JP4126709B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法、並びに情報記録媒体および伝送方法に関し、特に、動画像の画質等の劣化を低減することができるようにする画像処理装置および画像処理方法、並びに情報記録媒体および伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、動画像を表示するときの走査方法の1つとして、インターレース走査がある。
【0003】
即ち、例えば、ビデオカメラなどで画像を撮影した場合に、本来ならば、図18に示すように、その内蔵するCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子が有する画素と同一配置の画素(同図において、○印で示す)で、各フレームを構成し、伝送や記録を行うのが、画質や解像度などの面からは理想的である。
【0004】
しかしながら、これでは、伝送や記録等する情報量が多くなる。そこで、情報量の低減のために、図19に示すように、最初の画面(インターレース走査では、フィールド)は、奇数ラインの画素(同図において●印で示す)を間引いて、偶数ラインの画素(同図において○印で示す)だけで構成され、次の画面は、偶数ラインの画素(同図において●印で示す)を間引いて、奇数ラインの画素(同図において○印で示す)だけで構成され、さらに次の画面は、最初の画面と同様に構成され、以下、同様にして、画面が構成される。
【0005】
ここで、インターレース走査は、上述したことから、情報量を低減するための画素を間引く手法の1つと考えることができるので、このような間引きの手法を、以下、適宜、インターレース間引きという。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像の垂直方向の解像度は、そのライン数に依存する。従って、インターレース間引きを行うと、その間引き後の画像の垂直方向の解像度は、間引き前の画像の垂直方向の解像度の1/2になる。その結果、垂直方向の速い変化を表現するのが困難となり、そのような動きがあると、画質が劣化する課題があった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、間引きによる画質の劣化を低減することができるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像処理装置は、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成する間引き手段と、間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成するビット間引き手段と修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに、生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する復元処理によって、元の画像データに復元される修正間引き画像データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の画像処理方法は、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成し、間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成し、修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに、生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する復元処理によって、元の画像データに復元される修正間引き画像データを出力することを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の画像処理装置は、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データの各画素を、さらに、間引かれずに残った各画素のレベル方向のビット間引きすることより得られた修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算よって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間よって生成することにより、元の画像データを復元する復元手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項1に記載の画像処理装置においては、引き手段が、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成し、ビット間引き手段が、生成した間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成するようになされている。そして、出力手段が、修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに、生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する復元処理によって、元の画像データに復元される修正間引き画像データを出力するようになされている。
【0015】
請求項に記載の画像処理方法においては、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成し、間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成するようになされている。そして、修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに、生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する復元処理によって、元の画像データに復元される修正間引き画像データを出力するようになされている。
【0019】
請求項に記載の画像処理装置においては、復元手段が、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データの各画素を、さらに、間引かれずに残った各画素のレベル方向のビット間引きすることより得られた修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算よって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間よって生成することにより、元の画像データを復元するようになされている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0021】
即ち、請求項1に記載の画像処理装置は、動画像を構成する画像データを、復元時の画質の劣化を抑制して圧縮する画像処理装置において、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成する間引き手段(例えば、図1に示すサブサンプリング回路2など)と、間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成するビット間引き手段(例えば、図14に示すビット落とし回路51など)と、修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに、生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する復元処理によって、元の画像データに復元される修正間引き画像データを出力する出力手段(例えば、図1に示す送信処理回路4など)とを備えることを特徴とする。
【0027】
請求項に記載の画像処理装置は、動画像を構成する画像データの画素を間引くことによって生成された間引きデータを伸張する画像処理装置において、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データの各画素を、さらに、間引かれずに残った各画素のレベル方向のビット間引きすることより得られた修正間引き画像データを受信する受信手段(例えば、図14に示す受信処理回路8など)と、修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの第1の積和演算よって元の画素値に戻すことにより間引き画像データを生成するとともに生成した間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの第2の積和演算、または補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間よって生成することにより、元の画像データを復元する復元手段(例えば、図14に示すブロック化回路52、クラスタリング回路53、メモリ54、画素データ作成回路55、ブロック化回路11、クラスタリング回路12、メモリ13、補間データ作成回路14、および合成回路10など)とを備えることを特徴とする。
【0028】
請求項に記載の画像処理装置は、復元手段が、修正間引き画像データを構成する複数の画素のうちの1つである注目画素に対し、注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値に応じた所定の第1のクラスを決定する第1の決定手段(例えば、図14に示すクラスタリング回路53など)と、注目画素の第1のクラスに対応するデータであって、かつ、注目画素のビット間引き前の元の画素を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データと、注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との第1の積和演算によって、注目画素のビット間引き前の元の画素を発生する第1の発生手段(例えば、図14に示すメモリ54および画素データ作成回路55など)と、間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素に対し、補間画素の周辺に位置する、第1の発生手段によって発生されたビット間引き前の間引きデータの画素の画素値に応じた所定の第2のクラスを決定する第2の決定手段(例えば、図14に示すクラスタリング回路12など)と、補間画素の第2のクラスに対応するデータであって、かつ、補間画素の画素を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データ補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との第2の積和演算によって、補間画素の画素を発生する第2の発生手段(例えば、図14に示すメモリ13および補間データ作成回路14など)とを有することを特徴とする。
【0029】
請求項に記載の画像処理装置は、第1の発生手段が、学習用の修正間引き画像データによる第1の積和演算の結果と、学習用の間引き画像データとの誤差を最小にする学習を、第1のクラス毎に予行うことによって生成された第1の予測データを第1のクラス毎に記憶している記憶手段(例えば、図14に示すメモリ54など)を有し、第1の決定手段が出力する第1のクラスに対応する第1の予測データを、記憶手段から読み出し、その読み出された第1の予測データと、注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との第1の積和演算によって、間引き画像データを発生することを特徴とする。
【0030】
請求項に記載の画像処理装置は、第2の発生手段が、学習用の間引き画像データによる第2の積和演算の結果と、学習用の画像データとの誤差を最小にする学習を、第2のクラス毎に予行うことによって生成された第2の予測データを第2のクラス毎に記憶している記憶手段(例えば、図14に示すメモリ13など)を有し、第2の決定手段が出力する第2のクラスに対応する第2の予測データを読み出し、その読み出された第2の予測データと、補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との第2の積和演算によって、補間画素の画素を発生することを特徴とする。
【0031】
請求項に記載の画像処理装置は、記憶手段が、第1の予測データとして、第1の積和演算に用いる、第1のクラス毎の予測係数のセットを記憶しており、第1の発生手段が、第1の決定手段が出力する第1のクラスに対応する予測係数のセットを読み出し、その読み出された予測のセットと、修正間引き画像データの、注画素の周辺に位置する複数の画素の画素値の第1の積和演算よって間引き画像データを算出する演算手段(例えば、図14に示す画素データ作成回路55など)をさらに有することを特徴とする。
【0032】
請求項に記載の画像処理装置は、記憶手段が、第2の予測データとして、第2の積和演算に用いる、第2のクラス毎の予測係数のセットを記憶しており、第2の発生手段が、第2の決定手段が出力する第2のクラスに対応する予測係数のセットを読み出し、その読み出された予測のセットと、補間画素の周辺に位置する、間引き画像データの複数の画素の画素値の第2の積和演算よって、補間画素の画素を算出する演算手段(例えば、図14に示す補間データ作成回路14など)をさらに有することを特徴とする。
【0033】
なお、勿論この記載は、各手段を上記したものに限定することを意味するものではない。
【0034】
図1は、本発明を適用した送受信システム(システムとは、複数の装置が論理的に集合したものをいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは問わない)の第1の実施の形態の構成例を示している。
【0035】
この送受信システムは、送信装置100と受信装置200とで構成されている。そして、送信装置100は、入力端子1、サブサンプリング回路2、エンコーダ3、送信処理回路4、および出力端子5で構成され、画像データの画素を間引くことにより圧縮して送信するようになされている。また、受信装置200は、入力端子7、受信処理回路8、デコーダ9、合成回路10、ブロック化回路11、クラスタリング回路12、メモリ13、補間データ作成回路14、および出力端子15で構成され、送信装置100からの圧縮された画像データを伸張するようになされている。
【0036】
即ち、送信装置100には、例えば、図示せぬビデオカメラなどで撮影され、その内蔵するCCDなどの光電変換素子が有する画素と同一配置の画素で、各フレームが構成される動画像(以下、適宜、全画素動画像という)のディジタル画像データが供給される。ここで、このような全画素動画像は、いわゆるプログレッシブカメラ(光電変換素子上の画素すべてを、いわゆるラスタスキャン順に走査して、1フレームの画像信号として出力するビデオカメラ)や、全画素カメラ(光電変換素子上の画素すべてにおける信号を、一度に、1フレームの画像信号として出力するビデオカメラ)などによって得ることができる。
【0037】
このディジタル画像データは、入力端子1を介して、サブサンプリング回路2に供給される。サブサンプリング回路2では、そのディジタル画像データとしての動画像を構成する各フレームの画素が、例えば、図2に示すように、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引かれることにより圧縮される。
【0038】
ここで、図2において(後述する図3、図4、図7、図12、および図15においても同様)、●印および○印の両方が、全画素動画像を構成するフレームの画素を示している。そして、そのうちの●印が、サブサンプリング回路2において間引かれた画素(以下、適宜、間引き画素(画素データ)という)を示しており、○印が、サブサンプリング回路2において間引きが行われることにより残った画素(以下、適宜、間引き後画素(画素データ)という)を示している。
【0039】
即ち、サブサンプリング回路2では、全画素動画像の第1フレームについては、例えば、図3(A)に示すように、その1ライン目の2列目、4列目、6列目、8列目、・・・,2ライン目の1列目、3列目、5列目、7列目、・・・の画素(同図(A)に●印で示す)が間引かれ、以下、同様にして、奇数フレームについては、空間方向に、五の目格子状に間引きが行われる。また、第2フレームについては、例えば、図3(B)に示すように、その1ライン目の1列目、3列目、5列目、7列目、・・・,2ライン目の2列目、4列目、6列目、8列目、・・・の画素(同図(B)に●印で示す)が間引かれ、以下、同様にして、偶数フレームについても、空間方向に、五の目格子状に間引きが行われる。
【0040】
さらに、この場合、ある1ラインまたは1列に注目すれば、例えば、図4に示すように、第1フレームでは、その注目ラインまたは注目列を構成する2番目,4番目,6番目,8番目,・・・の画素(同図において●印で示す)が間引かれ、第2フレームでは、注目ラインまたは注目列を構成する1番目,3番目,5番目,7番目,・・・の画素(同図において●印で示す)が間引かれる。そして、第3フレームでは、再び、注目ラインまたは注目列を構成する2番目,4番目,6番目,8番目,・・・の画素(同図において●印で示す)が間引かれ、以下、同様にして、間引きが行われることにより、サブサンプリング回路2では、時間方向にも、五の目格子状に間引きが行われる。
【0041】
全画素動画像の各フレームについて、以上のように、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引き(以下、適宜、空間/時間五の目間引きという)が行われることにより、空間方向および時間方向のいずれの方向にも、画素が1つおきに存在するようになる。従って、空間/時間五の目間引き後の情報量は、単純には、前述のインターレース間引きを行った場合と同様に、元の情報量の1/2になる。
【0042】
ここで、図5は、空間/時間五の目間引き後の画像の空間周波数帯域(同図において斜線を付してある部分)を示している。空間/時間五の目間引き後の画像の空間周波数帯域は、同図に示すように長方形状になり、その結果、水平方向および垂直方向の解像度は勿論、斜め方向の解像度も、ある程度保たれる。
【0043】
なお、これに対して、図6は、空間方向にのみ五の目格子状に間引き(隣接するフレームにおいて、間引かれる画素の変わらない五の目間引き)を行った場合の、その間引き後の画像の空間周波数帯域(同図において斜線を付してある部分)を示している。この場合、その空間周波数帯域は、ひし形状になり、その結果、水平方向および垂直方向の解像度は、元の解像度に維持されるが、斜め方向の解像度は、元の1/2に低下する。
【0044】
従って、空間/時間五の目間引きを行うことにより、情報量を低減することができる他、水平方向、垂直方向、および斜め方向のいずれの解像度も維持することができる。その結果、これらのいずれの方向の速い変化をも表現することが可能となり、そのような動きがある場合の画質の劣化を低減(防止)することが可能となる。但し、ある1フレームだけに注目すれば、空間/時間五の目間引きであっても、斜め方向の解像度は低下する。
【0045】
図1に戻り、サブサンプリング回路2において空間/時間五の目間引きの施された間引き後画素(画素データ)からなる間引き画像データが、エンコーダ3に供給される。エンコーダ3では、サブサンプリング回路2からのデータ(間引き後画素(画素データ)で構成される画像データ)が高能率符号化される。ここで、高能率符号化方式としては、例えば、DCT(Discrete Cosine Transform)などの直交変換と動き補償を用いたハイブリッド方式や、DCTと量子化を用いたハイブリッド方式、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)を用いるものなどがある。なお、ADRCについては、例えば、本件出願人が先に出願した特開昭61−144989号公報などに、その詳細が開示されている。
【0046】
エンコーダ3において、間引き画像データが高能率符号化されることにより得られる符号化データは、送信処理回路4に供給される。送信処理回路4では、エンコーダ3からの符号化データに対して、例えば、エラー訂正、パケット化、チャネル符号化などの必要な信号処理が施され、その結果得られる伝送データが、出力端子5を介して出力される。この伝送データは、所定の伝送路6を介して送信される。なお、伝送路6には、例えば、衛星回線や、地上波、CATV網、公衆網、インターネットなどの通信回線の他、例えば、磁気記録/再生のプロセス、さらには、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、相変化ディスクその他の記録媒体も含まれる。
【0047】
伝送路6からの伝送データは、受信装置200の入力端子7を介して、受信処理回路8で受信される。受信処理回路8では、伝送データに対して、チャネル復号化、アンパケット化、エラー訂正などの必要な信号処理が施され、その結果得られる符号化データが、デコーダ9に供給される。デコーダ9では、送信装置の100のエンコーダ3の符号化処理と対応する復号処理でその符号化データがデコードされることにより、間引き後画素(画素データ)で構成される間引き画像データとされ、合成回路10およびブロック化回路11に供給される。
【0048】
ブロック化回路11は、例えば、図7に示すように、所定の位置(補間すべき位置)に対する注目間引き画素xの空間方向の上下左右に隣接する4つの間引き後画素(画素データ)a,b,c,dを1つのブロックにしてクラスタップ及び予測タップを生成し、クラスタップをクラスタリング回路12に、予測タップを補間データ作成回路14にそれぞれ供給する。なお、ブロック化回路11は、すべての間引き画素について、その上下左右に隣接する間引き後画素(画素データ)でなるブロックを構成し、そのブロックを構成する間引き後画素を、クラスタップとしてクラスタリング回路12に供給するとともに、予測タップとして補間データ作成回路14に供給する。なお、ここでは、クラスタップ及び予測タップとは同一の間引き後画素から構成することとしたが、クラスタップと予測タップとは、異なる間引き後画素から構成することも可能である。
【0049】
クラスタリング回路12は、ブロック化回路11からのブロック、即ち、クラスタップを、それを構成する間引き後画素の性質に応じて所定のクラスにクラスタリングする。
【0050】
ここで、クラスタリングについて簡単に説明する。
【0051】
いま、例えば、図8(A)に示すように、2×2画素でなるブロック(クラスタップ)を考え、各画素が、1ビットで表現される(0または1のうちのいずれかのレベルをとる)ものとすると、この2×2の4画素のブロック(クラスタップ)は、各画素のレベル分布により、図8(B)に示すように、16(=(214)パターンにクラス分けすることができる。このようなクラス分けが、クラスタリングであり、クラスタリング回路12において行われる。
【0052】
ここで、通常、各画素には、例えば8ビット程度が(その画素値を表現するために)割り当てられる。また、本実施の形態においては、上述したように、ブロック(クラスタップ)は4画素で構成される。従って、このようなブロック(クラスタップ)を対象にクラスタリングを行ったのでは、(284という膨大な数のクラスが生じることになる。
【0053】
そこで、クラスタリング回路12では、ブロック(クラスタップ)に対して、例えば、ADRC処理を施し、これにより、ブロックを構成する画素のビット数を少なくし、クラス数を削減するようになされている。
【0054】
即ち、例えば、いま、説明を簡単にするため、図9(A)に示すように、直線上に並んだ4画素で構成されるブロックを考えると、ADRC処理においては、その画素値の最大値MAXと最小値MINが検出される。そして、DR=MAX−MINを、ブロックの局所的なダイナミックレンジとし、このダイナミックレンジDRに基づいて、ブロックを構成する画素の画素値がKビットに再量子化される。
【0055】
即ち、ブロック内の各画素値から、最小値MINを減算し、その減算値をDR/2Kで除算する。そして、その結果得られる除算値に対応するコード(ADRCコード)に変換される。具体的には、例えば、K=2とした場合、図9(B)に示すように、除算値が、ダイナミックレンジDRを4(=22)等分して得られるいずれの範囲に属するかが判定され、除算値が、例えば、最も下のレベルの範囲、下から2番目のレベルの範囲、下から3番目のレベルの範囲、または最も上のレベルの範囲に属する場合には、それぞれ、例えば、00B,01B,10B、または11Bなどの2ビットにコード化される(Bは2進数であることを表す)。
【0056】
なお、その復号は、ADRCコード00B,01B,10B、または11Bを、例えば、ダイナミックレンジDRを4等分して得られる最も下のレベルの範囲の中心値L00、下から2番目のレベルの範囲の中心値L01、下から3番目のレベルの範囲の中心値L10、または最も上のレベルの範囲の中心値L11に変換し、その値に、最小値MINを加算することで行うことができる。
【0057】
また、クラスタリングは、上述したように、ブロック(クラスタップ)を構成する各画素のレベルそのものに基づいて行う他、例えば、ブロック(クラスタップ)を構成する画素のレベルの傾向(例えば、すべての画素のレベルがほぼ揃っているとか、右にある画素のレベルが他の画素のレベルよりも高いまたは低いとかなど)など基づいて行うことも可能である。
【0058】
ここで、図9は、2ビットADRCを示しているが、クラスタリング回路12では、例えば、1ビットADRC(K=1のADRC)が行われるようになされている。
【0059】
再び、図1に戻り、以上のようなクラスタリングにより得られたクラスは、メモリ13に対して、アドレスとして与えられる。メモリ13は、全画素動画像を構成する画素から間引かれた間引き画素xを予測するための予測データを、クラスごとに記憶しており、クラスタリング回路12からアドレスとしてのクラスが与えられると、そのクラスに対応する予測データを読み出し、補間データ作成回路14に供給する。
【0060】
ここで、いまの場合、メモリ13においては、例えば、所定の位置(補間すべき位置)に対する注目間引き画素xを、その上下左右に隣接する間引き後画素(画素データ)a乃至d(図7)(予測タップ)を用いた線形一次式により予測するための、その線形一次式の係数のセットw1,w2,w3,w4が、予測データとして記憶されている。従って、メモリ13から補間データ作成回路14には、注目間引き画素に対するクラスに対応する係数のセットw1乃至w4が、予測データとして供給される。
【0061】
補間データ作成回路14は、予測データとしての係数のセットw1乃至w4を受信すると、その予測データとしての係数のセットw1乃至w4と、ブロック化回路11から供給されたブロック(予測タップ)を構成する間引き後画素(画素データ)の画素値a乃至dとを用いて、次の線形一次式を演算することにより、注目間引き画素(画素データ)xを生成(予測)する。
x=w1a+w2b+w3c+w4d・・・(1)
【0062】
補間データ作成回路14で求められた注目間引き画素(画素データ)xは、合成回路10に出力される。合成回路10は、間引き後画素を出力するタイミングでは、デコーダ9から供給される間引き後画素(画素データ)を選択し、また、間引き画素を出力するタイミングでは、補間データ作成回路14から供給される間引き画素(画素データ)(式(1)により得られるx)を選択して、出力端子15から出力する。この結果、出力端子15からは、全画素動画像を構成するフレームのデータが出力される。
【0063】
次に、間引き画素(画素データ)xを求めるのに、式(1)の線形一次式を構成するための予測データとしての係数のセットw1,w2,w3,w4は、学習により求められるようになされている。
【0064】
図10は、予測データとしての係数のセットw1,w2,w3,w4を求めるための学習を行う学習装置の一実施の形態の構成例を示している。
【0065】
入力端子21には、学習用の全画素動画像が、例えば、フレーム単位で入力される。ここで、学習用の全画素動画像は、予測データの係数のセットw1,w2,w3,w4の作成を考慮した標準的なものであるのが望ましい。
【0066】
入力端子21に入力された全画素動画像のフレームは、ブロック化回路22に供給される。ブロック化回路22は、そこに供給されたフレームを構成する画素(画素データ)から、図7に示した注目間引き画素xとなる画素(画素データ)を注目画素(画素データ)として、その注目画素(画素データ)に対して間引き後画素a乃至dとなる画素(画素データ)を選択し、その4つの画素(画素データ)でブロック(クラスタップ及び予測タップ)を構成して、クラスタリング回路24に供給する。さらに、ブロック化回路22は、そのブロックを構成する4つの画素(画素データ)に、注目画素(画素データ)を加えた合計5画素(画素データ)を、データメモリ23の入力端子INに供給する。
【0067】
クラスタリング回路24は、図1のクラスタリング回路12と同様に、そこに供給されるブロック(クラスタップ)をクラスタリングし、その結果得られるクラスを、スイッチ25の端子25aに供給する。ここで、スイッチ25は、学習用の全画素動画像から得られるすべてのブロックについてのクラスタリングが終了するまでは、端子25aを選択しており、従って、クラスタリング回路24が出力する各注目間引き画素に対するクラスは、スイッチ25を介して、データメモリ23のアドレス端子ADに供給される。
【0068】
データメモリ23は、そのアドレス端子ADに供給されるクラスに対応するアドレスに、その入力端子INに供給される画像データを記憶する。
【0069】
ここで、例えば、学習用の全画素動画像から得られるすべてのブロック(クラスタップ)のうち、所定のクラスClassに分類されるものについての注目画素(画素データ)をx1,x2,・・・,xnとする。また、注目画素(画素データ)x1の上下左右に隣接する画素(画素データ)をa1,b1,c1,d1と、注目画素(画素データ)x2の上下左右に隣接する画素(画素データ)をa2,b2,c2,d2と、・・・、注目画素(画素データ)xnの上下左右に隣接する画素(画素データ)をan,bn,cn,dnと、それぞれする。この場合、上述の処理により、メモリ23の、クラスClassに対応するアドレスには、x1,x2,・・・,xn,a1,a2,・・・,an,b1,b2,・・・,bn,c1,c2,・・・,cn,d1,d2,・・・,dnの各画素データが記憶される。
【0070】
学習用の全画素動画像から得られるすべてのブロック(クラスタップ)についてのクラスタリングが終了すると、スイッチ25は端子25bを選択する。端子25bには、カウンタ26の出力が供給されるようになされており、カウンタ26は、所定のクロックCKをカウントすることにより、順次変化するアドレスを発生するようになされている。従って、カウンタ26が発生するアドレスは、スイッチ25を介して出力される。
【0071】
カウンタ26からスイッチ25を介して出力されるアドレスは、データメモリ23のアドレス端子ADと、メモリ28のアドレス端子ADとに供給される。
【0072】
データメモリ23においては、そのアドレス端子ADに供給される、カウンタ26からのアドレスにしたがって、その記憶内容(注目画素(画素データ)とそれに隣接する4つの画素(画素データ))が読み出され、最小自乗法演算回路27に供給される。最小自乗法演算回路27では、データメモリ23から供給されるデータに基づいて、方程式がたてられ、これが、例えば、最小自乗法によって解かれることにより、予測データとしての係数のセットw1乃至w4が求められる。
【0073】
即ち、上述のクラスClassに注目した場合、最小自乗法演算回路27では、データメモリ23の、クラスClassに対応するアドレスに記憶されたデータx1,x2,・・・,xn,a1,a2,・・・,an,b1,b2,・・・,bn,c1,c2,・・・,cn,d1,d2,・・・,dnを用いて、式(1)に対応する、以下のような連立方程式がたてられる。
Figure 0004126709
【0074】
そして、最小自乗法演算回路27は、式(2)の連立方程式を、最小自乗法によって解くことにより、クラスClassについての予測データとしての係数のセットw1乃至w4を求める。他のクラスについての予測データも同様にして求められる。
【0075】
最小自乗法演算回路27で求められた予測データとしての係数のセットw1乃至w4は、メモリ28に供給される。従って、クラスClassについての予測データとしての係数のセットw1乃至w4は、メモリ23において、データx1,x2,・・・,xn,a1,a2,・・・,an,b1,b2,・・・,bn,c1,c2,・・・,cn,d1,d2,・・・,dnが記憶されていたアドレスと同一のメモリ28のアドレスに記憶される。他のクラスについての予測データとしての係数のセットも、同様にして、メモリ28に記憶される。
【0076】
図1のメモリ13には、以上のようにしてメモリ28に記憶された予測データが記憶されている。
【0077】
次に、図1のメモリ13には、予測データとして、式(1)に示した線形一次式を計算するための係数のセットではなく、画素値そのものを記憶させておくようにすることができる。
【0078】
図11は、画素値を予測データとしてメモリ13に記憶させる場合の、その予測データを求める学習装置の第2の実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図10における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0079】
入力端子21には、学習用の全画素動画像が入力され、その全画素動画像のフレームは、ブロック化回路22に供給される。ブロック化回路22は、そこに供給されたフレームを構成する画素から、図10における場合と同様にブロック(クラスタップ)を構成し、クラスタリング回路24に供給する。さらに、ブロック化回路22は、注目間引き画素xとなる注目画素(画素データ)だけを演算器34に供給する。
【0080】
クラスタリング回路24は、図1のクラスタリング回路12と同様に、そこに供給されるブロック(クラスタップ)をクラスタリングし、その結果得られるクラスを、データメモリ30のアドレス端子ADと、度数メモリ31のアドレス端子ADとに供給する。
【0081】
ここで、データメモリ30および度数メモリ31は、学習を開始する前に、その記憶内容が0にクリアされるようになされている。
【0082】
度数メモリ31では、そのアドレス端子ADに、アドレスとしてのクラスが供給されると、そのアドレスの記憶内容としての度数が読み出され、その出力端子OUTから出力される。度数メモリ31から出力された度数は、演算器32に供給され、1だけインクリメントされる。このインクリメント結果は、度数メモリ31の入力端子INに供給され、インクリメント前の度数が記憶されていたアドレスに記憶される(上書きされる)。
【0083】
一方、データメモリ30では、そのアドレス端子ADに、アドレスとしてのクラスが供給されると、やはり、そのアドレスの記憶内容が読み出され、その出力端子OUTから出力される。データメモリ30の出力は、演算器33に供給される。演算器33には、さらに、度数メモリ31が出力する度数も供給されており、そこでは、この度数と、データメモリ30の出力とが乗算される。この乗算結果は、演算器34に供給される。
【0084】
演算器34では、演算器33における乗算結果と、ブロック化回路22からの注目画素(画素データ)の画素値とが加算され、その加算値は、演算器35に供給される。演算器35には、さらに、演算器32による度数のインクリメント結果も供給されており、そこでは、演算器34の加算結果を被除数とするとともに、加算器32のインクリメント結果を除数として、除算が行われる。この除算結果は、データメモリ30の入力端子INに供給され、クラスタリング回路24が出力するクラスに対応するアドレスに記憶される(上書きされる)。
【0085】
図11の学習装置において、データメモリ30および度数メモリ31のあるアドレスadへのアクセスが最初に行われる場合には、ブロック化回路22から演算器34に供給されるデータx1がそのまま、データメモリ30のアドレスadに書き込まれ、また、度数メモリ31のアドレスadには、1が書き込まれる。その後、再度、アドレスadへのアクセスが行われ、このときにブロック化回路22から演算器34に供給されるデータがx2であったとすると、演算器32の出力は2となり、また、演算器34の出力はx1+x2となるから、演算器35の出力は(x1+x2)/2となり、これが、データメモリ30のアドレスadに書き込まれる。そして、度数メモリ31のアドレスadには、演算器32の出力である2が書き込まれる。さらに、再び、アドレスadへのアクセスが行われ、このときにブロック化回路22から演算器34に供給されるデータがx3であったとすると、同様の処理により、データメモリ30のアドレスadには、(x1+x2+x3)/3が書き込まれ、度数メモリ31のアドレスadには、3が書き込まれる。
【0086】
以上のようにして、データメモリ30には、各クラスに分類される注目画素(画素データ)の画素値の平均値が記憶される。
【0087】
なお、図1のメモリ13に、データメモリ30に記憶された画素値を、予測用データとして記憶させる場合には、その予測用データとしての画素値を、メモリ13から読み出すことが、間引き画素を予測することになるから、補間データ作成回路14は設ける必要がなくなる。
【0088】
ところで、上述の場合には、図1のブロック化回路11において、図7に示したように、注目間引き画素xの空間方向の上下左右に隣接する4つの間引き後画素(画素データ)a,b,c,dで1つのブロック(クラスタップ及び予測タップ)を構成するようにしたが、ブロックは、注目間引き画素xの時間方向に隣接する間引き後画素も含めて構成することが可能である。
【0089】
即ち、例えば、図12に示すように、第nフレームのある注目間引き画素xについてブロックを構成する場合においては、同一フレーム内の上下左右に隣接する4つの間引き後画素(画素データ)a,b,c,d、並びに第n−1フレームの、注目間引き画素xと同一位置にある間引き後画素(画素データ)e、および第n+1フレームの、注目間引き画素xと同一位置にある間引き後画素(画素データ)fの合計6画素(画素データ)でブロック(クラスタップ及び予測タップ)を構成することが可能である。
【0090】
この場合、時間方向の間引き後画素(画素データ)e,fをも考慮してクラスタリングや、式(1)の演算が行われるので、間引き画素xを、より元のものに近いものに復元することが可能となる。なお、この場合、学習時においても、同様にブロックを構成する必要がある。また、ブロック(クラスタップや予測タップ)は、注目間引き画素xの時間方向にある間引き後画素だけで構成することも可能である。
【0091】
また、本実施の形態では、ある間引き画素に注目した場合において、クラスタリングに用いる間引き後画素と、式(1)に示した線形一次式を計算するのに用いる間引き後画素(予測タップ)とを同一のものとしたが、これらは、同一である必要はない。即ち、クラスタリングと式(1)の演算とには、それぞれ別々の間引き後画素の集合を用いることができる。さらに、画像の空間的な特徴(アクティビティ)や動き等に応じてクラスタップや予測タップの構成の仕方を適応的に変えることも可能である。
【0092】
また、クラスタリングに用いる間引き後画素(クラスタップ)や、式(1)に示した線形一次式を計算するのに用いる間引き後画素(予測タップ)は、間引き画素に対して、空間的または時間的に隣接している必要はない。但し、間引き画素の周辺にある間引き後画素を用いるのが望ましい。
【0093】
また、図1のクラスタリング回路12では、ADRC処理を用い、その結果得られる空間的なアクティビティに基いてクラスを決定するようにしたが、その他、例えば、ブロックの動きを検出し、その動きをクラスに用いたり、ADRC処理と動き検出の組み合せに基いてクラスを決定することも可能である。
【0094】
さらに、本実施の形態では、受信装置200において、間引き画素のみを生成することとしたが、同様の手法で、間引き後画素をも新たに生成することが可能である。この場合、合成回路10は必要なくなる。
【0095】
また、本実施の形態において、動画像を構成する各フレームの各画素が8ビットであるとしたが、画素のビット数は8ビットに限定されるものではなく、10ビット、12ビットなどの8ビットより多いビットでもよいし、もちろん、8ビットより少ないビットでもいい。
【0096】
次に、以上では、受信装置200において、学習を行うことにより得られた予測用データを用いて、間引き画素を予測するようにしたので、間引き後画素で構成される画像に含まれていない高周波成分も復元することができるが、間引き画素の復元は、単純な補間によって行うことも可能である。
【0097】
図13は、そのような送受信システムの第2の実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、この送受信システムは、ブロック化回路11、クラスタリング回路12、メモリ13、および補間データ作成回路14に代えて、補間フィルタ40が設けられている他は、図1の送受信システムと同様に構成されている。
【0098】
補間フィルタ40では、デコーダ9からの間引き後画素(画素データ)のうち、間引き画素の周辺にある間引き後画素(画素データ)の平均値などが求められ、これが、その間引き画素(画素データ)の補間値として、合成回路10に出力される。
【0099】
なお、この場合、図1における場合のように、間引き後画素(画素データ)で構成される画像データに含まれていない高周波成分を復元することはできないが、受信装置200の構成を簡単化することができる。
【0100】
次に、図14は、本発明を適用した送受信システムの第3の実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0101】
この第3の実施の形態の送受信システムは、送信装置100と受信装置200とで構成されている。送信装置100は、入力端子1、サブサンプリング回路2、ビット落とし回路51、エンコーダ3、送信処理回路4、および出力端子5で構成され、画像データの画素を間引き、さらに間引き後の画素のレベル方向のビットを減らすことにより圧縮して送信するようになされている。受信装置200は、入力端子7、受信処理回路8、デコーダ9、ブロック化回路52、クラスタリング回路53、メモリ54、画素データ作成回路55、画像メモリ56、合成回路10、ブロック化回路11、クラスタリング回路12、メモリ13、補間データ作成回路14、および出力端子15で構成され、送信装置100からの圧縮された画像データを伸張するようになされている。
【0102】
即ち、送信装置100には、例えば、第1の実施の形態における場合と同様に、各フレームが構成される動画像(全画素動画像)のディジタル画像データが供給される。なお、このディジタル画像データを構成する各画素は、例えば12ビットである(12ビットで表される)とする。このディジタル画像データは、入力端子1を介して、サブサンプリング回路2に供給される。サブサンプリング回路2では、図1で示される第1の実施の形態における場合と同様に、そこに供給されるディジタル画像データとしての動画像を構成する各フレームの画素が、例えば、図2に示したように、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引かれることにより圧縮される。つまり、全画素動画像の各フレームについて、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引き(空間/時間五の目間引き)が行われることにより、空間方向および時間方向のいずれの方向にも、画素が1つおきに存在する間引き画像データが生成される。サブサンプリング回路2において空間/時間五の目間引きの施された間引き後画素(画素データ)からなる間引き画像データは、ビット落とし回路51に供給される。
【0103】
ビット落とし回路51は、サブサンプリング回路2から供給された間引き画像データの各画素(画素データ)の12ビットのうち、例えば、LSB(Least Significant Bit)から4ビット分のビット(下位4ビット)を削除して、8ビットのビット修正画素(画素データ)を生成する。そして、この各ビット修正画素(画素データ)からなる修正間引き画像データが、エンコーダ3に供給される。
【0104】
エンコーダ3では、図3に示される第1の実施の形態と同様に、修正間引き画像データが高能率符号化され、符号化データとして送信処理回路4に供給される。送信処理回路4では、図3に示される第1の実施の形態と同様に、符号化データに対して、例えば、エラー訂正、パケット化、チャネル符号化などの必要な信号処理が施され、その結果得られる伝送データが、出力端子5を介して出力される。この伝送データは、同様に、所定の伝送路6を介して送信される。
【0105】
伝送路6からの伝送データは、受信装置200の入力端子7を介して、受信処理回路8で受信される。受信処理回路8では、伝送データに対して、チャネル復号化、アンパケット化、エラー訂正などの必要な信号処理が施され、その結果得られる符号化データが、デコーダ9に供給される。デコーダ9では、送信装置の100のエンコーダ3の符号化処理と対応する復号処理でその符号化データがデコードされることにより、ビット修正画素(画素データ)で構成される修正間引き画像データとされ、ブロック化回路52に供給される。
【0106】
ブロック化回路52は、例えば、図15に示すように、注目すべきビット修正画素x’と、その空間方向の上下左右及び斜めに隣接する8つのビット修正画素(画素データ)A,B,C,D,E,F,G,Hとを1つのブロックにし、このブロックを、クラスタップおよび予測タップとする。クラスタップはクラスタリング回路53に、予測タップは画素データ作成回路55に、それぞれ供給される。なお、ブロック化回路52は、すべてのビット修正画素について、その上下左右及び斜めに隣接するビット修正画素(画素データ)でなるブロックを構成し、そのブロックを、クラスタップとしてクラスタリング回路53に供給するとともに、予測タップとして補間データ作成回路55にも供給する。なお、ここでは、クラスタップと予測タップは同一のものとしているが、異なるものとすることも可能である。
【0107】
クラスタリング回路53は、ブロック化回路52からのクラスタップを、それを構成するビット修正画素の性質に応じて所定のクラスにクラスタリングする。クラスタリングについては、第1の実施の形態を説明する際に図8及び図9を用いて説明したため、ここではその説明は省略する。
【0108】
クラスタリング回路53は、ブロック(クラスタップ)を構成する9つのビット修正画素(画素データ)x’およびA乃至Hに対して、例えば、1ビットADRC処理を施し、注目ビット修正画素x’に対するクラスを表す9ビット(=log2(219のクラスコードを発生する。
【0109】
クラスタリング回路53のクラスタリングにより得られるクラスは、メモリ54に対して、アドレスとして与えられる。メモリ54は、8ビットに修正されたビット修正画素x’から元の12ビットの画素を予測するための予測データを、クラスごとに記憶しており、クラスタリング回路53からアドレスとしてのクラスが与えられると、そのクラスに対応する予測データを読み出し、画素データ作成回路55に供給する。
【0110】
ここで、いまの場合、メモリ54においては、例えば、所定の位置の注目ビット修正画素x’を、その上下左右に隣接するビット修正画素(画素データ)A乃至H(図15)(予測タップ)を用いた線形一次式により予測するための、その線形一次式の係数のセットw1,w2,w3,w4,w5,w6,w7,w8,w9が、予測データとして記憶されている。従って、メモリ55から画素データ作成回路55には、注目ビット修正画素x’に対するクラスに対応する係数のセットw1乃至w9が、予測データとして供給される。
【0111】
画素データ作成回路55は、予測データとしての係数のセットw1乃至w9を受信すると、その予測データとしての係数のセットw1乃至w9と、ブロック化回路11から供給されたブロック(予測タップ)を構成するビット修正画素(画素データ)の画素値x’およびA乃至Hとを用いて、次の線形一次式を演算することにより、8ビットの注目ビット修正画素x’とする前の、元の12ビットの画素(画素データ)xを生成(予測)する。
x=w1A+w2B+w3C…+w8H+w9x’・・・(3)
【0112】
画素データ作成回路55で求められた画素xは、画像メモリ56に供給されて記憶される。以上の処理が、例えば1フレームにおいて行われて、ぞれぞれ生成された画素データが画像メモリに記憶される。この画像メモリ56に記憶された画素からなる画像データは、送信装置100のサブサンプリング回路2の出力である間引き画像データとほぼ同一の間引き画像データとして復元される。
【0113】
また、画像メモリ56に記憶された間引き画像データは、図1に示される第1の実施の形態の受信装置200のデコーダ9から出力された間引き画像データと同様のものであり、第3の実施の形態においても、画像メモリ56に記憶された間引き画像データは、図1に示される第1の実施の形態と同様に、間引き画素が生成され、画像データが復元される。この結果、出力端子15からは、全画素動画像を構成するフレームのデータが出力される。なお、図14に示される第3の実施の形態の受信装置200の合成回路10、ブロック化回路11、クラスタリング回路12、メモリ13、補間データ作成回路14の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0114】
次に、8ビットのビット修正画素(画素データ)x’から12ビットの復元画素(画素データ)xを求めるのに、式(3)の線形一次式を構成する予測データとしての係数のセットw1乃至w9は、学習により求められるようになされている。
【0115】
図16は、8ビットのビット修正画素(画素データ)x’から12ビットの復元画素(画素データ)xを求めるための予測データとしての係数のセットw1乃至w9を求めるための学習を行う学習装置の一実施の形態の構成例を示している。
【0116】
入力端子21には、各画素が12ビットである学習用の全画素動画像が、例えば、フレーム単位で入力される。ここで、学習用の全画素動画像は、予測データの係数のセットw1乃至w9の作成を考慮した標準的なものであるのが望ましい。
【0117】
入力端子61に入力された全画素動画像のフレームは、ブロック化及びビット落とし回路62に供給される。ブロック化及びビット落とし回路62は、そこに供給されたフレームを構成する画素から、図15に示した所定の注目ビット修正画素x’に対応する12ビットの画素xを注目画素(画素データ)として、注目画素xと、ビット修正画素(画素データ)A乃至Hに対応する12ビットの画素(画素データ)との合計9画素を選択する。さらに、ブロック化及びビット落とし回路62は、この選択された9つの画素(画素データ)の各画素の12ビットのうち、LSBから4ビット分、即ち、下位4ビットを削除して、8ビットのビット修正画素(画素データ)を生成する。そして、ブロック化及びビット落とし回路62は、その生成された8つのビット修正画素(画素データ)でブロックを構成し、クラスタップとして、クラスタリング回路64に供給する。さらに、ブロック化及びビット落とし回路62は、そのブロックを構成する9つのビット修正画素(画素データ)に、注目画素(画素データ)xを加えた合計10画素(画素データ)を、データメモリ23の入力端子INに供給する。
【0118】
クラスタリング回路64は、図14のクラスタリング回路53と同様に、そこに供給されるブロック(クラスタップ)を用いてクラスタリングを行い、その結果得られるクラスを、スイッチ65の端子65aに供給する。ここで、スイッチ65は、学習用の全画素動画像から得られるすべてのブロックについてのクラスタリングが終了するまでは、端子65aを選択しており、従って、クラスタリング回路64が出力する各注目ビット修正画素に対するクラスは、スイッチ65を介して、データメモリ63のアドレス端子ADに供給される。
【0119】
データメモリ63は、そのアドレス端子ADに供給されるクラスに対応するアドレスに、その入力端子INに供給される画像データを記憶する。
【0120】
ここで、例えば、学習用の全画素動画像から得られるすべてのブロック(クラスタップ)のうち、所定のクラスClassに分類されるものについての注目ビット修正画素(画素データ)をx1’,x2’,・・・,xn’とする。また、注目ビット修正画素x1の上下左右及び斜めに隣接するビット修正画素(画素データ)をA1,B1,C1,D1,E1,F1,G1,H1と、注目ビット修正画素(画素データ)x2の上下左右及び斜めに隣接するビット修正画素(画素データ)をA2,B2,C2,D2,E2,F2,G2,H2と、・・・、注目ビット修正画素(画素データ)xnの上下左右及び斜めに隣接するビット修正画素(画素データ)をAn,Bn,Cn,Dn,En,Fn,Gn,Hnと、それぞれする。また、8ビットの注目ビット修正画素x1’,x2’,・・・,xn’とする前の、元の12ビットの画素を、x1,x2,・・・,xnとする。この場合、上述の処理により、メモリ63の、クラスClassに対応するアドレスには、x1,x2,・・・,xn,x1’,x2’,・・・,xn’,A1,A2,・・・,An,B1,B2,・・・,Bn,C1,C2,・・・,Cn,D1,D2,・・・,Dn,E1,E2,・・・,En,F1,F2,・・・,Fn,G1,G2,・・・,Gn,H1,H2,・・・,Hnの各画素データが記憶される。
【0121】
学習用の全画素動画像から得られるすべてのブロック(クラスタップ)についてのクラスタリングが終了すると、スイッチ65は端子65bを選択する。端子65bには、カウンタ66の出力が供給されるようになされており、カウンタ66は、所定のクロックCKをカウントすることにより、順次変化するアドレスを発生するようになされている。従って、カウンタ66が発生するアドレスは、スイッチ65を介して出力される。
【0122】
カウンタ66からスイッチ65を介して出力されるアドレスは、データメモリ63のアドレス端子ADと、メモリ68のアドレス端子ADとに供給される。
【0123】
データメモリ63においては、そのアドレス端子ADに供給される、カウンタ66からのアドレスにしたがって、その記憶内容(注目画素x、その注目ビット修正画素x’、及びそれに隣接するビット修正画素A乃至H)が読み出され、最小自乗法演算回路67に供給される。最小自乗法演算回路67では、データメモリ63から供給されるデータに基づいて、方程式がたてられ、これが、例えば、最小自乗法によって解かれることにより、予測データとしての係数のセットw1乃至w9が求められる。
【0124】
即ち、上述のクラスClassに注目した場合、最小自乗法演算回路67では、データメモリ63の、クラスClassに対応するアドレスに記憶されたデータx1,x2,・・・,xn,x1’,x2’,・・・,xn’,A1,A2,・・・,An,B1,B2,・・・,Bn,C1,C2,・・・,Cn,D1,D2,・・・,Dn,E1,E2,・・・,En,F1,F2,・・・,Fn,G1,G2,・・・,Gn,H1,H2,・・・,Hnを用いて、式(1)に対応する、以下のような連立方程式がたてられる。
Figure 0004126709
【0125】
そして、最小自乗法演算回路67は、式(4)の連立方程式を、最小自乗法によって解くことにより、クラスClassについての予測データとしての係数のセットw1乃至w9を求める。他のクラスについての予測データも同様にして求められる。
【0126】
最小自乗法演算回路67で求められた予測データとしての係数のセットw1乃至w9は、メモリ68に供給される。従って、クラスClassについての予測データとしての係数のセットw1乃至w9は、メモリ63において、データx1,x2,・・・,xn,x1’,x2’,・・・,xn’,A1,A2,・・・,An,B1,B2,・・・,Bn,C1,C2,・・・,Cn,D1,D2,・・・,Dn,E1,E2,・・・,En,F1,F2,・・・,Fn,G1,G2,・・・,Gn,H1,H2,・・・,Hnが記憶されていたアドレスと同一のメモリ68のアドレスに記憶される。他のクラスについての予測データとしての係数のセットも、同様にして、メモリ68に記憶される。
【0127】
図14のメモリ54には、以上のようにしてメモリ68に記憶された予測データが記憶されている。なお、図14のメモリ13には、図10の学習装置によって、各画素が12ビットの学習用の全画素動画像を用いて学習が行われることにより得られる予測データとしての係数のセットが記憶されている。
【0128】
次に、図14のメモリ54には、図1のメモリ13と同様に、予測データとして、式(3)に示した線形一次式を計算するための係数のセットではなく、画素値そのものを記憶させておくようにすることができる。
【0129】
図17は、画素値を予測データとしてメモリ54に記憶させる場合の、その予測データを求める学習装置の一実施の形態の構成例を示している。なお、図中、図16における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0130】
入力端子61に入力された全画素動画像のフレームは、ブロック化及びビット落とし回路回路62に供給される。ブロック化及びビット落とし回路62は、そこに供給されたフレームを構成する画素から、図16における場合と同様に、注目ビット修正画素x’及びそれに隣接するビット修正画素A乃至Hからなるブロック(クラスタップ)を構成し、クラスタリング回路64に供給する。さらに、ブロック化及びビット落とし回路62は、注目ビット修正画素x’に対応する元の12ビットの注目画素(画素データ)xだけを演算器74に供給する。
【0131】
クラスタリング回路64は、図16における場合62と同様に、ブロック化及びビット落とし回路62から供給されるブロック(クラスタップ)をクラスタリングし、その結果得られるクラスを、データメモリ70のアドレス端子ADと、度数メモリ71のアドレス端子ADとに供給する。
【0132】
ここで、データメモリ70および度数メモリ71は、学習を開始する前に、その記憶内容が0にクリアされるようになされている。
【0133】
度数メモリ71では、そのアドレス端子ADに、アドレスとしてのクラスが供給されると、そのアドレスの記憶内容としての度数が読み出され、その出力端子OUTから出力される。度数メモリ71から出力された度数は、演算器72に供給され、1だけインクリメントされる。このインクリメント結果は、度数メモリ71の入力端子INに供給され、インクリメント前の度数が記憶されていたアドレスに記憶される(上書きされる)。
【0134】
一方、データメモリ70では、そのアドレス端子ADに、アドレスとしてのクラスが供給されると、やはり、そのアドレスの記憶内容が読み出され、その出力端子OUTから出力される。データメモリ70の出力は、演算器73に供給される。演算器73には、さらに、度数メモリ71が出力する度数も供給されており、そこでは、この度数と、データメモリ70の出力とが乗算される。この乗算結果は、演算器74に供給される。
【0135】
演算器74では、演算器73における乗算結果と、ブロック化及びビット落とし回路62からの注目画素(画素データ)xの画素値とが加算され、その加算値は、演算器75に供給される。演算器75には、さらに、演算器72による度数のインクリメント結果も供給されており、そこでは、演算器74の加算結果を被除数とするとともに、加算器72のインクリメント結果を除数として、除算が行われる。この除算結果は、データメモリ70の入力端子INに供給され、クラスタリング回路64が出力するクラスに対応するアドレスに記憶される(上書きされる)。
【0136】
図17の学習装置において、データメモリ70および度数メモリ71のあるアドレスadへのアクセスが最初に行われる場合には、ブロック化及びビット落とし回路62から演算器74に供給されるデータx1がそのまま、データメモリ60のアドレスadに書き込まれ、また、度数メモリ71のアドレスadには、1が書き込まれる。その後、再度、アドレスadへのアクセスが行われ、このときにブロック化及びビット落とし回路62から演算器74に供給されるデータがx2であったとすると、演算器72の出力は2となり、また、演算器74の出力はx1+x2となるから、演算器75の出力は(x1+x2)/2となり、これが、データメモリ70のアドレスadに書き込まれる。そして、度数メモリ71のアドレスadには、演算器72の出力である2が書き込まれる。さらに、再び、アドレスadへのアクセスが行われ、このときにブロック化及びビット落とし回路62から演算器74に供給されるデータがx3であったとすると、同様の処理により、データメモリ70のアドレスadには、(x1+x2+x3)/3が書き込まれ、度数メモリ71のアドレスadには、3が書き込まれる。
【0137】
以上のようにして、データメモリ70には、各クラスに分類される注目ビット修正画素に対応する元の12ビットの画素値の平均値が記憶される。
【0138】
なお、図14のメモリ54に、データメモリ70に記憶された画素値を、予測用データとして記憶させる場合には、その予測用データとしての画素値を、メモリ54から読み出すことが、注目ビット修正画素の元の12ビットの画素値を予測することになるから、画素データ作成回路55は設ける必要がなくなる。
【0139】
ところで、上述の場合には、図14のブロック化回路52や、図16、図17のブロック化及びビット落とし回路62において、図15に示したように、注目ビット修正画素x’と、その空間方向の上下左右及び斜めに隣接する8つのビット修正画素(画素データ)A,B,C,D,E,F,G,Hとで1つのブロック(クラスタップ、予測タップ)を構成するようにしたが、ブロックは、注目ビット修正画素x’の時間方向に隣接するビット修正画素も含めて構成することが可能である。この場合、時間方向のビット修正画素(画素データ)をも考慮してクラスタリングや、式(3)の演算が行われるので、注目ビット修正画素x’を、より元の値に近い12ビットの画素値に復元することが可能となる。なお、この場合、学習時においても、同様にブロックを構成する必要がある。また、ブロック(クラスタップや予測タップ)は、注目ビット修正画素xの時間方向にあるビット修正画素だけで構成することも可能である。
【0140】
さらに、上述の場合には、ある注目ビット修正画素について、クラスタリングに用いるビット修正画素(クラスタップ)と、式(3)に示した線形一次式を計算するのに用いるビット修正画素(予測タップ)とを同一のものとしたが、これらは、同一である必要はない。即ち、クラスタリングと式(3)の演算とには、それぞれ別々のビット修正画素の集合を用いることができる。なお、画像の空間的な特徴(アクティビティ)や動き等に応じてクラスタップや予測タップの構成の仕方を適応的に変えてもよい。
【0141】
また、クラスタリングに用いるビット修正画素や、式(3)に示した線形一次式を計算するのに用いるビット修正画素は、注目ビット修正画素に対して、空間的または時間的に隣接している必要はない。但し、注目ビット修正画素の周辺にあるビット修正画素を用いるのが望ましい。
【0142】
さらに、注目ビット修正画素のクラスは、ADRC処理を用いて空間的なアクティビティに基いて決定する他、例えば、ブロックの動きを検出してその動きに対応して決めてもよいし、ADRC処理と動き検出の組み合せに基いて決定するようにしてもよい。
【0143】
また、ビット修正画素を対象とする場合において、動画像を構成する各フレームの各画素のビット数は12ビットに限定されるものではなく、例えば、8ビット、10ビット、16ビットなどの別のビットでもいい。
【0144】
なお、画像メモリ56からの画像データを処理する後続する回路(ブロック化回路11、クラスタリング回路12、メモリ13、補間データ作成回路14、合成回路10)に対する変形例は図1における場合と同様であるため、ここでの記載は省略する。
【0145】
以上のように、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引かれるので、動画像の水平、垂直、および斜め方向の解像度を維持しながら、その情報量を低減することが可能となる。
【0146】
また、動画像を構成する各フレームの画素を、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引くことにより得られる間引き後画素から元の画像が生成されるので、画質の劣化の少ない画像を得ることが可能となる。
【0147】
さらに、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引かれ、間引き画素の各画素のビットがさらにビット間引きされる場合においては、動画像の水平、垂直、および斜め方向の解像度を維持しながら、その情報量を、より低減することが可能となる。
【0148】
また、動画像を構成する各フレームの画素を、空間方向および時間方向の両方向に、五の目格子状に間引き、間引き後画素の各画素のビットをさらにビット間引きすることにより得られる間引き後画素から元の画像が生成される場合には、画質の劣化の少ない画像を得ることが可能となる。
【0149】
従って、ディジタル画像データを伝送し、そのディジタル画像データを復元する際に、画質劣化が少ない新しい画像フォーマットを提供することができる。
【0150】
以上、本発明を適用した送受信システムについて説明したが、このような送受信システムは、テレビジョン放送は勿論、画像を記録/再生する場合などにも用いることができる。
【0151】
【発明の効果】
本発明によれば、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データが生成される。従って、動画像の水平、垂直、および斜め方向の解像度を維持しながら、その情報量を低減することが可能となる。
【0152】
本発明によれば、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データが伝送される。従って、その間引き画像データから、画質の劣化の少ない画像を得ることが可能となる。
【0153】
本発明によれば、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データを用いて、間引かれた画素が生成され、元の画像データが復元される。従って、画質の劣化の少ない画像を得ることが可能となる。
【0154】
本発明によれば、動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データの各画素を、さらにその画素のレベル方向のビット間引きすることより得られた修正間引き画像データの各画素のレベルを元の画素値に戻すことにより間引き画像データが生成される。さらに、その間引き画像データを用いて、間引かれた画素が生成され、元の画像データが復元される。従って、画質の劣化の少ない画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した送受信システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のサブサンプリング回路2の処理を説明するための図である。
【図3】図1のサブサンプリング回路2の処理を説明するための図である。
【図4】図1のサブサンプリング回路2の処理を説明するための図である。
【図5】図1のサブサンプリング回路2が出力する画像の空間周波数帯域を示す図である。
【図6】単純な五の目間引きを行って得られる画像の空間周波数帯域を示す図である。
【図7】図1のブロック化回路11の処理を説明するための図である。
【図8】図1のクラスタリング回路12の処理を説明するための図である。
【図9】クラスタリングに利用するADRCを説明するための図である。
【図10】図1のメモリ13に記憶させる予測データを求める学習装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図11】図1のメモリ13に記憶させる予測データを求める学習装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図12】図1のブロック化回路11の処理を説明するための図である。
【図13】本発明を適用した送受信システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明を適用した送受信システムの第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図15】図14のクラスタリング回路53の処理を説明するための図である。
【図16】図14のメモリ54に記憶させる予測データを求める学習装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図17】図14のメモリ54に記憶させる予測データを求める学習装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図18】インターレース間引きがされる前の画像を示す図である。
【図19】インターレース間引きがされる後の画像を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子, 2 サブサンプリング回路, 3 エンコーダ, 4 送信処理装置, 5 出力端子, 6 伝送路, 7 入力端子, 8 受信処理回路, 9 デコーダ, 10 合成回路, 11 ブロック化回路, 12 クラスタリング回路, 13 メモリ, 14 補間データ作成回路, 15 出力端子, 21 入力端子, 22 ブロック化回路, 23 データメモリ,24 クラスタリング回路, 25 スイッチ, 25a,25b 端子, 26 カウンタ, 27 最小自乗法演算回路, 28 メモリ, 30 データメモリ, 31 度数メモリ, 32乃至35 演算器, 40 補間フィルタ, 51 ビット落とし回路,52 ブロック化回路, 53 クラスタリング回路, 54 メモリ, 55 画素データ作成回路, 56 画像メモリ,100 送信装置, 200 受信装置, 62 ブロック化及びビット落とし回路, 63 データメモリ, 64 クラスタリング回路, 65 スイッチ, 65a,65b 端子, 66 カウンタ, 67 最小自乗法演算回路, 68 メモリ,70 データメモリ, 71 度数メモリ, 72乃至75演算器, 100 送信装置, 200 受信装置

Claims (10)

  1. 動画像を構成する画像データを、復元処理時の画質の劣化を抑制して圧縮する画像処理装置において、
    動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成する間引き手段と、
    上記間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成するビット間引き手段と、
    上記修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの上記第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより上記間引き画像データを生成するとともに、生成した上記間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、上記補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの上記第2の積和演算、または上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する上記復元処理によって、元の画像データに復元される上記修正間引き画像データを出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 動画像を構成する画像データを、復元処理時の画質の劣化を抑制して圧縮する画像処理方法において、
    動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより間引き画像データを生成し、
    上記間引き画像データを構成する各画素に対して、その画素のレベル方向のビット間引きを施すことにより修正間引き画像データを生成し、
    上記修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの上記第1の積和演算によって元の画素値に戻すことにより上記間引き画像データを生成するとともに、生成した上記間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、上記補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの上記第2の積和演算、または上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間によって生成することにより、元の画像データを復元する上記復元処理によって、元の画像データに復元される上記修正間引き画像データを出力する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  3. 動画像を構成する画像データの画素を間引くことによって生成された間引きデータを伸張する画像処理装置において、
    動画像を構成する各フレームの画素が、空間方向及び時間方向の両方向に五の目格子状に配置されるように、各フレーム毎に画素を間引くことにより生成された間引き画像データの各画素を、さらに、間引かれずに残った各画素のレベル方向のビット間引きすることより得られた修正間引き画像データを受信する受信手段と、
    上記修正間引き画像データの各画素のレベルを、各画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、各画素の元の画素値を予測する第1の積和演算に用いるデータである第1の予測データとの上記第1の積和演算よって元の画素値に戻すことにより上記間引き画像データを生成するとともに生成した上記間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素の画素値を、上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値と、上記補間画素の画素値を予測する第2の積和演算に用いるデータである第2の予測データとの上記第2の積和演算、または上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値による補間よって生成することにより、元の画像データを復元する復元手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 上記復元手段は、
    上記修正間引き画像データを構成する複数の画素のうちの1つである注目画素に対し、上記注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値に応じた所定の第1のクラスを決定する第1の決定手段と、
    上記注目画素の第1のクラスに対応するデータであって、かつ、上記注目画素のビット間引き前の元の画素を予測する上記第1の積和演算に用いるデータである上記第1の予測データと、上記注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との上記第1の積和演算によって、上記注目画素のビット間引き前の元の画素を発生する第1の発生手段と、
    上記間引き画像データ上に存在しない補間すべき補間画素に対し、上記補間画素の周辺に位置する、上記第1の発生手段によって発生されたビット間引き前の上記間引きデータの画素の画素値に応じた所定の第2のクラスを決定する第2の決定手段と、
    上記補間画素の第2のクラスに対応するデータであって、かつ、上記補間画素の画素を予測する上記第2の積和演算に用いるデータである上記第2の予測データ上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との上記第2の積和演算によって、上記補間画素の画素を発生する第2の発生手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 上記第1の発生手段は、
    学習用の上記修正間引き画像データによる上記第1の積和演算の結果と、学習用の上記間引き画像データとの誤差を最小にする学習を、上記第1のクラス毎に予行うことによって生成された上記第1の予測データを上記第1のクラス毎に記憶している記憶手段を有し、
    上記第1の決定手段が出力する第1のクラスに対応する上記第1の予測データを、上記記憶手段から読み出し、その読み出された上記第1の予測データと、上記注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との上記第1の積和演算によって、上記間引き画像データを発生する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 上記第2の発生手段は、
    学習用の上記間引き画像データによる上記第2の積和演算の結果と、学習用の上記画像データとの誤差を最小にする学習を、上記第2のクラス毎に予行うことによって生成された上記第2の予測データを上記第2のクラス毎に記憶している記憶手段を有し、
    上記第2の決定手段が出力する第2のクラスに対応する上記第2の予測データを読み出し、その読み出された上記第2の予測データと、上記補間画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との上記第2の積和演算によって、上記補間画素の画素を発生する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 上記記憶手段は、上記第1の予測データとして、上記第1の積和演算に用いる、上記第1のクラス毎の予測係数のセットを記憶しており、
    上記第1の発生手段は、上記第1の決定手段が出力する第1のクラスに対応する予測係数のセットを読み出し、その読み出された予測のセットと、上記修正間引き画像データの、上記画素の周辺に位置する複数の画素の画素値の上記第1の積和演算よって上記間引き画像データを算出する演算手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 上記記憶手段は、上記第2の予測データとして、上記第2の積和演算に用いる、上記第2のクラス毎の予測係数のセットを記憶しており、
    上記第2の発生手段は、上記第2の決定手段が出力する第2のクラスに対応する予測係数のセットを読み出し、その読み出された予測のセットと、上記補間画素の周辺に位置する、上記間引き画像データの複数の画素の画素値の上記第2の積和演算よって、上記補間画素の画素を算出する演算手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 上記第1の決定手段は、上記修正間引き画像データの上記画素に対して、空間方向若しくは時間方向のうちのいずれか一方、または両方に位置する上記修正間引き画像データの画素の画素値に応じた上記第1のクラスを決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  10. 上記第2の決定手段は、上記補間画素に対して、空間方向若しくは時間方向のうちのいずれか一方、または両方に位置する上記間引き画像データの画素の画素値に応じた上記第2のクラスを決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
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