の発明は3番目から5番目の何れかの発明において、上記第1付勢手段の設定付勢力と上記第2付勢手段の設定付勢力とを異ならせたことを特徴とする。
8番目の発明のようにすることによって、第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁の閉弁時の動作速度を異ならせることができる。これにより、噴射後期における噴射率変化について調整することができる。
9番目の発明は8番目の発明において、上記第1噴孔の直径を上記第2噴孔の直径よりも小さくすると共に、上記第1付勢手段の設定付勢力を上記第2付勢手段の設定付勢力よりも小さくしたことを特徴とする。
9番目の発明のようにすると、上記第1噴孔開閉弁が閉弁されるのが上記第2噴孔開閉弁が閉弁されるのよりも遅くなり、燃料噴射の最後においては直径のより小さい第1噴孔を介した噴射が行なわれることになる。上述したように直径の小さい噴孔を介した燃料噴射の方が噴霧された燃料の粒径が小さく良好な噴霧特性を有しているので、9番目の発明によれば、燃料噴射の最後に噴霧特性の優れた噴射率の低い燃料噴射が行なわれることになる。そしてこの結果、煤の低減等、排気エミッションの改善を図ることができる。
10番目の発明は、3番目から5番目の何れかの発明の噴射率可変燃料噴射弁において、上記電磁手段によって発生せしめられる磁界を調整し、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁のそれぞれの駆動を制御することを特徴とする、噴射率可変燃料噴射弁の制御方法を提供する。
10番目の発明によれば、3番目から5番目の何れかの発明の噴射率可変燃料噴射弁を用いて、容易に燃料噴射率を制御することができる。
請求項1から9の各請求項に記載の発明によれば、小型化及び低コスト化を図ることがより容易な噴射率可変燃料噴射弁が提供される。また、請求項10に記載の発明によれば、そのような噴射率可変燃料噴射弁を用いて、容易に燃料噴射率を制御することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態の噴射率可変燃料噴射弁100の略示断面側面図であり、同燃料噴射弁100が燃料の噴射されない状態にある場合を示している。また、図2は、図1の線A−Aに沿った断面において後述する第1及び第2ニードル弁並びに第1及び第2アーマチャを見た場合の図である。なお、図1は詳細には、中心線X−Xより左側が図2の線O−Bに沿う方向に取った断面を示し、中心線X−Xより右側が図2の線O−Cに沿う方向に取った断面を示している。
図1に示されているように、本実施形態の燃料噴射弁100は、容器本体1と、容器本体1の長手方向先端部に取り付けられノズル部を構成するノズル本体2とを有している。上記容器本体1には、燃料供給管(図示なし)に連結され当該燃料噴射弁100にて噴射される燃料が導入される燃料導入口3及び導入された燃料が通る燃料通路4が設けられている。上記ノズル本体2には、燃料を噴射するための第1噴孔5及び第2噴孔6がそれぞれ複数設けられている。本実施形態の燃料噴射弁100においては図1に示されているように、上記第2噴孔6が上記第1噴孔5に比べて、よりノズル部先端側において、よりノズル部の長手方向中心軸線(X−X)に近い位置に配設されている。
上記ノズル本体2内には、第1噴孔開閉弁を構成する第1ニードル弁7と第2噴孔開閉弁を構成する第2ニードル弁8とが同心状に配設される。本実施形態の燃料噴射弁100においては図1に示されているように、上記第1ニードル弁7が上記第2ニードル弁8の周囲に配設され、上記第1ニードル弁7が上記第1噴孔5を開閉し、上記第2ニードル弁8が上記第2噴孔6を開閉するように構成されている。
また、図1に示されているように、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のノズル部側とは反対側の端部には、それぞれ第1スプリング11及び第2スプリング12が配設されている。より詳細には、本実施形態の燃料噴射弁100においては、上記第1スプリング11が上記第1ニードル弁7と当接部材13との間に配設され、上記第1ニードル弁7を閉弁方向(図1において下側)に付勢するようにされている。また、上記第2スプリング12が上記第2ニードル弁8と容器本体1との間に配設され、上記第2ニードル弁8を閉弁方向(図1において下側)に付勢するようにされている。
そして、本実施形態の燃料噴射弁100においては、上記第1スプリング11及び第2スプリング12の周囲に、これらを囲むようにして電磁手段を構成するソレノイド14が配設されている。
更に、本実施形態の燃料噴射弁100においては、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8に対してそれぞれ独立して第1アーマチャ15及び第2アーマチャ16が設けられている。つまり、上記第1ニードル弁7には上記第1アーマチャ15が設けられ、上記第2ニードル弁8には上記第2アーマチャ16が設けられている。そしてより詳細には、これら第1アーマチャ15及び第2アーマチャ16は、図2に示されているように、同心状に配設された上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の周囲において円周方向に交互に分割配置されるようにして取り付けられており、一つ一つのアーマチャ15、16はほぼ扇形のプレート状部材から構成されている。なお、これらアーマチャ15、16は、上記ソレノイド14によって電磁力が作用せしめられるように、例えば鉄等の強磁性体の材料で構成されるのが好ましい。
また、図1及び図2に示されているように、上記第1ニードル弁7には、上記第2アーマチャ16を上記第2ニードル弁8に取り付けることができるように切り欠き部7aが設けられている。この切り欠き部7aは、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の作動時に、これらが相対移動するのを妨げないように充分な深さを有している。
また、本実施形態の燃料噴射弁100においては図1に示されているように、上記第1アーマチャ15と電磁手段を構成するソレノイド14との間の距離が上記第2アーマチャ16と上記ソレノイド14との間の距離よりも近くされている。またその一方で、本実施形態の燃料噴射弁100においては図2に示されているように、上記第1アーマチャ15の上記ソレノイド14に対向する部分の面積(すなわち、分割されている各第1アーマチャ15の上記ソレノイド14に対向する部分の面積の合計)が上記第2アーマチャ16の上記ソレノイド14に対向する部分の面積(すなわち、分割されている各第2アーマチャ16の上記ソレノイド14に対向する部分の面積の合計)とほぼ同じにされている。
なお、本実施形態の燃料噴射弁100においては図2に示されているように、上記第1アーマチャ15と上記第2アーマチャ16とが、合計4つの部分に分割されているが、他の実施形態においては、より多くの部分に分割されていてもよい。そして、そのようにすると、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の作動の際に、それらの周囲においてよりバランス良く力が作用して作動されることになるので、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の動作をより円滑で安定性のあるものとすることができる。
また、上述したように本実施形態の燃料噴射弁100においては、電磁手段を構成するソレノイド14が、上記第1スプリング11及び第2スプリング12の周囲に、これらを囲むようにして配設されている。そして、このソレノイド14は、本実施形態の燃料噴射弁100においては単一構成であり、通電されることによって磁界を発生し、上記第1アーマチャ15及び第2アーマチャ16の両方に電磁力を作用させる。つまり、上記ソレノイド14に通電することによって、上記第1アーマチャ15及び第2アーマチャ16に電磁力として吸引力を作用させることができ、その結果、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8が開弁方向(図1において上側)に駆動され、これによって燃料の噴射が実施される。
ところで、本実施形態の燃料噴射弁100においては、上述したように上記第1アーマチャ15と上記ソレノイド14との間の距離が上記第2アーマチャ16と上記ソレノイド14との間の距離よりも近くされている。そして本実施形態の燃料噴射弁100においては、この距離を適切に設定することにより、単一構成の上記ソレノイド14のみを用いて燃料噴射の噴射率を変化させることができる。すなわち、上記ソレノイド14の発生する磁界を調整することで、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のそれぞれの開閉動作を制御し燃料噴射の噴射率を制御することができる。
つまり、例えば、上記ソレノイド14によって発生せしめられる磁界の強度(磁界強度)が予め定めた磁界強度よりも弱い場合には第1ニードル弁7のみが駆動されるように上記第1アーマチャ15と上記ソレノイド14との間の距離及び上記第2アーマチャ16と上記ソレノイド14との間の距離を設定するようにする。このようにすれば、例えば上記ソレノイド14の発生する磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも弱く調整することで、ソレノイド14との距離の近い上記第1アーマチャ15を備える第1ニードル弁7のみを開弁させるようにして噴射率の低い燃料噴射を実施することができる。あるいは、発生する磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも強くして、第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の両方を開弁するようにして噴射率の高い燃料噴射を実施することもできる。更に、例えば上記ソレノイド14の発生する磁界を調整して、上記第1ニードル弁7と上記第2ニードル弁8とを時間差を持って開弁させるようにすることもできる。
以上のように、本実施形態の燃料噴射弁100においては、単一構成のソレノイド14のみを用いて上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のそれぞれの開閉動作を制御し燃料噴射の噴射率を制御することができる。そしてこの場合には、ニードル弁毎に駆動手段を設ける必要がないので、燃料噴射弁の小型化及び低コスト化をより容易に図ることができる。
なお、上記ソレノイド14の発生する磁界の調整は、上記ソレノイド14への通電時間や通電量(投入電力)等を制御することによって実施することができる。
図3は、上記ソレノイド14への通電時間を制御して燃料噴射の噴射率を制御した場合の噴射率等の経時変化を示した図である。なおこの例は、上記第1噴孔5の直径が上記第2噴孔6の直径よりも小さくされている場合、すなわち、上記第1噴孔5が少量噴射用とされ、上記第2噴孔6が大量噴射用とされている場合のものである。
図3は、上から通電量、第1ニードル弁7のリフト量、第1噴孔5を介した燃料噴射の噴射率、第2ニードル弁8のリフト量、第2噴孔6を介した燃料噴射の噴射率、全噴射率を示している。
この例では、時刻t1においてソレノイド14に通電パルスが入力されて通電が開始されており、これによって磁界強度が次第に強くなってソレノイド14との距離の近い上記第1アーマチャ15を備える第1ニードル弁7が一定の応答遅れを持って開弁せしめられている(時刻t2に開弁開始)。但し、この場合には、通電時間がP1と短いために、磁界強度が、ソレノイド14との距離の遠い上記第2アーマチャ16を備える第2ニードル弁8を開弁させるまでには強くならず、結果として第1ニードル弁7のみが作動されて噴射率の低い少量の燃料噴射が実施されている。
一方、時刻t3において通電時間がP2と長い通電パルスが入力された場合には、ソレノイド14の発生する磁界の強度が、ソレノイド14との距離の遠い上記第2アーマチャ16を備える第2ニードル弁8を開弁させるのに充分な強度にまで強くなり、第2ニードル弁8も作動されている。つまり、この場合には時刻t3における通電開始後、時刻t4において第1ニードル弁7の開弁が開始され、続いて時刻t5において第2ニードル弁8の開弁が開始されている。この結果、この場合には図3の最下段右側に示されたように、噴射率の高い大量の燃料噴射が実施される。
図4から図6は、上記ソレノイド14への通電量を制御して燃料噴射の噴射率を制御した場合についての図3と同様の図である。各図において、上から通電量、第1ニードル弁7のリフト量、第1噴孔5を介した燃料噴射の噴射率、第2ニードル弁8のリフト量、第2噴孔6を介した燃料噴射の噴射率、全噴射率の各経時変化が示されている。なおこれらの例も、図3の場合と同様、上記第1噴孔5の直径が上記第2噴孔6の直径よりも小さくされている場合、すなわち、上記第1噴孔5が少量噴射用とされ、上記第2噴孔6が大量噴射用とされている場合のものである。
また、この例における燃料噴射弁100においては、ソレノイド14の通電量が比較的小さいSである時に発生する磁界の強度では、第1ニードル弁7のみが駆動され、ソレノイド14の通電量が比較的大きいLである時に発生する磁界の強度では、両方のニードル弁7、8が駆動されるように上記第1アーマチャ15と上記ソレノイド14との間の距離及び上記第2アーマチャ16と上記ソレノイド14との間の距離が設定されている。
図4は、初めに比較的小さい通電量Sでの通電が行なわれ、その後比較的大きい通電量Lでの通電が行なわれた場合の例である。すなわちこの例では、時刻taから比較的小さい通電量Sでの通電が行なわれ、その後時刻tcから比較的大きい通電量Lでの通電が行なわれている。そしてこのようにすると、第1ニードル弁7が通電量Sでの通電の開始から一定の応答遅れを持って開弁せしめられ(時刻tbに開弁開始)、第2ニードル弁8が通電量Lでの通電の開始から一定の応答遅れを持って開弁せしめられる(時刻tdに開弁開始)。そしてその結果、図4に示されているように第1ニードル弁7と第2ニードル弁8とを時間差を持って作動させることができ、図4の最下段に示されたような噴射率変化を伴う燃料噴射を実施することができる。
図5は、比較的小さい通電量Sでの通電が行なわれた場合の例である。すなわちこの例では、時刻taから比較的小さい通電量Sでの通電が行なわれている。そしてこのようにすると、第1ニードル弁7が通電量Sでの通電の開始から一定の応答遅れを持って開弁せしめられる(時刻tbに開弁開始)。つまり、この場合には、図5に示されているように第1ニードル弁7のみが駆動され、第2ニードル弁8は駆動されない。その結果、図5の最下段に示されたような噴射率の低い燃料噴射が実施される。
また、図6は、比較的大きい通電量Lでの通電が行なわれた場合の例である。すなわちこの例では、時刻tcから比較的大きい通電量Lでの通電が行なわれている。そしてこのようにすると、図6に示されているように第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8をほぼ同時に駆動することができる(第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8共に時刻teに開弁開始)。その結果、図6の最下段に示されたような噴射率の高い燃料噴射が実施される。
また、本実施形態の燃料噴射弁100において、上記第1スプリング11の設定付勢力と上記第2スプリング12の設定付勢力とを異ならせてもよい。すなわち、先の構成の説明からも明らかなように、上記第1スプリング11及び第2スプリング12の設定付勢力を調整すると、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の閉弁時の動作速度を調整することができる。したがって、両スプリング11、12の設定付勢力を異ならせると、両ニードル弁7、8の閉弁時の動作速度を異ならせることができる。
そしてこのことを利用して、本実施形態の燃料噴射弁100を用いる場合において、煤の低減等、排気エミッションの改善を図ることができる。
すなわち、例えば、第1スプリング11の設定付勢力を第2スプリング12の設定付勢力よりも低く設定することによって、上記第1ニードル弁7が完全に閉弁されるのを上記第2ニードル弁8が完全に閉弁されるのよりも遅らせることができる。そしてこのようにした場合には、燃料噴射の最後においては第1噴孔5を介した噴射が行なわれることになる(図7参照)。またここで、例えば上記第1噴孔5の直径が上記第2噴孔6の直径よりも小さくされている場合には、一般に上記第1噴孔5を介した噴射の方が噴霧された燃料の粒径が小さく良好な噴霧特性を有している。
以上のようなことから、上記第1噴孔5の直径が上記第2噴孔6の直径よりも小さくされている燃料噴射弁100において、上記第1スプリング11の設定付勢力を上記第2スプリング12の設定付勢力よりも低く設定することによって、燃料噴射の最後に噴霧特性の優れた少量の噴射を行なうことが可能となる。そしてその結果、煤の低減等、排気エミッションの改善を図ることができるのである。
次に本発明の別の実施形態について説明する。図8は、この実施形態の噴射率可変燃料噴射弁200の略示断面側面図であり、同燃料噴射弁200が燃料の噴射されない状態にある場合を示している。また、図9は、図8の線A−Aに沿った断面において第1及び第2ニードル弁並びに第1及び第2アーマチャを見た場合の図である。なお、図8は詳細には、中心線X−Xより左側が図9の線O−Bに沿う方向に取った断面を示し、中心線X−Xより右側が図9の線O−Cに沿う方向に取った断面を示している。
本実施形態の燃料噴射弁200と上述した燃料噴射弁100とは、その構成及び作動、並びに作用効果について共通する部分を多く有しており、これら共通する部分については原則として説明を省略する。本実施形態の燃料噴射弁200の構成と上述した燃料噴射弁100の構成とを比較すると、本実施形態の燃料噴射弁200においては、図8に示されているように、第1ニードル弁7に設けられている第1アーマチャ115とソレノイド14との間の距離が第2ニードル弁8に設けられている第2アーマチャ116と上記ソレノイド14との間の距離とほぼ等しくされている点で異なっている。また、本実施形態の燃料噴射弁200においては上述した燃料噴射弁100とは異なり、図9に示されているように、上記第1アーマチャ115の上記ソレノイド14に対向する部分の面積(すなわち、分割されている各第1アーマチャ115の上記ソレノイド14に対向する部分の面積の合計)が上記第2アーマチャ116の上記ソレノイド14に対向する部分の面積(すなわち、分割されている各第2アーマチャ116の上記ソレノイド14に対向する部分の面積の合計)よりも大きくされている。
このような構成を有することで本実施形態の燃料噴射弁200は、図3から図7を参照して説明した作動を含め、上記燃料噴射弁100と同様に作動させることができ、その結果、上述した燃料噴射弁100と同様の作用及び効果を得ることができる。すなわち、本実施形態の燃料噴射弁200においては、上述したように両アーマチャ115、116とソレノイド14との距離をほぼ同じにする一方で、第1アーマチャ115のソレノイド14に対向する部分の面積が第2アーマチャ116のソレノイド14に対向する部分の面積よりも大きくされている。したがって、本実施形態の燃料噴射弁200においては、この面積を適切に設定することにより、上述した燃料噴射弁100と同様に単一構成のソレノイド14のみを用いて燃料噴射の噴射率を変化させることができるのである。つまり、燃料噴射弁100の場合と同様に、上記ソレノイド14の発生する磁界を調整することで、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のそれぞれの開閉動作を制御し燃料噴射の噴射率を制御することができる。
より具体的には、例えば、上記ソレノイド14によって発生せしめられる磁界の強度(磁界強度)が予め定めた磁界強度よりも弱い場合には第1ニードル弁7のみが駆動されるように上記第1アーマチャ115及び上記第2アーマチャ116のソレノイド14に対向する部分の面積を設定するようにする。このようにすれば、例えば上記ソレノイド14の発生する磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも弱く調整することで、ソレノイド14に対向する部分の面積の大きい上記第1アーマチャ115を備える第1ニードル弁7のみを開弁させるようにして噴射率の低い燃料噴射を実施することができる。あるいは、発生する磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも強くして、第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の両方を開弁するようにして噴射率の高い燃料噴射を実施することもできる。更に、例えば上記ソレノイド14の発生する磁界を調整して、上記第1ニードル弁7と上記第2ニードル弁8とを時間差を持って開弁させるようにすることもできる。
このように、本実施形態の燃料噴射弁200においても、単一構成のソレノイド14のみを用いて上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のそれぞれの開閉動作を制御し燃料噴射の噴射率を制御することができる。そしてこの場合には、ニードル弁毎に駆動手段を設ける必要がないので、燃料噴射弁の小型化及び低コスト化をより容易に図ることができる。
また、上述した燃料噴射弁100の場合と同様に、上記第1噴孔5の直径を上記第2噴孔6の直径よりも小さくすると共に、上記第1スプリング11の設定付勢力を上記第2スプリング12の設定付勢力よりも低く設定することによって、燃料噴射の最後に噴霧特性の優れた少量の噴射を行なうようにし、煤の低減等、排気エミッションの改善を図ることも可能である。
次に本発明の更に別の実施形態について説明する。図10は、この実施形態の噴射率可変燃料噴射弁300の略示断面側面図であり、同燃料噴射弁300が燃料の噴射されない状態にある場合を示している。また、図11は、図10の線A−Aに沿った断面において第1及び第2ニードル弁並びに第1及び第2アーマチャを見た場合の図である。なお、図10は詳細には、中心線X−Xより左側が図11の線O−Bに沿う方向に取った断面を示し、中心線X−Xより右側が図11の線O−Cに沿う方向に取った断面を示している。
本実施形態の燃料噴射弁300についても、その構成及び作動、並びに作用効果について上述した他の燃料噴射弁100、200と共通する部分を多く有しているので、これら共通する部分については原則として説明を省略する。図10及び図11に示されているように、本実施形態の燃料噴射弁300の構成は、第1ニードル弁7に設けられている第1アーマチャ215とソレノイド14との間の距離が第2ニードル弁8に設けられている第2アーマチャ216とソレノイド14との間の距離とほぼ等しくされている点(図10参照)で燃料噴射弁200と共通であり、第1アーマチャ215のソレノイド14に対向する部分の面積(すなわち、分割されている各第1アーマチャ215のソレノイド14に対向する部分の面積の合計)が第2アーマチャ216のソレノイド14に対向する部分の面積(すなわち、分割されている各第2アーマチャ216のソレノイド14に対向する部分の面積の合計)とほぼ同じにされている点(図11参照)で燃料噴射弁100と共通である。
その一方で本実施形態の燃料噴射弁300では、上述した他の燃料噴射弁100、200と異なり、第1アーマチャ215と第2アーマチャ216とが磁性強度の異なる材料で構成されている。より具体的には、第1アーマチャ215が第2アーマチャ216を構成する材料よりも磁性強度の強い材料で構成されている。なおここで、磁性強度という用語は材料の磁性の強さ、すなわち磁石への吸着のし易さを表す指標として用いられており、換言すれば同じ強さの磁界において作用せしめられる磁力の大きさの程度を表す指標として用いられている。すなわち、磁性強度が強いほど磁石に吸着し易く、また、同じ強さの磁界において作用せしめられる磁力の大きさが大きいことになる。つまり、本実施形態の燃料噴射弁300では、第1アーマチャ215の方が第2アーマチャ216よりも磁石に吸着し易く同じ強さの磁界において作用せしめられる磁力の大きさが大きくなるようにされている。
このような構成を有することで本実施形態の燃料噴射弁300についても、図3から図7を参照して説明した作動を含め、上述した他の燃料噴射弁100、200と同様に作動させることができ、その結果、上述した他の燃料噴射弁100、200と同様の作用及び効果を得ることができる。すなわち、本実施形態の燃料噴射弁300においては、上述したように両アーマチャ215、216とソレノイド14との間の距離がほぼ同じにされ、また、両アーマチャ215、216のソレノイド14に対向する部分の面積もほぼ同じにされている一方で、第1アーマチャ215が第2アーマチャ216を構成する材料よりも磁性強度の強い材料で構成されている。したがって、本実施形態の燃料噴射弁300においては、両アーマチャ215、216を構成するのに用いる材料を適切に選択し、両アーマチャ215、216の有することになる磁性強度を適切に設定することにより、上述した他の燃料噴射弁100、200と同様に単一構成のソレノイド14のみを用いて燃料噴射の噴射率を変化させることができるのである。つまり、上述した燃料噴射弁100、200の場合と同様に、上記ソレノイド14の発生する磁界を調整することで、上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のそれぞれの開閉動作を制御し燃料噴射の噴射率を制御することができる。
より具体的には、例えば、上記ソレノイド14によって発生せしめられる磁界の強度(磁界強度)が予め定めた磁界強度よりも弱い場合には第1ニードル弁7のみが駆動されるように上記第1アーマチャ215及び第2アーマチャ216の有する磁性強度を設定するようにする。このようにすれば、例えば上記ソレノイド14の発生する磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも弱く調整することで、より強い磁性強度を有する第1アーマチャ215を備える第1ニードル弁7のみを開弁させるようにして噴射率の低い燃料噴射を実施することができる。あるいは、発生する磁界の強度を上記予め定めた磁界強度よりも強くして、第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8の両方を開弁するようにして噴射率の高い燃料噴射を実施することもできる。更に、例えば上記ソレノイド14の発生する磁界を調整して、上記第1ニードル弁7と第2ニードル弁8とを時間差を持って開弁させるようにすることもできる。
このように、本実施形態の燃料噴射弁300においても、単一構成のソレノイド14のみを用いて上記第1ニードル弁7及び第2ニードル弁8のそれぞれの開閉動作を制御し燃料噴射の噴射率を制御することができる。そしてこの場合には、ニードル弁毎に駆動手段を設ける必要がないので、燃料噴射弁の小型化及び低コスト化をより容易に図ることができる。
また、上述した燃料噴射弁100、200の場合と同様に、上記第1噴孔5の直径を上記第2噴孔6の直径よりも小さくすると共に、上記第1スプリング11の設定付勢力を上記第2スプリング12の設定付勢力よりも低く設定することによって、燃料噴射の最後に噴霧特性の優れた少量の噴射を行なうようにし、煤の低減等、排気エミッションの改善を図ることも可能である。
なお、他の実施形態の燃料噴射弁においては、上述の各燃料噴射弁100、200、300の有する特徴的構成(すなわち、各アーマチャ15、16とソレノイド14との間の距離が異なっていること、各アーマチャ115、116のソレノイド14に対向する部分の面積が異なっていること、及び、各アーマチャ215、216を構成する材料の磁性強度が異なっていること)を複数備えていてもよい。
また、本発明の各実施形態の燃料噴射弁において、各アーマチャとソレノイドとの距離の相異の程度、各アーマチャのソレノイドに対向する部分の面積の相異の程度、及び、各アーマチャを構成する材料の磁性強度の相異の程度は、各スプリングの設定付勢力との関係も考慮し、実施する制御において良好な制御性が得られるように設定されるのが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態の噴射率可変燃料噴射弁の略示断面側面図であり、同燃料噴射弁が燃料の噴射されない状態にある場合を示している。 図2は、図1の線A−Aに沿った断面において第1及び第2ニードル弁並びに第1及び第2アーマチャを見た場合の図である。 図3は、ソレノイドへの通電時間を制御して燃料噴射の噴射率を制御した場合について噴射率等の経時変化を示した図である。 図4は、ソレノイドへの通電量を制御して燃料噴射の噴射率を制御した場合について噴射率等の経時変化を示した図である。 図5は、ソレノイドへの通電量を制御して燃料噴射の噴射率を制御した別の場合について噴射率等の経時変化を示した図である。 図6は、ソレノイドへの通電量を制御して燃料噴射の噴射率を制御した更に別の場合について噴射率等の経時変化を示した図である。 図7は、各スプリングの設定付勢力を異ならせた場合の燃料噴射について説明するための図である。 図8は、本発明の別の実施形態の噴射率可変燃料噴射弁の略示断面側面図であり、同燃料噴射弁が燃料の噴射されない状態にある場合を示している。 図9は、図8の線A−Aに沿った断面において第1及び第2ニードル弁並びに第1及び第2アーマチャを見た場合の図である。 図10は、本発明の更に別の実施形態の噴射率可変燃料噴射弁の略示断面側面図であり、同燃料噴射弁が燃料の噴射されない状態にある場合を示している。 図11は、図10の線A−Aに沿った断面において第1及び第2ニードル弁並びに第1及び第2アーマチャを見た場合の図である。
符号の説明
100、200、300…噴射率可変燃料噴射弁
1…容器本体
2…ノズル本体
5…第1噴孔
6…第2噴孔
7…第1ニードル弁(第1噴孔開閉弁)
8…第2ニードル弁(第2噴孔開閉弁)
11…第1スプリング(第1付勢手段)
12…第2スプリング(第2付勢手段)
14…ソレノイド(電磁手段)
15、115、215…第1アーマチャ
16、116、216…第2アーマチャ

Claims (10)

  1. 第1噴孔及び第2噴孔を有するノズル本体と、上記ノズル本体内において同心状に配設され上記第1噴孔及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁と、該第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁をそれぞれ閉弁方向に付勢する第1付勢手段及び第2付勢手段と、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁を開弁方向に駆動する開弁手段とを有する噴射率可変燃料噴射弁において、
    上記開弁手段が、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁に対してそれぞれ独立して設けられた第1アーマチャ及び第2アーマチャと、該第1アーマチャ及び第2アーマチャの両方に電磁力を作用させる単一構成の電磁手段とを含んで構成されていて、
    上記第1アーマチャ及び第2アーマチャは、上記同心状に配設された第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁の周囲において円周方向に交互に分割配置されていることを特徴とする噴射率可変燃料噴射弁。
  2. 上記単一構成の電磁手段がソレノイドにより構成されることを特徴とする、請求項1に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  3. 上記第1アーマチャと上記電磁手段との間の距離を上記第2アーマチャと上記電磁手段との間の距離よりも近くしたことを特徴とする、請求項1または2に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  4. 上記第1アーマチャの上記電磁手段に対向する部分の面積を上記第2アーマチャの上記電磁手段に対向する部分の面積よりも大きくしたことを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  5. 上記第1アーマチャを上記第2アーマチャを構成する材料よりも磁性強度の強い材料で構成したことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  6. 上記電磁手段によって発生せしめられる磁界の強度が予め定めた磁界強度よりも弱い場合には、上記第1噴孔開閉弁のみが駆動されるように上記第1アーマチャ及び第2アーマチャが構成されていることを特徴とする、請求項3から5の何れか一項に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  7. 上記第1噴孔の直径を上記第2噴孔の直径よりも小さくしたことを特徴とする、請求項6に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  8. 上記第1付勢手段の設定付勢力と上記第2付勢手段の設定付勢力とを異ならせたことを特徴とする、請求項3から5の何れか一項に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  9. 上記第1噴孔の直径を上記第2噴孔の直径よりも小さくすると共に、上記第1付勢手段の設定付勢力を上記第2付勢手段の設定付勢力よりも小さくしたことを特徴とする、請求項8に記載の噴射率可変燃料噴射弁。
  10. 請求項3から5の何れか一項に記載の噴射率可変燃料噴射弁において、上記電磁手段によって発生せしめられる磁界を調整し、上記第1噴孔開閉弁及び第2噴孔開閉弁のそれぞれの駆動を制御することを特徴とする、噴射率可変燃料噴射弁の制御方法。
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