JP4124660B2 - 少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造方法 - Google Patents

少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4124660B2
JP4124660B2 JP2002587383A JP2002587383A JP4124660B2 JP 4124660 B2 JP4124660 B2 JP 4124660B2 JP 2002587383 A JP2002587383 A JP 2002587383A JP 2002587383 A JP2002587383 A JP 2002587383A JP 4124660 B2 JP4124660 B2 JP 4124660B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melt
monomer
purification step
crude
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002587383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004528370A (ja
Inventor
ハモン ウルリヒ
エック ベルント
バウマン ディーター
ハイレク イェルク
ヨアヒム ミュラー−エンゲル クラウス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=7684327&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4124660(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2004528370A publication Critical patent/JP2004528370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4124660B2 publication Critical patent/JP4124660B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/18Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D207/22Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D207/24Oxygen or sulfur atoms
    • C07D207/262-Pyrrolidones
    • C07D207/2632-Pyrrolidones with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms directly attached to other ring carbon atoms
    • C07D207/2672-Pyrrolidones with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms directly attached to other ring carbon atoms with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/43Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/47Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by solid-liquid treatment; by chemisorption
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/48Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by liquid-liquid treatment

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)

Description

本発明は少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造にあたり、第1の工程段階において少なくとも1種のモノマーを含有する気相又は液相を製造し、第1の精製工程において少なくとも1種のモノマーを気相又は液相から凝縮、吸収又は抽出によって分離して、少なくとも1種のモノマーの粗製溶融物を得て、かつ引き続き第2の精製工程において少なくとも1種のモノマーを該粗製溶融物から結晶化により析出させる方法に関する。
モノマーという概念は本願において、少なくとも1種のエチレン性不飽和二重結合を有する化学的化合物を包含すべきである。
少なくとも1種のエチレン性不飽和二重結合に基づいて、モノマーは、とりわけポリマーの製造のために使用される極めて反応性の化合物である。モノマーに関する典型的な例はアクリル酸、メタクリル酸、N−ビニルピロリドンである。
通常、モノマーは化学合成により製造される。しかしながらこの場合にモノマーは直接的に純粋形で存在せず、分離せねばならない気体状又は液状の混合物の成分として得られる。この気体状又は液状の混合物は、本願でまとめて“第1の工程段階”と呼称されるべき複数の連続した工程段階(本来の合成段階を含む)の結果であってよい。第1の工程段階のかかる最後の工程段階は、例えば蒸留又は精留であってよく、その際に、モノマーは塔頂部(もしくは塔の上方部分)の気相中でそれと一緒に付随する不純物を生じ、かつその凝縮(第1の精製工程)によって分離される(例えばDE−A10026233号によるN−ビニルピロリドンの製造を参照のこと)。しかしながらまた第1の工程段階の最後の工程段階は、アクリル酸の製造の場合のように不均一系触媒による気相酸化の高温のガス混合物を、例えばDE−A19924533号及びDE−A10053086号に記載されるように急冷液によって直接的に冷却することであってもよい。前記の場合において、アクリル酸は同様に凝縮(第1の精製工程)、すなわち分別凝縮によってガス混合物相から分離される。アクリル酸の製造のための改変された方法様式においてアクリル酸は溶剤中での吸収(第1の精製工程)によってガス混合物相から分離される(例えばDE−A10115277号を参照のこと)。
しばしば当該モノマーは第1の工程段階の最後の工程段階において液相の成分としても生じ、該モノマーは液相から抽出によって別の液体中に(第1の精製工程)分離される。
前記の全ての場合において、こうして固体の関与なく第1の精製工程の結果として、当該モノマーを主要成分として含有する固体不含であるべき液体が得られる。
該液体は、その冷却に際して第1の固体として、粗製溶融物自体よりも少量の少なくとも1種のモノマーとは異なる物質を含有する、少なくとも1種のモノマーの結晶が析出する場合に、本願で使用される少なくとも1種のモノマーの粗製溶融物の概念に含まれる。
すなわち冷却に際して第1の固体としての少なくとも1種のモノマーの代わりに、例えば抽出剤又は別の成分が析出する場合には、本願で使用される粗製溶融物という概念には該当しない。
一般に本発明により重要な少なくとも1種のモノマーの粗製溶融物は、熱及び/又は光の作用下に少なくとも1種のモノマーの不所望なラジカル重合を抑制すべき少量のいわゆる重合禁止剤を溶液中に添加されて含有する(例えばDE−A19938841号を参照のこと)。
前記に定義された少なくとも1種のモノマーの粗製溶融物から、ここで自体公知のように低温の作用により少なくとも1種のモノマーが結晶化によって析出し、かつこうして少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物(固形又は液状形)を製造できる(例えばDE−A19926082号、WO00/45928号、WO94/18166号、DE−A10026407号、DE−A10039025号、DE−A10003498及びDE−A10003497号を参照のこと)。この場合に、非常に様々な結晶法を使用してよい。層状結晶法において少なくとも1種のモノマーを凝集性の固着層の形で凍結分離する。
固/液−分離は残留溶融物の簡単な流出によって行われる。引き続き精製された結晶化物を溶融するか、又は更なる使用のために所望される溶剤中で溶解してよい。
原則的に“静的”及び“動的”な層状結晶法は異なる。
静的法では精製されるべき粗製溶融物は、例えば管束−又は改変された板形熱交換器に供給され、かつ引き続き緩慢な温度降下により二次側で部分的に凝固する。該凝固の後に残留溶融物を排出し、かつ次いで析出された結晶層を精製された溶融物(純粋溶融物)として、場合により段階的に溶融させる。析出面への伝熱及び物質輸送は自然対流によってのみ行われる。
粗製溶融物の動的層状結晶化については粗製溶融物の強制対流が特徴的である。これは粗製溶融物を満たされて貫流された管にポンプ循環するか(例えばDE−OS2606364号)、粗製溶融物を流下液膜として供給するか(例えばEP−A616998号)又は溶融物で充填された管に不活性ガスを導通させるか又は脈動によって行ってよい。
懸濁結晶法においては粗製溶融物から低温作用により、析出された結晶を残留溶融物中に懸濁された形で含有する結晶懸濁液が生成する。この場合に、固体結晶は懸濁液中で直接成長するか、又は冷却された壁上に層として析出し、そこから引き続き掻き取り、かつ残留溶融物中に再懸濁してよい。残留溶融物からの析出された結晶の分離は結晶懸濁液の場合に圧縮、濾過、遠心分離によって純粋に機械的に及び/又は洗浄塔中で実施してよい。
全ての結晶法については、粗製溶融物、純粋溶融物及び/又は残留溶融物のいずれかのために狭窄部、すなわち狭い流動断面を有する部位を有することが特徴的である。
こうして流下液膜式結晶化装置は、例えば1つの小さな導通断面だけを解放させる通常の組み込み部材を有する。粗製溶融物は薄層としてのみ前記の狭窄部位を通過する。狭窄部位の下流で前記の薄膜が保持され続け、かつ流下液膜として冷却された内壁を流下し、そこで流動過程の間に結晶化物が析出する(例えばEP−B218545号を参照のこと)。
結晶及び残留溶融物への結晶懸濁液の分離は事実上つねに、残留溶融物だけについて透過性であるが、懸濁された結晶については透過性でない断面を介して(例えば濾過において二次元又は三次元のかかる断面の網状構造を介して又はスクリーン遠心分離器において)行われる。
通常は、粗製溶融物の結晶化による精製によって少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の関連の製造方法は多かれ少なかれ連続的に(もしくは半連続的に)実施される。高い空時収量及び長い所要時間に関する前提条件は、この場合、記載される狭い流動断面が遮断されないことである。
しかしながら少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の関連の製造方法の事実上の実施の場合に(特にアクリル酸、メタクリル酸及びN−ビニルピロリドンの場合に)予期せずに繰り返しかかる遮断が生じる。これは、狭い部位の特徴的な長さが≦5mmである場合に特に生じる。重要なことには、遮断を引き起こす材料は結晶化物から構成されていない。それというのも該遮断は結晶化物の融点より高い加熱によって取り除くことができないからである。
本発明の課題は、少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造にあたり、第1の工程段階において少なくとも1種のモノマーを含有する気相又は液相を製造し、第1の精製工程において少なくとも1種のモノマーを気相又は液相から凝縮、吸収又は抽出によって分離して、少なくとも1種の粗製溶融物を得て、かつ引き続き第2の精製工程において少なくとも1種のモノマーを該粗製溶融物から結晶化により析出させる方法において、かかる遮断が明らかに低められた程度で生じる方法を提供することにある。
従って少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造にあたり、第1の工程段階で少なくとも1種のモノマーを含有する気相又は液相を製造し、第1の精製工程において少なくとも1種のモノマーを該気相又は液相から凝縮、吸収又は抽出によって分離して、少なくとも1種のモノマーの粗製溶融物を得て、かつ引き続き第2の精製工程において少なくとも1種のモノマーを粗製溶融物から結晶化により析出させる方法において、該粗製溶融物を第1の精製工程から、第2の精製工程への経路で少なくとも1種の機械的な固/液−分離作業を行うことを特徴とする方法が見いだされた。
本発明の背景は、本発明による方法の範囲で製造される粗製溶融物が実際に固体不含であり、重合禁止剤を使用するにもかかわらず、分散性の分布(部分的にコロイド状)で存在し、不所望に形成された肉眼で実質的に確認できない、少なくとも1種の精製されるべきモノマーの、より長時間にわたり連続的に(もしくは半連続的に)実施される精製法では遮断をもたらすポリマーを非常に少量含有することが意想外にも見いだされたことである。前記のポリマーがしばしば特に高分子でなく、従ってしばしば粘着性であると説明される状況が特に重要である。
本発明による方法は、関連のモノマーの融点が≦200℃、有利には≦150℃、特に有利には≦100℃もしくは5〜20℃である場合に特に有利である。特にアクリル酸、メタクリル酸、前記の酸のアルキルエステル及びN−ビニルピロリドンの精製された溶融物の製造のために適当である。
本発明により使用されるべき機械的分離作業としては、原則的に固体(特に微細の)と液体との分離のために適当な全ての分離作業が該当する。濾過及び遠心分離による分離作業が特に適当である。フィルタ材料としては、この場合、棒篩い、孔篩い、織布、濾過不織布、濾布、繊維層、焼結材料又は充填層(例えば砂からなる)を使用してよい。
使用されるフィルタ材料の細孔サイズは本発明による方法に関しては応用技術的に適切に50〜1000μmである。しばしば100〜500μmであるべきである。しかしながら様々に10〜20μm又はそれ未満の範囲を使用してもよい。
濾過は圧力濾過又は真空濾過として実施してよい。もちろん濾過はスクリーン遠心分離としても実施してよい。沈殿装置(遠心沈降機、液体サイクロン、傾斜板シックナ、保圧槽)は本発明による方法のためにあまり有利ではない。該フィルタは本発明によれば第1の精製工程の排出口に直接取り付けてもよい。
本発明による方法は、粗製溶融物に懸濁結晶化を実施し、かつ得られる結晶懸濁液を、例えばDE−A10039025号に記載のように洗浄塔を用いて残留溶融物と結晶とに分離する場合に特に適当である。
関連のモノマーがアクリル酸であり、それが不均一系触媒による気相酸化の経路で、DE−A19909923号に記載されるように製造されている場合に特に重要である。
実施例及び比較例
A)DE−A19909923号の実施例2と同様に、2段階のプロペンの不均一系触媒による気相酸化の冷却された生成物ガス混合物の分別凝縮によって以下の内容の1t/hの粗製アクリル酸(粗製溶融物)を製造した:
アクリル酸 97.3質量%、
酢酸 0.8質量%、
プロピオン酸 500質量ppm、
フルフラール 700質量ppm、
無水マレイン酸 40質量ppm、
ベンズアルデヒド 200質量ppm、
水 1.3質量%、
フェノチアジン 150質量ppm
(重合禁止剤)。
得られる粗製溶融物は澄明であり、肉眼での観察によれば固体不含であった。該溶融物を連続的に懸濁結晶化装置に供給した。このために、例えばKSB社又はAllweiler社製のCPK型(これは二重端面シールを有する遠心ポンプである)の標準の化学ポンプを使用した。懸濁結晶化装置は冷却ディスク結晶化装置(7個の冷却ディスク、全体で約16mの冷却面、円型の冷却ディスクの直径は1.25mである、2500lの内部容積)である。粗製溶融物の供給温度は25℃であった。結晶化熱は冷却面を介して排除された。残留溶融物を冷却ディスク結晶化装置中の導通の際に9℃に冷却した。懸濁結晶化装置から、その質量の約25%の固体割合を有する結晶懸濁液を連続的に2段階の往復動コンベヤ遠心分離器に導入し(往復動コンベヤ遠心分離器は、例えばSiebtechnik社(ルール川沿いのミュール、ドイツ)のパンフレットWB210/11.92ALに記載され;2段階の往復動コンベヤ遠心分離器では回転する(大きい方の)外部ドラムスクリーン(第2工程を示す)及び(小さい方の)回転する内部ドラムスクリーン(第1工程を示す)が同心円状に配置され;外部ドラムスクリーンは回転運動のみをもたらすが、往復運動はもたらさず;内部ドラムスクリーンは外部ドラムスクリーンと同じ回転数で回転し、かつ付加的に液圧式の往復動ピストンによって軸方向に往復に運動し;両方のドラムスクリーンは液体の排出のために篩い構造を有し;内部ドラムスクリーンの供給領域において、直ちに残留溶融物の大部分が篩い開口部を通して遠心分離され;固体がフィルタケーキとして残留し;内部ドラムスクリーンの軸上の往復動の場合に解放されたドラムスクリーン端部で往復長さに相応の量の固体が外部ドラムスクリーンに押し出され、かつそこで再び脱湿され;内部ドラムスクリーンの軸上の挙動において該フィルタケーキが段階的に外部ドラムスクリーン(一般に内部ドラムスクリーンよりも長い)に移動し、かつ最後に回収溝に押し出される)、そこで懸濁結晶化物を残留溶融物から分離した。第1の工程の内径は200mmであった。第1の工程のスクリーン間隔は250μmであった。第2の工程を円錐状に構成した(内径は250mmから310mmに拡がり、スクリーン間隔は300μmであった)。回転数は1分間あたり2200回転であった。内部ドラムスクリーンのストローク数は1分間あたり70であった。
押し出された結晶を容器中で溶融した後に、アクリル酸含量>99質量%の精製されたアクリル酸溶融物が得られた。
約3週間の連続的な遠心分離器の運転の後に、第1の工程で懸濁液のオーバーシュートが生じた。すなわち液相は第1の工程でもはや十分に分離されず、かつ第1の工程で形成されるフィルタケーキを介して第2の工程に溝状に流動した。しかしながらこのことは、第2の工程から押し出された結晶化物の残留水分の増大(約7質量%から>10質量%まで)及び回転数誘導を必要とする遠心分離器の不規則な運転(第1の工程での溝形成及びフィルタケーキ変形に基づく不均衡に依存する)を伴うという欠点がある。
分別凝縮から懸濁結晶化装置への供給路に第2の交換フィルタ(それぞれ550cmの篩い面積及び150μmの篩いサイズを有するステンレス鋼線製のバスケットフィルタ)を取り付けた後に、同じ作業条件下にもかかわらず4ヶ月の作業期間以降にも第1の工程で懸濁液のオーバーシュートは確認されない。交換フィルタの交換(約1週間おきに行われる)に際して、該フィルタはゴム状のポリマーとしてポリアクリル酸を含有していた。該ポリマーを水酸化ナトリウム水溶液で、次いで純水で交換フィルタ上で洗い落としてよい。
B)DE−A3641996号の例1と同様に工業的アクリル酸の蒸留頂部生成物として純度99.5質量%(アクリル酸の含量)のアクリル酸(粗製溶融物)が生じ、200質量ppmのヒドロキノンのモノメチルエーテルを重合禁止剤として添加されて含有し、かつ1管−流下液膜式の層状結晶化装置(結晶化装置の管の長さは6mであり、内径は70mmであり、管材料はV2A鋼であり、外部熱処理剤として50質量%の水及び50質量%のエチレングリコールからなる混合物を−20〜+35℃の温度で使用し;それにもかかわらずEP−A616998号におけるように実施し;溶解を6〜12mmの層厚で実施した)に結晶化による再精製の目的のために25℃の供給温度で供給した。供給は、例えばKSB社又はAllweiler社製のCPK型(これは二重端面シールを有する遠心ポンプである)の標準の化学ポンプを用いて行った。こうして供給されるべき粗製溶融物は澄明であり、肉眼での観察によれば固体不含であった。上方の末端で結晶化管は約3mmの最長の広がりの開口部を有する供給カラーを有し、該カラーを介して結晶化管は粗製溶融物で流下液膜として被覆された。2週間の作業の後に供給カラーの部分的な遮断が生じた。
結晶化管への供給路にバスケットフィルタ(約100cmの篩い面積、500μmの篩いサイズ)を取り付けた後に、同じ条件下にもかかわらず8作業週内にもはや問題は生じなかった。編み篩いフィルタの交換に際して、該フィルタはゴム状ポリマーとしてポリアクリル酸を含有した。該ポリマーを水性の水酸化ナトリウム水溶液で、次いで純水で交換フィルタから洗い落としてよい。

Claims (3)

  1. アクリル酸又はメタクリル酸から選択されるモノマーの精製された溶融物の製造にあたり、第1の工程段階でモノマーを含有する気相又は液相を製造し、第1の精製工程において、モノマーを該気相又は液相から凝縮、吸収又は抽出によって分離してモノマーの粗製溶融物を得て、かつ引き続き第2の精製工程においてモノマーを粗製溶融物から結晶化により析出させる方法において、該粗製溶融物を第1の精製工程から、第2の精製工程への経路で、濾過による分離作業により少なくとも1つの機械的な固/液−分離作業を行うことを特徴とする、アクリル酸又はメタクリル酸から選択されるモノマーの精製された溶融物の製造方法。
  2. 第2の精製工程を流下液膜型結晶化装置中で実施する、請求項1記載の方法。
  3. 第2の精製工程を懸濁結晶化装置中で実施する、請求項1記載の方法。
JP2002587383A 2001-05-10 2002-05-02 少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造方法 Expired - Lifetime JP4124660B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10122787A DE10122787A1 (de) 2001-05-10 2001-05-10 Verfahren zur Herstellung einer gereinigten Schmelze wenigstens eines Monomeren
PCT/EP2002/004793 WO2002090299A2 (de) 2001-05-10 2002-05-02 Verfahren zur herstellung einer gereinigten schmelze wenigstens eines monomeren

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004528370A JP2004528370A (ja) 2004-09-16
JP4124660B2 true JP4124660B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=7684327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002587383A Expired - Lifetime JP4124660B2 (ja) 2001-05-10 2002-05-02 少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7129376B2 (ja)
EP (1) EP1387820B1 (ja)
JP (1) JP4124660B2 (ja)
CN (1) CN1272291C (ja)
DE (2) DE10122787A1 (ja)
WO (1) WO2002090299A2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004345994A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Nippon Shokubai Co Ltd N−ビニル−2−ピロリドンの精製方法
DE102004058071A1 (de) * 2004-12-01 2006-06-08 Basf Ag Verfahren zur Reinigung von polaren Vinylverbindungen
US7601866B2 (en) 2005-03-01 2009-10-13 Basf Aktiengesellschaft Process for removing methacrolein from liquid phase comprising acrylic acid as a main constituent and target product, and methacrolein as a secondary component
US7705181B2 (en) 2005-03-01 2010-04-27 Basf Akiengesellschaft Process for removing methacrylic acid from liquid phase comprising acrylic acid as a main constituent and target product, and methacrylic acid as a secondary component
EP1810958B1 (en) * 2006-01-20 2010-03-17 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for purifying acrylic acid
JP2007191449A (ja) 2006-01-20 2007-08-02 Nippon Shokubai Co Ltd アクリル酸の製造方法
DE102007014606A1 (de) * 2007-03-23 2008-09-25 Basf Se Verfahren zur Lagerung einer unter den Bedingungen der Lagerung flüssigen Monomerenphase
DE102007014603A1 (de) 2007-03-23 2008-09-25 Basf Se Verfahren des Transports einer aus einem Lagerbehälter entnommenen flüssigen Monomerenphase im Tank eines Tankwagens oder eines Tankschiffs
DE102008040799A1 (de) 2008-07-28 2008-12-11 Basf Se Verfahren zur Auftrennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure als Hauptbestandteil enthaltener Acrylsäure und als Nebenprodukt enthaltenem Glyoxal
DE102008041573A1 (de) 2008-08-26 2010-03-04 Basf Se Verfahren zur Auftrennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure als Hauptbestandteil enhaltener Acrylsäure und als Nebenprodukt enthaltenem Glyoxal
KR101861855B1 (ko) 2008-07-28 2018-05-28 바스프 에스이 탄소원자 수가 3개인 아크릴산의 전구체 화합물의 기체상 생성물 혼합물로부터 주성분으로서 함유된 아크릴산과 부산물로서 함유된 글리옥살을 분리시키는 방법
CN101735000B (zh) * 2008-11-21 2013-06-05 中国石油化工股份有限公司 生产对二甲苯的组合方法
ES2400329T3 (es) * 2008-11-28 2013-04-09 Basf Se Procedimiento para la eliminación de subproductos de N-vinilamidas
EP2394732B1 (en) * 2009-02-03 2021-03-31 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for regenerating filter
JP2010235818A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Nippon Shokubai Co Ltd ビニルピロリドン系重合体溶液及びビニルピロリドン系重合体粉体の製造方法
DE102009026822A1 (de) 2009-06-08 2010-12-09 Basf Se Verfahren zur Umstabilisierung von (Meth)acrylmonomeren
DE102009058058A1 (de) 2009-12-14 2011-06-16 Basf Se Verfahren zur Polymerisationsinhibierung von (Meth)acrylsäure und/oder Meth)acrylsäureestern
DE102011076931A1 (de) 2011-06-03 2012-12-06 Basf Se Wässrige Lösung, enthaltend Acrylsäure und deren konjugierte Base

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2606364C3 (de) 1976-02-18 1988-05-26 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur Stofftrennung aus einem flüssigen Gemisch durch fraktionierte Kristallisation
CH667816A5 (de) 1985-10-09 1988-11-15 Sulzer Ag Kristallisationsvorrichtung und deren verwendung.
US5329021A (en) 1993-02-04 1994-07-12 Isp Investments Inc. Process for the production of pure vinyl pyrrolidone
TW305830B (ja) * 1993-03-26 1997-05-21 Sulzer Chemtech Ag
JP3279491B2 (ja) 1996-12-16 2002-04-30 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸の製造方法
DE19904820A1 (de) 1999-02-05 2000-08-10 Stockhausen Chem Fab Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Reinigung von Stoffen mittels Kristallisation
DE19924533A1 (de) 1999-05-28 2000-11-30 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Acrylsäure
DE19926062A1 (de) 1999-06-08 2000-12-14 Damiano Palummo Sitzvorrichtung
DE19926082A1 (de) * 1999-06-08 2000-12-14 Basf Ag Verfahren zur Reinigung und Herstellung von Acrylsäure oder Methacrylsäure
DE19938841A1 (de) 1999-08-17 2001-02-22 Basf Ag Inhibitorkomposition zur Stabilisierung von radikalisch polymerisierbaren Substanzen
DE10003498A1 (de) 2000-01-27 2001-08-02 Basf Ag Reinigungsverfahren für (Meth)acrylsäure
DE10003497A1 (de) 2000-01-27 2001-04-12 Basf Ag Reinigungsverfahren für (Meth)acrylsäure
DE10039025A1 (de) 2000-08-10 2002-02-21 Basf Ag Verfahren zur Reinigung einer Rohacrylsäureschmelze
DE10026233A1 (de) 2000-05-26 2001-11-29 Basf Ag Verfahren zur Gewinnung von reinem N-Vinylpyrrolidon
DE10026407A1 (de) 2000-05-29 2001-12-06 Basf Ag Verfahren der diskontinuierlichen kristallisativen Reinigung von Roh-Acrylsäure
DE10115277A1 (de) 2001-03-28 2002-06-13 Basf Ag Verfahren zur kontinuierlichen Gewinnung von(Meth)acrylsäure

Also Published As

Publication number Publication date
DE10122787A1 (de) 2002-06-06
WO2002090299A3 (de) 2003-03-27
CN1272291C (zh) 2006-08-30
DE50206022D1 (de) 2006-05-04
JP2004528370A (ja) 2004-09-16
EP1387820B1 (de) 2006-03-08
US20040147763A1 (en) 2004-07-29
EP1387820A2 (de) 2004-02-11
US7129376B2 (en) 2006-10-31
WO2002090299A2 (de) 2002-11-14
CN1547561A (zh) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4520698B2 (ja) 少なくとも1種のモノマーの粗製溶融物の結晶化による精製のための方法
JP4124660B2 (ja) 少なくとも1種のモノマーの精製された溶融物の製造方法
JP4960562B2 (ja) 粗製アクリル酸溶融物の精製法
US7964689B2 (en) Superabsorbent polymer made from acrylic acid
US7557246B2 (en) Method for the purification of (meth)acrylic acid
US8252120B2 (en) Washing apparatus, a method of purifying a wash material and use of the washing apparatus
JP5144926B2 (ja) アクリル酸の精製方法および製造方法
KR100967403B1 (ko) 아크릴산의 제조방법
EP1810958B1 (en) Method for purifying acrylic acid
US20240010599A1 (en) Method for purifying compound
US20240010600A1 (en) Purification device
JP2004345993A (ja) N−ビニル−2−ピロリドンの精製方法、および精製されたn−ビニル−2−ピロリドン
SA01220077B1 (ar) طريقة لتنقية مادة ذائبة من حمض acrylic خام

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071102

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080130

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4124660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term