JP4126471B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天地が予め定められた記録紙に印刷を行なう印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、天地が予め定められた記録紙を手差し挿入して印刷を行なう印刷装置では、記録紙の印刷装置に対する挿入方向が定められており、記録紙の裏面の適宜な個所にユーザーが目視で確認する矢印等の挿入方向指示マークが付されていたり、記録紙裏面の挿入側先端にセンサによって検知される挿入方向の検知マークが予め付されていたりする。そして、印刷装置では記録紙が挿入されると、前記検知用のマークを検知したときには記録紙が定められた方向から挿入されたものと判断して印刷を行ない、前記検知用のマークが検知できないときには記録紙が逆方向から挿入されたものと判断して印刷を行なうことなく記録紙を機外に排出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印刷装置では、記録紙の挿入方向が定められた方向のときにだけ印刷が実行されるものであるため、ユーザーにとっては記録紙裏面の挿入方向指示マークを確認した上で印刷装置に挿入しなければならないという煩わしさがあり、不注意で記録紙の挿入方向を間違えると印刷が実行されないという不便な点があった。
【0004】
本発明は、前記のような問題に鑑み成されたもので、その目的は、ユーザーが記録紙の印刷装置に対する挿入方向を気にすることなく使用でき、印刷装置への記録紙の挿入方向を一つに限定することなく複数の挿入方向から挿入された場合でも記録紙の天地と印刷画像の天地を一致させて印刷できる印刷装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係わる印刷装置は、天地及び印刷位置が予め定められ、印刷装置に対して所定の一方向及びその逆方向から挿入されるそれぞれの場合に対応して搬送方向の先端から光センサでは記録紙の存在を検出不能な第1の領域が所定距離の範囲で配されると共に、その第1の領域に続いて光センサにより記録紙の存在が検出可能な第2の領域が配され、その第2の領域に続いて前記印刷位置及び印刷装置への挿入方向を表わす情報が付されてなる記録紙に印刷を行なう印刷装置であって、前記記録紙が挿入される挿入口と、前記挿入口の内部に設けられ前記記録紙を装置内部に搬送する搬送手段と、前記挿入口と前記搬送手段との間の位置に、前記搬送手段により搬送される記録紙に対応して設けられ、前記第2の領域及び前記情報を検知する光センサと、前記記録紙の先端が前記挿入口を通って前記搬送手段の位置まで挿入され、前記光センサによって前記第2の領域が検出されたときに、前記搬送手段に前記記録紙の搬送を開始させる搬送制御手段と、前記光センサによる前記情報の検知に基づいて前記記録紙の前記印刷装置に対する挿入方向を判断する判断手段と、印刷すべき画像データを記憶する画像メモリと、前記判断手段の判断及び前記光センサにより検知された前記情報に基づいて、前記画像メモリに記憶された画像データの印刷画像の天地と前記記録紙の天地とが一致するべく、前記搬送手段によって搬送される前記記録紙の前記印刷位置に前記画像データに対応する画像を印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
このような印刷装置によれば、検知手段により記録紙に付された印刷装置への挿入方向を表わすマークが検知され、それにより記録紙の印刷装置に対する記録紙の挿入方向が判断される。そして、この判断に基づいて記録紙の天地と画像データによって表わされる画像の天地とが一致するように、印刷手段によって印刷が実行される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図1は本発明の印刷装置の実施形態に係わるプリンタ付カメラ装置の外観構成を示す斜視図である。
【0009】
このプリンタ付カメラ装置1は、デジタルカメラ部2とプリンタ部3とを備えている。
【0010】
デジタルカメラ部2の正面2aには、撮影レンズ4、光学ファインダー5、フラッシュ6が設けられる。
【0011】
また、デジタルカメラ部2の上面2bには、ファインダー5を通して捕えた被写体の静止画像を撮影レンズ4を通して撮像するための指示操作を行なうシャッタキー7、撮像保存済みの画像を順次呼び出して表示させる際に操作される呼び出しキー8、撮像表示された被写体の画像あるいは呼び出しキー8により呼び出されて表示された撮像保存済みの画像をプリンタ部3において印刷させる際に操作されるプリントキー9が設けられる。
【0012】
また、デジタルカメラ部2の側面2cには電源キー10が設けられ、プリンタ部3の側面には記録紙Pが手差で挿入され、その印刷エリアPaに撮影画像が印刷された記録紙Pが排出される挿入・排出口12が設けられる。
【0013】
さらに、図1には図示しないが、デジタルカメラ部2の裏面2dには、シャッタキー7の操作に伴ない撮像された画像や呼び出しキー8の操作に伴ない呼び出された撮像保存済みの画像が表示されるビューファインダー機能を有する液晶表示部11が設けられる。
【0014】
図2は前記プリンタ付きカメラ装置で印刷媒体として使用される記録紙Pの印刷面(表面)を示す図である。
【0015】
記録紙Pは、その印刷面となる感熱紙を表面とし、この感熱紙の裏面に接着層を形成しさらに剥離紙を重ねた定型サイズの記録用紙として構成される。この記録紙Pの感熱紙の印刷面には、所定サイズの印刷エリアPa が設けられ、その印刷エリアは、図2(A)〜(C)に図示のように複数種類の記録紙P1,P2,P3,…毎にそれぞれ異なる位置にPa1,Pa2,Pa3,…として予め定められている。
【0016】
また図示しないが、記録紙Pには、印刷エリアPaの4分の1である縮小印刷エリアPa′が図2(A)〜(C)に示す各印刷エリアPaを4分割した上下左右のいずれかの位置に配置されるもの、あるいは縮小印刷エリアPa′が図2(A)〜(C)の各印刷エリアPa内の上下又は左右に並んで配置されるもの等、印刷エリアの位置やサイズの異なるものが複数種類用意されている。
【0017】
これらの記録紙Pの印刷エリアに対しては、その印刷エリアPaに対応する大きさで1枚の撮影画像が印刷されるか、あるいは、該印刷エリアPaの4分の1である縮小印刷エリアPa′に対応する大きさで1枚の撮影画像が縮小されて1枚だけ印刷されたり2枚の画像がそれぞれ縮小されて上下や左右に並べて印刷される。
【0018】
なお、上述の記録紙では印刷エリアが1カ所に設けられているが、2カ所に設けられるもの等も用意される。
【0019】
そして、前記記録紙Pの印刷面における予め位置が定められた印刷エリアPaの周囲の領域(図2(A)〜(C)で斜線で示す領域)には、印刷エリアを装飾するために、絵柄、幾何学模様等による背景エリアQが予めカラー印刷されており、この背景(絵柄)によって記録紙(表側の印刷記録面)の天地が定められている。背景画から明らかなように、図2(A)〜(C)では、図の上での上下方向が記録紙Pの天地方向に対応している。また、縮小印刷エリアPa′が設定されている記録紙でも、同様に、その縮小印刷エリアPa′以外の領域には、種々の絵柄や模様等の装飾印刷が予め施されている。
【0020】
図3は記録紙Pの裏面側に設けられる剥離紙の表面を示す図である。
【0021】
記録紙Pの裏面の剥離紙の表面は、記録紙Pのプリンタ部3に対する挿入方向やプリンタ部3の内部での記録紙Pの搬送経路上での搬入,排出,印刷位置等を制御するための制御情報の表記面となっており、その表記された情報はセンサによって読み取られる。
【0022】
図3に図示のように、記録紙Pの搬送方向に沿って幅方向の上半部及び下半部に夫々制御用のバーコードが付されている。図3の上半部のバーコードは、図3に描かれる記録紙Pが、その右端を先端としてプリンタ部3に挿入されるときに後述する第1の紙センサ13によって読み取られるもので、L1がそのときの第1の紙センサ13の走査ラインである。また、図3の下半部のバーコードは、図3に描かれる記録紙Pが、その左端を先端としてプリンタ部3に挿入されるときに第1の紙センサ13によって読み取られるもので、L2はそのときの第1の紙センサ13の走査ラインを示す。
【0023】
前記制御情報は、記録紙Pのプリンタ部3への夫々の挿入方向の先端から順に、所定幅の先端非検知バーa、f、1ビットコードの幅に相当する先端検知マージンb、g、10ビットコードからなる印刷制御情報コードc、hが設けられ、印刷制御情報コードc、hから挿入方向後端までには後端検知マージンe、j(情報が表示されない空白部分)が設けられる。
【0024】
前記10ビットコードからなる印刷制御情報コードc、hには、その1ビット目が、当該印刷制御情報コードの始まりを示すスタートコード、2ビット目から4ビット目までの3ビットコードが、印刷面における印刷エリアが通常サイズの印刷エリアPaか又は縮小サイズの印刷エリアPa′かの印刷画面サイズ、及び縮小印刷エリアPa′の場合には通常印刷エリアPaに相対させて上下左右のどこに位置するかを示す印刷エリア情報コード、5ビット目から6ビット目までの2ビットコードが、印刷エリアPa又はPa′のある位置を記録紙Pの挿入方向の後端を基準にして示す印刷エリア位置情報コード、7ビット目から9ビット目までの3ビットコードが、印刷エリアが2つ存在する場合における2つ目の印刷エリアPa又はPa′に関する印刷画面サイズ、及び縮小印刷エリアPa′の場合には通常印刷エリアPaに相対させて上下左右のどこに位置するかを示す第2印刷エリア情報コードとして割り当てられる。また、最後の10ビット目の1ビットコードd、iが、記録紙の挿入方向を表わす情報コードとして割り当てられる。
【0025】
図3において、上半部の印刷制御情報コードcの10ビット目(d)はバーで表わされ、下半部の印刷制御情報コードhの10ビット目(i)はスペースで表わされる。これら印刷制御情報コードc、hの10ビット目の検知から、記録紙Pが図3の右端を先端として挿入されたものか、図3の左端を先端として挿入されたものかが判断できる。
【0026】
次にプリンタ機構について説明する。図4及び図5はプリンタ部3の構成を示す平面図であり、図4は印刷開始前に記録紙Pを搬入する状態を示し、図5は印刷開始時の状態を示す。
【0027】
図4及び図5において、プリンタ部3内の紙搬送路の端部には挿入・排出口12が設けられ、紙搬送路中には一対の搬送ローラ14、15等からなる紙搬送機構及びプラテンローラ16やサーマルヘッド17等からなる印刷機構が設けられる。また、紙搬送機構及び印刷機構の前後の紙搬送路には第1の紙センサ13及び第2の紙センサ19が設けられる。
【0028】
第1の紙センサ13及び第2の紙センサ19は反射型の光センサからなり、第1の紙センサ13は紙搬送路中の記録紙Pの前記バーコードによって表わされる制御情報を検知して紙搬送機構を正逆転駆動制御したり、プリンタ部3への記録紙Pの搬入,装填や印刷,排出を判断・制御するための検知信号を出力する。第2の紙センサ19は紙ジャムの発生を検知する。
【0029】
搬送ローラ14、15は、図6において後述する搬送モータ(ステップモータ)37を駆動源とし図示しない動力伝達機構を介して正逆に回転駆動される駆動ローラとそれに従って回転する従動ローラからなる。搬送ローラ14、15は、第1の紙センサ13が記録紙Pの先端を検知することで始まる搬送モータ37の逆転駆動により図4に示すように夫々矢印i、j方向に回転されて挿入・排出口12から矢印A方向に手差で挿入された記録紙Pを挟み込んで印刷機構まで搬入し、その後に印刷機構によって印刷が実行される際に、搬送モータ37の正転駆動により図5に示すように矢印o、p方向に回転されて記録紙Pを矢印B方向に挿入・排出口12に向けて搬送し、更に印刷済の記録紙Pを挿入・排出口12から装置外に排出する。
【0030】
前記第1の紙センサ13による記録紙Pの検知位置と搬送ローラ14,15との間隔は、図3に示す記録紙Pの先端非検知バーa、fの幅より若干長い距離に設定される。これにより、挿入・排出口12から記録紙Pが手差しで挿入され、記録紙先端が一対の搬送ローラ14,15に突き当たると、第1の紙センサ13は記録紙裏面の先端非検知バーa、fの次に設けられた先端検知マージンb、g部分を検知することになる。
【0031】
反射型の光センサからなる第1の紙センサ13の出力は、第2の紙センサ19についても同様であるが、記録紙Pの剥離紙の地色が露出する先端検知マージンb、g等の部分では反射光により大きく、黒色で表記された先端非検知バーa、f等の部分や記録紙Pがその検知位置に存在しない場合には反射光がなく小さい。
【0032】
そして、本装置では、動作開始時の記録紙搬入時に、第1の紙センサ13の用紙検知位置が記録紙Pの先端検知マージンb部分に対応して第1の紙センサ13の出力が所定の基準値に対して大であるときには記録紙Pが挿入が検知され、第1の紙センサ13の用紙検知位置が記録紙Pの先端非検知バーa、f部分に対応したり記録紙Pがまだ挿入されていないために第1の紙センサ13の出力が所定の基準値に対して小であるときには、記録紙Pの挿入が検知されない。
【0033】
つまり、記録紙Pが挿入・排出口12から手差で挿入される際に、その挿入過程で記録紙Pの先端が搬送ローラ14,15による前記記録紙挟み込み位置に到達するまでは、記録紙Pの前記先端非検知バーa、fが第1の紙センサ13の位置を反射検知されずに通過する。そのときの第1の紙センサ13の出力は記録紙Pが検知位置に存在していない場合と同様に基準値に対して小さく記録紙Pがまだ挿入されていない場合等、記録紙Pが検知位置に存在していない場合と区別できない。そして、記録紙Pの先端が搬送ローラ14,15による記録紙Pの挟み込み位置に確実に到達して初めて、前記先端非検知バーa、fの次に設けられた先端検知マージンb、gが前記第1の紙センサ13に反射有り(白)として検知され、この後一定時間Tcが経過して記録紙Pの挿入状態が安定してから前記搬送ローラ14,15の駆動が開始されるよう構成される。これにより、記録紙Pがこのプリンタ部3に対し曲がったまま挿入されて紙搬送機構及び印刷機構内に引き込まれてしまうことを防止する。
【0034】
また、前記印刷機構のサーマルヘッド17は、記録紙Pの搬送方向と直交する方向にライン状に配列された複数の発熱体17aを備え、ヘッドアーム18に支持されてプラテンローラ16に対向して配設されている。ヘッドアーム18は前記搬送モータ37を駆動源とし図示しないカムからなるヘッド移動機構によって矢印Cで示すようにアーム軸18aを中心にして回動可能に設けられる。前記ヘッド移動機構は搬送モータ37の回転方向に応じてサーマルヘッド17を移動させるものであり、搬送モータ37の正転駆動時にはサーマルヘッド17をダウン作動し、搬送モータ37の逆転駆動時にはサーマルヘッド17をアップ作動するように構成されている。
【0035】
すなわち、前記ヘッド移動機構は、搬送モータ37が逆転駆動する記録紙Pの搬入時には、サーマルヘッド17をプラテンローラ16から開離する方向に移動させてその位置に保持し、記録紙Pの印刷開始基準位置への搬入,装填後には、搬送モータ37が若干正転駆動されることで、サーマルヘッド17をプラテンローラ16に向けて移動させてこれに圧接する。この状態は印刷開始の待機状態であり、印刷時には、更に前記搬送モータ37が正転駆動されることで、前記ヘッド移動機構はサーマルヘッド17をプラテンローラ16に圧接した状態を保持する。
【0036】
なお、前記紙搬送機構の動力伝達機構は、記録紙Pの搬入,装填が終わって搬送モータ37が逆転から正転駆動に切り替わり前記ヘッド移動機構によりサーマルヘッド17のダウン作動が行われる期間には、搬送ローラ14の駆動を行なわないように構成されている。
【0037】
すなわち、前記第1の紙センサ13が挿入・排出口12から手差しで挿入される記録紙Pの裏面の先端検知マージンb、gを反射有り(白)として検知することにより、紙搬送機構が駆動されて記録紙Pの搬入が開始される。そして、紙搬入中に記録紙Pの裏面の後端検知マージンeが前記第1の紙センサ13の位置を通過して第1の紙センサ13による検知信号が反射有り(白)から反射無し(黒)に切り替わり記録紙Pの後端が検知されることで、記録紙Pが前記印刷開始基準位置に装填されたものとしてその搬送が停止されるとともに、搬送モータ37が逆転駆動から正転駆動に切り換えられて、記録紙Pの搬送を伴わずにサーマルヘッド17のみをダウン動作させる。
【0038】
また、第1の紙センサ13は、前記記録紙Pの搬入に伴ない、その先端検知マージンb、gと後端検知マージンe、jとを検知する区間の間で、10ビットコードからなる印刷制御情報コードc、hのコード内容も白“1”、黒“0”として検知する。
【0039】
また、第1の第1の紙センサ13は記録紙Pが排出されたことも検知する。
【0040】
なお、上述の紙搬送機構及び印刷機構において、搬送ローラ14,15及びプラテンローラ16による記録紙Pへの画像の印刷に伴なう搬送距離は、図6において後述する搬送モータ(ステップモータ)37の1ステップの駆動による搬送ローラ14,15の矢印o,p方向への単位回転毎及びプラテンローラ16の矢印q方向への単位回転毎に、例えばサーマルヘッド17の発熱体17aによる1印字ラインの幅で搬送されるよう設定される。
【0041】
図6は前記プリンタ付カメラ装置の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0042】
CCD21は、撮影レンズ4によって結像される画像をアナログ電気信号に変換し出力する撮像素子(光電変換素子)であり、撮影レンズ4と共に撮像手段を構成する。
【0043】
ドライバ22は、CCD21を駆動する回路であり、タイミング・ジェネレータ23から出力されるタイミング信号に従ってCCD21を駆動する。
【0044】
アナログ・デジタル変換回路25は、増幅器24により増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。
【0045】
画像メモリ26は、アナログ・デジタル変換回路25によって変換されたデジタル信号を複数画面記憶するメモリである。
【0046】
CPU27は、ROM28に記憶された制御プログラムに基づいてデジタルカメラ部2及びプリンタ部3を制御する。29は光量を調整してフラッシュ6を発光させるフラッシュ制御回路である。
【0047】
ビデオ信号発生部30は、アナログ・デジタル変換回路25又は画像メモリ26から出力されるデジタル画像信号に同期信号等を付加してデジタルビデオ信号を生成する。
【0048】
VRAM31は、デジタルビデオ信号を記憶するメモリである。
【0049】
デジタル・アナログ変換回路32は、ビデオ信号発生部30から出力されたデジタルビデオ信号をアナログビデオ信号に変換し、液晶表示部11に出力する回路である。
【0050】
液晶表示部11は、デジタル・アナログ変換回路32から増幅器33を介して供給されるアナログビデオ信号に基づいて液晶を駆動し、撮影画像を表示する。
【0051】
34はCPU27による撮影,画像の記憶,印刷の制御に応じて、各種のフラグや印刷データ等を管理するためのRAM34である。
【0052】
さらに、CPU27には、プリンタ部3が接続される。
【0053】
プリンタ部3は、デジタルカメラ部2の画像メモリ26に記憶された撮影画像の画像データを印刷する。
【0054】
このプリンタ部3における第1の紙センサ13、第2の紙センサ19のそれぞれによる記録紙Pの検知信号はCPU27に供給される。そして、CPU27からの印刷データはヘッドドライバ35に転送されてサーマルヘッド17が駆動され、また、CPU27からのモータ制御信号はモータドライバ36に出力されて搬送モータ(ステップモータ)37が駆動される。
【0055】
このプリンタ付カメラ装置では、シャッタキー7が操作されて被写体の撮影が指示されることにより、CCD21に撮像された1画面分の静止画像のアナログ信号が出力され、アナログ・デジタル変換回路25でデジタル信号に変換されて画像データとして画像メモリ26に記憶される。
【0056】
この被写体の撮影に伴ない画像メモリ26へ記憶された静止画像データは、記録紙Pがプリンタ部3における印刷開始基準位置に装填された後に、プリントキー9の操作に従い印刷データとして生成され、紙搬送機構及び印刷機構が制御されて記録紙Pの印刷エリアPaに撮影画像が印刷される。
【0057】
この際に第1の紙センサ13によって検知された記録紙Pの挿入方向を表わす情報d、iに基づいて記録紙Pの挿入方向が判断されて所定の印刷処理が行われる。
【0058】
また、このプリンタ付カメラ装置では、呼び出しキー8が操作されることにより、画像メモリ26に記憶された撮影済みの各画像データが呼び出されて液晶表示部11に表示される。そして、任意の撮影画像が表示された状態でプリントキー9が操作されることにより、当該画像メモリ26から呼び出されて表示されている画像データに基づいて印刷データが生成されプリンタ部3で記録紙Pの印刷エリアPaに画像が印刷される。
【0059】
この場合も記録紙Pの挿入方向に応じた印刷処理が行われる。
【0060】
図7は前記プリンタ付カメラ装置の電子回路におけるRAM34に備えられるデータメモリの構成を示す図である。
【0061】
RAM34には、印刷データメモリ34a、タイムカウンタメモリ34b、用紙有無フラグメモリ34c、黒カウンタメモリ34d、白カウンタメモリ34e、搬送ステップカウンタメモリ34f、情報コード認識データメモリ34g、挿入方向フラグメモリ(E)34h及びワークメモリ34iが備えられる。
【0062】
印刷データメモリ34aには、画像メモリ26に記憶保存された画像データに基づき生成された印刷データが記憶される。
【0063】
タイムカウンタメモリ34bには、CPU27により発生されるクロック信号に基づいたタイムカウントデータTが逐次カウントされて記憶される。
【0064】
用紙有無フラグメモリ34cには、記録紙Pのプリンタ部3への挿入に伴ない第1の紙センサ13により記録紙Pの先端検知マージンbが検知された後、前記タイムカウントデータTに基づき一定時間Tcの経過が判断された際に記録紙有りとして“1”、逆に記録紙Pが排出された際に記録紙P無しとして“0”にセットされる用紙有無フラグFが記憶される。
【0065】
黒カウンタメモリ34d及び白カウンタメモリ34fには、記録紙Pのプリンタ部3における搬入処理に伴ない、該記録紙Pの裏面に設けた印刷情報制御コードc、hが第1の紙センサ13の位置を通過する際に、搬送モータ37の1ステップずつの駆動に応じた記録紙Pの単位搬入毎に、第1の紙センサ13による前記印刷情報制御コードc、hの区間での検知結果が、反射無し(黒)検知の場合には黒カウントデータBc、反射有り(白)検知の場合には白カウントデータWcとして、それぞれ逐次カウントされて記憶される。
【0066】
搬送ステップカウンタメモリ34fには、記録紙Pのプリンタ部3における搬入処理に伴ない、搬送モータ37に対する駆動ステップ数が、記録紙Pの搬送距離に相当する搬送ステップカウントデータScとして逐次カウントされて記憶される。
【0067】
情報コード認識データメモリ34gには、記録紙Pのプリンタ部3における搬入処理に伴ない、搬送ステップカウンタメモリ34fにてカウント記憶される搬送ステップカウントデータScが、記録紙Pにおける印刷情報制御コードc内の1ビットコード当たりの幅に相当するステップ数に到達する毎に、黒カウントデータBc又は白カウントデータWcの大きい方が判断され、対応する1ビットコードの認識データとして黒の場合には“0”、白の場合には“1”として記憶される。
【0068】
挿入方向フラグメモリ(E)34hには、印刷制御情報コードc、hの10ビット目として、バーdが検知された場合には“0”、スペースiが検知された場合には “1”が記憶される。
【0069】
ワークメモリ34iには、CPU27における撮影、画像記憶、画像呼び出し、画像印刷、及び記録紙Pの搬入,排出等の制御動作に伴ない、当該CPU27にて回路各部との間で入出力される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
【0070】
次に、前記構成によるプリンタ付カメラ装置の動作について説明する。
【0071】
(被写体の撮影・記憶・表示)
ファインダー5を通して被写体が捕らえられ、シャッタキー7が操作されると、撮影レンズ4を通してCCD21に撮像された静止画像の画像データは、アナログ・デジタル変換回路25を介してデジタルデータに変換され、画像メモリ26に対して記憶される。
【0072】
また、これと共に、前記撮影,記憶された被写体の静止画像が、液晶表示部11にて表示される。
【0073】
(記録紙Pの挿入・搬入・画像の印刷)
図8は前記プリンタ付カメラ装置による記録紙Pの挿入・搬入・画像の印刷に伴なう全体処理を示すフローチャートである。
【0074】
イニシャライズ処理Sでは、RAM34のタイムカウンタメモリ34bに記憶されるタイムカウントデータT、用紙有無フラグメモリ34cに記憶される用紙有無フラグF、黒カウンタメモリ34dに記憶される黒カウントデータBc、白カウンタメモリ34eに記憶される白カウントデータWc、搬送ステップカウンタメモリ34fに記憶される搬送ステップカウントデータSc、情報コード認識データメモリ34gに記憶されるコード認識データ、挿入方向フラグメモリ34hに記憶される記録紙Pの挿入方向フラグEがそれぞれ何れもクリアされて初期化される。
【0075】
このイニシャライズ処理Sが成されると、用紙挿入確認処理SA(図9参照)によりプリンタ部3に対し手差により記録紙Pが安定して挿入されたことが確認され、次に、用紙搬入処理SB(図10〜図11参照)により記録紙Pのプリンタ部3への搬入に伴なう印刷制御情報コードc(又はh)の認識及び印刷開始基準位置への装填設定が行なわれ、次に、印刷処理SC(図11参照)により記録紙Pの印刷エリアPa(又はPa′)に対する撮影された静止画像の印刷が行なわれる。
【0076】
図9は前記プリンタ付カメラ装置における用紙挿入確認処理SAを示すフローチャートである。
【0077】
まず、RAM34内のタイムカウンタメモリ34bに記憶されるタイムカウントデータTが“0”クリアされると共に、第1の紙センサ13による検知信号が読み込まれ、当該第1の紙センサ13の検知結果が反射あり(白)“1”になったか否か判断される(ステップA1,A2,A3)。
【0078】
ここで、記録紙Pが記録紙挿入・排出口12より手差でプリンタ部3内に挿入され、該記録紙Pの先端が搬送ローラ14,15による用紙挟み込みの位置まで到達するのと共に、ここから手前に距離Dを置いて配置した第1の紙センサ13により、記録紙Pの先端より距離Dの位置に設けた先端検知マージンb(又はg)が反射あり(白)“1”として検知されると、前記タイムカウントデータTのカウントアップが開始されると共に、前記第1の紙センサ13により記録紙Pの先端検知マージンb(又はg)が反射あり(白)“1”として検知されている状態が、一定時間Tcの間連続したか否か判断される(ステップA3→A4,A5)。
【0079】
つまり、記録紙Pが手差によりプリンタ部3に挿入されて、該記録紙Pの先端が搬送ローラ14,15の位置に到達し、その手差挿入状態が安定したか否か判断されるもので、ここで、前記第1の紙センサ13により記録紙Pの先端検知マージンb(又はg)が反射あり(白)“1”として検知されている状態が、一定時間Tcの間連続したと判断されると、その手差挿入状態が安定したことになり、この用紙挿入確認処理は終了され、次の用紙搬入SB・印刷処理SC(図10〜図11参照)に移行される(ステップA5→SB・SC)。
【0080】
これにより、次の用紙搬入処理SBにおいて、搬送ローラ14,15の駆動による記録紙Pの引き込み搬入が開始された際に、該記録紙Pが曲がったり捩れたりしたままプリンタ部3内へ搬入されてしまう不具合が防止される。
【0081】
図10は前記プリンタ付カメラ装置における用紙搬入SB・印刷処理SC(その1)を示すフローチャートである。
【0082】
図11は前記プリンタ付カメラ装置における用紙搬入SB・印刷処理SC(その2)を示すフローチャートである。
【0083】
前記図9における用紙挿入確認処理SAを経て、記録紙Pの先端がプリンタ部3における搬送ローラ14,15の位置まで安定した状態で挿入されたことが確認されることで、図10〜図11における用紙搬入SB・印刷処理SCが開始されると、RAM34内の用紙有無フラグメモリ34cに記憶される用紙有無フラグFが記録紙P有りを示す“1”にセットされ、搬送モータ37の1ステップずつの逆転駆動による搬送ローラ14,15の矢印i,jで示す方向の回転により、記録紙Pの搬入が開始されると共に、第1の紙センサ13からの検知信号が読み込まれ、その検知結果が反射無し(黒)“0”になったか否か判断される(ステップB1、B2、B3、B4)。
【0084】
ここで、記録紙Pの前記搬送ローラ14,15の回転による搬入に伴ない、第1の紙センサ13により該記録紙Pの印刷制御情報コードc(又はh)におけるスタートコードが、反射無し(黒)“0”として検知されたと判断されると、RAM34内の黒カウンタメモリ34d及び白カウンタメモリ34eにそれぞれ記憶される黒カウントデータBc及び白カウントデータWcが“0”クリアされ、さらに、搬送モータ37の1ステップずつの逆転駆動による搬送ローラ14,15の矢印i,jで示す方向の回転により、記録紙Pの搬入が継続されると共に、第1の紙センサ13からの検知信号が読み込まれる(ステップB4、B5、B6、B7)。
【0085】
そして、前記搬送モータ37の1ステップずつの逆転駆動による記録紙Pの単位搬入毎に、前記第1の紙センサ13による検知結果が反射無し(黒)“0”か又は反射有り(白)“1”かが判断され、該第1の紙センサ13の位置を通過する記録紙Pの印刷制御情報コードcの区間の1ステップ搬入毎の色が、黒 “0”であると判断された場合には前記黒カウントデータBcがカウントアップされ(ステップB8、B9a)、また、白“1”であると判断された場合には前記白カウントデータWcがカウントアップされる(ステップB8、B9b)。
【0086】
そして、前記ステップB6〜B9a/B9bによる、記録紙Pの単位搬入毎の第1の紙センサ13による印刷制御情報コードcの区間の黒/白判断に応じた黒カウントデータBc又は白カウントデータWcのカウント処理が、該印刷制御情報コードc(又はh)中の1ビットコードの幅に相当するxステップの搬入距離分行なわれたことが、RAM34内の搬送ステップカウンタ35fでカウントされる搬送ステップカウントデータScに基づき判断されると、前記黒カウントデータBcと白カウントデータWcとが比較され(ステップB10、B11)、黒カウントデータBcが大きいと判断された場合には、今回第1の紙センサ13の位置を通過した記録紙Pにおける印刷制御情報コードc(又はh)中の1ビットコードはバー(黒)であると認識されてRAM34内の情報コード認識データメモリ34gに“0”として記憶され(ステップB11、B12a)、また、白カウントデータWcが大きいと判断された場合には、前記印刷制御情報コードc中の1ビットコードはスペース(白)であると認識されて前記RAM34内の情報コード認識データメモリ34gに“1”として記憶される(ステップB11、B12b)。
【0087】
すると、前記印刷制御情報コードc(又はh)を構成する10ビットコード全てのコード認識が行なわれたか否かが、前記情報コード認識データメモリ34gにおいて“1”と“0”の組み合わせからなる10ビットの認識データが記憶されたか否かに応じて判断される(ステップB13)。
【0088】
ここで、前記記録紙Pの印刷制御情報コードc(又はh)の区間が前記第1の紙センサ13の位置を通過途中であり、前記印刷制御情報コードc(又はh)を構成する10ビットコード全てのコード認識が行なわれてないと判断された場合には、再び前記ステップB5以降の処理に戻り、前記印刷制御情報コードc(又はh)における次の1ビットコードの認識,記憶処理が繰り返される(ステップB13→B5〜B12a/B12b)。
【0089】
そして、前記記録紙Pの印刷制御情報コードc(又はh)の区間が前記第1の紙センサ13の位置を通過し、前記情報コード認識データメモリ34gにおいて“1”と“0”の組み合わせからなる10ビットの認識データが記憶されることで、前記印刷制御情報コードcを構成する10ビットコード全てのコード認識が行なわれたと判断された場合には、第10ビット目がバー(黒)かどうか判断され、バー(黒)であれば挿入方向フラグEが“0”に、スペース(白)であれば挿入方向フラグEが“1”にセットされる(ステップB14→B15a/B15b)。
【0090】
さらに、搬送モータ37の1ステップずつの逆転駆動による搬送ローラ14,15の矢印i,jで示す方向の回転により、記録紙Pの搬入が継続されると共に、第1の紙センサ13からの検知信号が読み込まれ、その検知結果が反射有り(白)“1”になったか否か判断される(ステップB16,B17,B18)。
【0091】
ここで、記録紙Pの前記搬送ローラ14,15の回転によるさらなる搬入に伴ない、第1の紙センサ13により記録紙Pの印刷制御情報コードc(又はh)の次に設けられた後端検知マージンe(又はj)が反射有り(白)“1”として検知されるが、その検知結果が反射無し(黒)“0”になるまで記録紙Pの搬入を続ける(ステップB16、B17、B18)。
【0092】
そして、記録紙Pの後端が第1の紙センサ13の位置を通過することで、この第1の紙センサ13により前記記録しPの後端通過が反射無し(黒)“0”として検知されたと判断されると、所定ステップの搬入の後に搬送モータ37の駆動が停止されて記録紙Pの搬送も停止される(ステップB18、B19、B20)。
【0093】
そして、プリントキー9が操作されると、RAM34内の情報コード認識データメモリ34gに記憶された前記記録紙Pの印刷制御情報コードc(又はg)に対応する10ビット目を除く9ビットの認識データに基づき、現在プリンタ部3内に装填されている記録紙Pの印刷エリアPa(又はPa′)に対応する印刷開始位置及び印刷パターンが認識され、画像メモリ26に記憶されている撮影済みの被写体の静止画像データに基づき前記認識された印刷パターンに応じた印刷データが生成されてRAM34内の印刷データメモリ34aに記憶される(ステップC1、C2、C3)。
【0094】
すると、搬送モータ37の正転駆動が開始されることで、サーマルヘッド17が矢印Cで示すようにダウン移動して発熱体17aが記録紙Pの表面に圧接されると共に、該搬送モータ37の1ステップずつの正転駆動に応じて、搬送ローラ14,15及びプラテンローラ16の矢印o,p及びq方向への回転が開始され、記録紙Pが矢印B方向へ搬出される(ステップC4)。
【0095】
そして、前記ステップC2における情報コード認識データに基づき認識された印刷開始位置まで前記記録紙Pが搬出されたこと、つまり、記録紙Pの表面に設けられた印刷エリアPa(又はPa′)の先頭位置が、サーマルヘッド17の発熱体17aの位置まで来たことが判断されると(ステップC5)、挿入方向フラグメモリ(E)34hに記憶された挿入方向フラグEが判断され、挿入方向フラグEが“0”であれば、RAM34内の印刷データメモリ34aに生成記憶されている印刷データが先頭アドレスから1ラインデータずつ読み出されてサーマルヘッド17から記録紙P表面の印刷エリア(又はPa′)に対して順次転写印刷される。1ラインの印刷終わると、搬送モータ37の1ステップずつの正転駆動により記録紙Pが搬送され、全ての印刷データの印刷が完了するまで繰り返される(ステップC6、C7a、C8a、C9a、C10a)。
【0096】
一方、挿入方向フラグEが“1”であれば、RAM34内の印刷データメモリ34aに生成記憶されている印刷データが最終アドレスから1ラインデータずつ読み出されてサーマルヘッド17から記録紙P表面の印刷エリア(又はPa′)に対して順次転写印刷される。1ラインの印刷終わると、搬送モータ37の1ステップずつの正転駆動により記録紙Pが搬送され、全ての印刷データの印刷が完了するまで繰り返される(ステップC6、7b、C8b、C9b、C10b)。
【0097】
そして、前記記録紙Pの搬出に伴なうその表面の印刷エリアPa(又はPa′)に対する前記印刷データメモリ34aに記憶された全ての印刷データの1ライン印刷が成されたと判断されると、搬送モータ37の正転駆動がそのまま継続されて記録紙Pが連続的に搬出されプリンタ部3から排出される(ステップC10a、C10b、C11)。
【0098】
そして、前記記録紙Pが第1の紙センサ13の位置を通過して記録紙挿入・排出口12から排出されて取り出されると、RAM34内の用紙有無フラグメモリ34cに記憶される用紙有無フラグFが“0”にリセットされる(ステップC12)。
【0099】
これにより、記録紙P毎に予め定められた印刷エリアPa(又はPa′)に対して、その印刷位置や印刷パターンを認識し、撮影された被写体の静止画像を印刷データとして生成し印刷できるようになる。
【0100】
図12(A)は、図2(A)の記録紙P1がその右側を先端にしてプリンタ部3に挿入されて搬入された後に矢印の方向に搬出されながらサーマルヘッド17により印刷される場合であり、図11のステップC6、C7a、C8a、C9aの印刷例を示す。図12(B)は、図2(B)の記録紙P1がその左側を先端にしてプリンタ部3に挿入されて搬入された後に矢印の方向に搬出されながらサーマルヘッド17により印刷される場合であり、図11のステップC6、C7b、C8b、C9bの印刷例を示す。
【0101】
前者の印刷画像を正立像とすれば、後者のそれは上下左右を反転した倒立像として印刷することになるが、両者では記録紙P1の天地が逆のため、いずれの場合も記録紙P1の天地と印刷画像の天地とは一致することになる。
【0102】
したがって、前記構成の装置によれば、記録紙P1に付された挿入方向を表わす情報d、iを読み取りプリンタ部3に対する記録紙P1の挿入方向を判断して、天地が定められた記録紙P1の印刷エリアPa1に、撮影した被写体の静止画像等の印刷すべき画像を、記録紙P1の天地に合わせて印刷することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係わる印刷装置によれば、記録紙の印刷装置への挿入方向に関わらず予め天地が定められた記録紙に印刷画像の天地を一致させて印刷することができ、ユーザーが印刷装置に対する記録紙の挿入方向を気にすることなく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置及び記録用紙の実施形態に係わるプリンタ付カメラ装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】前記プリンタ付きカメラ装置で印刷媒体として使用される記録紙Pの印刷面(表面)を示す図。
【図3】前記プリンタ付きカメラ装置で印刷媒体として使用される記録紙Pの制御情報表記面(裏面)を示す図。
【図4】前記プリンタ付カメラ装置のプリンタ部の構成を記録紙Pの挿入初期状態にて示す平面図。
【図5】前記プリンタ付カメラ装置のプリンタ部の構成を記録紙Pに対する印刷初期状態にて示す平面図。
【図6】前記プリンタ付カメラ装置の電子回路の構成を示すブロック図。
【図7】前記プリンタ付カメラ装置の電子回路におけるRAMに備えられるデータメモリの構成を示す図。
【図8】前記プリンタ付カメラ装置による記録紙Pの挿入・搬入・画像の印刷に伴なう全体処理を示すフローチャート。
【図9】前記プリンタ付カメラ装置における用紙挿入確認処理SAを示すフローチャート。
【図10】前記プリンタ付カメラ装置における用紙搬入SB・印刷処理SC(その1)を示すフローチャート。
【図11】前記プリンタ付カメラ装置における用紙搬入SB・印刷処理SC(その2)を示すフローチャート。
【図12】記録紙の印刷例を示す図。
【符号の説明】
1 …プリンタ付カメラ装置、
2 …デジタルカメラ部、
3 …プリンタ部、
4 …撮影レンズ、
5 …ファインダ、
6 …フラッシュ、
7 …シャッタキー、
8 …呼び出しキー、
9 …プリントキー、
10 …電源キー、
11 …液晶表示部、
12 …記録紙挿入・排出口、
P …記録紙、
Pa…印刷エリア、
a、f …先端非検知バー、
b、g …先端検知マージン、
c、h …印刷制御情報コード、
e、j …後端検知マージン、
d、i …用紙挿入方向情報
13 …紙センサ(A)、
14、15…搬送ローラ、
16 …プラテンローラ、
17 …サーマルヘッド、
17a…発熱体、
18 …ヘッドアーム、
18a…アーム軸、
19 …紙センサ(B)、
21 …CCD、
22 …CCDドライバ、
23 …タイミング・ジェネレータ、
24、33…増幅器、
25 …アナログ・デジタル変換回路、
26 …画像メモリ、
27 …CPU、
28 …ROM、
29 …フラッシュ制御回路、
30 …ビデオ信号発生部、
31 …VRAM、
32 …デジタル・アナログ変換回路、
34 …RAM、
34a…印刷データメモリ、
34b…タイムカウンタメモリ、
34c…用紙有無フラグメモリ、
34d…黒カウンタメモリ、
34e…白カウンタメモリ、
34f…搬送ステップカウンタメモリ、
34g…情報コード認識データメモリ、
34h…挿入方向フラグメモリ(E)、
34i…ワークメモリ、
T …タイムカウントデータ、
F …用紙有無フラグ、
Bc…黒カウントデータ、
Wc…白カウントデータ、
Sc…搬送ステップカウントデータ、
E …挿入方向フラグ、
35 …ヘッドドライバ、
36 …モータドライバ、
37 …搬送モータ(ステップモータ)。
Claims (2)
- 天地及び印刷位置が予め定められ、印刷装置に対して所定の一方向及びその逆方向から挿入されるそれぞれの場合に対応して搬送方向の先端から光センサでは記録紙の存在を検出不能な第1の領域が所定距離の範囲で配されると共に、その第1の領域に続いて光センサにより記録紙の存在が検出可能な第2の領域が配され、その第2の領域に続いて前記印刷位置及び印刷装置への挿入方向を表わす情報が付されてなる記録紙に印刷を行なう印刷装置であって、
前記記録紙が挿入される挿入口と、
前記挿入口の内部に設けられ前記記録紙を装置内部に搬送する搬送手段と、
前記挿入口と前記搬送手段との間の位置に、前記搬送手段により搬送される記録紙に対応して設けられ、前記第2の領域及び前記情報を検知する光センサと、
前記記録紙の先端が前記挿入口を通って前記搬送手段の位置まで挿入され、前記光センサによって前記第2の領域が検出されたときに、前記搬送手段に前記記録紙の搬送を開始させる搬送制御手段と、
前記光センサによる前記情報の検知に基づいて前記記録紙の前記印刷装置に対する挿入方向を判断する判断手段と、
印刷すべき画像データを記憶する画像メモリと、
前記判断手段の判断及び前記光センサにより検知された前記情報に基づいて、前記画像メモリに記憶された画像データの印刷画像の天地と前記記録紙の天地とが一致するべく、前記搬送手段によって搬送される前記記録紙の前記印刷位置に前記画像データに対応する画像を印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷手段は、前記記録紙にドット列で印刷を行なう印刷ヘッドと、前記判断手段により前記記録紙が前記所定の一方向から挿入されたと判断されたときには、前記画像メモリの画像データを先頭アドレスから順に読み出し、前記判断手段により前記記録紙が前記所定の一方向とは逆方向から挿入されたと判断されたときには、前記画像メモリの画像データを最終アドレスから順に読み出す読出し手段と、この読出し手段により読み出された画像データを前記印刷ヘッドに転送する転送手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
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