JP4124688B2 - 表面に凹凸を有する生分解性不織布およびその製造方法 - Google Patents

表面に凹凸を有する生分解性不織布およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は表面に凹凸を有する生分解性不織布に関する。特に表面の凹凸により嵩高く、柔軟性に優れていることにより、たとえばエアフィルタや、清掃用のモップ用シート、ワイピング材、マスクの基材、クッション材、化粧落とし材、装飾用材料、ラッピング材、緩衝材など、各種用途に好適に使用でき、使用後に廃棄しても環境負荷の少ない生分解性不織布にかかわるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、不織布表面に多数の凹凸を形成して、不織布の見掛け厚みを増大化した嵩高不織布として、感熱高収縮性繊維の収縮を利用したものがあった(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
しかし、これら従来の不織布は、感熱高収縮性繊維としてエチレンープロピレンランダムコポリマーを含むポリマーからなる繊維や、変性ポリエステル潜在捲縮繊維を主体として用いたものであったため、生分解性能を具備させることが一般に困難であった。したがってこれら従来の不織布は焼却処分するか、単純に廃棄しても分解することは無かったため、自然保護の観点から問題を生じていた。また、前記感熱高収縮性の繊維は、収縮によって硬くなったり、収縮時に繊維同士が強固に接着したりして、嵩高不織布の風合いが悪いものであった。
【特許文献1】
特開2000−234253号公報
【特許文献2】
特開平7−229052号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような問題点を解消するためになされたもので、表面に凹凸を有し、柔軟性に優れ、しかも廃棄の際に環境負荷の少ない、凹凸を有する嵩高な生分解性不織布を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の凹凸を有する生分解性不織布(以下単に凹凸不織布ということがある)は、請求項1に記載されたとおり、温水によって収縮する温水収縮性と生分解性とを有している生分解性温水収縮性繊維が少なくとも40重量%以上配合されるとともに温水収縮性がなく生分解性を有する生分解性温水非収縮性繊維が少なくとも20重量%以上配合された第一繊維層の少なくとも片面に、生分解性温水非収縮性繊維が少なくとも70重量%以上配合された第二繊維層が積層され、前記第一繊維層と前記第二繊維層とがジェット水流を用いた繊維絡合によって部分的に一体化されており、しかも前記第一繊維層が収縮していて第二繊維層が多数の凹凸部を形成しており、一体化した部分の形状が連続的な直線状であり、他の直線との距離が1mm以上10mm以下であることを特徴とする。この凹凸不織布の第一繊維層に配合される生分解性温水収縮性繊維(以下、温水収縮繊維ということがある)は、30℃以上、好適には40℃以上、さらに好適には60℃以上で、80℃以下、好適には70℃以下の温度範囲の温水に浸漬すると10%以上収縮する性質を有しているとともに、生分解性を有している繊維である。本発明の凹凸不織布の第一繊維層には該温水収縮繊維が少なくとも40重量%以上、配合されている。また第一繊維層には、温水の作用では収縮しにくく、生分解性を有している生分解性温水非収縮性繊維(以下、非収縮繊維ということがある)が、少なくとも20重量%以上配合されている。そして、第二繊維層には、非収縮性繊維が少なくとも70重量%以上配合されている。本発明の凹凸不織布はこのように生分解性を有する繊維を主体として構成されているため、使用後は二酸化炭素と水に分解されたり、堆肥として使用でき、焼却処分を行う必要がないため、環境負荷が少ない。また第一繊維層に20重量%以上配合された非収縮繊維は、温水収縮繊維同士が収縮時に接着することを阻害するとともに第一繊維層に微細な毛羽立ちやふくらみを持たせているので、風合いが柔軟な凹凸不織布である。また、第一繊維層が収縮している状態で、第二繊維層が多数の凹凸部を形成している状態で、両者が部分的に一体化されているので、嵩高い不織布となっている。第二繊維層に形成された多数の凹凸部は均一でムラが無く、外観が良いものである。
また温水収縮繊維としてポリビニルアルコール系の繊維を用いたものであれば、温水中で膨潤する性質をも有しているので、乾燥により繊維同士を接着させ繊維の脱落を防止することもできる。またポリビニルアルコール系の温水収縮繊維は、温水処理で繊維長が不可逆的に短縮する特性があり、収縮が終了すると、収縮状態で固定したままとなる。従って、弾性繊維や潜在巻縮性繊維などによる可逆的な収縮と異なり、第二繊維層の凹凸は固定され容易にはなくならない。
【0005】
また前記非収縮繊維が脂肪族ポリエステル系生分解性繊維及び/又は植物性繊維であると、生分解性に優れる。特に脂肪族ポリエステル系生分解性繊維としてポリ乳酸系樹脂からなる繊維を用いれば、より生分解性に優れ、熱可塑性も有しているので、熱処理によって繊維同士を結合させ繊維の脱落を防止することができる。ポリ乳酸系樹脂からなる繊維は、生分解性にも優れているが、焼却処分する際も有害ガス(NOx)の発生がなく、燃焼熱量はポリエチレンやポリプロピレンの約3分の1であるので環境負荷が少ない。
【0006】
また凹凸不織布の(厚み/目付)の値が15〜35cm/gであるものは、従来の不織布にない非常に軽く嵩高い状態であるので、各種用途における軽量化が可能である。例えばエアフィルタ等に用いた場合は装置を軽量化することができ、装飾用材料として用いる際にはボリューム感のある装飾が可能である。なおこの(厚み/目付)の値によって重量当りの容積が算出され、軽くしかも嵩高いことを示す指標となる。
【0007】
また前記第二繊維層に、熱接着性繊維が5重量%以上、40重量%以下配合されたものであれば、熱接着によって毛羽立ちや繊維の脱落を防止する効果が高い。熱接着性繊維とは、他の繊維より低融点の熱可塑性樹脂成分が少なくとも繊維表面に配されている繊維であり、単一樹脂からなる低融点繊維や、低融点の熱可塑性樹脂成分を含む芯鞘型やサイドバイサイド型などの複合繊維を使用できる。
【0008】
さらに本発明の製造方法は、前記の凹凸不織布を得る製造方法であり、温水によって収縮する温水収縮性と生分解性とを有している生分解性温水収縮性繊維を少なくとも40重量%以上配合するとともに、温水収縮性がなく生分解性を有する生分解性温水非収縮性繊維を少なくとも20重量%以上配合した第一繊維層を作成する工程、生分解性温水非収縮性繊維を少なくとも70重量%以上配合した第二繊維層を作成する工程、前記第一繊維層の少なくとも片面に前記第二繊維層を積層し、ジェット水流を用いた繊維絡合によって、連続的な直線状に且つ他の直線との距離が1.5mm以上20mm以下となるように部分的に一体化する工程、一体化した第一・第二繊維層を温水で収縮せしめる収縮処理工程を含む。一般に繊維層を複数積層すると、断熱効果が生じて、ヒーターなどで加熱しても積層体全体に熱が到達するのに時間がかかる場合があるが、温水に浸漬すれば、温水収縮繊維が短時間のうちにムラ無く温水に接触して収縮するので、第一繊維層全体を均一に収縮させる。このとき第二繊維層は収縮しないが一体化した結合部分だけが収縮に追従して、結合部分以外にしわ、すなわち多数の凹凸部が生じるが、第一繊維層の収縮がムラ無く均一のために第二繊維層の多数の凹凸部もムラ無く均一で外観の良い凹凸不織布が得られる。
【0009】
また第二繊維層に、熱接着性繊維を5重量%以上、40重量%以下配合し、前記収縮処理工程の後に熱接着性繊維の低融点成分の融点以上、融点よりも20℃高い温度以下の温度で乾燥する工程を追加すれば、収縮工程で用いた温水を乾燥除去させると同時に、熱接着によって繊維の脱落を防止することができるので合理的である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。
【0011】
本発明の凹凸不織布は、少なくとも2層構造であり、第一繊維層には温水収縮繊維が配合されている。温水収縮繊維は、温水収縮性と生分解性とを併せ持つ。生分解性とは、自然界の微生物が関与して環境に悪影響を与えない低分子化合物(たとえば水、二酸化炭素など)に分解される特性を有することをいう。温水収縮性とは、温水に浸漬することによって繊維長が短縮する性質をいい、本発明に用いる温水収縮繊維は、温水の温度として、30℃以上、好適には40℃以上、さらに好適には60℃以上で、80℃以下、好適には70℃以下の温度範囲の温水に浸漬することで収縮する。またこの温水収縮性の目安として繊維を異なる温度の温水に一定時間浸漬するという手段で繊維の最大収縮発現温度及び最大収縮率を測定できる。本発明の温水収縮繊維の温水中での最大収縮発現温度は70〜75℃付近が好適で、70〜75℃の温水に浸漬した場合の最大収縮率が50%以上であればよく、55%以上、60%以上がより望ましい。このような繊維としては温水収縮性ポリビニルアルコール繊維が、収縮性に優れかつ生分解性を有し、収縮時に繊維同士を接着させる作用もあるので特に好適である。温水収縮繊維の配合量は第一繊維層に対して少なくとも40重量%以上、望ましくは50重量%以上、さらに望ましくは55重量%以上である。温水収縮繊維の配合量が多ければ第一繊維層の収縮性が高まり、また繊維脱落はなくなるが、70重量%を超えると収縮時に繊維同士が接着した部分が多くなって不織布の風合いが硬化する恐れがあるため、70重量%以下の配合が望ましく、用途によって配合量を適宜調整することが望ましい。また、温水収縮繊維の繊度および繊維長は特に限定しないが、製造上の扱いやすさなどから0.8dtex〜11dtex、20mm〜100mmの範囲のものが好適であり1.7〜6.6dtex、30〜80mmであるとより好適である。
【0012】
また第一繊維層には、前記温水収縮繊維に加えて、生分解性を有するが温水収縮性の無い生分解性温水非収縮性繊維が配合されている。非収縮繊維は、温水によって収縮しにくい、具体的には70℃以下の温水中での前記最大収縮率が10%より低いものでかつ生分解性に優れた繊維であれば良く、特に限定するものではないが、脂肪族ポリエステル系生分解性繊維、植物性繊維、非収縮ポリビニルアルコール繊維などの繊維が入手しやすく、また取り扱いやすいので望ましい。前記例示された繊維のうち1種類を用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。特に脂肪族ポリエステル系生分解性繊維として、ポリ乳酸系樹脂からなる繊維を用いると天然資源節約、CO発生抑制、省エネ等の効果がある。非収縮繊維の配合量は第一繊維層に対して少なくとも20重量%以上、望ましくは25重量%以上、さらに望ましくは30重量%以上で、60重量%を超えないことである。非収縮繊維は、前記温水収縮繊維が収縮しても収縮しないので、温水収縮繊維同士が収縮時に接着することを阻害するとともに第一繊維層に微細な毛羽立ちやふくらみを持たせ、凹凸不織布の風合いを柔軟にする効果があるが、配合量が60重量%を超えると第一繊維層の収縮を阻害する恐れがある。
【0013】
本発明の凹凸不織布の第一繊維層には、前記温水収縮繊維、非収縮繊維以外に公知の合成繊維であるポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維などを配合されていてもよいが、生分解性の無い繊維を使用すると凹凸不織布の生分解性を阻害するため、これらの繊維の配合量は少ないことが望ましい。
【0014】
本発明の第一繊維層の収縮率は前記温水収縮繊維の配合量、配合比率や温水温度によって調整され、下記の式で算出される面積収縮率が30%以上70%以下、35%以上70%以下、40%以上65%以下であることが順に望ましい。面積収縮率が30%以下であると、第二繊維層に十分に凹凸が発生せず嵩高い不織布を得られない恐れがある。
面積収縮率(%)={(収縮前の第一繊維層の面積)−(収縮後の第一繊維層の面積)}/(収縮前の第一繊維層の面積)×100
前記第一繊維層の少なくとも片面、または両面に、第二繊維層が積層されている。第二繊維層には、前記のような非収縮繊維が70重量%以上配合されている。好ましくは80%以上、90%以上、100%であってもよい。第二繊維層には生分解性非収縮繊維以外に後述する熱接着性繊維や汎用的な合成繊維であるポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維や温水収縮性ポリビニルアルコール繊維、などが配合されていてもよいが、このような汎用的な合成繊維は生分解性や嵩高性の観点から30重量%を超えないことが必要である。
【0015】
また、第二繊維層には熱接着性繊維が5〜40重量%含まれていることが望ましい。熱接着性繊維とは、他の繊維より低融点の熱可塑性樹脂成分が少なくとも繊維表面に配されている繊維であり、単一樹脂からなる低融点繊維や、低融点の熱可塑性樹脂成分を含む芯鞘型やサイドバイサイド型などの複合繊維などがある。このような熱接着性繊維が配合されていることによって第二繊維層の表面の毛羽立ちや繊維の脱落を防止することができる。前記ポリ乳酸系樹脂からなる繊維(非収縮繊維)も、熱可塑性があるため、融点が低いものを選択することによって熱接着性繊維と非収縮繊維を兼用させて、非収縮繊維の比率を下げずに熱接着性繊維の比率を上げることもできる。熱接着性繊維の低融点成分の融点は、他の繊維との関係によって決めることができ、第二繊維層の50%以上を占める非収縮繊維の融点よりも10℃以上低いことが望ましい。なお、本発明における繊維の融点は、繊維を形成している樹脂の融点を指し、JIS K 7121(熱流速示査走査熱流量測定(DSC))に規定されている方法により、昇温速度10℃/分の条件下で得られる測定値をいう。
【0016】
第一繊維層の両面に第二繊維層が積層されている場合は、一方の第二繊維層について第三繊維層と称することにする。第三繊維層は第二繊維層と同一の繊維配合であってもよいし、第二繊維層の条件の範囲内で、異なる繊維配合になっていても良い。
【0017】
そして第一繊維層と第二繊維層とは 第一繊維層が収縮している状態で、第二繊維層(および第三繊維層)は多数の凹凸部を形成している状態で、部分的に一体化されている。第一繊維層と第二繊維層(および第三繊維層)の一体化されている結合部分以外では第二繊維層(および第三繊維層)は皺を生じ、具体的には第一繊維層に対して厚さ方向に離れた凸部や接した凹部を形成し、嵩高くなっている。これら多数の凹凸部は均一でムラが無く、外観が良い。一体化手段は特に限定しないが、接着剤、繊維融着、繊維絡合といった方法によるものであればよい。一体化手段を施した結合部分の形状が、連続的な直線状である場合は他の直線との距離が10mm以下であることが望ましく、点状である場合には少なくとも1つの隣接した点との距離が10mm以下であることが望ましく、結合部分の形状が不連続な線である場合は不連続部分の距離または、他の不連続な線との距離が10mm以下となっていることが望ましい。この距離すなわち結合されていない部分の長さが11mmを超えると、凹凸は形成されるが嵩高性が不足する場合がある。なおこれら距離の下限は1mm程度である。これより結合部分が密集することは嵩高性を阻害する恐れがある。
【0018】
本発明の凹凸不織布において重要なことは、軽量でありながら凹凸があることにより嵩高いものであるということである。特に、(厚み/目付)の値が15〜35cm/gという関係にあることが望ましい。本発明の凹凸不織布の目付は40g/m2〜200g/m2の範囲にあることが望ましいが用途に応じて設計すればよく、制約されるものではない。また厚みは前田式厚み測定器によって荷重下(20g/cm)で測定されるが、第一繊維層の片面のみに第二繊維層が積層されている場合、厚みは0.6mm〜7mmの凹凸不織布が作成しやすい。
【0019】
つぎに、本発明の凹凸不織布の製造方法について説明する。
【0020】
まず、温水収縮繊維を40重量%以上、非収縮繊維を20重量%以上配合した第一繊維層を準備する。本発明の第一繊維層は、前記温水収縮繊維および非収縮繊維を前記配合で混綿しカーディングした単層ウエブ、あるいは単層ウエブをクロスレイ方式やクリスクロス方式などで積層した積層ウエブといった状態であればよく、このような各種ウエブに対して軽く交絡あるいは熱融着の処理を行って不織布状態にしておいてもよい。 第一繊維層の目付は5g/m2以上 100g/m以下が望ましく、8g/m2以上60g/mがさらに望ましいがこの範囲に限定されるものではなく、目的により適時設計すればよい。第一繊維層の目付は絶対量として定めるものではなく、嵩高性の観点からは(第一繊維層目付:第二繊維層目付)の比率が重要である。十分に凹凸を発生させることのできる(第一繊維層目付:第二繊維層目付)は(40:60)〜(60:40)であり、第一繊維層が相対的に少なすぎると収縮力が弱くて十分に凹凸を発生させられなくなる恐れがあり、第一繊維層が相対的に多すぎると荷重によって凹凸不織布の厚みがつぶれやすい恐れがある。
【0021】
前記第一繊維層の少なくとも片面に第二繊維層を積層する。以下の説明では片面のみに第二繊維層を積層した状態について述べるが、もう片面に第三の繊維層を設けた場合も製法はこれに準じる。第二繊維層は、非収縮繊維を70重量%以上配合したものをカーディングした単層ウエブや積層ウエブ、前記各種ウエブに対して軽く交絡あるいは熱融着の処理を行って不織布状態にしておいてもよい。また、第二繊維層には、熱接着性繊維を5重量%以上、40重量%以下配合しておくと、後述する収縮処理後に、熱融着処理を行って、不織布からの繊維脱落などを防ぐことができる。第二繊維層の目付は5g/m2以上100g/m2以下が望ましく、8g/m2以上60g/m2がさらに望ましいが制約されるものではなく、第一繊維層に対して前記のような適当な比率で設計する。
【0022】
第一繊維層と第二繊維層を一体化するが、結合は部分的に行われる必要があり、結合部分が散在した状態になるようにすることが望ましい。一体化手段を施した結合部分の形状が、連続的な直線状である場合は、他の直線との距離が20mm以下であることが望ましく、点状である場合には少なくとも1つの隣接した点との距離が15mm以下であることが望ましく、結合部分の形状が不連続な線である場合は不連続部分の距離または、他の不連続な線との距離が15mm以下となっていることが望ましい。この距離が15又は20mmを超えると、繊維層組織の強度が不足して後述する収縮処理工程に耐えられない恐れがある。なおこれら距離の下限は1.5mm程度であり、これより結合部分が近接して密集すると凹凸不織布の嵩高性を阻害する恐れがある。一体化手段としては接着剤、繊維融着、繊維絡合などの方法を適用できる。特にジェット水流を用いた繊維絡合による方法であれば、収縮を阻害する繊維固着がなくスムーズな収縮が図られ、好適である。第三繊維層が積層されて3層になっている場合もジェット水流にて一括に絡合させることができる。
【0023】
第一繊維層と第二繊維層が、散在した結合部分によって一体化した状態について、以下の説明では第一・第二繊維層と称する。収縮処理工程として、第一・第二繊維層を温水に浸漬すると、温水収縮繊維が短時間のうちにムラ無く温水に接触して収縮するので、第一繊維層全体を均一に収縮させる。このとき第二繊維層は収縮しないが一体化した結合部分だけが収縮に追従して、結合部分以外にしわ、すなわち多数の凹凸部が生じるが、第一繊維層の収縮がムラ無く均一のために第二繊維層の多数の凹凸部もムラ無く均一で外観の良い凹凸不織布が得られる。温水の温度は30℃以上で80℃以下が望ましく、40℃以上70℃以下がさらに望ましい。温水としては、普通の水道水を加熱すればよいが、温水収縮繊維が温水収縮性ポリビニルアルコール繊維の場合は、塩などを添加すると収縮性が高まる作用があるので適宜行うとよい。この工程で第一・第二繊維層は、面積収縮率で30〜70%収縮されることが望ましく、35〜70%、さらには40〜65%収縮されることがより望ましい。面積収縮率の増減は、第一繊維層に配合される温水収縮繊維の特性や配合量の増減によっても調整できるが、収縮処理(温水浸漬)工程においては繊維の最大収縮発現温度を考慮して温水温度を調節することおよび第一・第二繊維層にかかるテンションを調整して収縮させることで、任意の面積収縮率を得る。連続的に生産している場合は、第一・第二繊維層の送り速度と、収縮後の繊維層の巻取り速度に差をつけることでテンションの調整が可能である。
【0024】
収縮処理工程の後、浸漬した温水を脱水し、乾燥を行う。乾燥方法は熱風乾燥など公知の方法でよいが、第二繊維層に熱接着性繊維を配合した場合には、該熱接着性繊維の低融点成分の融点以上、融点よりも20℃高い温度以下で乾燥すると、繊維接着が図られ繊維脱落を防ぐことができるので好適である。たとえば熱風乾燥機の場合は、低融点成分の融点に対して1℃〜10℃高い程度の温度で乾燥するのが好ましい。
【0025】
【実施例】
以下に本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(目付の測定方法)
凹凸不織布を1m×1mでカットし、その重さを目付(g/m)とした。
(厚みの測定方法)
凹凸不織布の厚み(mm)を前田式厚み測定器(荷重20g/cm)で測定した。
(嵩高さの比較方法)
嵩高さの指標として凹凸不織布の(厚み/目付)の値を計算し、単位をcm/gに換算して求めた。
(実施例1)
まず温水収縮繊維として、繊度2.2dtex、繊維長51mm、融点205℃のポリビニルアルコール繊維(株式会社クラレ製VPB201)を70重量%、非収縮繊維として繊度1.7dtex、繊維長51mm、融点170℃のポリ乳酸系樹脂からなる繊維(ユニチカ株式会社製テラマック(登録商標)PL01)を30重量%配合し、乾式カード法によって作成したウエブをクロスレイ方式で積層して第一繊維層を作成した。第一繊維層の収縮前の目付は15g/mであった。
【0026】
つづいて非収縮繊維として前記のポリ乳酸系樹脂からなる繊維を90重量%、熱接着性繊維として繊度2.2dtex、繊維長51mm、繊維表面融点130℃のポリ乳酸系樹脂からなる繊維(ユニチカ株式会社製テラマック(登録商標)PL80)を10重量%配合し、乾式カード法によって作成したウエブをクロスレイ方式で、先の第一繊維層の上に積層して第二繊維層を作成した。第一繊維層の片面に第二繊維層が積層された状態のものとなった。第二繊維層のみの目付は15g/mであった。
【0027】
つづいて、第一繊維層と第二繊維層の積層体をネットコンベア上に導き、その上部から水スプレーで積層体を濡らした後に、生産の巾方向に10mmピッチで設けられたノズル孔から噴出する水流ジェット(圧力:10MPa)を第二繊維層の側から衝突させて絡合処理した。この水流絡合によって、第一繊維層と第二繊維層が一体化し、生産方向に平行で生産の巾方向に直交する直線状の結合部分が生産の巾方向に10mm間隔で形成された第一・第二繊維層を得た。この第一・第二繊維層の目付は32g/m、厚みは0.36mmであり、(厚み/目付)の値は11.3cm/gであった。
【0028】
つづいて、第一・第二繊維層を60℃の温水に浸漬し、収縮処理を行った。温水は水道水を用いた。生産方向の長さの収縮率が25%になるように送り速度と巻き取り速度を調整し、巾方向にはなにもテンションがかからない状態で温水に浸漬した。その後ゴムロール間で脱水し、130℃の熱風乾燥機にて乾燥を行い、凹凸不織布を得た。得られた凹凸不織布は、目付63g/mで第一繊維層が面積収縮率51%で収縮しており、線状の結合部分の距離は6.5mmになり、第二繊維層が多数の凹凸部を形成して厚みが1.8mmになっていた。(厚み/目付)の値は28.6cm/gであった。
(実施例2)
実施例1と同様の第一繊維層と第二繊維層の積層体をネットコンベア上に導き、上部から水スプレーで積層体を濡らした後に、生産の巾方向に1mmピッチで設けられたノズル孔から噴出する水流ジェット(圧力:1MPa)を第二繊維層の側から衝突させて絡合処理してから、生産の巾方向に10mmピッチで設けられたノズル孔から噴出する水流ジェット(圧力:10MPa)を第二繊維層の側から衝突させてふたたび絡合処理した。この水流絡合条件でも、第一繊維層と第二繊維層が一体化し、生産方向に平行で生産の巾方向に直交する直線状の結合部分が生産の巾方向に10mm間隔で形成された第一・第二繊維層を得られた。第一・第二繊維層の目付は32g/m、厚みは0.34mmであり、(厚み/目付)の値は10.6cm/gであった。そして実施例1と同様の条件で収縮処理、脱水、乾燥を行い、凹凸不織布を得た。得られた凹凸不織布は、目付61g/mで第一繊維層が面積収縮率47.5%で収縮しており、線状の結合部分の距離は7.0mmになり、第二繊維層が多数の凹凸部を形成して、厚みは1.7mmになっていた。(厚み/目付)の値は27.9cm/gであった。
【0029】
以上のように、実施例1および実施例2の凹凸不織布は、収縮によって多数の凸部が形成された嵩高いものであった。
【0030】
【発明の効果】
本発明の凹凸を有する生分解性不織布は温水によって収縮する温水収縮性と生分解性とを有している生分解性温水収縮性繊維(温水収縮繊維)が少なくとも40重量%以上配合されるとともに温水収縮性がなく生分解性を有する生分解性温水非収縮性繊維(非収縮繊維)が少なくとも20重量%以上配合された第一繊維層の少なくとも片面に、非収縮性繊維が少なくとも70重量%以上配合された第二繊維層が積層され、前記第一繊維層と前記第二繊維層とがジェット水流を用いた繊維絡合によって部分的に一体化されており、しかも前記第一繊維層が収縮していて第二繊維層が多数の凹凸部を形成しており、一体化した部分の形状が連続的な直線状であり、他の直線との距離が1mm以上10mm以下であることを特徴とする、凹凸不織布であるので、各種用途に適合できる。この凹凸不織布は、生分解性を有する繊維を主体として構成されているため、使用後は二酸化炭素と水に分解されたり、堆肥として使用でき、焼却処分を行う必要がないため、環境負荷が少ない。また第一繊維層に20重量%以上配合された非収縮繊維によって、温水収縮繊維同士が収縮時に接着することを防ぎ、かつ第一繊維層に微細な毛羽立ちやふくらみを持たせており、凹凸不織布の風合いは柔軟である。
【0031】
前記温水収縮繊維としてポリビニルアルコール系の繊維を用いれば、温水中で膨潤する性質をも有しているので、乾燥により繊維同士を接着させ繊維の脱落を防止することができるうえ、温水処理で不可逆的に収縮するので、第二繊維層によって形成された凹凸は固定され容易にはなくならない。
【0032】
また前記非収縮繊維が脂肪族ポリエステル系生分解性繊維及び/又は植物性繊維であると、生分解性に優れる。特に脂肪族ポリエステル系生分解性繊維としてポリ乳酸系樹脂からなる繊維を用いれば、より生分解性に優れ、熱可塑性も有しているので、熱処理によって繊維同士を結合させ繊維の脱落を防止することができる。このポリ乳酸系樹脂からなる繊維は、生分解性にも優れているが、焼却処分する際も有害ガス(NOx)の発生がなく、燃焼熱量はポリエチレンやポリプロピレンの約3分の1であるので環境負荷が少ない。また凹凸不織布の(厚み/目付)の値が15〜35cm/gであるものは、従来の不織布にない非常に軽く嵩高いものである。また前記第二繊維層に、熱接着性繊維が5重量%以上、40重量%以下配合されたものであれば、熱接着によって毛羽立ちや繊維の脱落を防止する効果が高い。
【0033】
さらに本発明の製造方法は、前記の凹凸不織布を得る製造方法であり、温水によって収縮する温水収縮性と生分解性とを有している生分解性温水収縮性繊維を少なくとも40重量%以上配合するとともに、温水収縮性がなく生分解性を有する生分解性温水非収縮性繊維を少なくとも20重量%以上配合した第一繊維層を作成する工程、生分解性温水非収縮性繊維を少なくとも70重量%以上配合した第二繊維層を作成する工程、前記第一繊維層の少なくとも片面に前記第二繊維層を積層し、ジェット水流を用いた繊維絡合によって、連続的な直線状に且つ他の直線との距離が1.5mm以上20mm以下となるように部分的に一体化する工程、一体化した第一・第二繊維層を温水で収縮せしめる収縮処理工程を含む。温水で収縮させるので、第一繊維層が均一に収縮し、第二繊維層の凹凸部も均一で外観の良い凹凸不織布が得られる。
【0034】
また第二繊維層に、熱接着性繊維を5重量%以上、40重量%以下配合し、前記収縮処理工程の後に熱接着性繊維の低融点成分の融点以上、融点よりも20℃高い温度以下の温度で乾燥する工程を追加すれば、収縮工程で用いた温水を乾燥除去させると同時に、熱接着によって繊維の脱落を防止することができるので合理的である。

Claims (8)

  1. 温水によって収縮する温水収縮性と生分解性とを有している生分解性温水収縮性繊維が少なくとも40重量%以上配合されるとともに温水収縮性がなく生分解性を有する生分解性温水非収縮性繊維が少なくとも20重量%以上配合された第一繊維層の少なくとも片面に、生分解性温水非収縮性繊維が少なくとも70重量%以上配合された第二繊維層が積層され、前記第一繊維層と前記第二繊維層とがジェット水流を用いた繊維絡合によって部分的に一体化されており、しかも前記第一繊維層が収縮していて第二繊維層が多数の凹凸部を形成しており、一体化した部分の形状が連続的な直線状であり、他の直線との距離が1mm以上10mm以下であることを特徴とする凹凸を有する生分解性不織布。
  2. 前記生分解性温水収縮性繊維がポリビニルアルコール系の繊維であることを特徴とする請求項1に記載の凹凸を有する生分解性不織布。
  3. 前記生分解性温水非収縮性繊維が、脂肪族ポリエステル系生分解性繊維及び/又は植物性繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載の凹凸を有する生分解性不織布。
  4. 前記脂肪族ポリエステル系生分解性繊維がポリ乳酸系樹脂からなる繊維である請求項3に記載の凹凸を有する生分解性不織布。
  5. 生分解性不織布の(厚み/目付)の値が15〜35cm/gであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の凹凸を有する生分解性不織布。
  6. 前記第二繊維層に、熱接着性繊維が5重量%以上、40重量%以下配合されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の凹凸を有する生分解性不織布。
  7. 温水によって収縮する温水収縮性と生分解性とを有している生分解性温水収縮性繊維を少なくとも40重量%以上配合するとともに、温水収縮性がなく生分解性を有する生分解性温水非収縮性繊維を少なくとも20重量%以上配合した第一繊維層を作成する工程、生分解性温水非収縮性繊維を少なくとも70重量%以上配合した第二繊維層を作成する工程、前記第一繊維層の少なくとも片面に前記第二繊維層を積層し、ジェット水流を用いた繊維絡合によって、連続的な直線状に且つ他の直線との距離が1.5mm以上20mm以下となるように部分的に一体化する工程、一体化した第一・第二繊維層を温水で収縮せしめる収縮処理工程を含む、凹凸を有する生分解性不織布の製造方法。
  8. 前記第二繊維層に、熱接着性繊維を5重量%以上、40重量%以下配合し、前記収縮処理工程の後に熱接着性繊維の低融点成分の融点以上、融点よりも20℃高い温度以下の温度で乾燥する工程を含む、請求項7に記載の凹凸を有する生分解性不織布の製造方法。
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