JP4124618B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂またはセラミック等の材料から形成された支持基板に対して半導体基板をフリップチップ接続(いわゆるフェイスダウンで直接接続)した構成において、支持基板に設けられた受動素子と半導体基板上の電極パッドを効率よく接続し小型化・高性能化を図った高周波信号処理モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高周波モジュールは、数百MHzから数GHzまでの周波数帯で動作する移動体通信機器の高周波信号処理部において小型化と性能向上に為に用いられるデバイスである。
【0003】
高周波モジュールの製造方法は、樹脂またはセラミック等の材料で形成された支持基板上に半導体チップを搭載し、ボンディングワイヤー等を用いて支持基板の各電極パッドと、半導体チップの各電極パッドとの間を互いに接続する方法が一般的である。なお、本明細書中で「接続」との用語は、特に説明のない限り「電気的接続」を意味する。
【0004】
特に近年は、実装技術の進展と共に、半導体チップを樹脂またはセラミック等の材料で形成された支持基板上にフェイスダウンの状態で搭載し、支持基板の配線に直接接続するフリップチップ接続する方法も用いられており、更なる小型化も実現しつつある。また、近年では、樹脂またはセラミック等の材料で形成された支持基板を積層基板とすることが可能となっている。さらに、支持基板の内部または上下の面上にインダクタ、容量および抵抗などの受動部品を形成することできるようにもなっている。
【0005】
高周波モジュールは、一般的には移動体通信機器の受信部などの高周波で且つ信号レベルの低い、いわゆる高周波小信号を扱うものが、前述したフリップチップ接続を用いて既に製造され、実用化されている。この種の高周波モジュールは、能動部品としての半導体基板と支持基板に形成された受動部品の両者が効率的に接続されていないと小型化や高性能化を実現することは不可能である。
【0006】
高周波の大信号を扱う高周波電力増幅アンプなどの高周波モジュールは熱的な対策が必要とされるので、高周波モジュールの製造は、放熱性で不利なフリップチップ接続ではなく、支持基板上に半導体チップの電極パッドが設けられた側の面を上にして半田付け等により貼り付け、ボンディングワイヤー等を用いて支持基板の各電極パッドと、半導体チップの各電極パッドとの間を互いに接続することによって行なわれる。
【0007】
(第1の従来例)
以下、第1の従来例の高周波モジュールについて、図9を参照しながら説明する。図9(a)は、第1の従来例の高周波モジュールの上面側から見た透視図である。図9(b)は、図9(a)に示す線C−C’に沿った断面図である。図9(c)は、第1の従来例の高周波モジュールの下面側から見た平面図である。
【0008】
図9(a)および(b)に示すように、第1の従来例の高周波モジュール900は、支持基板1と半導体チップ2とからなる。
【0009】
支持基板1は、樹脂またはセラミック等の材料から形成され、インダクタ、容量および抵抗等の受動素子、電気配線を内部に備え、それらに接続された接続パッド4を有する。支持基板1上には、半導体チップ2が電極パッド5が設けられた側を支持基板1に対向させた状態で搭載されている。半導体チップ2の下面上に形成された電極パッド5と支持基板1の上面上に形成された接続パッド4とは、半田バンプ3を介して電気的に接続される(フリップチップ接続)。
【0010】
図9(b)に示すように、支持基板1は、内部に複数の金属配線層を備える多層配線構造となっており、これらの金属配線層はビアホール7およびそれを埋めるプラグを介して相互に接続されている。また、金属配線層のうちの1層は、内部接地配線9となっている。また、支持基板1内の複数の金属配線層を用いて、さまざまな受動部品を構成されている。例えば、支持基板1内部にインダクタや上下の配線層を用いて容量などが形成される。
【0011】
また、図9(b)および(c)に示すように高周波モジュール900は、高周波信号の処理において安定な接地電位を得るための接地端子10、端子11などが設けられている。この従来の高周波モジュール900は、プリント基板等に搭載され、電気的に接続される。
【0012】
図9(a)〜(c)に示した高周波モジュール900では、電極パッド5は半導体チップ2の輪郭に沿って外縁部に配置されており、半導体チップ2の中央部には配置されていない。従って、半導体チップ2に設けられた回路は、外縁部にある電極パッド5に配線を引き回す構成とならざるを得ない。このことは、例えば高周波回路に不要な浮遊容量の増加、インダクタンスの増加等を引き起こす。従って、高周波モジュールの性能低下を引き起こす要因となる。さらに、配線設計の大きな制限にもなる。
【0013】
図10は、図9に示した第1の従来例の高周波モジュールに設けられる回路構成例を示した図である。図10に示す半導体チップ2に形成された回路は、2段構成の高周波増幅回路である。半導体チップ2には、第1段の能動素子であるトランジスタTr1と第2段目の能動素子であるトランジスタTr2とが形成され、トランジスタTr1とトランジスタTr2との間には、第5伝送線路L5、第6伝送線路L6および容量C1で構成される段間インピーダンス整合回路が配置されている。また、第1伝送線路L1および第2伝送線路L2は、それぞれトランジスタの入力バイアスおよび出力バイアスを供給するために付加されており、通常は使用する周波数の波長の1/4の長さの伝送線路が用いられることが多い。また、第3伝送線路L3は、エミッタに付加された引き回し線路である。第3伝送線路L3は、半導体チップ2の外縁部に位置する電極パッド5へ接続するために設けられるが、増幅回路の利得を低下させてしまう。逆に、第3伝送線路L3を積極的に付加して利得調整を行なう場合もある。
【0014】
図10に示すように、支持基板1内に形成された回路は、支持基板1の接続パッド4において、半田バンプ3によって半導体チップ2の電極パッド5に電気的に相互に接続されている。但し、図10では、表記の都合上、半田バンプ3は非常に長く示している。しかしながら、実際は半田バンプの長さは50〜100μm程度である。支持基板1内に形成された回路には、2段構成の高周波増幅回路の入力整合回路と出力整合回路が伝送線路L4によって形成されている。つまり、半導体チップ2上には設けることができなかったインピーダンス整合回路が支持基板1内に設けられている。また、支持基板1内に形成された回路には、外部回路との接続の為の入出力端子である端子11および接地端子10がそれぞれ設けられている。
【0015】
(第2の従来例)
次に、第2の従来例の高周波モジュールについて、図11を参照しながら説明する。図11は、特開平2000−174162号公報に開示された高周波モジュールを示す図である。なお、簡単のため、上記第1の従来例と共通する構成要素は、同一の参照符号で示している。
【0016】
図11に示すように、第2の従来例の高周波モジュール1100では、積層基板24上に、半導体チップ2の電極パッド5が形成された側を積層基板24に対向させて実装されている。積層基板24は、配線層26A、配線層26Bおよび配線層26Cの電極配線層と、それらを隔絶するスペーサーとして設けられた絶縁体層27Aおよび絶縁体層27Bとから構成された多層配線基板である。
【0017】
半導体チップ2の下面上には電極パッド5が配置され、半田バンプ3を介して突起電極28Aおよび突起電極28Bに電気的に接続されている。突起電極28Aおよび28Bは、電極パッド5と半田バンプ3との高さの違いを埋めるために設けられた導電体の柱である。また、積層基板24には、機器のプリント基板と接続するための端子として外部接続部25A、外部接続部25Bおよび外部接続部25Cが設けられている。また、半導体チップ2と積層基板24の間には表面保護膜29が充填されている。このことによって、半導体チップ2の下面側が機械的な損傷から保護される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
図9および10に示した第1の従来例の高周波モジュール900では、支持基板1に形成された回路は、半導体チップ2の回路の入力または出力に付加される回路のみしか形成できない。例えば、図10に示す第5伝送線路L5、第6伝送線路L6および容量C1で構成される段間インピーダンス整合回路を支持基板1内に構成することはきわめて困難である。これは、半導体チップ2内の部品および回路を、一旦外部(例えば支持基板1内の回路など)に引き出し、再び半導体チップ2に戻すことによって高周波モジュール全体の回路を構成すると、電極パッド5が半導体チップ2の外縁部に位置するため、引き回し配線の冗長化、配線設計の自由度の低下およびこれらによる高周波モジュールの性能の低下を引き起こすからである。
【0019】
図11に示した第2の従来例の高周波モジュール1100においても、半導体チップ2の下面上に電極パッド5が配置され、引き出し配線の為の電極パッド5が3列で内側に形成されているものの、あくまで半導体チップ2の外縁部であり、半導体チップ2の中央部に配置されているわけではない。従って、図9および図10で示した第1の従来例と同様に、レイアウト上の自由度は低く、多くの引き回し配線が必要となり、高周波モジュールの性能が低下する。さらに、図11に示した第2の従来例では、積層基板24は単なる電極引出しの機能しか想定されておらず、受動部品を基板中に形成するという示唆はない。
【0020】
上述のように、従来の高周波モジュールでは、能動素子として半導体チップ上に設けられた電極パッドがプラスチックパッケージへの実装を想定して半導体チップ上の外縁部のみに配置されている。しかしながら、半導体チップ上に形成された電極パッドを、半導体基板の外縁部のみに配置した構成では、引き出し配線によって高周波モジュールの設計の自由度が低下し、高周波モジュールの性能低下する。従って、高周波モジュールの性能の確保しつつ、高集積化、小型化などが困難であるという不具合がある。
【0021】
本発明は、上記不具合を解決するためになされたものであり、回路設計および配線設計の自由度が高い高周波モジュールを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、支持基板と、上記支持基板上に搭載される半導体チップとを備える半導体装置であって、上記半導体チップは、内部回路と、上記内部回路に接続され、縁部に配置された複数の第1チップ側パッドと、上記複数の第1チップ側パッドによって囲まれる領域に配置された少なくとも2つの第2チップ側パッドとを備え、上記支持基板は、上記複数の第1チップ側パッドに接続される複数の第1基板側パッドと、上記少なくとも2つの第2チップ側パッドに接続される少なくとも2つの第2基板側パッドと、上記少なくとも2つの第2基板側パッドのうちの2つの第2基板側パッドを互いに接続する配線とを備える。
【0023】
本発明の半導体装置では、半導体チップの第2チップ側パッドにおいて、支持基板に設けられた第2基板側パッドと接続することが可能な構成となっている。このため、半導体チップの複数の第1チップ側パッドによって囲まれる領域に形成される回路と支持基板内に形成される回路とを、ほとんど引き回し配線を形成することなく接続することが可能である。従って、本発明によれば、半導体チップと支持基板との接続において自由度が高い半導体装置が得られる。
【0024】
上記支持基板は、上記配線に介設された受動素子をさらに備える構成としてもよい。
【0025】
このことによって、受動素子を半導体装置内に配置する際に、レイアウトに関する制限が低減される。
【0026】
上記支持基板は、上記半導体チップが搭載されている面に対向する面上に形成され、上記受動素子に接続された電極を備え、上記電極は、接地電位が供給される構成としてもよい。
【0027】
このことによって、接地電位が供給される必要のある受動素子を半導体チップ内に設けずに、代わりに支持基板内に設けることができる。従って、半導体チップにおいて、内部回路のレイアウトが制限されない。
【0028】
上記支持基板は、上記半導体チップが搭載されている面に対向する面上に形成された電極を備え、上記電極は、上記受動素子と容量結合する構成としてもよい。
【0029】
上記電極は、複数の領域に分割されており、上記電極の少なくとも1つの領域には、接地電位が供給されることが好ましい。
【0030】
複数の領域に分割された電極のうち、接地電位が供給される領域を調節することによって、電極と受動素子との容量結合を調節することができる。このため、半導体装置の高周波特性を調節することができる。このことによって、例えば作製した半導体装置の周波数特性が予め設定した周波数よりずれていた場合に、周波数のピーク位置を調節することができ、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0031】
上記電極は、格子状に形成されていてもよい。
【0032】
上記支持基板は、複数の金属配線層と複数の絶縁体層とが交互に積層されていてもよい。
【0033】
上記複数の絶縁体層は、樹脂またはセラミックから形成されていてもよい。
【0034】
上記半導体チップは、ベアチップであってもよい。
【0035】
上記半導体チップは、チップサイズパッケージであってもよい。
【0036】
上記複数の第1チップ側パッドのうちの1つと、上記少なくとも2つの第2チップ側パッドのうちの1つとの間の最短距離は、300μm以上であることが好ましい。
【0037】
このことによって、回路設計上の自由度が向上する。
【0038】
上記半導体チップは、上記内部回路と上記複数の第1チップ側パッドのそれぞれとの間に設けられた複数の第1静電保護回路と、上記内部回路と上記少なくとも2つの第2チップ側パッドのそれぞれとの間に設けられた少なくとも2つの第2静電保護回路とをさらに備える構成としてもよい。
【0039】
上記支持基板は、上記複数の第1基板側パッドのそれぞれに接続された複数の第1静電保護回路と、上記少なくとも2つの第2基板側パッドのそれぞれに接続された少なくとも2つの第2静電保護回路とをさらに備える構成としてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態に係る高周波モジュールについて図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、図9から図11に示した従来例と共通する構成要素は、同一の参照符号で示す。
【0041】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1の高周波モジュールついて、図1および図2を参照しながら説明する。
【0042】
図1(a)は、本実施形態の高周波モジュールの上面側から見た透視図である。図1(b)は、図1(a)に示す線A−A’に沿った断面図である。図1(c)は、本実施形態の高周波モジュールをその下面側から見た平面図である。図2は、図1に示した本実施形態の高周波モジュールの半導体チップに設けられた回路と支持基板に設けられた回路との間の接続関係を説明する断面図である。
【0043】
図1(a)および(b)に示すように、本実施形態の高周波モジュール100は、支持基板1と半導体チップ2とからなる。
【0044】
支持基板1は、樹脂またはセラミック等の材料から形成されており、配線および受動素子(例えば、インダクタ、容量および抵抗等)が形成された金属配線層9と、金属配線層9に接続された接続パッド4、4aおよび4bを有する。支持基板1上には、半導体チップ2が電極パッド5、5aおよび5bが設けられた下面を支持基板1に対向させた状態で搭載されている。半導体チップ2の下面上に形成された電極パッド5、5aおよび5bと支持基板1の上面上に形成された接続パッド4、4aおよび4bとは、半田バンプ3を介してそれぞれ互いに電気的に接続されている(フリップチップ接続)。
【0045】
さらに、図1(c)に示すように、支持基板1の下面の中央部に配置された接地端子10と、高周波モジュール100を例えばプリント基板の回路に接続するための端子11が支持基板1の下面の外縁部に配置されている。
【0046】
図2は、本実施形態の高周波モジュール100をさらに詳しく説明するために分解して示した断面図である。図2に示すように、支持基板1は、内部に複数の金属配線層9を備える多層配線構造となっており、これらの金属配線層9はビアホールおよびそれを埋めるプラグ7を介して相互に接続されている。また、金属配線層のうちの1層は、接地配線層9aとなっている。また、支持基板1内の複数の金属配線層9を用いて、さまざまな受動素子が構成されている。本実施形態では、半導体チップ2にその入出力の両方の端子が接続されている受動素子8、接地端子10に接続されている第2受動素子12、接地配線層9aに接続されている第3受動素子13が設けられている。例えば、支持基板1内部にインダクタや上下の配線層を用いて容量などが形成される。
【0047】
半導体チップ2は、その内部に形成されたトランジスタ等の能動素子を含む半導体回路と、その下面上の外縁部に配置され、半導体回路に接続された電極パッド5と、その下面上の中央部に配置され、半導体回路に接続された電極パッド5aおよび5bとを備える。半導体チップ2は、電極パッド5、5aおよび5bにおいて、半田バンプ3を介して支持基板1上の接続パッド4、4aおよび4bにそれぞれ接続されている。
【0048】
つまり、本実施形態の高周波モジュール100では、半導体チップ2内に形成されたトランジスタ等の能動素子と、支持基板1に内蔵された受動素子8とが、半導体チップ2内または支持基板1内に引き回し配線を形成することなく、直接接続された構成となっている。
【0049】
従来の半導体チップは、通常、金属コムを含むプラスチックパッケージへの組み立てを前提に半導体チップ2の下面の外縁部のみに電極パッド5を配置している。この場合、ワイヤーボンディング等を用いて支持基板に接続するのが通常の手法であり、半導体チップ2の下面の外縁部に電極パッド5を配置している。これは、電極パッド5と支持基板の接続端子とを接続するワイヤーを短くすることと、プラスチックパッケージに封止する場合にワイヤーの形状変形を防ぐことを目的している。
【0050】
しかし、上述のように、従来の高周波モジュールでは、電極パッド5が半導体チップ2の外縁部に位置するので、半導体チップ2内の部品および回路を一旦外部(例えば支持基板1内の回路など)に引き出し、再び半導体チップ2に戻すことによって高周波モジュール全体の回路を構成すると、引き回し配線の冗長化、配線設計の自由度の低下およびこれらによる高周波モジュールの性能の低下を引き起こす不具合がある。
【0051】
一方、本実施形態の高周波モジュール100では、支持基板1上に設けられた接続パッド4にそれぞれ接続される、半導体チップ2の下面の外縁部に設けられた電極パッド5と、支持基板1上に設けられた接続パッド4aおよび4bにそれぞれ接続される、半導体チップ2の下面の中央部に設けられた電極パッド5aおよび5bとが、半導体チップ2に配置されている。つまり、半導体チップ2の中央部に設けられた電極パッド5aおよび5bにおいて、支持基板1内に設けられた配線および受動素子と接続することが可能な構成となっている。半導体チップ2に形成されるトランジスタと、支持基板1内に形成される配線および受動素子を自由に駆使しての設計が可能となる。
【0052】
さらに、大きな面積を必要とするインダクタ等を半導体チップ2内に形成せず、代わりに支持基板1内に形成できる。このため、半導体チップ2が大きくなることもなく、コスト的にも有利である。
【0053】
また、本実施形態によれば、半導体チップ2内の部品および回路を一旦外部(例えば支持基板1内の回路など)に引き出し、再び半導体チップ2に戻すことによって高周波モジュール全体の回路を構成しても、引き回し配線を形成する必要がほとんどない。
【0054】
特に、本実施形態では、図2に示すように受動素子8の他の端子を再び半導体チップ2内に形成されたトランジスタ等の能動素子に戻して接続することが可能となっている。
【0055】
また、支持基板1内に設けられた受動素子は、受動素子8のように半導体チップ2に入出力の両方の端子が接続される受動素子もあるが、受動素子12および受動素子13のように、入出力端子の一方がビアホールおよびそれを埋めるプラグ7を介して接地端子10および接地配線層9aに接続されている回路構成とすることも可能である。つまり、支持基板1に内蔵された受動素子として、図2に示したように、半導体チップ2に入出力端子の両方が接続される受動素子、および入出力端子の一方が接地電極に接続される受動素子のいずれも用いることができる。従って、高周波回路の構成において全ての受動素子を、支持基板1内に形成し、半導体チップ2におけるレイアウトに関する制限を受けることなく受動素子を配置することも可能である。
【0056】
受動素子12および受動素子13としては、例えば、金属配線層9に形成されたスパイラルインダクタや抵抗等が挙げられる。
【0057】
以上に述べたように、本実施形態によれば、高周波モジュールの設計において、支持基板1内に形成された受動素子と半導体チップ2内に形成された回路との接続関係を自由に設計できる。さらに、レイアウト上の制約が非常に少なくなるので、引き回し配線等による浮遊容量/配線抵抗の影響の少ない優れた高周波モジュールが得られる。
【0058】
なお、本実施形態では、支持基板1上の部品実装の面積効率を上げることによって、高周波モジュールを小型化するために、支持基板1として多層配線基板を用いているが、これに限定されない。例えば、支持基板1として上面と下面とに形成された金属配線層を備える単層のプリント基板およびセラミック基板等であってもよい。
【0059】
また、受動素子8としてインダクタを形成する場合には、金属配線層だけを用いたスパイラルインダクタおよびストリップ線路等が、構造的に単純でよく用いられる。
【0060】
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2の高周波モジュールついて、図3および図4を参照しながら説明する。
【0061】
図3(a)は、本実施形態の高周波モジュールをその下面側から見た平面図である。図3(b)は、図3(a)に示す線B−B’に沿った断面図である。図3(c)は、本実施形態の高周波モジュールが備える支持基板の構造を示す透視図である。
【0062】
図3(b)に示すように、本実施形態の高周波モジュール200は、支持基板1と半導体チップ2とからなる。支持基板1は、樹脂またはセラミック等の材料から形成され、配線および受動素子が形成された金属配線層9と、それらに接続された接続パッド4を有する。金属配線層9のうちの1層は、接地配線層9aとなっている。
【0063】
支持基板1内の複数の金属配線層9を用いて、さまざまな受動素子が構成されている。図3(c)は、支持基板1の構造を表す斜視図である。本実施形態では、図3(c)に示すように、半導体チップ2にその入出力の両方の端子が接続されている受動素子15(本実施形態ではインダクタ)が設けられている。
【0064】
また、支持基板1上には、半導体チップ2が電極パッド5が設けられた下面を支持基板1に対向させた状態で搭載されている。半導体チップ2の下面上に形成された電極パッド5と支持基板1の上面上に形成された接続パッド4とは、半田バンプ3を介して電気的に接続されている(フリップチップ接続)。
【0065】
また、図3(a)に示すように、支持基板1の下面の中央部には、格子状接地端子14が配置されており、支持基板1の下面の外縁部には、高周波モジュール200を例えばプリント基板の回路に接続するための端子11が配置されている。
【0066】
半導体チップ2は、その内部に形成されたトランジスタ等の能動素子を含む半導体回路と、その下面上の外縁部に配置され、半導体回路に接続された電極パッド5と、その下面上の中央部に配置され、半導体回路に接続された電極パッド5、5aおよび5bとを備える。半導体チップ2は、電極パッド5、5aおよび5bにおいて、半田バンプ3を介して支持基板1上の接続パッド4、4aおよび4bにそれぞれ接続されている。
【0067】
つまり、本実施形態の高周波モジュール200では、半導体チップ2内に形成されたトランジスタ等の能動素子と、支持基板1内に設けられた受動素子8とが、半導体チップ2内または支持基板1内に引き回し配線を形成することなく、直接接続された構成となっている。
【0068】
以上に述べたように、本実施形態の高周波モジュール200は、上記実施形態1の高周波モジュール100とほぼ同じ構造を有する。従って、半導体チップ2の中央部に設けられた電極パッド5aおよび5bにおいて、支持基板1内に設けられた金属配線層9bと接続することが可能な構成となっている。すなわち、支持基板1内に形成される金属配線層9を自由に駆使して設計がすることが可能となる。
【0069】
従って、本実施形態によれば、半導体チップ2内の部品および回路を一旦外部(例えば支持基板1内の回路など)に引き出し、再び半導体チップ2に戻す構成とすることによって高周波モジュール全体の回路を構成しても、引き回し配線を形成する必要がほとんどない。
【0070】
但し、本実施形態の高周波モジュール200は、上記実施形態1の高周波モジュール100と、支持基板1の下面上に設けられた接地電極の構造が異なっており、高周波モジュールの高周波特性を調節することができる特徴を有する。
【0071】
例えば、受動素子15が、図3(c)に示すインダクタである場合、インダクタのインダクタンス値は、図3(c)の格子状接地端子14と絶縁体を介した高周波結合で変化する。具体的には、格子状接地端子14の面積で変化させることが可能となる。従って、格子状接地端子14を構成することによって、支持基板1内に設けられた受動素子15のインダクタンス値を、高周波モジュールの製造後に変化させることができる。つまり、高周波モジュールの特性を後から調整することが可能になる。
【0072】
図4は、格子状接地端子14の一部を切断し、分離端子30と接地端子31とを形成した高周波モジュールを示す図である。図4に示すように、本実施形態の高周波モジュール200において、分離端子30と接地端子31とを形成し、分離端子30がどこにも接続されてない構成にすることによって、インダクタの下側に位置する格子状接地端子14が削減されたことと等価とすることができる。従って、受動素子15(インダクタ)のインダクタンス値が変化し、高周波モジュールの周波数特性等を調節できる。
【0073】
半導体チップ2に形成したトランジスタや支持基板1内に設けられた受動素子15のインダクタンス値は、パターン形状で決定されるので修正は不可能であるが、格子状接地端子14の面積を高周波モジュールの製造後に変化させることによって、高周波結合の度合いを変化させ、インダクタンス値を変えることができる。
【0074】
従って、例えば作製した半導体装置の周波数特性が予め設定した周波数よりずれていた場合に、周波数のピーク位置を調節することができ、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0075】
(実施形態3)
本実施形態では、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成について図5を参照しながら説明する。図5は、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【0076】
図5に示す回路50は、2段構成の高周波増幅回路である。半導体チップ2には、第1段の能動素子であるトランジスタTr1と第2段目の能動素子であるトランジスタTr2とが形成されている。また、第1伝送線路L1および第2伝送線路L2は、それぞれトランジスタの入力バイアスおよび出力バイアスを供給するために付加されており、通常は使用する周波数の波長の1/4の長さの伝送線路が用いられることが多い。また、第3伝送線路L3は、トランジスタTr1およびTr2のエミッタに付加された引き回し線路であり、半導体チップ2の外縁部に位置する電極パッド5に各エミッタを接続するために設けられている。
【0077】
支持基板1内には、トランジスタTr1とトランジスタTr2との間に接続される、第5伝送線路L5、第6伝送線路L6および容量C1で構成される段間インピーダンス整合回路が配置されている。
【0078】
また、支持基板1内に形成された回路には、2段構成の高周波増幅回路の入力整合回路と出力整合回路が伝送線路L4によって形成されており、外部回路との接続の為に入出力端子である端子11および接地端子10がそれぞれ設けられている。
【0079】
さらに、図5に示すように、支持基板1内に形成された回路は、支持基板1の接続パッド4、4aおよび4bにおいて、半田バンプ3によって半導体チップ2の電極パッド5、5aおよび5bにそれぞれ電気的に接続されている。但し、図5では、表記の都合上、半田バンプ3は非常に長く示している。しかしながら、実際は半田バンプの長さは50〜100μm程度である。
【0080】
図5に示す回路50では、入力または出力に付加されるインピーダンス整合回路だけでなく、第5伝送線路L5、第6伝送線路L6および容量C1で構成される段間インピーダンス整合回路が支持基板1内に設けられている。この段間インピーダンス整合回路は、支持基板1に設けられた接続パッド4aおよび4bと、半導体チップ2に設けられた電極パッド5aおよび5bとにおいて、それぞれ互いに半田バンプ3を介して接続される。
【0081】
従来例のように、電極パッド5が半導体チップ2の外縁部のみに配置されていた場合、段間インピーダンス整合回路を支持基板1の支持基板1内に形成すると、引き回し配線が長くなる。このため、配線設計の自由度の低下、引き回し配線の冗長化による高周波性能の低下などの不具合が生じる。
【0082】
しかしながら、上記各実施形態の高周波モジュールにおいて、支持基板1の接続パッド4aおよび4b、ならびに半導体チップ2の電極パッド5aおよび5bを形成していることによって、本実施形態の回路50を構成することが可能になっている。
【0083】
また、本実施形態によれば、段間インピーダンス整合回路を支持基板1内に設けることによって、伝送線路の損失の少ない受動素子を設けることが可能となっている。
【0084】
半導体チップ2に形成されたインダクタ、容量や抵抗などの受動素子は、樹脂またはセラミック等の材料で形成された支持基板1に形成されたインダクタ、容量や抵抗などの受動素子に比較して、浮遊抵抗や浮遊容量が大きく、高周波性能は著しく悪い。この原因は、例えば金属層の厚みを考えると明らかであり、半導体チップ2内に形成できる金属配線層の厚みは数ミクロンが限度であるが、支持基板1内では数百ミクロンまで可能である。
【0085】
このため、段間インピーダンス整合回路を半導体チップ2内に設けた場合に比べて、伝送線路を有する金属配線層の厚さを非常に厚くすることができる。このことによって、伝送線路の抵抗を下げることができ、伝送線路における損失が減少する。従って、回路全体のQ値を上げられ、高周波回路全体の性能を上げることができる。
【0086】
(実施形態4)
本実施形態では、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成について図6を参照しながら説明する。図6は、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【0087】
図6に示す回路60は、2段構成の高周波増幅回路である。半導体チップ2には、第1段の能動素子であるトランジスタTr1と第2段目の能動素子であるトランジスタTr2とが形成されている。また、第1伝送線路L1および第2伝送線路L2は、それぞれトランジスタの入力バイアスおよび出力バイアスを供給するために付加されており、通常は使用する周波数の波長の1/4の長さの伝送線路が用いられることが多い。また、第3伝送線路L3は、トランジスタTr1およびTr2のエミッタに付加された引き回し線路であり、半導体チップ2の外縁部に位置する電極パッド5に各エミッタを接続するために設けられている。
【0088】
支持基板1内には、トランジスタTr1とトランジスタTr2との間に接続される、第5伝送線路L5が配置されている。
【0089】
また、支持基板1内に形成された回路には、2段構成の高周波増幅回路の入力整合回路と出力整合回路が伝送線路L4によって形成されており、外部回路との接続の為に入出力端子である端子11および接地端子10がそれぞれ設けられている。
【0090】
さらに、図6に示すように、支持基板1内に形成された回路は、支持基板1の接続パッド4、4aおよび4bにおいて、半田バンプ3によって半導体チップ2の電極パッド5、5aおよび5bにそれぞれ電気的に接続されている。但し、図6では、表記の都合上、半田バンプ3は非常に長く示している。しかしながら、実際は半田バンプの長さは50〜100μm程度である。
【0091】
図6に示す回路60では、入力または出力に付加されるインピーダンス整合回路だけでなく、第5伝送線路L5が支持基板1内に構成されており、第5伝送線路L5は、支持基板1に設けられた接続パッド4aおよび4bと、半導体チップ2に設けられた電極パッド5aおよび5bとにおいて、それぞれ互いに半田バンプ3を介して接続される。
【0092】
従来例のように、電極パッド5が半導体チップ2の外縁部のみに配置されていた場合、第5伝送線路L5を支持基板1の支持基板1内に形成すると、引き回し配線が長くなる。このため、配線設計の自由度の低下、引き回し配線の冗長化による高周波性能の低下などの不具合が生じる。
【0093】
しかしながら、上記各実施形態の高周波モジュールにおいて、支持基板1の接続パッド4aおよび4b、ならびに半導体チップ2の電極パッド5aおよび5bを形成していることによって、本実施形態の回路60を構成することが可能になっている。
【0094】
さらに、上記実施形態3と同様に、支持基板1内に第5伝送線路L5を設けることによって、第5伝送線路L5と等価な受動素子を半導体チップ2に形成した場合に比べて、著しく性能を改善でき回路全体の性能を改善できる。
【0095】
具体的には、第5伝送線路L5を半導体チップ2内に設けた場合に比べて、伝送線路を有する金属配線層の厚さを非常に厚くすることができる。このことによって、伝送線路の抵抗を下げることができ、伝送線路における損失が減少する。従って、回路全体のQ値を上げることができ、回路全体の性能を上げることができる。
【0096】
例えば第5伝送線路L5が、図3(c)に示したインダクタである場合、インダクタとしての抵抗およびQ値は、支持基板1内に形成した場合は半導体チップ2に比べて抵抗で5分の1から10分の1に低減できるとともに、Q値は2倍以上に向上できる。
【0097】
(実施形態5)
本実施形態では、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成について図7を参照しながら説明する。図7は、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【0098】
図7に示す回路70は、2段構成の高周波増幅回路である。半導体チップ2には、第1段の能動素子であるトランジスタTr1と第2段目の能動素子であるトランジスタTr2とが形成されている。また、第1伝送線路L1および第2伝送線路L2は、それぞれトランジスタの入力バイアスおよび出力バイアスを供給するために付加されており、通常は使用する周波数の波長の1/4の長さの伝送線路が用いられることが多い。
【0099】
支持基板1内には、トランジスタTr1とトランジスタTr2との間に接続される、第5伝送線路L5が配置されている。
【0100】
また、支持基板1内には、2段構成の高周波増幅回路の入力整合回路と出力整合回路が伝送線路L4によって形成されており、外部回路との接続の為に入出力端子である端子11および接地端子10がそれぞれ設けられている。
【0101】
さらに、支持基板1内には、トランジスタTr1およびTr2のエミッタに付加された引き回し線路である第3伝送線路L3が、支持基板1の接地端子10に各エミッタを接続するために設けられている。
【0102】
図7に示すように、支持基板1内に形成された回路は、支持基板1の接続パッド4、4aおよび4bにおいて、半田バンプ3によって半導体チップ2の電極パッド5、5aおよび5bにそれぞれ電気的に接続されている。但し、図7では、表記の都合上、半田バンプ3は非常に長く示している。しかしながら、実際は半田バンプの長さは50〜100μm程度である。
【0103】
図7に示すように、本実施形態の回路70は、上記実施形態4とほぼ同じ構造であるが、トランジスタTr1およびTr2のエミッタに付加された引き回し線路である第3伝送線路L3が、支持基板1内に設けられている点でのみ異なる。
【0104】
本実施形態のように、第3伝送線路L3を支持基板1内に設けることによって、第3伝送線路L3を半導体チップ2に形成した場合に比べて、抵抗を5分の1から10分の1に低減できるとともに、Q値を2倍以上に向上でき、全体回路の高周波性能は著しく向上する。
【0105】
エミッタに接続される伝送線路の抵抗が大きいと、電流が流れたときの電圧降下が発生し、接地電位が浮き上がり異常発振の原因となる。また、高周波数での利得も低下してしまう。しかしながら、本実施形態において、このような問題は発生しない。
【0106】
(実施形態6)
本実施形態では、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成について図8を参照しながら説明する。図8は、上記実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【0107】
図8に示す回路80は、2段構成の高周波増幅回路である。半導体チップ2には、第1段の能動素子であるトランジスタTr1と第2段目の能動素子であるトランジスタTr2とが形成されている。また、第1伝送線路L1および第2伝送線路L2は、それぞれトランジスタの入力バイアスおよび出力バイアスを供給するために付加されており、通常は使用する周波数の波長の1/4の長さの伝送線路が用いられることが多い。
【0108】
支持基板1内には、トランジスタTr1とトランジスタTr2との間に接続される、第5伝送線路L5が配置されている。
【0109】
また、支持基板1内には、2段構成の高周波増幅回路の入力整合回路と出力整合回路が伝送線路L4によって形成されており、外部回路との接続の為に入出力端子である端子11および接地端子10がそれぞれ設けられている。特に本実施形態では、支持基板1において、半導体チップ2のトランジスタTr1およびTr2のエミッタと支持基板1の接地端子10との間が最短で接続される構成となっている。
【0110】
図7に示すように、支持基板1内に形成された回路は、支持基板1の接続パッド4、4aおよび4bにおいて、半田バンプ3によって半導体チップ2の電極パッド5、5aおよび5bにそれぞれ電気的に接続されている。但し、図7では、表記の都合上、半田バンプ3は非常に長く示している。しかしながら、実際は半田バンプの長さは50〜100μm程度である。
【0111】
図8に示すように、本実施形態の回路80は、上記実施形態5の回路70とほぼ同じ構造であるが、トランジスタTr1およびTr2のエミッタに付加された引き回し線路である第3伝送線路L3が設けられていない点でのみ異なる。
【0112】
このことによって、例えば取り扱う周波数が高くできるだけ利得の低下を避け、できるだけ高周波における利得を確保することができる。
【0113】
従来の構成では、半導体チップ2の外縁部の電極パッド5まで配線を引き回す必要があり、この引き回し配線が抵抗およびインダクタンスの増加を招く。このため、高周波数での利得が低下する。例えば、ソースインダクタンスの増加は高周波における利得を劇的に低下させる。
【0114】
しかしながら、本実施形態によれば、半導体チップ2の中央部に電極パッド5aおよび5bを備え、支持基板1における主たる受動素子の介在はビアホールを埋めるプラグ程度と極めて少ない構成で、図8に示すように電極パッド5aおよび5bから接続パッド4aおよび4bを介して接地端子10に接続できる。
【0115】
(その他の実施形態)
本発明の上記各実施形態において、バイポーラトランジスタを用いた回路を例に説明したが、これに限られず、電界効果効果トランジスタを用いた回路であっても同様の効果が得られる。また、上記各実施形態において、半導体チップ2はシリコン基板を用いたものであってもGaAs基板であっても同様の効果が得られる。
【0116】
なお、本発明の上記各実施形態において、半導体チップ2として、樹脂等によって表面が保護されていない、いわゆるベアチップを使用してもよい。このことによって、より高周波モジュールの小型化を実現できる。
【0117】
また、本発明の上記各実施形態において、半導体チップ2として、樹脂等により表面を保護され、電極パッドを所定の位置に配置された、いわゆるチップサイズパッケージ(CSP:Chip Size Package)を使用してもよい。このことによって、予めチップサイズパッケージとして半導体チップ2の高周波特性を検査し、不良品を排除した後に支持基板1上に搭載できる。このため、高周波モジュールの歩留まりを改善できる。
【0118】
さらに、上記各実施形態において、半導体チップ2上の電極パッド5aおよび5bは、半導体基板の外縁部に配置された各電極パッド5から300μm以上離れて配置されていることが好ましい。このことによって、回路設計上の自由度が格段に向上する。
【0119】
上記各実施形態において説明した回路は、単純化するために増幅器を例に取り説明したが、他の高周波回路として例えばミキサー回路や発振回路であっても同様の効果が得られる。
【0120】
また、上記各実施形態で示した半導体チップ2上の電極パッド5、5aおよび5bにそれぞれ接続される静電保護回路を半導体チップ2内に設けてもよい。あるいは、支持基板1上の接続パッド4、4aおよび4bにそれぞれ接続される静電保護回路を支持基板1内に設けてもよい。このことによって、接続時に発生するおそれのある静電気から半導体チップ2内、および支持基板1内の回路を保護することができる。また、上記実施形態1または2で示した高周波モジュールに設けられる回路が、低雑音増幅器の回路である場合には、雑音性能確保のために低雑音増幅器の入力側に静電保護回路を設けなくてもよい。
【0121】
【発明の効果】
本発明によれば、回路設計および配線設計の自由度が高い高周波モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、実施形態1の高周波モジュールをその上面側から見た透視図である。図1(b)は、図1(a)に示す線A−A’に沿った断面図である。図1(c)は、実施形態1の高周波モジュールの下面側から見た平面図である。
【図2】図2は、図1に示した本実施形態の高周波モジュールの半導体チップに設けられた回路と支持基板に設けられた回路との間の接続関係を説明する断面図である。
【図3】図3(a)は、実施形態2の高周波モジュールをその下面側から見た平面図である。図3(b)は、図3(a)に示す線B−B’に沿った断面図である。図3(c)は、実施形態2の高周波モジュールが備える支持基板の構造を示す透視図である。
【図4】図4は、実施形態2の高周波モジュールをその下面側から見た平面図である。
【図5】図5は、実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【図6】図6は、実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【図7】図7は、実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【図8】図8は、実施形態1および2の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示す図である。
【図9】図9(a)は、従来の高周波モジュールをその上面側から見た透視図である。図9(b)は、図9(a)に示す線C−C’に沿った断面図である。図9(c)は、従来の高周波モジュールの下面側から見た平面図である。
【図10】図10は、図9に示した従来の高周波モジュールに設けられる回路の構成例を示した図である。
【図11】図11は、従来の高周波モジュールを示す図である。
【符号の説明】
1 支持基板
2 半導体チップ
3 半田バンプ
4、4a、4b 接続パッド
5、5a、5b 電極パッド
7 プラグ
8、12、13、15 受動素子
9、9b 金属配線層
9a 接地配線層
10 接地端子
11 端子
14 格子状接地端子
30 分離端子
31 接地端子
50、60、70、80 回路
100、200、900、1100 高周波モジュール
Claims (9)
- トランジスタ素子と前記トランジスタ素子の一端を外部に接続する電極端子とを有する半導体チップと、受動素子と前記受動素子の一端を外部に接続する電極端子とを有する支持基板と、前記半導体チップの前記電極端子と前記支持基板の前記電極端子とを接続するバンプとを備えた半導体装置において、
前記半導体チップの前記電極端子は、前記半導体チップの主面の外縁部に配置された第1の電極端子と、前記半導体チップの前記主面の中央部に配置された第2の電極端子とを有し、
前記支持基板の前記電極端子は、前記バンプを介して前記半導体チップの前記第1の電極端子に接続されている第1の電極端子と、前記支持基板の前記第1の電極端子よりも内側に配置され前記バンプを介して前記半導体チップの第2の電極端子に接続されている第2の電極端子とを有し、
前記半導体チップでは、前記トランジスタ素子の前記一端と前記半導体チップの前記第2の電極端子とは、引き回し線路を介することなく互いに接続され、
前記支持基板では、前記受動素子の前記一端と前記支持基板の前記第2の電極端子とは、引き回し線路を介することなく前記支持基板に埋め込まれたプラグを介して互いに接続されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記受動素子がインダクタであることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記支持基板が、複数の金属配線層と複数の絶縁体層とが交互に積層されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項3に記載の半導体装置において、
前記複数の絶縁体層が、樹脂またはセラミックから形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記半導体チップがベアチップであることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記半導体チップがチップサイズパッケージであることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記支持基板が、静電保護回路を備えたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記支持基板の前記電極端子は、前記支持基板の一方の主面に設けられており、
前記支持基板の前記一方の主面とは反対側の他方の主面のうち前記受動素子を前記他方の主面に投影したときに前記受動素子と重なる部分には、複数個の電極が設けられており、
前記複数個の電極のうちの一部の電極または全部の電極は接地されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項8に記載の半導体装置において、
前記支持基板の前記他方の主面では、前記複数個の電極が、格子状に配置されていることを特徴とする半導体装置。
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